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「池松壮亮さんインタビュー」@ビッグイシュー

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【THE BIG ISSUE JAPAN312号】


【内容抜粋メモ】

1冊の詩集に触発されて生まれ、池松さんが日雇い労働者を演じる映画『夜空はいつでも最高密度の青色だ』についてインタビュー

写真をよく見たら、田中哲司さんも出てるんだ/驚




『青色の詩』最果タヒ

都会を好きになった瞬間、自殺したようなものだよ。
塗った爪の色を、きみの体の内側に探したってみつかりやしない。
夜空はいつでも最高密度の青色だ。

きみがかわいそうと思っているきみ自身を、誰も愛さない間、
きみはきっと世界をキライでいい。
そしてだからこそ、この星に、恋愛なんてものはない。


映画の原作は、若手詩人、最果タヒの詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』
昨年出版され、現代詩集として異例の売り上げを記録している

原作の詩集に慎二と美香は登場しない

石井裕也監督のインタビューで
「ストーリーというよりもっと深い部分、観念、ものの見方の影響を受けた」

池松:
言葉にできないから詩に書く、映画を撮る、役を演じるのだと思う

監督が主人公をなぜ日雇い労働者にしたのか分からないが、
日々、淡々と終わらない労働を繰り返すサラリーマンなど、あらゆる仕事に通じる
時間によって管理され、与えられたノルマをこなしているのに
明日の生活すら保障されない仕事がある


美香と慎二は若く、健康で、安全で、豊かな国に住んでいるが
映画の至るところに「死の予感」が漂っている

池松:
テロ、天災、戦争、殺人事件などのニュースを、僕たちは浴びるように生きている
恐いと言いながら、リアリティはほとんどない
生死がバーチャルになっているとよく感じる


劇中には、捨て犬が収監され、殺処分されるさまのアニメが挿入されている

池松:
僕たちは見たくないものには目をつぶる傾向がある
目をつぶらされている状況があるから、何も見えていないのかもしれない
見えないフリをしながら、恋愛を描きたくないという思いがあるのだと感じる


本作は“恋愛映画”といいながら、甘い囁きなどは一切描かれていない

池松:
誰一人“恋愛”を信じていない
僕にとっての“恋愛”は、アクセサリーをつける感覚で恋人をつくって
孤独を埋めてもらおうとする行為にしか思えない

美香:恋で溢れかえっちゃってる、バカみたいに

美香は、人間不信から負の側面しか見ることができない


池松:
恋愛というユートピアに逃れるのではなく、
人の暗部を見つめた上で、人を想うことを通して
今、この時を生きる人たちの人間讃歌になっている


***


「ビッグイシュー日本版 BIGISSUE JAPAN」

“1冊350円で販売。180円が販売者の収入になります。”

[ホームレスの仕事をつくり自立を応援する]
「ビッグイシュー」は、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として
1991年、ロンドンで始まった 創設者はジョン・バード氏
住まいを得ることは、単にホームレス状態から抜け出す第一歩に過ぎない


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[条件]
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このほか「8つの行動規範」に基づいて販売している


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