原作:眉村卓 監督:大林宣彦
音楽:松任谷正隆
出演:
薬師丸ひろ子 三田村由香
高柳良一 関耕児
三浦浩一 山形
峰岸徹 魔王子
長谷川真砂美 高見沢みちる
手塚真 有川正彦
大石吾朗
岡田裕介
赤座美代子
ハナ肇
久里千春
山本耕一
千石規子
ほか
〈大林宣彦映画祭2017〉
※「心の中のベストフィルムまとめ 角川映画」参照
・角川映画の40年@東京国立近代美術館フィルムセンター(2016.9.17)
「角川映画40年記念企画 角川映画祭」
で『セーラー服と機関銃』、『探偵物語』、『里見八犬伝』などなど観て、
角川三姉妹の代表作の1つである今作を見逃したのを後悔していたが、
また劇場で観られるということで嬉しいかぎり
しかも、最近はずっと眉村卓さんのSFを読んでいるから、それともリンクしたv
※「作家別」カテゴリー参照
そして、久々、新文芸坐に行って、迷ってしまった
前回観たのは、植木等さん! これまたリンクv
『ニッポン無責任野郎』
***
14:05~のを観ようとして、13時過ぎ頃に行って、いい席を選ぼうと思っていたけど、全席自由なのね
「入れ替え制なし」で、「2本立て」だから、オーナーさん(?)が言うには
「みなさん、2本観る方が多いですよ 今日は○人(忘れた)入っていますが
その前から観ている人が半分くらい出るので、13:50に終わり、休憩時間が15分あるので
その前から並ぶ方もいらっしゃいます 座れないことはないと思いますが
ロビーとトイレ以外、切符を切ってしまうと、外には出られないので注意してください」
なるほど
にしても、まだ早いから少しパルコで時間を潰してから来たら、
やっぱり通路側の席に荷物を置いている人が多かったけれども、後方の通路側に座れたv
最初の10分間「予告」が何本か観られて、その他の作品もとても気になった
戦争反対を訴える映画も多いんだな
「ロビーでは、制作会社のご好意により、当時のパンフレットを新品で1000円で販売しております(作品限定)
その他の作品の中古パンフレットも1000円で販売しております」(同じ値段なんだw
今回は、トークショーの面々も豪華
秋吉久美子さん、寺島咲さん、中江有里さん、高柳良一さん、大場久美子さん、常盤貴子さん
個人的には、今の高柳良一さんに会ってみたい!
***
本編のあらすじは、もう語る必要はないな
今作は、劇場で観てから後も何度もビデオで観て、当時はセリフが頭に入っていたほどだけど
ユーミンの♪守ってあげたい が流れて、モノクロと色づけされた部分の演出やら
すべてのシーンが、自分が当時、地元の劇場で友だちと観た時間とオーバーラップして
なんだか分からない感情に包まれた
エンドロールで分かったけれども、校長先生役て眉村卓さんだったんだ!驚驚驚
大林宣彦監督って、改めて、ファンタジー色の強い映画を撮る人だと分かった
大人になってから観ると、いろんな見方が出来るものなんだな
最初に宇宙人が地球にやって来るシーンから始まるけれども、そこはCGのない時代
(いや、CGがあっても使ったかどうか分からないが
多様な光が宇宙から地球に向かってくる画は、当時の自分には意味が分からなかったのでは?w
原作との違いもいろいろある
主人公が女子高生になっていて、由香自身が超能力を持って戸惑うとか
手塚真さん(手塚治虫さんの息子さん)の奇妙な演技も強烈だけど、
なんといっても「金星から来た宇宙人(意外と近かった)」役の峰岸徹さんがスゴすぎる!
