■『シェイディー・グローヴ』(1999)
監督・脚本:青山真治 出演:粟田麗、井浦新、関口知宏、光石研、斉藤陽一郎 ほか
主題歌:♪ウィークエンド/ピチカート・ファイヴ
「きみとぼく。ふいに、ふたりは恋におちる。」
このキャッチもピチカートっぽい。
▼trailer
この予告編はまとまりなくて長すぎるな
▼story
小野は、友人の結婚式で出会った理花と付き合っていたが、突然別れを切り出す。
結婚するつもりでいた理花は、理解できず、知らない電話番号にかけまくり、愚痴りまくる
イタズラだと切られたり、セフレの勧誘かと勘違いされたりする中、
唯一、真剣に聴いてくれたのは甲野だけだった。
「ずっと待ってるからってちゃんと伝えれば、きっと戻ってくるよ」
甲野は、映画のポスターデザインをしていて、ダメ出しされ、
「時間がかかるかもしれないけど、絶対これなら売れます!」と押してみるが無視され、
勢いで辞表を出すと、あっさり「はい、お疲れさん」と追い出される。
理花は、自己啓発本にハマり、ヨガ、アロマ、ヒーリングミュージック(大体、通る道だね)等試すが、
どうにもフラれた理由が分からなくて、探偵を雇って調べてもらう。
(探偵って日給3万、成功報酬10万円もして、良心的な値段なの高っ/驚
「私、アダルトチルドレンですかね?」
「いや、それは親じゃなくて、君自身の問題だろう」
それでもうまくいかず、過呼吸になったところを甲野に助けてもらう。
部屋に飾られた森の写真は、父が撮ったもので、
幼い頃、王子様と結ばれるお姫さまの話をしてくれたことを思い出す
「今はもう大きな団地ができてなくなってます」
小野は、専務の机を漁って、何かを細工し、NY栄転が決まる。
その晩のビルの警備員のセリフもおもしろい。
「あんたは不安じゃないかね? 宇宙のまっくらな半分と同じのがヒトの中にもあるんだ」
「僕はもう宙に浮いていることを恐れはしなかった」
「彼らが変わったのだろうか? それとも、世界が彼らを受け入れたのだろうか?
そうではなかった。彼らこそが世界だった。そのことに気づいたのだ」
「それまで私は、自分がいることの意味が理解できなかった。
本当にいるかどうかさえ自信がなかった。
その日、だれかの声が聴こえた。
声は私の声に応えて、私は自分がいるということが分かった。
次に、私の目の前に彼が現れた。
そして、あの声が彼の声だと知った。
たしかなことは、彼がいるかぎり私はいる。
なぜなら、私は、彼が私を見つめているのを、見つめているのだから」
禅の問答のようだ。
あの森は存在するのか?
キツネにつままれたようで、なんだから分からないが、さわやかな風が通ったような終わり方。
全体的にも詩的で、静かで、キライではない雰囲気。
ドライブ中にコウノ(新さん)がつぶやくように歌っていた曲もよかった
ネットで調べたら、監督が映画用に作った歌だと書かれていたが。
監督・脚本:青山真治 出演:粟田麗、井浦新、関口知宏、光石研、斉藤陽一郎 ほか
主題歌:♪ウィークエンド/ピチカート・ファイヴ
「きみとぼく。ふいに、ふたりは恋におちる。」
このキャッチもピチカートっぽい。
▼trailer
この予告編はまとまりなくて長すぎるな
▼story
小野は、友人の結婚式で出会った理花と付き合っていたが、突然別れを切り出す。
結婚するつもりでいた理花は、理解できず、知らない電話番号にかけまくり、愚痴りまくる
イタズラだと切られたり、セフレの勧誘かと勘違いされたりする中、
唯一、真剣に聴いてくれたのは甲野だけだった。
「ずっと待ってるからってちゃんと伝えれば、きっと戻ってくるよ」
甲野は、映画のポスターデザインをしていて、ダメ出しされ、
「時間がかかるかもしれないけど、絶対これなら売れます!」と押してみるが無視され、
勢いで辞表を出すと、あっさり「はい、お疲れさん」と追い出される。
理花は、自己啓発本にハマり、ヨガ、アロマ、ヒーリングミュージック(大体、通る道だね)等試すが、
どうにもフラれた理由が分からなくて、探偵を雇って調べてもらう。
(探偵って日給3万、成功報酬10万円もして、良心的な値段なの高っ/驚
「私、アダルトチルドレンですかね?」
「いや、それは親じゃなくて、君自身の問題だろう」
それでもうまくいかず、過呼吸になったところを甲野に助けてもらう。
部屋に飾られた森の写真は、父が撮ったもので、
幼い頃、王子様と結ばれるお姫さまの話をしてくれたことを思い出す
「今はもう大きな団地ができてなくなってます」
小野は、専務の机を漁って、何かを細工し、NY栄転が決まる。
その晩のビルの警備員のセリフもおもしろい。
「あんたは不安じゃないかね? 宇宙のまっくらな半分と同じのがヒトの中にもあるんだ」
「僕はもう宙に浮いていることを恐れはしなかった」
「彼らが変わったのだろうか? それとも、世界が彼らを受け入れたのだろうか?
そうではなかった。彼らこそが世界だった。そのことに気づいたのだ」
「それまで私は、自分がいることの意味が理解できなかった。
本当にいるかどうかさえ自信がなかった。
その日、だれかの声が聴こえた。
声は私の声に応えて、私は自分がいるということが分かった。
次に、私の目の前に彼が現れた。
そして、あの声が彼の声だと知った。
たしかなことは、彼がいるかぎり私はいる。
なぜなら、私は、彼が私を見つめているのを、見つめているのだから」
禅の問答のようだ。
あの森は存在するのか?
キツネにつままれたようで、なんだから分からないが、さわやかな風が通ったような終わり方。
全体的にも詩的で、静かで、キライではない雰囲気。
ドライブ中にコウノ(新さん)がつぶやくように歌っていた曲もよかった
ネットで調べたら、監督が映画用に作った歌だと書かれていたが。