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『僕だけがいない街』(2016)

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『僕だけがいない街』(2016)
監督:平川雄一朗

出演:
藤原竜也 藤沼悟
石田ゆり子 藤沼佐知子
有村架純 片桐愛梨
高橋努 高橋店長
中川翼 藤沼悟(1988年)
福士誠治 小林賢也
林遣都 白鳥潤
及川光博 八代学
鈴木梨央 雛月加代
安藤玉恵 雛月明美
杉本哲太 澤田真
ほか


▼あらすじ(ネタバレ注意

2006年
編集者に文句をつけられ、マンガの原稿を破る藤沼悟

 

バイト先のピザ屋の同僚・片桐愛梨ともあまりコミュニケーションをとろうとしない



昼の12時に配達に行く

サトル:またあの現象がやってきた また探すしかない

事故に遭う子どもを助ける様子を見かけるアイリ
トラック運転手は心臓発作で亡くなっていて、止めようとしたサトルも対向車に轢かれる

(このワイヤーシーンの撮影風景を「ZIP!」かどこかで紹介してたな



幼い頃、母・佐知子とお祭りに行った夢を見る



サトル:
走馬灯ってやつ? 死ぬのかオレ?
まあ、いいか オレ一人いなくなったって、別に・・・

病院で目覚める アイリが見舞いに来ている



「外傷なくてすぐ退院できるって
 なんで事故が分かったの? 超能力者?
 藤沼さん、人に心開かなそうだよね」

母も見舞いに来て、アパートに来ている
母:当分、ここに住むから

2人でホムセンに行くと、またあの現象が起きる



サトル:
違和感を探せ、事件を防げといわれているようだ

母は、男に連れていかれる少女を見つける
母の視線を感じて誘拐を諦める男



母:途中までしか見れんかった

そこにアイリも来る

母はアイリをサトルのアパートに誘う
アイリは夢のためにバイトしている

(北海道ってこんなに訛ってるの?

アイリ:
言葉って口に出せばほんとになる気がする
この手で出来ることがあるって思いたいんだ

母に昼間のことを尋ねる

母:
誘拐事件が未遂に終わったよ
覚えてる? 小さい頃、事件があって、記憶を消そうと必死だったからね
あんたも危ないところだったんだよ

コンビニで売っている『昭和史』で、北海道の小学生連続誘拐殺人事件のことを知る

(こんなのがコンビニで売ってる??


死刑囚・白鳥潤が載っている

草野球を見ているサトルに声をかける白鳥
「ちょっぴりの勇気だよ 恥ずかしがらんでみんなに声かけてごらん」



母:犯人は捕まったんだ
サトル:潤さんは犯人じゃない!

母は誰かに電話する それを見ている男
「18年前の事件は終わってないかも 真犯人は他にいたかも」 

ピザ屋の高橋店長も怪しい目つき



玄関のカギを閉めない母 男が包丁を持って入って来る
サトルが帰り、背中を刺されて死んでいる母を見つける

サトル:リバイバル 起きろ!

窓から逃げる男を見つけて追う
救急車が来て、自分が犯人にされてしまうと思って逃げると警官が追ってくる

ここで、意識は大人のまま小学生に戻る


1988年2月15日
ミッチーが担任・八代学てステキすぎる!



雛月加代は遅刻が多く、クラスメイトから変な子だと思われている

 

慌てて家に帰ると、母は生きていて思わず泣くサトル
「これはリバイバルだ 母さんを救うには何を探せばいい?」

加代と道で会う(鈴木梨央ちゃんは演技力抜群だから、引っ張りだこだねえ!
カヨは連続殺人事件の被害者の一人
サトル:母の事件と関係しているのは?

