■『マンガで分かる心療内科(1〜4巻)』(少年画報社)
原作:ゆうきゆう、作画:ソウ
ゆうメンタルクリニック
前回の『聖(セイント)☆おにいさん』を借りにTSUTAYAに行った際、目に留まって、
気になったから、お試しに4冊借りてみた。
こんなに軽いノリとは予想外 ムダにお色気イラスト満載、そしてまさかのギャグマンガ。
しかも、この原作者がほんとに精神科医で、ぶくろにまでクリニックがあるっていうのがまた衝撃的/驚
HPにもマンガ載せちゃってる/驚
「もっと気軽に、たくさんの人に知って欲しい」て意図は分かるけど、
少年マンガにまでなるって・・・こんな時代が来るとは思いませんでした。
すでに11巻も出ているってことは、興味を持って読まれて、人気があるってことなのかな?
このノリとイラストで、どこまで読者に理解してもらえるか、ちと不安にもなるけど
1〜4巻の中には「パニック障害」も出てきた。
「心理学的には、ビジュアルを通して覚えたもの、楽しみながら覚えたものは、より強く心に残る」
という思いで書いたみたい。
ほんとに基礎の基礎を分かりやすく紹介しているから、マンガって媒体を利用して、
1人で抱え込まず、まずは第三者に相談してみようって思って欲しいという目的は伝わった。
自分も含めて、身近にまったく同じ状況のヒトがいて、「こうすればいいですよ」って書いてあるアドバイスを何度も試みたけど、
何度やってもムダだった経験もあるから、ヒトのココロの複雑さは、こんなカンタンに解決しないよ、と思いつつも、著者の言葉にも一理あり。
「何かの時に“こういうものがある”と知っている&知らないとでは大きな差がある」
「なった本人でないと、どうしても分からない苦しさ・辛さ」があるという認識を持つことが大切(納得
このつづきを借りるかどうかは、まだ悩み中w
他の著書『おとなの1ページ心理学』
【内容抜粋メモ】
●『マンガで分かる心療内科』1巻
Q:あなたは今までに精神疾患に罹ったことはありますか?
という質問に、100人中16人が「はい」と答えたという研究がある。女性100人中だと27人。
つまり、5人に1人が診断を受けたことがある。
・たった1つの要素だけでメンタルの病気になることはない
「うつ」になる人は人口の10〜20%と言われる。
「もとから悩みやすい性格」「家族に悩みやすい人がいる」場合、似ることが多い。
でも、双子でも片方がならない場合があることから、「環境」も関わると言える。
うつの発症率は、配偶者のサポートがあるなしでも5倍違うと言われる。
・「仮面うつ病」
頭痛、肩凝り、胃痛、不快感などがあって、内科を受診しても問題がなくて分かりにくくなる(不定愁訴とは違うのかな?
うつの3つの妄想
「心気妄想」例:自分は病気ではないか?と思い込む。
「罪業妄想」例:自分のせいで傷つけてしまった・・・
「貧困妄想」例:お金がなくて、このままじゃ終わりだ・・・
総称して「微小妄想」といい、自分は小さい存在だと思ってしまう。
ヒトは絶対基準ではなく「落差」「変化」に強く反応する。「ゲイン・ロス効果」
なので「あなたはマシよ。私なんか・・・」と励ましても、あまり意味がない。
・「ペドフィリア」(小児性愛)(俗称はロリコン)
『DSM?(アメリカの精神医学の診断基準)』によると、対象年齢は「13歳以下との性行為」
「複数児童との性行為」と規定されている。(範囲狭すぎっ/驚
「複数の児童との性的興奮を引き起こす空想が、反復して持続すること」→空想だけでも当てはまる
明確な原因は不明。理由例:成人との性行為に恐れを抱いている。
治療法例:性欲を抑える抗男性ホルモン療法、治療施設に収容する。
・ED(勃起障害)
身体的な理由:脳卒中、糖尿病等、血流や神経等の問題。中年以降に増える。
精神的な理由:最近は精神面のEDが増えている。自信がなくなってきているのでは?
