■草間彌生展「わが永遠の魂」@国立新美術館(2017.4.19 ネタバレ注意
会期:2017年2月22日(水)- 5月22日(月)
開館時間:10:00 - 18:00 金曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
ずっと観たかった弥生さんの作品展にやっと行ってきて、元気をもらった
私の好きな国立新美術館は乃木坂駅から直結で行ける
いったん外に出ると、いきなりチケット売り場は長蛇の列/驚×5000
こんなに大人気ですか! 外国人も多かった
***
入って、最初に腹ごしらえ 立ったまま外を見ながらサンドイッチを食べた
●ハプニングに参加
「展示会をご覧の後に入ってください」ってゆってたけど、
こちらはそれほど列になっていなかったから入ってみた
入り口でチケットを見せると、シールをもらって、お土産かと思いきや
部屋の中にペタペタ貼っていくというもの
もうすでに相当数貼られていて、置いてある家具、壁、高い天井まで 床は一面!
私は、ランプに垂れ下がるように連なったシールの飾りみたいになったところに付け足してみたv
会場を出たところにまで、あちこちにシールが落ちていたw
●プロフィール
1929年長野県松本市生まれ。
1957年単身渡米、前衛芸術家としての地位を築く。
1962年性や食をテーマにしたソフト・スカルプチュアを初めて発表
1967年ハプニングを頻繁に行う
1969年ニューヨークにファッション・ブティックをオープン
1973年帰国。活動拠点を東京に移す
2015年北欧各国での巡回展開始。2016年文化勲章受章。
●草間彌生本人が語る音声ガイド
これは知らずに通りすぎて、会場内で漏れ聞こえてくる本人による説明に、借りればよかったかなとちょっと思った
作品に集中できないかもしれないけど 私自身の感覚でも観たかったし
●メッセージ
すべてバーコードで読み込めて、音声付きっぽかったのに、
ブックマークをつけて、後で見返してみたら、一部しか保存されていなかったのはなぜ?悲
冒頭のメッセージに、すでに弥生さんの全魂が込められていた
世界平和のために、これからも戦ってきたし、残りの人生もすべて賭けるという誓い
全身全霊の祈りが込められていた
●富士山
まず、目にするのは、かなりインパクト大な赤い富士山!
●連作を一挙公開!
どかーんとした大きな部屋の壁一面に弥生さんの大きな正方形の絵、絵、絵!
どれも命が噴き出して、体当たりしてくるような色づかい
ここが写真撮影OKなんて太っ腹 アートはみんなで共有しないとね
見ると、あらゆる国内外の美術館から集結してきた感じ
本当に観に来てよかった 集大成の意気込みが伝わる
引いて観た全体の印象と、近寄って、異常に描き込まれたさまざまな異形のものたちの違いを楽しむ
目、横顔、時にはユーモラスに、どれも引きずりこまれそうな迫力
HPにも載っているけれども、自分の撮った絵と違うものもある
2016年の最近のものから十数年前のものまであったから
これだけの作品群を描き続けてきた執念すら感じる
ひと巡りして、またこの部屋に戻ってから出口となる
ここにも“ひとつめちゃん”が!
●初期作品
隣りの部屋に入ると、いきなり照明も少し暗く、絵も全体的に暗い色調にガラリと変わる
麻の種袋に描いた絵もあって、こういう荒削りな感じも魅かれる ルオーとかの私の好物系
1939年の作品には「五年 草間弥生」とサインがある 小学5年?!
女性の顔、全体のドットは雪か?
