■子どものためのバリアフリーブック『障害を知る本7 自閉症の子どもたち』(大月書店)
稲沢潤子/文
ココロの問題がやっと世間でも認知されるようになってきたけど、
たくさんある症状の名前は聞いたことがあっても、具体的には知らないものも多いから借りてみたv
児童書は、難解複雑な事象でも、子どもに分かるようイラストなど使って噛み砕いて書いてあるので、
大人が読んでも分かりやすいんだよね。
【内容抜粋メモ】
●ふしぎな子どもたち
・いつまでも積み木をしていて、呼んでも振り向かない。
・高い所にのぼって、いつまでもおりてこない。
・変化がキライ。同じ道しか通れず、工事中だったりすると大事件が起きたように泣いて学校に行けなくなる。
・漢和辞典が気に入って、小学1年生なのに難しい漢字をすっかり覚えてしまったが、意味は分からない。
**************************************
●自閉症はココロの病気ではない
自閉症の子どもは、1000人に1.5人くらいいるといわれる。
漢字から「自分の殻に閉じこもってしまう病気」と思われがちだが、実は違う。
“外からのいろんな情報をキチンと知るはたらきに障害がある”ために
周りの状況に対応することがうまくできないでいる。
自閉症という名前は、1943年に研究報告をしたアメリカの精神科医レオ・カーナーがつけた。
子どもの分裂病と思ったのは間違いもあったが、詳しい症状がたくさん記録されていて、今も診断の基礎となっている。
●「自閉症は母親のせい」と言われた時代もあった
自閉症が分裂病ではないと分かった後も、専門家によって意見がわかれていた。
・母親の愛情が足りなかったから
・母親が甘やかしすぎたから
・テレビばかり見せていたから
その後の観察、科学の進歩等によって、“自閉症は中枢神経の障害”とハッキリしてきた。
**************************************
●自閉症は中枢神経の障害
「中枢神経」
体と脳をむすぶ神経の中で、もっとも中心になっているのが脳と脊髄の神経で中枢神経と呼ぶ。
自閉症の子は、目や耳は正常に機能するが、入ってきた情報を整理して、まとまった意味のあるものにする「認知」が苦手。
たとえば、ある場面を見ていても、特定のものだけが強調されて、全体がよく分からない。
(私もそゆことあるよ。看板を凝視してて、フォントの具合ばかり見てて、内容を全然見てなかったことに気づいたり。それとは違うのかな?
原因は、母親の胎内にいる時か、出産時の事故等だろうと推定されている(なんだ、結局、母親のせいにしてるんじゃん
自閉症は、女児より男児が多く、割合は1:4。これは世界共通なので、なにか関連性が考えられている。
**************************************
●3つの診断基準
自閉症は、育て方、環境に原因があるのではなく、生まれた時からだが、小さい頃は母親にも違いはほとんど分からない。
大人しかったり、オムツが濡れても泣かない、一人遊びをしている等、「育てやすい子ども」と思われることもある。
2歳くらいでも「指さし」をしなかったり、言葉を言わなかったり、呼んでも振り向かなかったりで、診断されることも多い。
次の3つの特徴は、3〜6歳ころにハッキリして、年齢とともに改善するが、周りの理解と援助が必要。
1.視線を合わせようとしない。表情、身ぶりがない。感情の共有がない。集団行動ができない。
2.言葉の発達が遅れる。オウム返し、独り言、同じ言葉の繰り返しになる。
3.活動・興味の範囲が極端にせまく限られている。同じことを繰り返し、ちょっとした変化も極端に嫌う。
重度・軽度の差があり、知的発達で遅れがあるコも多いが、知能が高いコも1割いる。
また、自閉症のコの2〜3割に「てんかん」がある。
**************************************自閉症のおもな特徴
●同じ行動をくりかえす例
・同じ場所を何度も往復する。
・窓や戸をすぐ閉めに行く。 など
それをしないと落ち着かない、やらないと気が済まないから、ついやってしまう。
行動範囲が狭いから、他にすることがないというのも原因のひとつ。
→学校・施設でみんなと過ごし、本人も心地よく安心できると納得できた時、繰り返しはゆっくり消える。
→ムリにやめさせず、行動を認めてあげ、少しずつ、他の行動にも誘ってあげる。
(ついやっちゃうクセは、みんなにあるもんね
●変化がにがてな例
・毎日同じ服を着たがり、洗濯できずに困ってしまう。
・家具の位置がほんのちょっと変わっても、すぐ気づいて不安で泣いてしまう
・極端な偏食で、何ヶ月も水とりんごとバナナだけしか食べないのに、運動量は激しくて周りは驚く。
