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notes and movies(1999.1〜 part3)

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過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part2からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


■『続 姿三四郎』(1945)

原作:富田常雄 監督・脚本:黒澤明
出演:大河内傳次郎、藤田進、河野秋武、志村喬、月形龍之介、轟夕起子、清川荘司、森雅之 ほか
前回のつづき。こうなると毎回強豪と戦って、ロマンスもありのシリーズ化もできそう。
森が弟子の1人としてちょこっと顔を出している。

決闘シーンは本物の雪山、それも吹雪の中でさぞかし寒かったろうね。
最後の三四郎の晴れ晴れしい笑顔があふれんばかりですがすがしい。
ボサボサ髪の弟のキャラが怖い。女のような顔立ちでフシギな雰囲気。
明治には人力車に外国人が乗ってる光景も見られたんだ。
それにしても前回もフシギに思ったけど柔道ってスポーツでもあり、格闘の武術でもあるのね。
投げられただけでノックアウト状態になるものかしら? 空手と柔道の違いも微妙。
空手はカンフーと違うのか? 難しい・・・異種格闘技で戦ったら本当は何が一番強いのかな?


■『隠し砦の三悪人』(1958)

監督・脚本:黒澤明 出演:三船敏郎、千秋実、藤原釜足、藤田進、志村喬、上原美佐 ほか
これはおもしろい ストーリーは前回の『虎の尾を踏む男達』と同じく関所越えで、
なんといっても『スターウォーズ』のロボットのモデルにもなったという千秋と藤原のやじきたコンビは、
貧しい出ゆえの強欲根性はあっぱれで、ユーモアとアクション、笑い、涙、活劇が盛りだくさんの満足いく1本。

「それを生かすも殺すも本人次第。私は立派に死のう。この数日間、城では味わえぬ人の喜び、苦しみ、ズルさを見れた。祭りはよかった」

迫力ある祭りの踊りのシーンは圧巻。心が歪むのも貧しさゆえ。
千秋実さんは、渋い刑事役とかの老いた演技しか印象がなかったけど、
こうして黒澤映画で所狭しと動き回る姿を見ると驚くばかり。
しかし藤田進はどこに出てたか分からなかったな。


■『小公女』(1995)

監督:アルフォンソ・キュアロン 出演:リーセル・マシューズ、リアム・カニンガム、エレノア・ブロン ほか
あの名作を美しい映像で映画化した感動の1本。やっぱり女の子はこういう話好きなんだよね。
可愛い少女の子役たちだけでも絵になる。ラストは原作と多少違っていたように思うけど。
子どもの自由な想像力と、創造することの大切さ、苦しい時、どれほど人間の心を支え、生き抜く力を与えるか、
親の愛が子にとってどれほど大きいか改めて知った。
セーラが語り、女の子が夢中になるラマ王子が魔法に捕われながらも怪獣と戦って姫を助けるという話のほうも
女の子が夢見がちな話ながら異国情緒漂う感じでいい。
ミンチン先生が煙突掃除屋になるってオチはちょっといきすぎてる気がするけどね。


■『醜聞』(1950)

監督・脚本:黒澤明 出演:三船敏郎、山口淑子、志村喬、桂木洋子、北林谷栄、千秋実 ほか
なんだか後がスッキリとしない。これはスキャンダルでっちあげ記事による人権問題より負け犬弁護士の涙物語り。
ここまでマイナス思考だと悪霊でもついてるんじゃないかな。
「自分はダメだ」っていう人は、誰より周りの人をダメにする人なのよね。
結局パパラッチはいたちごっこ。タレントは書かれて話題になってなんぼって職業だしね。こういうでっち上げも多いだろう。
最後は当事者が「迷惑かけてすいません」って謝ったりして、二束三文の記事を買って読む人間がいる限り、
パパラッチも、訴訟に飛びつく弁護士も減らないってワケ。

でもこの裁判には勝利がない。人権を傷つけられた傷は残り、金で片づくものじゃない。
「言論の自由」はスキャンダルと、それで儲ける連中のために獲得したワケじゃないのにね。
今作に出た編集者はまったく鬼のような悪者に描かれている。

「写真と活字さえあれば人は信じるさ。裁判になれば、またそれを記事にするさ」
とまるで真実など意味がないと軽々しく扱っている。でもこれが現実だから恐ろしい。
そして時々釈明することはあっても営業停止ほどの厳罰が下されたことはあっただろうか?


■『ムトゥ 踊るマハラジャ』(1995)

監督:K.S.ラヴィクマール 出演:ラジニカーント、ミーナ ほか
意外なロングヒットを続け、口コミ評判で話題を呼んだインド映画がついにビデオ化。
友だちがススメてくれた時は、どれほど荒唐無稽なんだろうと思ったけど、話は『男はつらいよ』系。
親子の人情、男女の愛情物語り、豪華ダンサー、セット、衣装の三拍子そろって、
歌と踊りを要所にちりばめ、なかなかよくできた長編ミュージカルドラマ。

タクシー運転手だったとは思えないラジニカーンの芸達者ぶりと、誰にも負けない濃いキャラ。
今や世界スターの仲間入り。その後の活躍はいかに?
'98春公開したっていう『マハラジャ2』を予告で初めて知ったけど、こっちは全然話題にのぼらなかったな。
とにかく、インドが世界有数の映画多産国って事実にビックリ。
ヒットしたのは不思議なインドパワーと、カルチャーショックのせいかも。

インドでは隣り町でも全然言葉が違うってことと、いまだに天と地の差がある身分制度で成り立ってるお国事情が見えてくる。
赤、青、緑、黄色で統一されて、次々と変わる衣装、テクノやブラジル系、マドンナのボーグや、マイケルのスリラーばりの
さまざまなリズムをとりまぜた意外に新しいセンスのダンスが見事。
途中2度ほどCMはさめそうな、次回また見てねって終わりそうな区切りがあったり、
それからどうした!?っていう象のパオ〜〜〜てひと鳴きの間がイイ。

タオルを首へバババッて回す、いかにも編集したって感じや、ちゃんとセット作って別撮りしたミュージカルシーン、
劇場は日本らしくなく爆笑の渦だったっていうけど、そこに参加したかったな。
インドの女優はキレイね。歳しても肌のハリが違う。フェロモン大売出しの愛の舞踏。人生楽しまなきゃ損ってこと。


■『野良犬』(1949)

監督:黒澤明 出演:三船敏郎、志村喬、淡路恵子、千石規子、三好栄子、本間文子 ほか
罪を犯す者と、正す者、追われるほうも追うほうも同じ人間であり、本作には型破りでマッチョなヒーローなど存在しない。
人が道を外れるのがどれほどたやすいか、また犯罪者1人を探すのがどれほど大変か、
新人とベテラン刑事の捜査をじっくり描いて、敗戦まもない倫理の歪んだ日本を写し出す。
確か黒澤が三船を初めて主演にした作品。この時すでに志村はベテランだったのか。
初主演と思えない体当たり演技、クライマックスの命懸けの追跡は息が詰まる。

「世の中が悪いといって悪事を働く奴はもっと悪い」
「窓の外の屋根の下では、今でも犯罪が起き、善良な市民が奴みたいな人間のために苦しむんだ」
「自分は戦争で普通の人が簡単に狂犬になるのを見たし、自分もその分かれ道に立った」
冒頭は野犬がハアハアいってるアップ。

「人を殺した犬は狂犬になり、真直ぐ進むしかない」
脚本は黒澤と菊島隆三。セリフの1つ1つに深くて重い輝きが感じられる。


■『オースティン・パワーズ』(1997)
監督:ジェイ・ローチ 出演:マイク・マイヤーズ ほか
おバカでキッチュな『007』パロディ。『ウェインズ・ワールド』以来のマイク主演は、
ぶっちぎり'60ハイテンションでツボを押さえた作り。ファッション、セットにも注目。
悪者が高笑いした後、場面が変わらず、笑いが冷めるまでの気まづい「その後」も笑うw
途中、途中、休憩or場面変えバンドが出現。ラストは彼らと歌って踊る。

「支配するような“世界”はもうない。今は企業があるばかりだっ!」て眼帯男のセリフは効いてる。

この30年間、アメリカは特に激変したからね。同じ国でも時代が変わればこんなカルチャーショックが起きちゃう。
コメディの中に鋭い風刺がある。バート・バカラックが現役って驚いたな!!


■『大いなる遺産』(1997)

監督:アルフォンソ・キュアロン 出演:イーサン・ホーク、グウィネス・パルトロウ、ロバート・デ・ニーロ ほか
『クリスマス・キャロル』のディケンズか・・・素晴らしい作家だな。
画家にせよ、小説家にせよ、本当の芸術家の才能は“神の贈り物”というにふさわしい。
“貧しい画家とリッチな美女とのかなわぬ恋”てロマンスは、女性にはたまらない魅力なんだな。
フロリダの叙情あふれる海の風景と、洗練されたNYの都会の風景をバックに、
人と人とのつながりの不思議を考えさせる壮大なドラマ。
これほどスリルと感動、ハッピーエンディングに恵まれた人生を送ってみたかったね。

「記憶はたくさんの色と結びつき、心によって変わっていく」
「怯えて育った少女にどうしてそうするのかと責めてもムダ。人は変われないのよ」

こんなソウルメイトに出会えたらハッピーエンドじゃなくても構わないから。
イーサンの純粋な少年のような魅力全開。原作も読んでみたい。


■『ガタカ』(1997)

監督:アンドリュー・ニコル 出演:イーサン・ホーク、ユマ・サーマン ほか
妙に現実味のある近未来映画。
遺伝子操作で神の領域まで手を伸ばした人の科学技術を盲目的に信じる灰色の世界。
もう一度人生やり直してほしかった。障害があってもできるという証明に。
遺伝子がすべてではない。そこに無限の可能性があるのは、達成したいと願う気持ちがあるから。

「地球を去るんじゃない。故郷へ帰っていくんだ」

イーサンってほんといい役者だな。ワルでセクシーな俳優が多い中、純粋さと正直さをアピールできる貴重な存在。
今作は夫婦共演の話題作。


■『押繪と旅する男』(1993)
原作:江戸川乱歩 監督:川島透 出演:浜村純 ほか
乱歩生誕百年記念で撮られた1作か。人形愛というのが彼らしい。本当にいるのかしら? 造り物に恋するなんて。
今だったらアニメキャラにマジになるみたいなものか。
人形のような鷲尾が、若くして蕾のまま枯れる哀しい運命を背負った娘を演じる。
年老いた自分と子ども時代の自分が夢うつつの中で出会う現象が薄ら怖ろしいが興味深い。

「見てはならん。そこに人生の幻影を見たら病みつきになる」

「兄のように」とはどんなことを言うのか。兄嫁に愛されたかったということか。
乱歩自身もこの十二階から地上を見て、人間関係を眺めるのが大好きだったという。


notes and movies(1999.1〜 part2)

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過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


■『スウィートヒアアフター』(1997)
監督:アトム・エゴヤン 出演:イアン・ホルム ほか
戸田奈津子訳。友だちが劇場で観て良かったって言ってた作品。
静かで雪深い山奥の田舎町で起こった悲劇的なバス事故。
行き場所のない怒りと絶望、悲しみをバス会社に向け戦おうとする弁護士もまた、
麻薬中毒の娘を失う怒りと絶望の行く先を求めていた。

タイトルは訳によると「平穏な日々」。結局、時が解決するほかないんだ。
笛吹きの少年が町の子どもらを神隠しにしてしまう寓話が重要なキーとなっている。

ストーリーは事故前、事故後、訴訟前、訴訟後の時間が混在している。
誰の責任でもなく、誰も救われないまま事件は終わる。これが現実だ。
シリアスなストーリーでも美しい雪景色、山村の自然が私たちの心を癒してくれる。


■『ブルース・ブラザース2000』(1998)

監督:ジョン・ランディス 出演:ダン・エイクロイド、ジョン・グッドマン ほか
musicians:
アレサ・フランクリン、B.B.キング、ウィルソン・ピケット、Dr.ジョン、エリック・クラプトン、ジェームス・ブラウン、サム・ムーア、
エディ・フロイド、ジョニー・ラング、ブルース・トラヴェラー、ロニー・ブルックス、エリカ・ボドゥ、ボー・ディドリー、ココ・テイラー ほか

ブルースの伝道師D.エイクロイド率いる新しいBBバンドが帰ってきた!
初作の豪華キャストに加えて、さらにビックリ仰天な顔ぶれを集めた記録フィルムとしても貴重なジャムで気分爽快、元気になる。
B.B.キングの言った通り「ブルースは悲しくなるもんじゃない、気持ちよくするものさ」元気な面々を観れて感激。

アレサは♪RESPECT、JBの♪PLEASE PLEASE PLEASE のオマケまであり。久々本物のブルース聴いて、またハマりそう。
サム&デイヴのサムまで元気に歌ってんだもんな。
お約束の何十台もの車のクラッシュもある。こんなに壊しちゃっていいのかねぇ
J.グッドマンのシャウトもなかなか。急にベテランの中っで歌って踊るなんて緊張しただろうね。
バスター役の子どももただ者じゃないブルースハープに歌とダンス。パート3なんて続いてくのかな?