普段の興奮材料のほとんどが“二次元のイラスト”という人が多い。バイアグラは心因性にも効く。
・興奮は刷り込み
例:女性のヌード写真とハイヒールを同時に見せ続けると、ハイヒールを見ただけで興奮する。
ヒトは1つの原因を理由にして安心したがるもの。
その思考から離れて「原因はいいから、とりあえず解決策を考えよう」と思うことが大切。
(クリニックの医師もそう言ってたな。私はそもそもの原因から考えたかったからカウンセリングも受けて良かったと思ってる←EDじゃなくてね
・SES−D(セスデー)
うつの度合いを診断するテスト。問題数もそう多くなく、5分程度でできる手軽さがいい。
診断精度は90%と言われる(14点だった。答え方が難しいな
・男のうつ
Q:男であることのデメリットは何か?
A:社会的責任をかぶることが多い。が男女ともに1位だった。
女性は男性に比べ、感情を表現しやすい。
男性は小さい頃から「男は泣くな!」などと育てられ、感情をため込んでしまう。
泣く、笑う、怒る、感情を出せることは「いいこと」→ストレスを小出しにできる。
・うつで自殺する率は男性のほうが高い
男性は女性の約3倍。これは、世界中どこもいっしょ。
Q:女性になってみたい?
A:はい。が多い(女性の苦労を知らないからだな・・・
・幻聴
1.基本的に本当の声と区別がつかない。
2.大体、悪口のことが多い。
3.幻聴によって「監視されている」という妄想につながる。
治療はクスリ。その他は「入浴・シャワー」「頭の動きをちょっと止めてみる」
(・・・ほんと、このマンガのせいなのか、引用している著書のせいなのか、たまに冗談との区別がつきにくい
・幻覚
幻視、幻聴、幻臭、幻味、体感幻覚などがある。
[クスリの種類]
・SSRI
うつの患者さんの70%に使われている抗うつ剤。「セロトニン(神経伝達物質)」の再取り込みだけを阻害する。
・SNRI
セロトニンの他に「ノルアドレナリン」の再取り込みも阻害する。最初に発売された時は「夢のクスリ」と呼ばれた。
どちらも平均2週間〜2ヵ月で効果が出始める。副作用は完全にゼロではない。
(めまい、吐き気。私はなかったな。まあ、不安だから一緒に胃薬も出してもらったからか?
・NaSSA
最近出た抗うつ剤。
心療内科の料金
「保険診察」
公的な機関によって1つ1つの診察に「点数」が決められている。1点=10円(そーなんだ!)患者は3割負担。
プラス「初診料・再診料」「処方箋料」。
例1:「通院精神療法」(再診で30分未満)330点。
例2:初診時に精神保健指定医が精神療法をした場合は500点(これが高すぎなんだよ
再診は一律330点。でも30分以上だと400点(極端に短い時間制限も問題では?
例3:20歳未満の場合200点加算される。高くすることで、若いヒトの精神治療を充実させようという狙い(逆に安くして下さい/願
「自由診察」
・コントロール幻想
ヒトは無意識に“運ですらコントロールできる”と思ってしまう。
うつ患者のほうが現状把握能力に優れている。冷静かつ正確に認識できる。
・認知症
年齢とともに判断力、記憶力が低下すること。若いヒトの場合は「うつ」「統合失調症」などが隠れている可能性がある。
理由例:脳の萎縮、脳の血管変化
老人ホームで、“何かを自分の判断で決めさせた”グループのほうが、精神的な活気が高くなり、全体的な寿命も延びたという結果がある。
「改訂長谷川式簡易知能評価スケール」
・感情一致効果
ポジティヴな気分のヒトは楽しいことばかり、ネガティヴな気分のヒトは辛いことばかりに注意が向くこと
うつ患者のほうが、悪い事実ばかり思い出す傾向がある。
なので「これは、そもそも気持ちが落ちているんだ」と思い直して、別のことに意識を向ける、
とにかく疲れていると思って休むこと
[研究例]
「あたたかい」「冷たい」「有能」「無能」「カッコいい」「カッコよくない」の中で、
被験者は「冷たい」という言葉で紹介された人が最も評価が低くなった。逆は「あたたかい」。
原作:ゆうきゆう、作画:ソウ
ゆうメンタルクリニック
前回の『聖(セイント)☆おにいさん』を借りにTSUTAYAに行った際、目に留まって、
気になったから、お試しに4冊借りてみた。
こんなに軽いノリとは予想外 ムダにお色気イラスト満載、そしてまさかのギャグマンガ。
しかも、この原作者がほんとに精神科医で、ぶくろにまでクリニックがあるっていうのがまた衝撃的/驚
HPにもマンガ載せちゃってる/驚
「もっと気軽に、たくさんの人に知って欲しい」て意図は分かるけど、
少年マンガにまでなるって・・・こんな時代が来るとは思いませんでした。
すでに11巻も出ているってことは、興味を持って読まれて、人気があるってことなのかな?
