■正しく知りたい!がん検診@あさイチ
専門家ゲスト:斎藤博さん(国立がん研究センター社会と健康研究センター検診研究部部長)
ゲスト:玉ちゃんさん、益子直美さん
リポーター:古野晶子アナウンサー
こないだ知人と「ピロリ菌」の話をしていて、予録していたのを思い出した
日本人の2人に1人がなるという「がん」だが、早期発見なら治せる病気
そのために大切なのはがん検診
玉ちゃんも逆流性食道炎か
「2週間経過をみて、よくなかったら食道がんの疑いがある」と言われたって
逆食とは関係あるんだっけ?
「がん検診」は健康な人が対象 可能性があるかを調べる
「精密検査」で診断が下る
●定期検査を受けて乳がんが見つかった例 ミキさん(44歳女性)
去年6月、がんと診断された
その時のエコー(超音波検査)の写真(もらえるんだ
ミキさん:
まさかそこでがんだと言われるとは思わなかった
脳が拒否した 特別な人がなるものと思っていた
10年前、職場の健診で胸に腫瘤(しこり)が見つかったため
ミキさんは半年に1回、乳がん検査(エコー)を受けていた
その後の検査では異常は見つからなかった
ミキさん:
半年に1回、検査していたから、がんにはならないだろうと勝手に思っていた
その他の理由
30代からフラダンスを週5回通っていて、そもそも健康だし
がん家系じゃないし
2015年の冬、胸に突然強い痛みを感じ、病院に行くと「問題ない」と言われた(ええ!?
半年後、超音波検査をして右胸にしこりが見つかり「がんの可能性がある」と言われた
乳がんと診断され、ステージ1 早期と分かった
ミキさん:
息子が2歳だったから、この子をおいて自分は死ぬんだ、悪いなとしか思えなかった/涙
幸い手術は成功し、摘出できた
ミキさん:
早期だったのは、今まで検査に行っていたことが今に結びついたと思う
(病院行っても見つかりにくいんじゃダメじゃん
こんなニュースも今朝読んだ
日本に5頭しかいない「がん探知犬」、発見率は99.7%
糖尿病と闘う高校生を支える介護犬、 おそろいのガウンで卒業式に出席
いろんな働く犬がいるんだな
私たち人間のために、無償の奉仕を毎日ありがとう
イノ:1回大丈夫って言われると、検査も止めちゃいがち
ヤナギー:
10年前、職場の健康診断で肺がんと診断された
それまでは「オレは大丈夫だ」と思っていた
なった瞬間「なんでなったんだ」と自責するようになった
それまでは紛争地帯とか駆け回ってて「長くは生きられないな」なんていきがっていたけれども
いざ、そうなったと分かるとほんとに「1年、1ヶ月でも長く生きたい」と思った
それ以降、可能な限り、健康診断に行っている
検診を受けた人と、受けなかった人でリスクが変わる
専門家:
(「便潜血検査」の生みの親! それまではシールみたいのだったよね?
この5つが、検査後、亡くなるリスクが減ると証明されている
「見つけたことで助かった」ことで「がん検診」が有効だと証明されたというのがポイント
●「がん検診」によって受けるデメリットもある
例:見つけなくてもいいがんまで見つかってしまう
専門家:
水面に浮かぶ氷山に例えると、健康な人は見えないから、症状が出るまでには進行していない
早期がんが時間とともに進行がんになり、病院を訪れるようになる
検査は水面の段階で見つける戦略
進行するスピードはまちまちで、進行がんまでいかない人もいる
大半は、水面下で終わり、亡くなることはない
ヤナギー:
胃がん検査で、バリウムより内視鏡のほうが低いのはなぜ?
一般的には、内視鏡のほうが見つけやすくて、死亡率も低いと考えられているが
専門家:
X線については研究データが多いが、内視鏡はつい最近証明されたばかり
より研究が進めば、上がることが考えられる
FAX:どっちを受けたほうがいいですか?
専門家:
つい最近まではX線検査だけだったが、今ではどちらでもよい
人による好みもあるので 効果は変わらない
玉ちゃん:腫瘍マーカーは?
