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「我ら人民は共和国を取り戻さなければならない」@スーパープレゼンテーション

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スーパープレゼンテーション

英語教材として利用してる人も多いんだな。詳細に記している人もいた↓↓↓
TEDのすゝめ

【ローレンス・レッシグ「我ら人民は共和国を取り戻さなければならない」】

 

民主主義の危機の話。
献金の上限をなくす法律ができてから少数の富裕者(人口のたった0.05%)が政治に影響を与えるようになった。
政治家は、時間の30〜70%を政治資金集めに費やしているのが現状。
これでは建国の理念を守っていない。政府とは本来、人民だけに依存するものなのに、資金提供者にも依存するようになった。
そして、政府の力を維持することが政治家の主目的になっている。

 

国民は、知らないわけではないが、現状の腐敗を無視している。
すごい時間をかけて少数から資金を集めているのを、もっと少ない時間で多くの人から集めさせればいい。
小口の個人献金システムなら、国民に頼らざるを得ない政府に変えることができる。
レッシグさんは、献金に使えるチケットを配る、1人50ドルという案を出している。
影響力を分散させ、腐敗が一掃される。これは解決できる問題。

 

この話のポイントは、ムリだと諦めて、問題に対して見て見ぬフリをしないこと。
変えられると信じて、みんなが1つになること。それが愛だから。
「愛国心」てゆってたけど、国を地球、宇宙にまで広げて使える考えだと思った。

私が思うに、こないだアマンダがゆってた「クラウド・ファンディング」を政治にも応用したらどうかな?
なにが必要か、問題を個人が投稿して、それをみんなで閲覧して、賛成した課題に定額を寄付する約束をする。
その約束がより多く集まったものから実際お金を集めて、必要な献金が集まったら打ち止めて実行に移す。
そうすれば誰も必要じゃない道路や建物はなくなるし、1番必要とされている課題に
ムダなくお金が集まって、効率的にことが進むし、金を食う政治屋やシステムも減らせるし。


『理由』(2004)

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『理由』(2004)
原作:宮部みゆき 監督:大林宣彦
出演:勝野洋、岸部一徳、伊藤歩、加瀬亮、宮崎あおい、風吹ジュン、柄本明、小林聡美 ほか

友だちが宮部みゆきさんの小説のファンで、わたしは一度も読んだことがないけど、映画で観てみようと思って借りてみた。
わざわざタイトル下に「THE MOVIE」て書いてあったのは、最初にドラマで放送されたからなのか。
陰惨なシーンが多いかと思って身構えてたら、それよりも周りの証言によって次々と人がつながり、
事件の背後にあるもっと大きな影に焦点があたっていることが分かる。

全体の色が昭和っぽくて、「ガールフレンド」などの古い言い回しや、
今どき電球みたいのをつけてたりするのもフシギ。
章の合間に、都市の風景を挟んで、ジャズを流しているのも効いてる。
今は亡き南田洋子さんが、試写会でも元気に喋っていたのが感慨深かった。



▼story
荒川区の長い歴史の紹介からはじまる。
1996年。下町の小さな旅館「片倉ハウス」に、一家4人殺しの重要参考人・石田直澄がいると、交番の警官に言う少女・片倉信子。
その後は、事件の模様をテレビが取材して、関係者が次々と証言していくという展開。

事件は、大嵐の晩、高級マンション「ヴァンダール千住北ニューシティ」のウエストタワー20階から若い男性が落ちたことが発端となる。
管理人が110番通報する。男はどうやら2025号室の小糸一家だと分かり、警官が入ると3人が惨殺されていた。
しかし、この部屋の持ち主・小糸信治の姉に死体を確認してもらうと、弟ではないと証言。
この部屋に住んでいた7人全員が他人同士の集まりだった。。。



途中、映画の撮影シーンまで入ってて、面白い試み。終始、西日のような照明も特徴的。
石田の背後の真っ赤な光が清順映画みたいだった。

「占有屋」「競売」「買受人」「執行妨害」「売家」など、家に関する専門用語がたくさん出てきて、裏のシステムが垣間見れる。
島根出身の石田が家にこだわっていたことが深い根としてある。
「足入れ婚」なんて言葉も初めて聞いた。正式に嫁にいれる前に、その家にふさわしいかどうか見定めるため、
いわば“お試し期間”として住まわせ、姑らの気に入らなかったら返すってシステム。どんだけ冷遇されてたんだ、女性は/驚
「買取屋」なんて商売も初耳。

石田は、事件後に出版社からも追われる。その編集者のセリフ。
「ウソが入っても構わない。ウソをまじえなきゃ、辻褄なんか合やしない。本当の理由なんて分かるはずありません。
 人間はね、だれでもそれぞれ物語りをつくって、それでようやく生きてるんですから」

ラストは、出演者による♪殺人事件が結ぶ絆〜 っていう気味の悪い歌が流れる。




▼DVD特典「理由が映画になった理由」
大林監督ナレーションによるメイキング。大林さんはいつでもどこでもよく喋るんだよね

「映画ってそもそもそうゆうものですよね。この画面に映っているものが本当だと思われちゃ困るわけ。
 みんな目の前に映っているものがリアリズムだと思っては困るんだよ。
 本当を描くのが映画じゃない。ウソ、ウソ、ウソの技を重ねて、ひょいっとウソから出た誠、
 つまりヒトの目にはみえない心の中を見れたら、その時に映画になるんだよね」

映画化不可能と言われた小説を、敢えて、原作通りに撮る。
大林「インディーズ歴60年ですから。誰も観たことのない実験的な映画を僕らも観てみたかったんだよね」
登場人物が100人以上。それぞれが主観で証言する。その矛盾もとりこんだところが面白味。

監督の要求で役者全員ノーメイクで出演!
だからか?あるいは撮り方のせいか、あんな女優さん、こんな女優さんが出ていたって後になって分かるくらい、誰が誰だか分からなかった
「シワもシミもそのまま出す」
セリフがモノローグみたいで、出演者がみな棒読みっぽいのも狙いか?

台本はなんと250P!(通常は150Pくらい)それを32日間で撮ったって凄い!
台本にびっしりと書き込まれた字や絵コンテも細かい/驚
昼間にわざわざ周りをシートで囲んで暗くして、照明で朝焼けを撮るなんて作業もしていた。
小説の“紙背を読む”、生活感を出すセットの工夫もハンパない。

「俳優さんは与えられた部分のみを生きる。前後の関係は分からない。生きるってそうゆうことでしょう?
 あまり分かりすぎると全てが理屈になるんです。よく分からない中で人は一生懸命生きてるんですよね。
 僕はそれがドキュメンタリータッチだと思うんです」(大林)

撮影に関わる女性が増えたということで、女性の助監督さんや、舞台製作スタッフさんなどを丁寧に紹介。

原作にたくさんの少女が出てくることにも触れる。
「少女が駆け出す。宮部さんは、その先にある日本の姿に希望を見出したかったのでは?」(大林)
ところで、なぜ信子は交番に行く時もビニ傘を持っていったのかな???

試写会でも監督はすっかり司会者になって喋る、喋る!w
日本だけじゃなくて、ベルリンでも。人が好きなんだな。
「いろんな人と会って、会って、会って・・・映画は約束だからね」(大林)

このメイキング自体がドキュメンタリーフィルム。監督の喋りは詩だな。


宇宙資源@東京大学総合研究博物館

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本三はいつ来ても異様に懐かしい! 駅前の店とかほとんど変わってないし。


ランチは軽めに・・・て思って歩いてたけど、ちょうど昼時だし、手ごろな店が見つからないまま
学生がたむろすがっつり系に入ってしまって、なぜか親子丼を注文
ゴハン少なめにしたけど、やはり食べきれず。無念。


 

東大の赤門から入って、地図を見てたら守衛さんが親切に方向を教えてくれた/感謝
以前ここの博物館に来たのって、もう3年前かぁ→here

今回はエネルギー、資源について考える展示会。
(見ながらメモをとっていたから、もし誤りがあったらごめんなさい

宇宙資源@東京大学総合研究博物館本館

佐渡、別子鉱山など、日本ではとても質の良い鉱物がとれた。
大勢が作業している古い絵や、蟻の巣みたいに掘られた中の様子がわかる地図の絵などが展示されてた。


●ナウル共和国
リン鉱石の採掘で世界一金持ちの国。所得税もなく、医療費、光熱費、教育費もタダ。
家事はすべて政府が雇った外国人任せ。高級車を何台も持って、パンクしたら買い替えてた島民たち。

でも、リン鉱石が枯渇して、一気に世界一貧乏な国に転落。
すべて輸入に頼っていて、働く意欲をなくした人々に未来はあるのか?
肥満と糖尿病が蔓延し、今では再採掘による他の資源の発掘をしている。
町はかつての栄光が廃墟だらけになり、生活はすっかり30年前のまま。

こうなることは40年以上も前から繰り返し指摘されていた。
ナウルは地球の未来の姿なのだろうか?


●猛スピードで資源を消費している人類
地球誕生から46億年の歴史において、人類が誕生したはついこの間のこと。
しかし、数億年かけて地球が蓄積した資源を、人類は数百年で消費してしまう勢いだ。
資源を求めることが戦争発生の大きな要因の一つにもなっている


●拡大する資源採掘
世界には地下4kmまで掘り尽くして資源を採掘しているところもある。
山手線と同じ面積を採掘している場所もある。
採掘される鉱石が日本を中心に展示してあって、秋田県が多いんだね/驚

資源は各所に偏って存在している。地球が誕生してから地下の陸地の移動に関係してるとか?
たとえば、「白金族」は、南アフリカに9割ある。
固まって存在してるがゆえに採掘しやすいという利点がある。

金属単体を取り出すには大きなエネルギーがいる上、環境にダメージを与える副産物を排出する。
鉄鋼生産に必要な一次エネルギーは、1年あたり100万kw。これは原発数百個分に相当する!

「石油」は、海底にたまった有機物という定説がゆらいでいる。
明治〜昭和初期に開発された国内油田の原油が展示されていて、それを調べることでこの謎解明の研究に役立てている。


●著しい人口増加
爆発的な人口の増加は、資源をより必要とし、地球が支えられる範囲を超えているのではないかと危惧されている。
肉1kg生産するためには、7kgの穀物や肥料が必要
今の文明は、いつか枯渇する資源に依存している人類の活動を通じて汚染物質を排出することは避けられない。

発展途上国の少子化の傾向がもっと広がれば、人口爆発は止まるという予想もある。

では、太古の暮らしに戻れば解決するかと言えば、そう単純でもない。
太古の生活様式で地球が支えられる人口は1億人程度と言われていて、
70億人いる現状ではもう後戻りもできない。
イースター島がいい例だという。かつて進化した文明を持ちながら、
島という限られた空間の中で資源を使い果たし、
生活を原始に戻したが、モアイ像を残して、島民の姿は消えた。



ロシアのチェリャビンスク
2013年2月。直径12mほどの隕石が落下し、市街地で約5000棟が被害にあい、負傷者が1500人ほど出る災害となった。
空の真上に隕石が落下していく映像を車載カメラなどがとらえた動画が流されていて、あんまり近くて目を奪われた。


●隕石は9割がすでに鉄
鉄のもとは酸化鉄。そこから鉄をつくるには大きなエネルギーがいるが、
隕石(小惑星)には、そのまま使えるという利点がある。
宇宙開発も宇宙資源を使って進めれば効率的だし、
たとえば分割して地球に持って帰れたら、これまで人類が消費した総量が1つの隕石からとれる計算になるという。

宇宙資源は地球の諸問題を一気に解決するか?
往還コストがかかって現状では割が合わないという問題がある。
万一、衝突などが起こってはもともこもない。1kmの天体で山手線内が蒸発してしまうという
小惑星は宇宙のものであって、勝手に使うのは許されないという倫理的問題もある。「プラネタリープロテクション」
(わたしもそう思うな。地球人はこのままだと宇宙も搾り取って、ゴミ屋敷にしかねないんだ

原材料物質はコンドライト(隕石)


●小惑星探査機はやぶさ
正面、入口のカーテンにも映像を投影して、数分の動画を流してた。何度見ても泣ける話だね。


これまで人類は、100機もの無人探査機を打ち上げた。
それまでは望遠鏡で見て、計算で考えるしかなかったことも、
いまでは直接映像を見て、惑星の上を探査機がくまなく調査して分かることが増えた。
タイタンが地球に近い条件であること、化石燃料のもとになる炭化水素は太陽系にあふれてるということなどなど。
探査、採掘法の改良により、経済的に見合わなかった場所からも生産が可能になった。


●将来につながる資源の研究
金属資源は、耐用年数が100年以下。その他の資源、エネルギーに関する研究も進められている。

・バイオ電池
・工業廃液も環境浄化して発電できるが、高価な白金が必要。
・核融合研究:少ない燃料で莫大なエネルギーが得られる。
・サンゴなどは、陸地の材料を作る生き物。
・車も適正にスクラップして分別すれば再利用可能。
・ケモスタット
・チムニー
・レアメタル
・レアアース泥
・ハイテン高強度鋼板


ナショナルジオグラフィック
やっと最後に座るスペースがあって、クラシックが流れていて、
地球、宇宙の写真が次々と映し出されていく。
広大な砂漠、縞模様の地層がハッキリ分かる巨大な岩場、
深海底、雪山など、日本にいると普段思い出さないけど、
地球にはまだまだこんなにドカーーーーーンとした美しい造形があるってことに改めて驚く。


展示室の一番奥には、見に来たお客さんたちが感想メモを書いてピンでとめる壁があって、私も書いてきた
子どもたちも見に来ていて「楽しかった」「宇宙サイコー!」とかが多くて、
地球の資源が猛スピードで失われているって事実が通じたのか不安になってしまった

『歓喜の歌』(2008)

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『歓喜の歌』(2008)
原作:立川志の輔 監督・脚本:松岡錠司
出演:小林薫、伊藤淳史、安田成美、由紀さおり、浅田美代子、田中哲司、光石研、藤田弓子、根岸季衣 ほか
主題歌:♪あの鐘を 鳴らすのはあなた/クレイジーケンバンド

上記の出演者のほかにも、猫背椿、片桐はいり、立川談志、リリー・フランキー、筒井道隆、笹野高史さんらも出てて豪華!
ラストに流れるのは剣さんだし
大晦日に観るのにちょうどいい1本。

trailer

▼story
みたま文化会館主任として4月から赴任してきたばかりの飯塚正は、妻からも呆れられてるほど頼りない男。
半年も前にママさんコーラスグループの名前を勘違いして、大晦日の夜にダブルブッキングしてしまう。
双方にとって特別な催しだけに、どちらも譲らず、なかなか話がまとまらない。
その上、クラブの外国人女性と浮気をしていて、その兄と名乗る男から200万円も請求される。。



「まつり縫い? なんですか、その陽気な縫い方」


小林薫さんが、なんとも優柔不断で、チャランポランなコミカル演技をしていて、
全体的にセリフも凝ってると思って観ていたら、元は落語なんだ、なっとく。

スーパーの魚売り場の店員さんが素晴らしいソロを歌っていたけど、女優さん?驚



「あ、そーゆーのウザい系?」
「気になっちゃう? オレは、あいつのことが気になっちゃう君のことが気になっちゃう

田中さんは、文化会館の職員・北澤直樹役。会社に1人はいそーな軽い奴w


「(副主任じゃ)モチベーションが高まらないっつの!」
タバコとか、ガムじゃなくて、いつも都こんぶ食べてるのが可笑しいw


『LIFE!〜人生に捧げるコント〜 vol.4』

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予録してた番組をいくつか見てみた。

『ゴロウ・デラックス』に部長登場!