このノリとイラストで、どこまで読者に理解してもらえるか、ちと不安にもなるけど
1〜4巻の中には「パニック障害」も出てきた。
「心理学的には、ビジュアルを通して覚えたもの、楽しみながら覚えたものは、より強く心に残る」
という思いで書いたみたい。
ほんとに基礎の基礎を分かりやすく紹介しているから、マンガって媒体を利用して、
1人で抱え込まず、まずは第三者に相談してみようって思って欲しいという目的は伝わった。
自分も含めて、身近にまったく同じ状況のヒトがいて、「こうすればいいですよ」って書いてあるアドバイスを何度も試みたけど、
何度やってもムダだった経験もあるから、ヒトのココロの複雑さは、こんなカンタンに解決しないよ、と思いつつも、著者の言葉にも一理あり。
「何かの時に“こういうものがある”と知っている&知らないとでは大きな差がある」
「なった本人でないと、どうしても分からない苦しさ・辛さ」があるという認識を持つことが大切(納得
このつづきを借りるかどうかは、まだ悩み中w
他の著書『おとなの1ページ心理学』
【内容抜粋メモ】
●『マンガで分かる心療内科』1巻
Q:あなたは今までに精神疾患に罹ったことはありますか?
という質問に、100人中16人が「はい」と答えたという研究がある。女性100人中だと27人。
つまり、5人に1人が診断を受けたことがある。
・たった1つの要素だけでメンタルの病気になることはない
「うつ」になる人は人口の10〜20%と言われる。
「もとから悩みやすい性格」「家族に悩みやすい人がいる」場合、似ることが多い。
でも、双子でも片方がならない場合があることから、「環境」も関わると言える。
うつの発症率は、配偶者のサポートがあるなしでも5倍違うと言われる。
・「仮面うつ病」
頭痛、肩凝り、胃痛、不快感などがあって、内科を受診しても問題がなくて分かりにくくなる(不定愁訴とは違うのかな?
うつの3つの妄想
「心気妄想」例:自分は病気ではないか?と思い込む。
「罪業妄想」例:自分のせいで傷つけてしまった・・・
「貧困妄想」例:お金がなくて、このままじゃ終わりだ・・・
総称して「微小妄想」といい、自分は小さい存在だと思ってしまう。
ヒトは絶対基準ではなく「落差」「変化」に強く反応する。「ゲイン・ロス効果」
なので「あなたはマシよ。私なんか・・・」と励ましても、あまり意味がない。
・「ペドフィリア」(小児性愛)(俗称はロリコン)
『DSM?(アメリカの精神医学の診断基準)』によると、対象年齢は「13歳以下との性行為」
「複数児童との性行為」と規定されている。(範囲狭すぎっ/驚
「複数の児童との性的興奮を引き起こす空想が、反復して持続すること」→空想だけでも当てはまる
明確な原因は不明。理由例:成人との性行為に恐れを抱いている。
治療法例:性欲を抑える抗男性ホルモン療法、治療施設に収容する。
・ED(勃起障害)
身体的な理由:脳卒中、糖尿病等、血流や神経等の問題。中年以降に増える。
精神的な理由:最近は精神面のEDが増えている。自信がなくなってきているのでは?
