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ドラマ『ニュース速報は流れた』(2009)全10話

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ドラマ『ニュース速報は流れた』(2009)全10話
出演:成宮寛貴、酒井若菜、豊原功補、小林薫、井浦新、萩原聖人 ほか

今のメディアのあり方に、自ら物申す的なミステリー。報道局の1部屋が舞台の密室劇とも言える。
核ミサイルが落とされたっていう事件も衝撃的だし、誤報によって人が亡くなる報道被害も考えさせられる。
登場人物それぞれ濃いキャラで、個人の裏話が小出しにされてゆくのも重要な面白味のひとつ。


新さんは仲村役。テンパった時の演技でまばたきが増えるのはクセなのかな?


【ストーリー(ネタバレあり)】

●第1話
GW前の晩。当直は、以下の7人だった。

・編集長の潮崎:昔からこの仕事一本の職人肌。政治スキャンダルをすっぱ抜いて何度も受賞しているキレ者。
・副編集長の仲村:メディアの乱れに苛立ち、向井とは意見が合わない。当夜、当直予定のクマガイは急用で仲村が代わった。
・プログラムディレクター向井:覚せい剤の売人のインタビューをねじ曲げるような編集をしても視聴率のためなら平気。バラエティで数字を挙げた実績を買われて報道に異動した。
・政治部記者の江川:「特オチ」(特ダネを他局に抜かれて)持病のアレルギー発作が悪化。
・1年目のバイトAD亮平:入った理由は軽いが、気が効くため重宝されている。
・アナウンサーの柴田レイコ:バラエティ出演が多いため、人気投票が低かったのを根に持ち、報道アナを狙って仲村に言い寄っている。
・システムエンジニアの古賀:字幕スーパーの故障を直しにきていた。

亮平のケータイに室蘭の友だちノガミから「室蘭に核ミサイルが落ちた」というメールが入って騒然となる。
どこに電話しても混線中。今度こそ東都テレビから第一報を!と焦るが、寸前で亮平の友だちのイタズラと分かる。
潮崎は、速報を流すには、公的機関の証言が必要と、基本にかえることを説く。
しかし、TNNから速報は流れ、慌てて誤報訂正のテロップを流すが、誤報に慌てて飛び出した男性が轢死したニュースが流れる。

潮崎「報道者は、大きな事件が起きて欲しいとさえ思ってしまうことがある」

向井「もっと分かりやすい結論だと視聴者は安心する。世の中の悪は一部の悪い奴がやってることで、自分たちは関係ないんだって」


●第2話
苦情の電話に追われるスタッフ。レイコ「ヒマ人が多い」向井「みんな当事者になりたいんだよ」
そこに「コンプライアンス部」の相馬+内田が来て、「上の命令で事実調査をするから、誰もこの部屋を出ないでくれ」と言う。

「誤報だと分かったのに、速報のタッチパネルを押したのは誰なんですか?」

責任問題にもなり、潮崎は離席していたし、指揮をとっていた仲村か?
1人ずつ応接室に呼んで、その時の状況、人間関係、仕事や家庭内のトラブルまで聞かれる。
そこで潮崎は、報道でもらったトロフィの裏に「ウソツキ」と書かれているのを見つける。
潮崎「たしかに100%確証がなくても賭けに出ることがある」
これは、東都テレビか、責任者に対する恨みの犯行か?

次期総裁選に出馬になるかという黒部大臣のニュースも大きいだけに動向を気にしつつ、調査は進められる。

「室蘭に核ミサイルが落ちた」というメールは、潮崎にも来ていた。
仲村は清掃員風の男に殴られてるし、レイコと付き合ってる噂まで出るが、向井のウソだとバレる。
謎の多いスタッフ連中ばかり。


●第3話
防犯カメラの映像が届き、30秒ごとの静止画像をチェックしたが、肝心のシーンは映っていなかった。
レイコ「私と仲村さんが付き合ってるなんてゆったの誰?!」
仲村「オレに色気使ったってムダだよ」(けっこうクール

向井「なんでバラエティは報道の下なんだ?」
レイコ「世間のイメージ?」
向井「バラエティづくりがどんなに大変かって知ってんだろ!?」(視聴率を上げるって意味で?

