■どう見つける? 誰が守る? “消えた”子どもたち@ニュース深読み
その背景には、夫のDVから逃げているシングルマザー、貧困問題、
近所や家族のコミュニケーション不足などの問題が複雑に絡み合っているという。
●消える理由の1例:夫のDVから母が子どもを連れて他の地域に逃げる
住民票は元の地域に残して、夫に見つからないよう、ウィークリーマンションやネットカフェに泊まるため、逃げてきた地域の役所では気づけない。
【どう見つけたらよいか?】
●保健師さんの家庭訪問
父「今、妻子は旅行に行っていないので、戻ったら受けさせます」とウソをつかれると信じざるをえない。
●学校から担任教師が「入学適齢児」の家を訪問
父「妻子は、今、実家で暮らしていて、そちらの学校に通わせているので大丈夫です」
→1年経つと、その地域の学校でのそのコの登録が削除されてしまう。
●児童相談所の児童福祉司
唯一、暴力を受けている子どもがいる家の鍵を開けて調査する権限を持っているが、確実な情報提供がないと踏み込めない。
→子どもが「ネグレクト(育児放棄)」等による栄養失調で死亡するケースが多い。
●法律と近所の目
「虐待の通告は国民の義務」と定められている+「児童福祉法」の2つある
近所でそれとなく心配なコがいても、さまざまな不安や疑問があって、なかなか通報にまで至らない。
「もし、間違ってたらどうしよう?」
「余計なお世話だと言われたら、それまでだし・・・」
「近所づきあいもあるし、逆にトラブルに発展して、事件が起きたら怖い」
重要なポイント
・疑いを持った時点で、まずは通報する。
・DVかどうかの判断は、専門家がしてくれるので任せる。
・通告者の名前は決して漏れない。
【一番の問題点は、各所がつながっていないこと】
連携の仕組みをつくったが、形式化していてうまく機能していない
●そもそも“いない人”を調べようがない、というのが現在の問題の特徴
「人が住んでいない家だと思っていた」というケースもある。
“姿かたちが見えない”こと自体をまず意識することが肝心。
家に閉じ込められている「ハイリスク」な時点から気づいて、早急に守らなければならない。
【孤立している親子のSOSを見つけ出す】
●対策事例1:お母さんのSOSを発見する試み(親も困っている
電話相談を設けたが、知られてなかったり、「電話したら責められるのでは?」という恐怖感でかけられない。
大勢が集まるショッピングモールに、無料で子育て相談ができるスペースを設けた。
そこに「赤ちゃんの体重計」を設置したところ、育児に不安を持つ若いお母さんがたくさん集まった。
何グラム増えた・減ったは、健康の基礎としても気になるし、成長の証として嬉しいもの
子育て経験のある相談員が「母乳は大変でしょう?」などと何気ない声かけをすることで、
これまで誰にも相談できなかった母親からも話を聞くことができるようになり、電話相談の件数も増えた
●対策事例2:子どもからのSOSを発見する試み
NPO法人「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」がプレーパーク(原っぱ)を提供。
近所の子どもたちが遊びに来る中、居所不明児童もふらっと来ることがある。
そこにはプレーリーダーと呼ばれる人がいて、いろいろ声かけをする中で、1人1人の家庭内の状況が見えてくることがある。
→「窓口での相談」はハードルが高すぎる、という現状がある。
【世間の無関心さをなくす:積極的におせっかいをしよう!】
例:商店街のお店のオバサンが、来るお客さんと何気ないお喋りをするなど、
近所の大人1人ひとりが、地域の子どもの成長を見守る関係各所へのつながりにもなる。
居所不明児童の問題が増えるにつれて、関係各所の人員が足りないという実情もある。
追。
・逃げてきた先の地域に住民票がなくても、実際住んでいて、事情を話せば、健診などのサービスはふつうに受けられる!
