■『イリュージョニスト』(2010 80min イギリス/フランス)
監督:シルヴァン・ショメ
声の出演:
ジャン=クロード・ドンダ
エイリー・ランキン
レイモンド・マーンズ
ダンカン・マクニール
ジェームズ・T・ミューア
“長編デビュー作「ベルヴィル・ランデブー」で世界的に高い評価を受けたシルヴァン・ショメ監督が、
フランスの喜劇王ジャック・タチが娘へ遺した幻の脚本を、
タチをそのまま主人公のキャラクターとしてアニメ化したハートフル・ヒューマン・ストーリー。
時代遅れの老手品師と純真な少女との切なくも美しい心の交流を、
ノスタルジックかつペーソスあふれるタッチで綴る。”
trailer
「GYAO!」で配信していたので観てみた 9月1日まで
さまざまなエンターテイメントが溢れる中で、消えてゆく大道芸人たち
そんな中でも、ユロ氏は、小さな町で出会った少女アリスや、
自分の芸で喜んでくれる人々の前で手品を見せつづける
ユロ氏はいつも飄々としているけれども、タチはいつもさり気ないシーンで
今の味気ない世の中を風刺していた
▼あらすじ(ネタバレ注意
1959 パリ
ロイヤル・ルクソール劇場で映画の調子が悪く
その間、手品師が場をつなぐが拍手はまばら
音楽がタチだね 最初はモノクロなのか?
セリフがほぼないのも同じ
いちいち頭を下げるクセも忠実に再現
次はバンドが出る予定が、手品師の出したウサギが悪さしてブーイング
支配人からクビにされ、船に乗り、街に着く ロンドンの時計塔が見える
出し物はシャウトする人気若手バンド
出ようとすると何度もアンコールしてなかなか出番が来ないw
舞台の袖で何本もタバコを吸って待つユロ氏
ユロ氏が出たら、女性客はバンドの出待ちに行き、客席はがらんどうw
1日でクビ?
今度は豪邸でのテント内でのイベント
オペラ歌手の次に出るが、酔っ払ったおじさんに野次られるばかりで誰も見ていない
今度は汽車に乗って相当な郊外に来る
船にも乗って島に建つ古城から
さらにボートに乗って着いたのは
小さな町の小さな飲み屋
夜になると人々が集まり、バグパイプで踊る
そこにユロ氏が手品を見せるとブラボーと喜ばれる
その後はジュークボックスでロックで踊る人々
店で働く少女アリスはユロ氏が気になる
アリスのブーツの底が破れているのを見て、早速、店で靴を買う
雪が降ってきて、暖炉に火をともす少女
アリスに靴をプレゼントする
こんなさり気ない優しさに涙が出る
またボートに乗って戻るユロ氏
トラックにはアリスも乗っている
船賃もないのでユロ氏が払う
エジンバラのポスターを見つけて汽車で向かう
ユロ氏は寅さんみたいだな
こんなに呑気でもお金には全然困ってなさそうなのがいつもフシギ
ロイヤルミュージックホール
だし物をする人たちが泊まるホテルには、腹話術師もいる
タチシェフ氏と紹介され、みんなにポスターを見せる
アリスは一人街でウィンドウショッピング
オシャレな服ばかりで驚き、自分のと見比べる
ホールの客も少ない
ユロ氏の手品を盛り上げるのは支配人だけ
帰りに気になっているドレスをユロ氏にも見せる
なにやら数字と格闘しているユロ氏
翌日、ドレスを買いに行く
さり気なく、アリスに着せてあげると大喜び
今度はハイヒールを欲しがる
ウサギやらロブスターのレストランの代わりに
フィッシュ&チップスでランチ
「私は手品師で魔術師じゃないんだ」
異国でアリスとの言葉が通じない
ホールの控え室にはちゃんとハイヒールも買ってある
初めて履いてグラグラするアリス
そのままぎこちなく街に出る
街はずいぶん故郷と違うね
モノが溢れていて、次から次へと欲しくなる
少女が寝てからガレージでも働くユロ氏
金持ちがクルマを「明日まで頼んだぞ」と預けていく
ユロ氏に機械は危ないぞww
早速、白いクルマに黒いオイルをかけてしまい
ちょうど雨が降ってきて、雨水で落とそうとするww
翌朝、起きるとクルマはキレイ!
いろんなボタン押してひっくり返ったりしてるところに雇い主が来て怒られる
でも、お客は満足して帰る
ユロ氏は給料を作業服のポケットに忘れ、雇い主は自分のポケットに入れる
帰るとアリスが朝食を作ってくれている
腹話術師にシチューを作るよう頼まれていた
え、まさか手品で使ってたウサギ入り・・・?
相棒のウサギを探すユロ氏
クビを吊ろうとしているピエロの部屋にもシチューを持っていくアリス
あ、ウサギさん出てきた(ホッ
契約が終わってホテルから出て行くピエロや曲芸師たち
すっかりオシャレしたアリスと出かけるユロ氏
支配人はユロ氏への報酬を大幅に値切る
ウィンドウのマネキンとまったく同じになって満足なアリスと
最初の彼女のように田舎から出てきたような少女がすれ違う
ユロ氏はフシギな足長おじさんみたいだ
あれ?ウィンドウに腹話術師のパートナーが売りに出されてる!
