■どうする?実家の始末@あさイチ
“父親や母親が認知症になるなど、判断能力がなくなった場合、
親名義の不動産(土地や家など)や、銀行預金が凍結されてしまうんです。
親が認知症になったあと、親名義の土地を売ろうと思った場合、成年後見制度しか手はありません。
その場合、裁判所の許可なしには、親名義の土地を売ことができなくなってしまいます。
そんな中、注目され始めている制度が「家族信託」。
これは、親が元気で判断能力があるうちに家族どうしで結ぶ契約のこと。
親の財産を管理する権利を、子どもなど、あらかじめ希望する家族に与えることができます。”
専門家ゲスト:小嶋由佳さん(税理士)、杉谷範子さん(司法書士)、中山聡さん(一級建築士)
ゲスト:三田寛子さん、ノブさん(千鳥)
VTRゲスト:髙橋啓さん(NPO代表)
リポーター:古野晶子アナウンサー
私の実家も相当古いし、親の代であとは継ぐ人がいないから
家、墓をどうするか、話し合わないといけないなぁ・・・と思いつつ後回し
実際、親がきょうだい同士で祖父母の介護、遺産相続問題などで何年も争っていた様子を見てきただけに
いくら家族仲がよくても、トラブルになるケースもある可能性があるなら
早めに対処しておきたいと思った
今回、いろいろ具体案が聞けて参考になった
その前に、以前やった実家の片付けって大問題も高い~~~い壁だが
少子高齢化が加速度的に進む中、ほんとに身近なことだと意識しないとねぇ
それに、自分も老いていくわけだから、同じことが近い未来に自分にも起きるってことだ
私にも、きょうだいにも子どもがいないから
自分のモノも数年前からいろいろと断捨離している
とにかくモノは要らないんだ
いつも思うけど、大河の戦国武将の奥さまみたいに
40歳過ぎたあたりから出家して、ひなびた家で
ひっそり庭の季節の移り変わりなんぞ見ながら過ごすっていいなあと憧れる
まあ、お百姓さんたち庶民はそんな悠長なことは出来なかったろうけど
*
●トラブル事件簿その1:財産凍結で実家が売れない
例:都内に住む女性は4人家族
1.ある日、広島の実家にいる父から電話があり、母の様子がおかしいという
病院で診てもらうと認知症と診断され、1ヶ月後に施設に入所した
2.心労・高齢で今度は父が倒れて入院
もろもろかかるお金は両親の年金だけではまかなえなくなった
3.父を都内の自宅に引き取り、実家を売ろうと司法書士に相談
実家は夫婦の「共同名義」になっており
「自分で判断できない方の土地は勝手に処分することが出来ない」と言われて驚いた
4.その後、2年経つが、どうしたらいいか分からず、自分たちの貯金を崩す生活を続けている
「子どもの教育費、家のローンもあるのに なぜもっと元気なうちに話し合っておかなかったんだ」と夫とケンカする始末
(そーいう夫の実家はどうなんだ???
こんな事例はよくあること
税理士:認知症になり「意思能力、判断能力がない」となると、財産を売却したり、法律行為が出来なくなってしまう
●実家を売るには2択 『家族信託』か『成年後見人』
「家族信託」
家族の誰に、何を託すかを決めること 目的によりいろいろある
本人の判断能力があるうちに済ませておくと、後々トラブルが防げる
ネットでも調べられる
<上手くいった例>
3姉妹は住まいも近く、普段から仲が良い
母(70)は、物忘れがひどくなり、認知症になったらどうしようと不安になり
いろいろ調べていたら「家族信託」の方法を見つけた
「家族信託」を結んで3ヵ月後、母が認知症と診断された
介護費用をまかなうため、実家を売りに出して、運良く売れた
専門家:
ご両親が自分の財産を子どもたちに平等に渡したい気持ちを持っていたので
それが叶えられて、とてもお喜びになられました
●「家族信託」「成年後見人」のメリット&デメリット
「家族信託」は、家の名義を替えても贈与税がかからない
「固定資産税」は、託された人が払うが、親の貯金からでも良い(財産を預かった人のこと?
