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映画『ダンケルク』 スペシャルインタビュー@ビッグイシュー

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【THE BIG ISSUE VOL.318】

映画『ダンケルク』

部長も、清水ミチコさんも観て、ツイッタでもの凄かったと絶賛していた
きっと劇場で観るのはムリ系だな DVDか配信で観たい


【内容抜粋メモ】

Steven McKenzie/The Big Issu UK

●史上最大の撤退作戦「ダンケルク」を、違う時代の出来事と片付けることはできない
歴史家ジョシュア・レヴィーンは、なぜ「ダンケルクの戦い」が現代において重要な分かれ目だったか力説した

ジョシュア:
もしこれが失敗していたら、この世界は全く違っていたかもしれない
ドイツがイギリス、フランスに注意を向けず、ソビエトに勝利し、アメリカは戦争に加わらなかったかもしれない
ダンケルクから兵士が無事戻ったから、イギリスは戦争を続け、第二次世界大戦が続いた


「ブレグジット(EU離脱)」の影響、難民危機の今とこの映画には
“イギリスの極めて重大な時期”という共通点がある

ジョシュア:
英仏を結ぶユーロスター 77年前のこの海上はまったく違う世界だった
第二次世界大戦開戦直後、英仏の連合軍はダンケルクに集結

35~40万人の兵士が身動きできない時
チャーチル首相は、その数を最も楽観的にみて3~4万人と見積もったが
5.26~6.4の奇跡により窮地を脱して帰還できた兵士は33万8226人だった

ジョシュアは、今作で歴史の監修を務めた
プロデューサーは、ノーラン監督の妻エマ・トーマス

エマ:
イギリス人はみんなダンケルクの話を聞いて育つけど、大勝利をおさめたと捉えがち
実際は酷い敗北をして撤退したと分かる


●映画で描かれるのは、無名の若手兵士たち



トミーを演じたフィオン・ホワイトヘッド(20):
兵士の誰もがまったくの無防備だった
砂浜にいて、爆撃に晒され逃げまどった


ノーランは、経験の浅い若手俳優を意識的に選んだ
ダンケルクの兵士の大半も経験の浅い若者だったからだ

ノーラン:
ボートは爆発、あちこちで銃弾が響く、火の手があがり、役者もカメラマンも大声で叫んでいた

作戦指揮をとる中佐を演じたのはベテラン、ケネス・ブラナー



制作班は、実際に作戦が行われた場所に6週間滞在

エマ:砂浜の下に不発弾がないか調査する必要があった

この撤退には、イギリスのあらゆる船が関わった
フェリーには3000人が乗り、戸板に乗った3人は家まで漕ごうと試みた
800~900もの船が駆けつけた

「ダンケルク・スピリット」は後にイギリスの精神につながった
“Keep Calm and Carry On”(落ち着いて、成すべきことをやれ)


●ダンケルクの皮肉

ノーラン:
私たちの時代の不幸な出来事の1つに“難民の危機”があると思う

私たちはメッセージをもつ映画をつくる気はなかった
これは迫り来る時間の中で危険から脱出するという感情を描いている

観た人たちが、今起きている出来事との共通性を感じてくれたら嬉しい



***


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