・銀紙の包み紙の小さな音などに敏感に反応する。
・ガラスの擦れる音など、人が嫌がる音には平気で、オルゴールをとても嫌うコもいる。それも中枢神経や認知障害と考えられる。
●運動がにがてな例
・年齢が低い時は、とても速く走ったり、よく動く→「多動」
・高い木にのぼっても平気なのは、運動神経がいいというより、落ちたら危ないなどの感覚が弱いため。
・スポーツなどでも必要な、筋肉、頭、目を同時にはたらかせる「協調運動」がにがて。
こまかくて、丁寧な上田豊治さんの切り絵「札幌の時計台」
自分がやろうとする時、やりたいと思う時は、協調運動がうまくできる。
周りが驚くほどの器用さを発揮する人もいる。
●オウム返しをする例(言葉の覚え始め〜6歳頃までに多い
・言われたことを、そのまま繰り返す。とんちんかんな返事をする。
・テレビCMなど、覚えやすく、気に入った言葉を会う人ごとに言う。
・「て、に、を、は」をいい加減に使う。
→ムリに直さず、物を見せたり、身ぶりを添えながら、質問をいろいろと変えてみる。
大切なのは、日常生活が自立できるようになり、人とコミュニケーションができるようになる、など。
それぞれの発達に合わせて学習していく。
・興味をもつ絵カード、紙芝居などの教材を作る。
・保育園や専門施設に通い、友だちの中で育つことは、その後の生活にも大きく影響を与える。
・多動のコも、小学校4、5年生には落ち着きが出てくる。
【Aちゃんの例】
・自分と同じくらいの歳のコがくると、普通は喜んで手を出したりするのに、ギャーーーーとすさまじい声で泣く
・積み木も、赤・青・黄と並べる順序が決まっていて、1色でもないと、見つかるまで号泣する。
Aちゃんが自閉症と分かったのは3歳のとき。
・保育園にあがっても、おしっこやウンチの自立ができない。
服がちょっと汚れても泣き喚くのに、パンツにウンチがついても平気。
・友だちに呼ばれても、ひとりで砂場で山をつくっている。
でも、その後、ブランコの順番を待ったり、「水持って来てくれよ」と言われて「うん」と返事をした時は母親もビックリした。
おもらしもしなくなり、小学校に入学し、ときどき「鏡文字(左右が反対になる書き方)」になったりするが、毎日、日記を書いている
**************************************自閉症のコと友だちになるために
【学校・施設で】
●外からの情報をうけとるのが苦手
カンタンな言葉で、やさしく、ハッキリ伝える。
●挨拶はかえってこなくても、してください。
●集団行動がにがて
順番を待てなくても、怒らず、やさしく話してみてください。
●言わなくても分かるは通用しない
「ねえ」と話しかけても通じないので、名前を呼ぶ。
●急な変化はにがて
前もって変更を丁寧に教える。置いてあるものの位置を急に変えない。
●こだわりが強い
誰にでもクセはあると、なるべく認めてあげる。
●迷惑をかけたり、ルールを守らなかった時は「だめだよ」と教える。
ムリにやめさせたり、怒らず、やさしく教えてください。
●イタズラをしても悪気はない
自閉症のコは、人を騙したり、ウソをついたりしません。
●自閉症者はケンカができません
無抵抗な人をいじめないでください。
●自傷行為
自分の頭を壁にぶつけていたりした時は、先生や大人にすぐ知らせてください。
●話しかけてきたら
外国人に道を聞かれた時を思い出して、「この人は何が言いたいのかな?」と考えて、丁寧に聞いてあげてください。
**************************************自閉症者の自立への試み
【地域のなかで】
教育面では配慮が少しずつ整ってきたが、卒業後の社会の受け入れは、まだまだ不十分。
各地の「自閉症児・者親の会」でも、援助が足りないため資金が貧しく、個人の自由や、選択の余地もほとんどない。
→「東京都自閉症協会」
動作が遅いといつも取り残され、ココロに圧迫を感じてしまう。
独特のクセやこだわりがあり、周囲の正しい理解が足りないと、ますますクセが強くなる傾向がある
●グループホーム
いま、“少人数でグループを作る”など、新しい施設のかたちがいろいろ実行されている。
5〜6人単位で職員とともに生活する。施設、町内のアパートを借りる場合もある。
どの部屋もとても整頓されている。自閉症者はとても几帳面
【仕事をもつ】
●「けやきの郷」
埼玉県川越市「けやきの郷」は、「自閉症児・者親の会」の必死の努力が実ってできた施設。
●「初雁の家」
月曜〜金曜まで生活と仕事をともにしている。
周囲には、福祉工場、作業所がいくつもある。
製陶工場、パン工場、解体作業所では湯沸かし器などの解体をしている。
それぞれが自分の好みに合った仕事をしている(それがイイね!
