■映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』(2017)(ネタバレ注意
原作:士郎正宗
監督:ルパート・サンダース
出演:
スカーレット・ヨハンソン ミラ・キリアン少佐 / 草薙素子
ピルウ・アスベック バトー
ビートたけし 荒巻大輔
ジュリエット・ビノシュ オウレイ博士
マイケル・カルメン・ピット クゼ
洋画の吹き替え版は嫌いなので、迷わず字幕版を観た
でも、後で、吹き替え版にはアニメと同じ声優さんが起用されていると知り、そっちも気になる!
最近は、ネタ切れか、なんでもかんでもマンガ原作の映画化が流行っていて
『攻殻』の実写化、しかも素子がなぜ外国人?て違和感もあり、行くを迷ったけれども
どうにも気になるから行ったら、完全にヤラれた
所々の設定は違えど、元ネタへのリスペクトが伝わる
でも、これはSF映画じゃない
ヒトが思い描けることは、必ず実現可能
過剰な広告、いまだに「芸者」が給仕する変わらぬ女性蔑視
人々が憧れる天にも届きそうな高層ビルで、常に曇った空に息が詰まった
終始暗い閉塞感と暴力の世界で、久々、発作が出そうになり
頓服薬を握り締めて、なんとか2時間乗り切った
青い空のない未来なんて要らない
でも意外と近未来かもしれない恐怖
このイラストは何を描いたものでしょうか?@ナショナルジオグラフィック
“今後50年以内には、人間が火星に小規模な定住地を設けられる可能性があり、
その後、大規模な集団が定住すれば、彼らの子孫は「火星人」に進化すると、ある天文学者は予想します。
重力が地球の40%もないので長身で細身になり、ちりの入らない屋内で生活するため、体毛がなくなるとか。”
すでに体内に機械を入れてヒトを延命させているし、
世界はほぼ電気で動き、サイバーテロで個人情報は筒抜け状態
こないだテリー・ギリアムが描いてみせた映画『ゼロの未来』と酷似した恐怖
これをなぜ「進歩した未来」と賞賛できるのか ジブリ映画とは真逆の世界
映画『ゼロの未来』@恵比寿GARDEN PLACE(ネタバレ注意
貧民街のシーンには、いくらかの光と子どもの声がある
犬と猫もいるのが唯一の救い
バトー、トグサほか、アニメとソックリなキャストをよくここまで集めたなと感心
※「アニメまとめ」カテゴリーに追加しました。
そして、後半に突然、桃井かおりさんまで出てきてビックリ/驚
原作では、素子は交通事故に遭って、瀕死のところを父の希望で全身義体化させたんじゃなかったっけ?(記憶が曖昧
たけしさんの存在感もさすが
監督がゆってた通り、後半は自身のバイオレンス映画のキャラクターの狂気が出ていた
「ヤクザ」なんて言葉も出てきたし
映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』ワールド・プレミアインタビュー
ヨハンソンもアニメファンをうならせる演技だった
とにかく全編バイオレンスに次ぐ、バイオレンスなのに、
途中、何度か突然泣けるセリフが出てくる
素子のヒトでもなく、機械でもない、想像を超える孤独感
「現実と仮想現実の違いは何だ?」
好きな女優、ジュリエット・ビノシュにも注目 流暢な英語で話していた
最初のスポンサー表示に、ついに中国企業がハリウッド映画製作にも関わってきたことが時代の流れを感じた
とにかく、とんでもない金がかかっていることは間違いなし
続編をつくるつもりなら、今度こそ「タチコマ」を!!
もう実際作ってあるからw
topics~「タチコマ」があなたのPCを守る ほか
彼らはロボットなのにヒトより人間臭い
この息が詰まる陰鬱感を明るく照らしてくれるだろう
平日のせいか客は十数人
みんな『ラ・ラ・ランド』とか『SING』『美女と野獣』に流れたか?