「学年文集を読んでみろ」と友だち・賢也に言われて読み、
一人で河原にいるカヨに話しかける

サトル:友だちになってほしい
カヨ:藤沼ってニセモンだ みんなに好かれようとしてウソついてる
サトル:それでも好かれたい 言葉って口に出すとほんとになるから

3月2日の誕生日に来てほしいと招待状を渡す



カヨが殺されたのは3月2日
サトル:それまで守れば、母も助かり、連続殺人も止められる

カヨの家に行くが誰も出ない
カヨは酷い虐待を受けて、物置にいる
カヨ:見ないで 来ないで!



カヨの母・明美が来る



サトル:その傷は何ですか?
カヨ:転んだの・・・


担任に相談する



サトル:
警察も全然相手にしてくれない
母親は土曜に殴るんだ 月曜には傷が目立たなくなるから遅刻が多い

八代:
疑い始めたのは去年からで、児童相談所にも相談したけどなかなか動いてくれなくてな
これがクラスにもれたら浮いちゃうから2人だけのヒミツにしよう
お前の手で雛月を救ってやってくれないか?




見せたいものがあると連れていく
サトル:XMASツリーみたいでしょ?



カヨは文集に「私だけがいない街」という題で書いていた

 

“遠い島に行ってみたい
 辛いことも、悲しいこともない島
 そこには大人も、子どもも、クラスメイトも、先生も、お母さんもいない

 その島で私は登りたい時に木に登り、
 泳ぎたい時に海で泳ぎ、
 眠りたい時に眠る

 私は私だけがいなくなった街のことを考えると気持ちが明るくなる
 遠く遠くへ行きたい”




明美は誕生会に行くことを断る
カヨは行きたいと言い、殴ろうとするとサチコが止める

サチコ:
私も離婚して、一人で子育てしてきた
今度、ウチに来て、話さん?

 


3月2日 誕生会にカヨも来て一緒に祝われる 八代が同じ日だと教えてくれた
プレゼントに真っ赤な手袋を渡すサトル



サトル:これで犯人も手を出せない 母さんも殺されずに済むはずだ

(ここで家にカヨを帰したらヤバいんじゃない?


翌日、学校に来るとカヨはいない
すぐにカヨの家に行く 雪に足跡が残っている

死んだカヨを見つめるアケミと男
カヨの服を捨てるアケミ

サトル:守れなかった 失敗したんだ


2006年 警察に追われている時に戻るが警察はいない
手の血もついたまま

家は囲まれていて、また逃げるとアイリが来る
いろいろあって叔母の家に居候している

ニュースではサトルが疑われている
『昭和史』を見ると、カヨの死んだ日が2月3日になっている



サトル:片桐くんはなんで俺をそんなに信じられるんだ?

アイリ:
信じたいのかな

子どもの頃、父と買い物したらお店の人にチョコレートを盗んだと疑われた
警察が呼ばれて、仕事を辞めて、離婚して街を出て行った

何年も経ってから母親が「あの時なんで信じてあげられなかったんだろう」って言った
私の信じたいは自分のためだよ

食べ物を持ってくると言って、夜になっても戻らないアイリ
メールが来る「藤沼悟です その場を動かないで」

アイリの家は燃えていて、助け出すサトル
店長:もう彼女を巻き込むな! 行け!

サトル:なんでアイリまで狙われた?
母のメモの電話にかける



澤田真は、昔、母と報道局で一緒だった
マコト:殺される前に彼女から電話をもらった

サチコ:私、真犯人が誰か分かったかもしれない

マコト:
僕は白鳥くんの冤罪を信じて、真犯人を探し続けている
他にも罪を着せられた人が何人もいる
真犯人はとても狡猾な奴で、巧妙に別の犯人を用意するんだ

サトルも利用されたと知る
マコトの資料を見ていると、アイリから電話
アイリ:もしかしたら、私、犯人に会ってるかもしれない

2人で会う
アイリ:西園って人が怪しいと思う 何度かお店で挨拶した 店長と親しいみたい

警官が来て逮捕されるサトル
そこでリバイバルが起きて、また1988年の3月2日に戻る

サトル:もう失敗できない 成し遂げるんだ今度こそ 後悔しないために

賢也にカヨが母とその恋人に虐待されてると話す

賢也:オレも気づいてたんだ でもどうしていいか分からなくてさ 変わったよなお前
サトル:オレは正義の味方・・・になりたい人
賢也:オレもなりたい




誕生会 賢也は途中で帰る
サトル:あのさ、今からお前のこと誘拐するけどいい?