・その際、「守秘義務」によって、夫に所在を知られないブロックシステムもある(それが漏れて事件になったこともあるらしい
「つながれば、解決策はかならずある」
その背景には、夫のDVから逃げているシングルマザー、貧困問題、
近所や家族のコミュニケーション不足などの問題が複雑に絡み合っているという。
●消える理由の1例:夫のDVから母が子どもを連れて他の地域に逃げる
住民票は元の地域に残して、夫に見つからないよう、ウィークリーマンションやネットカフェに泊まるため、逃げてきた地域の役所では気づけない。
【どう見つけたらよいか?】
●保健師さんの家庭訪問
父「今、妻子は旅行に行っていないので、戻ったら受けさせます」とウソをつかれると信じざるをえない。
●学校から担任教師が「入学適齢児」の家を訪問
父「妻子は、今、実家で暮らしていて、そちらの学校に通わせているので大丈夫です」
→1年経つと、その地域の学校でのそのコの登録が削除されてしまう。
●児童相談所の児童福祉司
唯一、暴力を受けている子どもがいる家の鍵を開けて調査する権限を持っているが、確実な情報提供がないと踏み込めない。
→子どもが「ネグレクト(育児放棄)」等による栄養失調で死亡するケースが多い。
●法律と近所の目
「虐待の通告は国民の義務」と定められている+「児童福祉法」の2つある
近所でそれとなく心配なコがいても、さまざまな不安や疑問があって、なかなか通報にまで至らない。
「もし、間違ってたらどうしよう?」
「余計なお世話だと言われたら、それまでだし・・・」
「近所づきあいもあるし、逆にトラブルに発展して、事件が起きたら怖い」
重要なポイント
・疑いを持った時点で、まずは通報する。
・DVかどうかの判断は、専門家がしてくれるので任せる。
・通告者の名前は決して漏れない。
【一番の問題点は、各所がつながっていないこと】
連携の仕組みをつくったが、形式化していてうまく機能していない
●そもそも“いない人”を調べようがない、というのが現在の問題の特徴
「人が住んでいない家だと思っていた」というケースもある。
“姿かたちが見えない”こと自体をまず意識することが肝心。
家に閉じ込められている「ハイリスク」な時点から気づいて、早急に守らなければならない。
【孤立している親子のSOSを見つけ出す】
●対策事例1:お母さんのSOSを発見する試み(親も困っている
電話相談を設けたが、知られてなかったり、「電話したら責められるのでは?」という恐怖感でかけられない。
大勢が集まるショッピングモールに、無料で子育て相談ができるスペースを設けた。
そこに「赤ちゃんの体重計」を設置したところ、育児に不安を持つ若いお母さんがたくさん集まった。
何グラム増えた・減ったは、健康の基礎としても気になるし、成長の証として嬉しいもの
子育て経験のある相談員が「母乳は大変でしょう?」などと何気ない声かけをすることで、
これまで誰にも相談できなかった母親からも話を聞くことができるようになり、電話相談の件数も増えた
●対策事例2:子どもからのSOSを発見する試み
NPO法人「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」がプレーパーク(原っぱ)を提供。
近所の子どもたちが遊びに来る中、居所不明児童もふらっと来ることがある。
そこにはプレーリーダーと呼ばれる人がいて、いろいろ声かけをする中で、1人1人の家庭内の状況が見えてくることがある。
→「窓口での相談」はハードルが高すぎる、という現状がある。
【世間の無関心さをなくす:積極的におせっかいをしよう!】
例:商店街のお店のオバサンが、来るお客さんと何気ないお喋りをするなど、
近所の大人1人ひとりが、地域の子どもの成長を見守る関係各所へのつながりにもなる。
居所不明児童の問題が増えるにつれて、関係各所の人員が足りないという実情もある。
追。
・逃げてきた先の地域に住民票がなくても、実際住んでいて、事情を話せば、健診などのサービスはふつうに受けられる!
・その際、「守秘義務」によって、夫に所在を知られないブロックシステムもある(それが漏れて事件になったこともあるらしい
「つながれば、解決策はかならずある」