この番組自体初めて見るんだけど、ずっとD.ボウイが流れてるのね
課題図書として『気づかいルーシー』と『人生に座右の銘はいらない』が紹介されて朗読されてた。

「人間の本質は、ナンセンスとグロテスクだと思っている」

「絵本に出てくる登場人物ってみんな感情が直截じゃないですか。
 嬉しいとか幸せとか一本じゃないですか。装ってる人ってあまりいない。
 繊細な感情を持ち合わせている、絵本の主人公ってなかなかいない」

Q:大人計画を立ち上げたきっかけは?
「就職して、リストラされて、当時付き合ってた彼女から“1回でも褒められたことやんなさいよ”て言われて」

Q:劇団に入れる基準は?
「下品な人は嫌なんですよね」

阿部ちゃんとクドカンに部長のすごいと思うところは?と質問したら・・・


Q:阿部サダヲのオーディションはどんなだったか?
「一番危ない奴みたいな感じ。髪の毛も白く染めてて、軍服着てた」w


「プールで隣で泳いでいる子どもに“鬼”って言われて、すごい傷つきました」

 
「稽古場で問題起こすのは女子が多い。全裸に近い状態になってもらったりすることもあるし、
 それに見合った動機付けがないといけないと思うし、ケアが必要」

 
「マンハッタンラブストーリー」の出演シーンがひさびさ見れて、「高校教師」(1993)の駅員役は初見!!

 
野田さんのコメント

「マシーン日記」も紹介された。

「テレビで見れることを舞台でやってもしょうがない。
 なるだけテレビとか映画ではやってないようなことをして、お金を払ったお客さんに見せたい」

「笑いが入ることで、本質的なものが立体的になる」

もう立てるんじゃない?て子どもがベビーカーに乗ってるのは、わたしも気になってたw
牛丼屋で「もしかしたら、この人安藤美姫の父親かもしれない」と思ったことはないが

「驚くシーンってけっこうあるなって気づいて、いろんな驚き方を身に着けておいたほうがいいんじゃないかと」
部長の描いたイラストとともに、ゴロウちゃんに驚くシーンを演出した。


 
最後は、部長が驚いた顔を消しゴムハンコで作ったのを見せられて、真顔で驚くってオチw




『LIFE!〜人生に捧げるコント〜 vol.4』

ムロツヨシさんが晴れて正式メンバーとして(?)トーク席についた/嬉

●野球部のみんな
腕を怪我したピッチャーを元気づけに来たはずが、好きなコはとられちゃうし、もっといいピッチャーが見つかるし。

ムロ「オレも初めて聞いたぞ、ヒューヒューだよ!」

●現場中継
裁判所からの中継より、その後ろで必死になにかを探してるウッチャンのほうが気になるコメンテーターとアナウンサーw

「探し物がメガネだったってオチじゃないですかね?」

●持ち込もうとする男
1人で飲んでる女子社員をなんとか口説いて家に持ち帰ろうとする男性社員のムロさんw

「うわ〜なんかあったまきたあ!」

●大詰め
プロの棋士が試合中の短い時間をぬって、離婚したい妻をなだめるってコント。池に顔から行くウッチャンの心意気がすごい

●自慢の味

蕎麦が店の自慢の味なのに、なぜか注文がくるのはカレーライスばかり

●女子目線
お弁当の開発チームが女子社員の意見をぜひ聞きたいとふると、
女子社員役の塚地くんが「もっとガッツリ系の味じゃなきゃ」とキツくダメ出しする。炭水化物系女子だね!

●旅立つ妹へ
このシリーズほんと笑う! プロのダンサーとして誇りを持ってる田中がフリーダムな踊りをして出演者を笑わせるコント。

●まっすぐ彦介
家を出て一人暮らしがしたいという娘に反対する父。その家の壁を突き破って、父の会社の社員が借りた300円を返しにくる。

●宇宙人総理
これも好きなコント。ついに女性議員も仲間だと発覚か!?

●SPICE OF IFE

ムロさんがいきつけの銭湯って、以前「ゆうゆう散歩」でも紹介してたところじゃないかなあ? 加山さんのサインが飾ってるってゆう。



図書館で借りたCDシリーズ。ユーミンをふたたび借りてみた。
以前、自宅のカセットテープをデジタル化していく、ひとりリバイバルコーナーで、学生時代に一番聴いてた4枚を借りたんだけど、
その後、だいぶ経ってから他のアルバムをポツポツを聴いて、気に入った曲もまた聴きたくなった。

スユアの波/松任谷由実
♪きみなき世界 は何度聴いてもココロが震える。

LOVE WARS/松任谷由実
♪WANDERERS が聴きたかった。

KATHMANDU/松任谷由実
♪Midnight Scarecrow が好き。

THE DANCING SUN/松任谷由実
♪Hello, my friend が好き。

SURF&SNOW/松任谷由実

『世界の人びとを健康に世界保健機関』(ほるぷ出版)

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調べてみよう世界のために働く国際機関『世界の人びとを健康に世界保健機関』(ほるぷ出版)
ジリアン・パウエル/著

よく名前は聞くけど、実際どんなことをしているのか知るのにちょうどいいボリュームのこのシリーズ。
さまざまな問題が、それぞれ密接に関わり合っているから、活動内容がかぶったり、矛盾して混乱したりはしてないのかな?


【内容抜粋メモ】

******************************WHOとは?

「健康とは、単に疾病がなく、身体的に虚弱でないということではなく、
 身体的、精神的、社会的に完全に満足できる状態をさします」(世界保健機関



World Health Organizationの頭文字。
第二次世界大戦後の1948年に生まれた、保健衛生の分野を受け持つ国際連合の独立した専門機関。
どの国も加入でき、すべての加盟国が活動内容の決定に関わる。


本部はスイスのジュネーブ

●世界保健総会
WHOの最高意思決定機関。

●執行理事会

年に2回、通常1月と5月に開かれる。32人の健康の専門家で構成される。

●事務局
世界に6つの地域事務局があり、日本はマニラにある西太平洋地域事務局に所属する。
世界中で職員は約5000人いる。全職員は、個々の国の政府ではなく、WHOに対して責任を負っている。

●事務局長
事務局の代表。

●活動資金
加盟国の分担金、寄付金でまかなわれている。
日本は15%を負担。アメリカの25%に次いで2番目の額。
予算の50%以上が途上国で使われる。


******************************主な取り組み

主な目的は憲章にある。
人々の栄養、住宅、衛生、労働状態を改善する、など。
病気についての情報を公開することはもっとも重要な仕事のひとつ。

基準は、お金持ちと貧しい人々の間に健康の差がないかどうか、など。


●伝染病を予防する
感染症が発生した場合、24時間以内に現地に調査員を送り、適切な対策を立てる用意がある。

「熱帯病」(河川盲目症、ハンセン病、マラリア)

ブヨが媒介する河川盲目症で失明した少年

1999年には120万人が熱帯病で亡くなった。
毎年、3億人以上がマラリアにかかる。ハマダラカが媒介する。
病気をうつした蚊は殺虫剤に耐性をもつため、根絶が難しいことが明らかになってきた

途上国では目の不自由な人の数が先進国の20倍もいる。
ビタミン不足や、目の感染症が失明にいたる理由となることを知らせている。

 
1970年に根絶した天然痘/19C、ヨーロッパでは何万人もコレラで亡くなった

●安全な飲み水を確保する
世界には安全な飲み水を確保することができない人々が10億人いて、下痢などの危険にさらされている。

●保健教育

スーダンの保健医療担当者が、河川盲目症対策の薬品について村人に知らせている

健康的な食事、運動、医療、衛生的な環境などによって病気が予防でき、事故による怪我が防げるという情報を提供する。
毎年、予算の10%を医療関係者の研修に使っている。

●保健医療に関する調査、研究

●食物の安全性
殺虫剤、食品添加物の安全基準を決めている。

●タバコ、麻薬など
毎年400万人が喫煙を原因とする病気で亡くなっている。
また、心の病気に苦しむ人は約3億人いると推定している。
「精神衛生活動計画」は、アルコールや薬物の濫用の問題について教育することを目的としている。

●エイズの克服
エイズは死にいたる世界最大の感染症。

『21世紀の平和を考えるシリーズ5 エイズ』(ポプラ社)も参照

●労働条件

バングラデュのレンガ工場ではたらく少年

世界中の労働者のうち2/3は不備な環境で働いている。

『児童労働 働かされる子どもたち』(リブリオ出版)も参照

●救援事業
戦争、自然災害のような緊急事態には、他の組織と協力して被災者の救援をする。


******************************ほかの国連機関との密接な関係

●国連の2つの目的
・世界の平和と安全を維持すること
・世界中のみんなが人権を保障され、人間らしい生活水準が保障されるようにすること

『国際平和をめざして 国際連合』(ほるぷ出版)も参照


●ユニセフ

セネガルでポリオの予防接種を受ける子ども

WHOとユニセフは、予防接種、母子の健康、栄養、衛生などの活動を共同でおこなっている。

「1歳未満の子どもの80%に、6つの病気の予防接種をする」
6つの病気とは、ポリオ、破傷風、はしか、ジフテリア、百日咳、結核。

『世界の子どもたちのために ユニセフ』(ほるぷ出版)も参照


その他、「国境なき医師団(MSF)」、「オービス(ORBIS)」など。
幼児の障害や死を招く「ヨード欠乏症」を防ぐため、「ヨード添加塩」の生産にボツワナの塩の会社と協力している。


******************************南北問題


5才未満幼児死亡率の推移(『世界子供白書』2000年版より)

アフガニスタンの平均寿命は43歳。
1998年、日本で亡くなる赤ちゃんは1000人中4人で世界ベスト1。
アフガニスタンは292人でワースト4位。


●南北問題
貧しいために薬も買えない途上国と、豊かな先進国との経済格差があること。

「世界の病気の90%は開発途上国で発生しているが、そこで使われている医療費は世界の10%にしかすぎない」

世界のもっとも豊かな1/5の人々と、もっとも貧しい1/5の人々の所得格差は、
1960年は30:1→1997年には74:1に拡大している。(『世界子供白書』2000年版)

理由:
先進国の多国籍企業による経済活動がグローバルになったこと。
巨大な資金力で、世界でもっとも安い国で原材料を買い付け、世界でもっとも人手が安い国で製品化し、全世界に売る。
途上国ばかりが犠牲になる経済のシステムを見直すべき。


******************************将来の問題

●21世紀のおもな健康上の問題
・新しいテクノロジーの影響
・栄養不足と喫煙
・感染症以外の病気


●人口増加、長寿、高齢化
2025年までには、60歳以上の人が世界で12億人に達すると思われる。
WHOは「活力ある高齢化(いきいきと歳を重ねること)」の運動の一環としてウォーキング運動を実施した


●環境汚染
地球温暖化により蚊の数が増え、マラリアがより大きな問題になると予測している(それはカンベン
2050年には、ストレスが原因の「うつ病」が、世界で2番目の健康障害となると言われている。


●健康とインターネット
欧州連合(EU)とともに、ネットでの医療品や医療サービスの有料提供について検討する実行委員会を作った。

『ヨーロッパをひとつに欧州連合』(ほるぷ出版)も参照


******************************WHO関連サイト

「WHO神戸センター」

「国連食糧農業機関(FAO)日本事務所」

「国連開発計画(UNDP)」

「国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)」

「国境なき医師団(MSF)」

「オービス(ORBIS)」

『世界子供白書』は毎年発行している。

『震度0』(2007)

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『震度0』(2007)
原作:横山秀夫 監督:水谷俊之
出演:上川隆也、國村隼、渡辺いっけい、西村雅彦、余貴美子、升毅、斉藤暁、矢島健一、平山あや、田中哲司、松重豊、戸田菜穂 ほか

先日見た「横山秀夫サスペンス 密室の抜け穴」(2003)と同じ原作者だけにテイストも同じ警察内の内部抗争を描いている。
タイトルとジャケットに書かれたあらすじからして阪神淡路大震災がらみの事件かと思いきや、
メインは1人の警務課長が消えた原因追求にある。

▼story
本部長に次ぐキャリア組ナンバー2の冬木のもとに、警務課長・不破の妻から「夫が消えた」と電話がくる。
震災よりも警察上層部の人間の行方不明のほうが大事だと内密に捜査を始めるが、
警察内部だけでなく、公舎の奥さんたちにも情報が広がっていく。
冬木が指揮をとるが、ノンキャリアの刑事部長・藤巻は、冬木を無視して情報を上げてこない。
不破の車が発見され、金髪の若い女の目撃情報があり、4年前の県議選まで絡んでいることが分かり、
それぞれの天下り先や昇進のポストを賭けて、情報と思惑が錯綜していく・・・


「手を下したのは私です。でも夫の心を殺したのは警察という組織です」

「真実は見えた。でも、正義は何か見えない」


キャリアvsノンキャリアの中間に準キャリアって層もあるんだな
職場での権力争いだけでもウンザリなのに、家に帰っても家族同士の縄張り争いがあるなんてまっぴらだ↓↓↓