使われてないバスに入るサトル、カヨ、賢也
賢也がストーブなど用意してくれていた

サトル:オレら、カヨの味方だから

(ここに一人で置いていくの?



翌日、カヨはやはり欠席したが、バスの中で3人で遊ぶ
その夜、バスに男が来る(まさかミッチー?

サトル:児童相談所に相談したら、雛月は母ちゃんと離れ離れになるかもしれん
カヨ:それはすっごい嬉しいことだよ

誕生日プレゼントに青い手袋をもらうサトル
サトル:今日、泊まってくれない? ゆうべ遅くに人が来たんだ

男が置いていったバッグを開けるとマスクやら殺人道具が出てくる



マコトの資料には、カヨは冷凍倉庫内で霧吹きを使って凍死させられた
遺体は翌朝、家の前に放置され、足跡が白鳥と一致した その長靴も出て来る

サトル:すぐここを出よう


家に2人を連れて行く

サトル:途中で投げ出さんかったら、こうなった
母:でかしたあんたら



家に入れて、母は八代に相談

翌朝、フツーの朝食を見て、まるで初めて食べるように泣きながら食べるカヨ

 

その後、カヨの家に戻るとアケミがスコップを持って怒る



サチコ:あんた、この3日間、一度でもカヨちゃんのこと探したかい?

サトル:てめえが子どもを物置に閉じ込めたりする親だからだろうが!

そこに児童相談所と八代が来る
職員:一時保護を検討しています
母と離れることを決意するカヨ

カヨ:したっけね(じゃあねって意味かな いい言葉) ありがと



八代に隠れ場のことを話す

八代:
大人を動かしたのはお前だ サトルのとった行動の結末が悲劇でいいはずはないだろう

 


2006年 アイリが走って来るがサトルに気づかずに通り過ぎる

また子どもに戻る
サトル:なぜ元に戻らない? リバイバルは終わってないのか?

ニュースで行方不明の中西彩(11)のことを報道している 被害者の一人



サトル:真犯人を止めなければ、母さんの死を止めることは出来ないのか

学校から戻るとマコトが来ている
八代は児童相談所に連絡を取り合ってはいなかった(ミッチー・・・



マコトから女児殺人の方法を聞くと、バッグに入っていた練炭も使われていた
実父が逮捕されたがマコトは納得していない
バスに案内するとバッグはもうない

マコト:
真犯人は僕らのすぐ近くにいる
狙われる女の子には共通点があって、友だちがいなくて一人でいる時間が長いから近づきやすい

(マンガのヒーローの元ネタは、母に祭りで買ってもらったお面か
 

ミサトにも話しかける八代 ホッケー大会に誘う



サトルも行き、会場から出ていくミサトを追うと、白鳥のクルマが出るのを見て、八代のクルマに乗って後を追う



サトル:
この街に連続殺人事件の犯人がいるらしいんだ
違うよね? 児童相談所のこと、あれ、ウソだよね?

クルマをとめ、サトルを河に落とそうとする八代

八代:
正直シビレた 君はまるで未来を見てきたかのようだ この僕をここまで追い込むなんてな
僕はこの街を出ていく 君が手にするのは、この街の平和だ


2006年 病院で目が覚める
見舞いに来たのはアイリじゃなくてカヨ お腹には赤ちゃんがいる



サトル:雛月、大人になれたんだな


慌てて家に帰ると母がいる

サトル:母さん、ありがとう/涙


雨が降り、アイリが雨宿りに来る
アイリの夢はカメラマン?



