【THE BIG ISSUE VOL.318】
今回は、国連で「核兵器禁止条約」が採択されたニュースに関連したコラム
「週刊ニュース深読み」にも出演したばん・ひでゆきさんによる連載
誰がどこで引き受ける? どうする“核のゴミ”処分@週刊ニュース深読み
なぜ広がる なぜなくせない “核兵器”ってなんだ!?@週刊ニュース深読み
【内容抜粋メモ】
ばん・ひでゆき著
1951年 三重県生まれ 原子力資料情報室共同代表・事務局長
1979年の「スリーマイル島原発事故」をきっかけに脱原発の市民運動などにかかわる
著書『原子力政策大網批判』
「核兵器禁止条約」の採択
被爆72年目の8月5~9日にかけて「原水爆禁止日本国民会議」が主催する
「広島世界大会」と「長崎世界大会」に参加した
核兵器国の圧力にも関わらず、7月7日に「核兵器禁止条約」が
国連加盟国の約2/3の賛成で採択されたことは画期的で
同時に、採択を拒否した日本政府は批判を受けた
同条約は、あらゆる核兵器の「開発」「実験」「生産」「製造」
「取得」「保有」「使用」「使用の威嚇」「譲渡」「援助」「奨励」などを禁止している
国際情勢の緊張から核兵器が使われる危機感が高まっていることも採択を後押しした
●「核の冬」
核兵器が使用されたら、「核の冬」と呼ばれる気候変動が起き
世界規模で億単位の餓死者が出ると分析されている
長崎の田上市長は、9日の「平和宣言」で「“核の傘”に依存する政策の見直しを」と呼びかけた
「核の傘」とは、アメリカの核兵器により日本を守る政策
これこそが日本政府が賛成しなかった理由だ
・平成29年 長崎平和祈念式典(2017.8.9)
●アジアでの脱原発の機運は高まっている
台湾
6基が稼動し、新たに日本から輸入(!)した2基の建設を進めていたが
その2基は民進党が廃止を決定国会で国民党多数で制定にならず原発は完成
国民の強い反対の声を受けて、国民党は稼動を認めなかった
2016年、国民党から政権を取り戻した民進党が「脱原発法」を制定
2025年までに原発を廃止する法律が成立したと報告
しかし、代替する「再生可能エネルギー」計画など課題は多い
韓国
21基の原発が稼働中 12基が建設中の「原発大国」
ムン・ジェイン大統領が5月に「脱原発政策」を表明
月城1号機の早期廃止と、建設中の新古里5・6号機の中止に関して、後者は決定する方針
これに対して、原子力産業側から批判の声が上がっている
中国
国際会議の日本のパネリスト・吉岡斉氏は、
中国も原発建設がスローダウンし、「再生可能エネルギー」が急激に進展
東北アジアに脱原発の機運が高まっていると分析
6日、中国電力の本社前で、島根原発の再稼動に反対し
上関原発計画の白紙撤回を求める要請行動があった
この計画は35年前からで、祝島の島民らの理解が得られず今日に至っている
山口県内の各自治体は、この計画について反対の声をあげている
建設の意義、経済性などを再評価すると、合理性がないことは明白になるだろう
<関連ニュース>
●「核兵器禁止条約」署名式@NY国連本部 9.20
「条約は核兵器のない世界に向けた大事な一歩だ」
今後、51か国が署名する意向の中
核保有国+日本は「現実的でない」として不参加
●国連で中国外相が演説 圧力強化を求めるアメリカなどを牽制@NY 9.21
「朝鮮半島の北や南、北東アジアや他の地域であろうと
地球上に新たな核保有国が誕生してはならない
北朝鮮に危険な方向にひたすら前進しないよう促す
関係各国は緊張緩和させるため、建設的役割を果たすよう求める
各国が向き合って互いの懸念を合理的に解決しなければならない」
(みんな、まず自国からだね
●フランスから「MOX燃料」が関西電力・高浜原発に着 再稼動の4号機で使用 7月
「MOX燃料(モックスねんりょう)」
使用済み核燃料から取り出したプルトニウムをウランと混合したもの
青森県六ヶ所村再処理工場などでは間に合わず海外委託に頼っているのが現状
「プルサーマル」
“プルトニウムで燃料を作り、従来の熱中性子炉で燃料の一部として使うこと”(ウィキ参照
「MOX燃料」の運び込みは4年ぶり
関西電力(3月現在)で再処理を委託したプルトニウムは約8トンフランス・イギリスに保管
再稼動した4号機で使用する計画
原発の再稼動が進めば、海外製造の「MOX燃料」の輸送は続く
(わざわざ核のゴミをお金払って大量に輸入しているって意味かい???