状況が変化したら、それに合わせて変えられる
どう話を切り出せばいいかが難しい
専門家:
親孝行の立場で話を切り出す
親は「子どもに迷惑をかけたくない」と思っていることが多い
ポイント1:他人事として話す
例:「友だちのお母さんがね・・・」「テレビでやってたんだけど・・・」など
ポイント2:専門家に間に入ってもらう
例:司法書士 まだ日本には専門家が少ないのが問題
手数料は、家族構成、資産によって違う 10~100万円かかる 見積もりもできる
イノ:それを誰がどう負担するかも難しいよね
相続の信託もある→売れない時は家族で考える
「成年後見人」(本人の財産を守るのが仕事
実家を売るのにいろいろ手間隙が大変
裁判所に申請して、許可をもらってから売る
(本人に判断能力がないとなると、自動的にこっちしか選択肢がないってことか?
基本的に親族が多い
家族みんなの承認が必要
Q:毎月、弁護士費用が8万円ほどかかる!?
専門家:
一度「成年後見人」になると、本人が亡くなったり、横領したりという理由がない限り変えられない
弁護士と相性が合わないからかえるということも出来ない
裁判所が決めるので、財産に合った報酬がかかる
今は7割ほど専門家が「成年後見人」になるケースが多い(財産が多いほど
相続まで待つほうが税金が少ないことはあり得る
ヤナギー:親戚から文句が出そう 悪い弁護士のニュースも聞くし
●トラブル事件簿その2:老朽化した実家が売れない
例:富山の実家で1人暮らしをする男性(68) 実家は最寄り駅からクルマで15分かかる
母が15年前に亡くなり、空き家状態にして放っておいたが
老朽化が進み、近所の迷惑を考えて、5年前に戻ってきた
男性:
この家誰のものなの?となると、引き継ぐ者がいない
市役所に相談すると、子どもや孫、親類縁者を探して税がかけられる
今のうちから買い手を探して処分できるならやっておきたい
不動産会社に相談したら、
「この町では、新しく引っ越して来る人もいないし、なかなか売れないよ」と言われた
取材に行くと、2階の床が今にも抜けそう
雨漏りも酷く、雨が降るとザアザア屋内に入るから、自分で慌てて補強した
●空き家処分の達人
中山さん:
「街中にある」「便利がいい」「小学校が近い」などの条件なら充分売れますが
「地方」「駅から歩いて1時間」などとなると難しいのが実情
けれども、けして売れないことはない 使い方で必ず突破口があります
中山さんに実家を見てもらうと、何気ないタイル張りの洗面台など
古い家ならでは売りがあるという
中山さん:
経済価値という面では難しいけれども、昭和そのままの雰囲気を大切に使っていただける方はいる
●実家処分でやってはいけないこととは?
リフォームはしない
買う人は昭和なレトロ感が良いと感じるので、中途半端に改築しないこと
中山さん:
空き家を自分でDIYして使いたい人にとっては
鉄骨、鉄筋コンクリート建てだと釘が使えないから難しい
それから、入るとなんだか陰鬱な空気感のある家は売れない(ワケあり商品みたいな?
売れなくても人に貸さない
貸すには「修繕義務」が発生するため、実家が古い場合、貸すのはハイリスク
中山さん:人に貸すには「賃貸人」としての責任が発生する
売る場合は「もうけようとしない」
中山さん:
「なるべく高く売りたい」と思う人は多いが、古い家は維持費が高い
瓦は大体50年に1回かえなければならない
地方の場合は早く処分したほうがいい
100円で売るプロジェクトもある/驚
「タダ」であげると「贈与税」がかかる(税の仕組みはほんと意味が分からん
●仏壇、お墓などはどうしたらいい?
専門家:
仏壇はただのハコ 大事なのは位牌、戒名が書いてある掛け軸(?)のほう
よく聞く「魂抜き」などの儀式は要らないが、気になるようなら5000円程度で「仏壇仕舞い」をする業者もある
「家の遺影」
家を処分したいが、いろんな思い出があって躊躇する人は多い
プロのカメラマンに隅々まで撮ってもらうことで気持ちがいったん落ち着くそう
費用はまちまちだが、100~200箇所の写真、動画を撮って10万円ほど
(自分で撮ったほうが、思いいれのある場所が撮れるのでは?
