■映画『駆込み女と駆出し男』(2015)
原案:井上ひさし『東慶寺花だより』
監督・脚本:原田眞人
製作総指揮:大角正
出演者:
中村信次郎 - 大泉洋
じょご - 戸田恵梨香
お吟 - 満島ひかり
戸賀崎ゆう - 内山理名
田の中勘助 - 松岡哲永
法秀尼 - 陽月華
法光尼 - 大鳥れい
法鈴尼 - 赤間麻里子
お勝 - キムラ緑子
利平 - 木場勝己
おゆき - 神野三鈴
重蔵 - 武田真治
星月夜 - 藤沢かりん
鳥居耀蔵 - 北村有起哉
近江屋三八 - 橋本じゅん
石井与八 - 山崎一
清拙 - 麿赤兒
女貸本屋 - 高畑淳子
風の金兵衛 - 中村嘉葎雄
三代目柏屋源兵衛 - 樹木希林
堀切屋三郎衛門 - 堤真一
曲亭馬琴 - 山崎努
おみつ - 丸地晶子
おせん - 玄里
為永春水 - でんでん
鼻山人 - 井之上隆志
玉虫 - 宮本裕子
老中・水野忠邦 - 中村育二
お種 - 松本若菜
浮世絵の芸妓 - 澤村レイコ
寺役人 - 堀部圭亮
闇九 - 蛍雪次郎
山三 - 武石守正
小助丸 - 池原猛
今朝治 - 仲谷智邦
trailer
この予告編を劇場で観た時から観たいと思っていた
満島ひかりさんも好きだな いつも訳ありな役が多く体当たり
予告編の数秒間の妖しい色っぽさにヤラれる
▼あらすじ(ネタバレ注意
役人に引かれてゆく女たち 13人の義太夫?で芸を見せた罪
中村信次郎:楽しいことは全部悪いことかい!?
お吟:長いことお世話になりました と仏壇にゆってから
「いさごで旦那と合流するからお供は要らないよ」
堀切屋三郎衛門の店に来るお吟
お吟:生涯、仕事ひと筋の男の顔だ
(満島ひかりの艶っぽいこと!
手脚の不自由な女・玉虫は間者
異国が大嫌いな役人・鳥居にお吟の様子がおかしいと告げる
お吟は早籠に揺られて、駆け込み寺と呼ばれる東慶寺へ向かう
じょごはたたらか?
女と遊んでばかりの夫・重蔵
「夜道でおいはぎに遭っても、その顔見れば逃げ出すぜ」
腕は認めるが離縁状なんか書かないと暴力を振るう
重蔵:
東慶寺? 行けるもんなら行けばいい
2年間、男もなしに過ごして、好きな鉄練りも出来ねえ
夜道を歩き地蔵にお参りするジョゴ
ジョゴ:
ええ鉄の見分けはついても、男の見分けはつかねえ オレは死んだほうがマシだ
どうしたらいいか地蔵に聞いて小判を投げ、そのまま山道を行く
鉄の武器を見つけて拾う
オギンは足をくじいて森においてけぼり
オギン:
200文入ってる 堀切屋の妾でね 東慶寺に行くつもりさ
追っ手がかかってる急いでくれるかい
おぶっていくジョゴ
(この荷車で命からがら逃げ込む予告に惚れたんだよね
番人がいれば、草鞋を投げ込んでも入ったことになる
男が追ってくるが、鉄の武器で殴って草鞋を投げ込み、駆け込みは成就
殴られたのは見習い医師・シンジロウ
オギン:駆込み女と駆出し男かいw
(大泉さんのボケっぷりは相変わらず面白いw
三代目柏屋源兵衛は叔父と聞いていたが女
ここに来たら、まず理由の聞き取りをして、主人にも来てもらう
尼僧と同じ扱いで学問、武芸も教えるという
オギンは何にでも大金を払って、豊かな生活をするほうを選ぶ
じょごは下の下でいいというが、何でも縫って金にして服屋に売る身分にさせようと頼むオギン
結局、炊事、洗濯など雑用全般に入れてくれと頼むじょご
シンジロウはジョゴの傷をみようとするが、医者を知らないジョゴは逃げる
ゲンベエ:月に何度ケンカしますか?
オギン:
ケンカにならないんです この人は何人も殺した気がして恐ろしいんですよ
(関ヶ原の武士から剥ぎ取った鎧を寝室に入れてから性欲が増したとかなんとか?
