■『Laundry ランドリー』(2001)
監督:森淳一 出演:窪塚洋介、小雪、内藤剛志 ほか
主題歌:♪Under the Sun/Bonnie Pink
「そうゆうのを愛ってゆうんだ。宇宙じゃ知んないよ。でも、地球じゃ愛ってゆうんだ。覚えとけ」
▼trailer
▼story
テルは幼い頃にマンホールに落ちて、脳を損傷した。
今はコインランドリーの見張りをしている。女性の下着を盗まれないように。
コインランドリーに来る常連客は、ひと癖ある人たちばかり。
負けつづけているボクサーや、嫁に下着を洗ってもらえないおじいさん、
花の写真を撮りつづけているおばさん。。。
ある日、水絵が忘れていった服を届けに行って2人は知り合う。
彼女は信じていた恋人に裏切られ、傷つき、田舎に帰ろうとしていた。
「ガスタンクは、毎日どんどん膨らんでいて、いつか破裂する」
「想像してみて。この水たまりは深い谷で、落ちたら死んじゃう。
でも、もし飛び越えられたら、違う国に行ける」
ミズエの実家は美容院で、妹と同じ部屋に寝起きして、工場で働こうと思うが、ココロがくだけて、また家を出てしまう。
ランドリーは売り物件になり、テルはミズエが忘れていったシャツを返そうとヒッチハイクする。
乗っけてくれたのは、得体の知れない男サリー(あんなにビール飲んで運転
「困った時があったら、ここへ来い。
勘違いすんなよ、オレは別に優しいわけじゃないんだぜ。すこしお前が気に入ったからよ」
ミズエとテルは、サリーを訪ねると、彼は冠婚葬祭で飛ばす鳩の仕事をしていた。
2人はサリーの仕事を手伝いながら、フシギな同居生活になる。
「なにか話をして」とミズエに言われ、ばあさんから聞いた話をするテル。
「ある時、口笛の上手い男がいた。船に乗りたくて、母の形見の銀のカップと交換して乗せてもらったが、
その船は嵐に遭って沈んでしまった」
サリーも睡眠障害を抱えている。
「眠ってる間に何年も歳をとって、今度起きた時はじいさんになってるんじゃないかって思うと恐くて眠れない。
あんた、カラスの鳴き真似できるか? たとえできてもオレの前ではやらないでくれ。あんたを見てると胸が痛くなる」
うまく事が回りはじめた頃、サリーは突然「オレは日本を出る! 今決めた!」と言い出す。
「お前ら1人じゃ全然ダメだけど、、、、2人ならできる!」
バンを手で止めて、ムリヤリヒッチハイクしながら言うサリーのセリフがかっちょいい。
結局、テルの障害が何なのか詳しくは語られない。
ほんとうはマンホールに落ちたんじゃないかもしれないし、
両親の記憶がないことと、なにか関係があるのかもしれない。
唯一、心底信じていた祖母から教えられた「他人からモノを盗むのは悪いこと」っていうルールを
ミズエが破ったと知った時の悲しみや混乱を考えると泣けてきた。
ミズエは何度も自分に問いかける。「結局、わたしは変われたんだろうか?」
内藤さんは、前回観た『闇打つ心臓』のリンゴォ同様、今作でも日本人なのにサリーって役名で、
最初は、殺し屋かなにかかと思ったが、ハトを飛ばす仕事って、世の中にはいろんな仕事があるんだな/驚
冒頭のセリフも元はサリーがテルに言ったもの。ところどころ詩的なセリフや、詩的な画が混ざっていて、
ココロをほっこりとほぐしてくれる。
「想像してみて!」
DVD特典は、キャスト、スタッフの紹介、予告編のほか、撮影風景写真、メイキングも収録されている。
窪塚くんは、飄々としていて、役柄とあまり大差ないカンジ。いるだけで雰囲気を出せる役者なんだな。
その窪塚くんがカメラで内藤さんを撮っていて、「逆光、超カッコイイ!」てw
途中で出てくるイラストレーションもアートでステキ。