子どもの頃から幻影を見て、怖さから絵を描くことで紛らわせていたという
言い方は適切ではないが、悪夢や幻影を題材にすれば、
心の安定が得られると同時に、無限に独創的な作品が産まれるのも当然
タマネギの静物画も空間が歪んでいる
私がもし高価な絵を買えるなら、中後期のポップなものより、初期のほうがいいな
●ニューヨーク時代
「モノクロームのネット・ペインティング」
一面真っ白い、巨大な網の絵って斬新すぎ
1960年 盛り上がる絵の具も私の好み
足元には、巻物のように長い「ネット・ペインティング」が敷いてある
逆の壁には、黒地に暗い赤
●映像作品(5分ほど)
「ハプニング」
“エンヴァイラメント(インスタレーション)、ハプニング(パフォーマンス)など、
性や食品に対するオブセッション(強迫観念)にした”
[1]
三編みで、ピンクの着物、花を上下にあしらった日傘を持った弥生さんが
外国のあちこちを歩いているところを誰かがカメラで撮っている写真の連写
ホームレスに会ったり、もの珍しそうに見る通行人の目
なぜかクルマの前で泣き出す弥生さん 袖で顔を覆う
そのまま背を向けて遠ざかる
[2]
ドットのシールを石の壁、裸の男などに貼りまくる
にゃんこには、カエデの葉っぱみたいなのを置いていくw
エンパイアステートビル、自由の女神の映像の上にもドットが重なる
いかにも'60年代のサイケデリックな空気を感じる
[3]
裸の男女が集まって、互いにボディペインティングしていく
インド調な音楽が流れていて、最後は踊りだす
「Walking Peace」てタイトルは、オノ・ヨーコさんを思い出す
●東京時代
“東京で入院生活を送りながら活動を再開”
「コラージュ」
これはウォーホルみたいなポップな作品で面白い
「VIA AIR MAIR」、自分の名前の印刷文字の細長いシールを、画面いっぱいに貼ってある/驚
1ドル札を一面に貼ってあったり、新聞の顔写真を切り抜いたものは見知らぬ顔ばかりだったけど
尼僧姿のオードリーだけ分かった 映画の1シーンだな
写真にも青いドットがあり、だんだん後の傾向が現れてくるのが分かる
長い黒髪のエキゾチックな若い頃のヌード写真も大胆
脚立に大量の突起物やハイヒールをくっつけたオブジェの制作話は聞いたことがあるような?
文化勲章受賞記念上映 『≒草間彌生 わたし大好き』(ネタバレ注意)@アップリンク渋谷(2016.11.7)
「水玉の女王草間彌生の全力疾走」@NHKスペシャル
●小説や詩といった文学作品などにも挑戦
棚にたくさんの著書が並んでいて、日本語、英語、こんなに本も書いていたのかと驚く
タイトルも、装幀もステキ
●かぼちゃ
弥生さんは、カボチャの形が可愛いとお気に入りなのだそう(長野つながりなの?
キラキラ光に反射して輝く金銀のタイルでレリーフのような巨大かぼちゃ3個も感動
その隣りは、明るい表情のマネキンの女性と子ども数人
白地に赤いドット 衣服を着ていない状態なので、短髪で男性のように見えても女性だと分かる
額に大きく貼ってあるのを観ると、こないだのボウイ展も思い出した
●無限の鏡の間
いきなり暗く狭い空間に入ったから、ちょっとドキっとしたが
しばらくすると小さな無数の電球が明るく色とりどりに点滅する
天井からヒモでいろいろな高さに吊るしてあり、周りは鏡なので
自分たちも、電球も無限に映って、どこにいるのか迷いそうになる
ちょっと足早に出た
●オブジェ、絵
初期の絵をより洗練した形に描き直したよう
タイトルは、ずっと「死」にまつわる言葉が続く
「とらわれのダニー・ラ・ルー」
女性の顔の絵の前に金網が張ってある
このアイデアの面白さ、メッセージ力、
そして、作品のどれも洗練された美しさがあるからこそ世界中が魅了されるんだな
コラージュの素材となっている様々な写真をよく見ると
イソギンチャク、蝶、イモムシ、可愛いフクロウだったりして興味深い
常に死と真正面から向かい合いながらも、
そのエネルギーをアートに昇華できるパワーが素晴らしい
「最後の晩餐」
布で作られた突起物が、テーブル、イス、果物、トウモロコシなどから大量に生えている
「太陽の雄しべ」?
