日時:2017年12月16日(土) 開場12:30
第一部 13:00~15:55
第二部(交流会)16:15~18:00
場所:IKE・Biz としま産業振興プラザ 6階 多目的ホール
東京都豊島区西池袋2丁目37-4
参加費:第一部 500円 第二部 3,000円
「公益社団法人日本ナショナル・トラスト協会」
水族館に出かけた時にもらったチラシに、さかなクンが池袋で海の話をするっていうのを発見して
海の保護の話も興味があったのでNさんと行ってきたv
今回初めて「IKE・Biz」なんて建物を知った
以前は「勤労福祉会館」て名前だったのね
Nさんの話だと前は地味で、老朽化も進んでいたらしい
すっかり新しくなって、ヨガや落語までやってるってビックリ
ぶくろの道はなんとなく分かるので、駅から歩いて5分ほどですぐ着いた
以前、ぶくろでセミナーを受けた時、受付で意外に時間がかかったことを思い出して30分前に待ち合わせ
メールで申し込んで、当日は名前を言うだけですぐ済んで、受付が済んだ順からもうすぐに部屋に入れた
後ろの席はけっこう開いてたな
せっかくさかなクンが来るのに、このイベントやビル自体知られていないのでは?
<プログラム>
メモを書いたものでスミマセン
第35回も続いているキチンとした催しだったのか
環境大臣さんまで来て挨拶したけど、終わったら、忙しいからって話を聞かずに帰ってしまわれた
開会の挨拶 13:00~
まず、ナショナル・トラストの主な活動って、土地を買い占めて、
ヒトが入らないようにすることなんだって知ったのに一番ビックリ 無知でした
「ナショナル・トラスト協会 公式facebook」
自然の調査、管理も大事だけど、ヒトが入らないことが自然を守る必須条件なんだね
でも、人口が増え続けて、住宅地がどんどん山に近づいて、侵食している
イノシシや、ハクビシンを「害獣」と呼ぶけれども、本当は「人害」のほうがよほど深刻なんだ
『なぜハクビシン・アライグマは急にふえたの?』(農山漁村文化協会)
※「読書感想メモリスト4」の[害獣]参照
過剰でムダな「開発」のせいでも「森林」が加速度的に消えている
台風や地震の際など、ヒトの生活活動が原因の「異常気象」で
土砂崩れや、床上浸水などを起こして、これはもう「自然災害」ではなく「人災」だということ
「海」のサンゴショウの白化、漁獲量が減ったり、生態系が崩れているといった問題は
もとをたどれば、「川」、そのおおもとの「森」を守らなければならない
自然はすべてつながっているというお話
その生態系の頂点(と自負している)ヒトが、結局最後にもっとも被害をこうむることにもなる
この日、いろんな活動を地道に長年続けていらっしゃる取り組みも聞いて
知らないことがたくさんあったということにも気づいて、参加して良かった
【内容抜粋メモ】
トラストの発祥はイギリス
「持続可能な自然保護のためには土地を買って守ることが一番大事」という考えが浸透している
例:ビアトリクス・ポター(そうだった!
“たびたび絵本にも登場する湖水地方を購入し、生前から設立されて間もないナショナル・トラストの活動を支援しており、
遺言によりナショナル・トラストに寄付された土地は4000エーカー以上であった。”(ウィキ参照
最低60%買わないと効果がない
日本は68%が森林だけれども、人口が多すぎるのが問題
森の樹は材木にされ、畑や住宅地が山にどんどん迫っている
山から野鳥が減っていることも危惧される
“都市鳥”はヒトが造る環境に適応 心や社会を反映@ビッグイシュー
2018年を3回目の「国際サンゴ礁年」に指定
●さかなクンのお話「お魚と水の環境について」13:15~13:45
講演中は撮影禁止だったけど、終了後はさかなクンが描いたぎっしり自然の絵とともに撮影が許可された
話し出すと真剣になるあまり止まらないから、きっと時間きっかりに
しかもたった30分じゃ足りないだろうと思ったら、やっぱり少し押したw
てか、ずっと彼の楽しい話と絵を見ていたかったなあ
ボードに大きな紙を磁石でとめて、いろんな色のマーカーを使って絵を描きながら淀みなく話すってスゴ技
「第さんじゅうギョ回の・・・」とか、絶妙なところにすべて「ギョ」を入れながら話すのも天才的ww
前のほうには小学生くらいの男の子が数人いて、さかなクンは自分の釣りやダイビングの話をしながら
見つけた魚の絵を描いて「僕が見つけた、このお魚さんの名前、分かる人はいますか?」と聞くと
手を挙げるのは男の子たち! そして、みんな大正解!
海と川を行ったり来たりする、見た目の地味な、あまり聞き慣れない名前なのに
子どもの興味ってスゴイなあ!
好きなことをスポンジのように吸収して、その生態までちゃんと理解している
今日みたいな話は、大人はもちろん、子どもたちにこそ聞いてもらうべきなんだ
聞けば、1人のコは「図鑑で読んだ」といってた
200m以下の深海や、洞窟に棲んでいることまで知っていて
さかなクン:僕はあんまり、このお魚さんは詳しくないけど、僕より知ってるね
とたじたじ(ほんとは知っているのかも?
そうして答えてくれた子どもの名前を聞いて、描いた魚の絵に名前を書いて
スタッフさんが丸めていたから、後でもらえるのかも?!
惜しくも答えが外れちゃったコには、参加賞として、サイン入りCDをプレゼント!
CDも出してるんだ/驚
無欲で、必死で、面白くて、自分の好きなことを広めたいって気持ちが伝わった
ふなっしーとかと同じ
もっと話を聞いていたかったけれども、時間が気になるスタッフの女性からちょっと急かされておしまい
さかなクン:体がひからびてきてしまったので、もう水の中へ戻りたいと思います
って去り際も完璧で感動
昔、水族館でお世話になった大恩師が会場に来ていて紹介していた
昔から海の生物への興味が強く、勉強熱心だった、みたいなことを言われて
さかなクンは恐縮してたし、恩師の方も感謝されて恐縮してて微笑ましいやりとりもあった
いつもかぶっている帽子は、私の大好きな「ハコフグ」さんだと初めて知った!