Q:「相続放棄」は可能?
A:全部放棄するか、全部相続するかのみ 土地だけを相続したり断ったりなどは出来ない
(自分たちのモノなのに、なぜ自由に決められないのかなあ? それだけトラブルが大量にあるから?
●トラブル事件簿その3:山の土地 境界線が分からない!
(そもそも家が建っている土地が他人のものだったり、ほんと謎
実家にも、調べたら急にとんでもない所の所有権が判明して、
今は畑だけど、その後どうするの?って思う
例:愛知に住む伊藤さんは5年前、実家に戻ってきた
父が亡くなった20年前に実家と山を相続
家は築110年 長らく空き家にしていたため傷みが激しかった
柱も腐っていて、大工さんに「金輪継」でついでもらった
それより大変だったのは、相続した山 樹が生い茂り、荒れ果てていた
このままでは周囲に迷惑がかかると思い、市の「森林組合」に補助金を申請した
伊藤:
「隣りとの境界がハッキリしないと間伐作業に入れない」と言われた
隣りの人の木を伐ると、後で問題になるから
●山の土地境界線は、けっこう曖昧に決められていることが多い
木や石の書きつけを目印にするのがほとんどで
長い年月放置され、書きつけは消え、石は動いてしまい境界線が分からなくなる
困った伊藤さんは、市役所からもらった「森林計画図」を確認
実際の「森林計画図」(黄色い部分が伊藤さんの山
点在したおおまかな位置は分かるものの、隣りの山主の名前は書かれていない
再び「森林組合」に尋ねると
「市では個人情報を教えられない 自分たちも知ることが出来ない」と言われた
アナ:
私も今回取材して知ったが、山は1人が所有しているわけではない
ある山を調べたら、15人ほどの山主さんがいて
昔、切り売りした結果、境界線が複雑、かつ飛んでいる
地番一覧の例
最近は相続しても名義を変更しない人が多い(名義変更は義務ではないため
昔々の“○○兵衛さん”などしか残ってない 実際行ってみるともう家や人がいないなどでトラブる
(実際、山をもらっても、管理をしないと荒れ放題になって大変だね
<境界線が分かる人同士で決めようという取り組み>
愛知県のNPO森林探偵事務所代表・高橋さんは、山を持っている人たちに声をかけ
境界線確定のための説明会を開いたり、持ち主を探したりしている
<5人の山主とともに「境界線確定」を取材>
中には初対面もいた
山主:
山に行ったことのない人ばかりだから、どこに境界線があるかも分からないので
「今ならこの範囲なら出来る」ということで高橋さんにお願いした
手がかりとなるのは法務局(?)が管理している境界線の地図だが
実際行ってみないとまったく分からない
<土地の境目を見極めるコツ>
高橋さん:スギが1列だけずーっと上まで続いている
(分かりづらい!!
1.木の種類や並びで見極め、「ここでいいよ」と1本杭を打つ
2.境界線が決まったら、後世に残すために、隣り合った山主同士、GPS付きカメラで写真撮影すれば
日付と緯度経度が記録される(コレ誰?ってことにはならない?
山主:
いずれ子どもに継がせなきゃしょうがない
親父がボケないうちになんとかひと通りやっていくつもり
今回、3時間かけて決めたのはほんの一部分のみ!
<その他のQ&A>
Q:義理の母は関心がなく「家を町に寄付する」と言っているが可能?
専門家:
自治体にもよる 最近そういう相談がとても多い
管理できないため「うちでは受付られません」と言われる所のほうが多い
Q:山も「相続税」がかかる?
かかったとしても数千円とか 評価額がそれぞれ違う
固定資産税の通知書が年に1回来て、そこに評価額が大体書いてある
Q:
10年前、私の実家を取り壊し、主人の名義で新築しました
土地は私の父のままで三世代同居しているが、父が亡くなった場合どうしたらいい?
(こういうのも多いと思うな
専門家:
夫に名義を移したいのであれば、遺言書か家族信託で、亡くなられたら、夫にいくようにと元気なうちに決めておくことが必要
仮にその前に亡くなってしまった場合は、夫にいかず、子どもに遺産相続される
Q:今まさに実家を処分したいが、とにかく忙しいので、片付けを専門とする業者に依頼したい
専門の業者はたくさんあるが、費用は家1軒につき50~100万円かかることがある(!
