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フリマアプリが急拡大@週刊ニュース深読み

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“余り物”がカネを生む? 急拡大!個人間取り引き@週刊ニュース深読み

専門家:
原田 由里さん(一般社団法人ECネットワーク 理事)
森 亮二さん(弁護士)
三輪 誠司(NHK 解説委員)

 



ゲスト:
増田 英彦さん(ますだおかだ)
安田 美沙子さん(タレント)



ちょうど実家のモノを片付けるのに、都心のようにフリマなどがないから
ネットで売ればいいのでは?と考えていたところに「メルカリ」のトラブルのニュースがあったりして
スマホすらない高齢の両親だけじゃムリがあるかなとも思っていた

加えて、こないだ「あさイチ」でやってた詐欺と同じ手口で
「貴金属の査定をさせてほしい」という人が来て、玄関まであげたが断ったと母が話して
隣りの奥さんは、「息子さんの同僚ですが・・・」と語る詐欺に遭いかけたとか
実際、こんな身近でもあるんだと驚いて、ネットのトラブルなども不安に感じたので勉強


【ブログ内関連記事】

“いらないもの”でチョイ得大作戦@あさイチ

女のニュース 終活が狙われる!


【内容抜粋メモ】

<C to C>(Consumer to Consumer 消費者同士のやりとり)




こんなものまで売れる!




しくみをカンタンに説明
運営会社が「売りたい人」と「買いたい人」の間をとりもつ



 

1.フリマアプリ運営会社に登録(スマホ、パソコンなど)


電話番号+メルアドだけで登録できる 身分証明書など不要
アカウント名でやりとりすれば、本名、住所が相手に知られないのも大きなポイント

2.着ない服など売りたいモノの写真を撮ってサイトにアップし、自分で妥当な値段をつける
(キレイな写真を撮ったり、商品説明(寸法、クレームに対応しないなど)がまず面倒なんだよなあ

※現在、1日新たに約100万点出品されている

3.買いたい人はスマホなどで情報を見て、欲しいものをポチっとするだけ

4.運営会社に代金を支払う「入金」

5.運営会社から「代金が支払われました」と売れた情報が売り手に連絡が来る

6.売り手は買い手に商品を発送する(これも梱包とか面倒だよなあ

7.商品が届いた旨を運営会社に知らせる

8.運営会社は売り手に代金を送る

※運営会社は売り上げから数%の手数料をとる

運営会社を通して互いに交渉も可能


フリマアプリは2012年にできて、今や3052億円市場
去年だけで1兆1800億円のお金が動いた

国も応援




モノだけではない「C to C」

「民泊」
空き家を外国人観光客らに貸す手助けをする

「移動手段」
例:「ライドシェア」 乗り合いサービス
クルマを持っていて時間がある人と持たない人をつなぐ
今、地方で試験的な実験をしていて、高齢者などにニーズがあるのではと思われる

「特技」
似顔絵、占いなどもサービスとして提供
活躍の場が広がり、いろいろな働き方ができるのではと期待される



ネットでのやりとりでトラブルも増加



ドラッグ、現金、コンピューターウイルス、万引きした本なども売られている

例;
「品物に傷があった」

「品物にケチをつけられてモメている」

※「C to C」はあくまで個人間取引なので、まずはお互いの間で解決するのが前提

原田:
トラブルが起きる原因の1つは構造
通販は、販売業者が売っているが、個人間取引なので、
売り手と買い手の感覚の違いが原因の場合もある




例:「香水のニオイが気になった」など



大体は善意でやっているが、悪意でやる人もいる

例:
使えないモノをキレイなモノと偽って売る
散々使ってから返品する買い手側の悪意もある/驚


Q:クーリングオフ、返品は可能?

原田:
通販の1つの形だけれども、法的にはクーリングオフ制度はない

安田:「返品不可能」と書いても「それでも返したい」と言われたらどうしたらいい?

原田:
売り主は手続きの手間がかかり、お金も入らず困るケースもあるので
なるべく返品に応じたほうがトラブルは少ないと思う


30代女性:
商品情報に記載されていない大きなシミがあった
写真をつけて問い合わせたが「シミは見えない」と言われた

20代女性:
自分で販売したものが、確認して送ったのに、違うものが入っていたとクレームがきた
記憶が定かでなかったため、全面的に相手の言い分にこたえた


増田:訴訟とかも増えてる?

森:
小さいモノのやりとりなので、訴訟までにはならないのが現状
当事者間で相談、運営会社が入ってくれるところもあるが、
個人間のやりとりなので、相談センターにあがる

安田:なすりつけ合い感がすごい

森:運営会社が責任をとる場合もある

三輪:
手軽さを悪用して、事件化したり、違法のやりとりが問題になっている
ネットで目に見えないところが悪用されている


増田:ライドシェアでお金を払うなら、タクシーみたいで法的に問題にならない?

三輪:
タクシーの代わりだと「白タク」みたいになるが
例えばガソリン代を分け合うとか、タクシーとは違う形で一部の地域で試験的にやっている
法律も「白タク」にあたらないものを考え始めている


魅力はどこにある?

森:
空いた時間に家事を手伝ってお金を稼ぐなど
家事・仕事に忙しい人と時間・スキルのある人などをつなぐ
マッチングの仕組みがこれまでなかったところを突破した

原田:
ハンドメイドのものも結構売られている
フリマは売れると嬉しい気持ちになる

三輪:人助け、シルバー人材センターのような代わりにもなる

アナ:日本人のもったいない精神にも通じる?

原田:リサイクルとしてもイイ


メール 30代 女性:個人間取引でトラブったら、どこに相談したらいい?