 
田中さんは、記者の青嶋進役で2シーンのみ。
その他、警官役で佐藤二朗さん、木下ほうかさんも出てる


NHK大河ドラマ「八重の桜」(41回〜45回)

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NHK大河ドラマ「八重の桜」(41回〜45回)
作:山本むつみ テーマ音楽:坂本龍一
語り:草笛光子 出演:綾瀬はるか、西島秀俊、オダギリジョー ほか

▼第41話 覚馬の娘
板垣退助は人民が政治に参加できるよう自由民権運動を始め、人々の間で自由自治の意識が高まる。
槇村は京都の財政難を理由に税の追徴を主張し、覚馬らと対立する。
覚馬は府議会議長の辞任と引き換えに、槇村に元老院に退くことを提案。
槇村は「演説会の自由」を認めさせることを条件に提案を飲む。
政府の汚職事件をきっかけにして国会開設が10年後に約束され、大隈重信(早稲田大学の創設者)は政府を追われた。

襄は同志社を私立大学にしたいと八重に話す。
同志社を卒業し今治で伝道活動をしている伊勢時雄は、みねにプロポーズし、2人は今治へと旅立つ。

 


▼第42話 襄と行く会津
板垣は自由党を立ち上げ、党首となった直後、暴漢に刺される。「吾死スルトモ自由ハ死セン」

襄は学校の夏休みに会津に行こうと八重を誘い、みね、伊勢らも同行する。
城は7年前に取り壊され、実家のあった場所も焼け野原となった後、長屋になっていたが、昔の角場が奇跡的に残っていた。
お吉と再会し、うらの行方を知る。11年ぶりの母娘の再会。うらは「私は山本家とは縁を切った」と今治に同行することを断る。


山川捨松がアメリカ留学から10年ぶりに帰国する。
大山捨松


▼第43話 鹿鳴館の華
津田梅子と山川捨松は就職先を探すがほうぼうで断られる。「女は嫁に行って男子を産むことがご奉公だと心得よ!」
兄の浩は、襄に同志社女学校に教師として雇ってくれないかと頼み、襄は快く引き受ける。

旧薩摩藩士の陸軍中将・大山巌は、捨松を嫁に欲しいと毎日のように押しかけて、
相談を受けた八重は「腕相撲で決めよう!」と言い出す。腕っぷしで負けないってすげえな!
思わず大山を応援する捨松を見て、八重は負け、2人は鹿鳴館で式をあげる。

 

 

伊藤博文が帰国し「国会に必要なのは官僚組織だ」と言う。
徴兵令の改革で、学生の徴兵免除がなくなることに襄は懸念する。


▼第44話 襄の遺言
容保の姉・照が病死する(久々、殿登場!

官立学校は徴兵免除の特典があることで、同志社の学生が次々と転校していき、
襄は大学創設の資金集めのために神戸から欧州に旅立つ。
旅先で心労のため倒れ、命からがら書いた遺書と、「先の手紙は間違いです」というハガキが八重のもとに届いた。
「襄のライフは、私のライフだ」

 

女学校では外国人教師と生徒らの折り合いが悪く、佐久が辞めることでなんとかなだめる。
山本家に勉学のため居候にきた青木栄二郎は、時栄に想いを寄せるようになる。

八重「己の不機嫌に任せて怒りをうつすのは無礼です」てほんとだね!
opが和ろうそくの映像に変わった。

 


▼第45話 不義の噂
女教師らとの対立が深まり、八重はこれをいい機会にミッションに頼らない学校を作ろうとする。
それには資金がいるため、商工会議所会長になった覚馬に頼んで会員名簿を借りて説得するが、
なかなかいい反応が得られず、授業参観という妙案を思いつく。

 

襄が帰国。アメリカンボードから5万ドルの融資を持ち帰る。

不義の噂が広まり、青木は大阪に転校させられるが、時栄が忘れられないと戻ってくる。
覚馬は「2人で洗礼を受けてやり直そう」と言い、クリスチャンとなる。
時栄は過ちを認め?、離縁を申し出、久栄を置いて、大垣屋の身内のもとへと去る。
覚馬は商工会議所会長を辞職して責任をとる。

時栄が覚馬のもとに来たのは14歳の時か。その後20年も世話したんだ。
なんだかこの家もややこしいね


 


『国際紛争や災害の被害者を救う 国際赤十字』 (ほるぷ出版)

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調べてみよう世界のために働く国際機関『国際紛争や災害の被害者を救う 国際赤十字』 (ほるぷ出版)
ラルフ・パーキンス/著

「調べてみよう世界のために働く国際機関」はこれで全6巻すべて読んだことになる。


【内容抜粋メモ】

********************************赤十字とは?


1989年、エル・サルヴァドルの内戦で旗をふる赤十字職員

赤十字は、人道的活動にたずさわる独立機関。
国籍、人種、宗教、政治的信条に関わらず、助けを求める人を助ける。


創設者はアンリ・デュナン
デュナンの誕生日5月8日は毎年、世界赤十字・赤新月デーとして祝われる。


●ジュネーブ条約
1864年に結ばれた世界で最初の国際人道法で次の4条からなる。戦争にもルールがあることを大勢に知ってもらう活動も行う。

・降服した敵を殺したり傷つけてはならない。
・ケガをした人や病気の人を捕らえた場合は、手当てをしなくてはならない。
・捕虜となった兵士や民間人は、敬意をもって扱われなければならない。彼らは家族と連絡をとることを許される。
・民間人やその財産をわざと攻撃することを禁じる。

 
赤十字と赤新月の標章

スイスの国旗の色を逆にしたデザイン。
十字はキリスト教のシンボルでもあることから、1876年のイスラム教のトルコとキリスト教のロシアの戦いでは、
トルコ赤十字社は赤い新月のマークをつけた。その後、この2種類が世界中で使われている。
戦争中であっても、このマークをかかげる病院や施設などは絶対に攻撃してはいけないことが国際的な約束になっているが、
2001年の9.11の際、アメリカがアフガニスタンの赤十字国際委員会倉庫を爆撃し、委員会はアメリカに強く抗議した。


●組織
・赤十字国際委員会(ICRC)
・国際赤十字・赤新月社連盟
・178の各国赤十字・赤新月社(正式に承認されるためには条件がある)


ジュネーブにある赤十字国際委員会本部

●赤十字の7つの基本原則
人道、公平、中立、独立、奉仕、単一、世界性

●資金
各国政府や欧州連合のような国際団体、個人、民間企業などからの寄付。
一般の寄付には赤十字のバッジが送られる。

すべての部門には、給料で雇われた職員がいる。
国際部門には各国からの派遣要員がいて、保健コーディネーターや技師といった専門技術者が救援のため世界中に派遣される。


********************************赤十字のさまざまな活動

活動内容は、国によって異なる。


赤十字のトラックに乗るルワンダの幼い難民

●戦場での救護
例:
・巻き込まれた民間人を助けることに大きな比重がかけられている。傷の手当、基本的な医薬品、食糧、水の供給など。
・捕虜が適切な食事や手当てが与えられているかチェックする。
・兵士と家に残された家族との連絡をとる。
・戦後、病院や学校の再建、農業を始められるよう作物の種、肥料、道具の用意。
・戦争にもルールがあることを教育する。
・地雷の犠牲者が必要とする義手、義足、松葉杖、車イスを作る。

→赤十字がある政府を批判・非難することはめったにない。
→1990年シエラ・レオーネでの内戦の際、赤十字社の支部で略奪があったり、ボランティアが殺される事件があった。


●非人間的武器使用の禁止
「テクノロジーの発達からもたらされる最悪の事態から人類を救ううえで、国際人道法は非常に重要な任務を負っている」

・人間に当たると粉々になる弾丸
・化学兵器
・生物兵器
・対人地雷(1時間に3人が地雷で亡くなったり、不自由な体になっている)
・相手を失明させるように設計されたレーザー兵器

「クラスター爆弾」
ソーダ飲料の缶に似ていて、パラシュートがついているため、オモチャと間違えて、命を落とした子どもがコソボに何人もいる。


●自然災害

1996年、カイロで崩れ落ちた建物から生存者を探す赤十字社の救助隊員

洪水、嵐などが起きた時、被災者に救援物資を運ぶ。
もっとも必要とされる場所から救援にあたる。被災者に安全な飲み水を与えるなど。
毎年発行される『世界災害報告』では、緊急時の活動の改善法について助言している。

緊急事態に対処できる人材を育てる。
なるべく現地の企業や労働者に協力を求める。そのほうが現地の経済を助け、長い目で見た復興に役立つ。
→ヘリコプターによる救出に代わり、洪水の恐れのある地域に小型のボートを備え付ける、
 嵐がおさまるまで避難できるような待避所や人工の丘を作るなど。


1999年、トルコ地震で家を失った人々のために用意したテント村

2000年モザンビークを襲った洪水では、54万人以上が家を失った。
世界各国から援助チームが到着し、現場は援助だらけになって混乱した。
政府は赤十字社の助言に従い、毎日説明会を開くことで対処した。


●沈黙の災害
貧困、病気という解決に長い時間のかかる問題は、注目を集めやすい災害より対策費用がなかなか集まらない。

例:
2000年、マニラのゴミ捨て場の小屋が、大雨で崩れたゴミの下敷きになり、そこに住む150人以上が亡くなった。

「エイズ」
各国の赤十字・赤新月社にエイズ教育のできる若いボランティアを養成するよう働きかけている。


●救急法

標章の不法な使用がなくなるよう努めている

医者や救急車が到着するまでの間に、ケガをした人にほどこす手当て。
出血を止めたり、火傷を冷やしたり、素早い救急法は生死を分ける可能性がある。


●献血
「血液銀行(血液センター)」では、献血を呼びかけ、輸血に使っている。

●医学研究
1998年、アメリカ赤十字とアメリカ陸軍は、出血をすぐ止めるため、血液を固める作用のある特別な薬をしみこませた包帯を開発した。


「青年赤十字奉仕団(レッド・クロス・ユース」
若い人にボランティア参加を呼びかけている。
活動例:
・人種差別の反対運動
・ロックコンサート
・アフリカでの植林 など

「ボランティア国際年」
2001年をボランティア国際年として、ボランティアの存在を広く知ってもらう活動を進めている。


********************************日本赤十字社

日本赤十字社をつくったのは、佐野常民。
明治政府に「博愛社」設立を願い出たが「敵の負傷者も救う」という考え方が認められなかった。

1886年、ジュネーブ条約に加盟し、博愛社は「日本赤十字社」と改名。
当初は「天皇がお国のために戦って傷ついた兵士を助ける」という意味合いだった。

「青少年赤十字(JRC)」
・生命と健康を大切にする。
・人間として社会のためにつくす責任を自覚し、実行する。
・広く世界の青少年を知り、仲良く助け合う精神を育てる。
という3つを目標に活動している。

活動例:
「1円玉募金」でネパールにキレイな水を送る、など。


********************************赤十字関連のサイト

「日本赤十字社」

『ホタル』(2001)

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『ホタル』(2001)
監督:降旗康男 出演:高倉健、田中裕子、水橋貴己、奈良岡朋子、井川比佐志、小澤征悦、田中哲司 ほか

以前観た『俺は、君のためにこそ死ににいく』にも特攻隊員がホタルになって帰ってくるという逸話が出てきたっけ。
健さんと、田中裕子さんの共演で、感動しないわけがない。健さんは実際にハモニカ吹いてるんだな/驚

▼story
元特攻隊員だった山岡秀治は、妻・知子が人工透析に通うようになってから沖合漁業をやめ、養殖をしている。
昭和天皇が崩御し、同じく元特攻隊員だった藤枝が雪山で遭難したことを知る。殉職か?
山岡のもとに藤枝の孫娘・真実が訪ねてきて、山岡に出すつもりだったと思われる手紙の草稿が書かれたノートを見せる。
そこには遺書ともとれる言葉が書かれていた。

戦時中、かあさんと呼んでいた旅館の女将から、山岡の上司・金山の遺品を韓国まで届けて欲しいと頼まれる。
知子は金山の許婚で、金山が帰らぬ人となり、自暴自棄になっていた時期を支えたのが山岡だった。。


故郷の空
聴き覚えのあるこの曲が流れて、スコットランドの代表的な民謡のひとつなんだね。



柿の木や、庭で焚き火を燃やしてる風景がとっても懐かしい。
周辺の盆地といい、長野を思い出した。

「私は大日本帝国のために死ぬんじゃない。祖国とトモさんのために死ぬんだ。勝手な自分を許してください」
目黒区の祐天寺には、まだ身元が分からない遺骨がたくさん残っているっていうのも驚いた。

知覧から沖縄の戦地まで軍機で約2時間。
死ぬつもりで乗っても、これまで20年足らずの人生が走馬灯のように思い出されて迷い、
それでも祖国や家族のために死ぬしかないと思ったと話す山岡。


 
田中さんは、朝日新聞社の記者・鈴木役。健さんと共演なんて貴重!
悲しい思い出ばかりで、最初はなにも話さなかった山岡だが、
戦争で無念に死んでいった若者のためにも重い口を開いてくれる。


ドラマまとめ3

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田中哲司さんが出演したドラマをチェック中。

その1はこちら。
その2はこちら。

いろんな映画やドラマに出ていても、共演者がけっこうかぶってるのがフシギ。
男優だと光石研さん、北村一輝さん、岩松了さん、オダギリジョーさん、
女優だと常盤貴子さん、市川実和子さん、栗山千明さんあたりかな。
ストーリーが変わると、前は敵同士だったのが、今度は恋人、夫婦だったりとかして、
そうゆう面白さも演っててあるんだろうなあ。


●超光戦士シャンゼリオン 第3話「花嫁ゾロゾロ」(1996)
なんだろ、この全体的に軽いノリは 戦隊ものってこうだっけ?

