【THE BIG ISSUE VOL.318】
【内容抜粋メモ】
●東日本大震災の津波で637人もの犠牲者が出た宮城県亘理郡山元町
イチゴの生産が盛んな山元町は「東北の湘南」と呼ばれるほど温暖な海沿いの町
「NPO法人ポラリス」の代表・田口ひろみさんは、26年前に引っ越してきた
田口さんは、子育てをしながら「社会福祉協議会」に勤め、精神保健福祉士の資格をとり
障害者の授産施設「工房地球村」の施設長にもなった
東日本大震災の被害で施設は一時閉鎖
市街地の4割以上が浸水し、約130軒あったイチゴ農家の大半が壊滅状態になった
町民は「町の課題は行政か社協が解決すべきだ」と受け身になり
心のケアが必要な人にも、町には精神科病院はない
そんな時、全国から精神科関連団体や、障がい者支援団体が駆けつけてくれた
2012年 田口さんは、「カフェ地球村」をオープン
施設職員や、ボランティア、障害のある人とその家族が
障害者福祉、地域課題について学び合う場になった
これを機に「市民参加型NPO」をつくろうと議論し
2015年 「NPO法人ポラリス」を設立
●「NPO法人ポラリス」の3つの事業
1.障害者が働き、楽しみ、学ぶフィールド
「障害者支援事業」では、「就労継続支援B型事業所」として
発達障害などのある22人の仕事、表現活動を支援
復興したイチゴハウスの掃除、資源回収などをする
「就労継続支援B型事業所」
雇用契約に基づく就労が困難な人に、就労機会の提供、必要な支援をする事業
アートによる社会参加
まちづくりにつながる商品開発、HPに使うイラスト制作など
2016年 民家を借り「地域のアトリエ」も開設
これらの活動は新聞でも紹介された
2.心のケア事業
月に1回ほど「心のケアカフェ」を開催
身近な人を亡くした人、生き残ったことを申し訳なく思っている人、
精神科医・看護婦、地域住民らが集い
うつ病、PTSDなどを学び合っている
3.地域コミュニティ創造事業
ダンスワークショップ、オペラを楽しむ会、歴史を学び合う会などを企画
ポラリス設立から2ヵ月後、スーパー経営者が応援したいと言い、
JR常磐線の復旧に合わせて「山元が元気になるアートを」と壁画制作を依頼
1年かけて壁画制作プロジェクトを進めた
地域の歴史・文化を学び、「キリコのワークショップ」を開き
2016年 壁画「Happyやまのもと」が完成 唐船番所跡なども描かれている
「キリコ」
東北に伝承される、神棚飾りをつくる切り紙の技法
田口さんは「ファイザープログラム」に応募
助成が決まった2017年春から、全3回で
「山元の歴史・民俗・文化・自然を学ぶカフェ」を企画し、208人が参加
2回目の6月は、津波で流された八重垣神社本殿の再建までのストーリーを女性宮司さんが語った
3回目の7月は、修復が望まれる、仙台藩家老の大篠氏拝領の茶室について対話した
これらを「山元ストーリーブック(仮称)」として12月には完成させる予定
「震災遺構を巡る復興ツアー」や「イチゴ狩り」に来た人たちのツアーにも組み込もうと考えている
***
「ビッグイシュー日本版 BIGISSUE JAPAN」
“1冊350円で販売。180円が販売者の収入になります。”
[ホームレスの仕事をつくり自立を応援する]
「ビッグイシュー」は、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として
1991年、ロンドンで始まった 創設者はジョン・バード氏
住まいを得ることは、単にホームレス状態から抜け出す第一歩に過ぎない
[仕組み]
1.販売者は、この雑誌10冊を無料で受け取る
2.売り上げ3500円を元手に、以後は170円で仕入れ、350円で販売 180円を収入にする
[条件]
顔写真つきの販売者番号の入った身分証明書を身につけて売る
このほか「8つの行動規範」に基づいて販売している
【ブログ内関連記事】
阻止できるか? 経済ファシズム@ビッグイシュー創刊14周年記念インタビュー
「税金カフェ」税金はどう分配されているか?@ビッグイシュー