■『THE X-FILES SEASON 4』
監督:クリス・カーターほか 出演:デイヴィッド・ドゥカヴニー、ジリアン・アンダーソン ほか

【FILE No.415 Memento Mori】
久々シリーズの続き観たから前回のことも忘れてるんだけど。
アブダクト時に埋め込まれたチップとスカリーのガンは関係深いみたい。
さすがに冷静でタフな彼女もこの正念場にグラつき、思わずモルダー宛の日記調。
モルダーは諦めず、ますますパートナーのためUFOと政府陰謀説に挑んでいく。
またまたクローン登場。クローンらは宇宙人じゃなかったの?
その後が気になる。2人の親密度も額のキスとハグで一層強まった1本。


【FILE No.416 Unreqited】
目の前にいるのに見えない。そんな忍術を特訓で身につけられたら楽しい。
一過性の暗点ができるとかどうとか、医学でも一応説明がつくっていうから信憑性あり。
こういう最先端で突飛な発想と情報を本物っぽくドラマ化するのがX-FILEの魅力。
しかしスカリーの闘病はどうなった? 真相究明の途中じゃなかったの?
ここへきて「1話完結、どこからでも楽しめます」のうたい文句が突如復活か?


【FILE No.419 Synchrony】
なかなかおもしろいタイムトラベルの話。あの現実派のスカリーでさえ23の卒論で「理論上可能だ」と書いたらしい。
「人体は重力等の変化に耐えられない」と思ってるけど。
「未来は変えられない。いくつ宇宙が存在しても、そこから生まれる結果は1つだ」
誰か阻止してもやっぱり「時間を自由に旅したい」ていう人の好奇心と欲望は止められない。
でも、こうして見るとあまり楽しいことじゃなそうだって一瞬寒気を覚えるエピソード。


【FILE No.420 Small Potatoes】

4シーズン中1番笑えるユニークなエピソード。
最初はいつもの宇宙人説かと思いきや、ドゥカブニーが別キャラになってスカリーを口説く!?
ある町で可愛いシッポの生えた赤ちゃんが5人も生まれて「モンキーベイビー」と話題になる。稀に実在するっていうからビックリ。

自分の部屋で「FBIだ」と手帳を出す練習や、例の『タクシードライバー』の「僕かい?」ていう
誰もが真似するデ・ニーロ大先輩の名シーンを再現してるのが爆笑のなりきぶり。
「I'm damned good lookin'(オレってイイ男だぜ)」て自分で言うのは恥ずかしかっただろうね!
でも本当にモルダーはストイックすぎ。部屋の留守電のセクシーボイスは誰だったの?
今回ばかりは気まずいスカリー。モルダーさえプッシュすればスカリーもまんざらじゃないのが今回証明された。


【FILE No.421 Zero Sum】
スカリーが一度も出てこない。ジリアンはほかのオファーで忙しかったか?
代わりにMr.X死後、モルダーに情報提供してくれてた女性が頻繁に出てくる。彼女もスモーキングマンの手下?!
スキナーがスカリーのためとはいえ証拠隠滅に手を貸すことといい、シリーズ後半にして大展開を見せる1作。
しかもキラービーが怖い。『リング』も天然痘だったね。『ザ・ムーヴィ』にも再出する人気キャラか。
のたうちまわる保母やブツブツの死体がリアルで久々ゾッとさせられた。


【FILE No.422 Elegy】
どんどん2人はヤバイぬかるみにハマってゆく。シーズン4ファイナルも厳しそう。
「真実から目を背けるのは、自分からも背けること。君の不安と恐怖は、僕自身のものでもあるんだ」
まさに2人は仕事仲間以上、恋人以上のソウルメイト化してるのがよく分かる。
再発、転移の不安。スカリーのその後はどうなるのか? ノドを切られた少女らの霊はブキミ。
超自然に断固NOとしてきたスカリーも、ここまで見せられたら自信失くすよな。


【FILE No.423 Demons】
久々妹の件で動き出したモルダー。いきなり血だらけでモーテルにいて2日間の記憶がないというショッキングな出だしのサスペンス。
時々よみがえる両親のケンカと、若きスモーキングマンの姿に怖がるサマンサのフラッシュバックの
粗くストップモーションのかかった映像の演出が『ツイン・ピークス』のトリップワールドのようで迫力あり。
なにか分かりそうで新事実は出ないまま。


【FILE No.424 Gethsemane】
キーワードは"BELIEVE THE LIE"(偽りを信じよ)シーズン4のラスト。そして5へ向けてとんでもないことになってきた。
モルダーが自殺?!するわけないよな。キーワードがコレだし、じゃスカリーが偽証か、なんのために?
スカリーのがんが自分のせいと分かって死んだと見せかけて勝負に出たのかも。
あんまり危険すぎるとシリーズが続かなくなっちゃうからほどほどにしなきゃ。

宇宙人死体がこれまたリアルで、このまま「私はUFOを見た」に送ったら信じる人が増えるよ、きっと。
こだわりの感じられるフィギュアの1つ。
モルダーがショックを受けたとしても衝動で自殺するようなヤワじゃない。これはシーズン5までおあずけ。
S.キングの脚本なんか面白そうだな。がん患者演技のせいかスカリー痩せてない? 兄が登場。全然似てない。

notes and movies(1999.1〜 part1)

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過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回は茶色のノートからご紹介。
前回にひきつづき黒澤・小津映画を漁ってた。

  

photo1:最初のページはオーストラリアン・オープンの話題から。
photo2:X-FILESシリーズはシーズン4のつづき。
photo3:なんだか東京アイマックス・シアターにハマって何度も行ってるんだなw

若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


■『APARRTM』(1995)

監督:ジル・ミモーニ 出演:ロマーヌ・ボーランジェ ほか
緻密に仕組まれた構成、もとは女の衝動的行動なのに、狂い始めた運命の歯車は加速して愛する者をすれ違わせてゆく。
側にいるのに気づかない男女に苛立ちながら、米映の臭いハッピーエンドにしない仏映のあくまでさり気ないリアリズムが心憎い。
リズ役の女優の美しさも注目だが、けっこう裸体を披露するボランジェのアンニュイでロリータ的魅力にはいつも惹かれる。
お父さんもさぞかしご自慢だよね。巨乳にビックリ(失礼

考えればMに聞いて、やっぱAを探しにローマに行くこともできる。
でもやっぱ同じことの繰り返しで、1人を永遠に誠実に愛し続けるなんて幻影にすぎない。
町を歩いていたらバッタリ再会して「あら偶然ね」なんて再燃する物語りなんて平凡で陳腐すぎる。

実際にはもっと細かい攻略とどんでん返し的要素にあふれているけど、全部は書ききれない。
Lの最後の表情とAの最後の「おあいこね」とも「仕方ないね」とも「幸せにね」ともとれるなんとも深い表現が印象的。
ストーキング犯罪が増えているこの頃、映画では簡単に恋人になれる方法でも、
実際やったらかなり怖い状況になるから誤解なきよう。


■『グランド・クロス』(1998)
監督:ジーン・デ・セゴンザク 出演:エヴァ・ラ・ルー、フレックス・オーディ・イングランド ほか
ノストラダムスのいう世界終末の一因とされる「グランド・クロス」。だが今作はちょっと違うんじゃない?
太陽の黒点が増えて異常気象となり、地球が氷の世界と化すって話。
科学者によれば氷河期になるといっても気温が下がるのは数度。本当に恐ろしいのは急に氷になっちゃうより、
数度の違いによって引き起こされる自然現象の変化らしい。
日本のハミガキのCMでブキミなキャラ出してたおじさんが、今作ではかなり自己中な科学者を嫌味たっぷりに演じている。

常にハッピーエンドでよかったよかったてのがアメリカンスタイル。
凍りついたLAのCGは見物だけど、ちょっと最近のパニック超大作続きに目が肥えてきて、
なんだか絵っぽかったり、ここは模型か・・・とか思ったりして、リアリズムの追求も楽じゃないね。


■『雨月物語』(1953)

原作:上田秋成 監督:溝口健二 出演:京マチ子、水戸光子、田中絹代、森雅之、小沢栄 ほか
イタリーヴェニス国際映画コンクール最優秀外国映画賞'53受賞。
待望の森雅之さん出演作。彼の作品も世界で認められているのに、何にでもなりきれちゃう達者ぶりが、
三船さんの豪快一徹さの影に隠れちゃったのかな。
こういう話って国内外、古今東西問わずあるよね。尺八や笛、太鼓でかなり日本の時代劇色を強調。

田中絹代も当時大スターだったんだよね。地味な感じ、セリフもちょっと控えめで、
京マチ子の妖艶さと対照的。彼女も海外の作品で活躍したんだよね。
作りが日本昔話調になってるけど、当時のそれぞれの生活の再現としては勉強になる。
女性も仕事を持って、夫婦共働きしてたんだな。


■『晩春』(1949)

原作:広津和郎「父と娘」 監督:小津安二郎
出演:笠智衆、原節子、月丘夢路、宇佐美淳、桂木洋子、杉村春子、三宅邦子、三島雅夫、坪内美子 ほか
海外でも『花嫁の父』という題材は共通の感動を呼ぶ。『東京物語』と同じ顔合わせが揃っているのがイイ。
ちょっとハイソな家族でこんな帽子も似合うセンスある優しい父親ならいいなと思わせる。
結婚観を娘に語り、念を押すように「幸せになっておくれ」と願う父の気持ちが沁みる。

「娘はつまらない。育ったと思ったら嫁に出さなきゃならない。出なきゃ心配だし」
「我々も育ったのをもらったんだしな」

「熊五郎なんて名前が気に入らないのかしら? 胸のあたりにモジャモジャ毛が生えてそうじゃない?
 なんて呼んだらいいの? クマさんったら八っつあんみたいだし・・・」てw
この女優さん、世話焼き女性役がピッタリだね。

「ずっと父さんの側にいたいの」
「私は死ぬ身だがお前はこれからだ。結婚は始めから幸せになれるもんじゃない。
 新しい幸せを作っていくものなんだ。それがずーーっと繰り返してきた流れというものだよ。
 お前なら幸せになれる。なってくれるね」

うーん、奥が深いんだね、このお父さんの結婚観は。新婚旅行は湯河原だって、随分近場だね
すっかりガランとした娘の部屋でリンゴを静かに剥き終え、初めて父親は涙を流す。
喜びの涙か。孤独の涙か。両方か。笠智衆の老いた演技は繊細で、何度も撮り直しさせられたなんて思えない。

「海はあっちだっけ?」「こっち」「東京はこっちだろ」「あっち」
なんて笑いのシーンもいろいろとりまぜて、日本の家族が時代とともに微妙に移りゆく様をじっくりとらえた貴重な記録でもある。

(笠智衆が「九州男はけして泣かない」ってゆって監督に反対したって今作だったっけね?


■『悪い奴ほどよく眠る』(1960)

監督:黒澤明 出演:三船敏郎、森雅之、香川京子、三橋達也、志村喬、西村晃、加藤武、藤原釜足、笠智衆、藤田進、菅井きん、田中邦衛 ほか
三船さんはいくつになっても、どの作品でも三船だけど、森さんの化けようは分からなかった
スチールのアップですら本人と思えないのは歳のせいだけでもあるまい。
今じゃ珍しくない汚職を題材に堅い社会問題を突いてる。

本当に公金の使い道は無駄のほうが多い。長年築き上げられた汚いルートはいちいちほじくって告発することもできないくらいだろう。
笠智衆さんの老人じゃない役を観るのは初めてだが、なんだかちょっと小津さん入った喋りがイイ。
殺し屋役の田中邦衛さんが若い。黒澤作品には端役で何回か出てるんだね。
図体の大きいサラリーマンの三船さんと森さんの共演に喜んだが、本当にこれが森さんなのかいまだに信じがたい。


■『お早よう』(1959)

監督:小津安二郎 出演:佐田啓二、久我美子、笠智衆、三宅邦子、杉村春子、三好栄子 ほか
だんだん鑑賞を重ねるうちに誰が誰か名前と顔が一致してきた。『白痴』で気の強い役を演じた美しい女優は久我さん、
世話焼きおばさんの役が多い杉村さん、三宅さんらは、当時の重鎮のバイプレーヤーだったんだろう。
なんとなく音楽や撮り方がJ.タチのようなカラーの今作。
両隣が混み合って、なにかと面倒な近所付き合いの様子を、日本的に軽い喜劇ドラマとして描いた。

きっと昭和初期だろうな。映画界もテレビに押されて苦しい時だったらしい。文化の進歩には勝てない。
このタイトルは、子供がバカバカしいと思う、大人の決まりきった挨拶からきてる。
ラストシーンも、いい感じの男女が、想いは隠して「いい天気ですね」と繰り返している。
難しい人間関係の潤滑油ってやつよね。今作はシリアスなテーマはなくほのぼのムード。


■『姿三四郎』(1943)