たくさんの絵が描いてある白衣は、ちょっと傷みが激しいような・・・w
背中に「ありがとうギョざいます」って書いてあるww
【内容抜粋メモ】
1.子どもの頃に釣りをした話
いとこと一緒に釣った魚の形や色の違いにいちいち感動した
後で知ったが、きれいな水でしか生きられない魚だと分かった
子どもが当てたのは「カジカ」 秋の魚と書く「鰍」
(検索すると、イキイキ泳いでいる画像はないんだな・・・
房総半島の白浜は、今ではニシキゴイばかりで
観光客はそれを見て「わあ、キレイ!」と感動するけれども、以前はカジカがたくさんいた
2.川と海を行ったり来たりする回遊魚たち
産卵時にお腹が赤く染まるという魚で、子どもが当てたのは「ウグイ」
3.沖縄の石垣島に潜った時の話
サンゴショウの白化現象が気になって潜ったら、「アオサンゴ」が多く、水温が高い気がした
後で聞いたら、海水温は30度 サンゴショウにとってはとても苛酷な環境で
「アオサンゴ」は、比較的、高水温に強い種類だそう
サンゴショウをバリバリと食べる魚もいる
「チョウチョウウオ」
「ユビエダハマサンゴ」
サンゴショウが集まって、やがては島になったりもする
これからもサンゴショウの白化現象についても注意して見ていきたい
<質問コーナー>
(時間の都合上、1人だけということで、男の子からの質問
Q:「ヒカリキンメダイ」は、なぜ光を出すんですか?
ほんとだフシギ! てか、さかなクンが初めて描いたっていう絵にソックリ/驚
さかなクン:僕はあまり「ヒカリキンメダイ」については詳しくないんだけれども・・・
と言ったら、男の子がどんどん答えていって
さかなクン:すごいね! さかなクンより知ってる!
男の子:図鑑で観た
A:
目の下にいる「発光バクテリア」が回転して、光ったり、消えたりしている 「生物発光」
海ホタルも同じ 深海、洞窟などに棲んでいる
なぜ光るかは、エサをおびき寄せるためとか、仲間とコミュニケーションしているのでは?とかの説がある
サカナくん:
僕はいつも「ギョカン」(五感)を使ってくださいとお伝えしています
釣ったり、潜ったり、触ったり、美味しく頂いたりして、もっともっと魚や海のことを知ってほしい
●ナショナル・トラストについて 13:45~
(以下、それぞれの詳細は、ブログにポツポツ書く予定です
自然破壊が進んだきっかけは「産業革命」後
3人の個人がナショナル・トラストを立ち上げた
『ピーターラビット』で知られるビアトリクス・ポターは湖水地方を守るために印税も寄付した
日本で初めて指定されたのは、「鶴岡八幡宮」(驚
開発直前、川端康成らが土地を買い、守ったおかげで今のこの姿がある
これは、1964年 まさに東京オリンピックの年
鎌倉 / 大佛次郎が愛した街は、きっといい街。
(今、問題になっている中野区の森林伐採とまったく同じじゃないか
何年経っても、ヒトの欲は変わらないんだな
中野区平和の森公園
“年が明ければ殺されてしまう、中野区平和の森公園の樹木たちです。
何度でも言います。オリンピックのために17000本以上の生きた樹を切るのは間違ってる。”
●トラスト団体の取り組み 「天神崎の自然」14:15~
「天神崎の自然を大切にする会」 理事 玉井済夫氏
島の端から端まで数百mほどの小さな島 潮が引くと地面が出てくる
四十数年前、50軒ほどの別荘を作る計画がキッカケで保護活動が始まった
1970年代、高級リゾート地をつくるために開発されそうになり、1人の高校教師が立ち上がった
それにトラストも加わり、市民の心を動かして、保護につながった
(最初は1人でも、自然を守る大きな出来事に結びつくものなんだな
北緯34度にサンゴ礁が群生している
サンゴ礁を守るため「ラムサール条約」に登録
「黒潮」の分支流が豊かな生物を育む土地
今は「吉野熊野国立公園」のひとつとなった
<魚は緑が好き>
森がなければ、魚は獲れなくなる
海岸森を買うことで磯の環境を守っている
3月には冬の風が入って来る→南の生物がやって来る
森にはたくさんの「落ち葉」がある
その中にはたくさんの「土壌生物」が棲んでいる
ダニやトビムシは、有機物→無機物にしてくれる
それをミミズが食べる→浄化された地下水は海に流れこむ
海に栄養たっぷりの水が流れ込みプランクトンが育つ→魚が食べる
「海藻」
ヒジキなどの大群落もある
「海草」
アマモなど、浅い海で育つので、広くて平らな磯が必要
アオリイカなどもいる
「テーブルサンゴ」も育つ
「神島」
田辺市に住んでいた南方熊楠が保存運動に動いたことでも知られている(そうだった!
『小学館版 学習まんが人物館 南方熊楠』
『猫楠 南方熊楠の生涯』水木しげる
■南方熊楠 生誕150周年記念企画展 南方熊楠-100年早かった智の人-@国立科学博物館
開催期間:2017年12月19日(火)~2018年3月4日(日)
開館時間:午前9時~午後5時(金曜日、土曜日は午後8時まで)※入館は各閉館時刻の30分前まで
休館日:毎週月曜日
上野かあ! でも、これは観たいなあ!
<共生>
「湿地」
木を伐ると土(泥)が海に流出する
湿地で産卵するカスミサンショウウオは絶滅危惧種
淡水には海水生物もいる
「植樹活動」
昔、木を伐られて何もなかった場所に植樹しはじめて30年ほどに経ち、今では立派な森になっている
全国から100人ほど助っ人が来てくれる+募金活動も役立つ
時岡博士(名前はメモれなかった)は
「天神崎にもしものことがあったら知らせてほしい」と言ってくれた
それほど世界的にも残さなければならない重要な土地
外山八郎(ウィキ参照
日本におけるナショナルトラスト運動の先駆者、篤志家。
「トラストをどう進めたらいいか」と聞かれたら「バケツリレー」だと答えた
次々と課題がやって来るせめぎ合いの連続
土地の所有者、国との関係などなど
玉井:
今日は環境省からもいらっしゃっていて言いづらいですが
43年前は、環境省の対応も冷たかったです
<清掃活動>
購入した土地の維持として清掃活動は年4回 30人ほどでやっている
海底の清掃はダイバーさんがやっている 釣り客の捨てた?ルアーがたくさんとれる
ウニが缶やゴミを背負って生きている状態
(網での漁も、海に捨てた網がウミガメさんやサメなどにも絡まって瀕死状態なのを
レスキューしている動画をインスタやツイッタで見るたびに胸が詰まる
<子どもの教育>
子どもの教育にも力を入れている 「タイドプール」(ウィキ参照
“岩礁海岸や干潟の潮間帯において、干潮時に岩や砂泥底などの底質の
くぼみに海水が取り残されてたまったもの。潮だまりとも呼ばれる。”
今の子どもたちは、慣れていないせいか、魚を怖がって触りたがらないコも多い
「ウニのアパート」
ウニが岩に穴を開けているのでは、と言われている場所もある
実際に穴を開けているところを見た人はいないが、
研究者によると、ウニのサイズにピッタリの穴が
これほど密集して自然に開くことはあり得ないため
現状は、森の半分はトラストが買い、他は田辺市のもの 磯は買うことは出来ない
43年頑張ってもまだ保全できていない場所もある
(10分の休憩
●トラスト団体の取り組み 「柿田川」14:55~
柿田川みどりのトラスト 理事 樫村昇氏
<湧水は海水より命を育む>
「今ある森や自然は、なんとなく残っているわけではない」
富士山と地下水でつながっている柿田川 鴨川にも流れている
アユがとても多い川(たっくさんのアユが泳ぐ映像が迫力!!