寛子さん:
私もやってみてこんなにお金がかかるとビックリした
だから、普段から断捨離しておかないとと感じた
専門家:
「ダストボックス」というサービスがある 1回2万5000円ほどで
トラック1台分くらい持っていって捨ててくれるサービスもある
(ウチはトラック数台 必要だな
今はゴミ処分場も何年もつか分からないのに・・・
<FAX>
Q:自分だけで境界線を決めることも可能?
A:できれば、トラブル予防のために山主同士、隣り同士で確認したほうがイイ
「祖母が亡くなった時、土地の測量をしたが、隣りも土地の所有者が亡くなったまま、兄弟間で放置したままで認定できないでいる」
A:
親族も申し立てできる ただ裁判所が選ぶ
親族がなった場合「後見監督人」がつく場合が多い
A:財産管理をしなければならないので、未成年はできない
「いますぐ売りたい 更地にするにも数百万が必要らしく、遺産相続から切り崩して維持している」
両親が家庭内別居状態
A:
遺言書が作れるなら作るか、家族信託をすれば、その後困らない
言葉だけで財産放棄は有効にならない(! 不便な法律だ・・・
A:
管理はなるべく1人のほうが望ましい
ただ売った時のお金は平等にもらうことは出来る
・・・結局、分かったような、分からなかったような
加速度的に「超高齢化社会」「過疎化」「少子化」「核家族化」などが進む中、あらゆる問題が出てきている
とにかく金ごときで家族がモメるのは、ほんとに勘弁
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どうする?親の家の片づけ@あさイチ
どうする?お墓@あさイチ
知っておきたい 親の介護@あさイチ
“親が心配”~お金編~@あさイチ
イマドキのオソウシキ@あさイチ
****
ここでも食料としてヤギを狭いスペースに閉じ込めている様子が映った
足元は網で、下にベルトコンベアがあり、糞を1ヶ所に集められるって
ヒトにとっては効率的だけど、“大事に育てている”とは言えない環境
そのすぐ隣りで「ヤギ汁」鍋やステーキを食べてるし・・・
最近、肉料理見るだけで吐き気がする
料理コーナー名物講師ばあばの長生きの秘訣は、ズバリ食べること お肉も大好き
ばあば「食べることは、生きることです」
そうなんだよね 食欲モリモリで、胃が丈夫なヒトは長生き
それを動物ではない別のものに代替して生きたい
“父親や母親が認知症になるなど、判断能力がなくなった場合、
親名義の不動産(土地や家など)や、銀行預金が凍結されてしまうんです。
親が認知症になったあと、親名義の土地を売ろうと思った場合、成年後見制度しか手はありません。
その場合、裁判所の許可なしには、親名義の土地を売ことができなくなってしまいます。
そんな中、注目され始めている制度が「家族信託」。
これは、親が元気で判断能力があるうちに家族どうしで結ぶ契約のこと。
親の財産を管理する権利を、子どもなど、あらかじめ希望する家族に与えることができます。”
専門家ゲスト:小嶋由佳さん(税理士)、杉谷範子さん(司法書士)、中山聡さん(一級建築士)
ゲスト:三田寛子さん、ノブさん(千鳥)
VTRゲスト:髙橋啓さん(NPO代表)
リポーター:古野晶子アナウンサー
私の実家も相当古いし、親の代であとは継ぐ人がいないから
家、墓をどうするか、話し合わないといけないなぁ・・・と思いつつ後回し
実際、親がきょうだい同士で祖父母の介護、遺産相続問題などで何年も争っていた様子を見てきただけに
いくら家族仲がよくても、トラブルになるケースもある可能性があるなら
早めに対処しておきたいと思った
今回、いろいろ具体案が聞けて参考になった
その前に、以前やった実家の片付けって大問題も高い~~~い壁だが
少子高齢化が加速度的に進む中、ほんとに身近なことだと意識しないとねぇ
それに、自分も老いていくわけだから、同じことが近い未来に自分にも起きるってことだ
私にも、きょうだいにも子どもがいないから
自分のモノも数年前からいろいろと断捨離している
とにかくモノは要らないんだ
いつも思うけど、大河の戦国武将の奥さまみたいに
40歳過ぎたあたりから出家して、ひなびた家で
ひっそり庭の季節の移り変わりなんぞ見ながら過ごすっていいなあと憧れる
まあ、お百姓さんたち庶民はそんな悠長なことは出来なかったろうけど
*
●トラブル事件簿その1:財産凍結で実家が売れない
例:都内に住む女性は4人家族
1.ある日、広島の実家にいる父から電話があり、母の様子がおかしいという
病院で診てもらうと認知症と診断され、1ヶ月後に施設に入所した
2.心労・高齢で今度は父が倒れて入院
もろもろかかるお金は両親の年金だけではまかなえなくなった
3.父を都内の自宅に引き取り、実家を売ろうと司法書士に相談
実家は夫婦の「共同名義」になっており
「自分で判断できない方の土地は勝手に処分することが出来ない」と言われて驚いた
4.その後、2年経つが、どうしたらいいか分からず、自分たちの貯金を崩す生活を続けている
「子どもの教育費、家のローンもあるのに なぜもっと元気なうちに話し合っておかなかったんだ」と夫とケンカする始末
(そーいう夫の実家はどうなんだ???
