■『世界にはばたく日本力 日本の食』(ほるぷ出版)
こどもくらぶ/編さん
【内容抜粋メモ】
●食文化の輸入・輸出
明治の文明開化と、戦後のアメリカ軍統治により、日本人の食生活は大きく変化した。
最近は「一汁三菜」「精進料理」など、日本料理が海外でブームとなっている。
アメリカでは日本食レストランが10年で2.5倍、イギリスでは5年で3倍に増えた。
「NPO法人日本食レストラン海外普及推進機構」により、質を高める活動や、
「うま味」を学ぶセミナーが行われている。
日本と欧米諸国との栄養バランスおよび供給熱量の比較 2003年度
P=たんぱく質、F=脂質、C=炭水化物 の割合が日本はキレイな正三角形に近い/驚
国民1人1日あたりの供給熱量は日本がもっとも低い。
●東京は世界一級の美食の街
2007年「ミシュランガイド 東京版」が発表され、編集総責任者のジャン・リュック・ナレさんは
「東京は世界一級の美食の街。とくに日本料理には敬意を表す」と話した。
東京の5軒の日本料理店が三ツ星を与えられた。
「ミシュランガイド東京2009」では、9軒に三ツ星がつき、パリの10軒に次いで多い。
星の数の累計は227、これは世界一の数。
●日本料理の起源
「本膳料理」
1人分の料理をいくつもの膳にのせて一度に出す形式の饗宴(もてなし)料理のこと。
伝統的な日本料理は、この本膳料理が源だと言われる。
その本膳料理も、もとは中国の影響を受けていると言われる。
天ぷらはポルトガルの揚げ物料理、すき焼きや牛丼も西洋の影響を受けている。
***************************************世界で活躍する日本人
・松久信幸さん
・和久田哲也さん
「Tetsuya's」は、世界でもっとも予約が取りにくいレストランと言われる。
・「世界パティスリー2009」では、2位フランス、3位アメリカをおさえて、日本が総合優勝をはたした。
チョコレートピエスモンテ
フランスでは、パティシエ、パティシエールは、日本の医者に匹敵する社会的地位をもつ。
●日本の製菓技術
天然の果物や木の実
→米から餅、団子
→16Cにはカステラ、ボーロ、ビスケット、金平糖などの南蛮菓子がポルトガルから伝わった。
→江戸時代には「京菓子」、江戸の「上菓子」が発展。
日本の菓子は、唐菓子、南蛮菓子、西洋菓子の影響を受けてきた。
・アメ細工の技術
16Cの南蛮菓子のひとつ有平糖から「有平細工」という高度なアメ細工が生まれた。
世界的なコンクールでも、日本の伝統技術がそのまま通用している。
「第39回技能五輪国際大会2007」では、大島千奈さんが日本人初の金メダルに輝いた。
●世界一の日本人ソムリエ
ASI国際ソムリエ協会会長は、日本ソムリエ協会の小飼一至さん。
国際ソムリエ協会の会長が、ヨーロッパ以外から選ばれたのは初。
・田崎真也さん
「世界最優秀ソムリエコンクール1995」で優勝。
大会では、ワインの知識だけでなく、英語やフランス語などの語学力、サービスの仕方なども審査された。
ソムリエのほかにもワインアドバイザー資格、ワインエキスパート資格があり、いずれも難関。
国内では、山梨、北海道がワインづくりで有名。
ちなみに長野は飯綱町の「サンクゼール」、塩尻市の「信州ワイン」v
「利き酒師」は、日本酒のソムリエとも言われる
***************************************世界に誇るカップめん
・安藤百福さん
世界で初めてインスタントめんを開発した。「インスタントラーメン発明記念館」に再現されている。
●「スペース・ラム」
宇宙食ラーメン。2005年スペースシャトルに乗った
無重力空間でもスープが飛び散らないよう粘土を高めた。
70度のお湯でも湯もどしができて食べやすい。
●日清食品の「Oishiiプロジェクト」
ケニアの人々にインスタントラーメンの作り方を教え、経済的自立を支援している。
●チキンラーメン号
車内にお湯を沸かす機能を備えているため、水道やガスが止まっている地域でも、温かいラーメンを提供できる。
阪神・淡路大震災の際、被災者に100万食のカップラーメンを提供した。
また、1991年、旧ソ連が解体し、食糧不足におちいったロシアに、50万食の袋入りインスタントめんを緊急援助した。
カップラーメンの断面図
めんがこんがりと均一に揚がり、量産可能なことが、カップめん開発の大きな課題だった。
●ファストフードのきっかけ
カップめんが発売された1971年は、アメリカからマクドナルドが第1店を銀座にオープンした年。
カップめんとハンバーガーが日本に「ファストフード」を根付かせたといわれる。
世界最古のファストフードは、そば、うどん、すしなどの屋台形式の店舗だという考えもある。
特徴
「瞬間油熱乾燥法」
「フリーズドライ製法」
容器は断熱性の高い発砲スチロール。
●インスタントめん
年間900食以上も食べられている。
日本からの輸出は8万食しかないので、その他は海外で生産され、逆輸入もある。
欧米では袋入りインスタントめんはあまりない。
●日本にも昔からあったインスタント食
・干し飯(ほしいい) 戦国時代には携行食としても用いられた。
・そばがき
