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Channel: メランコリア
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「心の中のベストフィルム〜『ラスト・ワルツ』(1978)」

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『ラスト・ワルツ』(1978)
監督:マーティン・スコセッシ 出演:ザ・バンド ほか

trailer

感想メモは「notes and movies」カテゴリーからの抜粋です。

1976年11月25日に開かれたザ・バンドの16年間にわたる活動の最後であるライブと、
その後のメンバたちのインタビューで構成された感動の1本。

サンフランシスコのウィンターランドにて、まずアンコール映像から始まり、
ロニー・ホーキンスからディランまでルーツを担うミュージシャンの顔ぶれが揃っている。

その合間に入るオフロードの打ち明け話、ゲストミュージシャンとの出会い等々。
音楽とは、突然生まれて、機械から流れてくるものじゃなく、
そのメロディを生み出し、歌い続ける人間たちの日々の暮らしがあるんだってやっと知った気がする。




こんなに人間臭いバンドを今まで見たことがなかった。
'70とは一体どんな時代だったのかは、実際その時代に青春を送った者にしか分からないだろう。
アメリカ文化の真髄も、日本人には本当に理解することができないのもとても残念に思う。


先ごろ行われたディランの何十周年記念ライブで、ザ・バンドの面々が皆元気にプレイしていたのを覚えている。

「音楽界で素晴らしい連中がこの世を去っていった。そんな人生は不可能だ」(ロビー・ロバートソン)

あんなに根っこまで音楽家な人間の集まりも珍しい。
個性のぶつかり合いで16年間、同じメンバでやってきたこと自体すごいと思うが、
始まったことは、いつか必ず終わる時が来る。

メンバ全員、楽器が弾けて、ヴォーカルスタイルをもって歌えるバンド。
人間味あふれ、心に染み渡る音を聴いて、その素晴らしさを再発見した。

彼らのつくり上げた音やスタイルは、現在も私たちの心をとらえて離さない。
1シーンごと、全体の流れなどに、スコセッシがいかに工夫を凝らして、精魂込めて、
バンドの締めくくりを完璧に飾ろうとしたかがひしひしと伝わってくる。珠玉の1本

これは、ライヴビデオの最高峰。これを観て、ヴァン・モリソンも、ドクター・ジョンも知った。



ロビーがセクシーなことったら!


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