■『日本列島大地まるごと大研究2 地層の大研究』(ポプラ社)
平田大二/監修 渡辺一夫/文・写真
地球のことをもっと知りたいシリーズv
新しいコトバとその意味を覚えるのって、毎回ワクワクする。
地方の名所には、こうした珍しい岩や地形などが見所になっているところが多いことが分かった。
【内容抜粋メモ】
●地層はどうできる?
プレート:地球の表面は、何枚かの岩盤で覆われていて、年に数cmほど動いている。
地層:泥、砂、れきが層状に積み重なってできたもの。
単層:上のほうほどつぶが細かく、したはつぶ大きい。上の層ほど新しい。
堆積岩:長い年月を経て地層がかたくなったもの。
「グランドキャニオン」
18億4000万年前〜2億7000万年前までの地層が見られる。
石灰岩:サンゴなど生物の死骸が体積してできた岩石。酸性の水に溶けやすい。
ドリーネ:石灰岩の地層が雨水にとかされてできるくぼ地。
カルスト:石灰岩地帯の地形。
石灰華段丘:地下水に含まれる石灰分が皿のような形に堆積している地形。
高知県土佐清水市竜串
海食台:大地の変動でもりあがり、波に削られ、岩の台になった海岸。
漣痕(れんこん):リップルマーク。波状の模様の地層。
〜帯:同じ時代の岩石が連なる地層。四万十帯など。日本列島は、こうした地層がいくつも組み合わさってできている。
プレートの動きと付加体(海洋プレートの堆積物)
日本列島は、おもに「海洋プレート」が「大陸プレート」の下にもぐりこんだ時にはりつけられた「付加体」の岩石によってできている。
付加体は追加され続けているので、太平洋側ほど新しい地層となる。
しゅう曲:ぐにゃりと曲げられた地層。巨大なものは「山」となる。
断層:地層を横切るように割れ目ができること。地層の中でもっとも弱くなる。日本に多い。
正断層、逆断層、横ずれ断層の3つがある。
活断層:これからも大きく動くだろうと予想される断層。
正断層@神奈川県三浦市
フォッサマグナ:大きな断層によって大地がおちこんだ地帯。くぼみに火山活動による噴出物が積もり、富士山などの火山ができた。
吉野川は中央構造線に沿って流れている。
スランプ構造:海底の地すべりや地震などの時に起こる/巨大なスランプ構造といわれる牛が首(新潟県柏崎市)
三原山:もとは海底火山で3万年ほど前に海上にあらわれた。火山の噴出物でできていて、くずれやすい地層。
スコリア:黒っぽい層に小さな穴が無数にあいている岩片。
シラス:軽石を含んだ白っぽい火山灰でできている。水はけのよいシラス台地の下は湧水が豊富だが、大雨があると地すべりを起こす。
関東地方は、畑の土が黒っぽい。この黒土や赤土は降り積もった火山灰と、腐葉土。
関東ローム層:その赤土がつくる層。江ノ島は箱根火山の火山灰によるローム層に覆われている。
玄武洞の玄武岩の柱状節理は六角形/驚 玄武洞のある山陰海岸ジオパークは、世界ジオパークに認定されている。
火成岩:マグマが冷え固まった岩石。
深成岩:地下の深いところでゆっくりと冷え固まったマグマ。
花崗岩:深成岩で代表的な岩。。白っぽい。地球上の大陸をつくる代表的な岩石。石垣や敷石などに使われる。
変成岩:地下深くで熱と圧力をうけて変化した岩石。
荒川の川原では変成岩の結晶片岩を観察できる@埼玉県長瀞町
片麻岩:堆積岩などが地下深くで、さらに高温になるとできる変成岩。
ホルンフェルス:マグマの熱をうけた変成岩。
露頭:地層や岩石が地表にあらわれている場所。調べに行く時は、国土地理院発行の地形図をもっていくとよい。
岐阜県から富山県、隠岐諸島にかけては、日本列島の中でもとも古い地層がある。
参考
「産業技術総合研究所 地質標本館」茨城県つくば市東1−1−1
「長野市立博物館分館戸隠地質化石博物館」
平田大二/監修 渡辺一夫/文・写真
地球のことをもっと知りたいシリーズv
新しいコトバとその意味を覚えるのって、毎回ワクワクする。
地方の名所には、こうした珍しい岩や地形などが見所になっているところが多いことが分かった。
【内容抜粋メモ】
●地層はどうできる?