とうとう総務省の「放送管理行政局」が動き出した。
江川の机の上には、誰かが新聞を置いていって、そのおかげで調査中にアレルギー発作が出てしまう。

向井は「仲村がオレをバラエティから報道部に引き抜いたのに、最初のニュースをボツにしやがった。顔を見るのも吐き気がする」と白状する。


古賀は内田に「お母様、お元気?」と言っただけで、調査から逃れる。
江川に特ダネメールが送られていたのに消されていたことが分かる。パスワードを教えた亮平の仕業か?


「オレさ、作るニュースは真面目だけど、・・・は違うから」(文例ってゆったのかな? 聞き取れなかった
仲村の預金残高は、たった7000円ちょい。


●第4話
「改めて“訂正放送”を流せ」と局長から命令が出る。慌しく動くスタッフ。
だが、原稿は5分押しだし、読むはずの森アナもつかまらないため、「カットイン」は直前で中止となる。

潮崎は亮平を疑いはじめ、「室蘭出身だったな。自衛隊の駐屯地も調べといてくれ」「はい」→室蘭にはない

潮崎「亮平を採用したのは向井だったな」
向井「どうしてもここで働きたいからって3ヶ月待ったらしい」
亮平が見ていた荒れたTNNサイトのカキコミに時々意味不明の画像が添付されていた。

やっと原稿が届き、嫌々ながらレイコが試しに読む。
仲村「さすがだ。何か言っているようで、何も大したことは言ってない」てw

森アナは「子どもが発作を起こした」と報道部から電話があったから家に帰ったという。誰が電話をしたのか?
しかも、直前になって原稿が差し替えられていて、内容はスタッフの誹謗中傷。

「潮崎の家庭はボロボロ、仲村は借金地獄、江川は変態、レイコのお腹の中には・・・」ここでレイコはショックで失神してしまう。
本番になり、結局、原稿を読んだのは亮平。「この件に関してのご意見はメールBOXにお寄せください」
この最後のひと言は勝手につけた。

内田「古賀は家庭教師だった」と言う。
潮崎は、報道仲間?のシライに調べてもらい、メールの送り主はフジキ、つまり誤報で死んだ男だと分かる。

報道部なら、いろんなコネ使って、関係者1人ずつの背景やら、事件の根本から調べたほうがてっとり早いだろうに。


●第5話
潮崎「“フロントページの魔女”って知ってるか? レストラン主人が殺害され、犯人は市長の息子だった。
   シカゴタイムスが書いた記事は握りつぶされたが、翌朝の一面に、犯人の顔写真まで載った。
   権力に屈せず“真実は魔女が語ってくれる”という伝説だ」



内田が古賀に渡した麻酔薬?をコーヒーに混ぜたせいで、レイコ、江川らは錯乱して、
古賀と一緒に「魔女を呼び出そう!」と魔法陣をつくり出す。
向井は少年の霊を見、仲村は女性の霊を見る。


若菜ちゃんのぶっ壊れっぷり、さすがw 江川さんが謎の炎?を吐いて驚く新さんも爆。その後すぐデスクに戻ってるし!w



江川の机の上に乗っていた新聞には、昔、足立区の独居老人が刺殺された記事が載っていた。
隣りに住んでいたイガラシという教師が犯人扱いされ、真犯人は逮捕されたが、イガラシはその後教師を辞めた。
新人だった頃の江川のミスで、イガラシは内田の高校の時の担任。いまだ通院中。

内田が「報道被害が出たんですよ!」と激怒したのが気になって、相馬が問い詰めると、
内田の親は離婚し、イガラシが親身に助けてくれた。その彼を追いつめたテレビ局が憎くて、
タッチパネルを押そうとしたが、古賀がかばって、遠隔操作で押そうとした・・・
が、「それより先に押した人を見ました。いたんです、このフロアに魔女が」

