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notes and movies(2004.8〜 part3)

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過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part2からのつづきで、このノートのラスト。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


■『座頭市』(2003)

監督:北野武 出演:ビートたけし、浅野忠信 ほか
カッチョイイ そしてスタイリッシュ 新しい時代劇。ハリウッドの侍ブームはここから始まった!?
緊迫した空気と、一見アンマッチなシーンの構成はたけし流。
タカさん、枝豆さん、槍を持って騒いでる人も軍団の人だよねw
子どもをあやすために変顔をしてみせてウケない岸部一徳さんや、
タカさんの「剣術を教えてやろう」ってショートコント(ベタだ)や、
まぶたに目を描く基本的な笑いも海外でウケたかな?
とにかく日本的要素満載だし、江戸時代ブーム?の中、様々な小物、風習、風俗も同じ日本人として興味深い。
田園風景でタップしてたり、太鼓や笛も使って、音楽も和モノだし、和洋折衷さが上手い。
こーなったらぜひ元ネタもチェックしたいv


■『人間の証明』(1977)

監督:佐藤純彌 出演:岡田茉莉子、松田優作、ジョー山中 ほか

「かあさん、僕のあの麦わら帽子、どこに行ったんでしょうね」

という詩の一節が強烈に印象に残り、「観てから読むか、読んでから観るか」という宣伝文句も有名。
テーマ曲も大ヒット。今聴いてもジーンとする名曲だ
しかも、この豪華キャスト+数億円を投入して初NYロングロケで現地スタッフを使ったのは日本初らしい。

しかし一番は原作のたしかな魅力。
最近、竹内豊を主人公にドラマ化されて、そっちのほうが原作のイメージに近いらしいが、要チェック。
が、'77に撮影された、この時代独特の空気感は、この時しか醸し出せないもの。
戦後の混乱期の日本の荒んだダークな部分も、そう遠くない過去として伝えていかなければならないだろう。

「すでに1つの帽子を失い、それでも息子だけは守りたかったのに、失った帽子は二度と戻らないのです」

DVDには当時のパンフ、予告、スタッフ詳細データもあり。


■『スウィングガールズ』(2004)(劇場にて

監督:矢口史靖 出演:上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、平岡祐太 ほか
知人が面白いって言ってたからシネクイントに観に行った。水曜なのに割引なし
でも結構笑えた。F氏は期待しすぎてイマイチ
本人らが吹いてるってスゴイし、JAZZイイ
パンクギターの元カレデュオ兄弟♪失恋してもLovin' youって爆!

♪Take the A train 、♪Sing Sing Sing 、♪In the mood etc...
彼女らはNYのストリートパフォーマンスまでしたとかv 向こうでも上映したんだよね。
東北の冬景色はどこか懐かしくて、元気ハツラツの今時コギャルがずーずー弁喋ってるってとこがユニーク。
劇場にいたパンダ、ゴンザレス・・・いやゴンゾウはキモ可愛かった


■『砂の器』(1974)

監督:野村芳太郎 出演:加藤剛、島田陽子、緒形拳、笠智衆、佐分利信 ほか
なんとも旅情誘う作品。構想14年の執念が結実し、素晴らしい映像美と極上ミステリーの大ヒット作が生まれた。
特典は川又氏インタビュー「日本の四季が成功の秘密」、
芥川氏(故芥川龍之介三男/驚)の息子?ロッカーのひと言、
ロケ地を追ったドキュメンタリー川又氏曰く

「映画とは嘘の連続だ。よりリアルに撮るため、松本さんは納得してくれた」

午前3時から撮ったという逆光の少年が砂で器を作って風に壊されるシーンは珠玉の美しさ


■『白い巨塔』(1966)
監督:山本薩夫 出演:田宮二郎、田村高廣、東野英治郎、小沢栄太郎、石山健二郎、滝沢修 ほか
なるほど単純な勧善懲悪の娯楽に終わらせないことで、観た人に問題意識を持ってもらおうという意図がある社会派ドラマ。
時間なくて3日に分けて観たけど、網の目の如く張り巡らされた病院内の派閥抗争は、
政治ほかあらゆる権力横行の場で、日々くだらん張り合い、騙し合いが繰り返されているのだろう。
はからずもリメイクされたドラマの元ネタシリーズとなったが、どれも秀逸で見応えあり。
原作の面白さと、俳優、スタッフも素晴らしい名作ばかり。もっとこんな昭和の名作が観たい!

