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Channel: メランコリア
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「55歳からのハローライフ」 最終回『空を飛ぶ夢をもう一度』

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土曜ドラマ「55歳からのハローライフ」

第2回「ペットロス」
第3回「結婚相談所」
第4回「トラベルヘルパー」


最終回『空を飛ぶ夢をもう一度』
出演:イッセー尾形、火野正平、美保純、ふせえり、小林薫 ほか


▼story(ネタバレ注意
小説家になるのが夢で中小の出版社で勤めていたが倒産してしまい、ハロワに通いながら、交通整理の仕事をして6年になる因藤。
頼みの妻のパートも、会社の都合でクビになってしまった。

腰の激痛に耐えながら交通整理をしていると、福田という男から「中学の時、転校生として一緒だった」と言われる。

小さい頃、山で遭難した際、「キレイな水さえ飲んでいれば大丈夫だ」と言われてからずっと、
自然水を水筒に入れて飲むのが習慣になっていた因藤。それで分かったのだという。

「転校生で寂しい思いをしていた自分に唯一優しくしてくれたのが因藤だった」と回想する福田。
福田はひどい病気のようで、身なりはホームレスだが、家まで送ると、豪邸を指して「ここだ」と誤魔化される。


朝、腰痛がいよいよ酷くなり「今日だけ休ませてください」と電話を入れると、
「ゆっくり休んでください。代わりはいくらでもいますんで」と言われてしまう。

見知らぬ宿から電話が入り、福田が2ヶ月家賃を滞納したままで、病気で動けないから因藤に連絡するよう言われたという。
東京のハロワに行ってみると妻にウソをゆって訪ねると、宿主は「役所か病院ですね。あとは頼みましたよ」と冷たい。

福田は「2つ頼まれて欲しい」と言う。
1つは、母に指輪を返す手紙を手渡ししてほしい。もう1つは「オレをここから出してくれ」

ホームレスが集まる施設?に行き、これまでのいきさつを話す福田。
バブル期にはそれなりに儲けたが、多額の借金を作り、母から宝石を送ってもらっては借金を返していたが、
祖母の形見だけは売れなかった。

「母親に連絡が行くから生活保護の申請も出来なかった。死ぬより怖いのは、自分じゃなくなるってことだな。
 オレは死んだと伝えてほしい」

「ここは20:30には閉まる。その後は、アーケードに行けば毛布やら貸してくれるから」(そんな親切なシステムがあるんだ/驚

「自分で返せ!」


因藤は瀕死の福田を担いで、母の元まで連れていこうとする。
タクシーは福田の身なりを見てどんどんスルーしていく中、女性ドライバー(ふせえりさん!)だけが止まってくれた。

池袋の深夜バスに乗る時も迷惑な目で見られ、運転手も他のお客の手前「30分ほどですからね」と念を押す。
酷く咳き込む福田に「降ろしてくれないか!」と苦情が飛ぶ中、(前回出た)下総源一(小林薫)だけが声をかける。


「心臓のポンプに水がたまってるんだ。すぐ手術しなきゃダメだ。オレの父親も同じだったから分かる」

尿も漏らしてしまった福田が周囲から責められると、源一は「お前ら、アンモニアの臭いくらいで死なないだろ


自分の腰や体力にも限界を感じた因藤は、道の途中でとうとう救急車を呼ぶ。
「すまない、福田」

福田の母が来て事情を話すと「もう少し早く言ってくれてたら・・・」と泣き崩れる。


普段は、息子に「せっかく大学を出してやったのに、バイトばかりして!」と叱ってばかりいた因藤だったが、
今回の件で「大学なんか辞めちまえ! 好きなことしていいんだぞ」と態度を変えると、
「大学は辞めたくない! バイトでもしなきゃやっていけないだろ!」と逆に怒られる。


「福田、あの旅はまるで夢のようだったな。救われたのはオレのほうだよ」



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