■『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(A Street Cat Named Bob)』(2016 ネタバレ注意)
原作:ジェームズ・ボーエン 『ボブという名のストリート・キャット』(辰巳出版刊)
監督:ロジャー・スポティスウッド
出演:
ルーク・トレッダウェイ ジェームズ・ボーエン
ルタ・ゲドミンタス ベティ 友だち
ジョアンヌ・フロガット ヴァル ソーシャルワーカー
アンソニー・ヘッド ジャック・ボーエン 父
キャロライン・グッドオール メアリー 編集者
ベス・ゴダード ヒラリー 友だち
「猫のボブが私をホームレスから一人の人間にしてくれた」@ビッグイシュー
これを見て知って、早速観に行った
想像以上に感動した 行ってよかったあ!
クスっと笑って、鼻をグズグズさせて泣いて、
とにかくボブがいちいち可愛い
劇場のスクリーンいっぱいに映って、ところどころ猫目線でヒトを見ているシーンが入る演出もイイ
ジェームズのことをいつもまん丸な眼でずっと見ている
歌もストーリーとオーバーラップしてとてもステキな曲ばかり
本人はどんな歌を歌って、どんなギターを弾くんだろう?
自分自身や、家族のためには出来なかったことが
1匹の猫のためにならどんどん可能になるってフシギ
きっと、ジェームズもボブも選ばれたんだな
みんなに幸せを分ける方法を教えるために
日本にない福祉がいろいろあることにも驚いた
無料の動物病院(クスリ代は自費)、
ドラッグ依存症を回復させる、マンツーマンのソーシャルワーカーのカウンセリング、
いろんな事情のある人たちへの住居提供も素晴らしい
日本にたくさんある空き家、スペースも、駐車場やマンションじゃなくて、福祉に使えばいいのに
「ビッグイシュー」のインタビューでも話していたけれども
「メタドン」という代替薬を摂りながら徐々にドラッグをやめていく過程も描かれている
「断薬は本当に辛いし、死んだ友もいる」
薬物のない世界のための財団 参照
代替薬を絶つのに、こんなに苦しまなければならないって、麻薬と同じでは?驚
「メタドン」の服用を1日でも飛ばしたり、麻薬に戻ると、余計に危険な状態になって死ぬこともあるそう
それでも、ふつうに路上で麻薬をやりとりする男たち
生きることに迷った時に、これほど身近に手に入るとなると
麻薬の製造、売り買い、仲介組織の根絶、
買う側の貧困、心身をケアするシステムが浸透しないと
いつまでたってもなくならない
▼あらすじ(ネタバレ注意
ジェームズ・ボーエンは、路上生活者
小さい頃に両親が離婚し、父は近くに住んでいるが再婚して疎遠になっている
精神不安定さからドラッグにハマったが、今はドラッグ依存症の治療プログラムを受け
ソーシャルワーカーのヴァルに2週間に1度会うこと、代替薬のメタドンの服用を怠らないことを守っている
路上で歌っていても、振り向く人は誰もいない
「地下鉄の出入り口で歌うなと言っただろう! 通報するぞ!」と警備員に注意される
小銭を持ってファーストフード店に入ると数セント(だっけ?)足りないと拒否される
「代わりにここで歌うから!」
歌を止められ、注文した食べ物を目の前で捨てるって酷すぎる・・・
仕方なくゴミ箱をあさり、段ボールを敷いて眠る
「Dを見なかったか?」 以前のドラッグ依存者仲間が尋ねるが避けるJ
ヴァルは、そんなJをみかねて、別の福祉に相談し、Jに仮り住まいの住居を与える
(キッチンも、お風呂も全部あって、日当たりもイイし、私が住みたいくらい/驚
ある日、野良猫が入ってきてすっかりなついてしまう
同じ並びに住む、自由奔放な女性ベティは、ケンカしてケガをした猫に無料の動物病院を紹介し
「彼はあなたといたいと言っているわ 名前はボブ そう呼ばれたがってる」
ベティの兄はドラッグで亡くなったため、ドラッグ依存者はお断りだという
「この部屋の浴槽で 腕に注射器が刺さったままだった 妹のためにも生きてはくれなかったの」
ベジタリアンで、肉の代わりに豆腐(!)を食べている
「動物を殺すな」「動物は食べ物ではない」というプラカードを持って、仲間と活動もしている
ボブはどこにでもついてきて、肩に乗り、路上演奏にも一緒にいると
ウソのように客が集まってきて、ボブの写真や動画を撮り、紙幣も入る
そのお金で、いろんな猫缶、外に連れていく時のハーネスなども買う
馴染みの客とのコミュニケーションも生まれる
「茶トラの猫は忠実よ 私も飼っていたの」
ある日、犬がギターケースにオシッコするのを止めない飼い主と客とがモメて
Jも事情聴取され、幸い路上の防犯カメラに写っていて助かるが
ボブは犬を怖がって脱走したまま帰って来ず、パニックになる
散々探して、数日後、ボブがかえってきた時、ボブと生き続けるために
Jはドラッグを完全に断ち切る決心をする
ヴァル:
クリスマス前後は不安定になる人が多いの 決心するなら来年にしたほうがいい
メタドンを絶つのは想像以上に大変よ 風邪の苦しみを100にしたみたいになる
1時間ごとに外に飛び出したくなるわ できる?