***
「ビッグイシュー日本版 BIGISSUE JAPAN」
“1冊350円で販売。180円が販売者の収入になります。”
[ホームレスの仕事をつくり自立を応援する]
「ビッグイシュー」は、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として
1991年、ロンドンで始まった 創設者はジョン・バード氏
住まいを得ることは、単にホームレス状態から抜け出す第一歩に過ぎない
[仕組み]
1.販売者は、この雑誌10冊を無料で受け取る
2.売り上げ3500円を元手に、以後は170円で仕入れ、350円で販売 180円を収入にする
[条件]
顔写真つきの販売者番号の入った身分証明書を身につけて売る
このほか「8つの行動規範」に基づいて販売している
【ブログ内関連記事】
「わが家電力」、自立電源生活レシピ@ビッグイシュー
「水道民営化はNG 世界はすでに“再公営化”へ」@ビッグイシュー
阻止できるか? 経済ファシズム@ビッグイシュー
「税金カフェ」税金はどう分配されているか?@ビッグイシュー
震災・原発事故6年 本音で向き合う“フクシマ”@週刊ニュース深読み
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なぜ広がる なぜなくせない “核兵器”ってなんだ!?@週刊ニュース深読み
【内容抜粋メモ】
ばん・ひでゆき著
1951年 三重県生まれ 原子力資料情報室共同代表・事務局長
1979年の「スリーマイル島原発事故」をきっかけに脱原発の市民運動などにかかわる
著書『原子力政策大網批判』
「核兵器禁止条約」の採択
被爆72年目の8月5~9日にかけて「原水爆禁止日本国民会議」が主催する
「広島世界大会」と「長崎世界大会」に参加した
核兵器国の圧力にも関わらず、7月7日に「核兵器禁止条約」が
国連加盟国の約2/3の賛成で採択されたことは画期的で
同時に、採択を拒否した日本政府は批判を受けた
同条約は、あらゆる核兵器の「開発」「実験」「生産」「製造」
「取得」「保有」「使用」「使用の威嚇」「譲渡」「援助」「奨励」などを禁止している
国際情勢の緊張から核兵器が使われる危機感が高まっていることも採択を後押しした
●「核の冬」
核兵器が使用されたら、「核の冬」と呼ばれる気候変動が起き
世界規模で億単位の餓死者が出ると分析されている
長崎の田上市長は、9日の「平和宣言」で「“核の傘”に依存する政策の見直しを」と呼びかけた
「核の傘」とは、アメリカの核兵器により日本を守る政策
これこそが日本政府が賛成しなかった理由だ
・平成29年 長崎平和祈念式典(2017.8.9)
●アジアでの脱原発の機運は高まっている
台湾
6基が稼動し、新たに日本から輸入(!)した2基の建設を進めていたが
その2基は民進党が廃止を決定国会で国民党多数で制定にならず原発は完成
国民の強い反対の声を受けて、国民党は稼動を認めなかった
2016年、国民党から政権を取り戻した民進党が「脱原発法」を制定
2025年までに原発を廃止する法律が成立したと報告
しかし、代替する「再生可能エネルギー」計画など課題は多い
韓国
21基の原発が稼働中 12基が建設中の「原発大国」
ムン・ジェイン大統領が5月に「脱原発政策」を表明
月城1号機の早期廃止と、建設中の新古里5・6号機の中止に関して、後者は決定する方針
これに対して、原子力産業側から批判の声が上がっている
中国
国際会議の日本のパネリスト・吉岡斉氏は、
中国も原発建設がスローダウンし、「再生可能エネルギー」が急激に進展
東北アジアに脱原発の機運が高まっていると分析
6日、中国電力の本社前で、島根原発の再稼動に反対し
上関原発計画の白紙撤回を求める要請行動があった
この計画は35年前からで、祝島の島民らの理解が得られず今日に至っている
山口県内の各自治体は、この計画について反対の声をあげている
建設の意義、経済性などを再評価すると、合理性がないことは明白になるだろう
<関連ニュース>
●「核兵器禁止条約」署名式@NY国連本部 9.20
「条約は核兵器のない世界に向けた大事な一歩だ」
今後、51か国が署名する意向の中
核保有国+日本は「現実的でない」として不参加
●国連で中国外相が演説 圧力強化を求めるアメリカなどを牽制@NY 9.21
「朝鮮半島の北や南、北東アジアや他の地域であろうと
地球上に新たな核保有国が誕生してはならない
北朝鮮に危険な方向にひたすら前進しないよう促す
関係各国は緊張緩和させるため、建設的役割を果たすよう求める
各国が向き合って互いの懸念を合理的に解決しなければならない」
(みんな、まず自国からだね
●フランスから「MOX燃料」が関西電力・高浜原発に着 再稼動の4号機で使用 7月
「MOX燃料(モックスねんりょう)」
使用済み核燃料から取り出したプルトニウムをウランと混合したもの
青森県六ヶ所村再処理工場などでは間に合わず海外委託に頼っているのが現状
「プルサーマル」
“プルトニウムで燃料を作り、従来の熱中性子炉で燃料の一部として使うこと”(ウィキ参照
「MOX燃料」の運び込みは4年ぶり
関西電力(3月現在)で再処理を委託したプルトニウムは約8トンフランス・イギリスに保管
再稼動した4号機で使用する計画
原発の再稼動が進めば、海外製造の「MOX燃料」の輸送は続く
(わざわざ核のゴミをお金払って大量に輸入しているって意味かい???
***
「ビッグイシュー日本版 BIGISSUE JAPAN」
“1冊350円で販売。180円が販売者の収入になります。”
[ホームレスの仕事をつくり自立を応援する]
「ビッグイシュー」は、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として
1991年、ロンドンで始まった 創設者はジョン・バード氏
住まいを得ることは、単にホームレス状態から抜け出す第一歩に過ぎない
[仕組み]
1.販売者は、この雑誌10冊を無料で受け取る
2.売り上げ3500円を元手に、以後は170円で仕入れ、350円で販売 180円を収入にする
[条件]
顔写真つきの販売者番号の入った身分証明書を身につけて売る
このほか「8つの行動規範」に基づいて販売している
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「わが家電力」、自立電源生活レシピ@ビッグイシュー
「水道民営化はNG 世界はすでに“再公営化”へ」@ビッグイシュー
阻止できるか? 経済ファシズム@ビッグイシュー
「税金カフェ」税金はどう分配されているか?@ビッグイシュー
震災・原発事故6年 本音で向き合う“フクシマ”@週刊ニュース深読み