専門家:まだ科学的根拠のあるものがない
自治体ごとに違うが平均するとこのくらい 補助金も出るので受けやすい価格
イノ:人間ドックでまとめてみれる?
専門家:がん検診は大体入っているが、入ってない場合もある
玉ちゃん:リンパのがんとかは?
専門家:
有効性の証明がない
対象になるがんは、日本で死亡率が高いもの 少ないものには、デメリットのほうが勝りがち
●超早期発見も可能な検査!?
がんの可能性をカンタンに調べる検査がある
1回の検診で分かるのがポイント
「だ液」
大腸がん、肺がん、乳がん、すい臓がん、口腔がんなども分かると言われる
「尿」
体長1mmほどの線虫を使って調べる(うう・・・
犬よりも嗅覚が優れているため、がん患者さんの尿に寄る性質を利用している
2019年の実用化を目指している
いろいろながんに利用できるのではと言われる
「血液」
がん細胞があると、血液の成分がかわるのを利用する
●6年前から実用化されている血液検査「アミノインデックス検査」
全国1200箇所の医療機関で行われている
血液中のアミノ酸濃度を調べる
早期発見の難しいすい臓がんにも対応
A、B、Cの3段階に分けられる
●アミノインデックス検査を受けようとしている長野のサキエさん(33)の例
父が4年前、58歳で末期の肝臓がんで亡くなった
サキエさん:
「手術ができない」と言われて、その時のショックははかり知れなかった
早く分かればなんとかなったのにというのが本当に悔しかった
今年1月、地元の病院で「アミノインデックス検査」を知り、申し込んだ
費用は24000円(医療機関により異なる
電話した時「けっこう高額ですよ」と言われた
簡単な検査なのでやってみようと思った
当日 用意するものはない
検査前に映像で説明を受ける
血液を採取 1本分(生々しい映像は見せないでおくれ・・・/切願
検査時間は30分ほどで終了 結果は2週間後
ランクCの場合は、精密検査を受けて、保険適用となると説明を受けた
結果、胃がんの確率は高めだが、精密検査を受けて、がんはなかった
●血液だけでどう調べる?
この検査の監修は山門さん
Q:なぜ血液だけで分かる?
がんになると血液中のアミノ酸に変化が出るので区別できる
血液中には20種類のアミノ酸があり、健常時はそれぞれ一定の値を保っている
たとえば大腸がんの場合、増減が出る
がんがある種類のアミノ酸をエネルギーとして使うため、血液中の濃度が下がる
がんは、さらに増殖するために、特殊なたんぱく質「HMGB1」を作る
「HMGB1」は筋肉に作用し、血液中に流れ込むので増える
濃度の増減は、がん種により異なる
受診者のアミノ酸バランスをみて、リスクをみる
●「がんリスク」とは?
ランクAでもがんの可能性もあり、B、Cでもがんではない病気が原因の場合もある
検査結果データでは、Aが80%、Bは15%、Cは5%ほど
専門家:
糖尿病など、その他の病気があると少し影響することが分かってきた
まだまだ課題が多いというのも事実(なのに高額なんだ・・・
精密検査の結果では、国が推奨している検査のほうが高い
専門家:
注意点は、新しい検査法は、がん検査の対象とは異なる
アミノインデックス検査のほうがリスクの高い人が集まりがち
課題は、検査は最初に「健康な人」であるかの第1段階の検証が必要
研究が進むまでは、国の推奨する検査を受けることが必要
玉ちゃん:海外と比べると、日本の検査のレヴェルは?