 
ハンカチの青年 / 闇生物ジャトゥー(声)役。
「今、怪しい人影が向こうに!」て声が違う人みたいに聞こえる。エコーがかかってるのかな?w
この着ぐるみの中の人はさすがに違うよね?w
なぜか、廃線になったレール?で戦う2人。お腹に穴開いちゃって可哀相に。


●僕たちの戦争(2006)
 
隊員と潜水艇をかばって人間魚雷「回天」に乗る田淵中尉役。
現代と昭和19年をタイムトリップする青年を両方演じている未来くん偉いねえ。
こんな馬鹿げた戦争が本当に起こったなんて信じ難いね。


♪新世紀のラブソング/KUNG-FU GENERATION(2009)
 
なんとアジカンのPVにも出てるってのが異色。
医師役で高良くんに一体何を処方しているのやら?w


●「ザ・クイズショウ」(2009)
 
スイッチャー米倉信三役。
いかにもドラマに出てくるテレビ関係者みたいにピンクのカーデはおってるw

 
第2シーズン第1話のゲスト出演は、いきなり翔さん×ズッキー
しかも翔さんが歌ってて、♪イニシアチブ、俺て/爆×5000
いや〜!あまちゃん以来の衝撃です。プロフには実際のヤンキー写真?が使われてるし
叶えたい夢は、ワールドツアーで、バックコーラスはビヨンセとマドンナv
なんか翔さんらしからぬ悪役で、櫻井翔くんにイジメられて可哀相すぎるよ(翔つながりなのに


●特上カバチ!! 第7話(2010)
 
ゼロゼロ物件の悪徳商法をしている不動産屋社長・瀬古井役。セコイから瀬古井て
堀北マキちゃんから「うじ虫野郎」呼ばわりされてます
最後にコテンパンにヤラれて「な、な、なあああああああああああ゛あ゛あ゛〜」てw
ゲスト俳優は、グル魂dr.石鹸こと三宅弘城さん。


●相棒 Season8 第14話(2010)
 
「相棒」シリーズも長いのに見るのは初めて。政治家の若手ホープ・江嶋充役。
公害に苦しむ子どもとその親たちのために法案を通そうと賄賂を受け取って、友人を殺してしまう。
「お前はその子に、その子の親に運が悪かったですねと言えるのか!」
正統派なシリアス演技で見せてくれますv


●君たちに明日はない(2010)
 
クビ切り稼業なんてあるのか。イヤな時代だねぇ・・・
大学で経営学を学んで経理士の資格を持つ敏腕プロデューサー石井役。
石井は音楽をビジネスだと完全に割り切ってる男。


●湯けむりスナイパー お正月スペシャル(2010)第14話 「春よこい」
 
年収440万の二軍投手・南方剛史役。秘境の温泉入ってます
言葉少ないけど、哀愁漂ういい役。ユニフォーム着ると野球選手っぽく見えるし


●「深夜食堂2」(2011)第17話 白菜漬け
 
人気のシナリオライター月子の才能に惚れて不倫しているTV局プロデューサー野瀬信二役。

 
飼ってる猫が付き合ってる男にやきもち妬くんだ。メル坊可愛すぎ
小林薫さんも相変わらず色気ある。最後にカンタンなレシピが紹介されるのね。


●ドラマ10「シングルマザーズ」(2012)

DVをふるう夫・青山信樹役。
第1話は、暴力夫から逃れてシェルターに入るが、すぐ出てしまう。
たくさんの不動産屋から断られ、旧姓・上村直を“ただし”と呼んで世帯主としてアパートを紹介してもらう。
30代半ばの専業主婦で、何も資格を持たない直は仕事を見つけるのは困難。
無認可保育園は月6万円もするんだ/驚 次第にシングルマザーの友だちができる。
これは続きが観たいなぁ。


●ST 警視庁科学特捜班(2013)
 
菊川吾郎役。「おい、だれだ、坊主を呼んだのはあ!」て爆

銃乱射事件で呼ばれたのは変わり者の集団。指揮官は百合根警部。
嗅覚のいい黒崎は先端恐怖症(ケンカ強い)×不眠症の坊主はペア、千里耳のミドリは閉所恐怖症、プロファイラーの青山は秩序恐怖症。
リーダーの赤城は極度の対人恐怖症。「幻覚型」「淫楽型」「権力支配型」などいろんな専門用語が出てきて面白い。

『69 sixty nine』(2004)

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『69 sixty nine』(2004)
原作:村上龍 監督:李相日 脚本:宮藤官九郎
出演:妻夫木聡、安藤政信、金井勇太、太田莉菜、原日出子、柴田恭兵、星野源、加瀬亮、桐谷健太、嶋田久作、岸部一徳、田中哲司 ほか

先日観た『スクラップ・ヘブン』と同じ監督。
クリームの♪White Room で始まるサイケデリックなOPがカッコいい。
けっこうエゲツないシーンが多いけど、バリケード封鎖とか、当時の日本の鬱屈した若者の空気を知ることができる。

trailer

▼story
ベトナム戦争反対、フラワームーブメント、ロックフェスに沸いた1969年。
近くに米軍基地がある佐世保北高校に通う、高校三年生の矢崎剣介は、退屈な学校生活、理不尽な校則にウンザリしていた。
同校のマドンナ・松井和子の気を引くため、同級生のアダモ、イワセらとともに松井をヒロインにした8ミリ映画製作、
バンドを組んでロックフェスを開催しようと言い出す。。



源くんがイガグリ頭でメガネをかけてて別人みたい。
理科の実験中に水酸化ナトリウムで両手の指紋が消えた男としてちょっと話題になった生徒って役w

加瀬亮、桐谷健太、新井浩文ほか、今活躍する若手俳優の若い頃が観れるのは貴重。
で、田中さんはほんの数秒のみの出演で、しかもアブないゲイ役。「ピーーーー!」な感じです


『原子力発電を考える』(岩崎書店)

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いますぐ考えよう! 未来につなぐ資源・環境・エネルギー1『原子力発電を考える』(岩崎書店)
田中優/著 山田玲司/画

2012年3月の発行だけに、震災後に起きた原発事故も踏まえて、専門用語もしっかりまじえつつも
分かりやすくエネルギーのこれからのあり方を示している1冊。シリーズは全3巻ある。

【内容抜粋メモ】

「目的」の下にある「手段」にあたるモノが資源。資源は、時代によって変わっていくもの。
ポケベルが消えたように、より便利なものが出てきて使われなくなったり、
健康に悪い、危険すぎるとわかって見直されたりするものもある。
今ある資源やエネルギーがすべてだと考える必要はない。

1986年、旧ソ連で起きたチェルノブイリ原子力発電所の事故がきっかけで著者は原発について調べるようになった。
この事故の2週間後、日本にも放射能を含んだ雨が降り、その植物を食べた牛に濃縮され、牛乳にも含まれていた。
当時、2人目の子どもを妊娠していた奥さんを経由して、子どもにも汚染された牛乳を飲ませていた。


【原子力発電のしくみ】
 
ウランを燃焼して水を沸騰し、蒸気を発生させてタービンを回して電気をつくる。
沸騰水型炉、加圧水型炉などがある。福島第一原子力発電所は沸騰水型炉タイプ。


************************************福島第一原子力発電所の事故

津波が原因なら防波堤や防護壁で対処できる。
地震の揺れが原因なら発電所そのものの耐震性能を上げなければいけない。
2000年以降、世界で発生している地震は約10倍多くなり、地球は地震の活性期に入っている。

メルトダウンが起きたことが発表・報道されたのは、事故から2ヶ月も経ってからだった。
この崩壊熱が下がるまでには、まだ10年ほどの時間が必要。

【メルトダウン】
原子力発電の重大な事故のひとつ。


津波は、万一のために用意していた発電機を水没させた。
海水を入れたら発電所は二度と使えなくなるので入れなかった。
そこで、放射能をたくさん含んだ蒸気を「ベント(放出すること)」にした。

第一、第三、第四号機が「水素爆発」を起こし、建物を壊して放射能を飛び散らせた。

日本は偏西風地域で、一年中強い西風が吹いている。
一番東端の発電所だったことで、放射能の大半は太平洋へと流れた。
しかし「人が住むのに適さないレベル」とされる年間1ミリシーベルト以上の被爆を余儀なくされる汚染が国土の3%に広がった。

【シーベルト】
放射線被爆による生き物の体への影響の大きさを表す単位。Sv。
7000ミリシーベルトを浴びると、ほとんどの人が死亡するとされている。


************************************原子力発電のあゆみ

原子力は、そのそも発電用でなく、核爆弾を作るための技術だった。発見したのはアインシュタイン。
原子力潜水艦は、燃料の補給が何ヶ月も不要なため、長く海底にいることができ、敵に見つかりにくい。

その次に作られたのが、原子力発電所。


1963年「電源三法」が作られ、原発が推進され、今では日本に54基ある。
世界では2011年現在436基あるから、日本には世界全体の12%あることになる。

「反対運動」
原発設置の話が出ると、町は推進派反対派に分断され、互いに話すこともできなくなり、伝統的な祭りが中止になったりする。
芦浜原発は2000年に中止された。反対派は嫌がらせを受けたり非難されることもあるが、人々は抵抗してきた。


2011.9.19、「さようなら原発5万人集会」に集まった6万人の人々(東京の明治公園)


「先進国で売れなくなったから途上国に」と、ヨルダンやベトナムに輸出しようと進めている。
設置後に数百、数千年という単位の管理費用、使用済み核燃料の保管も必要。

「六ヶ所村再処理工場」「高速増殖炉もんじゅ」も事故で止まったまま、反対運動に直面している。


●ウラン

世界のウラン資源の分布

オーストラリア、カナダからの輸入に頼っている。
2011年、日本の貿易収支が赤字になり、その最大の理由はエネルギー資源の輸入。


●なぜ海沿い?
冷却水が必要だから。
原発では、わずか33%しか電気に換えることができず、残りは「温排水」になる。
温排水は、海の生物に影響を及ぼしている。


白く見える部分が排出口から流れ出る温排水(浜岡原発)


************************************放射能汚染

今回の福島原発の場合、日本は偏西風地域のため、漁場の多くは汚染を免れたことと、核爆発でなかったことが幸いした。

肺から吸い込むと危険性の高い「プルトニウム」は、原発周辺の20km圏内、飯館村など一部を汚染するにとどまった。
危険性の高い「ストロンチウム」も飛散量が少ない。
多くは「ヨウ素」と「セシウム」。
ヨウ素は寿命が短く、8日で半数が安定化して減る「半減期」→半年で1/1千万以下に減った。

【ヨウ素】
ナポレオン戦争の際、海藻から火薬を製造している時に偶然発見された元素。ヨードともいう。
体内においては、ほとんどが甲状腺に存在している。


●セシウム
ホコリとともに飛んでくる。ホコリはしみこまず地表を汚染した。
その後、どんどん粘土質に取り込まれ、地下に浸透せず、残ったのは1年に1cm以下。
セシウムは花粉症用のマスクでほぼ100%防げる。


野菜の処分を行う農家

「生体濃縮」
日本のニワトリやブタは、ほとんどアメリカ産の配合飼料を与えられていたため、汚染は少ない。
しかし、海に流された汚染水はレベルが高かった。

「外部被爆」
外から飛んでくる放射線にあたること。

「内部被爆」
内側からあたるもの。外部被爆より被害が数百倍大きい。食べ物、飲み物の汚染に注意が必要。

放射能に安全なレベルはなく、浴びた量に比例して被害が増える。
細胞分裂し続けている子どものほうがより注意が必要

放射線の被害は「酸化反応」だから、「抗酸化物質」を摂ることが大事。
緑黄色野菜、乳酸菌、味噌などの発酵食品、食物繊維、果物にふくまれるペクチンなど。

【ベクレル】
放射性物質が放射線を出す能力を表す単位。
1ベクレルは1秒間に1つの原子核が崩壊して放射線を放つ放射能の量。


************************************原子力発電は必要か?

●推進された3つの理由
・二酸化炭素の排出量が少ない
・発電コストが安い
・一度燃料を装填すれば1年間はそのままでよく、燃料価格の上下に左右されにくい
と言われつづけてきた。


●二酸化炭素の排出量が少ない?
原発からは毎日微量の放射能が出る。事故になれば桁外れの放射能が出る。
「二酸化炭素を出さないから放射能のほうがいい」というのは、本来比べられないものを比較していることになる。


●発電コストが安い?
これまでの試算では「1kw時当たりのコストは5.7円〜5.9円」とされていたのが、
2011年8月の報道では「1kw時15.8円〜20.2円」と報道された(当然算入されるべき費用が漏れていた


●燃料価格は安定している?
原発に必要な費用は再処理や管理も入れて74兆円と莫大。
事故で止まると費用は増す。


中国電力島根原発の原子炉建屋から運び出される使用済み核燃料


************************************原子力発電にたよらない方法

●「原発から自然エネルギーへ」にある2つの前提
1.原子力がなければ電気が足りず、今の暮らしが維持できない。
2.自然エネルギーで原子力発電に代わることができる。→まだ欠点も多い


●電気消費量
家庭の電気消費量は全体の22%のみ(2011年の1年間)。事業者がもっと努力すべき。
(東京電力は日本の1/3の電気を届けている)


「従量電灯」が家庭消費にあたる

電気はためられない
最大電力消費のピーク時に合わせて発電所を建設しなければならない。
→最大消費量のピークを下げなければならない。

電力消費のピークが出るのは、1年間でわずか10時間程度(10%)。
そのピークは「夏場の平日・日中、午後1時〜3時、気温が32.3度を超えた時」だけ
→企業にお昼休みを2〜3時間ずらしてもらえば充分ピークを下げられる。


●電気料金のしくみを変える
今の事業者の電気料金は、基本料金が高い一方、1wあたりの金額は一定。
つまり、使えば使うほど単価は安くなるため、消費を増やしてしまっている。
→使えば使うほど高くなる電気料金に変えれば節電は進む。
→ピーク時だけ高くするだけでもピークを下げられる。


「ライフスタイル」ではなく「しくみ」を変える。

●省エネ製品に入れ替える
「LEDランプ」にすると、電力消費量は1/10〜1/20に減る。
日本の省エネ製品は、世界一の節電を実現しているので、単に省エネ製品に買い替えるだけでも電力消費は半減する。
→日本の原発設備率は20%程度だから1基もいらなくなる。

【設備率】
原子力発電における原子炉の運転状況を表す代表的な数字。低いほど、無駄が多いことになる。
2003年頃から下がり続け、震災後は20%を下回るまでになっている。


●原発稼働率

原子力は約20%

日本の1年間の平均で6割程度しか働かない→消費の波の上下が激しいから
もしドイツや北欧と同様に上下の波をなだらかにすれば、ピークは25%下がる

フランスは、事業者の夏場・平日・日中の電気料金を家庭より11倍高くしているため、みんな節電している。

アメリカでは、2本の送電線のうち1本をエアコンにつなげ、ピーク時に5分ずつ消していく。
→もしエアコンのリモコンに5分間送風に変える回路を組み込めば、ピークは下げられる