こんな事例はよくあること
税理士:認知症になり「意思能力、判断能力がない」となると、財産を売却したり、法律行為が出来なくなってしまう
●実家を売るには2択 『家族信託』か『成年後見人』
「家族信託」
家族の誰に、何を託すかを決めること 目的によりいろいろある
本人の判断能力があるうちに済ませておくと、後々トラブルが防げる
ネットでも調べられる
<上手くいった例>
3姉妹は住まいも近く、普段から仲が良い
母(70)は、物忘れがひどくなり、認知症になったらどうしようと不安になり
いろいろ調べていたら「家族信託」の方法を見つけた
「家族信託」を結んで3ヵ月後、母が認知症と診断された
介護費用をまかなうため、実家を売りに出して、運良く売れた
専門家:
ご両親が自分の財産を子どもたちに平等に渡したい気持ちを持っていたので
それが叶えられて、とてもお喜びになられました
●「家族信託」「成年後見人」のメリット&デメリット
「家族信託」は、家の名義を替えても贈与税がかからない
「固定資産税」は、託された人が払うが、親の貯金からでも良い(財産を預かった人のこと?
状況が変化したら、それに合わせて変えられる
どう話を切り出せばいいかが難しい
専門家:
親孝行の立場で話を切り出す
親は「子どもに迷惑をかけたくない」と思っていることが多い
ポイント1:他人事として話す
例:「友だちのお母さんがね・・・」「テレビでやってたんだけど・・・」など
ポイント2:専門家に間に入ってもらう
例:司法書士 まだ日本には専門家が少ないのが問題
手数料は、家族構成、資産によって違う 10~100万円かかる 見積もりもできる
イノ:それを誰がどう負担するかも難しいよね
相続の信託もある→売れない時は家族で考える
「成年後見人」(本人の財産を守るのが仕事
実家を売るのにいろいろ手間隙が大変
裁判所に申請して、許可をもらってから売る
(本人に判断能力がないとなると、自動的にこっちしか選択肢がないってことか?
基本的に親族が多い
家族みんなの承認が必要
Q:毎月、弁護士費用が8万円ほどかかる!?