山門さん:
検診法そのものの差はないと思うが、やっている検診の違いがある
乳がん、子宮がん、大腸がんしかないので、男性のかかりやすいのは「大腸がん」しかない
理由は、この3がんが死亡率を間違いなく下げられると評価されているから
●がん検診への意識が低い
5年前から「がん征圧宣言」をして、町民のがん死亡者ゼロを目指している
福祉課課長・山口さん:
がんで亡くなる人が多い 医療費もかさむ悪循環があるので始めた
受診率が低かったので、まず意識変革を考えた
町と県で補助金を出し、町民なら1000円で受けられるようにしたら
多くの町民が関心をもつようになった
町民の声(女性):
受けました、一応 そろそろがんとか気になる年代になったから
町民の声(女性):
みんな誘いあわせて行きました 安かったし
やっぱりみんなある程度不安だったから
まだ少ないね
●これまでがん検診は受けてこなかった山内さん
山内さん:
経営する飲食店の忙しさもあるが、怖い、不安があるから
もし、がんだったら受け止められるだろうか、とか
がん検診に行く勇気がなかった
だが、親戚から「アミノインデックス検査」のことを聞いてから気持ちが変わった
がんとは言われない リスクを知るだけだから、ハードルがちょっと低いと思った
結果は大腸がんがCだったが、だったら、きちんと内視鏡で調べてもらおうと
前向きに受け止めることができた
精密検査では異常なしだった
その後、ほかの検診も積極的に受けるようになった
山内さん:
検診を受けたことによって(がんになることを)受け止める準備ができた
突然「がんになりました」と言われるより、段階的に「リスクはこうです」と分かった上で
気になったことは検診を受けてみたい、気持ちがどんどん明るくなったよう
益子さん:
私も怖いから避けていて、検診に1度も行ったことがない
これなら気軽にというか、受けやすい
ヤナギー:「アミノインデックス検査」と「がん検診」ていう言葉のイメージの問題?
アナ:「がん検診」はそもそも、がんと診断されるものではないので、誤解がある
●その他にも国が推奨している検診「J-START」
乳がんに関する検査 マンモグラフィーに超音波検査をプラスしている
11年前から始まり、40代の女性の76000人が協力していて、途中経過の結果も出た
専門家:
併用している場合を調べたら期待できると分かったが、まだ研究が必要
<FAX>
「昨年、母を乳がんで亡くしました 毎年検診をきちんと受けていました
おととしも異常なし その数ヵ月後にがんが分かり末期でした
それから半年で亡くなりました がん検診なんて受ける意味ないですよね
がん検診で分かるのはほんの一部の人なので」
専門家:
がん検診は100%助けられるということではない
ある意味アバウトであるけれども、リスクが減るメリットのほうを見ていただきたい
「がん検診は完璧ではないので“異常ない”と言われても
その後、なにか体に異常を感じたら、必ず受診してほしい
デメリットが多少解消される」
専門家:
FAXのケースは多くはないがゼロではない
「妹が去年がんになった 早期発見には年1回で大丈夫?
町の病院で大丈夫? 表以外の検診はどうしたらいい?」
専門家:
表にある間隔を守ってください
検診を多くやるほど、見つかる確率は増えるが、デメリットも増える
がんではないのに、がんだといわれる確率が約2倍 ムダだし、不安が増える
ほかの検診は、まだオススメできるのはこれ以外にはないのが現状
検診は、大きな病院でなくても、まず自治体で受けてけっこう
「以前PETを受けた 大病院でCTを撮ると言われたが予約が混んでいて
実際撮ったのは2ヶ月以上経った こんなに間があいて、がんが進行しない?」
専門家:
患者なのか、健康なのかで随分違う 患者なら早いほうがいい
PETは推奨されていないということもある
2ヶ月間、不安で眠れない夜を過ごすのはとてもマイナスと思う
「若い方こそ検診を受けてほしい 私は乳がん宣告された
“まだ30代だから転移が早かったのだろう”と言われた
8歳と6歳の子どものことを思うと悩んだ
ママたちは忙しい毎日と思いますが、子どものためと思って、時間を作って、絶対に行くべきです」
専門家:
なかなか難しい 高齢者は個人差が大きい
壮年期だと検診が負担でなくても、高齢だと負担になることがあるので
一概に受けてくださいといいにくい
日本では上限が決まっていないので、個人で判断しなきゃならない
一般的には、健康でも70過ぎまでは受けてほしい
30代で受けられない
専門家:
対象年齢で受けるのは重要 科学的根拠があって決まっている
40歳未満はマンモの効果は不明 若年はメリットが期待できず、デメリットが大きい
放射線をあてるので、逆に乳がんリスクが高まる
ただし、近親者に3人以上がんの方がいる場合は相談してください
専門家:
必ずしも必要はない 欧米では潜血検査+内視鏡を50~60代に1度だけやることが推奨されている
専門家ゲスト:斎藤博さん(国立がん研究センター社会と健康研究センター検診研究部部長)
ゲスト:玉ちゃんさん、益子直美さん
リポーター:古野晶子アナウンサー
こないだ知人と「ピロリ菌」の話をしていて、予録していたのを思い出した
日本人の2人に1人がなるという「がん」だが、早期発見なら治せる病気
そのために大切なのはがん検診
玉ちゃんも逆流性食道炎か
「2週間経過をみて、よくなかったら食道がんの疑いがある」と言われたって
逆食とは関係あるんだっけ?
