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『くまのアーネストおじさん セレスティーヌとプラム』(BL出版)

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『くまのアーネストおじさん セレスティーヌとプラム』(BL出版)
ガブリエル・バンサン/さく もりひさし/訳

「作家別」カテゴリーに追加しました。


“バンサンは、このシリーズで愛の深さ、他人に尽くす喜び、
 気取らない素朴な生活などを表現したかったという。”



▼あらすじ(ネタバレ注意

セレスティーヌは、近所の果樹園にプラムがたくさん落ちているのを見て
「入ってはいけません」の立て札があるのに、柵に入って、落ちているプラムを食べてしまう

「食べてみて、アーネスト とても美味しいから」

それを主人に見られてしまい、こっぴどく怒られる
(エクトリットル通りに住んでいるのか、アーネストたちは



おじさんに向かって、プラムを投げつけてるw


「今度だけはいいが、二度と囲いの中を通るんじゃないぞ!」

集めたプラムを友だちにも分けてあげるセレスティーヌ


家に帰ってから

セ「森の近くの原っぱの花も摘んではいけないの?」

ア「原っぱの花はみんなのものだよ」


セレスティーヌは、原っぱの花をたくさん摘んでくる

セ「誰も叱る人なんていない」



家に持ち帰り、アーネストにプレゼントしても
まだたくさん摘んでくるセレスティーヌ



部屋の花飾りを作りはじめるアーネスト
セレスティーヌのお友だちを呼んで、お茶会を開く




セレスティーヌの誕生日の日

ア「誕生日に何をして欲しい?」

セ「私は、プラムのジャムを作りたいの」

ア「あの果樹園はダメだよ」


市場で探すがプラムは売っていない
それに、大雨が降ってくる

謝るアーネストに

セ「アーネストのせいじゃないもの 明日、探しに行きましょ」



初めての雷や嵐の音に怖がるセレスティーヌ

シメオンも干されてるのが可愛いw


セ「私、アーネストと一緒なら怖くない アーネストの部屋で寝てもいい?」

ア「おやすみ、セレスティーヌ 明日、プラムのジャムを作ろうね」




翌日、果樹園では、昨日の嵐でプラムが大量に落ちてしまい
主人は落ちたものは拾ってもいいと言うので、
2人は大笑いして、早速取りに行く




セ「アーネストは、いつも私に優しいのね」

ア「さあ、いこう セレスティーヌ 子どもたちが見ているよ」





***


バンサンは、今作の中で「分け与えることの尊さ」を描きたかったのでは?

集めたプラムを友だちに分けたり
摘んだ花をアーネストにプレゼントしたり
アーネストは、それを飾りにして、セレスティーヌの友だちを招く

強欲に怒った果樹園の主人は、結局、大嵐でみんなに分け与えることになる

(日本なら、落ちた果実はまとめて廃棄か?
 それで小動物たちが里に来て食べに来ると怒るんだ

セレスティーヌのお友だちのために正装までしてもてなす
アーネストの深くて自然なホスピタリティに感動する

嵐を怖がるセレスティーヌと一緒の部屋に寝て
寝顔を見る笑顔ったらとろけそう

ラスト、ヒトの子どもたちは、なぜ2人を見ていたのかな 可愛いから?
ほかにもクマとネズミがたくさんいる世界なのに?w

美味しそうなプラムを見て、すぐに走って行って、口に入れちゃうところは
小動物っぽくて可笑しい

叱っていたアーネストまで、ついつられて食べちゃうしw
みんなプラムが大好きなんだね




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