プレート:地球の表面は、何枚かの岩盤で覆われていて、年に数cmほど動いている。
地層:泥、砂、れきが層状に積み重なってできたもの。
単層:上のほうほどつぶが細かく、したはつぶ大きい。上の層ほど新しい。
堆積岩:長い年月を経て地層がかたくなったもの。
「グランドキャニオン」
18億4000万年前〜2億7000万年前までの地層が見られる。
石灰岩:サンゴなど生物の死骸が体積してできた岩石。酸性の水に溶けやすい。
ドリーネ:石灰岩の地層が雨水にとかされてできるくぼ地。
カルスト:石灰岩地帯の地形。
石灰華段丘:地下水に含まれる石灰分が皿のような形に堆積している地形。
高知県土佐清水市竜串
海食台:大地の変動でもりあがり、波に削られ、岩の台になった海岸。
漣痕(れんこん):リップルマーク。波状の模様の地層。
〜帯:同じ時代の岩石が連なる地層。四万十帯など。日本列島は、こうした地層がいくつも組み合わさってできている。
プレートの動きと付加体(海洋プレートの堆積物)
日本列島は、おもに「海洋プレート」が「大陸プレート」の下にもぐりこんだ時にはりつけられた「付加体」の岩石によってできている。
付加体は追加され続けているので、太平洋側ほど新しい地層となる。
しゅう曲:ぐにゃりと曲げられた地層。巨大なものは「山」となる。
断層:地層を横切るように割れ目ができること。地層の中でもっとも弱くなる。日本に多い。
正断層、逆断層、横ずれ断層の3つがある。
活断層:これからも大きく動くだろうと予想される断層。
正断層@神奈川県三浦市
フォッサマグナ:大きな断層によって大地がおちこんだ地帯。くぼみに火山活動による噴出物が積もり、富士山などの火山ができた。
吉野川は中央構造線に沿って流れている。
スランプ構造:海底の地すべりや地震などの時に起こる/巨大なスランプ構造といわれる牛が首(新潟県柏崎市)
三原山:もとは海底火山で3万年ほど前に海上にあらわれた。火山の噴出物でできていて、くずれやすい地層。
スコリア:黒っぽい層に小さな穴が無数にあいている岩片。
シラス:軽石を含んだ白っぽい火山灰でできている。水はけのよいシラス台地の下は湧水が豊富だが、大雨があると地すべりを起こす。
関東地方は、畑の土が黒っぽい。この黒土や赤土は降り積もった火山灰と、腐葉土。
関東ローム層:その赤土がつくる層。江ノ島は箱根火山の火山灰によるローム層に覆われている。
玄武洞の玄武岩の柱状節理は六角形/驚 玄武洞のある山陰海岸ジオパークは、世界ジオパークに認定されている。
火成岩:マグマが冷え固まった岩石。
深成岩:地下の深いところでゆっくりと冷え固まったマグマ。
花崗岩:深成岩で代表的な岩。。白っぽい。地球上の大陸をつくる代表的な岩石。石垣や敷石などに使われる。
変成岩:地下深くで熱と圧力をうけて変化した岩石。
荒川の川原では変成岩の結晶片岩を観察できる@埼玉県長瀞町
片麻岩:堆積岩などが地下深くで、さらに高温になるとできる変成岩。
ホルンフェルス:マグマの熱をうけた変成岩。
露頭:地層や岩石が地表にあらわれている場所。調べに行く時は、国土地理院発行の地形図をもっていくとよい。
岐阜県から富山県、隠岐諸島にかけては、日本列島の中でもとも古い地層がある。
参考
「産業技術総合研究所 地質標本館」茨城県つくば市東1−1−1
「長野市立博物館分館戸隠地質化石博物館」