監督:黒澤明 出演:大河内傳次郎、藤田進、轟夕起子、志村喬、河野秋武、清川荘司 ほか
これが記念すべき黒澤の初監督作品。短編ながら柔道の真剣勝負の世界をおもしろく描いている。
三四郎の俳優が実にさわやかな甘いマスク。
ラスト、横浜へ向かうという汽車がたった3両で何もない野原を走ってゆくのがなんともほのぼのムード。
そっか、柔道って殺人技にもなる武術なんだって改めて分かった。
スポーツかゲームのように思ってたけど、相撲よりもっとエキサイティングなんだ。


■『どん底』(1957)

監督:黒澤明 出演:三船敏郎、山田五十鈴、香川京子、中村鴈治郎、千秋実、左卜全 ほか
今作は華やかな武家社会でも、侍の立ち回りもなし。延々と浮浪者同然の男たちを撮った異色作。
すっかり開き直った者、夢を見る者、1つの希望にしがみつく者、どん底の生活の中でいろんな人生観がある。
年中酒と、バクチと、惚れたはれたの繰り返しに、お遍路の格好のじいさんの出現で急展開する。

「ウソでも支えにしなきゃ生きてけない奴もいるって知ってただけさ。悩んだってくだらねぇ、なるようになるさ」

ドンツクドンツク酒を飲んで踊りまくる、このアカペラがなかなかプロ級で圧巻。

こうなると自分のことも手にあふれて、人の心配をする余裕もない。
なぜ生まれ、なぜ生きるかなんて、かったるくて考えられない。
酒で正気を忘れて、同じアホなら踊らにゃ損ってやつ。
「働いてなんとかなるなら、働くさ」ってことは時代が貧しかったからか。
ああ、自分もいつか死ぬ身で、こんなどん底な気持ちになった時こそ、他人をいたわったり、
陽気にマイペースにその日を過ごしたいな、なんて思う。


■『わが青春に悔なし』(1946)

監督:黒澤明 出演:原節子、藤田進、大河内傳次郎、杉村春子、三好栄子、志村喬 ほか
昭和初期、京大の学生運動を背景に、1人の女の自立を描いた。原らが大学生から20代後半までを演じる。
昭和8年といえば父が生まれた年。日本はまだ戦時色が強く、自由な思想を持つことだけで「アカ」とか、国の敵とみなされた。
詳しい状況が分からずもどかしいが、淡い恋模様、逆境に向かうヒロインの話だけでも見応えあり。
藤田の変わらずさわやかな魅力が残る。

「こうなるのを恐れていた。自分は明日どうなるかも分からない。私の仕事は10年後の日本に理解され、役立つものなんだ」
夫婦のように同棲し、束の間の幸せの中に、不安と背中合わせでも、情熱の女はこういう愛に燃えるんだよね。
今までハイソなお嬢さま役の多かった原の、女を捨てた労働者ぶりに注目。
「1番生き甲斐を感じる」ここまでさせる愛の力ってスゴイね。
しかし素直に言いたいこともいえないなんて時代は怖い。二度と繰り返さないように願おう。
逆に言えばそんな時代だったから、男女の愛情の絆、人と人の絆が強まり、生きる意義も見出せたのかもしれない。


■『秋刀魚の味』(1962)

監督:小津安二郎 出演:笠智衆、岩下志麻、佐田啓二、岡田茉莉子、吉田輝雄 ほか
驚いたことに『晩春』とキャストを少し変えてあるだけでストーリーからセリフまでほとんど同じ。
他にも母1人子1人のバージョンがあるらしいが、なぜここまでこだわったのか?
画家が同じテーマで何作も描くことはあっても、映画で同じものを撮るって人は初めて。
若い岩下がクールビューティーで、素直な娘役って感じじゃない。

今作でも父が友人に「娘はつまらん。育てたらやらなきゃならない」と同じセリフ。
曲はまた『僕の叔父さん』風でのどか。

バーでばったり会った海兵隊時代の人と軍艦マーチ?を聞いて敬礼のマネをし
「もし日本が勝ってたら、青い眼で三味線弾くのがいただろう。今じゃ若者が向こうのマネしてるけど」
「負けてよかったよ」
なんて会話の中にも、戦争がつい昨日の記憶として残っていることが分かる。
サラリーマンの兄が奥さんに気兼ねしながらゴルフクラブをやっと手に入れて、練習場で嬉しそうに打つシーンも日本的。
でも共働きで、早く帰った夫がエプロンして料理するなんていいじゃない。
とにかく登場人物が飲んでばかりいるフシギな作品。

『海猿』(2004)

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『海猿』(2004)
監督:羽住英一郎 出演:伊藤英明、加藤あい、海東健、香里奈、伊藤淳史、藤竜也、田中哲司、杏子、國村隼 ほか

映画が先で、以前見たドラマ『海猿 UMIZARU EVOLUTION』が後なのか? 映画シリーズも続いてて人気なんだな。

▼story
セールスマンが性に合わず、海が好きという理由で海上保安庁に入った仙崎は、
船上勤務が退屈で前線で人命救助する潜水士を目指して厳しい訓練に入る。
2人1組の“バディ”になった工藤は、小柄で体力もなく、常にグループの足を引っ張る。
仙崎同様、ダイブマスターの資格をもつ三島は、ライバル心を燃やしている。

工藤は看護師のエリカに想いを寄せ、エリカの友だちでファッション誌編集者の環菜は、
酔った勢いで仙崎とホテルに泊まってしまう。。。



職業柄、海底での作業だから、奥深くまで潜ってパニくるシーンなんか気持ちが分かりすぎて怖い/苦
これは劇場で観るのは絶対ムリ
人命救助が目的で入っても、実際は沈没船の死体回収などが主。
「長年やってて救助できたのはたった1人。前線に楽しいことなんて何もないぞ!」て過酷な仕事なんだねえ・・・

たった50日間の訓練で資格が取れちゃうって、やるほうにしてみれば長いだろうけど、
仕事の危険さを考えればなんだか短い気もする。
水深40m、ボンベは1つ、エアーは2人で10分のみなんて、バディって荷が重すぎ
それに訓練生には人命救助に行く権限がないとか、いろいろ勉強にもなった。
せっかく助かっても、ヘリの爆風でまた溺れるんじゃないかと思ったけど

仙崎と環菜の恋は、夏の風の香りがする、完全な青春映画
2人が歩いてたのは中央線沿いでは?
食堂のスタッフ役で杏子さんが出てたのが意外。


 
「過保護にしちゃダメだよー、あーゆータイプは」

田中さんは、潜水士の教官・板東茂役。ビシっとした制服も似合ってるなあ!と思って観ていたら、
帽子をとったらいきなりパンクなクルー・カット?でビックリ ドラマの時と随分キャラが違うような?


査問委員会で、困って返事しながら小首かしげるシーンは可愛かったw

ピロリ菌呼気検査

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その1
その2

除菌のクスリを1週間飲んでから、さらに8週間あいだをおいて呼気検査をするとのことで、
朝食を抜いて行ってきた。

このクリニックは、いつも患者が多くて、予約制じゃないため、診察だと3時間待ちくらいになるんだけど、
呼気検査は優先的にやってくれて、今日は30分くらいで済んだv

呼気検査は今回で2回目だけど、すっかりやり方を忘れてしまっていたからメモることにする


●ピロリ菌呼気検査手順
1.2種類の薬品でうがいする。
2.専用のパックに呼気を採取(鼻から吸って、口から吐く
3.錠剤を1錠飲む。
4.ベッドに寝て、左側に4〜5回ゴロゴロと傾く。その後3分間あおむけで寝る。
5.座った状態で15分間待つ。
6.ふたたび専用のパックに呼気を採取する(この時の二酸化炭素の量で菌の有無が分かるらしい

今度は、4日以降に検査結果を聞きに行かなきゃ。さて、どれだけ除菌できたかどうか?
100%じゃなきゃ、また別のクスリを1週間飲むところから繰り返さなきゃならない。けっこう手間だなあ



写メは、スーパーの前にいた待ちぼう犬のパグさん


「lyrics」もアップしました。


フィギュア ロシア大会2013 男女ショート

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フィギュア ロシア大会2013 男女ショート

<女子ショート>

●宮原知子

♪戦場のメリークリスマス ステップの後、3×2、フリップも丁寧に落ち着いてる。
ダブルアクセルも決まった。次の日本フィギュアを担っていく世代も確実に育ってるなあ。

●今井遥

♪メンデレスゾーンの無言歌集109番 ダブルアクセルやわらかいタッチ。サルコウは単独に。
3×2ここでコンビネーションつけて、ステップで転倒/驚 柔軟なスピンもキレイ。
「ステップで転ぶのは初めてなので自分でもビックリしてしまいました」て明るい受け答えがまた可愛い。

●アグネス・ザワツキー(アメリカ)

♪映画「セックス・アンド・ザ・シティ2」より 3×3入った。ルッツの着氷はどうか?
170cmの長身で氷に映える華やかな選手。ダブルアクセル、バタフライからのフライングキャメルスピン、
曲にノってステップ。ラストはウインクして満面の笑顔で終わった。

●エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)

♪ラテン・メドレー 3×2、彼女の情熱のラテンは上がるなあ! ループはステップアウト。
弾けた表情が小気味よくて、観てて気持ちがいい。ダブルアクセル。回転の速いスピン。
キス&クライでの貫禄も16歳とは思えない女王のよう。

●村上佳菜子

♪スイング・メドレー 衣装を黒に変えた。前の選手の曲がかかっちゃった/驚 ダブルアクセルからスタート。
肩にテーピングしてるね。3×3はハンパに抜けてしまった。フリップは決まった。
大きく体を動かしながらも深いエッジワーク。悔しさを隠せない表情。
カナちゃんらしさが出せなかったな。しきりに首を振ってた 「史上最強に最悪だった。悔しいよりもショック」

●ユリア・リプニツカヤ(ロシア)

♪愛はまごころ 彼女の今シーズンのプログラムは2つとも注目大。3×3ほんと安定してる。
ダブルアクセル、どの技も確実で不安がない。フリップ、機械人形のようなスピンには溜め息が出る。
72.24点のパーソナル・ベスト。

●カロリーナ・コストナー(イタリア)

♪ユーモレスク 優しい素直な性格が雰囲気にもにじみ出ている。3×3はこらえた。ループ。ダブルアクセル。
大柄な体をのびやかに使ったスケーティング。彼女らしさを存分に出しきった。

1位リプニツカヤ、2位コストナー、3位ザワツキー。
あれ?未来ちゃんも出場してたのか?OAなかったよね?


<男子ショート>

●マキシム・コフトゥン(ロシア)18歳

♪フラメンコ 4サルコウ×3トゥーループ、4回転トゥーループ2回入った! トリプルアクセルは後半に。
足さばきが細かいステップも難しそう。スピンも丁寧に決めて、ガッツポーズ。タラソワコーチも大感涙。
その背後でフラワーガールのコがものすごい転んでて可笑しかった
92.53点出して、コーチらが大笑いしてたしw

●コンスタンティン・メンショフ(ロシア)

♪コールターガイスト トリプルアクセルは高い。4×2、次はダブルに抜けた。
地元の拍手に支えられてステップ、スピンも大きなミスなく終えた。右肩にテーピンク。

●リチャード・ドーンブッシュ(アメリカ)

♪ザ・サンズ・オブ・イタリー とってもためてから始まる。4回転サルコウは2回転に抜けた。
アクセルも軸が曲がって大きく転倒。軽やかなメロディに変わってステップで巻き返しをはかる。
2×3ジャンプはふるわず。ものすごい大音響で終わる曲。残念な表情。氷が柔らかいんだ。

●町田樹

♪エデンの東 最初から情感こめて入った。4×3はちょっとバランス崩した。
トリプルアクセルもこらえた。あまり調子はよくないとのこと。後半のルッツも決めた。
体を大きく使って表現するステップで見せる。本調子でない中でもベストを尽くした。
キス&クライでも姿勢がよくて鋭いまなざしも侍みたい。84.90点。
「この逆境を乗り越えてこそ成長があると思う」インタビューのアナウンサーちょっとズレてないかい?

●ハビエル・フェルナンデス(スペイン)

彼もずっとジャンプに苦しんでる。練習でも転んでたな。♪サタン・テイクス・ア・ホリデー
最初の4回転サルコウは転倒、トリプルアクセルは決めた。慎重な中にも曲のコミカルさにノってる。
3×2のコンビネーション。コンディションをつねに一定に整えるのも至難の業だねえ。

1位コフトゥン、2位町田、3位フェルナンデス。


『花よりもなほ』(2003)

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『花よりもなほ』(2003)
監督・脚本:是枝裕和
出演:岡田准一、宮沢りえ、古田新太、香川照之、田畑智子、上島竜兵、木村祐一、加瀬亮、
夏川結衣、國村隼、石橋蓮司、寺島進、遠藤憲一、田中哲司、浅野忠信、原田芳雄 ほか

▼story
賭け事の最中に殺されてしまった父の仇をうつため、松本から江戸にきた宗左だが、
剣術はまったく弱く、掃き溜めのような長屋で算術や文字を教えてなんとか暮らしている。
頬に赤い痣のある犯人をとうとう見つけるが、男には7歳の息子と身重の後妻がいる。
大家は吉原から見受けしたおりょうと再婚して、長屋を取り壊すといってくる。
敵討ちの賞金100両もらうため、長屋のメンバーが考え出した妙案とは・・・?