その横に飾られていたオブジェは、白い箱に白い突起物、中央はザクロのように赤い
「戦争」
累々と積み上げられた裸の死者の写真もあり
身につまされると同時に、今も変わらぬ恐怖に吸い寄せられそうになる
「ドレッシング・テーブル」
すべてシルバーに塗られた突起物がドレッサー、ハイヒール、服、下着などに付いている
この日、一番心に残ったオブジェは、鏡が上下にある中央にハシゴがある作品
覗き込むと、鏡同士の風景が映り合って、
天井はまるでハシゴが天に届いていそうだし、下はどこまでも底のない無限に貫いている
「一億光年の星屑」
これもただただ美しい 白と黒のドットで宇宙を描いている トビカン所蔵か また観られるかも
「黄樹リビングルーム」
弥生さんの黄色と黒の細密な模様で、ソファ、テーブル、ランプ、壁
テーブルの上のボトルラベル、カップまですべて統一された部屋はちょっと寛げないかも
そして、ラストは有名な黄色い「かぼちゃ」(1999)で締め
歳を経るごとにどんどん斬新になっていく、進化しつづけていき、
さらに洗練されていっているのに驚く
心底、堪能いたしました
みんなが観て分かりやすく、みんなが観て意味不明
老若男女、国境も越えて楽しめる
夢のような時間だった
時間と空間の狭間にいたのかもしれない
なんとも去り難い
いくら写真や映像に鮮明に撮っても、グッズにコピーしても
実物の色、インパクトにはとても敵わない
●グッズ
「公式カタログ 草間彌生 わが永遠の魂」は、オンラインショップ「朝日新聞SHOP」でも販売しています。
ひと通りあったけれども、何も買わず
「プラッシュ」?て書かれた弥生ちゃんマスコットも可愛い 1人限定10個までだって
マステもあったし、いろんなグッズにしても、デザインとして見栄えするもんね
●屋外でランチ
最初に着いた時も少し食べたけれども、改めて、外の空気に当たりながら
赤いドットの布に包まれた木々を眺めてサンドイッチをほおばった
青い空、強風に流れていく雲、行き交う家族、夫婦、カップル、友だち同士、、、
ここはいつ来ても居心地のいい美術館の1つ
しかし、私は2011.3.11 ここで東日本大震災に遭い、ここから5時間かけて自宅に歩いて戻ったことをいつも思い出す
今日も快晴でまた最高気温を更新しそうな勢いの暑さ
この穏やかな時間がずっと続きますように
[ミュージアムショップ]
ここのショップも好き
ここにも弥生さんの本、カードなどが少し置いてあった
●巨大なかぼちゃ
館内のガラス窓からも見えたけれども、このかぼちゃは外に出なければ直接観ることは出来ない
まだチケット売り場は長蛇の列! その奥を入るとすぐに黄色いデカイかぼちゃが目に飛び込んでくる
スタッフが「撮影はケータイ、タブレットのみ 動画はご遠慮ください」
「中に入らないでください」「施設を撮らないでください」
などなど、相変わらずたくさんの注意事項をずっと繰り返していた
本当は中でみんな遊べるように作ったんじゃないかなあ
[その他拾ったチラシなど](インスタにも後々アップします
弥生ちゃんが朝日新聞に載った「記念号外」まであった この笑顔イイねv
***
家に帰って、まだ明るかったから、図書館に行った
桜が終わると、近所の通りはハナミズキがいっせいに咲き始める
白、ピンク、赤、いろんな色が植えられていて、毎年見るのが楽しみな花のひとつ
そして、毎年、春になると、なぜか桜もちが食べたくなるので
最寄り駅近くの和菓子屋さんで、草もちも含めて3種類買ってきたv
今日も佳き1日でした 感謝。
会期:2017年2月22日(水)- 5月22日(月)
開館時間:10:00 - 18:00 金曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
ずっと観たかった弥生さんの作品展にやっと行ってきて、元気をもらった
私の好きな国立新美術館は乃木坂駅から直結で行ける
いったん外に出ると、いきなりチケット売り場は長蛇の列/驚×5000
こんなに大人気ですか! 外国人も多かった
***
入って、最初に腹ごしらえ 立ったまま外を見ながらサンドイッチを食べた
●ハプニングに参加
「展示会をご覧の後に入ってください」ってゆってたけど、
こちらはそれほど列になっていなかったから入ってみた
入り口でチケットを見せると、シールをもらって、お土産かと思いきや
部屋の中にペタペタ貼っていくというもの
もうすでに相当数貼られていて、置いてある家具、壁、高い天井まで 床は一面!