・しみどうふ
・焼き米
・葛湯
こどもくらぶ/編さん
【内容抜粋メモ】
●食文化の輸入・輸出
明治の文明開化と、戦後のアメリカ軍統治により、日本人の食生活は大きく変化した。
最近は「一汁三菜」「精進料理」など、日本料理が海外でブームとなっている。
アメリカでは日本食レストランが10年で2.5倍、イギリスでは5年で3倍に増えた。
「NPO法人日本食レストラン海外普及推進機構」により、質を高める活動や、
「うま味」を学ぶセミナーが行われている。
日本と欧米諸国との栄養バランスおよび供給熱量の比較 2003年度
P=たんぱく質、F=脂質、C=炭水化物 の割合が日本はキレイな正三角形に近い/驚
国民1人1日あたりの供給熱量は日本がもっとも低い。
●東京は世界一級の美食の街
2007年「ミシュランガイド 東京版」が発表され、編集総責任者のジャン・リュック・ナレさんは
「東京は世界一級の美食の街。とくに日本料理には敬意を表す」と話した。
東京の5軒の日本料理店が三ツ星を与えられた。
「ミシュランガイド東京2009」では、9軒に三ツ星がつき、パリの10軒に次いで多い。
星の数の累計は227、これは世界一の数。
●日本料理の起源
「本膳料理」
1人分の料理をいくつもの膳にのせて一度に出す形式の饗宴(もてなし)料理のこと。
伝統的な日本料理は、この本膳料理が源だと言われる。
その本膳料理も、もとは中国の影響を受けていると言われる。
天ぷらはポルトガルの揚げ物料理、すき焼きや牛丼も西洋の影響を受けている。
***************************************世界で活躍する日本人
・松久信幸さん
・和久田哲也さん
「Tetsuya's」は、世界でもっとも予約が取りにくいレストランと言われる。
・「世界パティスリー2009」では、2位フランス、3位アメリカをおさえて、日本が総合優勝をはたした。
チョコレートピエスモンテ
フランスでは、パティシエ、パティシエールは、日本の医者に匹敵する社会的地位をもつ。
●日本の製菓技術
天然の果物や木の実
→米から餅、団子
→16Cにはカステラ、ボーロ、ビスケット、金平糖などの南蛮菓子がポルトガルから伝わった。
→江戸時代には「京菓子」、江戸の「上菓子」が発展。
日本の菓子は、唐菓子、南蛮菓子、西洋菓子の影響を受けてきた。
・アメ細工の技術
16Cの南蛮菓子のひとつ有平糖から「有平細工」という高度なアメ細工が生まれた。
世界的なコンクールでも、日本の伝統技術がそのまま通用している。
「第39回技能五輪国際大会2007」では、大島千奈さんが日本人初の金メダルに輝いた。
●世界一の日本人ソムリエ
ASI国際ソムリエ協会会長は、日本ソムリエ協会の小飼一至さん。
国際ソムリエ協会の会長が、ヨーロッパ以外から選ばれたのは初。
・田崎真也さん
「世界最優秀ソムリエコンクール1995」で優勝。
大会では、ワインの知識だけでなく、英語やフランス語などの語学力、サービスの仕方なども審査された。
ソムリエのほかにもワインアドバイザー資格、ワインエキスパート資格があり、いずれも難関。
国内では、山梨、北海道がワインづくりで有名。
ちなみに長野は飯綱町の「サンクゼール」、塩尻市の「信州ワイン」v
「利き酒師」は、日本酒のソムリエとも言われる
***************************************世界に誇るカップめん
・安藤百福さん
世界で初めてインスタントめんを開発した。「インスタントラーメン発明記念館」に再現されている。
●「スペース・ラム」
宇宙食ラーメン。2005年スペースシャトルに乗った
無重力空間でもスープが飛び散らないよう粘土を高めた。
70度のお湯でも湯もどしができて食べやすい。
●日清食品の「Oishiiプロジェクト」
ケニアの人々にインスタントラーメンの作り方を教え、経済的自立を支援している。
●チキンラーメン号
車内にお湯を沸かす機能を備えているため、水道やガスが止まっている地域でも、温かいラーメンを提供できる。
阪神・淡路大震災の際、被災者に100万食のカップラーメンを提供した。
また、1991年、旧ソ連が解体し、食糧不足におちいったロシアに、50万食の袋入りインスタントめんを緊急援助した。
カップラーメンの断面図
めんがこんがりと均一に揚がり、量産可能なことが、カップめん開発の大きな課題だった。
●ファストフードのきっかけ
カップめんが発売された1971年は、アメリカからマクドナルドが第1店を銀座にオープンした年。
カップめんとハンバーガーが日本に「ファストフード」を根付かせたといわれる。
世界最古のファストフードは、そば、うどん、すしなどの屋台形式の店舗だという考えもある。
特徴
「瞬間油熱乾燥法」
「フリーズドライ製法」
容器は断熱性の高い発砲スチロール。
●インスタントめん
年間900食以上も食べられている。
日本からの輸出は8万食しかないので、その他は海外で生産され、逆輸入もある。
欧米では袋入りインスタントめんはあまりない。
●日本にも昔からあったインスタント食
・干し飯(ほしいい) 戦国時代には携行食としても用いられた。
・そばがき
・しみどうふ
・焼き米
・葛湯