デマンドサイド・マネジメント

「サプライサイド・マネジメント」
日本は電力消費(デマンドサイド)に合わせるために、発電所(サプライサイド)で管理(マネジメント)する。
→今の発電所の発電量に、電気の消費量を合わせるのが「デマンドサイド・マネジメント」。海外ではこちらが主流。

カルフォルニアのスマッド電力会社では、冷蔵庫を省エネにかえると3万円もらえる
白熱球をタダで蛍光灯ランプにかえてくれる。
新たに原発をつくれば5000億円かかるため、みんなに省エネ製品を配ってピークを下げれば、
たとえ4000億円使っても1000億円安くなるという考え方。
日本は発電所を作りすぎたため、稼働率(負荷率)が下がっている。


●原子力発電は必要悪か?
「ネガワット」
海外では電気の消費を減らすことをこう呼ぶ。
エアコンや電気ストーブ→ガスのヒートポンプの暖房、窓を断熱する、ペレットストーブ、薪ストーブにする など

【国際放射線防護委員会(ICRP)】


水道蛇口修理

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だいぶ前からキッチンのこんなタイプの蛇口の調子がおかしかったが、
先週の夜中にいきなり水が止まらなくなって焦り、翌朝、大家さんに言おうと思って試しに使ったらちゃんと止まったから、
もう少し様子を見ていたら、また昨夜止まらなくなってしまって、やっぱり見てもらうことにした。

相変わらず行動が早くて、器用な大家さんの息子さんがすぐ家に見に来てくれて、
部品を買いにホムセンを走り回ってくれたらしく、夕方に新しいのを取り付けてくれたけど、
パッキンのゆるさかどこかが気になって、数時間後、結局、水道屋さんが調べてくれて、
やっぱり緩んでいたらしく、やり直してくれた。

20分ほどかかったんだけど、ワンルームの場合、もくもくと作業してくれてる間ってどう対応したらよかったんだろうね?
ずっと黙ってて気詰まりだった!ふぅ・・・疲

相変わらず、台風時にはしっかり雨漏りもするから、それもまた外からコーキングをやり直してくれるとのこと。
もうこれで3度目だし、諦めてるんだけどね


その他のトピックス。

●イオン、ダイエーの全店舗でレジ袋有料化@ZIP!
 
大は1枚5円、小は3円だって。私は以前からマイバッグ派だけどv
年間1人当たりのレジ袋消費数は約300枚、国民全体だと約300億枚て驚いた!
レジ袋辞退率は、導入前が27%、有料化にしてからは60%になった。
ちなみにデンマークやフィンランドでは1人当たり4枚以下。
これだけ日常生活でも石油資源を使ってるんだもんなぁ・・・


●Bloodest Saxophone 8th Album "Rhythm and Blues"2013.12.11 Release!!

ジャケのイラストのテイストは、いつもライヴで描いてるあの方では?


図書館で借りたCDシリーズ。前回に引き続きユーミンとカーペンターズを借りてみたv

FROZEN ROSES/松任谷由実
♪Blue Rain Blue が聴きたかったv

流線形'80/松任谷由実
♪ロッヂで待つクリスマス と、♪12階のこいびとがお気に入り。

青春の輝き〜ベスト・オブ・カーペンターズ/カーペンターズ

遙かなる影/カーペンターズ
♪Mr.Guder が好き。

Diamond In Your Heart/東京スカパラダイスオーケストラ
スカパラ新譜も漁り中。谷中さんの詩の世界に酔う。


宝の山コレクション

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先日、友だちの家にお邪魔して借りてきたCDはこの10枚v
ダンボール箱3つ分の宝の山から、私がチョイスしたのは、ブラック系やら、ルーツ系、'70年代系。
人の家の本棚とかも興味ある。それぞれの傾向があるし、自分と違う感覚が新鮮だし。
今回借りたCDも、まったく知らない人ばかりで勉強になりました〜どれもとっても気に入った!


Aswad/Aswad

レゲエはいいねえ!

Getz-Gilberto/Stan Getz-Joao Gilberto

ボッサ。この組み合わせが貴重かも。

Outside/David Bowie

ボウイも新しいアルバムは聴いてないんだよな。

Little Feat/Little Feat

視聴させてもらった時、ボーカルがレオン・ラッセルっぽく聴こえた/驚

Original 1938 Recordings, Vol. 1/Slim & Slam

ジャケも大事だよね。見た瞬間にこれは好きって分かる。
1曲目の♪Flat Foot Floogie (with a Floy Floy)も、次の♪Chinatown, My Chinatown もサッチモで聴いたことある!

Exitos de Sus Peliculas/Carlos Gardel

“不世出のタンゴ歌手として知られるアルゼンチンの歌手・俳優であり、その人気の絶頂期に飛行機事故で急逝した”(ウィキ
これもイイ!レコード盤で聴きたいよねえ!

Le Mystere des Voix Bulgares/Le Mystere des Voix Bulgares

一度聴いたら忘れられない独特の高音のアカペラ。こんな方々が歌ってるんだ→here

Recuerdos De Sexteto Habanero/Sexteto Habanero

“1924年に結成。ソンの初期形態を現代に伝えるグループ”とのこと。これも良かったv
曲リストはこちら→here

Amtrak Blues/Alberta Hunter

このジャケ写からもうすでにいいダシ出てるv 声はカーメン・マクレイ的な。

La Dinamica Celia Cruz/Celia Cruz

サルサの女王だそうな。ステキ


10枚ともハズレなし。普段なかなか探しても出会わない音に出会えて嬉しいv
またぜひ宝の山を漁らせてくださいませ〜!礼×5000


『まだまだあぶない刑事』(2005)

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『まだまだあぶない刑事』(2005)
監督:鳥井邦男 出演:舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオル、木の実ナナ、田中哲司 ほか
“劇場版シリーズの第6作目。前作以来、7年振りに製作され、足掛け19年に渡るシリーズ最終作”とのこと(ウィキ参照
「あぶデカ」シリーズは連ドラの頃から観てて好きだったけど、久々すぎてそれぞれのキャラを忘れてしまった

trailer
ほかのバージョンには、なぜかアンガの2人が小ネタで宣伝してた

▼story
釜山で小型核爆弾の密売を阻止するアンダーカヴァーコップとして潜入していたタカとユウジが再会。
久々、帰国するもすっかり横浜の景観も、署内の人事も変わってしまっている。
検挙率の高い若手刑事、水嶋(パソコンマニア)と鹿沼(ガンマニア)に見張られながら、
以前、2人が逮捕して脱獄した尾藤にふたたび狙われるようになる。
クラッカーの海藤と、その美人秘書・美咲も関わり、
2人は小型核爆弾の横流しに関係しているのでは?と署内からも疑われる。。


南署の課長に昇進している町田透役の仲村トオルのこの軽さは、今では貴重だよね。
真山薫役の浅野温子さんのコスプレがぶっ飛んでる(こんなだったっけ?
「耳まで悪くなった!バビブベボーーーー!」てw


 
「お前たちもぶっ殺してやる。せいぜい怯えてろ」
田中さんは、なんとヒットマン役ですぜv

 
手配写真がカッコいいアー写みたい。
タカさんとカーチェイスして、車ごとひっくり返ってたし

ラストは、タカとユウジの死体が発見された、みたいなフシギな終わり方。あれは幽霊?
寅さん同様、急速に変わっていく時代に、彼らみたいな破天荒なキャラは生きづらくなったのかもしれないなぁ。


notes and movies(1999.1〜 part7)

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過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part6からのつづきで茶色のノートのラスト。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


■『ライオン・キング』(1994)
監督:ロジャー・アラース、ロブ・ミンコク 声の出演:ローワン・アトキンスン、マシュー・ブロデリック ほか
劇団四季でこれをどう舞台として演出するのか楽しみ。ディズニーアニメでは2作目。
手塚治虫の『ジャングル大帝レオ』が原案と言われてるらしい。

動物同士の仲良しを描くのは、弱肉強食の世界ゆえ難しい。
百獣の王といっても小さいうちは弱いし、エサをとるのもヘタで、空腹で死んじゃう、走るのも遅いライオン。
実際の動物社会では王など存在しない。
ライオンの子は、大きな愛情を受けて育ち、成長すると群れを追われて1頭の雄に複数のメスていう単位で暮らす。
叔父が群れにいるってありか? もう少しリアルな設定が欲しい。
アフリカンな音楽がなんといっても魅力的♪

動物それぞれの動きが、弾力あってなめらかなのがディズニーアニメの特徴というか、アメリカンスタイル。
でも彼らに言わせると「日本のアニメのほうがストーリー性があって立体的な絵がいい」というからフシギ。
確かに今、動物と自然を描くなら『もののけ姫』のほうが現実的でテーマはより深く、見応えが全然上。
欧米に胸を張って誇れる芸術作品だってことはとても嬉しいかぎり。


■『ネプチューン in どつきどつかれ』(1998)
監督:小松隆志 出演:ネプチューン、及川麻衣、栗林みえ ほか
ほんとタイトルどおりの話なんだけど、これだけ殴られたらもっとヤバイでしょっていうのが
絆創膏ひとつでピンピンしてたり、1人で暴力団に乗り込んでいくのはリアルじゃないな。
ホリケンと原田の大阪弁も“方言指導”してもあやしいんだけど、
その完璧にうまくやれないあやうさがネプの一番人を魅くところなのかも

“特別出典”で初シングル♪君を探して のビデオクリップだけでも見る価値大。こっちをメインにしてほしい感じ。
ストーリーの後に何気なし流れてくるとちょっとジーンときちゃうイイ歌なんだな。
歌も出して、ダンスも一応挑戦したし?、映画主演に、自分らの番組ももてたし、
あとはゴールデンタイムでメインの番組やるのが次の目標かな。
ホリケンも意外と野心家だし。ハリウッド進出だって夢じゃない!?
彼らのコントビデオのほうがストーリー性しっかりしてるよ、ずっと。

原田の初キスシーンもあり。どっちかというとホリケンの見せ場が少なく、役者志望の原田と、
関西弁に違和感がない名倉に比べて割合が少ない。本当は何やらせてもホリケンはうまいと思うんだけどなー。
ハゲを気にしてるメチャメチャ弱そうな組長トーシバさん(井出らっきょ、一応先輩)がいいキャラ。


■『SNAKE MAN SHOW 楽しいテレビ』(1984)
出演:いとうせいこう、シティ・ボーイズ(大竹まことが若い!こんなキャラだったのか!?)、伊藤かずえ ほか
なんだか知らないけどたまにレアなのが置いてあるんだよね、あすこのレンタル屋。
このビデオの存在自体すごいんだけど、このスネークマンショーに関しては、
なぜか実家にあったカセットテープ(出所不明)のみ、ことの始まりや正式なメンバーもよく分からない。

教育テレビのパロが多い。お笑い系って意外とNHK教育好きなんだよね。
設定はバカバカしくていいけど、ゲラゲラ笑えるギャグはなし。
ただ30年前くらいの、今じゃ有名タレントらの頑張ってる姿が貴重。


■『オズ』(1985)
監督:ウォルター・マーチ 出演:ニコール・ウィルムソン、ジェーン・マーチ ほか
どうやら『オズの魔法使い』の続編らしい。ドロシー役には何千人もの中からオーディションで選ばれた天使のように可愛い少女。
臆病ライオン、ブリキマン、スケアクロウは脇役にまわり、パンプキンヘッド、ティックトック、鹿の頭、ニワトリなどの
新しい仲間が加わって、絵本がそのままリアルな実写になった、時間とお金のかかった美しくフシギなファンタジー。
ディズニーの実写映画ってどこかリアルにゾッとさせる部分があって、
今作でも首を交換する魔女が看護婦ソックリだったり、ザワザワと動く岩とか子どもが見たらかなりショッキングだろう。

'85にしてはやけに古い映像がよりフシギなブキミさを演出。
他の仲間も意識を失う前に観たものばかりでやはり彼女の夢だったのか?
なら現実のほうが逃れられない恐怖に満ちた世界ってことでなおブキミ。
西部開拓時代を背景にしてて『大草原の小さな家』より民家が少なく、何もない草原にポツンと1つ建てた家は心細い。
自然と闘って、闘って、今日の街の姿があるんだね。
女の子が積極的に冒険する童話は'80年代にはあまり必要とされなかったらしい。


■『マイケル・ジャクソン 終わりなき伝説』(1988)
出演:E.テイラー、J.ケリー、C.ローパー、サミー・デイヴィスJr.、ソフィア・ローレン、スモーキー・ロビンソン ほか
1H弱のビデオの中でたくさんの貴重映像と情報が詰め込まれてかなりお得な1本。ゲストも豪華。
ジャクソン・ファイブから独立するまでの経緯もなんとなく分かったし、
ファンの興奮、気絶者多発、泣いて観ている人を観てると異常ともいえる奇跡のスーパースターで
さらにベスの言う通り、子どもの時からショービズにて「どうしたら長く活躍できるか学ぶ姿勢、好奇心の持ち主」と
ショービズ界で生きていくことを充分自覚し、人気アーティストの才能を研究、吸収して
自らキャラクターを創って演じるプロのパフォーマーで、単なるヒットメイカーでない根性があるのは意外だった。

ダイアナ・ロスが本当は発掘者じゃないのは皆知ってるが、親が教育してインディアナから出発し、地方を周り、
モータウンでオーディション(この映像はスゴイ!)、ゴーディのプロモーションで急激なヒットを飛ばして一躍時の人に。

子ども時代のジャネットもチラリ。エド・サリフヴァンショー、ディック・クラークも出てた。
成長し、ソロデビュー、モータウン記念のステージで♪ビリー・ジーン のダンスと歌で老若男女、世界中のハートをつかんだ。

♪ビートイット、♪スリラー(本人があまりモータウン好きじゃないっていうのはどういうワケか?)、E.T.、
ストーリーブック?の声をやって賞をとり、CFの撮影中事故ったのをキッカケにボランティア活動にも力を入れ、
♪We are the world の時は指導にもまわり、大統領から“理想的な若者”って賞?までもらった。