透明な川の中には、可愛い白い花「ミシマバイカモ」が群生していてとってもキレイで感動
柿田川鮎の遡上の映像@清水町
「ミシマバイカモ」
ミシマバイカモの種を移植する活動もして、増えてきたものの
外来種の繁殖で、上流部のミシマバイカモが急に消えたのが気になる
アオハダトンボ(絶滅危惧種)もかなり減っている
年間通して水温は15度 ミネラルも豊富なため「駿河湾」も豊かにしている
調べてみたら水道水よりバクテリアがいないことが分かった
地下を通ることで水が浄化され、酸素が多く、栄養豊かなため「水草天国」となる
水草の栄養分の由来は森林+地下のメタン
「100平米運動」
バブル全盛の1980年代 国有林の原生林を伐採して開発し、観光名所をつくるという計画に反対して、
地元市民が行動を起こして守った 全国からも資金が集まった 「日本野鳥の会」も協力
<富士山とその周辺>
富士山もほぼ私有地(!?) お墓もたくさんある
・「歌才湿原トラスト」
“北海道・黒松内町にある歌才湿原は、道内では最古の貴重な高層湿原です。
氷河期からのピート(泥炭)が積もったとても貴重な湿原です。
もともとは私有地であったこの場所を、黒松内町は買い取り公有地にしようとしたところ、
町の購入予定価格600万円を上回る1,000万円の資金が必要となりました。
そこで当協会は、町と共同で湿原を購入することにしました。
地方自治体とトラスト団体が自然環境の保全のために共同で土地を購入し、共有の登記を行うのは国内で初めてのことです。”
ブナが自生している最も北の土地
町(行政)が買うと、町長が交代して、考えが変わり、開発できてしまうため
トラストと共同で買い、永久に開発しないと決めた、日本初の場所
「つなげよう 支えよう 森 里 川 海 プロジェクト」
富士山の地下水脈は四方に広がっている それは海水の水質にそのままつながっている
富士山の湧き水が柿田川にも流れ込んでいる
後に話が出る「愛宕山」からの湧き水は「千曲川」「信濃川」→海に流れる
百名山のひとつも私有地で、トラストが購入し、守っている
石垣島「白保海岸(しらほかいがん)」の「白保アオサンゴトラスト」
サカナくんが潜ったのはここいらへん 世界最大のアオサンゴの群生地
ここに空港を作ろうという計画が持ち上がり、世界中が反対した
結局、空港は出来て、今では、海岸に「売地」の看板が立っている
(沖縄特有の問題だな
アメリカも日本政府も自然より軍事、経済優先なのがよく分かる
海を買うことは出来ないため、海から10m、5haを寄付してもらった
周辺を整備・管理することで、海を守れる
「ナショナル・トラスト法」
イギリスでつくられた トラストが買った土地には税金が一切かからない
日本では、土地を買うと必ず「固定資産税」がかかる
その上、県からは「不動産取得税」、寄付しても国から「譲渡取得税」がかかる
<柿田川には「回遊魚」が多い その経路ごと保護が必要>
「食物連鎖」
アユを狙ってゴイサギ、カワセミが集まる→猛禽類のオオタカが集まる
(映像には、タヌキや、ノラネコまでアユを獲りに来ているのが映っていた/驚
川だけの保護ではなく、その周辺地域、海全体の保護にもつなげないと意味がない
<今年はアユが非常に少ない>
静岡の年間漁獲量は1トンと言うが、行政の調査、情報は曖昧
1970年調査 約10万匹→2017年 2000匹に激減
養殖用としてのアユは、海で50万匹、川で150万(だっけ?)獲っている
「毎年、40トンのアユを放流している」と言っているが→釣り客のため
人工飼育のアユは繁殖能力が低いと言うデータもある
1~3月は「シラス漁」もある
外来植物
2003年から駆除活動をしている 月2回
参加者も増え、外来植物は減ってきた
水源の保全
上流に植樹をしている 年に100~200本
鹿に苗木を食べられてしまうことに悩んでいる
・シリーズ鳥獣害を考える3『かわいい目のシカが害獣ってどうして?』(農山漁村文化協会)
どんぐり拾い
ブナを育てて富士山に植樹するため これまで2000本以上植樹した
地下水の汲み上げ量が増えたのが、回復しつつある
「東日本大震災の瓦礫の焼却灰の埋め立て」
引き続きモニタリングが必要
近くには「浜岡原発」もあるため、大きな地震があったり、事故があった際、
万一のことがないよう、安全を見守る活動も引き続き行う
排水問題
下水設備が整っていない
清水町はようやく下水設備を作ったがまだ不十分で、排水が川に流入している状態
藻類の異常繁殖
大腸菌がとても増えた 土壌汚染が考えられる
ゲンジボタルの減少
光を嫌うため、街が明るすぎる「外光問題」が絡んでいるというデータがある
ヘイケボタルは、さらにデリケート 住宅が山、川に迫っているため減っている
(こないだも、LEDの普及で街が夜中までずっととても明るすぎるのが、さまざまな問題になっているニュースも見たな
河畔林の維持
河畔林には鳥が集まる 今後も土地の買収をすすめていく予定
自然再生計画
行政+保護団体の協力が必須だが、なかなか互いの認識のズレが埋まらない
例:
行政は、子どもたちに川の自然を見せるために「クルーズ」を実施し、モーターボートを走らせて、
子どもたちは楽しんだが、プロペラで水草などを傷つけることに・・・
話し合った結果、今年でやめると決まった
自然観察会
年2回行っている 周辺地域も保護しないと意味がない
(日本独自の種を守るためには、「外来種の駆除」も重要なんだなあ
外来種は環境の変化に強く、繁殖力も強いため、日本独自の動植物がどんどん消えていってしまう
どちらも生き物だから、「駆除」という言葉には抵抗を感じるけれども、実際問題は、そうなるのか
●トラスト団体の取り組み 「愛宕山@軽井沢」
NPO法人 愛宕山てっぺんの森を守る会 理事長 加藤正文
公式Facebook
愛宕山っていろんなところにない?
