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『小学生・社会科見学シリーズ 鉄をつくる工場』(ポプラ社)

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■『小学生・社会科見学シリーズ 鉄をつくる工場』(ポプラ社)
野田一郎/指導

とっても身近にありすぎて、実際どうゆう人たちが、どういった工程で
作っているのか知らないモノってたくさんあるんだなって気づいた/驚

製鉄所がこんな過酷な職場だったなんて初めて知って驚いたと同時に、
なにもかも、いちいちスケールがデカすぎて笑ってしまったw

海外の安い鉄におされて、国内の製鉄工場はだいぶ減ったって書いてあったけど、今はいくつぐらいなんだろ?

工場内に貼られた「努力で築こう0災職場」て標語がリアルで怖い
作業員さんがガスマスクをしてるってことは、有害な粉塵とかガスが出てるってことか?
それに工場内を清潔にするのはいいけど、毎日出る大量のゴミをどうしているのかも気になった。


【内容抜粋メモ】(川崎製鉄千葉製鉄所)

 
鉄鉱石を積んだ大型タンカー/ブラジルの鉱山で鉄鉱石(赤い部分)を掘り出しているところ

鉄の原料は「鉄鉱石」。その99.7%が外国からの輸入。
鉄鉱石を溶かす燃料になる石炭も95.4%が輸入。
ともに最大の輸入先は、オーストラリア。

 
ヤードとよばれる原料置き場に、ベルトコンベアが1kmほど伸びている。
運ばれた石炭・鉄鉱石はスタッカーで積み上げられる。

日本には製鉄所が20ほどある。その敷地は845万m2。作業員は1万7000人。


コークス工場の作業員は危険なガスを吸い込まないようマスクをしている。


1.鉄の原料をつくる
鉄をつくるには、鉄鉱石、石灰石、燃料の石炭が必要。
これらを溶鉱炉に入れて、溶かして、鉄分を取り出す。

 
製鉄所の心臓部が「溶鉱炉」。
ここで働く作業員は、熱に強い安全服やマスクをつけている。


溶けた鉄は1500度もあるため、安全服を着ていても、1分といられない熱さ。

 
溶鉱炉のしくみ/メーター室では、溶鉱炉の出銑口などを見張れる。

2.とけた鉄を運ぶ

溶鉱炉から流れ出た銑鉄は、トーピードカーに入れて「製鋼工場」に運ぶ。
鉄を運ぶための鉄道の長さは全部で120km。

3.銑鉄を鋼にする

銑鉄から不純物をとって、もっと丈夫な鋼に加工して、連続鋳造工場へ運ぶ。

4.鋼を形づくる
 
鋼を10mおきにガスバーナーで切る/スラブは(切った塊)貨車に積み圧延工場に運ぶ
もう一度1300度に熱し、鉄板に押し伸ばされる。

 
鉄板はぐるぐる巻きのコイルにされる/鉄板や鉄パイプは貨物船に積み海外へ売られる

日本の鉄の生産高は、ソ連(本文まま)についで世界第2位。
だが、外国の安い鉄に押されて生産高は落ちている。

5.省資源・公害防止
 
工場で使われた水はまた使う/鉄鉱石置き場のくずも集める。赤いのは鉄鉱石の粉

鉄1tつくるのに、水150tが必要。
この製鉄所では、1日に海水220万t、淡水140万tを使う。淡水の90%は回収して再利用する。

ガスや熱エネルギーも、燃料や、火力発電に使っている。


溶鉱炉は、レンガを積んで作ってから、一度火をつけると、壊れるまで消すことはない。
溶鉱炉の寿命は、10〜15年くらい。


工場萌えな人たちは、この夜景に魅了されるんだな。




世界中で生産される金属のうち95%は鉄。理由は、

・もっとも手に入りやすい金属。
・丈夫で長く使用できる。
・切る、溶かすなど加工がしやすい。
・使う目的によって弾力性のあるものなどが作れる。

工場の機械を動かすには、たくさんの電力がいる。
また、よい港の設備が必要。そのため、工場は太平洋側の海に面したところに集中している。



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