銀色のちょいパーマがかった髪、自慢げに見せたお腹の、いかにも手描き風な巨大な目
一番、原作のイメージに近いのは、高見沢みちる役の長谷川真砂美さん
ツッコミどころはたくさんあれど、
眉村さんが一番訴えたかったメッセージはキチンと表現されているのはさすが
体育教師だけが分かっていて
「校内パトロールなんてものを許したら、せっかくの子どもたちの自由を奪ってしまい
どんどんエスカレートして・・・」と訴えるけれどもミチルによってヤラれてしまう
進学校で有名な学校ゆえに、他の教師、親御さんたちは
子どもたちが腑抜けになって勉強ばかりするようになっても喜び
校長は、PTAと教師の板挟みで何も言えない
校内パトロールの制服、足並み揃えて歩く靴音はまさに軍隊そのもの
舞台は学校だけれども、最初は「こんなこと、そのうち飽きて終わるだろ」と笑っていた生徒も
次々と補導され、勉強ばかりする、魂の抜け殻のようにされてしまう恐ろしさ
宇宙人は、「科学の劣る、秩序の乱れた地球人」を洗脳して征服するのが目的だった
「こんなのおかしいわよ なにかきっと恐ろしいことが起きる気がする」
と気がつく由香と、彼女を助けたいと思う関耕児の反撃で、とうとう宇宙人は
「お前の言うことは理解できないが、自分の星に戻って、よく考えてみるとしよう」
と考え直させ、一番弟子の高見沢みちるですら、田舎の素朴な少女に戻るというエンディング
当時、リアルタイムで観ていた私の心にも、大事なエッセンス部分は
なにかしらの形で刻みこまれたに違いない
***
この日の2本立ては、私にとってスペシャルとしか言いようがない!
当初は、今作だけ観て帰ろうと思っていたけれども、入れ替えなしで2本観れるとのことで
16:00~の『時をかける少女』も頑張って観たv
久々、2本たてつづけで疲れるかと思ったけれども、
どちらも1時間半くらいだし、とにかく1シーンも見逃せずに集中していたからあっという間だった
『時をかける少女』につづく
追。
なぜか、家では着物に着替えているヒロインが、今観ると新鮮
ロビーのポスター、拾ったチラシなどはインスタにもアップする予定です
<ヴィスコンティ監督特集>
『8 1/2』のあの長編を、たとえ休憩を挟んだとしても、お尻の痛さなど我慢して観られるものかねえw
音楽:松任谷正隆
出演:
薬師丸ひろ子 三田村由香
高柳良一 関耕児
三浦浩一 山形
峰岸徹 魔王子
長谷川真砂美 高見沢みちる
手塚真 有川正彦
大石吾朗
岡田裕介
赤座美代子
ハナ肇
久里千春
山本耕一
千石規子
ほか
〈大林宣彦映画祭2017〉
※「心の中のベストフィルムまとめ 角川映画」参照
・角川映画の40年@東京国立近代美術館フィルムセンター(2016.9.17)
「角川映画40年記念企画 角川映画祭」
で『セーラー服と機関銃』、『探偵物語』、『里見八犬伝』などなど観て、
角川三姉妹の代表作の1つである今作を見逃したのを後悔していたが、
また劇場で観られるということで嬉しいかぎり
しかも、最近はずっと眉村卓さんのSFを読んでいるから、それともリンクしたv
※「作家別」カテゴリー参照
そして、久々、新文芸坐に行って、迷ってしまった
前回観たのは、植木等さん! これまたリンクv
『ニッポン無責任野郎』
***
14:05~のを観ようとして、13時過ぎ頃に行って、いい席を選ぼうと思っていたけど、全席自由なのね
「入れ替え制なし」で、「2本立て」だから、オーナーさん(?)が言うには
「みなさん、2本観る方が多いですよ 今日は○人(忘れた)入っていますが
その前から観ている人が半分くらい出るので、13:50に終わり、休憩時間が15分あるので
その前から並ぶ方もいらっしゃいます 座れないことはないと思いますが
ロビーとトイレ以外、切符を切ってしまうと、外には出られないので注意してください」
なるほど
にしても、まだ早いから少しパルコで時間を潰してから来たら、
やっぱり通路側の席に荷物を置いている人が多かったけれども、後方の通路側に座れたv
最初の10分間「予告」が何本か観られて、その他の作品もとても気になった
戦争反対を訴える映画も多いんだな
「ロビーでは、制作会社のご好意により、当時のパンフレットを新品で1000円で販売しております(作品限定)
その他の作品の中古パンフレットも1000円で販売しております」(同じ値段なんだw
今回は、トークショーの面々も豪華
秋吉久美子さん、寺島咲さん、中江有里さん、高柳良一さん、大場久美子さん、常盤貴子さん
個人的には、今の高柳良一さんに会ってみたい!