「NHK放送博物館」に行った時も愛宕神社っていう所があったし
軽井沢、浅間山の麓にもあるなんて初めて知った
地元の自然保護活動の話が聞けるなんて貴重な体験で嬉しかった
今年の1月にNPOに認証されたばかり
「天神崎」の説明をされた男性が慣れた調子で、パワーポイントで写真を見せながら
淀みなくポイントを説明していた後だから、なおさら緊張されたらしく
加藤氏は、
「まだまだひよっこで、活動を始めたばかりなので、他のベテランの方々の前で話すのは恐縮ですが・・・」
と言っていたけれども、そう言っちゃうほうが、周りの空気も和むんだよねスピーチやプレゼンって
以前はまったく異業種にいたといっても、そこでは実績があったろうし
たどたどしいながらも、豊かな自然を画像と動画で紹介して、これからの夢も話していた
「私たちが調査に入るだけでも、自然は傷ついてしまう」という言葉が耳に残った
【内容抜粋メモ】
加藤氏は、太平洋戦争中、軽井沢に疎開し、その後に定住
前はビルの管理?の仕事をしていた
愛宕山は、300万年前の隆起により出来たと言われる
(浅間山の噴火による地震で崩落が起こったとかなんとか
その一部買い取り計画を進めた
アメリカ人の土地で、海外からも買い手がたくさんある
(どこもそれぞれの土地柄が感じられるなあ
トラストの助成金ももらい、約6000平米 全体の1/10が買い取れた
11ブロック中のてっぺん部分
<3つの神社のひとつ「愛宕神社」>
「軽井沢銀座」から行ける(この名前からちょっとローカルな寂しさを感じる・・・
「オルガンロック」がある 進駐軍が命名した
加藤氏らは30秒のCMも制作したけれども落選し、地域の子どもたちが作ったCMが採用された
昔は牧場だった
7月には100人で「ファンドレイジングパーティ」を催した
<自然保護と音楽の融合>
「モトテカコーヒー」
レコーディングライヴをして、長野出身のデュオが演奏し、CDをつくった 来春発売 1枚2000円
「a-trust」主催 冬・森の音楽会 2017.12.24
森の結婚式
(軽井沢で結婚式を挙げたい人はたくさんいて、昔から人気だね 私のいとこも軽井沢で挙げた
「半額パスポート冊子」
「アスク」の協力を得て「長野元気本」を発行
軽井沢の飲食店で3回まで半額で食べられる
「a-trust」会員にはプレゼント、一部コンビニで980円で販売
長野を元気にする会
(なんだか軽井沢の観光の宣伝みたいになってきましたがw
でも、なんでも最初からやろうとすると、試行錯誤の連続なんだろうね
大学との連携
ブックレット作り、リアルタイムの動画配信など
「植生調査」
4パートに分けて、木の種類などをこれまで7回調べた
ニホンカモシカ、オニヒョウタンボク(絶滅危惧種)もみつけた
頂上に近いほど低木が多いことが分かった
裾野は226%に対して、頂上は36%
動物は、ツキノワグマ(!)、アナグマなど
(生態系のピラミッドの図では、頂点はフクロウだったな
<軽井沢の特徴は「別荘地」の多さ>
「別荘地」が10%を占める
軽井沢総面積 1万5600ha
森林 70%
別荘 10%
ゴルフ場 10%
市街地 10%
「オオヤマカタバミ」も見つけたが除草されている所も多い
「ナツツバキ」が多い
人工的に植えた木が多く、こないだの台風21号では倒木が多かった
人工林のカラマツが約300本 これは災害に弱い
加藤:
今回分かったことの1つに、NPOで勤める女性は「寿退社」が多いこと
持続的な活動が必要な中で、大きな課題と思った
(男性の聴衆者から失笑が出ていたけれども、これこそ根が深い問題 すべてがつながっている
敢えて言ったのは、外から見ると気づくことも多いからだろう
ドローンも活用したいとイメージしている
庭園管理のアライアンス
・保護地に大勢来て荒らさないようにする
・保護の安定収入につながると考える
「A path in the forest」
植生調査でも森は傷むと分かったため
(「積層ビジネス」って何だろう???
最後は、指揮者・小澤征爾さんの言ったいい言葉で締めくくっていたけれどもメモれなかった
森の大切さと、神さまの手紙がどうとか?
閉会の挨拶
今回、初めて「海」をテーマにしてみた
各地で「磯焼け」が問題視されている(ウィキ参照
“磯焼け(いそやけ)とは、ある沿岸海域に生息する海藻の多くが死滅し、
それに伴ってアワビなどの水棲生物が減少し、漁業に大きな打撃を与える現象のことである。”
コンブには鉄分が必要だが、不足している
(ヒトがコンブを栄養にしているように、コンブにも栄養が必要なのね
国の方針でブナは伐採され、木材にするスギなどにかえている
(それだけはヤメテ
それで花粉症を国民病にして、もう何十年にもなるのに
花粉症自体をビジネス化して儲けてるんだからどうしようもない
落葉樹の落ち葉で「腐葉土」が出来て、雨が降って→川→海に栄養分が流れ出す
磯にもコンブが生える→プランクトンが増える→魚介類が増える
すべてはつながっている
***
第二部の交流会は別途だし、充分勉強になったから、私たちはここで退室
4時間は長いのでは?と思っていたけど、たっぷり話を聞いて、貴重な時間だった
部屋の後ろには、サカナくんの可愛い人形とカレンダー!!まであった 全部手描き?!
中が見れなくて分からなかったのは残念
その他にも、たくさんの冊子、パンフを拾ってきたので、
ブログ、インスタ等でちょこちょことメモる予定
***
東武デパート内の喫茶店でひと休みした
●伽羅路
私は抹茶のクリームあんみつ? Nさんはナッツののったあんみつ
どちらも下はコーヒーゼリーで、卵みたいに見えるのは杏
けっこうお腹いっぱいになる
土曜でどこも混む中、この店は以前も入ったけど、ちょっと分かりづらいせいかいつも空いてるv
冬にアイスはちょっと寒いけど
*
その後、N氏とは別れて、私はウンナナクールにあったか下着を買いに行ったv
以前も長袖2枚、半そで1枚買って、とってもあったかくて重宝している
ふわ太郎無地 長袖シャツ
下着でも試着できるのも嬉しい
今、サービスで、オフィシャルのインスタをフォローすれば
アイロンでつけられるアップリケがもらえるとのことで、レジでフォローして画面を見せた
この画像通りじゃないけど、馬、ワニ、雲、葉とかの中から
普段なら選ばない蝶を選んでみた
すぐその場でつけてもらえるということで、マフラーにつけてもらったら
ステキなワンポイントになったv
業務用のプレス機?がかっちょいい
第一部 13:00~15:55
第二部(交流会)16:15~18:00
場所:IKE・Biz としま産業振興プラザ 6階 多目的ホール
東京都豊島区西池袋2丁目37-4
参加費:第一部 500円 第二部 3,000円
「公益社団法人日本ナショナル・トラスト協会」
水族館に出かけた時にもらったチラシに、さかなクンが池袋で海の話をするっていうのを発見して
海の保護の話も興味があったのでNさんと行ってきたv
今回初めて「IKE・Biz」なんて建物を知った
以前は「勤労福祉会館」て名前だったのね
Nさんの話だと前は地味で、老朽化も進んでいたらしい
すっかり新しくなって、ヨガや落語までやってるってビックリ
ぶくろの道はなんとなく分かるので、駅から歩いて5分ほどですぐ着いた
以前、ぶくろでセミナーを受けた時、受付で意外に時間がかかったことを思い出して30分前に待ち合わせ
メールで申し込んで、当日は名前を言うだけですぐ済んで、受付が済んだ順からもうすぐに部屋に入れた
後ろの席はけっこう開いてたな
せっかくさかなクンが来るのに、このイベントやビル自体知られていないのでは?