駆け込みが不成立になることもある
シンジロウ:
重蔵からきっと顔のことを言われるから、逆襲するには治療して、主人を呼び出すのは引き延ばすほうがいい
ジョゴは納得する(一生懸命働いた時の火傷なんだな
堀切屋は呼び出しの文を読んで怒る
堀切屋:オギンの目的は別だ とんだ性悪ネズミにひっかかったもんだ!
寺役人の石井に会う
寺の中は男子禁制ゆえ、男には鈴をつける
シンジロウは重蔵の周りに聞き込むと本人が来る
(江戸っ子は、日常の会話にも機微とユーモアがあったのか
重蔵:
オミツの一件、あれは身代わりだ 女郎の足抜けだ
吉原のオヤジがお宅に駆け込むことになるぜ
(吉原も国が認めた売春屋
武芸に長けたところを見せて金をとる見世物をする田の中勘助
金を集めにきた妻のゆうはシンジロウを睨む
蔵書蔵にはたくさんの文書がある
馬琴に風呂屋で会ったことがあるというと驚くお勝
(風呂屋はたしか、身分もなにも関係なかったんだよね
「馬琴は二番煎じだ」と酷評する男
本人がいるのを知ってて言ってると知って逆上したシンジロウだが逆に風呂に沈められてしまう
それ以降、そこに馬琴は来なくなった
ジョゴ:
オレは馬琴先生が好きだ じいちゃんに連れてもらって四谷信濃坂のお宅で会った
洪水の時、深川で働いていて、若い者を助けた それが馬琴だった
扇子にサインしたり、掛け軸にも絵も描いた
祖父は『八犬伝』のことを聞くと、「一向にはかどらない」と言う
『八犬伝』と討ち死にだと言うと、祖父も同じだと言う
祖父が死に、掛け軸は夫・重蔵が売ってしまった
オセンは吉原に子どもの頃にさらわれ、オミツが身代わりとなって、旦那と3人で駆け込んだ
源兵衛:2年も経てば人の心は変わる でも情にほだされた
泣くお種をなぐさめるジョゴ
お種の父は侍を斬って死罪、母は狂い死に、お種は舌を切られた
田の中勘助が来て、戸賀崎ゆうも駆け込んでいた
源兵衛:武士の才女は認められない 気位はドブにお捨てなさいませ
ゆうの父は剣術家
重い病の父を安心させようと、田所と祝言をあげたが、父も田所も亡くなった
田の中勘助は1年前に道場破りに来た
そのまま居座り、毎日、自分を養子にしろと言い、勘助と祝言をあげさせられ
毎晩のように紐で縛り上げられる性暴力を受けた ここで修行して敵討ちをしたいという
内妻離縁で示談か、2年後に離縁状を書かせるか
薬草を集めるジョゴ 傷もだいぶ治ってきた
勘助と重蔵は呼び出しに来て、怒って帰る
ゆうとジョゴは、俗世の私物を捨てて、尼寺に入る 法秀尼が出迎える
髪を切って売り、経を読み修行する大勢の女たち
文字の読めないジョゴは苦労する
法秀尼は武術も教える
法秀尼:生まれた者は必ず死に、出会った者は必ず別れるのです
(女性に自立させる寺とは、先進的だな
目付・鳥居耀蔵は 甲斐の守となり、江戸を改革すると約束する
鳥居:いずれ東慶寺を取り払うことも考えております
浅草の近江屋三八が来る(女郎屋の大将か
三八:おいらが手塩にかけて育てた花魁オセンを返してもらおうか
シンジロウ:
ここに花魁はいません あなた方には何も出来ない
ここは徳川家康さまお声がかりの寺ですよ
東慶寺に声をかけるのは、将軍さまに声をかけるのと同じ
たちどころに斬首です あんたは人を売り買いしてる
女子どもをさらったりもしてる 私が火をつけてもいいくらいだ
『八犬伝』の新作が出たと話題になる
東慶寺でオギンが血を吐いた
医師・清拙(麿赤兒さんだ!)は臥せっているため
代理として来たシンジロウをテストしてパスする
法秀尼:
長年、男の顔を見ていないと、馬面もひょっとこ面もみな美男に見えてしまいます
診察する時も目を見てはいけません(w
若い男のニオイを嗅ぎ分ける寺の女たち
シンジロウはオギンを診る(ロウガイってたしか結核だ
ジョゴは薬草園も作った
オギン:あなたは私の宝物よ 会えて良かった
ジョゴ:今の幸せはみんなオギンさんがこさえたですよ
天保13年
ゲンベエの元にオセンらが来る
そこへアジ売りの声がしてオミツ?!
