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何に使ってるの? 備えは十分? 徹底解剖 ニッポンの防衛費@週刊ニュース深読み

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何に使ってるの? 備えは十分? 徹底解剖 ニッポンの防衛費@週刊ニュース深読み

 

専門家:
加藤 朗さん(桜美林大学 教授)
佐藤 丙午さん(拓殖大学 教授)
増田 剛(NHK 解説委員)

 



ゲスト:
金子 貴俊さん(タレント)
香坂 みゆきさん(タレント)


【内容抜粋メモ】

迎撃用ミサイルは、日本各地に配備されている 5兆円の予算は過去最大

 

 

迎撃用ミサイル「PAC3」 1式にかかったお金は約400億円



(もう完全に戦争に対する軍備だね
 あれほど「もう二度としない」と誓い合ったのに


<街の声>

女性(20代くらい):ムダ ムダ ムダ ムダ!

女性(20代くらいの赤ちゃんを抱いているママ):他にお金の使いどころはありますよね 子どもにかけたい

女性(30代くらい):安全のためならしょうがない

男性:

アメリカに頼らないで、守れる国にならないと


防衛省 平成30年度予算案 概算要求は、5兆2551億円 過去最高(税金返しておくれ
★2

オスプレイやグローバルホークの購入費も含まれている

 

ゲスト:これらが高いのか安いのか、これまでを知らないから分からない


「概算要求」
この時期、省庁(国の役所)は、来年度の予算を財務省に報告する財務省で検討して国会で決める


<防衛省の中は見たことがないが妄想で作ってみた>



もっとも心配しているのは「空からの脅威」



(いつも思うけど、海に落ちた大量のミサイルは回収してるの? そのまま?
 海がどんどん汚染されて、さらに魚や珊瑚がなくなっちゃうほうが気になる

その時頼るのが世界一の軍事大国アメリカ
日本は、高性能の武器が盛りだくさんあるアメリカから買っている

例:

「PAC3」
陸上から来るミサイルを撃ち落す 現在、日本に34機ある/驚

「SM3」
イージス艦に「SM3」というミサイルを搭載して、24時間態勢で迎撃できる
宇宙空間からミサイルを撃ち落せる/驚
10年前から日本は持っているが来年、より高性能のものを買いたい

「イージス・アショア」
来年、新しく導入しようと考えている
「SM3」を陸上からも撃てる 日本に2機あれば、日本中が守れると言われる
他国は800億円で買った
日本で買う場合の値段はまだ分からないが、買うことは決めた

(アメリカは武器で儲かるから、戦争をしたいのね
 これらを買うのに削られるのは、子ども、高齢者、障害を持つ人など弱者に回るお金か


海での懸念
中国の船が毎月領海内に侵入している



<対応策と防衛費>

・来年新たに島を守る専門の部隊「水陸機動団」を動員しよう


・「水陸両用車」
・オスプレイ 一度に多くの人やモノを遠距離まで運べる(あんなに落ちるのに?
・これまで買ったもののローンも支払い中
・人件費
・燃料代

例:
日本になにかあった時、緊急で駆けつける「F15戦闘機」を1時間動かすのに燃料代30万円かかる
去年、偵察などで稼動した実績は1100回



その合計が5兆2551億円


増田:
今日(放送当日)は、北朝鮮の建国記念日で、
ICMBミサイルを飛ばすのではと、日本政府は非常に警戒している

これまでも中距離弾道ミサイル「スカッド」「ノドン」を頻繁に発射していて、6回の核実験している
ミサイルに搭載する技術研究が進んでいると推定している


日本のミサイル防衛能力 「抑止力」



「イージス艦SM3」が相手のミサイルを撃ち落す
頂点は一番スピードが遅くなるので、そこを狙う
撃ち漏らした場合は、「PAC3」で撃ち落す二段構え

今回の概算要求で注目しているのは「イージス・アショア」
SM3を陸上に配備して、迎撃態勢に厚みをもたせる狙い

イージス艦は24時間態勢なので、「イージス・アショア」を置けば、負担が軽減される


金子:実際、ミサイルに当たるものなんですか?