<プログラム>
メモを書いたものでスミマセン
第35回も続いているキチンとした催しだったのか
環境大臣さんまで来て挨拶したけど、終わったら、忙しいからって話を聞かずに帰ってしまわれた
開会の挨拶 13:00~
まず、ナショナル・トラストの主な活動って、土地を買い占めて、
ヒトが入らないようにすることなんだって知ったのに一番ビックリ 無知でした
「ナショナル・トラスト協会 公式facebook」
自然の調査、管理も大事だけど、ヒトが入らないことが自然を守る必須条件なんだね
でも、人口が増え続けて、住宅地がどんどん山に近づいて、侵食している
イノシシや、ハクビシンを「害獣」と呼ぶけれども、本当は「人害」のほうがよほど深刻なんだ
『なぜハクビシン・アライグマは急にふえたの?』(農山漁村文化協会)
※「読書感想メモリスト4」の[害獣]参照
過剰でムダな「開発」のせいでも「森林」が加速度的に消えている
台風や地震の際など、ヒトの生活活動が原因の「異常気象」で
土砂崩れや、床上浸水などを起こして、これはもう「自然災害」ではなく「人災」だということ
「海」のサンゴショウの白化、漁獲量が減ったり、生態系が崩れているといった問題は
もとをたどれば、「川」、そのおおもとの「森」を守らなければならない
自然はすべてつながっているというお話
その生態系の頂点(と自負している)ヒトが、結局最後にもっとも被害をこうむることにもなる
この日、いろんな活動を地道に長年続けていらっしゃる取り組みも聞いて
知らないことがたくさんあったということにも気づいて、参加して良かった
【内容抜粋メモ】
トラストの発祥はイギリス
「持続可能な自然保護のためには土地を買って守ることが一番大事」という考えが浸透している
例:ビアトリクス・ポター(そうだった!
“たびたび絵本にも登場する湖水地方を購入し、生前から設立されて間もないナショナル・トラストの活動を支援しており、
遺言によりナショナル・トラストに寄付された土地は4000エーカー以上であった。”(ウィキ参照
最低60%買わないと効果がない
日本は68%が森林だけれども、人口が多すぎるのが問題
森の樹は材木にされ、畑や住宅地が山にどんどん迫っている
山から野鳥が減っていることも危惧される
“都市鳥”はヒトが造る環境に適応 心や社会を反映@ビッグイシュー
2018年を3回目の「国際サンゴ礁年」に指定
●さかなクンのお話「お魚と水の環境について」13:15~13:45
講演中は撮影禁止だったけど、終了後はさかなクンが描いたぎっしり自然の絵とともに撮影が許可された
話し出すと真剣になるあまり止まらないから、きっと時間きっかりに
しかもたった30分じゃ足りないだろうと思ったら、やっぱり少し押したw
てか、ずっと彼の楽しい話と絵を見ていたかったなあ
ボードに大きな紙を磁石でとめて、いろんな色のマーカーを使って絵を描きながら淀みなく話すってスゴ技
「第さんじゅうギョ回の・・・」とか、絶妙なところにすべて「ギョ」を入れながら話すのも天才的ww
前のほうには小学生くらいの男の子が数人いて、さかなクンは自分の釣りやダイビングの話をしながら
見つけた魚の絵を描いて「僕が見つけた、このお魚さんの名前、分かる人はいますか?」と聞くと
手を挙げるのは男の子たち! そして、みんな大正解!
海と川を行ったり来たりする、見た目の地味な、あまり聞き慣れない名前なのに
子どもの興味ってスゴイなあ!
好きなことをスポンジのように吸収して、その生態までちゃんと理解している
今日みたいな話は、大人はもちろん、子どもたちにこそ聞いてもらうべきなんだ
聞けば、1人のコは「図鑑で読んだ」といってた
200m以下の深海や、洞窟に棲んでいることまで知っていて
さかなクン:僕はあんまり、このお魚さんは詳しくないけど、僕より知ってるね
とたじたじ(ほんとは知っているのかも?
そうして答えてくれた子どもの名前を聞いて、描いた魚の絵に名前を書いて
スタッフさんが丸めていたから、後でもらえるのかも?!
惜しくも答えが外れちゃったコには、参加賞として、サイン入りCDをプレゼント!
CDも出してるんだ/驚
無欲で、必死で、面白くて、自分の好きなことを広めたいって気持ちが伝わった
ふなっしーとかと同じ
もっと話を聞いていたかったけれども、時間が気になるスタッフの女性からちょっと急かされておしまい
さかなクン:体がひからびてきてしまったので、もう水の中へ戻りたいと思います
って去り際も完璧で感動
昔、水族館でお世話になった大恩師が会場に来ていて紹介していた
昔から海の生物への興味が強く、勉強熱心だった、みたいなことを言われて
さかなクンは恐縮してたし、恩師の方も感謝されて恐縮してて微笑ましいやりとりもあった
いつもかぶっている帽子は、私の大好きな「ハコフグ」さんだと初めて知った!