「がん検診」は健康な人が対象 可能性があるかを調べる
「精密検査」で診断が下る
●定期検査を受けて乳がんが見つかった例 ミキさん(44歳女性)
去年6月、がんと診断された
その時のエコー(超音波検査)の写真(もらえるんだ
ミキさん:
まさかそこでがんだと言われるとは思わなかった
脳が拒否した 特別な人がなるものと思っていた
10年前、職場の健診で胸に腫瘤(しこり)が見つかったため
ミキさんは半年に1回、乳がん検査(エコー)を受けていた
その後の検査では異常は見つからなかった
ミキさん:
半年に1回、検査していたから、がんにはならないだろうと勝手に思っていた
その他の理由
30代からフラダンスを週5回通っていて、そもそも健康だし
がん家系じゃないし
2015年の冬、胸に突然強い痛みを感じ、病院に行くと「問題ない」と言われた(ええ!?
半年後、超音波検査をして右胸にしこりが見つかり「がんの可能性がある」と言われた
乳がんと診断され、ステージ1 早期と分かった
ミキさん:
息子が2歳だったから、この子をおいて自分は死ぬんだ、悪いなとしか思えなかった/涙
幸い手術は成功し、摘出できた
ミキさん:
早期だったのは、今まで検査に行っていたことが今に結びついたと思う
(病院行っても見つかりにくいんじゃダメじゃん
こんなニュースも今朝読んだ
日本に5頭しかいない「がん探知犬」、発見率は99.7%
糖尿病と闘う高校生を支える介護犬、 おそろいのガウンで卒業式に出席
いろんな働く犬がいるんだな
私たち人間のために、無償の奉仕を毎日ありがとう
イノ:1回大丈夫って言われると、検査も止めちゃいがち
ヤナギー:
10年前、職場の健康診断で肺がんと診断された
それまでは「オレは大丈夫だ」と思っていた
なった瞬間「なんでなったんだ」と自責するようになった
それまでは紛争地帯とか駆け回ってて「長くは生きられないな」なんていきがっていたけれども
いざ、そうなったと分かるとほんとに「1年、1ヶ月でも長く生きたい」と思った
それ以降、可能な限り、健康診断に行っている
検診を受けた人と、受けなかった人でリスクが変わる
専門家:
(「便潜血検査」の生みの親! それまではシールみたいのだったよね?
この5つが、検査後、亡くなるリスクが減ると証明されている
「見つけたことで助かった」ことで「がん検診」が有効だと証明されたというのがポイント
●「がん検診」によって受けるデメリットもある
例:見つけなくてもいいがんまで見つかってしまう
専門家:
水面に浮かぶ氷山に例えると、健康な人は見えないから、症状が出るまでには進行していない
早期がんが時間とともに進行がんになり、病院を訪れるようになる
検査は水面の段階で見つける戦略
進行するスピードはまちまちで、進行がんまでいかない人もいる
大半は、水面下で終わり、亡くなることはない
ヤナギー:
胃がん検査で、バリウムより内視鏡のほうが低いのはなぜ?
一般的には、内視鏡のほうが見つけやすくて、死亡率も低いと考えられているが
専門家:
X線については研究データが多いが、内視鏡はつい最近証明されたばかり
より研究が進めば、上がることが考えられる
FAX:どっちを受けたほうがいいですか?
専門家:
つい最近まではX線検査だけだったが、今ではどちらでもよい
人による好みもあるので 効果は変わらない
玉ちゃん:腫瘍マーカーは?
