■『やさしい図解・地球があぶない3 なぜ雨が酸性雨にかわるのか?』(偕成社)
トニー・ヘアー/文
1992年発行時点で「あぶない」ってゆってて、それからもう20年近くたったのに、「さらにあぶない」て進歩してないな
【内容抜粋メモ】
日本でも全国的にレモンジュースなみの「すっぱい酸性雨」が降るようになった。
工場、火力発電所、自動車などで燃やされる、石炭、石油が原因。
都市が出す大気汚染物質/工場みたいな牛舎
大気を汚染する物質として問題になっているのは「硫黄酸化物」「窒素酸化物」。
車の排気ガスは、窒素酸化物を含んでいる。
●酸性雨とは?
硫黄酸化物、窒素酸化物が大気を運ばれる間に「硫酸「硝酸」に変わり、雨に溶け込む
自然の中にも「火山」の噴煙には「二酸化硫黄」がたくさん含まれている。
・工場などから 90%
・火山などから 10%
被害がもっともひどいのはヨーロッパ。
1950〜1970年、ヨーロッパの雨は、10倍も酸性が強まった。
●酸性雨は国境をこえる
スカンジナビア半島のノルウェー、スウェーデンは工業国家ではないが、
イギリス、ドイツなどの工業地帯から出た汚染物質が大気にのって酸性雨が降りそそぐ。
スウェーデン
8万5000の湖沼のうち、2万1500が酸性雨の被害を受け、うち4500では、すでに魚が死に絶えた
酸性雨の被害に遭った湖沼は、透き通ってキレイに見えるが、生物がすべて死んでしまったから。
また、酸性になった土から「アルミニウム」が溶け出して湖に流れ込み、
魚のエラに炎症を起こし、窒息死させている。
●木・土をだめにする酸性雨
イギリス
全国の森林のうち67%が酸性雨の被害を受けている。
ドイツの「黒い森」
もっとも美しい森として知られていたが、75%の木が枯れたり、弱ってしまった。
チェコ
●建造物を溶かす
酸性雨で腐食されたポーランドの彫像
パルテノン神殿の大理石でつくられた神や人の顔が溶けている。
●酸性のスモッグ
表層オゾン:地上付近にできるオゾン
車の排気ガスもスモッグを引き起こす。
光化学スモッグにやられた葉
「光化学スモッグ」
「オゾン」や、肺や目を刺激する「硝酸ペルオキシアセチル」という有害な化学物質が含まれている。
●体を蝕む酸性雨
1952年、ロンドンでは、ひどいスモッグのせいで、4000人が死亡した。
暖房用の石炭の煙が地上に低く垂れ込めたせいで、人々は呼吸器官をやられた。
「大気粉塵」
ディーゼル車が吐き出す排気ガスには「発がん性物質」が含まれていることがある。
汚染された大気を吸うと→気管や気管支が収縮して酸素をとりこめない→心臓に負担がかかる。
鼻から吸い込まれた硫黄酸化物は、肺胞に入り、硫酸にかわる。つよい酸で肺がやられる。
●どうすれば酸性雨がなくなる?
「触媒式浄化装置」
排気ガスの窒素酸化物の90%が取り除かれる。
「火力発電所の脱硫装置」
日本の火力発電所は、公害除去装置が取り付けられていて、90%の硫黄酸化物を取り除いている。
・クルマの排気ガスを減らすため、歩く、バスや電車を利用する。
都市によっては、市内にはいるクルマの量を制限したり、市内に入るためお金を払うところがある。
光化学スモッグ注意報が出ている時は、交通規制をしている、など。
・エコマークのついた製品を買う。
・リトマス紙が青から赤に変われば酸性雨
汚染されていない雨のpHは5.6くらいで、やや酸性。
酸性雨は、pH5.6より酸性の強い雨をいう。
日本の雨は、pH4.4〜5.5。
「臨海負荷値」
汚染の程度を表す数字。これを超えると生物が棲めなくなるという目安を示す。
「イギリスの湖や川の再生には、これまでにたまったイオウの70%を取り除くことが必要」と言われている。
「酸性雪」
酸性物質は、雨やスモッグだけではなく雪にもまじる。
汚染された雪は灰色をしていて、汚く見える。
「クリーンエネルギー」
・風車式発電を行う。
・ドイツでは、大発電所方式を止め、市内に270カ所の小発電所をつくった。
・化石燃料を使う発電でも、発電機を小型にして、町のあちこちで自家発電を行う。
・石炭をキレイにしてから燃やすと酸性物質を減らせる。
・ディーゼル車は、ガソリン車に比べて、30倍も多くの二酸化窒素を吐き出す。
日本は酸性を弱める性質の土が多いため、被害があまり出ないだろうと言われてきたが、
日本でも酸性雨は降り、酸性度が強まっている。
トニー・ヘアー/文
1992年発行時点で「あぶない」ってゆってて、それからもう20年近くたったのに、「さらにあぶない」て進歩してないな
【内容抜粋メモ】
日本でも全国的にレモンジュースなみの「すっぱい酸性雨」が降るようになった。
工場、火力発電所、自動車などで燃やされる、石炭、石油が原因。
都市が出す大気汚染物質/工場みたいな牛舎
大気を汚染する物質として問題になっているのは「硫黄酸化物」「窒素酸化物」。
車の排気ガスは、窒素酸化物を含んでいる。
●酸性雨とは?