たくさんの絵が描いてある白衣は、ちょっと傷みが激しいような・・・w
背中に「ありがとうギョざいます」って書いてあるww
【内容抜粋メモ】
1.子どもの頃に釣りをした話
いとこと一緒に釣った魚の形や色の違いにいちいち感動した
後で知ったが、きれいな水でしか生きられない魚だと分かった
子どもが当てたのは「カジカ」 秋の魚と書く「鰍」
(検索すると、イキイキ泳いでいる画像はないんだな・・・
房総半島の白浜は、今ではニシキゴイばかりで
観光客はそれを見て「わあ、キレイ!」と感動するけれども、以前はカジカがたくさんいた
2.川と海を行ったり来たりする回遊魚たち
産卵時にお腹が赤く染まるという魚で、子どもが当てたのは「ウグイ」
3.沖縄の石垣島に潜った時の話
サンゴショウの白化現象が気になって潜ったら、「アオサンゴ」が多く、水温が高い気がした
後で聞いたら、海水温は30度 サンゴショウにとってはとても苛酷な環境で
「アオサンゴ」は、比較的、高水温に強い種類だそう
サンゴショウをバリバリと食べる魚もいる
「チョウチョウウオ」
「ユビエダハマサンゴ」
サンゴショウが集まって、やがては島になったりもする
これからもサンゴショウの白化現象についても注意して見ていきたい
<質問コーナー>
(時間の都合上、1人だけということで、男の子からの質問
Q:「ヒカリキンメダイ」は、なぜ光を出すんですか?
ほんとだフシギ! てか、さかなクンが初めて描いたっていう絵にソックリ/驚
さかなクン:僕はあまり「ヒカリキンメダイ」については詳しくないんだけれども・・・
と言ったら、男の子がどんどん答えていって
さかなクン:すごいね! さかなクンより知ってる!
男の子:図鑑で観た
A:
目の下にいる「発光バクテリア」が回転して、光ったり、消えたりしている 「生物発光」
海ホタルも同じ 深海、洞窟などに棲んでいる
なぜ光るかは、エサをおびき寄せるためとか、仲間とコミュニケーションしているのでは?とかの説がある
サカナくん:
僕はいつも「ギョカン」(五感)を使ってくださいとお伝えしています
釣ったり、潜ったり、触ったり、美味しく頂いたりして、もっともっと魚や海のことを知ってほしい
●ナショナル・トラストについて 13:45~
(以下、それぞれの詳細は、ブログにポツポツ書く予定です
自然破壊が進んだきっかけは「産業革命」後
3人の個人がナショナル・トラストを立ち上げた
『ピーターラビット』で知られるビアトリクス・ポターは湖水地方を守るために印税も寄付した
日本で初めて指定されたのは、「鶴岡八幡宮」(驚
開発直前、川端康成らが土地を買い、守ったおかげで今のこの姿がある
これは、1964年 まさに東京オリンピックの年
鎌倉 / 大佛次郎が愛した街は、きっといい街。
(今、問題になっている中野区の森林伐採とまったく同じじゃないか
何年経っても、ヒトの欲は変わらないんだな
中野区平和の森公園
“年が明ければ殺されてしまう、中野区平和の森公園の樹木たちです。
何度でも言います。オリンピックのために17000本以上の生きた樹を切るのは間違ってる。”
●トラスト団体の取り組み 「天神崎の自然」14:15~
「天神崎の自然を大切にする会」 理事 玉井済夫氏
島の端から端まで数百mほどの小さな島 潮が引くと地面が出てくる
四十数年前、50軒ほどの別荘を作る計画がキッカケで保護活動が始まった
1970年代、高級リゾート地をつくるために開発されそうになり、1人の高校教師が立ち上がった
それにトラストも加わり、市民の心を動かして、保護につながった
(最初は1人でも、自然を守る大きな出来事に結びつくものなんだな
北緯34度にサンゴ礁が群生している
サンゴ礁を守るため「ラムサール条約」に登録
「黒潮」の分支流が豊かな生物を育む土地
今は「吉野熊野国立公園」のひとつとなった
<魚は緑が好き>
森がなければ、魚は獲れなくなる
海岸森を買うことで磯の環境を守っている
3月には冬の風が入って来る→南の生物がやって来る
森にはたくさんの「落ち葉」がある
その中にはたくさんの「土壌生物」が棲んでいる
ダニやトビムシは、有機物→無機物にしてくれる
それをミミズが食べる→浄化された地下水は海に流れこむ
海に栄養たっぷりの水が流れ込みプランクトンが育つ→魚が食べる
「海藻」
ヒジキなどの大群落もある
「海草」
アマモなど、浅い海で育つので、広くて平らな磯が必要
アオリイカなどもいる
「テーブルサンゴ」も育つ
「神島」
田辺市に住んでいた南方熊楠が保存運動に動いたことでも知られている(そうだった!
『小学館版 学習まんが人物館 南方熊楠』
『猫楠 南方熊楠の生涯』水木しげる
■南方熊楠 生誕150周年記念企画展 南方熊楠-100年早かった智の人-@国立科学博物館
開催期間:2017年12月19日(火)~2018年3月4日(日)
開館時間:午前9時~午後5時(金曜日、土曜日は午後8時まで)※入館は各閉館時刻の30分前まで
休館日:毎週月曜日
上野かあ! でも、これは観たいなあ!
<共生>
「湿地」
木を伐ると土(泥)が海に流出する
湿地で産卵するカスミサンショウウオは絶滅危惧種
淡水には海水生物もいる
「植樹活動」
昔、木を伐られて何もなかった場所に植樹しはじめて30年ほどに経ち、今では立派な森になっている
全国から100人ほど助っ人が来てくれる+募金活動も役立つ
時岡博士(名前はメモれなかった)は
「天神崎にもしものことがあったら知らせてほしい」と言ってくれた
それほど世界的にも残さなければならない重要な土地
外山八郎(ウィキ参照
日本におけるナショナルトラスト運動の先駆者、篤志家。
「トラストをどう進めたらいいか」と聞かれたら「バケツリレー」だと答えた
次々と課題がやって来るせめぎ合いの連続
土地の所有者、国との関係などなど
玉井:
今日は環境省からもいらっしゃっていて言いづらいですが
43年前は、環境省の対応も冷たかったです
<清掃活動>
購入した土地の維持として清掃活動は年4回 30人ほどでやっている
海底の清掃はダイバーさんがやっている 釣り客の捨てた?ルアーがたくさんとれる
ウニが缶やゴミを背負って生きている状態
(網での漁も、海に捨てた網がウミガメさんやサメなどにも絡まって瀕死状態なのを
レスキューしている動画をインスタやツイッタで見るたびに胸が詰まる
<子どもの教育>
子どもの教育にも力を入れている 「タイドプール」(ウィキ参照
“岩礁海岸や干潟の潮間帯において、干潮時に岩や砂泥底などの底質の
くぼみに海水が取り残されてたまったもの。潮だまりとも呼ばれる。”
今の子どもたちは、慣れていないせいか、魚を怖がって触りたがらないコも多い
「ウニのアパート」
ウニが岩に穴を開けているのでは、と言われている場所もある
実際に穴を開けているところを見た人はいないが、
研究者によると、ウニのサイズにピッタリの穴が
これほど密集して自然に開くことはあり得ないため
現状は、森の半分はトラストが買い、他は田辺市のもの 磯は買うことは出来ない
43年頑張ってもまだ保全できていない場所もある
(10分の休憩
●トラスト団体の取り組み 「柿田川」14:55~
柿田川みどりのトラスト 理事 樫村昇氏
<湧水は海水より命を育む>
「今ある森や自然は、なんとなく残っているわけではない」
富士山と地下水でつながっている柿田川 鴨川にも流れている
アユがとても多い川(たっくさんのアユが泳ぐ映像が迫力!!