専門家:まだ科学的根拠のあるものがない
自治体ごとに違うが平均するとこのくらい 補助金も出るので受けやすい価格
イノ:人間ドックでまとめてみれる?
専門家:がん検診は大体入っているが、入ってない場合もある
玉ちゃん:リンパのがんとかは?
専門家:
有効性の証明がない
対象になるがんは、日本で死亡率が高いもの 少ないものには、デメリットのほうが勝りがち
●超早期発見も可能な検査!?
がんの可能性をカンタンに調べる検査がある
1回の検診で分かるのがポイント
「だ液」
大腸がん、肺がん、乳がん、すい臓がん、口腔がんなども分かると言われる
「尿」
体長1mmほどの線虫を使って調べる(うう・・・
犬よりも嗅覚が優れているため、がん患者さんの尿に寄る性質を利用している
2019年の実用化を目指している
いろいろながんに利用できるのではと言われる
「血液」
がん細胞があると、血液の成分がかわるのを利用する
●6年前から実用化されている血液検査「アミノインデックス検査」
全国1200箇所の医療機関で行われている
血液中のアミノ酸濃度を調べる
早期発見の難しいすい臓がんにも対応
A、B、Cの3段階に分けられる
●アミノインデックス検査を受けようとしている長野のサキエさん(33)の例
父が4年前、58歳で末期の肝臓がんで亡くなった
サキエさん:
「手術ができない」と言われて、その時のショックははかり知れなかった
早く分かればなんとかなったのにというのが本当に悔しかった
今年1月、地元の病院で「アミノインデックス検査」を知り、申し込んだ
費用は24000円(医療機関により異なる
電話した時「けっこう高額ですよ」と言われた
簡単な検査なのでやってみようと思った
当日 用意するものはない
検査前に映像で説明を受ける
血液を採取 1本分(生々しい映像は見せないでおくれ・・・/切願
検査時間は30分ほどで終了 結果は2週間後
ランクCの場合は、精密検査を受けて、保険適用となると説明を受けた
結果、胃がんの確率は高めだが、精密検査を受けて、がんはなかった
●血液だけでどう調べる?
この検査の監修は山門さん
Q:なぜ血液だけで分かる?
がんになると血液中のアミノ酸に変化が出るので区別できる
血液中には20種類のアミノ酸があり、健常時はそれぞれ一定の値を保っている
たとえば大腸がんの場合、増減が出る
がんがある種類のアミノ酸をエネルギーとして使うため、血液中の濃度が下がる
がんは、さらに増殖するために、特殊なたんぱく質「HMGB1」を作る
「HMGB1」は筋肉に作用し、血液中に流れ込むので増える
濃度の増減は、がん種により異なる
受診者のアミノ酸バランスをみて、リスクをみる
●「がんリスク」とは?
ランクAでもがんの可能性もあり、B、Cでもがんではない病気が原因の場合もある
検査結果データでは、Aが80%、Bは15%、Cは5%ほど
専門家:
糖尿病など、その他の病気があると少し影響することが分かってきた
まだまだ課題が多いというのも事実(なのに高額なんだ・・・
精密検査の結果では、国が推奨している検査のほうが高い
専門家:
注意点は、新しい検査法は、がん検査の対象とは異なる
アミノインデックス検査のほうがリスクの高い人が集まりがち
課題は、検査は最初に「健康な人」であるかの第1段階の検証が必要
研究が進むまでは、国の推奨する検査を受けることが必要
玉ちゃん:海外と比べると、日本の検査のレヴェルは?