ゲンベエ:毎日、毎日、雪の日も 実に見事な姿の隠しぶりでした
3人はようやく再会を果たす
(焚書か 書物を焼くようになったらおしまいだな てか、カメラの展開が速い
堀切屋:オギンはシンジロウをつなぎ役に使うつもりだ(え、仮病?
オギン:
里に帰るつもりです ここにいたら『八犬伝』のつづきが読めません
『八犬伝』のつづきを読まずに死ぬのは、死ぬより辛いこと
シンジロウさんに読んで欲しいの 意識が朦朧のところで
駆け込んだ本当の理由と、堀切屋がどんな人間かを話すオギン
シンジロウに「あした けいりゅう」と書いた紙を渡すジョゴ
2人は渓流で会い、オギンの症状が詳細に書いてある書を渡す
シンジロウ:よくならないのは本人もよく知ってます
ジョゴは、シンジロウが戯作者を諦め、オランダ医術の勉強のために長崎に行こうと思っているのを言い当てる
シンジロウ:
ジョゴさんがお山をおりるまではここにいます
もしよかったら一緒に長崎へ行きませんか?
薬草日記を交換する夫婦がいてもいいかと
その様子を見たオユキは誤魔化してくれる
堀切屋に縛られ拷問されるシンジロウ
堀切屋:オギンから何を聞いた? オレが取り戻したいのはあいつの心なんだよ
シンジロウ:
オギンさんはロウガイです 死に顔を見せたくないから駆け込んだんです
あの人は“婀娜”にこだわってる 咲いて散って
惚れた男の涙は百年の恋も冷めちまうって言ってました
堀切屋:いい夢見させてもらった 関ヶ原の始末に行く
仲間を追い払い、抜け道を教える 地下には銭も、銃もなんでもある
ジョゴは密会がバレてイジメられるが、殴ってから治療する(w
法秀尼には縁側で落ちて怪我したと言うが、疑う他の尼僧
法秀尼:学生という言葉は今は死語ですが、ジョゴは東慶寺の天の恵みです
急に腹が痛いとのたうつオユキ 浣腸を入れるシンジロウ(指で入れるのか/驚
懐妊したと診断され、シンジロウが疑われる
シンジロウ:想像妊娠 精神病の1つです 治療すれば治ります
鳥居:東慶寺を潰す 密偵を駆け込ませる
玉虫が東慶寺に密偵として駆け込む
ジョゴはゲンベエに呼ばれる
法秀尼には「お部屋」と言われている隠し部屋がある
ゲンベエ:
今朝の駆け込み人は密偵です
法秀尼は悪人など認めない純粋なお方
もし玉虫がお部屋に入ったら、あなたが始末しなさい
法秀尼は想像妊娠と認め、皆の前でシンジロウにオユキを問診させる
法秀尼:東慶寺の運命がかかっています
大審問の日
オユキを問診するシンジロウ
父は長い間子どもが出来ず、神仏に祈っていたら、雪の日に子どもを拾った それがオユキ
トクジと結婚したが、泥酔し、金を使い果たした
これでは育て親に申し訳ないと、泣く泣くここへ駆け込んだ
話の途中で抜ける玉虫 追う見張り
玉虫は「お部屋」を見つけて入るが、あるものを見てうろたえる
シンジロウ:
トクジの子は宿すことはできない 2人は前の世でなにかあったのかもしれない
子宮の外に子を宿していれば痛いはず
オユキ:痛い!
シンジロウ:痛くない! ウソの痛みで自分を罰することはないのですよ!
(シンジロウはカウンセリングをしているんだな
法秀尼:
オユキは復縁させ、亭主には禁酒させ、飲んだら離縁状を書くと約束させます と特例を認める
東慶寺から脱走者が出たとみなで探す お部屋を探すと玉虫がいる
玉虫:
私は隠れキリシタンの罪を偽り、罪を犯してきました
許されるならば、一生お山で過ごしたいと存じます/涙
天保14年
オギンをおぶさるジョゴ
オギン:シンジロウさんはいい男だよ
寺の外からはシンジロウがおぶさる
オギン:私の妹! べったべった、だんだん!(本当にありがとう ジョゴの里の方言
『八犬伝』を病床で読んでもらう
両手をあげてから亡くなるオギン
外では堀切屋が経を唱えている
2年が経ったジョゴと戸賀崎ゆう
ゲンベエ:あだ討ちはどうする?