私は、ランプに垂れ下がるように連なったシールの飾りみたいになったところに付け足してみたv
会場を出たところにまで、あちこちにシールが落ちていたw
●プロフィール
1929年長野県松本市生まれ。
1957年単身渡米、前衛芸術家としての地位を築く。
1962年性や食をテーマにしたソフト・スカルプチュアを初めて発表
1967年ハプニングを頻繁に行う
1969年ニューヨークにファッション・ブティックをオープン
1973年帰国。活動拠点を東京に移す
2015年北欧各国での巡回展開始。2016年文化勲章受章。
●草間彌生本人が語る音声ガイド
これは知らずに通りすぎて、会場内で漏れ聞こえてくる本人による説明に、借りればよかったかなとちょっと思った
作品に集中できないかもしれないけど 私自身の感覚でも観たかったし
●メッセージ
すべてバーコードで読み込めて、音声付きっぽかったのに、
ブックマークをつけて、後で見返してみたら、一部しか保存されていなかったのはなぜ?悲
冒頭のメッセージに、すでに弥生さんの全魂が込められていた
世界平和のために、これからも戦ってきたし、残りの人生もすべて賭けるという誓い
全身全霊の祈りが込められていた
●富士山
まず、目にするのは、かなりインパクト大な赤い富士山!
●連作を一挙公開!
どかーんとした大きな部屋の壁一面に弥生さんの大きな正方形の絵、絵、絵!
どれも命が噴き出して、体当たりしてくるような色づかい
ここが写真撮影OKなんて太っ腹 アートはみんなで共有しないとね
見ると、あらゆる国内外の美術館から集結してきた感じ
本当に観に来てよかった 集大成の意気込みが伝わる
引いて観た全体の印象と、近寄って、異常に描き込まれたさまざまな異形のものたちの違いを楽しむ
目、横顔、時にはユーモラスに、どれも引きずりこまれそうな迫力
HPにも載っているけれども、自分の撮った絵と違うものもある
2016年の最近のものから十数年前のものまであったから
これだけの作品群を描き続けてきた執念すら感じる
ひと巡りして、またこの部屋に戻ってから出口となる
ここにも“ひとつめちゃん”が!
●初期作品
隣りの部屋に入ると、いきなり照明も少し暗く、絵も全体的に暗い色調にガラリと変わる
麻の種袋に描いた絵もあって、こういう荒削りな感じも魅かれる ルオーとかの私の好物系
1939年の作品には「五年 草間弥生」とサインがある 小学5年?!
女性の顔、全体のドットは雪か?