原田:
近くの自治体の「消費生活センター」が一番早いが
「消費生活センター」や「国民生活センター」は消費者の財産を守るところ
「C to C」は、売り主も個人なので、直接的な対応はしない
運営会社への苦情は対応できる
積極的に介入できる組織は今のところほとんどない

増田:ある程度は運営会社がクレームを受け付けてくれる?

原田:
お金の部分は受け付けるが、感覚の違いは個人間でお願いしますというのが今の姿勢


<クイズ>

Q:
2万円のジーンズを古着屋で見つけて、
フリマアプリで倍以上の値段で売ったら売れたから、それを繰り返している これはOK?



増田:古物商的な感じだから、ルールがあってダメでは?

安田:外国人は、日本で買ったモノを自国で高く売ったりしているからOKだと思う


森:
これはダメ 「古物営業法違反」にあたる
転売を繰り返すとなると、都道府県の許可を得る必要がある
日本で買った“新品”を自国で売るのは問題ない

アナ:
Aさんがいったん履いて、リサイクルショップに売って、それをフリマアプリに売ったらどうなる?

森:買う時に転売目的だったらダメ(なんだか分からない・・・

安田:アプリを使わず、直接売ってもダメ?

森:
「古物営業法違反」はアプリの法律ではないので、自宅や店でやっても違反になる
アプリを見ても、古着屋で買ったかどうかまでは分からない
同じアカウントから、何度も同じ古着が出ておかしいという場合は
運営会社がアカウントを止めるとかの対策をしている

(フリマで中古カメラをたくさん売ってる人みたいなことかな?
 ジーンズもいたけど、主催者はそこまで問い詰めてはいないみたいだった

三輪:この法律は盗品が出回らないためにあるが、ネットでは見分けられない

増田:リサイクルショップがフリマアプリに出品は可能?

森:可能 フリマアプリの規約次第


●ライドシェアで事故が起きてしまったら、保険は?

森:
ライドシェアは、まだ試験的段階
資格をもった事業者だけに許可してサービスを提供させれば規制で安全性が保たれる
運営会社に代わりに保険に入らせたり、きちんとしたドライバーだけを登録させたりして
規制の代替措置を講じることが考えられる

アナ:アプリのほうが先行して、法律が追いついていないことはない?

森:
規制の代替措置をするくらいなら、規制緩和をしたほうがむしろ消費者にいいという面もある
競争で価格が下がるとか
消費者を本当に守れるかなど検証しなければならない


●相手と連絡が取れなくなったらどうする?

原田:
悪意がある人は、SNSをブロックする機能を使う場合もある
その時は、運営会社に入ってもらって、一時的に連絡がとれるようにしてもらうとか
連絡するよう促す対処をしてもらう


10代 女性:
運営会社が責任を負うべき サービス利用者に責任がいくのはおかしい

50代 男性:
運営会社は手数料を取っているのに、トラブルは当事者間で解決はおかしい
責任丸投げ 搾取もいいところ


●運営会社の義務は?



森:
名古屋の裁判で争われた事件もある オークションで詐欺があった
運営会社が責任を負うべきではと訴えがあった
規約には「個人が責任を負う」とあったが、
裁判所は「一定の取引を安全にできるよう責任をとるべきだ」と判断した

しかし、なんでもかんでも義務ということではなく、
「注意喚起」の義務はあるが、その他は義務はないと
原告の主張した一部分しか認められず、運営会社が勝訴した



●フリマアプリの出品禁止物



「領収書」
脱税に悪用できる可能性があるため

「コンタクト」
医療器具にあたる 個人の場合、法的にはグレーと厚生労働省が言っているが
目に入れるものなので自主的な規制となっている

まだ禁止されていないものに、「読書感想文」などもあり、実際に出品されている


増田:禁止物はアプリに1度アップされてしまう? 運営会社がその前に止める?

三輪:
現状ではアップされてしまう
何百人の監視チームがあり、アップされたものに対して、
言葉でフィルターしたり、目視で確認しているが
1日約100万点もの数なので追いついていない

一度出てしまうと、見た人は「コレはOKなんだ」と誤解してしまうので
出品前にチェックする体制は必要だと思う


原田:
運営会社が想定していないようなものが出る 100%大丈夫とは言えない

増田:ドングリもビックリしたけど、カブトムシもOK?

三輪:
自主的な規制で「生き物」はダメというところが多い
(“多い”ってことは、一部ではあるんだな


安田:個人情報はもっと細かく書かなくても大丈夫?

三輪:今は書かなくてもいい

原田:
以前は、大勢の個人情報を開示したり、銀行口座を開示して払っていた(?!驚
それを匿名という仕組みにしているのが主流


●ツイートでは「規制すべき」「規制しなくていい」に分かれた

「暴力団などが介入して資金源にならないよう規制が必要」

「店のモノを万引きされてフリマでアップされて困る」

「欲しい人の手に渡って生かされる」

「フリマの醍醐味をなくさないでほしい」



便利さを保ちつつ、安全も確保するには?

森:
当事者だけではなく周囲との問題もある
「民泊」の典型的な問題は近隣への配慮も考える必要がある
民泊には新しい法律ができて、一定の限度でできるようになって、やる側に義務を課している

ものによっては運営会社に義務を課して、当事者や周辺を守ることも考えられる
ライドシェアの場合、航空機はどうかと思う
「シェアリングエコノミー」はどの程度、安全性は保たれるのか、それぞれに対して考える必要がある


私たちはどうすればいい?

原田:
高いモノは買わない、安いモノを大量に買わないなどの「自分ルール」をつくる
相手に積極的に質問してコミュニケーションを楽しむのもあり
値引き交渉、コミュニケーションを嫌がらない人もいる

規約をキチンと確認する 万一の場合、お金が戻らないこともある



<グラフィックレコーディング>







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