硫黄酸化物、窒素酸化物が大気を運ばれる間に「硫酸「硝酸」に変わり、雨に溶け込む
自然の中にも「火山」の噴煙には「二酸化硫黄」がたくさん含まれている。
・工場などから 90%
・火山などから 10%
被害がもっともひどいのはヨーロッパ。
1950〜1970年、ヨーロッパの雨は、10倍も酸性が強まった。
●酸性雨は国境をこえる
スカンジナビア半島のノルウェー、スウェーデンは工業国家ではないが、
イギリス、ドイツなどの工業地帯から出た汚染物質が大気にのって酸性雨が降りそそぐ。
スウェーデン
8万5000の湖沼のうち、2万1500が酸性雨の被害を受け、うち4500では、すでに魚が死に絶えた
酸性雨の被害に遭った湖沼は、透き通ってキレイに見えるが、生物がすべて死んでしまったから。
また、酸性になった土から「アルミニウム」が溶け出して湖に流れ込み、
魚のエラに炎症を起こし、窒息死させている。
●木・土をだめにする酸性雨
イギリス
全国の森林のうち67%が酸性雨の被害を受けている。
ドイツの「黒い森」
もっとも美しい森として知られていたが、75%の木が枯れたり、弱ってしまった。
チェコ
●建造物を溶かす
酸性雨で腐食されたポーランドの彫像
パルテノン神殿の大理石でつくられた神や人の顔が溶けている。
●酸性のスモッグ
表層オゾン:地上付近にできるオゾン
車の排気ガスもスモッグを引き起こす。
光化学スモッグにやられた葉
「光化学スモッグ」
「オゾン」や、肺や目を刺激する「硝酸ペルオキシアセチル」という有害な化学物質が含まれている。
●体を蝕む酸性雨
1952年、ロンドンでは、ひどいスモッグのせいで、4000人が死亡した。
暖房用の石炭の煙が地上に低く垂れ込めたせいで、人々は呼吸器官をやられた。
「大気粉塵」
ディーゼル車が吐き出す排気ガスには「発がん性物質」が含まれていることがある。
汚染された大気を吸うと→気管や気管支が収縮して酸素をとりこめない→心臓に負担がかかる。
鼻から吸い込まれた硫黄酸化物は、肺胞に入り、硫酸にかわる。つよい酸で肺がやられる。
●どうすれば酸性雨がなくなる?
「触媒式浄化装置」
排気ガスの窒素酸化物の90%が取り除かれる。
「火力発電所の脱硫装置」
日本の火力発電所は、公害除去装置が取り付けられていて、90%の硫黄酸化物を取り除いている。
・クルマの排気ガスを減らすため、歩く、バスや電車を利用する。
都市によっては、市内にはいるクルマの量を制限したり、市内に入るためお金を払うところがある。
光化学スモッグ注意報が出ている時は、交通規制をしている、など。
・エコマークのついた製品を買う。
・リトマス紙が青から赤に変われば酸性雨
汚染されていない雨のpHは5.6くらいで、やや酸性。
酸性雨は、pH5.6より酸性の強い雨をいう。
日本の雨は、pH4.4〜5.5。
「臨海負荷値」
汚染の程度を表す数字。これを超えると生物が棲めなくなるという目安を示す。
「イギリスの湖や川の再生には、これまでにたまったイオウの70%を取り除くことが必要」と言われている。
「酸性雪」
酸性物質は、雨やスモッグだけではなく雪にもまじる。
汚染された雪は灰色をしていて、汚く見える。
「クリーンエネルギー」
・風車式発電を行う。
・ドイツでは、大発電所方式を止め、市内に270カ所の小発電所をつくった。
・化石燃料を使う発電でも、発電機を小型にして、町のあちこちで自家発電を行う。
・石炭をキレイにしてから燃やすと酸性物質を減らせる。
・ディーゼル車は、ガソリン車に比べて、30倍も多くの二酸化窒素を吐き出す。
日本は酸性を弱める性質の土が多いため、被害があまり出ないだろうと言われてきたが、
日本でも酸性雨は降り、酸性度が強まっている。