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Channel: メランコリア
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「心の中のベストフィルム〜『イナゴの日』(1974)」

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『イナゴの日』(1974)
原作:ナサニエル・ウエスト 監督:ジョン・シュレンジャー
出演:ドナルド・サザーランド、カレン・ブラック、ウィリアム・アザートン ほか

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感想メモは「notes and movies」カテゴリーからの抜粋です。


「ときどき全てを破壊したくなるんです、神よ」

とても観念的。
昔ほどスターが天上の人みたいに崇められなくなったけど、ハリウッド“映画の都”はまだまだ健在。

タイトルは、イナゴが満月に群れて飛ぶごとく、ハリウッドスターに群がり、正気を失う群衆を意味してか?

興奮した人々は、彼をまつりあげて運んでゆく。まるで処刑場に連れていかれるキリストのように。
狂った群衆が、まるで自ら描いた壁画の眼のない叫んだ顔に見えて、突然サイコホラー化する。

美術監督が「僕らは紙芝居の裏方みたいだ。時々空しくなるよ」と言いながらも、
それで勝ち得た屋敷は気に入り「妻はオマケだ」とも言う。
それを羨ましそうに見るトッド。こうゆう細かいシーンもイイ。



『ミスター・グッドバーを探して』で注目したW.アザートンがこんな大作の主役張ってたなんて
最初ウスノロな役で、ラストはやはり美味しいところをもってくサザランドと、寄り目っぽい美女カレンの豪華キャスト。

重いテーマにサッチモの軽快な♪JEEPERS CREEPERS が空虚に響く。
同監督の他作品もチェックしたい。



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