ゆう:討つ気は失せました 諸国を巡り、腕を磨こうかと
ゲンベエ:よくぞ言った 今の勘助は狂った犬 私と石井にお任せください
重蔵:敵ながら天晴れ ジョゴ、お前の勝ちだ 離縁状を書いてきた
重蔵は遊びも酒もさっぱり止めて、鉄練り一筋だったという
土下座して「せめてひと月戻ってほしい お前の鉄には敵わない」
お勝:1日考える時間をやってくださいな
シンジロウは長崎までの薬草採取旅行の地図を見せるw
ジョゴ:私、長崎には行きません 鉄練りには未練があるが戻らんです
シンジロウに江戸で戯作を書くか、名医になれと檄を飛ばす
「江戸に行くなら ジョゴはお供させていただきます」
勘助が来て、刀を振り回し、ゲンベエ、石井も斬られた
お種を人質にとり、お山へ向かう
ゆうが弓を出すと、お種の首を斬る言う
ジョゴは股を切ってしまった
ジョゴとシンジロウは旅立つ
ゆうとも別れる
ジョゴ:辺鄙な所でも、いい医者なら患者は来ます
シンジロウ:戯作にはいい環境かもしれない
「先生!」と呼ぶ人はまさか・・・やっぱり馬琴!
馬琴:今度はどんな男だい?
ジョゴ:ステキの男です
馬琴は失明後も口述筆記で執筆を続け、82歳で没した
辞世は
「世の中の役をのがれてまた元に 還るは天(アメ)と土の人形」
東慶寺の駆け込み取り扱いは1879年に終わった
救済された女の数は2000人を超えたと推定される
*
実話だったのか?!驚 後味悪い終わり方でなくてよかった
今も駆け込み寺はあるけれども、実情は変わらないねえ・・・
ベテランと旬の俳優が揃って、江戸の粋をテンポよく見せるいい映画だった
所々、現代の笑いを盛り込まれているのは、脚本の効果か、大泉さんの配役のせいか?
原案:井上ひさし『東慶寺花だより』
監督・脚本:原田眞人
製作総指揮:大角正
出演者:
中村信次郎 - 大泉洋
じょご - 戸田恵梨香
お吟 - 満島ひかり
戸賀崎ゆう - 内山理名
田の中勘助 - 松岡哲永
法秀尼 - 陽月華
法光尼 - 大鳥れい
法鈴尼 - 赤間麻里子
お勝 - キムラ緑子
利平 - 木場勝己
おゆき - 神野三鈴
重蔵 - 武田真治
星月夜 - 藤沢かりん
鳥居耀蔵 - 北村有起哉
近江屋三八 - 橋本じゅん
石井与八 - 山崎一
清拙 - 麿赤兒
女貸本屋 - 高畑淳子
風の金兵衛 - 中村嘉葎雄
三代目柏屋源兵衛 - 樹木希林
堀切屋三郎衛門 - 堤真一
曲亭馬琴 - 山崎努
おみつ - 丸地晶子
おせん - 玄里
為永春水 - でんでん
鼻山人 - 井之上隆志
玉虫 - 宮本裕子
老中・水野忠邦 - 中村育二
お種 - 松本若菜
浮世絵の芸妓 - 澤村レイコ
寺役人 - 堀部圭亮
闇九 - 蛍雪次郎
山三 - 武石守正
小助丸 - 池原猛
今朝治 - 仲谷智邦
trailer
この予告編を劇場で観た時から観たいと思っていた
満島ひかりさんも好きだな いつも訳ありな役が多く体当たり
予告編の数秒間の妖しい色っぽさにヤラれる
▼あらすじ(ネタバレ注意
役人に引かれてゆく女たち 13人の義太夫?で芸を見せた罪
中村信次郎:楽しいことは全部悪いことかい!?
お吟:長いことお世話になりました と仏壇にゆってから
「いさごで旦那と合流するからお供は要らないよ」
堀切屋三郎衛門の店に来るお吟
お吟:生涯、仕事ひと筋の男の顔だ
(満島ひかりの艶っぽいこと!