「桜が潔く散るのは、来年また綺麗に咲くためだ」

同時進行で忠臣蔵がコミカルにアレンジされてストーリーに組み込んであるのが異色。
新年の行事なのか、井戸の水を汲んでかけあってたのは何の意味があるんだろ?

古田新太扮する人情味あふれる江戸っ子・貞四郎はさすが。
宮沢りえは、夫が病死して一人息子を育てるおさえ役。
芸者のおりょう役に夏川結衣は意外だったけど、
その幼なじみで許婚だったそで吉役に加瀬亮ってのもビックリで最初分からなかった/驚


 
田中さんは横川勘平役。ついに見ましたチョンマゲ&関西弁!
時代劇のコメディでも、すっかり馴染んじゃうところがスゴイ。
名優・原田芳雄さんとの共演も果してるしv



柴わんこが出てきて、かあいい〜!

フィギュア ロシア大会2013 男女フリー

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フィギュア ロシア大会2013 男女フリー

<男子フリー>
深夜のOAのせいか男子は上位の4人のみ。少なっ

●コンスタンティン・メンショフ(ロシア)

♪アレグロ ほか 4回転は単独、コンビネーションは3回転になった。トリプルアクセル、ルッツは手をついた。
3×3はキレがいい、サルコウ、3連続、ダブルアクセルでラストジャンプ。プルシェンコ欠場で参加したんだ。
30歳でもここまで挑戦できるってスゴイなあ! ステップもスピード落ちてない。苦しそうな表情。4月に肩脱臼したのか。
「4回転はこうやって跳ぶんだいって見本ですね!(次のジャンプで失敗して)・・・これはダメね」て佐野さんw

●ハビエル・フェルナンデス(スペイン)

♪ハーレム・ノクターン ほか 4回転トゥーループは回りすぎてフェンスに触った、次は手をついた、
アクセルは転倒、男子の4回転は跳べる跳べないより何回入れるかの時代になっちゃったもんね。
後半の4回転も転倒、3×2は手をあげて、3×2、フリップはダブルに抜けた。
スランプなりに得意分野で点数を重ねて最後まで滑りきったところはさすが。
一流選手を何人も手がけるオーサーコーチも悩みどころだねぇ。

●町田樹

♪火の鳥 ロシア生まれの作曲家の曲なのか。4回転は単独で手をついた。4×2跳んだ!
3×3もキレイに入った。集中してピンと張った緊迫感。後半のアクセルはバランス崩した。
ループ、ルッツ、3連続、サルコウも波に乗って決めた。不安なく見れるね。スピンでフィニッシュ。
「強くなりましたね、町田くんねーおとこ!」(佐野)なんだか脚痛そう。現在1位。ファイナル進出おめでとううう!

●マキシム・コフトゥン(ロシア)

デビュー戦でファイナル進出をかける上、4回転の歴史に挑む。♪チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」
最初に転倒、次は抜けた、地元だし、ただならぬプレッシャーかかってるだけに失敗したらテンションも下がるだろうね
3回目は決めた。静まり返って、後半演技に突入。トリプルアクセル、コンビネーションならずアクセル単独、
次も抜けた。どーした??? 3×2、ダブルアクセルでラスト。どんなに優秀でも、高みを目指すほどぶつかる壁も高い

優勝は町田くん、2位はコフトゥンでファイナル進出、3位フェルナンデス。
ファイナルに日本人男子3人入ってるってすげえな!祝

町田「この大会は辛く険しいものでした。コントロールするだけで精一杯だった」
脚にやっぱり負荷がかかったんだね 「5人全員がライバルなので、倒したい」て強気


<女子フリー>
トゥクタミシェワがカットされてたのは残念。

●村上佳菜子

♪映画「愛のイエントル」より 3×3は流れるような見事な出来栄え! ルッツ、ループ、カナちゃんの意地だな。
スケーティングにも伸びがある。3×2、フリップ、ダブルアクセル、3連続も素晴らしい!
スピンの回転もいい。情感のこもった演技でノーミス演技! やっとカナちゃんらしい満面の笑顔が見れたv
「一晩寝たら昨日のことを覚えてない」て切り替えられるのがスゴイ。

●今井遥

透明感のある水色の衣装がステキ。♪ピアノコンツェルト フリップはこらえた。ループは軸が傾いた。
サルコウもバランスが崩れた。彼女のひたむきな可憐さは観てて癒される
後半の2×3、3×2、サルコウは転倒 ダブルアクセル、コレオシークエンス、スピードは落ちない。
スピンでフィニッシュ。ちょっと残念さが残った表情。え?盲腸を患ってるの?手術すると試合に間に合わないって

●宮原知子

何度もピョンピョンはねて調整してて可愛い。♪ポエタ 3×3キレイに入った。小柄だけど根性あるなあ!
フリップ、ループ、ダブルアクセル、後半は2×3から、ステップも丁寧に集中してる。
ルッツは失敗、柔らかいスピン、3連続もしっかり入れた、体いっぱい使ったコレオシークエンス。

●長洲未来(アメリカ)

ショートは4位。♪ジェームズ・ボンド・メドレー 3連続から入った。2×2、ルッツ、
背中に1本線が入った黒い衣装もカッコいい。3×2、この大会は調子がよさそうだ。
フリップ、ループも決まって、曲調がまた力強く変わって表情も引き締まる。ダブルアクセル。
そして見応えのあるスピンでフィニッシュは見事、両手でガッツポーズ!やったね♪
もう1度見たくなる未来ちゃんの演技だった。

●カロリーナ・コストナー(イタリア)

♪シェヘラザード キラキラ満載な衣装。ループ、ダブルアクセル、3×2、トゥーループはちょっと傾いた、
ループはステップアウト、サルコウは手をついた。滑ってる時の柔らかい笑顔がステキ
サルコウを跳んですぐのフィニッシュ。

●ユリア・リプニツカヤ(ロシア)
 
細かい編みこみだなあ/驚 ♪映画「シンドラーのリスト」より ルッツを失敗、珍しい/驚 ダブルアクセルも手をついた。
この完璧な少女にもプレッシャーなんてあるだろうか? フィギュアというより映画の1シーンを観ているよう。
後半3×2、2×3、ループ、サルコウはダブルに。2×2、うーーんおかしいなあ???
残念な表情で終わった。真央ちゃん同様、彼女にもこれからいろんな壁ができるんだろう。

優勝はリプニツカヤ、2位コストナー、3位は未来ちゃん。
ファイナルは真央ちゃん、ワグナー、リプニツカヤ、ソトニコワ、パゴリラヤ、ラジオノワの6人。女子はロシア勢かあ!


 



『日本の林業3 森にくらす・森を守る』(岩崎書店)

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『日本の林業3 森にくらす・森を守る』(岩崎書店)
白石則彦/監修

オフィスワークばかりしてると全然見えてこないけど、森を守るためにたくさんの人が活動してるんだなあ!
放っておいても樹は伸びるけど、ちゃんと手入れをしなきゃならないんだ。
日本にもまだこうした自然が残っていて、資源として有効に使われていることも分かる1冊。
「日本の林業」シリーズは全4巻ある。

【内容抜粋メモ】

昔話によく「しばかり」が出てくるように、しばや薪は火をおこす身近な材料だった
食事をつくり、暖をとり、明かりにも使われた。


●山里のくらし

山形県金山町杉沢集落は「金山スギ」の産地で、町の8割が森林。
春には山菜を収穫し、夏には除伐、間伐をして森の風通しをよくする。
初夏に藍染めをしたり、ヤマブドウのつるは籠作りに使う。
木の水分が少なくなる冬にスギの伐採をすると、ひび割れが少なく、雪がクッションの役目をして木を傷つけずにすむ。


●森の資源の活用
炭焼き、シイタケ栽培、落ち葉で腐葉土をつくる、など。


********************************林業を支える仕事


日本の国土の約7割をしめる森林は、民有林と国有林に分けられる。
国有林の大半は林野庁が管理している。


「森林組合」
植え付け、間伐、主伐、集材、搬出、特産品の育成、販売など。

「林業普及指導員」
災害への対応などの指導、学生への研修など。

「樹木医」
天然記念物の巨木、名木などから、街路樹、庭木などの健康管理。
肥料を与えたり、土壌改良など。

「測量士」
林道、作業道をつくったり、伐採区画を定めるための測量。

「森林インストラクター」
森の案内、野外活動の指導、動植物、森の成り立ちなどを解説する。

「森林官」
農林水産省林野庁に所属する国家公務員。森をパトロールする。
国有林は日本の森林面積の3割を占め、国が所有、管理している。

「自然保護官」
環境省に所属する国家公務員。日本の自然環境、動植物を守る。

「森林総合研究所」
森林力を科学的に研究する機関。つくば市に本所がある。


●その他、森にかかわる法人・団体
日本林業経営者協会
全国林業改良普及協会
林業研究グループ連絡協議会
全国木材組合連合会
日本木材総合情報センター
国土緑化推進機構
全国森林レクリエーション協会
林木育種協会
日本きのこセンター
林業労働力確保支援センター
林業試験場


********************************山村と都会の交流


長野県

「山村留学」
長期留学は、山村の学校に転入し、1年間生活する。
短期留学では、植えつけや、間伐などの体験をする。

「エコツーリズム」
平成16年に環境省が国内13ヶ所をモデル地区に選定した。
世界遺産の白神山地や、屋久島の原生林をめぐるツアーなどがある。

「林間学校」
森に囲まれた宿泊施設で合宿し、自然とふれあう体験をする
(これあったな〜! 飯ごう炊飯でカレーとか作って食べた



人が都会に移り住み、林業も人手不足に悩んでいる。
とくに暑い夏の下草かりや、間伐はボランティアが活躍できる場でもある。

「草刈り十字軍」
1974年、ヘリコプターで森林に除草剤散布するのをやめさせるために、
富山県立技術短期大学の足立教授が活動をはじめた。
今でも毎年夏に行われている。


●森と海はつながっている
森に十分な木があれば、養分をふくんだ水を育み、川へと流れ、海に豊富な栄養が運ばれて魚が育つ


宮城県気仙沼湾にそそぐ大川上流にある室根山でボランティアによる植樹祭が行われている


「NPO法人 森づくりフォーラム」
森林や林業が抱える問題を、林業家と市民がいっしょに考えて解決するグループのひとつ。

「女性林研グループ」
料理教室、草木染め、つる細工、竹炭づくりなどの加工、販売を行っている。

「MORIMORIネットワーク」

都会と山村の人が舞台づくりから演出までを行って、毎年、埼玉県飯能市でコンサートを開いている

「木工工房・オークヴィレッジ」
“100年使えるものづくり”を目指して木工製品をつくっている。
“山から1本もらったら、木を1本返そう”と「森の博物館」の開設、講座を行っている。

「遊々(ゆうゆう)の森」
全国各地の国有林にあり、植樹、下草かり、枝打ちなどの活動をしている。

「森と風のがっこう」
“もったいない、ありがたい”を合い言葉にエコロジカルな循環型の取り組みをしている。

「健康の森」
秋田市。保育園児に15施設を開放し、自然観察を楽しめる。

「県民の森」
各都道府県に設けられ、県民に開放されている。

「森林セラピー基地」
国が全国に認定している森。それぞれの体力に合わせた森の歩き方の指導などをしている。

「森林総合研究所多摩森林科学園」
八王子市。森の科学館には、土の中の生き物など映像と展示品が見れる。

「雪国植物園」
新潟県長岡市。森林浴、バードウォッチングもできる。

「奈良県立月ヶ瀬神野山自然公園」
フィトンチッド(森のかおり)の体験コーナーもある。


********************************人材育成

「森番人」
鹿児島大学大学院農学研究科。森林の経営に必要な知識を学べる。

「グリーンマイスター制度」
基幹林業作業士。林業の現場作業のリーダーである林業技術者。

ドラマまとめ4

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田中哲司さんが出演したドラマをチェック中。
連ドラものは、とりあえず第1話のみを観て、ストーリー的に興味もったものはあとで続きを見ようかと
出演作も多いし、そのたびに違う顔が見れて、いい意味で予想を裏切ってくれる役者さんだなぁ。
なにげにピンク色のネクタイやシャツ、ニットなどを着ているシーンが多いような、、、気のせい?