サトル:オレも写真よく撮るんです マンガの背景とかの資料で
アイリ:私も好きなマンガがあって、勇気をもらうんです これで食べてくのってなかなか大変なんで

サトル:
きっと上手くいくよ 言葉って口に出して言ってるうちに本当になる気がする

アイリ:それ、私も思ってた!

サトル:
昔、同じことを言ってくれた人がいたんだ
会いたかった 前にそう伝えたかったなって




賢也に会う



サトル:
八代のその後が知りたい その周りで起きた少女誘拐殺人事件のことも

賢也:なんでオレが弁護士になったか知ってるか?
サトル:父親が弁護士だからじゃないのか?
賢也:それもある でも、あん時、サトルと決めたべや オレも正義の味方になりてえって


ピザ屋に来ている西園(八代)
そこでバイトしてるアイリ

 

(幼女が好きな性癖の人は、アイリぐらいの年齢になると興味がないのでは?
 それに、日常では政界、牧師、教師、警官など、
 普段、モラルを厳しく求められる、ストレスフルな職業の人に多いって統計もある
 殺人犯にも、たぶん幼少の頃に受けた心の闇があるんだ

賢也:
八代先生は結婚して、今は市会議員をしてる
奥さんの父が県会議員で、名前も西園にかわってる



(18年間の誘拐事件の数も全然減ってない・・・
 カヨを救えたのは素晴らしいけれども、その後の大勢の少女たちも救えたらよかったのに



サトル:たぶん、あいつの行動パターンは変わってない


それで、ホムセンのシーンまで戻るのか!

西園:今日も一人かい? 猫を見に行こうか 可愛い子猫がいるんだよ

 

(ミッチーの老けメイクに注目大
 政治屋まで行っちゃうと、もう逃げ場がないよね、逆に
 私なら、警察にまず事情を話して、万全の体勢で会いに行くな
 いきなりどっかの誰もいない屋上って、いかにも殺されるパターンじゃん
 でも、説明が難しいのか 証拠や被害現場がないと警察が動けないシステムはおかしい


サトル:
やっぱり、変わらないんですね
勇気ある行動の結末が悲劇でいいはずがないんでしょ 八代先生



西園:
歴史は繰り返すと思いませんか?
未来を変えようと思っても結局何も変えられない
人間の欲望や悪意によって、希望の糸はいつも断ち切られてしまう

君は本当の孤独を知らない
あの子たちはみんな純粋で汚れていなかった

汚れる前に救う必要があったんだ 時間と手間をかけて
理不尽な孤独と恐怖から解放してあげるんだ 可哀相なあの子たちを

サトル:
ふざけんな! あんたに子どもたちの未来を奪う権利なんてない
だからもう終わりにしよう

(今度は屋上から落とされちゃう?
 八代の記憶の中では、サトルは河から生き延びたって思ってるのかな



自分の首を切ろうとしてモメて、逆に首を切られるサトル
そこに警察とケンヤが来る

サトル:
オレに勇気を与えてくれたのは先生じゃない
先生は正義じゃなきゃダメだろ!?


マンガのヒーロー:
戦うのは怖い 見ないフリして、誰かがなんとかしてくれるのを待ってるのがずっとイイ

 

本当の僕は弱虫だ だから僕は仮面をつける
いつか、ウソが本当になるように


2016年

(サチコさんが同じ力を持っているのなら、大事な息子を死なせたりしないだろう
 と思ったけど、サトルは亡くなってる

サトル:
僕が守りたいもの それは君だよ きみたちだ
たとえ僕だけがいない街でも 笑っていてほしい
辛いことや、悲しいことがあっても
きっと僕はいつでも君のそばにいるよ

マンガを読んで勇気づけられるアイリ




魂になれば完全に自由
俯瞰で家族や友だちを見ているラストには癒しと愛がある
夢に向かうアイリの姿には希望がある



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