核なき世界へ! 進むアジアの脱原発@ビッグイシュー
「水道民営化はNG 世界はすでに“再公営化”へ」@ビッグイシュー
【内容抜粋メモ】
●東日本大震災の津波で637人もの犠牲者が出た宮城県亘理郡山元町
イチゴの生産が盛んな山元町は「東北の湘南」と呼ばれるほど温暖な海沿いの町
「NPO法人ポラリス」の代表・田口ひろみさんは、26年前に引っ越してきた
田口さんは、子育てをしながら「社会福祉協議会」に勤め、精神保健福祉士の資格をとり
障害者の授産施設「工房地球村」の施設長にもなった
東日本大震災の被害で施設は一時閉鎖
市街地の4割以上が浸水し、約130軒あったイチゴ農家の大半が壊滅状態になった
町民は「町の課題は行政か社協が解決すべきだ」と受け身になり
心のケアが必要な人にも、町には精神科病院はない
そんな時、全国から精神科関連団体や、障がい者支援団体が駆けつけてくれた
2012年 田口さんは、「カフェ地球村」をオープン
施設職員や、ボランティア、障害のある人とその家族が
障害者福祉、地域課題について学び合う場になった
これを機に「市民参加型NPO」をつくろうと議論し
2015年 「NPO法人ポラリス」を設立
●「NPO法人ポラリス」の3つの事業
1.障害者が働き、楽しみ、学ぶフィールド
「障害者支援事業」では、「就労継続支援B型事業所」として
発達障害などのある22人の仕事、表現活動を支援
復興したイチゴハウスの掃除、資源回収などをする
「就労継続支援B型事業所」
雇用契約に基づく就労が困難な人に、就労機会の提供、必要な支援をする事業
アートによる社会参加
まちづくりにつながる商品開発、HPに使うイラスト制作など
2016年 民家を借り「地域のアトリエ」も開設
これらの活動は新聞でも紹介された
2.心のケア事業
月に1回ほど「心のケアカフェ」を開催
身近な人を亡くした人、生き残ったことを申し訳なく思っている人、
精神科医・看護婦、地域住民らが集い
うつ病、PTSDなどを学び合っている
3.地域コミュニティ創造事業
ダンスワークショップ、オペラを楽しむ会、歴史を学び合う会などを企画
ポラリス設立から2ヵ月後、スーパー経営者が応援したいと言い、
JR常磐線の復旧に合わせて「山元が元気になるアートを」と壁画制作を依頼
1年かけて壁画制作プロジェクトを進めた
地域の歴史・文化を学び、「キリコのワークショップ」を開き
2016年 壁画「Happyやまのもと」が完成 唐船番所跡なども描かれている
「キリコ」
東北に伝承される、神棚飾りをつくる切り紙の技法
田口さんは「ファイザープログラム」に応募
助成が決まった2017年春から、全3回で
「山元の歴史・民俗・文化・自然を学ぶカフェ」を企画し、208人が参加
2回目の6月は、津波で流された八重垣神社本殿の再建までのストーリーを女性宮司さんが語った
3回目の7月は、修復が望まれる、仙台藩家老の大篠氏拝領の茶室について対話した
これらを「山元ストーリーブック(仮称)」として12月には完成させる予定
「震災遺構を巡る復興ツアー」や「イチゴ狩り」に来た人たちのツアーにも組み込もうと考えている
***
「ビッグイシュー日本版 BIGISSUE JAPAN」
“1冊350円で販売。180円が販売者の収入になります。”
[ホームレスの仕事をつくり自立を応援する]
「ビッグイシュー」は、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として
1991年、ロンドンで始まった 創設者はジョン・バード氏
住まいを得ることは、単にホームレス状態から抜け出す第一歩に過ぎない
[仕組み]
1.販売者は、この雑誌10冊を無料で受け取る
2.売り上げ3500円を元手に、以後は170円で仕入れ、350円で販売 180円を収入にする
[条件]
顔写真つきの販売者番号の入った身分証明書を身につけて売る
このほか「8つの行動規範」に基づいて販売している
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