その1はこちら。
その2はこちら。
その3はこちら。


●赤い霊柩車シリーズ「双子の棺」(1997)
名家の老女が亡くなって、莫大な遺産は孫娘リサと幼い頃に養女に出された双子のチサに分配されたが、
リサは青酸カリで殺されてしまう。リサのヒモ沢山と弁護士の黒木に疑いがかかる。


自称ファッションカメラマン・沢山伸也役。前髪おろしてるの初めて見た/驚
こんなに葬儀屋に捜査状況をダダ漏れする警察はいないよね


●QUIZ(2000)

精神病院の医師役で第1話に登場。

好きなドラマ『ケイゾク』つながりなのか?知らなかった。映像の凝りようがハンパないのは似てる。
内藤さんは「あさイチ」のイメージしかないからドラマで見るのが新鮮。そして二朗さんも出てる!
子どもの誘拐事件が発生し、人の心がすべて読めるというSITのキリコが出動。
揺れるハンディカメラみたいな映像が酔ったようになる


●ほんとにあった怖い話 「真夜中の徘徊者」(2003)

施設のスタッフ役。ここではすごいスポーツ刈り/驚
断食ツアーの施設の裏手が病院で、昔、指輪を失くしたことで恋人と別れた看護婦が自殺した。
ツアーに参加した男(阿部寛)が指輪を見つけたことで看護婦の霊にとりつかれちゃう怖い話


●顔(2003)

広報課・小松浩二役。いつのまに髪伸びたんだろ?w
刑事もののドラマや映画は大人気だねえ。オダジョーみたいな警官なんているのかな? 珍しくダークな役。
ドラマの出会いって、なぜかみんなぶつかって書類を落とすんだな


●松本清張 けものみち(2006)

「オレには分かる。お前の手にはいろんな男の脂がついてる」
「もうさ、お前も疲れたろ。いっそのこと死んじまうか、いっしょに」
脳梗塞で体が不自由になった夫・成沢寛次役。

鎌倉の老舗旅館で働きながらジュエリーデザイナーを夢見るタミコを雇った小滝。
弁護士・ハタノと会わせて、過去を捨てて、新しい人生を選ぶよう誘う。
放火を装って夫を焼き殺し、資産家の老人・鬼頭のもとで暮らしはじめる。
鬼頭のオモチャのような待遇から一転、ジュエリーデザイナーへの道を歩みはじめるタミコ。


●ジョシデカ!-女子刑事-(2007)
 
女子嫌いな管理官・柳田隆弘役。いきなりポテチ食べてるし、頭も2倍バクハツしてるw
なんだかみんなつねに怒声を響かせてて、耳にくるドラマだな


●ラスト・フレンズ(2008)

1話目からついついひきこまれて最終話まで見ちゃった。
DV、性同一性障害、子どものネグレクト問題など、現代が抱えるさまざまな闇を描いている。
シェアハウスって文化がイマドキだしね。

ミチルが同棲しはじめた恋人ソースケは、とんでもない焼きもちやきのDV男。
ミチルは父母が別れて、母に男ができて家にも帰れない(父もDV男だった
同級生だったルカは「性同一性障害」でミチルのことが好きだった。
ルームシェアしはじめたタケル、フライトアテンダントとその先輩(妻が浮気中)も加わる。


「そりゃムリだな。梨をリンゴだと思えってのと同じだよ。おまえ、女だもん」
田中さんは、ルカのモトクロスの先輩・林田一巳役。ルカに好意を寄せるも断られる。


「ま、今日はカレシだからな」
ルカにカレシ役を頼まれて、みんなで遊園地に行くシーンではジーンズ姿が新鮮v

こんなあからさまな嫌がらせのストーカー行為、今ならすぐ警察沙汰だよねぇ
いくら家賃が分担されたとしても、こんなにプライベートだだ漏れの部屋はカンベンだな


●そうか、もう君はいないのか(2009)

小説家・城山三郎の妻・容子はがんを告知されて余命3ヶ月。
三郎と容子は、図書館で会ってすぐ意気投合し、ダンスホールで運命的な再会をして結婚。

「夫婦は無邪気で屈託ないのが一番。流れに任せて2本の丸太のように流れていけば。
 長い長い川を楽しんで流れていけばいい」ていい言葉だね

「人間の幸せなんて案外カンタンなことだと思うよ。仕事と伴侶。この2つに満足できれば、それだけのことかもしれん」

妻が意識を取り戻して1ヶ月半は家族にとって濃密な時間だった。

戦中・戦後の厳しい時代ではあったけれども、ジャズやダンスホールの思い出なんてロマンチックだなあ!
家族同士でも言葉遣いが正しくて礼儀がある。
みんな運命の人と結ばれたいって思うけど、夫婦仲が良すぎるのも、別れがこんなに辛いんじゃ考えものだねぇ・・・
最後は胸をぎゅうっと掴まれるような寂しさが溢れてくるドラマだった。

 
長男・杉浦有一役。アメリカに住んでる実業家?
こういう親思いの誠実そうなエリート役もピッタリハマるなあ。


●サマヨイザクラ(2009)

裁判員に選ばれたうちの1人・平松泰久役。いきなり「いいんじゃないか、死刑で」て
こんなにいきなり選ばれて、すぐ法廷に行って、殺人事件を裁くのか

桜の木を切ろうとしてた主婦3人を刺殺した青年が被告。アニメオタクで、町民から集団でイジメられてたことで減刑を求める弁護士。
人の話だけでホントかウソかを見抜くなんてムリだよ。でも、それを毎日裁いてる人たちもいるんだなぁ
証人の数も限られてるし、単純に見える事件ほど情報が少なすぎて判断しかねる場合も白か黒かに決めなきゃいけないのか?

私も“回避”って書くな。自分が死刑と書くことで殺人に1票入れるのは、自分が1人殺すのと同じことだと思う。
過去の判例に死刑が多いことで誘導する裁判長。そしたら裁判員制度自体意味がなくなるよね。
感情に左右されるのが問題点なら、今のアメリカの司法はどうなる?
多数決じゃなく、1人でも意見が違う人がいたらダメにするとかにすればいいのに。それだとまた時間がかかるか。。
ラスト『ディア・ハンター』の曲が流れてた。


●ぼくの妹(2009)

弁護士・瀬川鉄也役。妻子がいるのに江上颯(長澤まさみ)と付き合ってる。
長澤まさみがキャバ嬢やってる、だらしない役なのが意外。
颯「(瀬川は)砂漠の中のラクダみたいなものなの」


●リアル・クローズ(2009)
 
老舗百貨店の越前屋・経営戦略部チーフマネージャー・尾崎役。越前屋の再建に女性の神保が選ばれたことが不服?
田中さん、西島さん、二朗さん、ついにこの3人がそろったv
西島さんの「明日いちばんのフライトで飛びまーす♪」て、こうゆう柔らかい役も新鮮w
「外見も含めて自分を受け入れられないのは、未熟な人間でしょ?」て一理あるなあ・・・
『アグリー・ベティ』の日本版な感じか?


●アンタッチャブル〜事件記者・鳴海遼子〜(2009)

三流週刊誌「アンタッチャブル」編集長・樫村秀昭役。すごい軽い感じが可笑しい
夕飯にラーメンとカレーって炭水化物部兄妹なのか?


●ブラックボード〜時代と戦った教師たち〜 第2夜(2012)
 
「じゃあ、なんですか? 愛のムチだとでも?」
教師・福原繁役。社会科担当だって。咳払いしたりとか演技も'80ドラマっぽいw
懐かしいタイプの不良生徒だな。'80に教師だった世代って戦中派だったのか?驚
不良生徒の母親に伊藤かずえってのがまたなんとも狙った感じで

「学校を守るために生徒を見捨てる。おかしくありませんか?」


●遺留捜査 第2シリーズ 第1話〜第5話(2012)

長瀬清文刑事役。以前は部下の役だったのが、年齢や経験値につれて中堅になるんだね。
婦警・恵が誘拐され、彼女の制服を着た別の女性ミサキの水死体が発見された。
恵は元警官の父から腎臓移植を受けている。糸村はニーチェの本から印刷所に勤める風間という男にたどりつく。

ドラマ『聖なる怪物たち』(2012)

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ドラマ『聖なる怪物たち』(2012)
これも1話目から引きこまれて最後まで観てしまった。
中谷美紀さんは相変わらずクールビューティで、こうゆう影のある役にぴったりハマってる。

●第1話 嵐の夜の緊急オペ!! 外科医VS欲望の女
駆け込み出産の子どもが産まれ、母親は死んだ。執刀医は外科医のシバ。彼の未熟さが原因か?
赤ちゃん、よく出来てるけど作り物で気味が悪い
日向トシオの花嫁ケイコは略奪婚&デキちゃった婚。トシオはバツイチで息子もいる。
式の途中でケイコは流産、子宮を摘出される。ケイコの姉は私生活が謎の看護師長・春日井。両親がいなくて姉が母代わりだった。
ケイコは姉に代理出産を頼むが、トシオは「私たちは聖職者だ。代理出産はできない」と言う。

●第2話 母親のお腹を盗む女
元シャンソン歌手の内海は、虫垂がんが見つかる。「触診をしてくれた先生はあなただけだった」
看護婦の平井は、患者からお金をもらい、刑事の兄に渡している。
春日井は昔、中絶して子宮を摘出したため代理出産はムリ。
トシオが融資してる村澤クリニックで受精し、身寄りがない保育士の同僚ミエが代理出産する計画をたてる。

●第3話 私の赤ちゃんを返して!
妊娠22週目でノドにがんが見つかった妊婦の話。
24週目で帝王切開した生存例を知り、母体ともに助ける方法を選ぶシバ。

●第4話 誘拐逃げる女と追う女!!
ミエの子は、本当は日向との浮気の子ども?
日向家に取られると思ったミエは、家から逃げようとして階段から落ちる。

●第5話 緊急オペの真実!! 医療ミスか殺人か!?
帝王切開で男児が産まれ、ミエは亡くなる。
春日井は院長、平井らを抱きこみ、死因はシバの技術が足りなかったせいだと言う。


ここでミエの交際相手の本間篤志役の田中さん登場v

●第6話 真相暴かれた完全犯罪!!
シバは日向に子どもの行方を問い詰める。春日井はシバに代理出産のことを話す。
シバはなかなかしつこいね。

●第7話 殺したのは…あなただ!!
●第8話 衝撃の最終回!! 犯人の命を救え

本間からミエが珍しい血液型(ボンベイ型)だったことを知る。
糸川の手術をしたシバは、春日井が輸血バッグのラベルを張り替えていたことを知る。
DNA鑑定なんて一般の人もあんな簡単に頼めるのかな? しかもたった20時間で分かるなんて。
なんだか真実が暴かれてもあまり嬉しくないドラマだな。善悪は1方向から見ただけじゃ白黒つけられない。

田中さんは赤ちゃんを「高い、高い、高い〜!」てしてるw 名前を愛人(まなと)にしちゃったの?!

『スイッチを押すとき』(2011)

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『スイッチを押すとき』(2011)
監督:中島良 出演:小出恵介、水沢エレナ、西村雅彦、田中哲司、鈴木砂羽 ほか
主題歌:♪Endless roll/NICO Touches the Walls

「人は希望を失った時になにかをあきらめるんだ」

2006年に一度ドラマ化されてるんだね。
ジャケットを見たかぎりでは、陰惨なスプラッタものかと思ってたけど、もっと心理ドラマだった。
DVD特典にはメイキングなども収録されてたみたいだけど、レンタルには予告編のみで残念。

trailer

▼story
若者の自殺者が激増し、政府は研究施設にランダムに子どもたちを集めてある実験を開始した。
心臓に装置を埋め込み、各自にスイッチを持たせて、それを押せば痛みもなく死ねるというシステムで
自殺に至る心理状態を研究するというもの。
2026年。最初40人ほどいたあるセンターでは、7年経って、生き残ったのはたった6名。
施設が閉じられるという噂がたち、新しい看守・南洋平がやって来る。
「こんな施設間違ってる」と被験者たちに親切に対応する南だったが、彼にはある任務があった。。


「希望があるから、絶望するんだ」

「あと少し生きてみない?」

人のスイッチも押して殺せるんじゃ、システムとして欠陥なんじゃないか?
それに分からないのは、せっかく数年ぶりに家に帰った息子と母親が一緒に死んでしまったこと。なぜ???