曲芸師からもらった名刺に電話をかけると次の仕事先が決まる
曲芸師らはいつもハイテンションだけど、なにやら心配そうな支配人
ポスターに色をつけるユロ氏を見て喜ぶ
誰かと商談して、契約完了
アリスが戻るとユロ氏はいない
向かいの青年に気づくアリス
ユロ氏はショーウィンドウで手品のように商品を見せているのを見かけるアリス
同じデパートで再会する青年とアリス
また寂れた飲み屋で手品を見せているユロ氏
もう一度ショーウィンドウの仕事をしてくれと追い回されるが断る
(ユロ氏は、けっして産業や経済のために手品を見せてるんじゃないんだ
翌日、別の奇術師が代わりをしている
青年とデートしているアリスを見て隠れるユロ氏
慌てて入った劇場では『僕の叔父さん』をやってる!
しかも私の大好きな水を噴出す魚のオブジェのシーン!!
お客さんは・・・少ないねw
帰り道は少し寂しげなユロ氏
腹話術師は路上で物乞いをしながら飲んでいる
ウサギを野にかえしてしまう!
もう手品はしないの?
いつまでも見送るウサギの周りにはたくさんの仲間ウサギがいる
また一人で汽車に乗る
アリスが部屋に戻ると、花と封筒に入ったお金と手紙が残っている
アリスも荷物を持って部屋を出る
外では雨の中、青年が待っている
次々と灯が消える街
ホールのネオンも消える
最後の最後に近衛兵の立つ間を酔っ払いが這っていく
タチの作品は、なんでこうも心を芯から温めて
心地よい笑いを与えて、あまりの純粋さに涙が出る
彼は与えるばかりで大満足
とても紳士で、周りとちょっとズレていてもお構いなし
そして、出てくる子どもたち、少女もいつも純真だ
エンディングもステキな音楽で、短い余興は終わる
ああ、またユロ氏に会いたくなった
こういうのが本当の極上の映画、エンタテイメントってもんだ
サントラ
The Illusionist Soundtrack - Sylvain Chomet - 01 - Chanson Illusionist
【ブログ内関連記事】
『ぼくの伯父さんの休暇』(リブロポート)
心の中のベストフィルム~『僕の叔父さん』(1958)
『ぼくの伯父さんの授業』(1967)(劇場にて
『のんき大将』(1949)(劇場にて 同上リンク
『トラフィック』(1971)
『ぼくの伯父さんは、のんきな郵便屋さん』(平凡社)
監督:シルヴァン・ショメ
声の出演:
ジャン=クロード・ドンダ
エイリー・ランキン
レイモンド・マーンズ
ダンカン・マクニール
ジェームズ・T・ミューア
“長編デビュー作「ベルヴィル・ランデブー」で世界的に高い評価を受けたシルヴァン・ショメ監督が、
フランスの喜劇王ジャック・タチが娘へ遺した幻の脚本を、
タチをそのまま主人公のキャラクターとしてアニメ化したハートフル・ヒューマン・ストーリー。
時代遅れの老手品師と純真な少女との切なくも美しい心の交流を、
ノスタルジックかつペーソスあふれるタッチで綴る。”
trailer
「GYAO!」で配信していたので観てみた 9月1日まで
さまざまなエンターテイメントが溢れる中で、消えてゆく大道芸人たち
そんな中でも、ユロ氏は、小さな町で出会った少女アリスや、
自分の芸で喜んでくれる人々の前で手品を見せつづける
ユロ氏はいつも飄々としているけれども、タチはいつもさり気ないシーンで
今の味気ない世の中を風刺していた
▼あらすじ(ネタバレ注意
1959 パリ
ロイヤル・ルクソール劇場で映画の調子が悪く
その間、手品師が場をつなぐが拍手はまばら
音楽がタチだね 最初はモノクロなのか?
セリフがほぼないのも同じ
いちいち頭を下げるクセも忠実に再現
次はバンドが出る予定が、手品師の出したウサギが悪さしてブーイング
支配人からクビにされ、船に乗り、街に着く ロンドンの時計塔が見える
出し物はシャウトする人気若手バンド
出ようとすると何度もアンコールしてなかなか出番が来ないw
舞台の袖で何本もタバコを吸って待つユロ氏
ユロ氏が出たら、女性客はバンドの出待ちに行き、客席はがらんどうw
1日でクビ?
