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Channel: メランコリア
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『行きずりの街』(2010)

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『行きずりの街』(2010)
原作:志水辰夫 監督:阪本順治
出演:仲村トオル、小西真奈美、南沢奈央、ARATA、窪塚洋介、石橋蓮司、江波杏子 ほか

“1992年度の「このミステリーがすごい!」で第1位に選出された。”というジャケの宣伝文句を見て期待大。
スタッフも言っているとおり、ドラマのストーリーとしてはオーソドックスでシンプルだけど、
12年ぶりに再会した元教師と生徒の男女の愛、理事長の不審な死というミステリーが絶妙に絡まって見応えがあった。

堅物な国語教師の心の葛藤を演じた仲村トオルさんの魅力で引っ張っている感じ。
12年越しに求め合うラヴシーンが熱かった!
同じ原作を女性の監督が撮ったらどうなっただろうね。

trailer

▼story
塾の国語教師ハタノの教え子・ユカリが消えた。
東京への進学が決まった日の様子がおかしかったことも気になって、ハタノは笹山から上京して行方を調べはじめる。
ユカリは、学校を辞めて、六本木のクラブで働き、そこの客・角田と付き合っていた。
ひと月21万円もするマンションに住んでいたが、角田とともに何かの事件に巻き込まれて逃げている様子。

ハタノは、教え子で元妻のマサコが夜勤めているクラブを12年ぶりに訪ねる。
そこの客・池辺は、メンテナンス会社の社長だが、ケイアイ学園にいた頃、
娘の素行の悪さをハタノが指導して道を踏み外したことを今でも恨んでいる。

その池辺が今では学園の理事長で、新しいキャンパスの建設計画にも関わっていることを知って驚くハタノ。
ハタノに好意的だった前理事長ヨシアツは不審な事故死を遂げており、
池辺の手下・中込らが常にハタノらを尾行していることに気づく。



 
新さんは、クラブのママに惚れてる若手実業家役で、ほんの数シーン。
「妬いてるの?」
「まさか。生まれてこのかた一度もジェラシーなんて感じたことない」


私の高校にもいたけどね。卒業後すぐに美術教師と結婚したコとか、ほかにも。
本人同士が本当に好きなら年齢や立場は関係ないと思うけど、親にしてみたら複雑だろうね。
マサコの母親がハタノに「もう一度押してごらんなさい」みたいに言うセリフも意外だった。

「笹山にいた時、君と同じ月を見ていると思ってた。そうゆうとこにも鈍感だったんだな。母親だっていうだろ、月は」

「国語の教師のくせに、肝心な言葉が足りなすぎなのよ」

「許すなよ、こんな男は、いつまでも許すな!」


窪塚くん演じる、元ボクサーで、哲学を学んだっていう中込ってキャラがなかなか面白い。
「部長はやめろって。この歳で部長にする会社なんてロクなもんじゃない」
「居酒屋の店員みたいなニンゲンですよ」

「人生長いぞ」
「長すぎるから、あんたペケになったんじゃん」


ラスト「夕ご飯までにはまだ時間があるわ」って、先に病院と警察でしょう/焦


DVD特典は、メイキング、インタビュー、イベントでの挨拶等。

【メイキング】
●仲村トオル
『ビーパップ〜』からはじまって、「セントラル・アーツ」を離れて、恩を返せるチャンスをいただいた。

「俳優という職業について」

俳優をやっていることによって、とりかえしのつかないことも、取り返せてるような錯覚とか、
失ってしまった物と同じくらいか、もっと輝いていると言ってもいいくらいの
宝物をもらっているような感じはありますね。

●ARATA
 

【インタビュー】
●仲村トオル(シンプルな白シャツが似合ってる
これまで出演作を否定的な見方をすることが多かった中で、自分史上最高に近い第一印象だった。
20年前の話でもイテテテテって思うから、12年前ってゆっても、きっとそんな昔じゃない、生々しい感覚だと思う。
あの時、右に曲がっていたら・・・、大事な人を追いかけていたら、どーなっていたんだろうってゆう、
あり得たかもしれない自分の人生を想像したことのある人ならハマる映画では?
もう一度取り戻せるんじゃないかと思ってもらえたら。

●小西真奈美
マサコという人は、痛みも含めて、一生懸命前を向いて生きているという印象。
真摯な感情があれば、年月も、年齢も超えられる。

●阪本順治
パンツで怒るシーンって好きなんですよw
教師ってどこか経験が欠落しているところがあって、それを出したかった。ってさすが。

【イベント】
●釜山での挨拶(屋外で随分ラフなイベントだな。映画祭?
仲村「アイドルだった頃を思い出します

●東京タワー(うしろにいるゆるキャラがめっさ気になる!w

●初日舞台挨拶
仲村「普段慣れない番組にもたくさん出て、唯一心残りなのはタモリさんのストラップがもらえなかったことです」

「100本目の映画の時に、またみなさんと会いたいです。それまで、いいものを食べて長生きしてください」
って、仲村さんて面白くて気さくな人なんだな/驚 いいパパでもあるみたい。


芸の道って、毎回、自分の能力や感性を試されて、切磋琢磨していかなきゃならない世界なんだな。
映画にしても、全体を通して観てみなきゃ、どうなってるか分からない部分、部分をぶつ切りに撮影してるんだもんね。




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