“ロケセットは鎌倉にある廃墟施設を使用した”てウィキにあるけど、元は一体何の施設だったんだろ?怖
俯瞰から撮影した感じだけでもただならない雰囲気を醸し出してた。


 
「良かったな。彼女が死ねば君は自由だ」
田中さんは自殺対策推進室長・丸山孝治役。「俺は責任を果たしただけだ」って所長より怖いな

いろんな死の形を描くことで、逆に生きる理由もそれぞれなんだってことが見えてくる映画だった。

「また、明日」


『魁!!男塾』(2008)

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『魁!!男塾』(2008)
原作:宮下あきら 監督・脚本・主演:坂口拓
出演:照英、尾上寛之、山田親太朗、榊英雄、綾野剛、麿赤兒、田中哲司 ほか
主題歌:♪刀/ザ・バックホーン

田中さんの出演作シリーズじゃなきゃ、けして手を出さないタイトルばかり観てるな、最近
人気マンガの実写化らしい。みんな血噴出しすぎ。延々の殴り合いを見てるのは辛い
以前観た『CUT』を思い出す。要は“友だちを大切に”ってことか。

trailer

元ネタはこちら。

▼story
ひ弱な秀麻呂を鍛えるため、母親は「男塾」に向かわせる。
あまりのキツイ特訓?のため、一度は逃げ出す秀麻呂だが、
同じ1号生の仲間の助けで、なんとかなじんでゆく。

以前、破門された伊達臣人ら一味が道場破りにやって来て、
現世とあの世の境で3対3で勝負をし、勝ったら男塾をのっとると宣言する。



江戸時代の拷問の油風呂だとか、500kgの重しの下に仲間を置く戦国時代の鍛錬術なんて、実際にあったのかな
昔の軍事教育そのまんまなのが怖い。


「男は誰でも心の中に1本の刀を持っておる。それを磨くか、磨かぬか、それだけだ」
塾長役の麿赤兒さんは、どんな映像に出てもただならぬ存在感だな。

チラッとつじあやのちゃんまで登場してた/驚


 
「この世で俺に切れぬものはない」


「その優しさが命取りにならねえようにな」

田中さんは2号生の剣術使い・赤石剛次役。ほんとの刀を使ってるって、一体どんな塾だ!?
当時42歳でアクションものに挑戦してるところに男気あり
しかもガクランぽい衣装を着てると、学生に見えなくもないのがビックリ/驚


『ニューハーフダンク』(2005)

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『ニューハーフダンク』(2005)
監督:小沼雄一
出演:田中哲司、Jewel Joyce Fortalejo、霧島れいか、藤井太一Boy Soqucrata ほか

田中さん主演作。低予算ながら全編フィリピンロケ/驚
ジャケット見たかんじスポ根ものと思ったら全然違った。映画の中でも映画を作ってるフシギな構成
ほとんど英語のセリフで頑張ってる。

▼story
ゲイの映画を作るため、日本からやって来た小野課長と通訳の吉田。
乗り合いバスの乗客からもらったアイスティーに睡眠薬が入っていて、
小野は1000万円の小切手が入ったアタッシュケースを盗まれてしまう。
道に捨てられた小野を、ニューハーフのミシェルが助ける。

彼女(彼?)は教会で働いていて、裏で麻薬の密売をしているジョージ氏に「俺の女になれ」と脅されている。
小野はなんとか小切手を取り戻そうと1人でジョージ氏宅に入って捕われる。
ミシェルは、ジョージ氏主催のバスケット大会で勝ったら小野を渡してもらい、
負けたらジョージ氏のものになるという条件を飲む。




眠り姫みたいにキレイな寝顔


"Let me join you guys!"
て、最後は顔にボールを当てられてるしw


DVD特典にはメイキングも入ってて、ジュエルさんが運転するバイクが横転してたり
貴重なNGシーンもあり。えーーと、実際、ジュエルさんは女性なのでしょうか???


追。
レンタル屋のスタッフに今作を探してもらった際、「ああ、田中要次が出てる・・・」てゆってた。惜しい!

notes and movies(1999.4〜 part5)

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過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part4からのつづきで水色のノートのラスト。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


■『サクリファイス』(1986)
監督:アンドレイ・タルコフスキー 出演:エルランド・ヨセフソン ほか
「息子に捧げる。希望と信念を以って」久々タルコフスキー作品に巡り会った。
詩のごときセリフと、一切ムダのない色を抑えた映像美で圧倒させる。
彼の今作は世界の終焉を思わせ、今観るのは何かの因縁か?

「人がもし同じことを、同じ時間に繰り返し、同じ目的を達成できるなら、世界は平和にならざるをえない」

「真実は重要じゃない。皿の上を回ってるゴキブリだって、自分は真直ぐ進んでると思ってるかもしれない」w

「今度のは全てを無にしてしまう。井戸に水はなく、空に鳥は飛ばない。
 全ての生命を捧げてもいい。明日を昨日と同じ1日にして下さい。
 神よ、この動物的恐怖から救いたまえ!」

「男を愛したが別の男と結婚した。愛し合っていても愛し方が違う。
 どちらか強く、どちらかは弱い。弱いほうがいつも苦しむのよ」(この意味は分かりかねる

息子を名前ではなくずっと“子ども”と呼んでるのがフシギ。妻は医師を愛していたのか?
マリアは何か奇跡を起こしたのか? Aはチャンスを使って何かいい方向へ変えられたのか? 何もかも不明。
洗面器に水を汲んで四角くデカい素っ気ない石鹸で真っ黒な手を洗うシーンにはゾッとした。
周りは何もない荒野が続くばかり。
笛か尺八か、日本に傾倒してるAという息子という設定でガウンも紋の入った絣っぽくて日本風。


■『パピヨン』(1973)

監督:フランクリン・J・シャフナー 出演:スティーブ・マックイーン、ダスティン・ホフマン ほか
今はヴァケーションを楽しむ南の島も、ちょっと前まではとんでもない歴史を持つ
流刑場だったかも知れないと思うとゾッとする。
投獄、脱獄を繰り返すうち、それ自体人生で、どこにいても人生そのものが囚われの身で
何かしら希望にしがみついて、よりよい夢を見て抜け出そうとしてるんじゃないかと思えてくる。
しかし不屈の男パピヨンは強靭な肉体と精神で、常に現実の自由を目指して諦めなかった。
老齢に至るまでマックイーンが見事な演技を見せる。
ヘリコプター事故死だと思っていたが'80肺がんで亡くなってたと知って驚いた。

"I'm still here!"(俺はまだ生きてるぞ)

これは実話を基にして、彼は余生を自由人として過ごしたそうな。
その後ギアナ刑務所は閉鎖され、荒れ果てるまま。ラストの映像は本物だろうか?
これに比べればNY刑務所なんてまだまだ快適?
人の考える罰はなんとも陰湿。食事を半分に減らす、明かりのない狭い部屋に閉じ込める、
ギロチン、虫まで食べて生きなきゃならないなんて、そこまでして生きる理由は何だろう。


■『トラフィック』(1971)

監督・主演:ジャック・タチ 出演:マリア・キンバリー ほか
BSで見逃してから数年後にやっと観ることができた今作。
心地よい音楽とテンポのせいか、それとも単調というべきか(いや今日の疲れのせいだろう)何度も眠りに襲われた
ユロ氏の職業がここでついに判明!というより持ち前の奇抜なアイデアとキャラで
いろんなところを転々としてるといったほうが当たってるだろう。
タチが言いたかったのは、せわしない車なんか止めて汽車や自転車で行こーよってこと。
車にまつわるあらゆる要素を盛り込んでタイトル通り

シャワー、ベッド、テレビ、キッチン、髭剃りにバーベキュー、
今の動く家とまでは整備されてないにせよ、アイデアの結集が楽しい。
向こうの習慣?に渋滞したら鼻を掻くといいっておまじないがあるらしい(最近知った

今作は初めてタチの話す声も耳にできる。他はパントマイム的サイレントに近く、
ユロ氏はほとんど喋るシーンはないが、意外に高い声。
フランスの一般庶民の車は結構小さめなのにも驚く。
ビーンズの乗ってる体サイズのと同じくらい。彼ら自身が大きいのか? なんだかアンバランス。
もしかすると演出か? ラストの傘のシーンもすべて黒、車は白に統一されてるし。


■『ツイン・ピークス パイロット版』

友だちの“シリーズものシリーズ”のおかげで数年前深夜TVで観て、記憶も薄れてた今シリーズを改めて見直す機会が持てた。
前回ロクにメモもとらなかったからここに。静かな音楽、深紅のカーテン、あーこの感じ
この妙な巻き戻しみたいな動きと、ジャズィな音楽に合わせて踊る小人がリンチワールド

●1、2巻
保安官はクーパーに結婚してるかと聞き、答えはNO。「以前、悲恋の辛さを味わった」そうな。
少しずつ明かされるクーパーの秘密も面白い。


■『惑星ソラリス』(1972)

原作:スダニスラフ・レム 監督脚本:アンドレイ・タルコフスキー 出演:ドナータス・バニオニス、ナタリヤ・ボンダルチェク ほか
ゆったりした時間と自然の美の中に大きな悲しみを感じる。

「海が磁気を帯びて、人が眠ってる間の想像を形にする」

「どこまでプライドを捨てられるか、良心の問題さ」

「眠りは馬鹿にも天才にも、王にも乞食にも同様に訪れる。
 事実を前に科学者は無力さ。宇宙を夢見ることがなくなって人はダメになった。
 人間が望むものは、人間なんだ!」

以前観た『スフィア』同様、夢の実現に人はまだ早すぎてコントロールできないのかも知れない。
傷もすぐ治り、窒素で自殺を図っても蘇生する。感覚も感情もある“お客”は、人以上に人に思える。
死者の復活は亡くした者にとって時に幸と不幸をもたらす。

「哲学など幸せな人には無縁だ」
「妻が戻る可能性は薄い。が、新しい奇跡が起こるのを待ち続けよう」

亡くした妻を取り戻してなお迷う男がとても切ない。


■『毒蛇島奇談 女王蜂』(1952)
原作:横溝正史 監督:田中重雄 出演:森雅之、久慈あさみ、菅原謙一、船越英二 ほか
さすが横溝正史の金田一耕助シリーズ。ドラマの作りが古くてもしっかりした脚本で犯人当てのミステリーは極上。
昔のドロドロ愛憎劇に基づき、意外な真犯人というプロットパターンは一貫していて、
いつも“もっとも意外な人物”ということで今回の犯人も分かっちゃったけど、森が本当においしい役。
いかに彼が変装の達人でも、学生役には少々無理が。
新宿TSUTAYAでもっと出演作を掘り出せそうで期待大。多種多様な役で堪能。
上品で妖しい魅力、モダンでオシャレな風格はやっぱロマンスで観たいな。

「女王蜂が去ればこの島も再び平和が戻るだろう」

今回は金田一は明智探偵のように七変化して謎を解いている。
変装ぶりはなかなかで、とくに個性のない俳優だけに好演。
今作を市川昆監督ならもっとオドロオドロしく撮るだろうな、とちょっと気になる。
皆昔は芝居がかっててオーバーアクション気味。




【読書感想メモ】
「少年探偵 江戸川乱歩全集24 鉄塔王国の恐怖」江戸川乱歩著
「インガルス家の物語1、2 大きな森の小さな家」ローラ・インガルス・ワイルダー著
「少年探偵 江戸川乱歩全集36 影男」江戸川乱歩著



【歌詞をメモした曲】
♪SATURDAY IN THE PARK/CICAGO
♪THESE ARE THE DAYS OF OUR LIVES/QUEEN
♪BOHEMIAN RHAPSODY/QUEEN


【イベントメモ】
「グッドウェザーライヴ」@CAVE
「フリマ」@原宿
「ユーミンスペクタクル シャングリラ」@国立代々木競技場第一体育館
「ネオジオワールド」@お台場パレットタウン
「ジャンボリー骨董市」@国際展示場


notes and movies(1999.4〜 part4)

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過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part3からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


■『"Do they know it's Christmas?" The story of the official BAND AID video』
出演:スティング、ポール・アンカ、デュラン・デュラン、カルチャー・クラブ、U2、フィル・コリンズ ほか
TVのちょっとしたコーナーのような短さとスタジオ録音風景だけの内容で
これがビデオとして並んでいるのは、豪華な顔ぶれのせい。
皆若いし、最近見なくなった人も多いし、誰か分からないのも多い。

“エチオピア救済”に協力し合った"We are the world"のアイドル版。
前作ほど記憶に残ってないのは軽めのポップだからか。レコーディングを簡単に済ませたからか。
にしては皆それぞれのパートをすぐにベストの状態で歌うのを見られるのは貴重。
F.コリンズがドラマーだってことも初めて知ったし。

♪Merry Christmas Feed the world が曲のタイトル。食糧飢饉の寄付集めのためのレコード作り。
先日フレディの追悼で驚いたポールがここにも参加してる。本当に♪ダイアナ を歌ってた人と同一人物か今でも疑ってる。
若い連中に「こうしたほうがいいんじゃない?」とか軽く言われてて、
おいおい先輩だよ、とこっちが恐縮してしまう。
アメリカミュージック界には先輩後輩ってのはないのか? それにしても見た目が若いのがとってもフシギ。

ボーイ・ジョージは赤い髪、白い化粧でメイン・ボーカル?
誰より目立ってて、スタイルだけじゃなく、一発で彼だと分かるのびのある声がイイ。

なぜこのビデオを借りたかって、ロジャー・テイラーシリーズなんだけど、
デュラン・デュランのメンバーの1人が単に同姓同名だったらしい。残念・・・
クイーンが出演して一躍名を上げたバンドエイドじゃなかったんだ。
そのビデオもあるはずだよね、どっかに。そっちが見たいな。


■『THE PRINCE'S TRUST 1988 ROCK CONCERT EXTENDED VERSION』
出演:フィル・コリンズ、ブライアン・メイ、ジョー・コッカー、ビージーズ、エリック・クラプトン、エルトン・ジョン ほか
R.テイラーももしや出てるかもバンドエイドシリーズは今回も外れ。今作にはB.メイが単独で出てる。
「クイーンも素晴らしいバンドだけど、他のバンドと触れ合う機会があまりなかった。
 なにせジョー・コッカーと演れるんだぜ」と嬉しそうだけど、ポップスとブルース基調のナンバーに
彼の出る幕はあまりなかった上、世界のギタリスト、E.クラプトンのうねるプレイにすっかり影が薄い。

こうして見るとバンドエイドって参加メンバーの顔ぶれが似てる。
いつも集まる人が同じ同窓会みたい。中でも大トリはJ.コッカー御大。
中盤のシャウトの効いた曲はよかったんだけど、フィナーレの♪Little Help〜は
1/2のテンポに落として妙に間延びした出来で、せっかくのベテランと若手のからみだけど、
すっかりジャマして台無しにしてる。