J:
これまで「Excuse me Sir」なんて、言われたことがなかった
でも、ボブといると「写真を撮らせて」と頼まれるのが嬉しい
彼といられるなら乗り越えられる
Jは自宅で壮絶な苦しみの末に、体内からドラッグを抜く(2、3日で?
「ビッグイシュー」に登録して、冊子の路上販売を始めると
ボブのおかげでまた人気が出る
そんな様子を見て、近くの販売者は「いまいましい猫め!」と恨み
たまたま写真を撮らせてと言われたついでに冊子を買った客がいたことから
事務所スタッフに苦情を言い、ルールとして
「テリトリーを荒らしたら、1ヶ月間、活動停止」の処分を受けるJ
(販売者同士のケンカは悲しすぎる・・・
1ヶ月間、冊子も売れず、ストリート演奏も禁止されて、Jはまたゴミ箱を漁る
ドラッグのディーラーは常に道路にいて「天国に行きたくはないか?」と誘う
以前のドラッグ依存者仲間からしつこくお金をくれと言われて
J「食べ物を買うならやる 絶対だぞ! もうついてくるな!」
彼はやはりドラッグに使って、オーバードースで救急車に運ばれたが死んでしまう
ベティは、Jのお蔭で兄との思い出から離れて実家に戻る決心をする
Jに本名、実家の住所、電話番号も渡す
「それから、雑誌社から連絡がきてたわよ」
路上で猫と演奏しているJとボブの写真が新聞に載り、それを見た雑誌編集者がJに声をかける
「YouTubeも、Facebookも彼と猫で盛り上がってるわ 本を書いて欲しいの」
本は大ヒットして、サイン会にボブも連れていき、特技のハイタッチを見せたり
肉球スタンプ付きの自筆サインを書く
父とも再会
父:
どう父親になればいいのか分からなかった
お前を見捨てたことは一度もなかった
自分を恥じていたんだ
エンドロールでは、本人と本物のボブの画像が出た
今は路上演奏も、路上生活もやめて、福祉に関する活動をしているJ
ボブも元気v
***
クルマに轢かれそうになった時は、思わず声が出そうになった
近くの席の奥さんは、ハッピーなシーンで拍手をしていたし
悲しいシーンでは、劇場内に鼻をすする音が響いていた
劇場にいた人たちは、もしやみんな猫好き?
***
早速、YouTubeでチェックしてみたら、たくさん動画がある!
こうして幸せが「シェア」されていくんだね
・A Street Cat Named Bob - short documentary
サイン会では肉球スタンプ押してくれる
・Bob The Street Cat Revisits Covent Garden
ハイタッチした後にあげてるのはもしや「ちゅ~る」?! イギリスにもあるのか/驚
・James and Bob
可愛くて動画を観るのが止まらなくなるけど、ジェームスさんの歌ってる動画はないな
ボブが虹の橋を渡ってしまっても、ジェームスさんは1人で自立できるだろうかと心配にもなった
別の、家族を求めている外猫のお世話をしてもいいね
追。
映画で歌っていたのは、チャーリー・フィンクというミュージシャン
・Charlie Fink, Luke Treadaway - Satellite Moments (Light Up the Sky)
追2。
今日拾ったチラシ
井浦新さんの新作
・井浦新と瑛太が幼なじみ役、大森立嗣監督×三浦しをん原作の映画『光』
・オフィ
うーーーーんバイオレンスきつそう・・・
私は劇場ではムリだけど、気になる1本
原作:ジェームズ・ボーエン 『ボブという名のストリート・キャット』(辰巳出版刊)
監督:ロジャー・スポティスウッド
出演:
ルーク・トレッダウェイ ジェームズ・ボーエン
ルタ・ゲドミンタス ベティ 友だち
ジョアンヌ・フロガット ヴァル ソーシャルワーカー
アンソニー・ヘッド ジャック・ボーエン 父
キャロライン・グッドオール メアリー 編集者
ベス・ゴダード ヒラリー 友だち
「猫のボブが私をホームレスから一人の人間にしてくれた」@ビッグイシュー
これを見て知って、早速観に行った
想像以上に感動した 行ってよかったあ!