佐藤:(途中で専門家の加藤さんと、佐藤さんがごっちゃになっています/謝
いろんな議論があるが、相手が理想的に撃ってくればほぼ
あとは天候、気象、落下具合とかで・・・(ムニャムニャ

加藤:
確率が高くなるほど、相手も撃っていいかどうかを躊躇する それが「抑止力」となる



撃ってもムダかもと思わせるのが大きな目的
でも、相手がそう思うかどうかまでは分からないので
軍事力がどれほど必要かは誰にもたしかなことは分からない

(不安がるほど増える 逆に、より国民の不安を煽れば、より増やす理由になるとも言える


海外と比べて日本の防衛力は高い?



佐藤:
ミサイル防衛のシステムは非常に高いといわれる

GDPに対する割合は、日本はこの10~20年間「1%」を守っている
日本はそれほど高額ではない額で抑止力を維持していると言える
今の脅威に対して1%で充分だというのが防衛省の考え

(5兆円でも?! 他国はそれ以上なんだ/驚


東京 50代女性:
備えあれば憂いなしなので、平和な生活を維持するには必要です

岩手 40代女性:
ミサイルを撃ち落すといって多額な費用で立派なものを備えているが
いざという時に本当に使えるの?

滋賀 30代男性:
“掛け捨て保険”のようなものだと考えるべきなのだろうか
何を生み出すわけでもないのに投資するのは悲しい


増田:
武器は使わないで済むならそれでいいので、「掛け捨て保険」と似てるかも


金子:古いものは使えない?

佐藤:
使えない 下取りは出来ない
日本は武器を基本的に売らないことにしている(原発は売るけど

SM3はアメリカと共同開発しているので、日本が勝手に売るわけにもいかない(武器作りも盛んなのね
保険と違うのは、防衛は相手があること 相手に対してこちらのレベルも決まる


金子:日本は軍隊を持たない国 他国はもっと持ってる?

佐藤:日本より少ない国は多いが、周りの状況とのかねあい

増田:
核とミサイルの脅威がリアルになっている以上、防衛装備を増やすのは当然だが
一方、闇雲に増やすべきではない
全体の予算は限られていて、社会保障、教育などとのバランスも考えるべき

脅威を冷静に認識して、適正な装備を選ぶ
新しい装備を導入にしても、国会できちんと説明する努力が求められる

佐藤:
他国は軍事力を増やしている 日本が10~20年間1%に抑え続けているのは驚異に受け止められている
北朝鮮も中国も急激にではなく、徐々に軍事力を増やしているわけだから
日本もそれに合わせることが重要

(驚異でなく、賞賛して見習ってほしいな


北朝鮮はどれくらい予算をかけている?

佐藤:分からない なにをもって軍事費といっているのかも なにもかもが軍事費とも言える

増田:
あらゆる資源を軍事に優先させている とくに核ミサイルが優先
周辺諸国、日本、アメリカを威嚇する態勢なのではないか
戦車、戦闘機などの「通常戦力」は抑えているのではないか

佐藤:
軍事力のもう1つの役割は、外交政策の手段となること
交渉手段となる 相手の妥協を引き出したりする


みゆき:際限がなくなるのでは?

増田:
ある種キリがない
予算要求しても実際すぐに導入されるわけでもない
実際に稼動するには約5年はかかると言われる

たとえば、相手が複数のミサイルを撃ってきたら、迎撃はムリではないかと言われる
限界があるということを踏まえて考える必要がある


兵器の金額はなぜこんなに高いの?

佐藤:
特注品なのでどんどん高くなる 市場原理が働かない
他国と競争して、安くて性能がいいからこちらを買いましょうというわけにいかない

日本の場合は本当に少ない兵器しかつくらないので、部品等は手作りの世界
特注品だから際限なく高くなる

それと、独特な計算方法 「利益率」が決められているので、安くしようという動機が働かない
原価が高いほど、会社の儲けは多くなる

増田:
アメリカの兵器を次々買っていることは否めない
高性能の兵器を製造しているのはアメリカの軍需産業しかないのが1つの理由

みゆき:アメリカに儲けさせてる?

佐藤:これが適正価格か判断する材料がない

金子:専門家が見ても分からない?

佐藤:
ある程度は分かるが、基本的に兵器は高くなる傾向にある
さすがにアメリカ国内でも「兵器が高すぎるのでは?」という議論が過去何度もある
海軍の灰皿が1個当時900ドルした
今はないだろうが、兵器産業の特殊性

(軍備と全然関係ない

みゆき:値切ったりはできない?