途中も当時は旬だったろうけど、今見ると誰だかサッパリ分からない人がいるのがバンドエイド。
本人は“これから行くぜー!”ってノリノリなほど悲しい。
それに比べてF.コリンズ、E.クラプトン、E.ジョンらは'90終わろうとしてなお
輝く名曲を生み出して尊敬される大御所。その力量、存在の大きさを改めて感じる。

なんとダイアナ妃も黄色のスーツのままスタンディングオベーションで盛り上がる。
日本じゃ政治家や天皇一家がロックコンサートを主催したり、一緒に盛り上がるなんて絶対あり得ない。
E.ジョンもまさか彼女の追悼の歌を歌うことになろうとは、この時夢にも思わなかったんだ。
この会場はアルバート・ホール? 出演者みな英国人ってわけじゃないんだよね。
この日の収益は困っている人たちへの救済にあてられるとのこと。


■『天才悪魔フー・マンチュー』(1980)
監督:ピアース・ハガード 出演:ピーター・セラーズ ほか
これが噂のセラーズ遺作。55歳で亡くなるなんて早すぎるよ。
でも今作観るかぎり本人はヤル気満々で168歳の中国系発明家?と、ちょっと若返ったヴァージョン、
そして唯一のライバル元FBIスミス氏(本人に近い)に変化。なぜか中国系にこだわる。
冒頭でケイトーが出てきて「お前には見覚えがある」とか細かいギャグの気配りがイイ。
いやー見れて感激。セラーズ新作が届いたような嬉しさ。

「あとは始末するだけ(wipe off)」なにかと思えばフーがシャウトするロックパーティ!
エルビス風中国系若返ったフーでロックを歌うセラーズw
なんともイギリスってシーンが多くてロンドン観光用に使えそう。


■『空飛ぶモンティ・パイソンVOL.11』(1992)

これが幻の9巻以降シリーズ第1弾 '92にポニー・キャニオンから発売となってるから新しいのか?!
先日手に入れたベスト版+前観たベスト版"and now something completely different"で紹介されたスケッチがほとんどだが、
今回初見もあって貴重! 今になって新しいスケッチが見れるなんて、人生分からないね。
It's man にも注目。3話分はお得。

<ネタは割愛>
スペイン陽気グループによるラマの説明、ペットショップ「猫がほしい」「テリアじゃダメ?」と改造したがる店員ペイリン、
司書の面接に来たゴリラ「彼ゴリラ? 履歴書に書いてないけど」w

(レンタル屋にあるMPは8巻まで。そのつづきを見つけてテンション上がった


■『スフィア』(1998)
監督:バリー・レヴィンソン 出演:ダスティン・ホフマン、サミュエル・ジャクソン、シャロン・ストーン ほか
オープニングも文字や「海底2万海里」の挿絵等が球体の中にとりこまれてゆく美しく凝った映像。
CGを巧みに利用しながらも使いすぎないあたりがリアル。
でも私の大好きな本のせいで人が死ぬなんて残念。
想像力は使いようなのに、ふくらませていったのは恐怖心、疑心暗鬼ばかり。
たしかに今のわたしたちにスフィアは使いこなせないのかもしれない。
深海の圧迫感と、美しさを見事に映像化。ホフマンがパニックアクションも見事こなしているのが見物。
このゲームに私みたいなペシミストは禁物だね。


■『THE PRINCE'S TRUST 1989 ROCK CONCERT EXTENDED VERSION』
出演:レヴェル42、スイング・アウト・シスター、アンディ・ベル、ヴァン・モリソン、ジョーン・バエズ ほか
どういう主旨で催しているのかまだ分からないけど、紅白みたいなもんかな。
選ばれ、参加するだけで意義あり、みたいな。イギリスロック界歴代メンバーの顔ぶれを考えるとすごいからね。
今回知ってる人は少ないけど、盛り上がりのパワーはすごい。

<内容メモ割愛>
アンディ・ベル:きっつーいキャラ。誰か彼を止めてあげて、笑える!
ヴァン・モリソン:声の張りはちっとも変わらない。ギター弾いてる! もっと観ていたいな。


■『フラッシュ・ゴードン』(1980)

監督:マイク・ホッジス 出演:サム・ジョーンズ、マックス・フォン・シドー ほか
音楽:クイーン
クイーンのメンバーが気に入って音楽を手がけたのも分かる。
他のヒーローもの同様B級って思ったら、マンガの荒唐無稽さを残しつつ、脚本が断然面白い!
『スターウォーズ』より予算は少ないかも知れないけど、斬新なコスチュームとセットがアイデアにあふれてる。
フラッシュが怪力やビームを出したりする英雄じゃなく、どうやら人気アメフト選手だって設定がイイ。
宇宙人が東洋系のミンで英語喋ってるのもSF映画の矛盾だけど、ひっくるめてアメリカンなノリが気持ちいい。

ラストがお茶目。2も作られていないみたいで本人らが思ったようには興行はのびなかったのかも。
クイーンの洗練された迫力あるサウンドは映画サントラにピッタリ! 巻末にはアニメ版も入ってる。
ちょっと切り貼りみたいでカクカクした動きに古さを感じるが、冒険的な面白さがある。
ボールを渡されて球にタックルで活躍する(しかもいつも稲妻の入った自分の名入りTシャツを着てる)ヒーローってなんだろな。
どんなにビームが飛んできてもヒーローには絶対当たらないのが原則なんだよね。


■『アガサ 愛の失踪事件』(1978)
監督:マイケル・アプテッド 出演:ダスティン・ホフマン、バネッサ・レッドグレーブ、ティモシー・ダルトン ほか
しっとり大人のミステリー・ラブロマンス。実話に基づいているらしい。
パリッとダンディなホフマンを見るのは実は初めてかも。
邦題の副題がなんともハーレクインのようだが、ミステリーの女王は尽くすタイプだったようだ。

「キスしていいですか?」「いいえ」「ではタバコは?」「もらうわ」てボガードみたいなセリフ。

ミステリー作家は裏をかくのがうまい。でも自分が相手を愛せるなら、相手が偽りの関係でも構わないのか?
そこまでは理解できない。でもあくまでこれは推測の話で、
きっといまだに書かれた記事は明かされずじまいで失踪の真実は謎のままだろう。
'20代だから有名人でも顔を知られず普通に出歩けたのはいいことだったろう。


■『これがピーター・セラーズだ 艶笑・パリ武装娼館』(1973)
監督:ロイ・ボールティング 出演:ピーター・セラーズ、リラ・ケドロワ ほか
セラーズが5役も出てる! '40ヒットラー専制政治時代の暗い歴史がすべてパリの娼館を舞台に
行われたという設定自体かなりアナーキーなんじゃないか?

一番妖しかったのはキョート皇太子?!「ハイ」「ゲーシャ」「アレ」とか一応簡単な言葉は使ってるけど。
顔出ないシーンでは明らかに別人で吹き替えてじゃんけんとかしてる声が聞こえる。
でもそれぞれの国の特徴とらえる才能はすごい。

数いる美女の中でセラーズのお気に入りはあくまでロリータ系。ロリコン趣味を敢えて隠そうともしないから可笑しい。
ヒットラーはソックリで気味悪いほど。自分で自分をやっつけに行ったり、
これじゃ本当にどれが自分だか分からなくなるのもムリはない。


■『MONTY PYTHON'S FLYING CIRCUS VOL.14』(1974)

シリーズ最終巻。すでにグレアム・チャップマンがいないのが残念。

<ネタ詳細は割愛>
チュチュを着た軍人エリックと法王のペイリンはいい関係「でも僕たち大したことは出来ないな」「TVの前ではね」w
文章完成屋のエリックと奥さんテリーw こーゆーのってエリック好み。

なんだか皆スッキリやせてるから前みたくオバチャンの格好しても紳士っぽく見えちゃう。
ここいらで見切ったからこそいまだに語り継がれてるんだろう。永遠に続けられるもんじゃないし。
こうして見てみると、私の買ったベストが結構おいしいところの抜粋でかなり貴重なことが判明。
なんてったってS.マーティンのセレクション、ホスト版だからね(今はない鎌倉シネマワールドよ、ありがとう!
またまた再結成してひと悶着起こすってニュースもなきにしもあらず。シリーズあとは9〜13か、楽しみ。

notes and movies(1999.4〜 part3)

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過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part2からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


■『彼女が彼に決めた理由』(1997)
監督:グレン・ゴードン・キャロン 出演:ジェニファー・アニス、ケビン・ベーコン ほか
彼女が噂のブラピの彼女らしい。アメリカは次から次とピチピチの実力もある俳優が出るね。
ケビンが久々ラブロマンスに戻って甘いプレイボーイ役で出てるのが嬉しい。女の子の好きな軽いラブコメ。
ニック役も誠実そうな隣りの兄ちゃんって感じでイイ。

アメリカも20代後半〜30代のいい女までシングルなのが珍しくないってカンジかな。
アニスみたくキレイな脚、髪、豊かな胸があればきっとよりどりみどりだろうに。
ほとんど裸みたいなドレスを着なきゃいい男がハントできないなんて女って損な生き物。


■『真夜中のカウボーイ』(1969)
監督:ジョン・シュレシンジャー 出演:ジョン・ボイド、ダスティン・ホフマン、ウルトラ・ヴァイオレット ほか
ダスティン出演作は問題作、社会的なものばかり。役も様々だけど一筋縄じゃいかない。
いつも時代を切り、注目されてきたのが分かる。今作はイタリア系のフーテン。
都会の下町生まれ、妙なアクセントがある。テーマ曲は今作でヒットしたニルソン♪Everybody talking at me。
あまりに無知で真面目な男がNYに排他される様は悲しい。
写真撮った妖しい2人組見てすぐ分かった。こんなところでファクトリー仲間が映ってるなんて驚き!
都会の病理を語るなら絶好だもの、彼らは(ウルトラ・ヴァイオレットのこと

あまり幸せとはいえない過去がフシギなモノクロのフラッシュバックで流れる。
テキサスのおかげかJは全然ひがみ根性はなく、恐ろしいほど単純。
パーティではフィルムが流れ、得たいの知れない連中が集まっていつもカメラは回ってる。
ここに張本人のアンディが映っていないのが残念。


■『フェアリーテイル』(1997)劇場にて
監督:チャールズ・スターリッジ 出演:フロレンス・ハース、エリザベス・アール、ピーター・オトゥール ほか
有名な「妖精写真事件」は「ネッシー」とともに今でも確実な真相は分からず私たちに一時安らぎと夢を与えてくれる。
今作のメインは、やはりイングランドに今も現存するこの美しい緑、また緑。
天国にも思えるこんな場所が残ってるなんて奇跡のように思える。
奇跡と言えば一緒に観に行った友だちが、いとこの撮った写真に写った妖精を見たってこと
羽のある、ズボンを履いた男の子だったそうな。信ずれば通ず?! 心の洗われるヒーリング系。

今この写真を作ればもっとリアルに作れるだろう。でも、これは娘から母への心からの贈り物だったのだ。
「大事なのは写真に残ったということよ。忘れかけた時いつでも見れば思い出せる」そういうことなのだ。


■『小さな巨人』(1970)

監督:アーサー・ペン 出演:ダスティン・ホフマン、フェイ・ダナウェイ、マーティン・バルサム ほか
「西部開拓」の名のもとに連日行われたインディアン虐殺のアメリカの歴史を、
インディアンにもなりきれず、白人でもない男の波乱万丈の人生を通して社会に問う、素晴らしい作品。
シャイアン族の酋長はじめ、個性的な面々が、ユーモアも情もある真の戦士、人間として描かれているのがイイ。
それぞれの風習、宗教に縛られても、人間は同じ感情を持つ。
我々と同様、水も石も生きていて、自然を共有する同等な立場を忘れてはならない。
この真理を忘れかけた私たちに平和な未来はあり得るだろうか?

「白人は皆死んでいると思い、生きてるものをことごとく殺してゆく。
 我々は水、石、風も生きていると思う。そこが違いだ」

その後どうなって病院施設に来たのかまでは語られない。これは小説をもとにしていると思われる。
人生は繰り返しているのか、それともアメリカといえど世間は狭いのか、出会っては去り、去っては再会し・・・

「いいインディアンは、死んだインディアンだけ」
「にんげんが絶えてしまえば、地球は中心を失ってしまう」
「白人は狂ってる。黒い白人はちょっと変わっているが、やはり同じだ」
「心が鷹のように高く空へ飛んだ」

ダスティンの浅黒く焼けたインディアン姿はとてもハンサムで力強く、
パジャマやワイシャツを着た姿は顔の長いひ弱な男に見えたのがフシギ。
あと数本で彼の若き頃の出演作は全て観たことになるのは残念。
こうして見ると彼の確かな作品を選ぶ鋭い視点が見えてくる。
最近はこういう鋭く社会を切り出す作品を見かけなくなったのが惜しいが。
だんだんアメリカの背負ってる過去が見えてきて、ゆっくりと理解できていけるような気がする。


■『GUNS N' ROSES ? Use Your Illusion World Tour 1992 IN TOKYO』
スタジオセッティング、メンバーは車で乗りつけ、楽屋、インタビューをちょこっと混ぜて、
シンプルなセット、ライティングでの東京ドームライヴビデオはスタンダードな作り。
ガンズのイメージのハードでアップテンポな曲で客をつかんでから、自信作をとりまぜたバラッド系に移る。

スラッシュのギターに酔いしれる。全然顔が見えない、いつも髪オバケって感じだけど。
何度も言うけどアクセルは美人だ。よくいるアメリカン・キッドだけど、端整な顔、真直ぐなブロンド、
非のない体の線に、脚がなぜこんな美しいか。ワイルドを気取ってもふっと気を抜くと美女に見えてしまう!