「お父様が一度でも大学病院の権威体質を変えようとした? 逆に16年間その上にあぐらをかいてきたんだわ」

皆でGメン歩きで回診する様子も話題となった。
始終、内臓クチャクチャのリアルなシーン。あれはどう撮影したの?


■『八甲田山』(1977)
監督:森谷司郎 出演:高倉健、北大路欣也、三國連太郎、加山雄三 ほか
ギリギリの日程で夜中から観始めて、2時すぎてた? 結局、特典インタビューは見れずじまい
冬観たらさらに寒くなるが、吹雪シーンは凄い! 途中のどかな春夏との対比の演出で、自然の猛威を感じた。

「この次会う時は八甲田山で」

「八甲田山でのことは、誰にも話すな」

無謀で、無意味な死だ。戦争の愚かさの一つとして描いたのだろう。


■『モンスター』(2003)(劇場にて
監督:パティ・ジェンキンス 出演:シャーリーズ・セロン、クリスティーナ・リッチー ほか
重かったけど色々考えさせる1作。
とにかくシャーリーズ・セロンの犯人役への執念、化けっぷりの根性にビックリ!
クリスティーナ・リッチーもゲイで気弱な役を繊細に演じてる。
思わずジョンの♪Woman is the nigger of the world〜が頭の中に流れた。

服役の数十年、彼女は何を考えたか。自分をただ憐れんだか? セルビーへの想いに終始したか?
それとも自分の半生を冷静に見つめなおし、しなくても済んだ殺人について良心の呵責に苛まれたか?

犯罪者は、心から反省する者は一人もいないと犯罪心理学者がTVで話していた。
少なくとも生きるために売春や命を削る思いをせずに済む塀の中は、むしろ、
外界の脅威から彼女を守ってくれはしなかっただろうか?

関連本かDVDかなにかも出たよね。どんな理由であれ、殺人の罪は許されないが、
「他に選ぶ術がなかった! ただ生きていくために!」と叫ぶ彼女のセリフが耳に残る。


■『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2004)

監督:ウォルター・サレス 出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、ロドリゴ・デ・ラ・セルナ ほか

「これは偉業の話ではなく、ある意志?をもった若者2人が一時並行した物語だ」

『天国の入口〜』の主演男優が再び主役を張って、新鮮で精鋭な魅力を放っている。
チェゲバラの革命指導者としての活躍は全く知らないが、南米を旅するロードムーヴィとしては珠玉の美しさと人情物語。
ラテンミュージックがイイ感じに散りばめられている
女と酒と音楽を愛する陽気な人柄と、反面、虐げられた人々の苦しい生活の対比を
色鮮やかなカラーとモノクロの静止画で印象づけている。

「この旅で何かが大きく変わった。昔の自分ではない。その答えを見つけたい」

2人の道中の実際の写真も公開された。



【イベントメモ】
「月の光の中のフランキーとジョニー」@THEATRE1010(追加で別記)
温泉旅行@河口湖 2004.11.27-28


【ライヴレポ(追加で別記)】
エゴラッピン@ライブビート 2004.8.26
LEVI'S LIVES 04@ラフォーレミュージアム六本木 2004.9.17
TOKYO SKA CRAZE 2004@野音 2004.9.19
CDで〜た PRESENTS MUSIC EVOLUTION 01@恵比寿リキッドルーム 2004.9.25
Blue Beat Bop! 2004@渋谷O-EAST 2004.10.3
スカパラ@国立代々木競技場第一体育館 2004.10.22
PE'Z@早稲田学祭 2004.11.6
YO-KING「ライフワークツアーvol.7」@恵比寿リキッドルーム 2004.12.1



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