***
本編のあらすじは、もう語る必要はないな
今作は、劇場で観てから後も何度もビデオで観て、当時はセリフが頭に入っていたほどだけど
ユーミンの♪守ってあげたい が流れて、モノクロと色づけされた部分の演出やら
すべてのシーンが、自分が当時、地元の劇場で友だちと観た時間とオーバーラップして
なんだか分からない感情に包まれた
エンドロールで分かったけれども、校長先生役て眉村卓さんだったんだ!驚驚驚
大林宣彦監督って、改めて、ファンタジー色の強い映画を撮る人だと分かった
大人になってから観ると、いろんな見方が出来るものなんだな
最初に宇宙人が地球にやって来るシーンから始まるけれども、そこはCGのない時代
(いや、CGがあっても使ったかどうか分からないが
多様な光が宇宙から地球に向かってくる画は、当時の自分には意味が分からなかったのでは?w
原作との違いもいろいろある
主人公が女子高生になっていて、由香自身が超能力を持って戸惑うとか
手塚真さん(手塚治虫さんの息子さん)の奇妙な演技も強烈だけど、
なんといっても「金星から来た宇宙人(意外と近かった)」役の峰岸徹さんがスゴすぎる!
銀色のちょいパーマがかった髪、自慢げに見せたお腹の、いかにも手描き風な巨大な目
一番、原作のイメージに近いのは、高見沢みちる役の長谷川真砂美さん
ツッコミどころはたくさんあれど、
眉村さんが一番訴えたかったメッセージはキチンと表現されているのはさすが
体育教師だけが分かっていて
「校内パトロールなんてものを許したら、せっかくの子どもたちの自由を奪ってしまい
どんどんエスカレートして・・・」と訴えるけれどもミチルによってヤラれてしまう
進学校で有名な学校ゆえに、他の教師、親御さんたちは
子どもたちが腑抜けになって勉強ばかりするようになっても喜び
校長は、PTAと教師の板挟みで何も言えない
校内パトロールの制服、足並み揃えて歩く靴音はまさに軍隊そのもの
舞台は学校だけれども、最初は「こんなこと、そのうち飽きて終わるだろ」と笑っていた生徒も
次々と補導され、勉強ばかりする、魂の抜け殻のようにされてしまう恐ろしさ
宇宙人は、「科学の劣る、秩序の乱れた地球人」を洗脳して征服するのが目的だった
「こんなのおかしいわよ なにかきっと恐ろしいことが起きる気がする」
と気がつく由香と、彼女を助けたいと思う関耕児の反撃で、とうとう宇宙人は
「お前の言うことは理解できないが、自分の星に戻って、よく考えてみるとしよう」
と考え直させ、一番弟子の高見沢みちるですら、田舎の素朴な少女に戻るというエンディング
当時、リアルタイムで観ていた私の心にも、大事なエッセンス部分は
なにかしらの形で刻みこまれたに違いない
***
この日の2本立ては、私にとってスペシャルとしか言いようがない!
当初は、今作だけ観て帰ろうと思っていたけれども、入れ替えなしで2本観れるとのことで
16:00~の『時をかける少女』も頑張って観たv
久々、2本たてつづけで疲れるかと思ったけれども、
どちらも1時間半くらいだし、とにかく1シーンも見逃せずに集中していたからあっという間だった
『時をかける少女』につづく
追。
なぜか、家では着物に着替えているヒロインが、今観ると新鮮
ロビーのポスター、拾ったチラシなどはインスタにもアップする予定です
<ヴィスコンティ監督特集>
『8 1/2』のあの長編を、たとえ休憩を挟んだとしても、お尻の痛さなど我慢して観られるものかねえw