50~60代の男性もちらほら観に来ていたのは意外
サントラもよかった
▼あらすじ(ネタバレ注意
(覚えている範囲で 大体、これまでのハイライトをつなぎ合わせた感じなんだけど
手術台に乗せられて運ばれるミラ
船が沈没し、両親は死亡 ミラは脳だけが無事だったため、
他をすべて義体化したとオウレイ博士から説明される
しかし、真実は、義体化技術において最高の研究をしているH社のクゼが
未来の人類のための研究で、最初の成功例として完成した1体だった
1年後 「公安9課」のリーダーとなったミラは
荒巻から大統領を守る命令を受け、大統領と会見の場を持つクゼの居場所を調べる
クゼの全身義体化の交渉が難航している中、ハッキングされ
クゼはゲイシャロボットに首のプラグからデータを盗まれる
そこに光学迷彩で姿を消した少佐が独断で助けに入る
皆殺しにしたゲイシャロボットを見て複雑な思い
バトー:これは君とは違う
ミラはゲイシャロボットのデータに入る危険をおかし、黒づくめの男に会う
「クゼに気をつけろ 奴らの処方しているクスリは、過去の本当の記憶を消すためのものだ」
ゲイシャロボットと接続してから、ミラは中国風な建物の幻影を見始める
黒づくめの男を追って、あるヤクザバー?に侵入するが捕まり
援護のバトーと通信が途切れる
謎の男の正体に近づきつつあるところで手榴弾が爆発し
ミラがかばってくれたお蔭でバトーは命を失わずに済み、両目を義体化する
「後悔しない? 似合ってるわよ」
(元ネタでは、出会った時からだよね? 前の戦争で失ったんだっけ?
なんだかもう忘れて、違うアニメとごっちゃになってるかも
黒づくめの男が狙っているのは、クゼのほかにもオウレイ博士がいて
ミラは慌てて彼女を助けに行く
娘の話を嬉しそうに話していた男らがハッキングされ、急にオウレイ博士のクルマを襲う
彼を捕まえると、家族などいないことが分かる
謎の男に記憶まで操作されていた(こんな哀しい話があるだろうか?
ミラは自分の記憶も疑い始める
オウレイ博士:
記憶ではなく、どう行動するかが大事なのよ
あなたはロボットじゃない ゴースト(魂)がある
クゼは「ミラはテロリストにハッキングされた、君自身の手で処分しろ」とオウレイ博士に命令する
ミラ「私を殺すつもりなのね」
しかし、博士はミラを逃がし、本当の記憶のデータを渡して、クゼに撃たれる
ミラは以前住んでいたビルに行くと、母と思われる女性に会う
「娘の素子は、手に余る子だったけど、自殺なんてする子じゃない 私は死んだなんて信じていない
あなたの見つめる目は素子に似ている また来てくれる?」
自分の存在意義が分からなくなった素子はしばし消息を絶つが
バトー「少佐の行きそうなところなら分かる」と夜の海に行く
深海に潜るミラ
「迎えに来てなんて言ってないわ」
「オレは釣りに来たんだ 魚はいたか? 何を考えている」
「何も信じられなくなったの」
「オレは信じられるだろう?」
船で沈んだわけではなく、H社は義体化に反対するグループの仲間らを捕えて実験台にしていたことを知る
そして、自分が完成第一号で、これまで98体もの失敗作として殺された人間がいて
謎の男もその一人だと分かる
素子の墓を見に行くと、母も来ている
「もうお墓参りに来る必要はないわ」
真実を知った素子をクゼが処分しようと巨大ロボを遠隔操作する
このアクションも凄い 腕がもげるほどフタを開けるシーンも入ってるし
「オレの世界に一緒に行こう」
「いいえ、私はこの世界に残るわ」
間もなくバトーらも駆けつける
クゼに騙されていたと分かり、荒巻はクゼを撃つ
「なにか優しい言葉を聞かせて」
「お前には、本当の名前があると聞いた それはなんだ?」
「素子・・・」
「さあ、行こう素子」
【関連ニュース】
押井守監督はスカヨハの「ゴースト・イン・ザ・シェル」をこう見た
“「攻殻機動隊は、脳の意識と身体とが切り離された人間が再び身体を獲得していく物語。
本当は私たち普通の人間だって、脳と身体は分離していますよね。
毎日の習慣で、自分の身体を自由に動かしている気になっているだけなんです。
ところが、何か新しい動きをしようと頭で考え始めた途端、その『自由に動かすこと』ができなくなる」
「人間を人間たらしめるのは、記憶じゃない。あなたが、何をするかだ」
「ここでは、その人をその人たらしめているのは記憶や意識だという、
これまで語られてきた『認識』の問題ではなく、人たるものは何をするべきかという『倫理』の問題で人間というものを語ろうとしている。
これまでの攻殻機動隊とは逆で、おもしろいなあと思った。
もっとも、本当に哲学的な意味合いを持たせたのか、アメリカ人脚本家にありがちな行動主義的な価値観によるものなのかはわからないけれど」”
『攻殻機動隊』に刺激を受けた研究者たちが「人間」を拡張中
“「スマホって、すでに体の一部。人間はもう電脳化しているようなものですよね。
スマホが頭の中に入れば、あっというまに攻殻機動隊の世界です」
「素子のようなサイボーグを作るのが僕らの目標です」”
原作:士郎正宗
監督:ルパート・サンダース
出演:
スカーレット・ヨハンソン ミラ・キリアン少佐 / 草薙素子
ピルウ・アスベック バトー
ビートたけし 荒巻大輔
ジュリエット・ビノシュ オウレイ博士
マイケル・カルメン・ピット クゼ
洋画の吹き替え版は嫌いなので、迷わず字幕版を観た
でも、後で、吹き替え版にはアニメと同じ声優さんが起用されていると知り、そっちも気になる!
