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『人をたすけるミクロの虫』(汐文社)

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写真でビックリ! 目に見えないこわ〜い虫たち4『人をたすけるミクロの虫』(汐文社)
スティーブ・パーカー/著

先日読んだ『ものをくさらせるミクロの虫』(汐文社)と同シリーズ。
いろんなステキな役割を持っている小さな虫たちのお話。

 
なにやら真剣に調べている風の謎の生きものがカワイイ


【内容抜粋メモ】

●小さな「おたすけ隊」

 

・バクテリア
空気、水、土、ヒトの体にもいる。
皮膚に住むバクテリアは2、3匹が数時間に何千匹にも増える/驚
古い皮膚をエサにして、悪いバクテリアがキライなニオイを残して追い払ってくれている。
でも、手や体はよく洗わないと、バクテリアが増えすぎて、ブツブツができたり、痛くなったりするから注意

おもに大腸に住むバクテリアは、何十億個、100種類以上もいる。


・大腸菌


食べたものをバラバラにして消化を手伝い、栄養の吸収をよくする。
ビタミンをつくるバクテリアもいる。
大腸菌の中には、腹痛、食中毒を起こすものもいるから注意

「溶連菌咽頭炎」
連鎖球菌というバクテリア。溶血性連鎖球菌にやられるとノドが痛くなる。


呼吸をすると、微生物が鼻、口、ノド、気管、肺へと入っていく。
クシャミをする時は口を覆わないと、何百万というバクテリアが飛び散ってしまうから注意
栄養をとって、運動して、たっぷり眠ることで良いバクテリアが悪いバクテリアを抑えてくれる。
悪いバクテリアが暴れると、風邪をひいたり、病気になってしまう。


・酵母
 
真菌の仲間。パン酵母を混ぜて焼くと、酵母はあぶくを出して、パンをフワフワにふくらませる。

「ラクティス(酵母)」ベジタリアンのためのチーズにも入っている。


・カビ

ブルーチーズについている「ペニシリウム」という青カビからは、バイキンをやっつける「ペニシリン」も作られる。

「ブルースティルトン」というチーズには黒いカビ、「カマンベール」には白カビがはえている。
醤油に使う「麹」もカビ。「クエン酸」を作ることもできて、食べ物を美味しく、長持ちさせる。


●安全な水をつくるのも微生物
浄水場、上水処理場では、微生物がつかわれている。
川・湖・井戸などから汲んだ水を、小さな石・砂の層をつかってゴミを取る。
その後、何十億のバクテリアで何回も漉して、きれいな水をつくっている。

・ジンジャーエール、ルートビア、ビール
泡立つ飲み物は、水、糖分でつくる。味付けは植物の根や実、スパイス。
そこに酵母を入れると糖分を食べて、細かいガスを出す


●クスリをつくる
私たちが飲んでいるクスリの多くは微生物がつくったもの。

「培養タンク」

薬をつくるためのバクテリアや真菌は、大きなタンクで育てられている。

ペニシリンからは「抗生物質」ができる。
大腸菌をつくりかえれば「インスリン」ができ、糖尿病の患者に使われる。

「糖尿病」
糖分からエネルギーをとれなくなる病気。


・ワクチン
はしか、おたふくかぜ、百日ぜきなどの予防接種にはワクチンが使われる。
ワクチンには、病気のもとになるバイキンが少しだけ入っている。
体は、そのバイキンの見分け方、戦い方を覚えて、本物のバイキンが入ってきたらやっつけることができる。


ワクチンの中のバイキンは、病気を起こさないようキチンと殺菌されている(そーなんだあ/驚

「追加接種」
予防接種は子どものうちにやるが、大人になってからもう一度注射しなきゃいけないものもある。


●健康食品・飲料の中にも微生物が入っている

・乳酸菌(ラクトバチルス)/ヨーグルトに入っている。栄養が摂れる手助けをしたり、悪いバイキンが増えないようにしてくれる。


●庭の虫たち
ある微生物や虫は、種や実ができるのを手伝っている。

・ミツバチ/花粉と蜜を巣に持ち帰り、ドロドロの食べ物にしてしまっておく→蜂蜜


花粉にはトゲトゲがあって、虫の体にくっつくようになっている。
花の多くは甘い蜜をつくり虫を集める。その虫に受粉を手伝ってもらっている。

・クモ/ハエや蚊などの害虫を捕まえて食べてくれる(ありがとう/礼
「サラグモ」はヒトを刺すブユを食べてくれる(ブヨじゃなくて?

・テントウムシ/植物の汁を吸ってしまうアブラムシを食べてくれる。





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