(ウチの近所の図書館でも、毎週木曜にパンやお豆腐などを売りに来ていて、
手ごろな値段で、とても美味しかったし、店員さんたちの対応も丁寧だった/礼
●「しらこばとの家」と「潮寮」
自立をめざす人たちの家。ここから職場に行く人もいる。
食事は「潮寮」から運ばれる。
仕事から帰ると夕食、洗濯、掃除も自分でして、自由時間もあって1日が終わる。
最初は、電気をつけっぱなし、水は出しっぱなし、音楽はみんな大音量でかけるなどして
職員は驚いてしまったが、注意を書いて貼ったら、すぐに守ってくれた。
みんな、自立して生きることに自覚をもっている。
最初は、自傷行為のはげしかった人、窓から飛び降りて、膝の骨を割ったりした人もいたが
1日のスケジュール、仕事があるため、自傷行為はなくなり、みんな落ち着いて毎日の仕事をしている。
稲沢潤子/文
ココロの問題がやっと世間でも認知されるようになってきたけど、
たくさんある症状の名前は聞いたことがあっても、具体的には知らないものも多いから借りてみたv
児童書は、難解複雑な事象でも、子どもに分かるようイラストなど使って噛み砕いて書いてあるので、
大人が読んでも分かりやすいんだよね。
【内容抜粋メモ】
●ふしぎな子どもたち
・いつまでも積み木をしていて、呼んでも振り向かない。
・高い所にのぼって、いつまでもおりてこない。
・変化がキライ。同じ道しか通れず、工事中だったりすると大事件が起きたように泣いて学校に行けなくなる。
・漢和辞典が気に入って、小学1年生なのに難しい漢字をすっかり覚えてしまったが、意味は分からない。
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●自閉症はココロの病気ではない
自閉症の子どもは、1000人に1.5人くらいいるといわれる。
漢字から「自分の殻に閉じこもってしまう病気」と思われがちだが、実は違う。
“外からのいろんな情報をキチンと知るはたらきに障害がある”ために
周りの状況に対応することがうまくできないでいる。
自閉症という名前は、1943年に研究報告をしたアメリカの精神科医レオ・カーナーがつけた。
子どもの分裂病と思ったのは間違いもあったが、詳しい症状がたくさん記録されていて、今も診断の基礎となっている。
●「自閉症は母親のせい」と言われた時代もあった
自閉症が分裂病ではないと分かった後も、専門家によって意見がわかれていた。
・母親の愛情が足りなかったから
・母親が甘やかしすぎたから
・テレビばかり見せていたから
その後の観察、科学の進歩等によって、“自閉症は中枢神経の障害”とハッキリしてきた。
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●自閉症は中枢神経の障害
「中枢神経」
体と脳をむすぶ神経の中で、もっとも中心になっているのが脳と脊髄の神経で中枢神経と呼ぶ。
自閉症の子は、目や耳は正常に機能するが、入ってきた情報を整理して、まとまった意味のあるものにする「認知」が苦手。
たとえば、ある場面を見ていても、特定のものだけが強調されて、全体がよく分からない。
(私もそゆことあるよ。看板を凝視してて、フォントの具合ばかり見てて、内容を全然見てなかったことに気づいたり。それとは違うのかな?