最近は、ネタ切れか、なんでもかんでもマンガ原作の映画化が流行っていて
『攻殻』の実写化、しかも素子がなぜ外国人?て違和感もあり、行くを迷ったけれども
どうにも気になるから行ったら、完全にヤラれた
所々の設定は違えど、元ネタへのリスペクトが伝わる
でも、これはSF映画じゃない
ヒトが思い描けることは、必ず実現可能
過剰な広告、いまだに「芸者」が給仕する変わらぬ女性蔑視
人々が憧れる天にも届きそうな高層ビルで、常に曇った空に息が詰まった
終始暗い閉塞感と暴力の世界で、久々、発作が出そうになり
頓服薬を握り締めて、なんとか2時間乗り切った
青い空のない未来なんて要らない
でも意外と近未来かもしれない恐怖
このイラストは何を描いたものでしょうか?@ナショナルジオグラフィック
“今後50年以内には、人間が火星に小規模な定住地を設けられる可能性があり、
その後、大規模な集団が定住すれば、彼らの子孫は「火星人」に進化すると、ある天文学者は予想します。
重力が地球の40%もないので長身で細身になり、ちりの入らない屋内で生活するため、体毛がなくなるとか。”
すでに体内に機械を入れてヒトを延命させているし、
世界はほぼ電気で動き、サイバーテロで個人情報は筒抜け状態
こないだテリー・ギリアムが描いてみせた映画『ゼロの未来』と酷似した恐怖
これをなぜ「進歩した未来」と賞賛できるのか ジブリ映画とは真逆の世界
映画『ゼロの未来』@恵比寿GARDEN PLACE(ネタバレ注意
貧民街のシーンには、いくらかの光と子どもの声がある
犬と猫もいるのが唯一の救い
バトー、トグサほか、アニメとソックリなキャストをよくここまで集めたなと感心
※「アニメまとめ」カテゴリーに追加しました。
そして、後半に突然、桃井かおりさんまで出てきてビックリ/驚
原作では、素子は交通事故に遭って、瀕死のところを父の希望で全身義体化させたんじゃなかったっけ?(記憶が曖昧
たけしさんの存在感もさすが
監督がゆってた通り、後半は自身のバイオレンス映画のキャラクターの狂気が出ていた
「ヤクザ」なんて言葉も出てきたし
映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』ワールド・プレミアインタビュー
ヨハンソンもアニメファンをうならせる演技だった
とにかく全編バイオレンスに次ぐ、バイオレンスなのに、
途中、何度か突然泣けるセリフが出てくる
素子のヒトでもなく、機械でもない、想像を超える孤独感
「現実と仮想現実の違いは何だ?」
好きな女優、ジュリエット・ビノシュにも注目 流暢な英語で話していた
最初のスポンサー表示に、ついに中国企業がハリウッド映画製作にも関わってきたことが時代の流れを感じた
とにかく、とんでもない金がかかっていることは間違いなし
続編をつくるつもりなら、今度こそ「タチコマ」を!!
もう実際作ってあるからw
topics~「タチコマ」があなたのPCを守る ほか
彼らはロボットなのにヒトより人間臭い
この息が詰まる陰鬱感を明るく照らしてくれるだろう
平日のせいか客は十数人
みんな『ラ・ラ・ランド』とか『SING』『美女と野獣』に流れたか?
