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待ったなし! 地球温暖化対策最前線@サイエンスZERO

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待ったなし! 地球温暖化対策最前線@サイエンスZERO

「IPCC」(気候変動に関する政府間パネル)

●IPCC第38回総会が横浜で開催された
「温暖化の原因がヒトの活動にある」とほぼ断定された。
数年後に対策を延ばすことなく、今から考えて準備することが大事。

●主な議題
・「温暖化の影響、適応、脆弱性」について。
・最近の世界中で起きている異常気象(集中豪雨、超大型台風など)
・二酸化炭素を抜本的に削減することが早急に求められる。

●適応策
・農業なら、品種を変えたりして採れる量を維持する
・洪水氾濫が増えるなら、堤防を作ったりする


気温上昇の予測グラフ

赤はこのままいったらって予測で、青は温室効果ガスの排出量を大幅に減らしたらの予測。
今世紀の終わりには「ゼロ」にしなければならない、と言われている。


●二酸化炭素を閉じ込める!?
 

「帯水層」


地下水が混ざっている→その隙間を二酸化炭素に入れ替える
 


「キャップロック」
 
二酸化炭素が地上に上がってこないようブロックしてくれる層。
実験により数年後も地中に埋めた二酸化炭素量は変化がなかった。

 



苫小牧施設

 

3年間で30万トン以上のCO2を閉じ込める予定。
例:火力発電所1基の排出量は15〜6年分=5000万トン

日本全国だと、最大1400億トンを地下に溜め込むことができる推定。
それは日本全体が出す二酸化炭素の約100年分にあたる。


●「分離・回収基地」で、二酸化炭素だけを取り出す方法

「アミン水溶液」

CO2と結合する性質がある→加熱すると120度で放出される

注1.コストがかかる


注2.
二酸化炭素を封じ込める過程でもエネルギーが必要(また二酸化炭素が排出されてしまう


●ゼリー状の「アミンゲル」
 

以前よりもっと低温の30度で二酸化炭素が吸収され、75度で放出される。
火力発電所、製油所などの排熱で温めることができる温度。


将来的には、二酸化炭素をもう一度取り出して、何かに再利用する研究も行われている。
例:二酸化炭素をメタンガス、エタノールに生まれ変わらせる技術が開発されている。



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