専門家:
一度「成年後見人」になると、本人が亡くなったり、横領したりという理由がない限り変えられない
弁護士と相性が合わないからかえるということも出来ない
裁判所が決めるので、財産に合った報酬がかかる
今は7割ほど専門家が「成年後見人」になるケースが多い(財産が多いほど
相続まで待つほうが税金が少ないことはあり得る
ヤナギー:親戚から文句が出そう 悪い弁護士のニュースも聞くし
●トラブル事件簿その2:老朽化した実家が売れない
例:富山の実家で1人暮らしをする男性(68) 実家は最寄り駅からクルマで15分かかる
母が15年前に亡くなり、空き家状態にして放っておいたが
老朽化が進み、近所の迷惑を考えて、5年前に戻ってきた
男性:
この家誰のものなの?となると、引き継ぐ者がいない
市役所に相談すると、子どもや孫、親類縁者を探して税がかけられる
今のうちから買い手を探して処分できるならやっておきたい
不動産会社に相談したら、
「この町では、新しく引っ越して来る人もいないし、なかなか売れないよ」と言われた
取材に行くと、2階の床が今にも抜けそう
雨漏りも酷く、雨が降るとザアザア屋内に入るから、自分で慌てて補強した
●空き家処分の達人
中山さん:
「街中にある」「便利がいい」「小学校が近い」などの条件なら充分売れますが
「地方」「駅から歩いて1時間」などとなると難しいのが実情
けれども、けして売れないことはない 使い方で必ず突破口があります
中山さんに実家を見てもらうと、何気ないタイル張りの洗面台など
古い家ならでは売りがあるという
中山さん:
経済価値という面では難しいけれども、昭和そのままの雰囲気を大切に使っていただける方はいる
●実家処分でやってはいけないこととは?
リフォームはしない
買う人は昭和なレトロ感が良いと感じるので、中途半端に改築しないこと
中山さん:
空き家を自分でDIYして使いたい人にとっては
鉄骨、鉄筋コンクリート建てだと釘が使えないから難しい
それから、入るとなんだか陰鬱な空気感のある家は売れない(ワケあり商品みたいな?
売れなくても人に貸さない
貸すには「修繕義務」が発生するため、実家が古い場合、貸すのはハイリスク
中山さん:人に貸すには「賃貸人」としての責任が発生する
売る場合は「もうけようとしない」
中山さん:
「なるべく高く売りたい」と思う人は多いが、古い家は維持費が高い
瓦は大体50年に1回かえなければならない
地方の場合は早く処分したほうがいい
100円で売るプロジェクトもある/驚
「タダ」であげると「贈与税」がかかる(税の仕組みはほんと意味が分からん
●仏壇、お墓などはどうしたらいい?
専門家:
仏壇はただのハコ 大事なのは位牌、戒名が書いてある掛け軸(?)のほう
よく聞く「魂抜き」などの儀式は要らないが、気になるようなら5000円程度で「仏壇仕舞い」をする業者もある
「家の遺影」
家を処分したいが、いろんな思い出があって躊躇する人は多い
プロのカメラマンに隅々まで撮ってもらうことで気持ちがいったん落ち着くそう
費用はまちまちだが、100~200箇所の写真、動画を撮って10万円ほど
(自分で撮ったほうが、思いいれのある場所が撮れるのでは?
Q:「相続放棄」は可能?
A:全部放棄するか、全部相続するかのみ 土地だけを相続したり断ったりなどは出来ない
(自分たちのモノなのに、なぜ自由に決められないのかなあ? それだけトラブルが大量にあるから?
●トラブル事件簿その3:山の土地 境界線が分からない!
(そもそも家が建っている土地が他人のものだったり、ほんと謎
実家にも、調べたら急にとんでもない所の所有権が判明して、
今は畑だけど、その後どうするの?って思う
例:愛知に住む伊藤さんは5年前、実家に戻ってきた
父が亡くなった20年前に実家と山を相続
家は築110年 長らく空き家にしていたため傷みが激しかった
柱も腐っていて、大工さんに「金輪継」でついでもらった
それより大変だったのは、相続した山 樹が生い茂り、荒れ果てていた
このままでは周囲に迷惑がかかると思い、市の「森林組合」に補助金を申請した
伊藤:
「隣りとの境界がハッキリしないと間伐作業に入れない」と言われた
隣りの人の木を伐ると、後で問題になるから
●山の土地境界線は、けっこう曖昧に決められていることが多い
木や石の書きつけを目印にするのがほとんどで
長い年月放置され、書きつけは消え、石は動いてしまい境界線が分からなくなる
困った伊藤さんは、市役所からもらった「森林計画図」を確認
実際の「森林計画図」(黄色い部分が伊藤さんの山
点在したおおまかな位置は分かるものの、隣りの山主の名前は書かれていない
再び「森林組合」に尋ねると
「市では個人情報を教えられない 自分たちも知ることが出来ない」と言われた
アナ:
私も今回取材して知ったが、山は1人が所有しているわけではない
ある山を調べたら、15人ほどの山主さんがいて
昔、切り売りした結果、境界線が複雑、かつ飛んでいる
地番一覧の例
最近は相続しても名義を変更しない人が多い(名義変更は義務ではないため
昔々の“○○兵衛さん”などしか残ってない 実際行ってみるともう家や人がいないなどでトラブる
(実際、山をもらっても、管理をしないと荒れ放題になって大変だね
<境界線が分かる人同士で決めようという取り組み>
愛知県のNPO森林探偵事務所代表・高橋さんは、山を持っている人たちに声をかけ
境界線確定のための説明会を開いたり、持ち主を探したりしている
<5人の山主とともに「境界線確定」を取材>
中には初対面もいた
山主:
山に行ったことのない人ばかりだから、どこに境界線があるかも分からないので
「今ならこの範囲なら出来る」ということで高橋さんにお願いした
手がかりとなるのは法務局(?)が管理している境界線の地図だが
実際行ってみないとまったく分からない
<土地の境目を見極めるコツ>
高橋さん:スギが1列だけずーっと上まで続いている
(分かりづらい!!