50~60代の男性もちらほら観に来ていたのは意外
サントラもよかった
▼あらすじ(ネタバレ注意
(覚えている範囲で 大体、これまでのハイライトをつなぎ合わせた感じなんだけど
手術台に乗せられて運ばれるミラ
船が沈没し、両親は死亡 ミラは脳だけが無事だったため、
他をすべて義体化したとオウレイ博士から説明される
しかし、真実は、義体化技術において最高の研究をしているH社のクゼが
未来の人類のための研究で、最初の成功例として完成した1体だった
1年後 「公安9課」のリーダーとなったミラは
荒巻から大統領を守る命令を受け、大統領と会見の場を持つクゼの居場所を調べる
クゼの全身義体化の交渉が難航している中、ハッキングされ
クゼはゲイシャロボットに首のプラグからデータを盗まれる
そこに光学迷彩で姿を消した少佐が独断で助けに入る
皆殺しにしたゲイシャロボットを見て複雑な思い
バトー:これは君とは違う
ミラはゲイシャロボットのデータに入る危険をおかし、黒づくめの男に会う
「クゼに気をつけろ 奴らの処方しているクスリは、過去の本当の記憶を消すためのものだ」
ゲイシャロボットと接続してから、ミラは中国風な建物の幻影を見始める
黒づくめの男を追って、あるヤクザバー?に侵入するが捕まり
援護のバトーと通信が途切れる
謎の男の正体に近づきつつあるところで手榴弾が爆発し
ミラがかばってくれたお蔭でバトーは命を失わずに済み、両目を義体化する
「後悔しない? 似合ってるわよ」
(元ネタでは、出会った時からだよね? 前の戦争で失ったんだっけ?
なんだかもう忘れて、違うアニメとごっちゃになってるかも
黒づくめの男が狙っているのは、クゼのほかにもオウレイ博士がいて
ミラは慌てて彼女を助けに行く
娘の話を嬉しそうに話していた男らがハッキングされ、急にオウレイ博士のクルマを襲う
彼を捕まえると、家族などいないことが分かる
謎の男に記憶まで操作されていた(こんな哀しい話があるだろうか?
ミラは自分の記憶も疑い始める
オウレイ博士:
記憶ではなく、どう行動するかが大事なのよ
あなたはロボットじゃない ゴースト(魂)がある
クゼは「ミラはテロリストにハッキングされた、君自身の手で処分しろ」とオウレイ博士に命令する
ミラ「私を殺すつもりなのね」
しかし、博士はミラを逃がし、本当の記憶のデータを渡して、クゼに撃たれる
ミラは以前住んでいたビルに行くと、母と思われる女性に会う
「娘の素子は、手に余る子だったけど、自殺なんてする子じゃない 私は死んだなんて信じていない
あなたの見つめる目は素子に似ている また来てくれる?」
自分の存在意義が分からなくなった素子はしばし消息を絶つが
バトー「少佐の行きそうなところなら分かる」と夜の海に行く
深海に潜るミラ
「迎えに来てなんて言ってないわ」
「オレは釣りに来たんだ 魚はいたか? 何を考えている」
「何も信じられなくなったの」
「オレは信じられるだろう?」
船で沈んだわけではなく、H社は義体化に反対するグループの仲間らを捕えて実験台にしていたことを知る
そして、自分が完成第一号で、これまで98体もの失敗作として殺された人間がいて
謎の男もその一人だと分かる
素子の墓を見に行くと、母も来ている
「もうお墓参りに来る必要はないわ」
真実を知った素子をクゼが処分しようと巨大ロボを遠隔操作する
このアクションも凄い 腕がもげるほどフタを開けるシーンも入ってるし
「オレの世界に一緒に行こう」
「いいえ、私はこの世界に残るわ」
間もなくバトーらも駆けつける
クゼに騙されていたと分かり、荒巻はクゼを撃つ
「なにか優しい言葉を聞かせて」
「お前には、本当の名前があると聞いた それはなんだ?」
「素子・・・」
「さあ、行こう素子」
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本当は私たち普通の人間だって、脳と身体は分離していますよね。
毎日の習慣で、自分の身体を自由に動かしている気になっているだけなんです。
ところが、何か新しい動きをしようと頭で考え始めた途端、その『自由に動かすこと』ができなくなる」
「人間を人間たらしめるのは、記憶じゃない。あなたが、何をするかだ」
「ここでは、その人をその人たらしめているのは記憶や意識だという、
これまで語られてきた『認識』の問題ではなく、人たるものは何をするべきかという『倫理』の問題で人間というものを語ろうとしている。
これまでの攻殻機動隊とは逆で、おもしろいなあと思った。
もっとも、本当に哲学的な意味合いを持たせたのか、アメリカ人脚本家にありがちな行動主義的な価値観によるものなのかはわからないけれど」”
『攻殻機動隊』に刺激を受けた研究者たちが「人間」を拡張中
“「スマホって、すでに体の一部。人間はもう電脳化しているようなものですよね。
スマホが頭の中に入れば、あっというまに攻殻機動隊の世界です」
「素子のようなサイボーグを作るのが僕らの目標です」”