手脚の不自由な女・玉虫は間者
異国が大嫌いな役人・鳥居にお吟の様子がおかしいと告げる
お吟は早籠に揺られて、駆け込み寺と呼ばれる東慶寺へ向かう
じょごはたたらか?
女と遊んでばかりの夫・重蔵
「夜道でおいはぎに遭っても、その顔見れば逃げ出すぜ」
腕は認めるが離縁状なんか書かないと暴力を振るう
重蔵:
東慶寺? 行けるもんなら行けばいい
2年間、男もなしに過ごして、好きな鉄練りも出来ねえ
夜道を歩き地蔵にお参りするジョゴ
ジョゴ:
ええ鉄の見分けはついても、男の見分けはつかねえ オレは死んだほうがマシだ
どうしたらいいか地蔵に聞いて小判を投げ、そのまま山道を行く
鉄の武器を見つけて拾う
オギンは足をくじいて森においてけぼり
オギン:
200文入ってる 堀切屋の妾でね 東慶寺に行くつもりさ
追っ手がかかってる急いでくれるかい
おぶっていくジョゴ
(この荷車で命からがら逃げ込む予告に惚れたんだよね
番人がいれば、草鞋を投げ込んでも入ったことになる
男が追ってくるが、鉄の武器で殴って草鞋を投げ込み、駆け込みは成就
殴られたのは見習い医師・シンジロウ
オギン:駆込み女と駆出し男かいw
(大泉さんのボケっぷりは相変わらず面白いw
三代目柏屋源兵衛は叔父と聞いていたが女
ここに来たら、まず理由の聞き取りをして、主人にも来てもらう
尼僧と同じ扱いで学問、武芸も教えるという
オギンは何にでも大金を払って、豊かな生活をするほうを選ぶ
じょごは下の下でいいというが、何でも縫って金にして服屋に売る身分にさせようと頼むオギン
結局、炊事、洗濯など雑用全般に入れてくれと頼むじょご
シンジロウはジョゴの傷をみようとするが、医者を知らないジョゴは逃げる
ゲンベエ:月に何度ケンカしますか?
オギン:
ケンカにならないんです この人は何人も殺した気がして恐ろしいんですよ
(関ヶ原の武士から剥ぎ取った鎧を寝室に入れてから性欲が増したとかなんとか?
駆け込みが不成立になることもある
シンジロウ:
重蔵からきっと顔のことを言われるから、逆襲するには治療して、主人を呼び出すのは引き延ばすほうがいい
ジョゴは納得する(一生懸命働いた時の火傷なんだな
堀切屋は呼び出しの文を読んで怒る
堀切屋:オギンの目的は別だ とんだ性悪ネズミにひっかかったもんだ!
寺役人の石井に会う
寺の中は男子禁制ゆえ、男には鈴をつける
シンジロウは重蔵の周りに聞き込むと本人が来る
(江戸っ子は、日常の会話にも機微とユーモアがあったのか
重蔵:
オミツの一件、あれは身代わりだ 女郎の足抜けだ
吉原のオヤジがお宅に駆け込むことになるぜ
(吉原も国が認めた売春屋
武芸に長けたところを見せて金をとる見世物をする田の中勘助
金を集めにきた妻のゆうはシンジロウを睨む
蔵書蔵にはたくさんの文書がある
馬琴に風呂屋で会ったことがあるというと驚くお勝
(風呂屋はたしか、身分もなにも関係なかったんだよね
「馬琴は二番煎じだ」と酷評する男
本人がいるのを知ってて言ってると知って逆上したシンジロウだが逆に風呂に沈められてしまう
それ以降、そこに馬琴は来なくなった
ジョゴ:
オレは馬琴先生が好きだ じいちゃんに連れてもらって四谷信濃坂のお宅で会った
洪水の時、深川で働いていて、若い者を助けた それが馬琴だった
扇子にサインしたり、掛け軸にも絵も描いた
祖父は『八犬伝』のことを聞くと、「一向にはかどらない」と言う
『八犬伝』と討ち死にだと言うと、祖父も同じだと言う