原因は、母親の胎内にいる時か、出産時の事故等だろうと推定されている(なんだ、結局、母親のせいにしてるんじゃん
自閉症は、女児より男児が多く、割合は1:4。これは世界共通なので、なにか関連性が考えられている。
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●3つの診断基準
自閉症は、育て方、環境に原因があるのではなく、生まれた時からだが、小さい頃は母親にも違いはほとんど分からない。
大人しかったり、オムツが濡れても泣かない、一人遊びをしている等、「育てやすい子ども」と思われることもある。
2歳くらいでも「指さし」をしなかったり、言葉を言わなかったり、呼んでも振り向かなかったりで、診断されることも多い。
次の3つの特徴は、3〜6歳ころにハッキリして、年齢とともに改善するが、周りの理解と援助が必要。
1.視線を合わせようとしない。表情、身ぶりがない。感情の共有がない。集団行動ができない。
2.言葉の発達が遅れる。オウム返し、独り言、同じ言葉の繰り返しになる。
3.活動・興味の範囲が極端にせまく限られている。同じことを繰り返し、ちょっとした変化も極端に嫌う。
重度・軽度の差があり、知的発達で遅れがあるコも多いが、知能が高いコも1割いる。
また、自閉症のコの2〜3割に「てんかん」がある。
**************************************自閉症のおもな特徴
●同じ行動をくりかえす例
・同じ場所を何度も往復する。
・窓や戸をすぐ閉めに行く。 など
それをしないと落ち着かない、やらないと気が済まないから、ついやってしまう。
行動範囲が狭いから、他にすることがないというのも原因のひとつ。
→学校・施設でみんなと過ごし、本人も心地よく安心できると納得できた時、繰り返しはゆっくり消える。
→ムリにやめさせず、行動を認めてあげ、少しずつ、他の行動にも誘ってあげる。
(ついやっちゃうクセは、みんなにあるもんね
●変化がにがてな例
・毎日同じ服を着たがり、洗濯できずに困ってしまう。
・家具の位置がほんのちょっと変わっても、すぐ気づいて不安で泣いてしまう
・極端な偏食で、何ヶ月も水とりんごとバナナだけしか食べないのに、運動量は激しくて周りは驚く。
・銀紙の包み紙の小さな音などに敏感に反応する。
・ガラスの擦れる音など、人が嫌がる音には平気で、オルゴールをとても嫌うコもいる。それも中枢神経や認知障害と考えられる。
●運動がにがてな例
・年齢が低い時は、とても速く走ったり、よく動く→「多動」
・高い木にのぼっても平気なのは、運動神経がいいというより、落ちたら危ないなどの感覚が弱いため。
・スポーツなどでも必要な、筋肉、頭、目を同時にはたらかせる「協調運動」がにがて。
こまかくて、丁寧な上田豊治さんの切り絵「札幌の時計台」
自分がやろうとする時、やりたいと思う時は、協調運動がうまくできる。
周りが驚くほどの器用さを発揮する人もいる。
●オウム返しをする例(言葉の覚え始め〜6歳頃までに多い
・言われたことを、そのまま繰り返す。とんちんかんな返事をする。
・テレビCMなど、覚えやすく、気に入った言葉を会う人ごとに言う。
・「て、に、を、は」をいい加減に使う。
→ムリに直さず、物を見せたり、身ぶりを添えながら、質問をいろいろと変えてみる。
大切なのは、日常生活が自立できるようになり、人とコミュニケーションができるようになる、など。
それぞれの発達に合わせて学習していく。
・興味をもつ絵カード、紙芝居などの教材を作る。
・保育園や専門施設に通い、友だちの中で育つことは、その後の生活にも大きく影響を与える。
・多動のコも、小学校4、5年生には落ち着きが出てくる。
【Aちゃんの例】
・自分と同じくらいの歳のコがくると、普通は喜んで手を出したりするのに、ギャーーーーとすさまじい声で泣く
・積み木も、赤・青・黄と並べる順序が決まっていて、1色でもないと、見つかるまで号泣する。