私も初めてグラミーのオープニングの十数分間のショーを見た時かなりのショック受けたもんね。
エンタテナーそのものだった。私にとってマイケルの魅力はダンス。

子ども(といっても11歳か)当時、ソウルフルな感動ものの声が成長するにつれてファルセットに変わるって珍しいケース。
子ども好きなおかげであやしい噂も出たり、最近は結婚して少しは落ち着いたかな?
進化し続ける彼にとって40代は再び困難な転換期。
また脱皮して別のスーパースターとしてよみがえるのを期待。とはいえこの地位は不動。
ジェームズ・ブラウンの前で彼のステップをマネて見せる姿はなんともいえない。ジャッキー・ブラウンのことも褒めてたな。
「3つの質問を考えて本人に会おう」て企画もスゴイ。憧れと畏怖心か。心理をついてる。
オズのスケアクロウ役だったんだ!/驚


■『相続人』(1997)
監督:ロバート・アルトマン 出演:ケネス・ブラナー、ロバート・デュヴァル ほか
この間まで劇場で公開してたのがすぐ家で観れるのは本当に便利。
ブラナーがしばしシェイクスピアから離れてフツー?の現代サスペンスの主演。
監督、共演者の面々もそろってる。嵐がうまく使われている。
でもやっぱブラナーは古典劇で製作もかんでるほうがいきる。

まるで浮浪者のキョーレツな役のR.デュヴァル、私生活そのままっぽいアルコール依存症の探偵役にロバート・ダウニーJr.、
セクシー女優の看板をおろして地味なダリル・ハンナ(やけにノッポで分からなかった)、
やっぱ不審なトム・ベレンジャーがチラッと出てる。彼らの共演が一番の見所かな。

ひと言・・・いっくらオープンで自由の国でも初対面でフツーに話してる間に全裸になっちゃう人はあまりいないよな。
ここで思いっきり罠だって気がして当然だと思うんだけど


■『コロッケ ごった煮ハウス』(1992)
番組編成時の“ものまね対抗戦”がかなり増えて、私も嫌いじゃないから見るんだけど、
その大トリを務める、この世界のパイオニアというか(友だち説)、ベテランのコロッケが
『与作〜ハウスvirsion』てゆーのをやったのを見た時の衝撃が忘れられず
(完璧なダンスに顔はサブちゃんメイクで、曲はアレンジしてある)とうとう迷った末に借りてみたけど、
'92ライブではまだそこまで発展させたギャグはなく、フツーのものまねにとどまってる。

他に“遊園地の中で霊界の入口を探す丹波鉄郎”とか、“現代用語辞典のパロ”で当時流行ってた三高とか、
カタカナ系の言葉に違った意味をつける(出版社名が“反省堂”ていうのがいい)ってやつを混ぜながら、
得意のレパートリーを1人(司会者としてもう1人)でほぼ全部出っぱなし。

糸吊り人形みたいに跳び回る森進一が一番ウケた。さらにアンコールで今までやったネタを繰り返すという念の入れよう。
一番前に座ってた男の子はステージまで上げてもらって、結構年齢の幅も広いみたい。
レパートリーもとてつもなく昔のから比較的最近(といっても中堅層あたり)までとりまぜてやってた。
ラストはTMネットワークのだれかに作ってもらった全然ヒットしなかった持ち歌を披露。
いいけど平凡なバラード。全身キンキラキンの衣装は美川憲一なみ。


■『恋するシャンソン』(1997)

監督:アラン・ルネ 出演:サビーヌ・アゼマ、アンドレ・ディ、ジェーン・バーキン ほか
数々のセザール賞をとったのも納得。なんてことはない群像劇なんだけど、
往年の渋いシャンソンから現代のロックをシャウトしたりして、
ミュージカルの突然歌いだすフシギなタイミングをそのまま映画にした展開の気になってしまうかわいい作品。
それぞれ個性あふれる分かりやすい性格の違った7人の恋物語(あー「男女7人夏物語」だ)。
父親がCDを手にとって「この曲の題名覚えてるかね?」と観客に向かって問いかけるラストシーンがなぜか一番胸を打った。


■『MOONWALKER』(1988)

監督:ジェリー・クラマー
"SMOOTH CRIMINALS"監督:コリン・チルヴァス 原作:マイケル・ジャクソン
ANTHOLOGH SEGMENTS、MAN IN THE MIRROR、RETROSPECTIVE、BADDER、SPEED DEMON、LEAVE ME ALONE、
COME TOGETHER、THE MOON IS WALKING

素晴らしい 歌、ダンス、映像の見事な融合。マイケル満載でパッチワークのように組み合わされ、
星のようにまかれる。ジャクソン・ファイヴ時代から「スリラー」「バッド」等主要なシーンの数々、
激動の60年代の顔(キング牧師、ケネディ兄弟、リズ、J.レノンら)もまじえて涙の構成に。

♪MAN IN THE MIRROR
鏡の中の自分から変えなきゃダメだ、というメッセージは世界平和へつながる。

一転して子どもらが負けずに踊る♪BAD
小さいレザージャケット(パンツにはベルトがいくつもしめられてる)を着たミニマイケルにはビックリ!

そして人形をコマ撮りした♪SPEED DEMON は撮影所内を逃げ回るビートルズを思い出させる設定。
倍速で流れる背景がすごいスピード感出てる。
ウサギとダンス共演して警官にダンス禁止のサインを見せられチケットを切られるっていうのも面白い。
ただ、この辺りから“逃れたい”ってイメージがヴィデオクリップにも目立ち始め、

♪LEAVE ME ALONE では、ガリバーとなったマイケルの体が遊園地となって、アクセル君と一緒に
ロケットに乗って巡るファンタジックなおもちゃ箱+動物園の間にチラホラと金、ニュース、
常にスキャンダルに追い回されるマイケルの悲鳴が聞こえる。

そしてライヴの♪COME TOGETHER は、サイコーにスリリングなステージ。これは一度観てる。

ラストは短編映画「ムーンウォーカー」。
ラストに流れるおっちゃんたちのただならぬゴスペル曲とダンス、彼らは何者?
ますます神がかった才能を見せるマイケルの天才ぶりに感動、驚きの連続。


■『ニルヴァーナ』(1996)
監督:ガブリエレ・サルヴァトレス 出演:クリストファー・ランバート ほか
こーゆーフシギなSFにランバートはハマり役になっちゃった。イタリア語の口の動きだが本人の声ではない。
ヴァーチャルな心理&シューティングゲームが進化する中で、
このニルヴァーナの渋いイタリア人のおっちゃんが主人公のは面白そう。
カード社会も最終的には今作みたいな世界を目指しているのか?
CDやチップ等、電気がすべての社会にあって人が求めるのは、やはり愛や自然の癒し。

虚構世界だと知り、売春婦に分からせようとしていつもマフィアやらヤクザの弾を浴びて復活する空しいソロ。
クロゼットの中に未完成なデータを見せたのに彼女は信じず「もう電話しないで」「外の世界はどうなの?」
「勝者と敗者の世界、現実だ」「変わりない、ゲームじゃない」「そうとも言える」
この世もゲームだが死んだら再生しないことに意味がある。
でもこの刺激的なニルヴァーナの世界も一度体験してみたい。


■『シティ・オブ・エンジェル』(1998)
監督:ブラッド・シルバーリング 出演:ニコラス・ケイジ、メグ・ライアン ほか
もし『ベルリン 天使の詩』のファンでなければけっこう大感動していたかも知れない。
“着想を得た”とゆーより、おいしいアイデアだけ頂戴した感じで100%アメリカンテイスト。
ならラストは素直にハッピーエンドにすればいーのに、どこまでもエンタテイメントな逆転劇を
コテコテに付け加えて後味さっぱりじゃない。
メグとニコラスの熱い共演は魅力的だし、前作でピーターの役(元天使)がデニス・フランツなのは自然。

思わぬどんでん返しというか、いらない演出というか、天使だと知って愛したが、
調子こいて死を恐れなかったため命を落としたともいえる。
死があるから人は愛し、生きる望みを抱くっていうメッセージは一応届いた。
2人ともつぶらな瞳では負けてない。2枚目タイプじゃないのにN.ケイジは人気急上昇。なぜか魅かれる俳優だ。


■『どですかでん』(1970)

原作:山本周五郎「季節のない街」 監督・脚本:黒澤明
出演:田中邦衛、井川比佐志、沖山秀子、吉村実子、頭師佳孝、伴淳三郎 ほか
関東大震災、戦後の焼け野原から日本は立ち直り、高度経済成長したと簡単に言うが、その実体は混沌そのもの。
物も食糧もない、死と隣り合わせの中で時に柔軟に、そしてたくましく生きぬいた人々。
黒澤は当時を振り返り、莫大な資金を必要とした反面、理解されず、興行がのびなかった初のカラー作品の
登場人物の中で電車狂の男は自分自身だといっている。

都心ではタクシーやら走るフツーの街で皆スーツで働いてるのに、ここはどうしてこれほど荒れているのか分からない。
男女関係も不明瞭かつ自由だったよう。
野人のような生活でも、正気と日常生活を保とうとする人の心が浮き上がる。


【歌詞をメモした曲】
♪EVERYDAY SUNSHINE/FISHBONE

notes and movies(1999.1〜 part6)

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過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part5からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


■『シャドウビルダー』(1997)
監督:ジェイミー・ディクソン 出演:マイケル・ルーカー ほか
『X-FILES』ほか特殊撮影スタッフがそろって撮り上げた宗教ホラー。
聖痕を持つ少年として『X-FILES』に出演した少年が同じ役柄で登場。
ここにモルダーとスカリーがいたらもちょっと盛り上がるんだけどな。
キリスト教圏としては、十字架を冒す行為は耐え難いだろうけど、日本人にはいまいちピンとこない。
光に弱いっていう最大の弱点が悪魔にとっては部が悪い。
ドラキュラにも杭とニンニクって具合にどこか必ず分かりやすいウィークポイントがあるんだよね。

家族は助かっても町はメチャメチャ。自分たちだけ助かってもなあ。
日食が怖くて電気マニアになった変な黒人コピーが活躍。

“「光あれ」と神が言うと一筋の光が射し、そして同時に最初の影ができた”ていう聖書の出だし。
進化論はじめあらゆる科学者を生み出しながら、同時に神の創造説も信じてる欧米人はフシギな人種だ。
長年連れ添った老夫婦が突然相手を斧で切ったり、少年がナイフ持って襲ったり、
ワケもわからない残虐な事件が現実で多発する今日。モンスターとか責任負う奴でもいなきゃ本当に納得できない。
あらゆる事象に光と影、表と裏が存在するのは真理。どちらを選ぶかは人間次第だ。


■『the cranberries live』(1994)
♪Dreming of my dreams、♪Everything I said、♪How、♪Zonbi、♪Dreams ほか
『恋する惑星』でかかってた一度聴いたら忘れないのびやかなメロディと透き通る美声は彼女だったのか?
やっと新しい個性あるシンガーソングライター、女性ヴォーカリストを見つけた感じ。
まだガレージの雰囲気を残しているところもイイ。データ不足で出身も結成何年目かも不明。
アメリカツアーが成功してロンドンに帰省ライヴか? アイルランドがどうとかっていってて、北欧系にも見える。

ボーイッシュな短髪の似合う、すっきりした顔立ちに、小柄で華奢なルックス、微妙な和音と語尾が上がる独特の歌唱法。
新曲が多かったみたいだが、やっぱ生で聴く♪Dreams が感動。
ギターも弾けて、ラストは足を高々と上げてダンスも披露。

キツキツに立ってる観客も一体となってバラードは聞き惚れて静かになり、一緒に歌うシーンもある。
ラヴソングだけでなく戦争反対、生き方などについて歌っているのも興味深い。
"Marry Me!"の声に“22歳だもの、もう子どもいてもおかしくないよね”
“未来の歌です。過去は皆知ってるから。これは未来の歌なの”
CDもぜひ聴きたい。


■『生きてこそ』(1993)

監督:フランク・マーシャル 出演:イーサン・ホーク ほか

「もし自分だったらすぐ死んでる、なんて意味がない。同じ状態になってみなきゃどうなるかなど分からない。
 私たちはそこに神を見た」

神=自然の前で人は無力。飛行機や無線を発明し、発展させてきた物を得て、過信し、超越したつもりでも、
雪山に残された途端、互いを喰うしか術がない。
これを撮影したスタッフと俳優らも至難の技だったことだろう。

こうして毎日退屈だなんて思えることがどれほど恵まれているか。失ってみて初めてありがたさが分かるんだな。
後年のナンド役で語りをするのはジョン・マルコヴィッチ。
墜落、飢餓、雪崩、山脈を軽装備で越えるなんて本当に私たち人間にできるのか。
彼らは証人だ。生き延びることそれ自体生きる意味なのかも知れない。


■『ハイダウェイ』(1995)

監督:ブレット・レナート 出演:ジェフ・ゴールドブラム ほか
臨死状態からよみがえり第3の眼を持つという話は聞いたことがある。
蘇生術はどんどん進歩してもあまりよみがえらせちゃいけない連中もいる!
最初からラストまでグイグイ引きこまれる、あらゆる面白味がコンパクト、ジェットコースターのスピードで展開していく。
キャストも魅力的。ビルドアップされた190cm以上の“ハエ男”ことジェフは、なんとも頼りがいあるパパ。

急にSFになって赤い悪魔と白い善の神の戦いになってちょっと興ざめしたけど。
テロップが流れてすっかり巻き戻しちゃった人は見逃しかねない、親切なオマケ付き。
「“キャリー”みたいだったよ」「シシー・スペイセク」とことん映画オタクな2人。
死後の世界を光のCGで見せるトリップ加減が『BRAIN STORM』風でイイ。
モヤモヤに顔がついてて、死者が迎えにくるっていうのは日本の三途の川の考え方と同じ。


■『まあだだよ』(1993)

原案:内田百? 監督:黒澤明 出演:松村達雄、香川京子、井川比佐志、所ジョージ、寺尾聰、平田満 ほか
黒澤晩年の作品は静かで落ち着いた癒しと夢の中のような映像。
今では珍しい、心から尊敬し、慕われる師と生徒の、世代、時代を越えた人間同士の付き合いをじっくり描く。
誰でも1人は目標とし、直接会わずとも思い出しては励まされる師のような人がいる。
その人から教えてもらったことを自分も他人に伝え、近づこうと努力する。
その人は強く堅固であるより、むしろ表も裏も隠さず、情が豊かで身近な存在、
ともに泣き笑いのできる人物で、自分もいつか同様に慕われ、尊敬に値し、
人々が自然と集まる人になりたいものだ。

