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『行ってみよう! 社会科見学2 発電所・ガス工場』(国土社)

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写真とイラストでよくわかる!『行ってみよう! 社会科見学2 発電所・ガス工場』(国土社)
国土社編集部/編

大人が行く社会科見学イベントも増えた昨今。
身近にあって、とくに意識してないものが、どうゆう人たちによって、どうゆう過程で作られているのか知りたくなってきた。
今はなんでも電気で動かしている時代。その電気をどうやってつくって、どうやって送られてくるのか。
イラストや写真をいっぱい使って、分かりやすくまとめてある1冊。
でも、巻末を見たら、写真提供・取材協力が、東京電力、東京ガスとかだから、多少増してる部分もあるのか?


【内容抜粋メモ】

**************************電気

2600年前、タレスが、コハクを毛皮でこすって静電気があることを初めて知った。
コハクをギリシャ語で「エレクトロン」ということから、英語「エレクトリシティ」の語源になった。

平賀源内:江戸時代に日本で最初の電気学者と言われている。「エレキテル」を使って日本人として初めて静電気を起こした。

 
日本初の洗濯機/電球を点灯させるためにエジソンが開発した電気をおこす機械


排気ガスを出さない電気自動車

※家庭で使うエネルギーのうち約30%が給湯エネルギー。


●日本の発電所の代表は、火力・原子力・水力
火力発電所:天然ガス、石油、石炭などを燃やしてつくったガスや蒸気を利用して発電する。日本で一番多くの電気をつくっている。
原子力発電所:原子炉の中でウランを核分裂させて発電する。少ない燃料で大きな電気がつくれる。
水力発電所:ダム等で水を流すエネルギーを利用する。環境にやさしいと言われる(そうかな・・・?

※日本の電気は、50ヘルツ(東側)、60ヘルツ(西側)の2種類がある。静岡県富士川と新潟県糸魚川を結ぶ線が境目。


【火力発電所のしくみ】

富津火力発電所(関東の人たちが使う電気をつくる。東京ドーム約25個分の広さ)
詳細は「TEPCO新エネルギーパーク」で学べる(あら閉鎖したのね


 

1.バース・LNG船
天然ガス(LNG)を海外から専用タンカーで運んでくる。

2.LNGタンク
LNGはマイナス162度に冷やして蓄える。

3.LNG気化器
液体のLNGは、気体のガスにする。

4.排熱回収ボイラー
ガスタービンを回した後の排ガスを利用して水を蒸気にかえる。

5.発電施設
ガスタービンを回して蒸気をつくり、回転力で電気をつくる。
「コンバインドサイクル発電」蒸気+ガスのタービンで発電する。

6.集合煙突
発電所で使い終わったガスを煙突から出している。

 

7.変圧器
流しやすい電圧にかえる。

8.開閉所
送電線に送る電気を入り切りする。

9.送電線
町に送られる


**************************ガス

明治5年、神奈川県庁前に十数基の「ガス灯」がともったのが、ガスの炎を明かりとして使ったはじまり。

【生活におけるガス】
・ファンヒーター、床暖房
・ドーム型球場、ショッピングモールなど大きな施設、高層ビルの冷暖房にはガスが適している。
・ガスを使った人工ダイヤモンドは、歯、骨に使われている。
・トラック、バス、ゴミ収集車等は「天然ガス車」が増えた。

 
天然ガススタンド/ガスで走るバス


【ガスのしくみ】
ガス工場は、天然ガスを「都市ガス」に加工するところ。例は東京ガスの扇島工場。

 

「ガス田」という海底の深いところにある天然ガスをとりだしている。
都市ガスの原料である天然ガスは、目に見えず、無臭の気体。
地下5000mまで掘って、パイプで吸い上げ、タンカーで運ぶ。


 

1.LNG船
天然ガスは海外から運ばれ、「シーバス」という桟橋から受け入れる。

2.地下タンク
マイナス162度の液体にした天然ガスを蓄える。


世界最大のガスタンク
ガスタンクを建設するのに4年もかかる。タンク1個で30万世帯が1年に使うエネルギーを蓄えられる。

3.気化器
海水の熱で液体を温め、都市ガスにする。

4.付臭
危険防止のため、ガスのにおいをつける/驚


 

・放散塔
地震などの緊急時に導管、ガスホルダーのガスを抜く施設。

・地区ガバナ
ガスの圧力を下げてそれぞれに送る。

・ガスホルダー

ガス工場でつくった都市ガスを蓄える。
丸い形をしているのは、ガスの圧力が均等になるため。


「放水銃」火事の際、水をタンクに飛ばすため、何台も配備されている。

・コントロールセンター
24時間、工場を監視している。

・町へ供給


「水素ステーション」

燃料電池自動車に、都市ガスからつくった水素を供給する。

「プロパンガス」
「LPガス」とも呼ばれる。都市ガスはガス管を通るのと違って、ボンベに入れてトラックで運んで届ける。

都市ガスは空気より軽く、プロパンガスは空気より重い。
万一、ガス漏れの際は、都市ガスは天井にたまり、プロパンガスは床にたまる。

「マイコンメーター」

震度5以上の地震を感じると、自動的にガスを止める安全装置が付いている。

「安心センサー」

天ぷら油などがすごく熱くなったら消火するガスコンロ。

「ガス検知器」

工場の現場では、つねに火気に注意して、作業員が持ち歩いている。


**************************限りある資源

「化石エネルギー」はいつかはなくなってしまう。

【それぞれの寿命・とれる国】
天然ガス:約60年。インドネシア、オーストラリア、アラスカ、ロシア
石炭:約122年。アメリカ、中国、インド、ロシア
石油:約42年。アラブ、アゼルバイジャン、アメリカ、アルジェリア
ウラン:約100年。

・電球型蛍光ランプにかえると、明るさはかわらず、省エネになる。
・「リチウムイオン電池」何度も繰り返し充電できて、長持ちする。

「ガスコージェネレーションシステム」
ガスを燃やして電気と熱の両方をとりだす方法。


**************************新しいエネルギー

・太陽光発電:太陽エネルギーは、石炭で計算すると、約90兆トン分あると言われる。
・風力発電
・波力発電:水の力で空気タービンを動かすタイプと、直接の波の力で発電するタイプがある。


「タービン」

蒸気やガスを羽根に衝突させて回転する力をつくる機械。蒸気タービン、ガスタービン、空気タービンなどがある。

・燃料電池:都市ガスからとりだした水素と酸素を合体させて電気をつくる。
・発光ダイオード:小型で電気消費量が少ない特長がある。
・メタンハイドレード:「燃える氷」と呼ばれ、海底などにあると言われる。



**************************未来はこうなる!?

・各家に電気を起こす小さな機械があり、余った電気でハウス栽培のバナナをつくったりする。
・「メタンハイドレード」を全世界に供給する。
・宇宙でソーラー発電。太陽に近く、空気がない分、より多くの電気がつくれる。


**************************関連の資料館

電気の史料館(臨時休館中らしい
・電力館(渋谷のは2011年にやめちゃったのね
がすてなーに ガスの科学館
環境エネルギー館(ここも2014年3月16日で閉館だって


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