仲村はひどく殴られ、レイコに「朝までに金を渡さないと、孕んでることも、子どもの父親もバラす」と脅す。
潮崎は、総裁選に対抗馬が出る情報をつかみ、「黒部のスキャンダルは止めろ」と釘を刺す。
フジキは亮平の父。「あったんですよ。室蘭に核が」


●第6話
もうお互いウソで誤魔化しあうのは止めよう!と開き直って、ぶっちゃけ話になる。



仲村はギャンブルで街金に追われている。クマガイに夜勤交代を頼んだのは仲村のほう。
「オレは編集長には叶わない。一生、副編集長のままだ。ストレスもたまるよ」
レイコの妊娠をバラされたくなければ100万払えと脅していた。

妊娠している話、その子の父親の話を漏らしたのはレイコ命の江川。
レイコがニュースを読む姿が見たくて、原稿を差し替え、森アナにニセの電話をした。

レイコは、自分を脅す仲村を恨んでいた。

向井「低俗な話だ。ワイドショーのネタにもならねえ」
潮崎「低俗と言うなら、私たちが普段伝えてるニュースも、ここで起こってることもレベル的にはあまり変わらんな。
   事件が起きた時、私たちは取材対象のプライバシーを尊重しているかね? すべて曝け出しているじゃないか。今夜の私たちのように。
   グルメレポート、新しいブランドショップのオープニング。社会に対して何を伝えたっていうんだ」



仲村「我々は国益のために報道することを忘れるな、と入社式の研修で言われたな」
向井「忘れたよ。今は数字、数字。局益だ。クソっ垂れだよ、オレたちは」
潮崎「低俗を恐れなくなった者は、低俗な行いしかできなくなる」

とうとう行政局から栗尾&柳本の2人が来て、総務省の大臣宛てに差出人不明でダガーナイフと「核爆発は秒読みに入った」というメッセージが届いたという。
誤報より「核ミサイル」の意味について知りたいと言い、亮平にケータイ+ノートPCを渡せと命令する。


●第7話
編成局長の大山も「彼らに従え」の一点張りで、亮平は解雇すると言って、栗尾が尋問する。
報告書には「機械の誤作動だった」と書けと言う。
大山「報道がエライと思ってるのは、報道の者たちだけだ」

栗尾「私たちは、君のことをすべて知ってるんだ」

北国テレビの報道局員だったフジキは、あるネタをつかみ、監視されていた(ターミネーターみたいな2人だな

視聴者メールBOXを片っ端からチェックする様子を見て、彼らは行政局ではなく防衛省から来た(銃まで所持)ことが分かる。

栗尾「防衛省の重要なデータがハッキングされた。亮平に犯罪容疑がかかっている。
   メールBOXの20分前からのデータが取り出されている。どこだ?」
亮平「あのデータは、父があなた(潮崎)に預けた」

相馬は、立派に並べられたトロフィがすべて2004〜2006年の民事党以外の野党のスキャンダル絡みばかりだと気づく。
つまり、潮崎が編集長になってから。

ドラマを見ていて、「地震速報のせいでストーリーが分からなかった」て苦情入れる人なんて本当にいるのか驚汗


●第8話
古賀はデータをコピーして、厳しいセキュリティを解除してしまう。核ミサイルの意味とは、大臣の汚職絡み。
では、誤報とデータの関係とは!?