透明な川の中には、可愛い白い花「ミシマバイカモ」が群生していてとってもキレイで感動
柿田川鮎の遡上の映像@清水町
「ミシマバイカモ」
ミシマバイカモの種を移植する活動もして、増えてきたものの
外来種の繁殖で、上流部のミシマバイカモが急に消えたのが気になる
アオハダトンボ(絶滅危惧種)もかなり減っている
年間通して水温は15度 ミネラルも豊富なため「駿河湾」も豊かにしている
調べてみたら水道水よりバクテリアがいないことが分かった
地下を通ることで水が浄化され、酸素が多く、栄養豊かなため「水草天国」となる
水草の栄養分の由来は森林+地下のメタン
「100平米運動」
バブル全盛の1980年代 国有林の原生林を伐採して開発し、観光名所をつくるという計画に反対して、
地元市民が行動を起こして守った 全国からも資金が集まった 「日本野鳥の会」も協力
<富士山とその周辺>
富士山もほぼ私有地(!?) お墓もたくさんある
・「歌才湿原トラスト」
“北海道・黒松内町にある歌才湿原は、道内では最古の貴重な高層湿原です。
氷河期からのピート(泥炭)が積もったとても貴重な湿原です。
もともとは私有地であったこの場所を、黒松内町は買い取り公有地にしようとしたところ、
町の購入予定価格600万円を上回る1,000万円の資金が必要となりました。
そこで当協会は、町と共同で湿原を購入することにしました。
地方自治体とトラスト団体が自然環境の保全のために共同で土地を購入し、共有の登記を行うのは国内で初めてのことです。”
ブナが自生している最も北の土地
町(行政)が買うと、町長が交代して、考えが変わり、開発できてしまうため
トラストと共同で買い、永久に開発しないと決めた、日本初の場所
「つなげよう 支えよう 森 里 川 海 プロジェクト」
富士山の地下水脈は四方に広がっている それは海水の水質にそのままつながっている
富士山の湧き水が柿田川にも流れ込んでいる
後に話が出る「愛宕山」からの湧き水は「千曲川」「信濃川」→海に流れる
百名山のひとつも私有地で、トラストが購入し、守っている
石垣島「白保海岸(しらほかいがん)」の「白保アオサンゴトラスト」
サカナくんが潜ったのはここいらへん 世界最大のアオサンゴの群生地
ここに空港を作ろうという計画が持ち上がり、世界中が反対した
結局、空港は出来て、今では、海岸に「売地」の看板が立っている
(沖縄特有の問題だな
アメリカも日本政府も自然より軍事、経済優先なのがよく分かる
海を買うことは出来ないため、海から10m、5haを寄付してもらった
周辺を整備・管理することで、海を守れる
「ナショナル・トラスト法」
イギリスでつくられた トラストが買った土地には税金が一切かからない
日本では、土地を買うと必ず「固定資産税」がかかる
その上、県からは「不動産取得税」、寄付しても国から「譲渡取得税」がかかる
<柿田川には「回遊魚」が多い その経路ごと保護が必要>
「食物連鎖」
アユを狙ってゴイサギ、カワセミが集まる→猛禽類のオオタカが集まる
(映像には、タヌキや、ノラネコまでアユを獲りに来ているのが映っていた/驚
川だけの保護ではなく、その周辺地域、海全体の保護にもつなげないと意味がない
<今年はアユが非常に少ない>
静岡の年間漁獲量は1トンと言うが、行政の調査、情報は曖昧
1970年調査 約10万匹→2017年 2000匹に激減
養殖用としてのアユは、海で50万匹、川で150万(だっけ?)獲っている
「毎年、40トンのアユを放流している」と言っているが→釣り客のため
人工飼育のアユは繁殖能力が低いと言うデータもある
1~3月は「シラス漁」もある
外来植物
2003年から駆除活動をしている 月2回
参加者も増え、外来植物は減ってきた
水源の保全
上流に植樹をしている 年に100~200本
鹿に苗木を食べられてしまうことに悩んでいる
・シリーズ鳥獣害を考える3『かわいい目のシカが害獣ってどうして?』(農山漁村文化協会)
どんぐり拾い
ブナを育てて富士山に植樹するため これまで2000本以上植樹した
地下水の汲み上げ量が増えたのが、回復しつつある
「東日本大震災の瓦礫の焼却灰の埋め立て」
引き続きモニタリングが必要
近くには「浜岡原発」もあるため、大きな地震があったり、事故があった際、
万一のことがないよう、安全を見守る活動も引き続き行う
排水問題
下水設備が整っていない
清水町はようやく下水設備を作ったがまだ不十分で、排水が川に流入している状態
藻類の異常繁殖
大腸菌がとても増えた 土壌汚染が考えられる
ゲンジボタルの減少
光を嫌うため、街が明るすぎる「外光問題」が絡んでいるというデータがある
ヘイケボタルは、さらにデリケート 住宅が山、川に迫っているため減っている
(こないだも、LEDの普及で街が夜中までずっととても明るすぎるのが、さまざまな問題になっているニュースも見たな
河畔林の維持
河畔林には鳥が集まる 今後も土地の買収をすすめていく予定
自然再生計画
行政+保護団体の協力が必須だが、なかなか互いの認識のズレが埋まらない
例:
行政は、子どもたちに川の自然を見せるために「クルーズ」を実施し、モーターボートを走らせて、
子どもたちは楽しんだが、プロペラで水草などを傷つけることに・・・
話し合った結果、今年でやめると決まった
自然観察会
年2回行っている 周辺地域も保護しないと意味がない
(日本独自の種を守るためには、「外来種の駆除」も重要なんだなあ
外来種は環境の変化に強く、繁殖力も強いため、日本独自の動植物がどんどん消えていってしまう
どちらも生き物だから、「駆除」という言葉には抵抗を感じるけれども、実際問題は、そうなるのか
●トラスト団体の取り組み 「愛宕山@軽井沢」
NPO法人 愛宕山てっぺんの森を守る会 理事長 加藤正文
公式Facebook
愛宕山っていろんなところにない?