田んぼの刈りいれ後のワラに隠れようとする少年が空をふと見上げると夢幻に輝く夕焼け空があやしく美しい。
これほどの素晴らしい生き方は恵まれて幸せだ。自身の徳が招くのか、そういう運命にあったのか、うらやましい限り。

「大切なものを1つ見つけて、努力すれば、きっと立派な仕事ができる」

生徒の孫にこういう先生の信条に重みがあり、学ぶべきメッセージがある。

『ノラや』のくだりもある


■『Angelique 1』(1964)
監督:ベルナール・ボルドリー 出演:ミシェール・メルシェ ほか
1?てことは2があるってこと? 慌てて調べたけど資料はナシ。
なんとなく続きそうな雰囲気ではあったけど、仏映だし・・・と諦めてた。
でもドラマの半分で後半を出さないなんて荒業じゃないか? レンタルショップに2が置いてあった気配はなかったし・・・

とにかくBBがこのヒロイン役をやらなかったことをとても悔やんでいるとのこと。
公爵夫人役で、運命に翻弄される美女役なら美味しいのは間違いない。この女優も輝くばかりの美しさ。

それにしても妬まれただけで「悪魔」呼ばわりされて茶番の裁判の果てに火あぶりにされたり、
美しい娘が「修道院に5年行け」と見も知らぬ他人に命令されて、
帰ったら父に見も知らぬ男のところへ「嫁に行け」と言われる。
アンジェリクはたまたまいい人に巡り会えてラッキーだったけど、宮廷ではレイプされるし、なんて野蛮な時代だったんだろ。
鉱石から金を取り出す錬金術が魔法だと大の大人が叫ぶくらいだから、
科学が芽生えた矢先でまだまだ不条理な世界だったんだ。
テロップが流れて終わった感じだけど、その後続きはどうなったか気になる。


■『TAXi』(1997)
監督:ジェラール・ピレス 出演:サミー・ナセリ、フレデリック・ディーファンタル ほか
道路を舐めるようにカメラを車の疾走とともに走らせ、劇場で観たらもっと臨場感と迫力が伝わったろう。
ハンドルまで換えてボタンでウィーンてたちまち190km/hで街中を飛ばす車に変身するとこなんか、カーマニアにはたまらない。
見た目はゴツイが気は優しくてスピード狂の主人公がイイ。
最後の追跡競争?!これって早送りでもないのかな? 何台も車をクラッシュさせてダメにしたのは確実。


■『making Michael Jackson's THRILLER』(1988)
セトリ:
♪BEAT IT、♪BILLIE JEAN、♪CAN YOU FEEL IT、♪P.Y.T.(PRETTY YOUNG THING)、♪OFF THE WALL、
♪THRILLER、♪WHO'S LOVING YOU、♪WORKING DAY & NIGHT

マドンナやマイケルがどんなにメジャーでも知ってる曲は少ない。せいぜい♪BEAT ITと♪THRILLER、
それも誰かのモノマネで見たくらい。初めて見る本物の短編フィルムにやっぱスゴイと納得。
監督はジョン・ランディスで『アメリカン狼男』?を観たマイケルが電話したそうな。
この映画もチラッと観たらかなり過激で面白そう。
『アニマル・ハウス』他コメディ系で知ってる彼は自身が明るく面白い人間と分かった。

撮影に集まっちゃったファン(午前2時頃らしい!)や、ダンスレッスン風景、墓場、家侵入、
それぞれのメイキングがたっぷり入ってて2度3度もおいしいこのビデオ。
♪BEAT IT ほかMTVでブレイクしたマイケルのビデオクリップがひと通り見れるし、
ジャクソン・ファイヴ時代のブルース、ソウル色が強かった頃の、少年とは思えない天才歌手ぶり、
フレッド・アステアからお褒めの電話をもらったという♪BILLIE JEAN を歌うシーンもあり、
これらがマイケル自身の書いた曲だっていうのもビックリ。
シンガーソングライターでもあり、天才ダンサーでもあり、今じゃ新興宗教ともいえるほどの人気で手の届かないフシギな人。
この時はまだブレイクしたての初々しさ、親しみやすさと、妙にハイトーンの声で、礼儀正しいフシギさが混じってる。

ジャクソン・ファイブから♪BEAT IT までの空白の時間が気になるよね。
生まれ変わるためのあらゆる努力をしたんだろうな。それにしてもスゴイのは特殊メイク。
今でもどんどん進化し続けるこの業界。目も鼻もふさいでマスクを作り、カツラにガタガタの入れ歯、
空気ポンプでプクプクと動く細工に、ボロボロの服、黄色い猫眼のコンタクトetc、etc...
観てると吐き気のするほどぞっとするリアルさ。ミュージックビデオでこれほど映画みたくスタッフそろって
手のこんだものに完璧仕上げたのはやっぱマイケルが先駆けか?

「スリラー」は短編映画といっていい、しっかりしたストーリー性がある。
斬新なダンスは今観ても刺激的で、マイケルのただならぬ完璧主義のプロ根性がうかがえる。
でも作る過程はリラックスで楽しいもの。'80代のファッションも懐かしい。


■『ボルケーノ』(1997)

監督:ミック・ジャクソン 出演:トミー・リー・ジョーンズ ほか
世紀末シリーズで急速に増えたパニックムーヴィー。今回は火山噴火の巻。
久々ジョーンズおじさんの元気な姿が見れてなにより。
なんてったって2Hずーーーっと叫びっぱなし、パニくりっぱなしのボス猿もといボス犬のごとく指示を出し、
動く者を意のままに命令して、噴火して流れ出た溶岩被害をたった1日で食い止めて、死者100人に抑えたんだもの!
アメリカ映画ってとことんハッピーエンドにこだわって、時に滑稽なくらい。
ビル爆破の瓦礫からひょっこり親子とも現れるなんて笑ってしまう。後味はスッキリさわやかで結構だけど、ありゃームリだぜ。
燃えつくして前進する溶岩に大火災の街L.A.。一体どーやって撮影するのかCGマジックはとどまることを知らない。

L.A.の人々も噴火の脅威に怯えていたとは知らなかった。
大都市が地震などの災害に遭ったら・・・と考えると、そのパニくり規模は本当に計り知れない。
少々荒療治でもジョーンズみたいにスーパーマンな指揮官がほしい。


■『従妹ベット 復讐の甘い罠』(1998)
監督:デス・マッカナフ 出演:ジェシカ・ラング、エリザベス・シュー ほか
以前は肉感的女優?だったラングが、『郵便配達人〜』から性格俳優、
そして今作では変わらぬ美貌を殺して地味な悪女役で魅力は尽きない。
復讐は完結し、女は手に入るかぎり最高の幸せを手に入れた。
幸福とはあらゆる人に公平に分配されるもの。
女の復讐劇は、うまく成功すれば、観た後スッキリするストレス解消効果あり。
ベットの場合、自分の体と引き換えでなく、自然な流れに少し知恵を働かせただけ。
浮気な芸術家は、どのみち短命のさだめ。あまり心の痛みは感じられない。
彼を心から愛していたベットは、はたして彼の死まで計算に入れてたかどうかは不明。

notes and movies(1999.1〜 part5)

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過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part4からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


■『エマ』(1996)

監督:ダグラス・マクグラス 出演:グウィネス・パルトロウ、ジェレミー・ノーザム ほか
きっと世界中の女の子が憧れる素敵な恋物語り。人気急上昇中のクール・ビューティ、パルトロウ
(なんて難しい名前だ)は今後もますます大注目。
そしてもう1人、相手役の男優は誰ぞや。今作を観たらみんな彼に恋してしまうこと間違いなし
始めからもう一度観たくなる1作。

英国の上流階級と平民の差ってかなり離れてたんだね。知性あるエマが当然のように
「身分ある上品な紳士とじゃなきゃ幸せにはなれない」と言い切ってるのは、環境と育てられ方によるものだろう。
そんな中でも平等な理性をもつSは、尊敬と愛情、友情を与え、求められる完璧なパートナーだ。
イギリスの美しい自然をバックに若い初々しさを強調した衣装もステキ。

これほどときめくラブロマンスは久々。2度、3度見返して、すっかりJ.ノーザン気に入っちゃった
でも他作品を探してやっとこさ観ても、最初の好印象より劣ることが往々にしてあるのよね。


■『静かなる決闘』(1949)

監督:黒澤明 出演:三船敏郎、三條美紀、志村喬、植村謙次郎、千石規子、中北千枝子 ほか
昔の梅毒って今のエイズみたいな病気だろうね。今じゃきっともっと治療法が進んでそれほど怖くないんだろう。あまり聞かないもの。
性病を堂々と扱うとは、この時代じゃかなりショッキングなことかも。
他の病と違って人間性を問われるから、体とともに心の問題でもある。倫理観に訴える社会派ドラマ。
三船が自らの欲望について赤裸々に語るセリフもショッキング。

「戦時中は帰れば幸せな結婚が待ってるとガマンし、今じゃ医者だからという理性と良心と闘っているんだ。
 時々、自由にするほうが人間的じゃないのか? オレの欲望なんて可哀相なもんさ」

「いや、息子は自分より不幸な人間の中に希望を見ようとしているだけ。
 幸せだったら案外、いやな奴になってたかも知れない」

人は不幸を味わったほうが、他人に優しくなれるってことか。
エイズもそうだけど、病気に対する無知が根本的な悲劇の源じゃないか?
ここまで感染者が増え、もう自分はなるはずがないとも言えなくなった。

タイトルは、この男の内なる闘いのことだ。自分との闘いに勝ってこそ、人間は成長する、という黒澤のメッセージが見えてくる。
しかし、これほどの色男に童貞みたいなセリフを吐かせるとどこかなんだか可笑しい。
ミサエの病気だってなんだって一緒にいたいっていう気持ちにもなるわな。


■『ザ・インターネット』(1995)

監督:アーウィン・ウィンクラー 出演:サンドラ・ブロック、ジェレミー・ノーザン ほか
J.ノーザンつながりで1995の話題作に出てたのか、劇場で観てもよかったな。
すべてコンピュータでつながる世界。便利で可能性は無限、裏を返せば情報操作で、どんな悪用も可能という恐怖。
自分のデータが消えて別人とすりかわり、頼る者もいない独りの女性。
パソコンを自在に操る彼女はカッコいい。とにかく自力で逃げる、逃げる。
『スピード』以来の元気ハツラツなサンドラが観れる。悪役のジェレミーもまたヨダレが出るほどカッコいい!
♪A Whiter Shade Of Pale のカバーがイケてる。

消火器で階段から殴り落とすってすっばらしいお手並み。
さすがアメリカ女性は人に頼らず、自力で自分を守れる。ま、映画のヒロインだからね。
時代は変わったもんだな。母も自分も取り戻して、世界を救ったアンジェラ、ご立派

母さえ娘を思い出せずに、父は失踪中、とにかく自分を証明する人も物もなにもなくなるなんて恐怖そのもの。
気がつかないけど、日常生活するって常にアイデンティティを探し、確かめ、築いていくことなのかもしれない。
コンピュータ社会、進化と防衛のイタチごっこはどこまでいくものか???
このノンストップアクションの連続にドキドキハラハラは止まらない!!


■『日蔭のふたり』(1996)
監督:マイケル・ウィンターボトム 出演:クリストファー・エクルストン、ケイト・ウィンスレット ほか
発禁になったワケが分かった。『タイタニック』後のケイトのオールヌードに、もろ出産シーン、
それよりショッキングな子どもの自殺シーン(なぜ映倫が急に許したのか?)
いとこ同士と神前で式をあげてないことは、キリスト教の田舎で暮らすにはあまりに厳しい条件なのか?
1880年代に望む自由としては過酷すぎた。哲学や夢だけでは拒まれてしまう現実社会。
あまりに現実的すぎて感動もショックも感じない。

前世の呪いかなにかか? 2人とも両親がいなくてお互いしか頼れる者がいなかったのか親密になったキッカケかも。
今じゃ同棲は珍しくないし、書類や格式、ルールにこだわらなくなった時代。
逆境にもまれながら最後は社会に負けても自由意志で闘った男と女。
その脚本に魅かれてケイトは体当たりで役をとったのかも知れない。やってくれるよな。
これほど物分りのいい男を見つけて恋愛で一緒になってもhappy ever after にならないなら本物の幸せって一体何だろう?
とにかくスーは飛び込んでトライし、幸せの絶頂だった時があった。そんな時間を持ったこと自体が幸せだ。


■『YUMI MATSUTOYA WINGS OF LIGHT "THE GATES OF HEAVEN TOUR"』(1991)
初めて動くユーミンを観た。フシギだ。中学の時から好きで聴いてたのに。
それだけマスコミの前に出ずに通してたってことか。
たぶん最初は弾き語りから、だんだんセットも衣装も大掛かりになって、今日の歌って踊るユーミンになったんだろうね。
長いソバージュに、太めの眉、'80の女子大生って感じ。

歌声はもっぱら例のストレートなもので特にアレンジはなし。みゆきよりハイパーセンスなライブ。
監督は外国人か? 曲のタイトルが出ないのが残念だが、♪守ってあげたい、♪ベルベット・イースター、
♪カンナ8号線、♪一緒に暮らそう の懐かしいのが聴けただけで満足。

観客もしっかり映ってて、カップルに、女性も多い。やっぱり20代が大半。
これだけリフトで高くまで登れる鉄骨組むのも大変。お金かかってる。
一体今までどれだけ稼いでるのか、印税だけでもスゴイよね、きっと。
これだけコンスタントにアルバム作って、あらゆるジャンルをとりこみながら、
日本のポップスを書き続ける枯れない泉は、この跳ね回る元気パワーからきているのかも。


■『CHAGE AND ASKA 15TH ANNIVERSARY ON YOUR MARK』
インタビューで「1年半を1タームとして考えたい」今までの活動歴のデータが長い。
どっちがチャゲでアスカなのかから、まだ分からない。高音を大事に歌ってる。
スーツ姿と、かぶりもの+ベストはお決まりなのか?