古賀は、向井と仲村にデータの意味を話すが、開いたのは27件で、28件目がないと、すべてのパズルは完成しない。
(jpeg画像もtextに変換できるの!?驚 “マーチソフトで1つに集約”とか意味不明

向井「これだけじゃ捏造だって逃げ切れる。これまでもよくあったことだ」

(向井が古賀に「おまえの丁寧すぎる喋り方、気持ち悪いんだよ」と言われ、素で喋る古賀に「急にタメ口かよ!」て爆

フジキは、証拠データを10人に送り、その10人から不特定多数に広がっていったという。

亮平「父はあなた(潮崎)に問いかけたんですよ。ジャーナリストとして。
   あなたのもとで働いた1年間はとても楽しかった。報道のなにかを教えてもらった。
   あなたは尊敬できる立派な“報道マン”だから、この人ならって、父もそう思ったんです」

潮崎「揉み消してくれたら、霞ヶ関のネタを流すと言われた。自分はスクープが欲しかったから簡単に乗った。
   証拠の全てを燃やした」

  「心を閉じれば人はどんなことでも言える。受賞式で泣いたのは嬉しかったからじゃなく、
   あの会場にフジキがいたから。彼は何も言わず去っていった」
(悪いのは弱い人間じゃなくて、弱みにつけこんだ国家権力のほうじゃないか?

栗尾「当時の関係者は皆、不慮の死を遂げている。これからもこの局に優先的に情報を流すから、28番目のファイルを渡せ」
向井「不慮の死? カッコいいじゃねーか。そんなのが怖くて報道なんかやってられっか」
仲村「報道を舐めちゃいけない。どっちが早く見つけるか?」




●第9話
「不正アクセス禁止法」という名目で全員のPCを提出するよう命令される。
PCからは見つからず、個人のデスクやロッカーまで荒らされる。

向井らは、栗尾のいる部屋にカメラとマイクを設置して会話を盗聴する(報道局ならカンタンだね
28番目のデータは動画で決定的な証拠となる。

レイコと亮平の関係に疑問を抱いた相馬は、内田にレイコを調べろとキツク言い渡す。
江川情報で、レイコに父はいなくて、母は政治家の秘書だったという。

総裁選ニュースのための8時からのチームが出社してきた。
潮崎の交換条件で、黒部が次期総裁選に立候補するとTNN独占で生放送で宣言すると言う。

栗尾は潮崎を信用せず、「大臣は7時に入り収録に変更する」と言うが、
潮崎「他者の記者をシャットアウトし、インタビュアーは朝のキャスター(児玉清さん&中井美穂さん!)にする。
   関係者はスタジオから出す」という条件で、再び生放送の約束をとりつける。

その間、向井らはフリップを細工し、古賀の遠隔操作によって、動画を速報として流すよう計画する。
本番5分前に黒部が到着する。マイクを通して「私の質問をそのまま聞いてくれ」と遠藤キャスターに指示を出す潮崎。


●第11話
“最終話は「第11話」とクレジットされているが、「第10話」自体は制作されておらず、
 その出来事は視聴者の想像に委ねるという手法が取り入られている。”(ウィキ参照

肝心の生放送場面はカットされ、警察で関係者が取り調べを受けている場面が延々と流れるって!(しかも刑事は光石研さん


みんな「ずっと寝てないし、混乱していた」とか、「自分が殺したも同然だ」とか、
それぞれの身の上話などに脱線して、なかなか真相は分からない。

刑事「あのう・・・事件のことを聞きたいんですが?」

あの人とは? 「スターになりたい」てゆったとか、「内田さんなら動機を知ってるはずでは?」とか。

向井「ニュースなんて全部、編集された断片なの。断片だけじゃ何も分からない。こういうのを捏造って言うんだよ」

大山「殺人ショーを茶の間に見せてしまった・・・」

最終話は、犯人が分からないまま、まさかのジ・エンド。
DVD買えば、ちゃんと“編集される前の形”で見れて、犯人もバッチリ分かるってゆう仕掛けらしい







私の予想は最初から相馬さん。だって、萩原聖人さんが、あんないい加減キャラのままなわけないしw
彼自身がゆった通り「この関係図にないのは逆に怪しい」て、自分にも当てはまる。
「シャーペンの芯は○○にかぎりますよ」てセリフと、最後、刑事がシャーペンを見つめるシーンが重なるし。
でも、どーして? 仕事で人間に嫌気がさしたか?



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