「NHK放送博物館」に行った時も愛宕神社っていう所があったし
軽井沢、浅間山の麓にもあるなんて初めて知った
地元の自然保護活動の話が聞けるなんて貴重な体験で嬉しかった
今年の1月にNPOに認証されたばかり
「天神崎」の説明をされた男性が慣れた調子で、パワーポイントで写真を見せながら
淀みなくポイントを説明していた後だから、なおさら緊張されたらしく
加藤氏は、
「まだまだひよっこで、活動を始めたばかりなので、他のベテランの方々の前で話すのは恐縮ですが・・・」
と言っていたけれども、そう言っちゃうほうが、周りの空気も和むんだよねスピーチやプレゼンって
以前はまったく異業種にいたといっても、そこでは実績があったろうし
たどたどしいながらも、豊かな自然を画像と動画で紹介して、これからの夢も話していた
「私たちが調査に入るだけでも、自然は傷ついてしまう」という言葉が耳に残った
【内容抜粋メモ】
加藤氏は、太平洋戦争中、軽井沢に疎開し、その後に定住
前はビルの管理?の仕事をしていた
愛宕山は、300万年前の隆起により出来たと言われる
(浅間山の噴火による地震で崩落が起こったとかなんとか
その一部買い取り計画を進めた
アメリカ人の土地で、海外からも買い手がたくさんある
(どこもそれぞれの土地柄が感じられるなあ
トラストの助成金ももらい、約6000平米 全体の1/10が買い取れた
11ブロック中のてっぺん部分
<3つの神社のひとつ「愛宕神社」>
「軽井沢銀座」から行ける(この名前からちょっとローカルな寂しさを感じる・・・
「オルガンロック」がある 進駐軍が命名した
加藤氏らは30秒のCMも制作したけれども落選し、地域の子どもたちが作ったCMが採用された
昔は牧場だった
7月には100人で「ファンドレイジングパーティ」を催した
<自然保護と音楽の融合>
「モトテカコーヒー」
レコーディングライヴをして、長野出身のデュオが演奏し、CDをつくった 来春発売 1枚2000円
「a-trust」主催 冬・森の音楽会 2017.12.24
森の結婚式
(軽井沢で結婚式を挙げたい人はたくさんいて、昔から人気だね 私のいとこも軽井沢で挙げた
「半額パスポート冊子」
「アスク」の協力を得て「長野元気本」を発行
軽井沢の飲食店で3回まで半額で食べられる
「a-trust」会員にはプレゼント、一部コンビニで980円で販売
長野を元気にする会
(なんだか軽井沢の観光の宣伝みたいになってきましたがw
でも、なんでも最初からやろうとすると、試行錯誤の連続なんだろうね
大学との連携
ブックレット作り、リアルタイムの動画配信など
「植生調査」
4パートに分けて、木の種類などをこれまで7回調べた
ニホンカモシカ、オニヒョウタンボク(絶滅危惧種)もみつけた
頂上に近いほど低木が多いことが分かった
裾野は226%に対して、頂上は36%
動物は、ツキノワグマ(!)、アナグマなど
(生態系のピラミッドの図では、頂点はフクロウだったな
<軽井沢の特徴は「別荘地」の多さ>
「別荘地」が10%を占める
軽井沢総面積 1万5600ha
森林 70%
別荘 10%
ゴルフ場 10%
市街地 10%
「オオヤマカタバミ」も見つけたが除草されている所も多い
「ナツツバキ」が多い
人工的に植えた木が多く、こないだの台風21号では倒木が多かった
人工林のカラマツが約300本 これは災害に弱い
加藤:
今回分かったことの1つに、NPOで勤める女性は「寿退社」が多いこと
持続的な活動が必要な中で、大きな課題と思った
(男性の聴衆者から失笑が出ていたけれども、これこそ根が深い問題 すべてがつながっている
敢えて言ったのは、外から見ると気づくことも多いからだろう
ドローンも活用したいとイメージしている
庭園管理のアライアンス
・保護地に大勢来て荒らさないようにする
・保護の安定収入につながると考える
「A path in the forest」
植生調査でも森は傷むと分かったため
(「積層ビジネス」って何だろう???
最後は、指揮者・小澤征爾さんの言ったいい言葉で締めくくっていたけれどもメモれなかった
森の大切さと、神さまの手紙がどうとか?
閉会の挨拶
今回、初めて「海」をテーマにしてみた
各地で「磯焼け」が問題視されている(ウィキ参照
“磯焼け(いそやけ)とは、ある沿岸海域に生息する海藻の多くが死滅し、
それに伴ってアワビなどの水棲生物が減少し、漁業に大きな打撃を与える現象のことである。”
コンブには鉄分が必要だが、不足している
(ヒトがコンブを栄養にしているように、コンブにも栄養が必要なのね
国の方針でブナは伐採され、木材にするスギなどにかえている
(それだけはヤメテ
それで花粉症を国民病にして、もう何十年にもなるのに
花粉症自体をビジネス化して儲けてるんだからどうしようもない
落葉樹の落ち葉で「腐葉土」が出来て、雨が降って→川→海に栄養分が流れ出す
磯にもコンブが生える→プランクトンが増える→魚介類が増える
すべてはつながっている
***
第二部の交流会は別途だし、充分勉強になったから、私たちはここで退室
4時間は長いのでは?と思っていたけど、たっぷり話を聞いて、貴重な時間だった
部屋の後ろには、サカナくんの可愛い人形とカレンダー!!まであった 全部手描き?!
中が見れなくて分からなかったのは残念
その他にも、たくさんの冊子、パンフを拾ってきたので、
ブログ、インスタ等でちょこちょことメモる予定
***
東武デパート内の喫茶店でひと休みした
●伽羅路
私は抹茶のクリームあんみつ? Nさんはナッツののったあんみつ
どちらも下はコーヒーゼリーで、卵みたいに見えるのは杏
けっこうお腹いっぱいになる
土曜でどこも混む中、この店は以前も入ったけど、ちょっと分かりづらいせいかいつも空いてるv
冬にアイスはちょっと寒いけど
*
その後、N氏とは別れて、私はウンナナクールにあったか下着を買いに行ったv
以前も長袖2枚、半そで1枚買って、とってもあったかくて重宝している
ふわ太郎無地 長袖シャツ
下着でも試着できるのも嬉しい
今、サービスで、オフィシャルのインスタをフォローすれば
アイロンでつけられるアップリケがもらえるとのことで、レジでフォローして画面を見せた
この画像通りじゃないけど、馬、ワニ、雲、葉とかの中から
普段なら選ばない蝶を選んでみた
すぐその場でつけてもらえるということで、マフラーにつけてもらったら
ステキなワンポイントになったv
業務用のプレス機?がかっちょいい