今年20周年、ソロを2年ほどやって、久々また2人でシングルを最近出した。
全然変わらぬスタイルでクールで渋い路線。サザン他のベテラン陣と比べても若々しくて、ファン層も厚いんだろうね。
日本のホール&オーツって感じか? 大ホールを埋め尽くす観客、シンプルなセット。

♪DO DO DA DO、♪僕はこの瞳で嘘をつく、♪SAY YES これは爆発的なヒットナンバーだよね、たしか。
全曲がラヴソング。このハーモニーは最高レベル高い。

一転して詩の朗読。なんでもありのお徳用てんこ盛りビデオなんだ。あくまで男臭さにこだわる。
ショートドラマまでやってるよ。演技もできる。ずっとスタンドマイクで2人並んで歌い続けるのか。
♪STAY ON、♪YEAH! YEAH! YEAH! これ聴きたくて借りたの。ライヴの締めにピッタリのインパクトある曲。
とゆーわけで15周年記念ビデオだったらしい。


■『SADA』(1998)
監督:大林宣彦 出演:黒木瞳、片岡鶴太郎、椎名桔平 ほか
『リング〜最終章』に出演中の黒木瞳のただならぬ色気を感じて、そういやこんな話題作にも出てたなあとチェック。
今はなき鎌倉シネマワールド内の昔の松竹劇場の再現セットが懐かしい。

知る人ぞ知る事件もスキャンダラスな記事が先行し、真相は不明。男女の究極の愛の形か?
定が生来情愛の強い女だったからか。逆に少女時代のレイプをキッカケに心が歪んだか? 復讐か?
本人も「分からない」と言うのだから、その心底を私たちが正確に推し量ることはできない。
♪サバダバダ〜ってテーマ曲には苦笑。

その後は、埼玉で再婚したとか、自分の劇を作って各地を回ったとか、
当時は男女の究極の愛だと好意的に受け入れられたそうだが、今では忘れられ消息も分からない。

「忘れられることが死なら、私は死んだも同じ」

体に名前を刻んだことからも偏執的なほどの所有欲はシリアル・キラーの病的な感覚に似てなくもないが、
「そこまで愛してたのか?」との質問に「自分の心すら分からない」と答えている。
女という性の対象でしか見られず、人生を自由に生きられなかった抑圧からの発作的犯行ともとれる。
とにかく被害者は死人に口なしなのだから。
「肩の荷がすっかりおりた」本人と一緒にほがらかに笑う警官らの写真は確かに謎だ。


■『失楽園』(1997)
監督:森田芳光 出演:役所広司、黒木瞳 ほか
話題沸騰当時は全く興味がなかったけど、こうして観ると男女の不倫騒動をこえた、さらに奥深く先まで、
周囲の人間模様も含めてじっくり描いた作品で、広く人々の心をとらえ、揺るがしたワケも分かった。

人生がベターハーフを求める旅なら、見つけた2人は、なぜ死を選び、生きてやり直せなかったか?
再び働いて時間をつぶす必要もなく、エネルギーも残っていなかったか。
黒木は濡れ場を演じても清楚な美しさで純愛に見せるイイ女優さんだな。

ラスト、幻の中だろうか、雪の中を歩きながら、それぞれの生い立ちを打ち明け合い
「これからもずっと一緒、永遠に」というセリフがなんともいえず悲しい気がして胸が締めつけられた。

娘が「大人になったな」と言われて「世界はどんどん進歩してるのよ」
リストラ、不景気、日本に訳の分からぬ暗雲が垂れ込め、人の心も蝕まれてゆく。
中年離婚、妊娠も調節でき、自由恋愛、恋愛の形も質も選択肢が増えたといっても中身は人間同士のこと。
もっと複雑でドロドロしたもの。

「恋もしたいが、仕事や家庭、大事なものを失ってしまう」
それぞれ“大事にとっておきたいもの”はある。それによって生きる意味、生き甲斐も違ってくるのだろうと思う。


■『生きる』(1952)

監督:黒澤明 出演:志村喬、日守新一、千秋実、小田切みき、田中春男、藤原釜足、左卜全、宮口精二、伊藤雄之助、菅井きん ほか
♪命短かし恋せよ乙女 か、耳が痛いな。
乙女に限らず「人生は短い、生きてる時間を大事にして、もっと楽しく有意義にしろ」ってことでしょ。
日常の煩雑さに忙殺されて、あるいは紛れ込んで、死期でも告げられない限り生きる意味を考えすらせずに無駄に流してる。
がんを告知され、あがきぬいた末に、あとに残る人のためとなる行動を起こした男の話。
テンポがトロいが、その分考えさせられる。がん=死の宣告。早く治療法が見つからないものか。
でも寿命が延びたらムダにする時間を増やすのかも知れない。

「人生の楽しみ方を教えてくれ」

「立派だ。私たちも後に続け!」と意気込んだのは酒の勢いで、結局、翌日は仕事を死んだようにこなし、
責任のなすり合い、理想通りにはいかないもの。とにかく働いて食べて生きるだけでも大変なのだから。
それを超えて生を噛み締めるという状況は、特別なきっかけが必要だ。


■『アルテミシア』(1997)
監督:アニエス・メルレ 出演:ヴァレンティナ・チェルヴィ ほか
絵画史上に現れた初めての女流画家と言われるアルテミシア。それまでにも絵の上手い女性はいただろうに、
彼女ほど環境に恵まれず、絵で生計を立てていくなんて夢にも思わなかったのだろう。
それにしても若く美しい一人娘を女好きの画家に預けて何も起こらないと思うほうが不自然。
結局、性の対象として歪められることからは避けられなかった。

娘を愛するがゆえに結果、苦しめ、離れざるを得なかった父が憐れ。
どのみち自立しなきゃならなかったのに気づくべきだった。
鏡を見ながら描いた自身の肖像画や、剣で襲いかかる女から身を守ろうとする師をモデルにしたという絵も
男性の画家に劣らない色の重厚さと力強さ、明暗のコントラストがクラシック。

notes and movies(1999.1〜 part4)

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過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part3からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


■『一番美しく』(1944)

監督・脚本:黒澤明 出演:志村喬、清川荘司、菅井一郎、入江たか子、矢口陽子、谷間小百合 ほか
戦時中に女子も労働力として駆り出された頃の話。ドキュメンタリーに近く、プロパガンダに使えるくらい。
でも今じゃ女も同等に働いて、徹夜で残業も珍しくないから、その先輩たちってとこか。

「欲しがりません勝つまでは」で、領土拡大に躍起になって集団で操られ、道を誤っていた日本。
貧しい寮生活、今と違って交通手段もままならないから、田舎から出てきて働くってことは
女の子にとっては野麦峠ばりに命懸けのことだったのだろう。

同じモノを作るにしても軍事用品じゃ、とても一生懸命働く気には到底なれないな、今じゃ。
みんな真面目で、ケンカをするにも言葉遣いが正しくて、話し合いもとても理屈が通っていてハイソな集団だったのかしら?
志村喬が所長役で、車内放送で士気をあげる演説で始まるんだけど、
裏返るほどの高音なのが戦時中っぽいヒステリックな響きで印象的。


■『十二夜』(1996)
原作:W.シェイクスピア 監督:トレヴァー・ナン 出演:ヘレナ・ボナム・カーター、ベン・キングズレー ほか
シェイクスピアっぽい喜劇だと思ったら、そうだった。
ヘレナ得意のコスチュームプレイで男装の女に惚れるお嬢さまを生き生きと演じる。
双子の兄妹がもっと似てれば良かったけど、声も変えてガンバってたか。
キングズレーが機知に富む道化役でイイ味出してる。
♪ハイホー 少年の頃(大人になっても、結婚しても)雨が降ってたって陽気な歌詞がgood。

これ以上ないハッピーエンディングで幕を閉じ、再び老いた道化は土地を去る。
♪毎日、人様を笑わせるのが仕事さ と歌いながら。
とり違えコメディがシェイクスピアのお得意か。この手の話にはハズレがないもんね。
ケネス・ブラナーの『から騒ぎ』ほどには特別とりあげるほどの奇抜な演出はないけど、
中世劇、喜劇を正統派に描いている。舞台を観た気分。


■『醉いどれ天使』(1948)

監督・脚本:黒澤明 出演:志村喬、三船敏郎、木暮実千代、久我美子 ほか
黒澤、志村、三船の黄金トリオのそろった1作。黒澤はヤクザを代表とする悪の世界を毛嫌いしてたらしい。
仁義や男の友情をテーマにしたアクションヒーローものや、ヤクザ映画の多い邦画の中で
結局“男のロマン”でもなんでもない臆病者のくだらん世界だと言い切るところがイイ。
三船が色男のイメージを一転させて狂気の病人に変貌。'48でもまだ結核は死亡率の高い病だったんだ。

「養生するにはまず足を洗わなきゃダメだ。お前はあの汚れた沼と同じだ」
「けだものはけだものだ。いい奴ならこんな風に死にゃしない」

チンピラの弾くギターの曲は黒澤の作曲とのこと。マルチな才能だな。
昭和初期の東京の歓楽街の様子が撮られている。ダンスフロアでジルバとかタンゴを踊ってたのか。
じゃ、今50〜60代の人はいろいろ踊れるってこと? 意外な隠し芸だ。


■『連合艦隊司令長官 山本五十六』(1968)
監督:丸山誠治 特技監督:円谷英二 出演:三船敏郎、加山雄三、黒沢年男、松本幸四郎、司葉子、森雅之、藤田進 ほか
ナレーター:仲代達矢
なんだか空撮や戦闘シーン、ナレーションにウルトラマン入ってるナと思ったら、やっぱ円谷さん。
映像ってその人の特徴がちゃんと出るものだ。まさか真珠湾攻撃の撮影にハワイをロケ地に撮影できないだろうし、
今と違って本物の飛行機を爆発させられるほど何十億って予算もないから。

歴史上のこの奇襲攻撃のひと通りが分かって、上官の中にも戦争一辺倒でない人もいたと知って驚いた。
こんな小さな島国だからこそ、一度無茶して領土拡大を試み、挫折してみなきゃ分からないってのもあったのかも。
ヒーローの物語でなく愚鈍な記録として見たい。

この影には慰安婦問題等、描かれていないもっとドロドロした事実が隠されている。
相手の米兵は1人も現れないし、艦隊と飛行機だけの特撮だけでは、
そこに人の命が乗っていて、必死に戦っていたようには見えない。

三船は武士役から軍人になっても、その大和魂はそのまま。
注目していた森雅之は、総理大臣として数分のみの出演ながら、
あのどこかつっかかりそうなセリフの言い回しには、まだ三船に負けない元気な様子で、
『悪い奴ほど〜』の時の老人役がまだ彼とは信じがたい。

ちなみに『宇宙戦艦ヤマト』は、ここに出てくる戦艦大和がモデルらしい。


■『THE X-FILES SEASON 5』
監督:クリス・カーターほか 出演:デイヴィッド・ドゥカヴニー、ジリアン・アンダーソン ほか

【FILE No.501 Redox】"ALL LIES LEAD TO THE TRUTH"
のっぴきならない状況にきて、ここが正念場か。シーズン4に引き続いたストーリーで
今までのUFO、宇宙人説はすべて米軍のでっち上げだった!?というシリーズ根底が覆るような展開。
これじゃ2人の苦労も水の泡? いや、その裏工作にFBIも加担してると再び疑いがかかった。
とりあえずモルダーは無事でなにより。


【FILE No.502 Redox2】
ついに100th episode おめでとう!!だけあってシリーズのあらゆる局面が急展開する。
スカリーが危篤! 死を装ったことも忘れて病院に来たモルダー。
じゃあ、部屋にあった死体は誰で、殺したのは誰か?

「君は妹の1人を殺し、もう1人も失おうとしているのに、まだLittle green alian を追い、何の証拠も得てない。人間のクズだ」

今作ではモルダーはワケもなく泣く。病身役で痩せたギリアンもデヴィッドも熱演。
スカリーの回復に、はにかんだ笑顔のスキナーもイイ。
まだまだこの宇宙人問題は長引きそう。いったん解決に見えてもそうはいかない。
兄妹の再会は前に一度やったからあんましこない。


【FILE No.503 Unusual Suspects】
今回はなんとブレイン&ハッカー3人組とモルダーの出会い話。'89まだモルダーが殺人課にいた頃か。
製作スタッフにしちゃ演技はなかなか。それぞれの日常の職も分かり、長年のファンには嬉しいオマケエピソード。
わざともみあげを伸ばしてるモルダーもイケてる。


【FILE No.504 Detour】
蛾男にゴキブリ男か。「それは“ゴ”の項目だ」は笑える。なんでもあるんだ、ファイルには。
それが全部頭に入っちゃってるモルダーのほうがX-FILEだよ。今回は森を破壊する人を襲う透明人間。
フロリダの先住民が400年の間に適応した姿らしいんだけど、
以前湖に残された時みたく、森に残された2人が再び親しく会話するシーンが見所。
スカリーの歌う♪Joy to the world! は、全然気持ちが入ってないのがポイント。

「裸で寝袋に誰かと抱き合えば温まるって」「寝袋がないわ」「誘惑するなよ」
「やっぱり2人にはコミュニケーションが必要よ」「ヤバイ、否定的表現を使っちまった」

狩猟犬でご主人を守ろうとして勇敢だったポー君はどこに行っちゃったの?
なにかもっともらしいごたくを言った男が「FOXの科学番組で見たんだ」
て楽屋オチも忘れない制作スタッフ側の余裕が感じられる。


【FILE No.505 Post-Modern Prometheus】
シリーズ中、最初でおそらく最後のモノクロでのエピソードはフランケンシュタインとエレファントマン。
JERRY SPRINGER自身役で出演したco-staringって、え??もしや顔が2つの彼は・・・本物?
モルダーがスカリーをダンスに誘う1カットが実は今作で一番ポイント高いと思った。
♪Sun don't shine any more をバックに登場する異色作。
分かった、スプリンガーはTVホストだ! いやービックリ。
象男、もとい顔2つ男は特殊メイク以外の何者でもないよね。


【FILE No.506 Christmas Carol】
なんと!スカリーに娘が!?アブダクトと関係ありそう。
家族とのクリスマス風景にダナの少女時代と、今の複雑な心境が交錯して興味深い1作。
それにしても1カットだけ出たモルダーの怪しいタオル巻き姿はなんじゃ?

大事に隠しておいたウサギが腐ってた思い出、FBIに入ろうと決心して姉と相談、
母からのプレゼントはクロスのネックレスだったことなど、いくつもの思い出の再現が見れる。
DNAの奇異な病をもち、一生闘わなくちゃならない運命を背負った娘、その背後には政府の陰謀も見え隠れする。
どんどん急展開で面白くなってゆくシリーズ5。これからも楽しみ。
スカリーが誘拐以来、子どもの産めない体になってたっていう新事実も発覚。

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