クスっと笑って、鼻をグズグズさせて泣いて、
とにかくボブがいちいち可愛い
劇場のスクリーンいっぱいに映って、ところどころ猫目線でヒトを見ているシーンが入る演出もイイ
ジェームズのことをいつもまん丸な眼でずっと見ている
歌もストーリーとオーバーラップしてとてもステキな曲ばかり
本人はどんな歌を歌って、どんなギターを弾くんだろう?
自分自身や、家族のためには出来なかったことが
1匹の猫のためにならどんどん可能になるってフシギ
きっと、ジェームズもボブも選ばれたんだな
みんなに幸せを分ける方法を教えるために
日本にない福祉がいろいろあることにも驚いた
無料の動物病院(クスリ代は自費)、
ドラッグ依存症を回復させる、マンツーマンのソーシャルワーカーのカウンセリング、
いろんな事情のある人たちへの住居提供も素晴らしい
日本にたくさんある空き家、スペースも、駐車場やマンションじゃなくて、福祉に使えばいいのに
「ビッグイシュー」のインタビューでも話していたけれども
「メタドン」という代替薬を摂りながら徐々にドラッグをやめていく過程も描かれている
「断薬は本当に辛いし、死んだ友もいる」
薬物のない世界のための財団 参照
代替薬を絶つのに、こんなに苦しまなければならないって、麻薬と同じでは?驚
「メタドン」の服用を1日でも飛ばしたり、麻薬に戻ると、余計に危険な状態になって死ぬこともあるそう
それでも、ふつうに路上で麻薬をやりとりする男たち
生きることに迷った時に、これほど身近に手に入るとなると
麻薬の製造、売り買い、仲介組織の根絶、
買う側の貧困、心身をケアするシステムが浸透しないと
いつまでたってもなくならない
▼あらすじ(ネタバレ注意
ジェームズ・ボーエンは、路上生活者
小さい頃に両親が離婚し、父は近くに住んでいるが再婚して疎遠になっている
精神不安定さからドラッグにハマったが、今はドラッグ依存症の治療プログラムを受け
ソーシャルワーカーのヴァルに2週間に1度会うこと、代替薬のメタドンの服用を怠らないことを守っている
路上で歌っていても、振り向く人は誰もいない
「地下鉄の出入り口で歌うなと言っただろう! 通報するぞ!」と警備員に注意される
小銭を持ってファーストフード店に入ると数セント(だっけ?)足りないと拒否される
「代わりにここで歌うから!」
歌を止められ、注文した食べ物を目の前で捨てるって酷すぎる・・・
仕方なくゴミ箱をあさり、段ボールを敷いて眠る
「Dを見なかったか?」 以前のドラッグ依存者仲間が尋ねるが避けるJ
ヴァルは、そんなJをみかねて、別の福祉に相談し、Jに仮り住まいの住居を与える
(キッチンも、お風呂も全部あって、日当たりもイイし、私が住みたいくらい/驚
ある日、野良猫が入ってきてすっかりなついてしまう
同じ並びに住む、自由奔放な女性ベティは、ケンカしてケガをした猫に無料の動物病院を紹介し
「彼はあなたといたいと言っているわ 名前はボブ そう呼ばれたがってる」
ベティの兄はドラッグで亡くなったため、ドラッグ依存者はお断りだという
「この部屋の浴槽で 腕に注射器が刺さったままだった 妹のためにも生きてはくれなかったの」
ベジタリアンで、肉の代わりに豆腐(!)を食べている
「動物を殺すな」「動物は食べ物ではない」というプラカードを持って、仲間と活動もしている
ボブはどこにでもついてきて、肩に乗り、路上演奏にも一緒にいると
ウソのように客が集まってきて、ボブの写真や動画を撮り、紙幣も入る
そのお金で、いろんな猫缶、外に連れていく時のハーネスなども買う
馴染みの客とのコミュニケーションも生まれる
「茶トラの猫は忠実よ 私も飼っていたの」
ある日、犬がギターケースにオシッコするのを止めない飼い主と客とがモメて
Jも事情聴取され、幸い路上の防犯カメラに写っていて助かるが
ボブは犬を怖がって脱走したまま帰って来ず、パニックになる
散々探して、数日後、ボブがかえってきた時、ボブと生き続けるために
Jはドラッグを完全に断ち切る決心をする
ヴァル:
クリスマス前後は不安定になる人が多いの 決心するなら来年にしたほうがいい
メタドンを絶つのは想像以上に大変よ 風邪の苦しみを100にしたみたいになる
1時間ごとに外に飛び出したくなるわ できる?