今度は豪邸でのテント内でのイベント
オペラ歌手の次に出るが、酔っ払ったおじさんに野次られるばかりで誰も見ていない
今度は汽車に乗って相当な郊外に来る
船にも乗って島に建つ古城から
さらにボートに乗って着いたのは
小さな町の小さな飲み屋
夜になると人々が集まり、バグパイプで踊る
そこにユロ氏が手品を見せるとブラボーと喜ばれる
その後はジュークボックスでロックで踊る人々
店で働く少女アリスはユロ氏が気になる
アリスのブーツの底が破れているのを見て、早速、店で靴を買う
雪が降ってきて、暖炉に火をともす少女
アリスに靴をプレゼントする
こんなさり気ない優しさに涙が出る
またボートに乗って戻るユロ氏
トラックにはアリスも乗っている
船賃もないのでユロ氏が払う
エジンバラのポスターを見つけて汽車で向かう
ユロ氏は寅さんみたいだな
こんなに呑気でもお金には全然困ってなさそうなのがいつもフシギ
ロイヤルミュージックホール
だし物をする人たちが泊まるホテルには、腹話術師もいる
タチシェフ氏と紹介され、みんなにポスターを見せる
アリスは一人街でウィンドウショッピング
オシャレな服ばかりで驚き、自分のと見比べる
ホールの客も少ない
ユロ氏の手品を盛り上げるのは支配人だけ
帰りに気になっているドレスをユロ氏にも見せる
なにやら数字と格闘しているユロ氏
翌日、ドレスを買いに行く
さり気なく、アリスに着せてあげると大喜び
今度はハイヒールを欲しがる
ウサギやらロブスターのレストランの代わりに
フィッシュ&チップスでランチ
「私は手品師で魔術師じゃないんだ」
異国でアリスとの言葉が通じない
ホールの控え室にはちゃんとハイヒールも買ってある
初めて履いてグラグラするアリス
そのままぎこちなく街に出る
街はずいぶん故郷と違うね
モノが溢れていて、次から次へと欲しくなる
少女が寝てからガレージでも働くユロ氏
金持ちがクルマを「明日まで頼んだぞ」と預けていく
ユロ氏に機械は危ないぞww
早速、白いクルマに黒いオイルをかけてしまい
ちょうど雨が降ってきて、雨水で落とそうとするww
翌朝、起きるとクルマはキレイ!
いろんなボタン押してひっくり返ったりしてるところに雇い主が来て怒られる
でも、お客は満足して帰る
ユロ氏は給料を作業服のポケットに忘れ、雇い主は自分のポケットに入れる
帰るとアリスが朝食を作ってくれている
腹話術師にシチューを作るよう頼まれていた
え、まさか手品で使ってたウサギ入り・・・?
相棒のウサギを探すユロ氏
クビを吊ろうとしているピエロの部屋にもシチューを持っていくアリス
あ、ウサギさん出てきた(ホッ
契約が終わってホテルから出て行くピエロや曲芸師たち
すっかりオシャレしたアリスと出かけるユロ氏
支配人はユロ氏への報酬を大幅に値切る
ウィンドウのマネキンとまったく同じになって満足なアリスと
最初の彼女のように田舎から出てきたような少女がすれ違う
ユロ氏はフシギな足長おじさんみたいだ
あれ?ウィンドウに腹話術師のパートナーが売りに出されてる!
曲芸師からもらった名刺に電話をかけると次の仕事先が決まる
曲芸師らはいつもハイテンションだけど、なにやら心配そうな支配人
ポスターに色をつけるユロ氏を見て喜ぶ
誰かと商談して、契約完了
アリスが戻るとユロ氏はいない
向かいの青年に気づくアリス
ユロ氏はショーウィンドウで手品のように商品を見せているのを見かけるアリス
同じデパートで再会する青年とアリス
また寂れた飲み屋で手品を見せているユロ氏
もう一度ショーウィンドウの仕事をしてくれと追い回されるが断る
(ユロ氏は、けっして産業や経済のために手品を見せてるんじゃないんだ
翌日、別の奇術師が代わりをしている
青年とデートしているアリスを見て隠れるユロ氏
慌てて入った劇場では『僕の叔父さん』をやってる!
しかも私の大好きな水を噴出す魚のオブジェのシーン!!
お客さんは・・・少ないねw
帰り道は少し寂しげなユロ氏
腹話術師は路上で物乞いをしながら飲んでいる
ウサギを野にかえしてしまう!
もう手品はしないの?
いつまでも見送るウサギの周りにはたくさんの仲間ウサギがいる
また一人で汽車に乗る
アリスが部屋に戻ると、花と封筒に入ったお金と手紙が残っている
アリスも荷物を持って部屋を出る
外では雨の中、青年が待っている
次々と灯が消える街
ホールのネオンも消える
最後の最後に近衛兵の立つ間を酔っ払いが這っていく
タチの作品は、なんでこうも心を芯から温めて
心地よい笑いを与えて、あまりの純粋さに涙が出る
彼は与えるばかりで大満足
とても紳士で、周りとちょっとズレていてもお構いなし
そして、出てくる子どもたち、少女もいつも純真だ
エンディングもステキな音楽で、短い余興は終わる
ああ、またユロ氏に会いたくなった
こういうのが本当の極上の映画、エンタテイメントってもんだ
サントラ
The Illusionist Soundtrack - Sylvain Chomet - 01 - Chanson Illusionist
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心の中のベストフィルム~『僕の叔父さん』(1958)
『ぼくの伯父さんの授業』(1967)(劇場にて
『のんき大将』(1949)(劇場にて 同上リンク
『トラフィック』(1971)
『ぼくの伯父さんは、のんきな郵便屋さん』(平凡社)