祖父が死に、掛け軸は夫・重蔵が売ってしまった
オセンは吉原に子どもの頃にさらわれ、オミツが身代わりとなって、旦那と3人で駆け込んだ
源兵衛:2年も経てば人の心は変わる でも情にほだされた
泣くお種をなぐさめるジョゴ
お種の父は侍を斬って死罪、母は狂い死に、お種は舌を切られた
田の中勘助が来て、戸賀崎ゆうも駆け込んでいた
源兵衛:武士の才女は認められない 気位はドブにお捨てなさいませ
ゆうの父は剣術家
重い病の父を安心させようと、田所と祝言をあげたが、父も田所も亡くなった
田の中勘助は1年前に道場破りに来た
そのまま居座り、毎日、自分を養子にしろと言い、勘助と祝言をあげさせられ
毎晩のように紐で縛り上げられる性暴力を受けた ここで修行して敵討ちをしたいという
内妻離縁で示談か、2年後に離縁状を書かせるか
薬草を集めるジョゴ 傷もだいぶ治ってきた
勘助と重蔵は呼び出しに来て、怒って帰る
ゆうとジョゴは、俗世の私物を捨てて、尼寺に入る 法秀尼が出迎える
髪を切って売り、経を読み修行する大勢の女たち
文字の読めないジョゴは苦労する
法秀尼は武術も教える
法秀尼:生まれた者は必ず死に、出会った者は必ず別れるのです
(女性に自立させる寺とは、先進的だな
目付・鳥居耀蔵は 甲斐の守となり、江戸を改革すると約束する
鳥居:いずれ東慶寺を取り払うことも考えております
浅草の近江屋三八が来る(女郎屋の大将か
三八:おいらが手塩にかけて育てた花魁オセンを返してもらおうか
シンジロウ:
ここに花魁はいません あなた方には何も出来ない
ここは徳川家康さまお声がかりの寺ですよ
東慶寺に声をかけるのは、将軍さまに声をかけるのと同じ
たちどころに斬首です あんたは人を売り買いしてる
女子どもをさらったりもしてる 私が火をつけてもいいくらいだ
『八犬伝』の新作が出たと話題になる
東慶寺でオギンが血を吐いた
医師・清拙(麿赤兒さんだ!)は臥せっているため
代理として来たシンジロウをテストしてパスする
法秀尼:
長年、男の顔を見ていないと、馬面もひょっとこ面もみな美男に見えてしまいます
診察する時も目を見てはいけません(w
若い男のニオイを嗅ぎ分ける寺の女たち
シンジロウはオギンを診る(ロウガイってたしか結核だ
ジョゴは薬草園も作った
オギン:あなたは私の宝物よ 会えて良かった
ジョゴ:今の幸せはみんなオギンさんがこさえたですよ
天保13年
ゲンベエの元にオセンらが来る
そこへアジ売りの声がしてオミツ?!
ゲンベエ:毎日、毎日、雪の日も 実に見事な姿の隠しぶりでした
3人はようやく再会を果たす
(焚書か 書物を焼くようになったらおしまいだな てか、カメラの展開が速い
堀切屋:オギンはシンジロウをつなぎ役に使うつもりだ(え、仮病?
オギン:
里に帰るつもりです ここにいたら『八犬伝』のつづきが読めません
『八犬伝』のつづきを読まずに死ぬのは、死ぬより辛いこと
シンジロウさんに読んで欲しいの 意識が朦朧のところで
駆け込んだ本当の理由と、堀切屋がどんな人間かを話すオギン
シンジロウに「あした けいりゅう」と書いた紙を渡すジョゴ
2人は渓流で会い、オギンの症状が詳細に書いてある書を渡す
シンジロウ:よくならないのは本人もよく知ってます
ジョゴは、シンジロウが戯作者を諦め、オランダ医術の勉強のために長崎に行こうと思っているのを言い当てる
シンジロウ:
ジョゴさんがお山をおりるまではここにいます
もしよかったら一緒に長崎へ行きませんか?