子どもの頃から幻影を見て、怖さから絵を描くことで紛らわせていたという
言い方は適切ではないが、悪夢や幻影を題材にすれば、
心の安定が得られると同時に、無限に独創的な作品が産まれるのも当然
タマネギの静物画も空間が歪んでいる
私がもし高価な絵を買えるなら、中後期のポップなものより、初期のほうがいいな
●ニューヨーク時代
「モノクロームのネット・ペインティング」
一面真っ白い、巨大な網の絵って斬新すぎ
1960年 盛り上がる絵の具も私の好み
足元には、巻物のように長い「ネット・ペインティング」が敷いてある
逆の壁には、黒地に暗い赤
●映像作品(5分ほど)
「ハプニング」
“エンヴァイラメント(インスタレーション)、ハプニング(パフォーマンス)など、
性や食品に対するオブセッション(強迫観念)にした”
[1]
三編みで、ピンクの着物、花を上下にあしらった日傘を持った弥生さんが
外国のあちこちを歩いているところを誰かがカメラで撮っている写真の連写
ホームレスに会ったり、もの珍しそうに見る通行人の目
なぜかクルマの前で泣き出す弥生さん 袖で顔を覆う
そのまま背を向けて遠ざかる
[2]
ドットのシールを石の壁、裸の男などに貼りまくる
にゃんこには、カエデの葉っぱみたいなのを置いていくw
エンパイアステートビル、自由の女神の映像の上にもドットが重なる
いかにも'60年代のサイケデリックな空気を感じる
[3]
裸の男女が集まって、互いにボディペインティングしていく
インド調な音楽が流れていて、最後は踊りだす
「Walking Peace」てタイトルは、オノ・ヨーコさんを思い出す
●東京時代
“東京で入院生活を送りながら活動を再開”
「コラージュ」
これはウォーホルみたいなポップな作品で面白い
「VIA AIR MAIR」、自分の名前の印刷文字の細長いシールを、画面いっぱいに貼ってある/驚
1ドル札を一面に貼ってあったり、新聞の顔写真を切り抜いたものは見知らぬ顔ばかりだったけど
尼僧姿のオードリーだけ分かった 映画の1シーンだな
写真にも青いドットがあり、だんだん後の傾向が現れてくるのが分かる
長い黒髪のエキゾチックな若い頃のヌード写真も大胆
脚立に大量の突起物やハイヒールをくっつけたオブジェの制作話は聞いたことがあるような?
文化勲章受賞記念上映 『≒草間彌生 わたし大好き』(ネタバレ注意)@アップリンク渋谷(2016.11.7)
「水玉の女王草間彌生の全力疾走」@NHKスペシャル
●小説や詩といった文学作品などにも挑戦
棚にたくさんの著書が並んでいて、日本語、英語、こんなに本も書いていたのかと驚く
タイトルも、装幀もステキ
●かぼちゃ
弥生さんは、カボチャの形が可愛いとお気に入りなのだそう(長野つながりなの?
キラキラ光に反射して輝く金銀のタイルでレリーフのような巨大かぼちゃ3個も感動
その隣りは、明るい表情のマネキンの女性と子ども数人
白地に赤いドット 衣服を着ていない状態なので、短髪で男性のように見えても女性だと分かる
額に大きく貼ってあるのを観ると、こないだのボウイ展も思い出した
●無限の鏡の間
いきなり暗く狭い空間に入ったから、ちょっとドキっとしたが
しばらくすると小さな無数の電球が明るく色とりどりに点滅する
天井からヒモでいろいろな高さに吊るしてあり、周りは鏡なので
自分たちも、電球も無限に映って、どこにいるのか迷いそうになる
ちょっと足早に出た
●オブジェ、絵
初期の絵をより洗練した形に描き直したよう
タイトルは、ずっと「死」にまつわる言葉が続く
「とらわれのダニー・ラ・ルー」
女性の顔の絵の前に金網が張ってある
このアイデアの面白さ、メッセージ力、
そして、作品のどれも洗練された美しさがあるからこそ世界中が魅了されるんだな
コラージュの素材となっている様々な写真をよく見ると
イソギンチャク、蝶、イモムシ、可愛いフクロウだったりして興味深い
常に死と真正面から向かい合いながらも、
そのエネルギーをアートに昇華できるパワーが素晴らしい
「最後の晩餐」
布で作られた突起物が、テーブル、イス、果物、トウモロコシなどから大量に生えている
「太陽の雄しべ」?