1.木の種類や並びで見極め、「ここでいいよ」と1本杭を打つ
2.境界線が決まったら、後世に残すために、隣り合った山主同士、GPS付きカメラで写真撮影すれば
日付と緯度経度が記録される(コレ誰?ってことにはならない?
山主:
いずれ子どもに継がせなきゃしょうがない
親父がボケないうちになんとかひと通りやっていくつもり
今回、3時間かけて決めたのはほんの一部分のみ!
<その他のQ&A>
Q:義理の母は関心がなく「家を町に寄付する」と言っているが可能?
専門家:
自治体にもよる 最近そういう相談がとても多い
管理できないため「うちでは受付られません」と言われる所のほうが多い
Q:山も「相続税」がかかる?
かかったとしても数千円とか 評価額がそれぞれ違う
固定資産税の通知書が年に1回来て、そこに評価額が大体書いてある
Q:
10年前、私の実家を取り壊し、主人の名義で新築しました
土地は私の父のままで三世代同居しているが、父が亡くなった場合どうしたらいい?
(こういうのも多いと思うな
専門家:
夫に名義を移したいのであれば、遺言書か家族信託で、亡くなられたら、夫にいくようにと元気なうちに決めておくことが必要
仮にその前に亡くなってしまった場合は、夫にいかず、子どもに遺産相続される
Q:今まさに実家を処分したいが、とにかく忙しいので、片付けを専門とする業者に依頼したい
専門の業者はたくさんあるが、費用は家1軒につき50~100万円かかることがある(!
寛子さん:
私もやってみてこんなにお金がかかるとビックリした
だから、普段から断捨離しておかないとと感じた
専門家:
「ダストボックス」というサービスがある 1回2万5000円ほどで
トラック1台分くらい持っていって捨ててくれるサービスもある
(ウチはトラック数台 必要だな
今はゴミ処分場も何年もつか分からないのに・・・
<FAX>
Q:自分だけで境界線を決めることも可能?
A:できれば、トラブル予防のために山主同士、隣り同士で確認したほうがイイ
「祖母が亡くなった時、土地の測量をしたが、隣りも土地の所有者が亡くなったまま、兄弟間で放置したままで認定できないでいる」
A:
親族も申し立てできる ただ裁判所が選ぶ
親族がなった場合「後見監督人」がつく場合が多い
A:財産管理をしなければならないので、未成年はできない
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両親が家庭内別居状態
A:
遺言書が作れるなら作るか、家族信託をすれば、その後困らない
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A:
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・・・結局、分かったような、分からなかったような
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****
ここでも食料としてヤギを狭いスペースに閉じ込めている様子が映った
足元は網で、下にベルトコンベアがあり、糞を1ヶ所に集められるって
ヒトにとっては効率的だけど、“大事に育てている”とは言えない環境
そのすぐ隣りで「ヤギ汁」鍋やステーキを食べてるし・・・
最近、肉料理見るだけで吐き気がする
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ばあば「食べることは、生きることです」
そうなんだよね 食欲モリモリで、胃が丈夫なヒトは長生き
それを動物ではない別のものに代替して生きたい