J:
これまで「Excuse me Sir」なんて、言われたことがなかった
でも、ボブといると「写真を撮らせて」と頼まれるのが嬉しい
彼といられるなら乗り越えられる
Jは自宅で壮絶な苦しみの末に、体内からドラッグを抜く(2、3日で?
「ビッグイシュー」に登録して、冊子の路上販売を始めると
ボブのおかげでまた人気が出る
そんな様子を見て、近くの販売者は「いまいましい猫め!」と恨み
たまたま写真を撮らせてと言われたついでに冊子を買った客がいたことから
事務所スタッフに苦情を言い、ルールとして
「テリトリーを荒らしたら、1ヶ月間、活動停止」の処分を受けるJ
(販売者同士のケンカは悲しすぎる・・・
1ヶ月間、冊子も売れず、ストリート演奏も禁止されて、Jはまたゴミ箱を漁る
ドラッグのディーラーは常に道路にいて「天国に行きたくはないか?」と誘う
以前のドラッグ依存者仲間からしつこくお金をくれと言われて
J「食べ物を買うならやる 絶対だぞ! もうついてくるな!」
彼はやはりドラッグに使って、オーバードースで救急車に運ばれたが死んでしまう
ベティは、Jのお蔭で兄との思い出から離れて実家に戻る決心をする
Jに本名、実家の住所、電話番号も渡す
「それから、雑誌社から連絡がきてたわよ」
路上で猫と演奏しているJとボブの写真が新聞に載り、それを見た雑誌編集者がJに声をかける
「YouTubeも、Facebookも彼と猫で盛り上がってるわ 本を書いて欲しいの」
本は大ヒットして、サイン会にボブも連れていき、特技のハイタッチを見せたり
肉球スタンプ付きの自筆サインを書く
父とも再会
父:
どう父親になればいいのか分からなかった
お前を見捨てたことは一度もなかった
自分を恥じていたんだ
エンドロールでは、本人と本物のボブの画像が出た
今は路上演奏も、路上生活もやめて、福祉に関する活動をしているJ
ボブも元気v
***
クルマに轢かれそうになった時は、思わず声が出そうになった
近くの席の奥さんは、ハッピーなシーンで拍手をしていたし
悲しいシーンでは、劇場内に鼻をすする音が響いていた
劇場にいた人たちは、もしやみんな猫好き?
***
早速、YouTubeでチェックしてみたら、たくさん動画がある!
こうして幸せが「シェア」されていくんだね
・A Street Cat Named Bob - short documentary
サイン会では肉球スタンプ押してくれる
・Bob The Street Cat Revisits Covent Garden
ハイタッチした後にあげてるのはもしや「ちゅ~る」?! イギリスにもあるのか/驚
・James and Bob
可愛くて動画を観るのが止まらなくなるけど、ジェームスさんの歌ってる動画はないな
ボブが虹の橋を渡ってしまっても、ジェームスさんは1人で自立できるだろうかと心配にもなった
別の、家族を求めている外猫のお世話をしてもいいね
追。
映画で歌っていたのは、チャーリー・フィンクというミュージシャン
・Charlie Fink, Luke Treadaway - Satellite Moments (Light Up the Sky)
追2。
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・オフィ
うーーーーんバイオレンスきつそう・・・
私は劇場ではムリだけど、気になる1本