その横に飾られていたオブジェは、白い箱に白い突起物、中央はザクロのように赤い
「戦争」
累々と積み上げられた裸の死者の写真もあり
身につまされると同時に、今も変わらぬ恐怖に吸い寄せられそうになる
「ドレッシング・テーブル」
すべてシルバーに塗られた突起物がドレッサー、ハイヒール、服、下着などに付いている
この日、一番心に残ったオブジェは、鏡が上下にある中央にハシゴがある作品
覗き込むと、鏡同士の風景が映り合って、
天井はまるでハシゴが天に届いていそうだし、下はどこまでも底のない無限に貫いている
「一億光年の星屑」
これもただただ美しい 白と黒のドットで宇宙を描いている トビカン所蔵か また観られるかも
「黄樹リビングルーム」
弥生さんの黄色と黒の細密な模様で、ソファ、テーブル、ランプ、壁
テーブルの上のボトルラベル、カップまですべて統一された部屋はちょっと寛げないかも
そして、ラストは有名な黄色い「かぼちゃ」(1999)で締め
歳を経るごとにどんどん斬新になっていく、進化しつづけていき、
さらに洗練されていっているのに驚く
心底、堪能いたしました
みんなが観て分かりやすく、みんなが観て意味不明
老若男女、国境も越えて楽しめる
夢のような時間だった
時間と空間の狭間にいたのかもしれない
なんとも去り難い
いくら写真や映像に鮮明に撮っても、グッズにコピーしても
実物の色、インパクトにはとても敵わない
●グッズ
「公式カタログ 草間彌生 わが永遠の魂」は、オンラインショップ「朝日新聞SHOP」でも販売しています。
ひと通りあったけれども、何も買わず
「プラッシュ」?て書かれた弥生ちゃんマスコットも可愛い 1人限定10個までだって
マステもあったし、いろんなグッズにしても、デザインとして見栄えするもんね
●屋外でランチ
最初に着いた時も少し食べたけれども、改めて、外の空気に当たりながら
赤いドットの布に包まれた木々を眺めてサンドイッチをほおばった
青い空、強風に流れていく雲、行き交う家族、夫婦、カップル、友だち同士、、、
ここはいつ来ても居心地のいい美術館の1つ
しかし、私は2011.3.11 ここで東日本大震災に遭い、ここから5時間かけて自宅に歩いて戻ったことをいつも思い出す
今日も快晴でまた最高気温を更新しそうな勢いの暑さ
この穏やかな時間がずっと続きますように
[ミュージアムショップ]
ここのショップも好き
ここにも弥生さんの本、カードなどが少し置いてあった
●巨大なかぼちゃ
館内のガラス窓からも見えたけれども、このかぼちゃは外に出なければ直接観ることは出来ない
まだチケット売り場は長蛇の列! その奥を入るとすぐに黄色いデカイかぼちゃが目に飛び込んでくる
スタッフが「撮影はケータイ、タブレットのみ 動画はご遠慮ください」
「中に入らないでください」「施設を撮らないでください」
などなど、相変わらずたくさんの注意事項をずっと繰り返していた
本当は中でみんな遊べるように作ったんじゃないかなあ
[その他拾ったチラシなど](インスタにも後々アップします
弥生ちゃんが朝日新聞に載った「記念号外」まであった この笑顔イイねv
***
家に帰って、まだ明るかったから、図書館に行った
桜が終わると、近所の通りはハナミズキがいっせいに咲き始める
白、ピンク、赤、いろんな色が植えられていて、毎年見るのが楽しみな花のひとつ
そして、毎年、春になると、なぜか桜もちが食べたくなるので
最寄り駅近くの和菓子屋さんで、草もちも含めて3種類買ってきたv
今日も佳き1日でした 感謝。