山門さん:
検診法そのものの差はないと思うが、やっている検診の違いがある
乳がん、子宮がん、大腸がんしかないので、男性のかかりやすいのは「大腸がん」しかない
理由は、この3がんが死亡率を間違いなく下げられると評価されているから
●がん検診への意識が低い
5年前から「がん征圧宣言」をして、町民のがん死亡者ゼロを目指している
福祉課課長・山口さん:
がんで亡くなる人が多い 医療費もかさむ悪循環があるので始めた
受診率が低かったので、まず意識変革を考えた
町と県で補助金を出し、町民なら1000円で受けられるようにしたら
多くの町民が関心をもつようになった
町民の声(女性):
受けました、一応 そろそろがんとか気になる年代になったから
町民の声(女性):
みんな誘いあわせて行きました 安かったし
やっぱりみんなある程度不安だったから
まだ少ないね
●これまでがん検診は受けてこなかった山内さん
山内さん:
経営する飲食店の忙しさもあるが、怖い、不安があるから
もし、がんだったら受け止められるだろうか、とか
がん検診に行く勇気がなかった
だが、親戚から「アミノインデックス検査」のことを聞いてから気持ちが変わった
がんとは言われない リスクを知るだけだから、ハードルがちょっと低いと思った
結果は大腸がんがCだったが、だったら、きちんと内視鏡で調べてもらおうと
前向きに受け止めることができた
精密検査では異常なしだった
その後、ほかの検診も積極的に受けるようになった
山内さん:
検診を受けたことによって(がんになることを)受け止める準備ができた
突然「がんになりました」と言われるより、段階的に「リスクはこうです」と分かった上で
気になったことは検診を受けてみたい、気持ちがどんどん明るくなったよう
益子さん:
私も怖いから避けていて、検診に1度も行ったことがない
これなら気軽にというか、受けやすい
ヤナギー:「アミノインデックス検査」と「がん検診」ていう言葉のイメージの問題?
アナ:「がん検診」はそもそも、がんと診断されるものではないので、誤解がある
●その他にも国が推奨している検診「J-START」
乳がんに関する検査 マンモグラフィーに超音波検査をプラスしている
11年前から始まり、40代の女性の76000人が協力していて、途中経過の結果も出た
専門家:
併用している場合を調べたら期待できると分かったが、まだ研究が必要
<FAX>
「昨年、母を乳がんで亡くしました 毎年検診をきちんと受けていました
おととしも異常なし その数ヵ月後にがんが分かり末期でした
それから半年で亡くなりました がん検診なんて受ける意味ないですよね
がん検診で分かるのはほんの一部の人なので」
専門家:
がん検診は100%助けられるということではない
ある意味アバウトであるけれども、リスクが減るメリットのほうを見ていただきたい
「がん検診は完璧ではないので“異常ない”と言われても
その後、なにか体に異常を感じたら、必ず受診してほしい
デメリットが多少解消される」
専門家:
FAXのケースは多くはないがゼロではない
「妹が去年がんになった 早期発見には年1回で大丈夫?
町の病院で大丈夫? 表以外の検診はどうしたらいい?」
専門家:
表にある間隔を守ってください
検診を多くやるほど、見つかる確率は増えるが、デメリットも増える
がんではないのに、がんだといわれる確率が約2倍 ムダだし、不安が増える
ほかの検診は、まだオススメできるのはこれ以外にはないのが現状
検診は、大きな病院でなくても、まず自治体で受けてけっこう
「以前PETを受けた 大病院でCTを撮ると言われたが予約が混んでいて
実際撮ったのは2ヶ月以上経った こんなに間があいて、がんが進行しない?」
専門家:
患者なのか、健康なのかで随分違う 患者なら早いほうがいい
PETは推奨されていないということもある
2ヶ月間、不安で眠れない夜を過ごすのはとてもマイナスと思う
「若い方こそ検診を受けてほしい 私は乳がん宣告された
“まだ30代だから転移が早かったのだろう”と言われた
8歳と6歳の子どものことを思うと悩んだ
ママたちは忙しい毎日と思いますが、子どものためと思って、時間を作って、絶対に行くべきです」
専門家:
なかなか難しい 高齢者は個人差が大きい
壮年期だと検診が負担でなくても、高齢だと負担になることがあるので
一概に受けてくださいといいにくい
日本では上限が決まっていないので、個人で判断しなきゃならない
一般的には、健康でも70過ぎまでは受けてほしい
30代で受けられない
専門家:
対象年齢で受けるのは重要 科学的根拠があって決まっている
40歳未満はマンモの効果は不明 若年はメリットが期待できず、デメリットが大きい
放射線をあてるので、逆に乳がんリスクが高まる
ただし、近親者に3人以上がんの方がいる場合は相談してください
専門家:
必ずしも必要はない 欧米では潜血検査+内視鏡を50~60代に1度だけやることが推奨されている