Aちゃんが自閉症と分かったのは3歳のとき。
・保育園にあがっても、おしっこやウンチの自立ができない。
服がちょっと汚れても泣き喚くのに、パンツにウンチがついても平気。
・友だちに呼ばれても、ひとりで砂場で山をつくっている。
でも、その後、ブランコの順番を待ったり、「水持って来てくれよ」と言われて「うん」と返事をした時は母親もビックリした。
おもらしもしなくなり、小学校に入学し、ときどき「鏡文字(左右が反対になる書き方)」になったりするが、毎日、日記を書いている
**************************************自閉症のコと友だちになるために
【学校・施設で】
●外からの情報をうけとるのが苦手
カンタンな言葉で、やさしく、ハッキリ伝える。
●挨拶はかえってこなくても、してください。
●集団行動がにがて
順番を待てなくても、怒らず、やさしく話してみてください。
●言わなくても分かるは通用しない
「ねえ」と話しかけても通じないので、名前を呼ぶ。
●急な変化はにがて
前もって変更を丁寧に教える。置いてあるものの位置を急に変えない。
●こだわりが強い
誰にでもクセはあると、なるべく認めてあげる。
●迷惑をかけたり、ルールを守らなかった時は「だめだよ」と教える。
ムリにやめさせたり、怒らず、やさしく教えてください。
●イタズラをしても悪気はない
自閉症のコは、人を騙したり、ウソをついたりしません。
●自閉症者はケンカができません
無抵抗な人をいじめないでください。
●自傷行為
自分の頭を壁にぶつけていたりした時は、先生や大人にすぐ知らせてください。
●話しかけてきたら
外国人に道を聞かれた時を思い出して、「この人は何が言いたいのかな?」と考えて、丁寧に聞いてあげてください。
**************************************自閉症者の自立への試み
【地域のなかで】
教育面では配慮が少しずつ整ってきたが、卒業後の社会の受け入れは、まだまだ不十分。
各地の「自閉症児・者親の会」でも、援助が足りないため資金が貧しく、個人の自由や、選択の余地もほとんどない。
→「東京都自閉症協会」
動作が遅いといつも取り残され、ココロに圧迫を感じてしまう。
独特のクセやこだわりがあり、周囲の正しい理解が足りないと、ますますクセが強くなる傾向がある
●グループホーム
いま、“少人数でグループを作る”など、新しい施設のかたちがいろいろ実行されている。
5〜6人単位で職員とともに生活する。施設、町内のアパートを借りる場合もある。
どの部屋もとても整頓されている。自閉症者はとても几帳面
【仕事をもつ】
●「けやきの郷」
埼玉県川越市「けやきの郷」は、「自閉症児・者親の会」の必死の努力が実ってできた施設。
●「初雁の家」
月曜〜金曜まで生活と仕事をともにしている。
周囲には、福祉工場、作業所がいくつもある。
製陶工場、パン工場、解体作業所では湯沸かし器などの解体をしている。
それぞれが自分の好みに合った仕事をしている(それがイイね!
(ウチの近所の図書館でも、毎週木曜にパンやお豆腐などを売りに来ていて、
手ごろな値段で、とても美味しかったし、店員さんたちの対応も丁寧だった/礼
●「しらこばとの家」と「潮寮」
自立をめざす人たちの家。ここから職場に行く人もいる。
食事は「潮寮」から運ばれる。
仕事から帰ると夕食、洗濯、掃除も自分でして、自由時間もあって1日が終わる。
最初は、電気をつけっぱなし、水は出しっぱなし、音楽はみんな大音量でかけるなどして
職員は驚いてしまったが、注意を書いて貼ったら、すぐに守ってくれた。
みんな、自立して生きることに自覚をもっている。
最初は、自傷行為のはげしかった人、窓から飛び降りて、膝の骨を割ったりした人もいたが
1日のスケジュール、仕事があるため、自傷行為はなくなり、みんな落ち着いて毎日の仕事をしている。