薬草日記を交換する夫婦がいてもいいかと
その様子を見たオユキは誤魔化してくれる
堀切屋に縛られ拷問されるシンジロウ
堀切屋:オギンから何を聞いた? オレが取り戻したいのはあいつの心なんだよ
シンジロウ:
オギンさんはロウガイです 死に顔を見せたくないから駆け込んだんです
あの人は“婀娜”にこだわってる 咲いて散って
惚れた男の涙は百年の恋も冷めちまうって言ってました
堀切屋:いい夢見させてもらった 関ヶ原の始末に行く
仲間を追い払い、抜け道を教える 地下には銭も、銃もなんでもある
ジョゴは密会がバレてイジメられるが、殴ってから治療する(w
法秀尼には縁側で落ちて怪我したと言うが、疑う他の尼僧
法秀尼:学生という言葉は今は死語ですが、ジョゴは東慶寺の天の恵みです
急に腹が痛いとのたうつオユキ 浣腸を入れるシンジロウ(指で入れるのか/驚
懐妊したと診断され、シンジロウが疑われる
シンジロウ:想像妊娠 精神病の1つです 治療すれば治ります
鳥居:東慶寺を潰す 密偵を駆け込ませる
玉虫が東慶寺に密偵として駆け込む
ジョゴはゲンベエに呼ばれる
法秀尼には「お部屋」と言われている隠し部屋がある
ゲンベエ:
今朝の駆け込み人は密偵です
法秀尼は悪人など認めない純粋なお方
もし玉虫がお部屋に入ったら、あなたが始末しなさい
法秀尼は想像妊娠と認め、皆の前でシンジロウにオユキを問診させる
法秀尼:東慶寺の運命がかかっています
大審問の日
オユキを問診するシンジロウ
父は長い間子どもが出来ず、神仏に祈っていたら、雪の日に子どもを拾った それがオユキ
トクジと結婚したが、泥酔し、金を使い果たした
これでは育て親に申し訳ないと、泣く泣くここへ駆け込んだ
話の途中で抜ける玉虫 追う見張り
玉虫は「お部屋」を見つけて入るが、あるものを見てうろたえる
シンジロウ:
トクジの子は宿すことはできない 2人は前の世でなにかあったのかもしれない
子宮の外に子を宿していれば痛いはず
オユキ:痛い!
シンジロウ:痛くない! ウソの痛みで自分を罰することはないのですよ!
(シンジロウはカウンセリングをしているんだな
法秀尼:
オユキは復縁させ、亭主には禁酒させ、飲んだら離縁状を書くと約束させます と特例を認める
東慶寺から脱走者が出たとみなで探す お部屋を探すと玉虫がいる
玉虫:
私は隠れキリシタンの罪を偽り、罪を犯してきました
許されるならば、一生お山で過ごしたいと存じます/涙
天保14年
オギンをおぶさるジョゴ
オギン:シンジロウさんはいい男だよ
寺の外からはシンジロウがおぶさる
オギン:私の妹! べったべった、だんだん!(本当にありがとう ジョゴの里の方言
『八犬伝』を病床で読んでもらう
両手をあげてから亡くなるオギン
外では堀切屋が経を唱えている
2年が経ったジョゴと戸賀崎ゆう
ゲンベエ:あだ討ちはどうする?
ゆう:討つ気は失せました 諸国を巡り、腕を磨こうかと
ゲンベエ:よくぞ言った 今の勘助は狂った犬 私と石井にお任せください
重蔵:敵ながら天晴れ ジョゴ、お前の勝ちだ 離縁状を書いてきた
重蔵は遊びも酒もさっぱり止めて、鉄練り一筋だったという
土下座して「せめてひと月戻ってほしい お前の鉄には敵わない」
お勝:1日考える時間をやってくださいな
シンジロウは長崎までの薬草採取旅行の地図を見せるw
ジョゴ:私、長崎には行きません 鉄練りには未練があるが戻らんです
シンジロウに江戸で戯作を書くか、名医になれと檄を飛ばす
「江戸に行くなら ジョゴはお供させていただきます」
勘助が来て、刀を振り回し、ゲンベエ、石井も斬られた
お種を人質にとり、お山へ向かう
ゆうが弓を出すと、お種の首を斬る言う
ジョゴは股を切ってしまった
ジョゴとシンジロウは旅立つ
ゆうとも別れる
ジョゴ:辺鄙な所でも、いい医者なら患者は来ます
シンジロウ:戯作にはいい環境かもしれない
「先生!」と呼ぶ人はまさか・・・やっぱり馬琴!
馬琴:今度はどんな男だい?
ジョゴ:ステキの男です
馬琴は失明後も口述筆記で執筆を続け、82歳で没した
辞世は
「世の中の役をのがれてまた元に 還るは天(アメ)と土の人形」
東慶寺の駆け込み取り扱いは1879年に終わった
救済された女の数は2000人を超えたと推定される
*
実話だったのか?!驚 後味悪い終わり方でなくてよかった
今も駆け込み寺はあるけれども、実情は変わらないねえ・・・
ベテランと旬の俳優が揃って、江戸の粋をテンポよく見せるいい映画だった
所々、現代の笑いを盛り込まれているのは、脚本の効果か、大泉さんの配役のせいか?