監督:森淳一 出演:窪塚洋介、小雪、内藤剛志 ほか
主題歌:♪Under the Sun/Bonnie Pink
「そうゆうのを愛ってゆうんだ。宇宙じゃ知んないよ。でも、地球じゃ愛ってゆうんだ。覚えとけ」
▼trailer
▼story
テルは幼い頃にマンホールに落ちて、脳を損傷した。
今はコインランドリーの見張りをしている。女性の下着を盗まれないように。
コインランドリーに来る常連客は、ひと癖ある人たちばかり。
負けつづけているボクサーや、嫁に下着を洗ってもらえないおじいさん、
花の写真を撮りつづけているおばさん。。。
ある日、水絵が忘れていった服を届けに行って2人は知り合う。
彼女は信じていた恋人に裏切られ、傷つき、田舎に帰ろうとしていた。
「ガスタンクは、毎日どんどん膨らんでいて、いつか破裂する」
「想像してみて。この水たまりは深い谷で、落ちたら死んじゃう。
でも、もし飛び越えられたら、違う国に行ける」
ミズエの実家は美容院で、妹と同じ部屋に寝起きして、工場で働こうと思うが、ココロがくだけて、また家を出てしまう。
ランドリーは売り物件になり、テルはミズエが忘れていったシャツを返そうとヒッチハイクする。
乗っけてくれたのは、得体の知れない男サリー(あんなにビール飲んで運転
「困った時があったら、ここへ来い。
勘違いすんなよ、オレは別に優しいわけじゃないんだぜ。すこしお前が気に入ったからよ」
ミズエとテルは、サリーを訪ねると、彼は冠婚葬祭で飛ばす鳩の仕事をしていた。
2人はサリーの仕事を手伝いながら、フシギな同居生活になる。
「なにか話をして」とミズエに言われ、ばあさんから聞いた話をするテル。
「ある時、口笛の上手い男がいた。船に乗りたくて、母の形見の銀のカップと交換して乗せてもらったが、
その船は嵐に遭って沈んでしまった」
サリーも睡眠障害を抱えている。
「眠ってる間に何年も歳をとって、今度起きた時はじいさんになってるんじゃないかって思うと恐くて眠れない。
あんた、カラスの鳴き真似できるか? たとえできてもオレの前ではやらないでくれ。あんたを見てると胸が痛くなる」
うまく事が回りはじめた頃、サリーは突然「オレは日本を出る! 今決めた!」と言い出す。
「お前ら1人じゃ全然ダメだけど、、、、2人ならできる!」
バンを手で止めて、ムリヤリヒッチハイクしながら言うサリーのセリフがかっちょいい。
結局、テルの障害が何なのか詳しくは語られない。
ほんとうはマンホールに落ちたんじゃないかもしれないし、
両親の記憶がないことと、なにか関係があるのかもしれない。
唯一、心底信じていた祖母から教えられた「他人からモノを盗むのは悪いこと」っていうルールを
ミズエが破ったと知った時の悲しみや混乱を考えると泣けてきた。
ミズエは何度も自分に問いかける。「結局、わたしは変われたんだろうか?」
内藤さんは、前回観た『闇打つ心臓』のリンゴォ同様、今作でも日本人なのにサリーって役名で、
最初は、殺し屋かなにかかと思ったが、ハトを飛ばす仕事って、世の中にはいろんな仕事があるんだな/驚
冒頭のセリフも元はサリーがテルに言ったもの。ところどころ詩的なセリフや、詩的な画が混ざっていて、
ココロをほっこりとほぐしてくれる。
「想像してみて!」
DVD特典は、キャスト、スタッフの紹介、予告編のほか、撮影風景写真、メイキングも収録されている。
窪塚くんは、飄々としていて、役柄とあまり大差ないカンジ。いるだけで雰囲気を出せる役者なんだな。
その窪塚くんがカメラで内藤さんを撮っていて、「逆光、超カッコイイ!」てw
途中で出てくるイラストレーションもアートでステキ。