佐藤:
トランプ氏自体「高すぎる」とクレームして、値段を下げさせたり競争させたりもしている
日本も防衛費がなぜこれほど高いかを常に検証している
防衛省は、コストをどうカットするかという努力もしている
日本の国内で作れていないからアメリカで買っているのが大きな課題


メール「アメリカとの協力が必要」

メール「安保条約で守られているはずでは?」




増田:
先月「2+2」という日本とアメリカの間で、外務大臣、国防大臣、防衛大臣の会議があった
アメリカは「あらゆる核を含む戦力で日本を防衛する」と言った
日本は「自国防衛の役割を拡大する」
アメリカは矛、日本の自衛隊が盾の役割を担う

たとえば、「F35」という最新鋭のステルス戦闘機を
アメリカ軍は山口県の岩国基地に配備した
アメリカ国外で配備されたのはここだけ

今週、小野寺防衛大臣とアメリカのマティスと会談して、
「北朝鮮に目に見える圧力をかけていこう」と一致した



アメリカと日本の自衛隊の共同訓練
先週も九州周辺の上空でアメリカのB1爆撃機、F35と、
日本のF15戦闘機の共同訓練をして、北朝鮮に対して威嚇した

(自衛隊は軍隊? 今日の専門家やゲストは戦争の準備の話をしているのだろうか?

佐藤:
アメリカは同盟国にだけ武器を売っている 日米安保のお蔭
日本も怖い相手だという抑止力の実効性が高まる


アメリカと日本の一体化

加藤:
どんどんアメリカと日本は一体化しているのではと思う
海上自衛隊、航空自衛隊は情報がなければ動かせない
その情報のほとんどはアメリカから来ている

情報がないと自衛隊が動けないということで依存性が強くなってる気がする
兵器をどんどん買えば、アメリカと一体化していくことになる

増田:
ミサイルの第一報は、アメリカの「早期警戒衛星」が探知して、日本政府に送られてくるシステム
アメリカなしでは、自国だけではムリ(衛星で北の動きなどすでに詳細に分かっているのでは?


金子:自国だけにすると、さらに予算がかかる?

加藤:
たぶん、何倍もかかる ロシア並み 衛星を打ち上げたり、維持したりすると、かなりの額になる

(アメリカ、ロシア、中国と並んじゃったら、余計に危険極まりない

佐藤:
アメリカは日本の防衛をよく見ていて、日本がなにか買おうとすると
「それはアメリカが買うから、日本は買わなくていいのでは?
 むしろ、こっちを買ったほうが安く済むよ」と話し合っている
アメリカから一方的に買わされてる、作戦に組み込まれているということはない

増田:アメリカが持っているから、日本の防衛費がある程度は軽減できる


メール「まさにアメリカファースト」

メール「どうせアメリカの武器商人が儲かるだけ」

加藤:
どこの国も自国の国益を優先させるのは当然
国民の世論と、それに後押しされた政府の力

(世論で反対しないと、政府は突き進むだけってことか




増田:
今回の概算要求で1つ気になるのは、アメリカの「グローバルホーク」が
当初の見積もりより23%上がってる 最終的には買うと決めた

「アメリカの生産コストがどんどんふくらんでしまった」というのがアメリカ側の言い分だが
こうした大幅な経費の増加は透明性に欠ける
言い値に負けるのではなく、今後も経費圧縮の交渉はするべき

佐藤:
アメリカ国内でも「グローバルホーク」を含めた兵器が見積もりより高くなることに批判がある
「ちゃんと見積もり通り納入せよ」と国防総省から常に出ている

中に搭載するセンサーなどの性能が上がることで見積もり額が上がっていくが
防衛費を抑える努力はどの国もしている


メール「防衛費の一部を、他国と仲良くするために使うべき」

メール「完全な防衛などムリ 外交で安全保障したほうがいい」

加藤:
軍事と外交は別物ではない 軍事力が外交の力になり得る
それをしてないのはバチカンしかないと言われている

(なぜバチカン

もちろん外交が最優先 その後、どうにもならない時初めて軍事力になる
それはどの国も避けたい事態


私たちはどうすればいい?

増田:
平和を語るには、軍事や戦争の現実を知る必要がある
我々も防衛予算など任せにするのではなく、関心を持つべき

加藤:
冷静に必要な軍事力を検証して、ムダなモノは買わない、必要なモノを買う姿勢を貫くこと


<グラフィックレコーディング>

 

 

 



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「読書感想メモリスト3」の【経済】参照

イラストで学べる税金のしくみ1『税金とはなにか?』(汐文社)に「税金と戦争のかかわり」もあり

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