普段の興奮材料のほとんどが“二次元のイラスト”という人が多い。バイアグラは心因性にも効く。
・興奮は刷り込み
例:女性のヌード写真とハイヒールを同時に見せ続けると、ハイヒールを見ただけで興奮する。
ヒトは1つの原因を理由にして安心したがるもの。
その思考から離れて「原因はいいから、とりあえず解決策を考えよう」と思うことが大切。
(クリニックの医師もそう言ってたな。私はそもそもの原因から考えたかったからカウンセリングも受けて良かったと思ってる←EDじゃなくてね
・SES−D(セスデー)
うつの度合いを診断するテスト。問題数もそう多くなく、5分程度でできる手軽さがいい。
診断精度は90%と言われる(14点だった。答え方が難しいな
・男のうつ
Q:男であることのデメリットは何か?
A:社会的責任をかぶることが多い。が男女ともに1位だった。
女性は男性に比べ、感情を表現しやすい。
男性は小さい頃から「男は泣くな!」などと育てられ、感情をため込んでしまう。
泣く、笑う、怒る、感情を出せることは「いいこと」→ストレスを小出しにできる。
・うつで自殺する率は男性のほうが高い
男性は女性の約3倍。これは、世界中どこもいっしょ。
Q:女性になってみたい?
A:はい。が多い(女性の苦労を知らないからだな・・・
・幻聴
1.基本的に本当の声と区別がつかない。
2.大体、悪口のことが多い。
3.幻聴によって「監視されている」という妄想につながる。
治療はクスリ。その他は「入浴・シャワー」「頭の動きをちょっと止めてみる」
(・・・ほんと、このマンガのせいなのか、引用している著書のせいなのか、たまに冗談との区別がつきにくい
・幻覚
幻視、幻聴、幻臭、幻味、体感幻覚などがある。
[クスリの種類]
・SSRI
うつの患者さんの70%に使われている抗うつ剤。「セロトニン(神経伝達物質)」の再取り込みだけを阻害する。
・SNRI
セロトニンの他に「ノルアドレナリン」の再取り込みも阻害する。最初に発売された時は「夢のクスリ」と呼ばれた。
どちらも平均2週間〜2ヵ月で効果が出始める。副作用は完全にゼロではない。
(めまい、吐き気。私はなかったな。まあ、不安だから一緒に胃薬も出してもらったからか?
・NaSSA
最近出た抗うつ剤。
心療内科の料金
「保険診察」
公的な機関によって1つ1つの診察に「点数」が決められている。1点=10円(そーなんだ!)患者は3割負担。
プラス「初診料・再診料」「処方箋料」。
例1:「通院精神療法」(再診で30分未満)330点。
例2:初診時に精神保健指定医が精神療法をした場合は500点(これが高すぎなんだよ
再診は一律330点。でも30分以上だと400点(極端に短い時間制限も問題では?
例3:20歳未満の場合200点加算される。高くすることで、若いヒトの精神治療を充実させようという狙い(逆に安くして下さい/願
「自由診察」
・コントロール幻想
ヒトは無意識に“運ですらコントロールできる”と思ってしまう。
うつ患者のほうが現状把握能力に優れている。冷静かつ正確に認識できる。
・認知症
年齢とともに判断力、記憶力が低下すること。若いヒトの場合は「うつ」「統合失調症」などが隠れている可能性がある。
理由例:脳の萎縮、脳の血管変化
老人ホームで、“何かを自分の判断で決めさせた”グループのほうが、精神的な活気が高くなり、全体的な寿命も延びたという結果がある。
「改訂長谷川式簡易知能評価スケール」
・感情一致効果
ポジティヴな気分のヒトは楽しいことばかり、ネガティヴな気分のヒトは辛いことばかりに注意が向くこと
うつ患者のほうが、悪い事実ばかり思い出す傾向がある。
なので「これは、そもそも気持ちが落ちているんだ」と思い直して、別のことに意識を向ける、
とにかく疲れていると思って休むこと
[研究例]
「あたたかい」「冷たい」「有能」「無能」「カッコいい」「カッコよくない」の中で、
被験者は「冷たい」という言葉で紹介された人が最も評価が低くなった。逆は「あたたかい」。