はじめは黒のジャケット+短パン→真っ赤なジャケット+短パン、面白かったのは珍しく反戦の歌“CIVILWAR”で
いつのまにか星条旗のジャケットから迷彩色+帽子→ビデオでも確か着てた誰かの顔アップのTシャツと
くるくる衣装をかえ、ラストはキリストのTシャツ、ピアノの弾き語りで締める。

ピアノを弾くソングライターはロマンティストが多い気がするが、彼の場合ハードとソフトを併せ持ってるところが面白い。
途中曲紹介やひと言、ふた言全部英語で話すんだけど、日本の客はやっぱマナーがよろしい。
聴くときゃ聴いて、リアクションも忘れない。ビデオもCDも買って、ライブも観る有り難い市場だ。
新しいギタリストも迎えて"Wild hoses"では美しいスラッシュとのギター競演もきかせる。
「曲はその場で決める」とか。後半のスローテンポな曲にはイイ曲ばかりそろってた。


■『JOHN BON JOVI Destination Anywhere』(1997)
出演:ウーピー・ゴールドバーグ、デミ・ムーア、ケビン・ベーコン ほか
なんかしばらく見ないうちにジャラジャラ鎖付けてたロックのアイドルが、
妻子持ちになったせいか、年齢か、落ち着いて骨格まで違って見える。
最初はスタッフと家族との食事風景で「演技を3年も勉強した。途中で止めたらカッコ悪いし、
空き時間はトレーラーで独りになれた。バンドや家族に囲まれて一人になる時間なんてなかったからね」
って妻の前で言っちゃってていいのか?

そしてアルバムを映像化したと思われる短編ドラマ。
豪華キャストで、子を交通事故で亡くした結婚10年目の夫婦の破局と復縁のきざしというあまりに重いテーマで
実際子を亡くした夫婦の離婚率は高いっていう統計があるだけにリアル。
でも少女のいろんなショットなどを取り混ぜて少しソフトタッチにしてある。

詩人でもあるのかジェーンの読む詩はいい。
写真や心の叫びを書きなぐった"book of dreams”も迫力あるポップアートのよう。
自らも子を持つ母であり、だんなとあまりうまくいってないデミは適役か?
『ゴースト』みたいな短い黒髪がボーイッシュで、Tシャツで目立つ巨乳とアンバランス。

♪Midnight in Chelcie ではNYかどこかの夜の街の喧騒にいろんな顔、顔、顔。
窓際でギターを弾き語り、屋上で迎える晴れた青空の夜明けがすがすがしくて美しい。

ボン・ジョヴィの歌詞はとてもドラマがあって、男女を描かせると素が浮かんでくるのがスゴイ表現力。
バンドを離れて静かに心の内を歌いはじめた彼の第2の顔もなかなかイイかも。


■『セールスマンの死』(1985)

原作:アーサー・ミラー 監督:フォルカー・シュレンドルフ 出演:ダスティン・ホフマン、ジョン・マルコビッチ、チャールズ・ダーニング ほか
泣いた 声を上げて子どものように泣きたかったけど、それはできなかった
テーマが親子の断絶、凡人をリアルに描き、誰でも共鳴するからだ。
「欧米人の暮らしは豊かで、休暇をたっぷりとって楽しんでいる」っていうイメージは偏見で、
一般市民は「年に2週間の休みをとるためにあくせく働いて借金を返している」
だがアメリカン・ドリームは健在。自分の息子は世界一って、過度の期待をかけるのも世界共通なんだな。

「夢を売るのがセールスマンだ。笑顔を絶やさず、もし笑顔が返ってこなかったら失敗する。根無し草さ」
老人メイクしたホフマンと、若かったマルコビッチの親子演技に拍手!

「もうここを出て会わない。手紙も書かない。仕事が成功したら小切手送るよ。
 父さんを恨んじゃいない。俺たちは凡人で変な夢を見て、僕に期待するのはやめて、自由にしてほしいんだ!」

「今日ローンが終わったのに住む人がいない。分からないのよ」


■『THE FREDDIE MERCURY TRIBUTE CONCERT FOR AIDS AWARENESS VOL.2』

VOL.1を返しに行ったら2も続けて借りられたのは本当にラッキー。
夜も更けて様々な色にライトアップされて、より劇的になった後半のほうが豪華。
大物同士の意外な顔合わせで大盛り上がり。

フーのロジャーがぐるぐる相変わらずマイクぶん回してシャウトすれば、
ツェッペリンのロバートが身をくねらせて熱唱。
1曲ずつなんて惜しいほど'70代ロックファンにはたまらない競演で同窓会のよう。

ポール・ヤングは若いし、デビューが早かったとはいえ
♪ダイアナ がヒットしてから30年はたってるのにハンサムな中年ロッカーってかんじ。

D.ボウイはライトグリーンのスーツでいつもながらオシャレにキメてて、
連れの妖しいアニーとフシギなショーの後、ひざまづいて祈りを捧げた。

無精ひげがトレードマークのJ.マイケルの♪Somebody to love はフレディの歌い方そのまま。
考えてみれば今回は豪華版カラオケ大会のようなもの。
他人のヒット曲をその人のファンとバンドの前で歌うのはゴージャスでもあり、緊張もひとしおだろう。

E.ジョンの熱唱とファンの熱唱がからんでオペラ風の♪ボヘミアン・ラプソディ の中盤はクイーン当時のビデオクリップ。

そしてラストはフレディが大ファンだったライザがこれまた大胆なカットのドレスで
さすがブロードウェイの申し子、堂々たるロックをシャウト。

そいやリサはカーラー巻いて、掃除機転がして登場。
本人らも女装してたビデオクリップからしてもこの曲は女性解放の歌なのか!?

今作で個人的に注目してたのはドラマーのロジャー・テイラー。おじさんなのに超美しいこと!!
ホワイトブロンドにミステリアスな瞳、スローからハードまで力強いドラムは全然衰えてない。
♪God save the QUEEN が流れて深紅のローブと王冠をかぶった生前のフレディの映像。
バンバンいう音は花火だろうか? いつでもウェンブリースタジアム一杯の星の数ほどもいる
ファンを熱狂させることのできるバンド、クイーンは永遠なり。


■『アメリカン・バッファロー』(1997)
監督:マイケル・コレント 出演:ダスティン・ホフマン ほか
登場人物は3人だけ。どこか小さな舞台劇を映画にしたってかんじ。
ジャケットには“息もつかせぬ〜”とか書いてあったからてっきり1個のコインで
政治陰謀がらみに巻き込まれる話かと思いきや、“取らぬ狸の皮算用”てやつ。
このほうがリアルだけど。低所得、無職の下層階級者の絶望は見えた。
犯罪で一山当てないと実現しないアメリカンドリームが大げさに語られるのも無理はない。

「毎日街に出るが、何もありゃしない」

真面目に働きたくても働き口がない、働かない人間が自信を失い、犯罪を生んでゆくという悪循環は現代社会にとりついた病理だ。


■『ヒーロー 靴をなくした天使』(1992)

監督:スティーブン・フリアーズ 出演:ダスティン・ホフマン、アンディ・ガルシア、ジーナ・デイビス ほか
前頁とうって変わってアメリカンドリーム実現のお話。
たまたま目の前に落ちた飛行機(!?)を仕方なく助けたのが、
せちがらい世の中不運続きで夢より金を信じてるコソ泥だったって設定が面白い。
シンデレラみたいな捜索が始まり、ふくれ上がる報道シーンはまさにアメリカ的で
きっとTV畑の人を使って演出したんじゃないかな。

「人は見かけによらない。凡人にまぎれてるのが一番。人生は複雑なのさ」

「皆ヒーローの要素を持ってる。right timing さえあれば」

ババーも軽い気持ちで名乗り出たイカサマ師にしてはすごい演説家で、悪になりきれないイイ奴なのが映画らしい。

notes and movies(1999.4〜 part2)

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過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


■『GLORIA ESTEFAN AND MIAMI SOUND MACHINE HOME COMING CONCERT』(1989)
セトリ省略。
ラテン!ラテン!ラテン! ラテン系が好きな母のお気に入りのバンドで、つられて好きになった。
事故で再起不能から復活したんだよね。美人て似るのか、マドンナとマライアをプラスしてスパイスふった感じ。
小さな顔に豊かな髪、スレンダーなナイスバディを黒のピチピチパンツに包んで、
軽快に踊りながらミディアムテンポからバラード、世界中に売れまくったヒットメドレーでは興奮の頂点で
観客は皆立ち上がって踊りだすわ、列につらなって通路を回りだすわ、タオルぶんぶん振り回すわ、
あの後アンコールの時、場所違っちゃってどーしたんだろ!?

しっとりとしたラブバラードをシャウトしてエンディング。
途中ルーツの母国語も交えて「いろんな国の人たちが一緒に楽しめていい1年だった。ありがとう」
観客席には、友だちなのかなんとフリオ・イングレシアス!
グロリアは結婚してるらしく、だんなに「いつも忍耐強くサポートしてもらい感謝してる」
彼女みたくセクシーで人気のあるスター歌手をゲットした幸運な男は一体誰なのか!?
今はソロで活躍してるんだよね。なかなか少ない女性スターの中でも、多国籍の1人でがんばってる。
ラテンの熱い血とタフさでもっとヒットを飛ばして熱いステージアクトを見せてほしい。


■『THE FREDDIE MERCURY TRIBUTE VOL.1』

セトリ省略。
図書館で見つけた今作。昨年BSでやったのを録画できなくて見逃したんだよね。
フレディの今までのビデオクリップのピックアップが繰り返し流れて、インタビューもはさむ。
「自分という人間を見てほしい。長所も短所もある。強い部分も、弱くて繊細な部分もあるんだ」
と普段の素の時は静だけど、いったんステージに上がり、カメラの前だと一変して動に豹変。

チラッとフィル・コリンズ、ミック・ジャガーらのコメントも入る「滅多にいないキャラ」て言ってたのは納得。
牛模様のタイツみたいなコスチューム着て、イケイケネーチャンに囲まれる役なんて誰も演らないもの、フツー。
急にひどくロマンティストなピアニストになったかと思えば、決めポーズ多発のマッチョ、
急に女っぽい美しさもあったり、突飛な格好したピエロにもなる。フシギな存在。

名曲の数々は、力強く、幅広く、ダイナミックでドラマティックな歌声と、ステージアクトは彼だけの唯一無二。
ハードロック系が多い中、ケルト民謡のボブは異色。
一番の見所はガンズの♪天国の扉 なぜディランの曲をもってきたか不明だけど彼らのアレンジが効いてて、
ハイトーンの声とパフォーマンスは超クール。
実はvol.2のほうがおもしろそう。リズがスピーチ! 「エイズは誰でも感染する可能性がある」


■『愛を乞うひと』(1998)

監督:平山秀幸 出演:原田美枝子、野波麻帆、中井貴一 ほか
重い! 深い! 目を背けたくなる虐待シーン、それでも人は生きていける、人を愛せる。
本気で愛すって恐ろしくて、そして素晴らしい。男女も親子も理屈じゃない。人の心は複雑で時に計り知れない。
「虐待された子は、自分の子にも繰り返す」というが、この娘の場合は違った。心理学も完璧じゃないからね。でもなぜ繰り返すんだろう?
原田美枝子さんがさすが! 10代?から30〜40代、そして60〜70代まで全く対照的な母娘を1人で演じるなんて!

「17歳の時母は死んだ。あんな人なのに好きでたまらなかった。一度でいいから可愛いといわれたくて」

ここまで考えられる行動派な娘がすごい。親が頼りない分、娘は反対に強くなるんだな。
なんかしみじみ今の親で良かったとホッとして感謝の気持ち。この原作者は実話を書いたのか、それが気になる。


■『ジャッキー・ブラウン』(1997)
監督:クエンティン・タランティーノ 出演:パム・グリアー ほか
今作の魅力はなんといっても“黒人女性のヒロイン”、それも44歳で美人、頭のキレる、人生を見てきて、
若気のいたりで行動を起こせないリスクがある彼女が大金を賭け、運命を賭けているところ。
誰も信用できない、どこでドンデン返しがあるか分からず、
同時刻の各々の行動を別角度で繰り返し撮られているのがタランティーノ風。
個性をじっくり描き出すのはいいけど、できるなら90分くらいにまとめて欲しかった。途中、食事はさんじゃった

要はこれだけの話で互いの騙し合いの群像劇の部分が、豪華キャストで面白いってワケ。
ブラック系の音楽の使い方にもこだわってる
50万ドルっていえば6000〜7000万円くらいか。いまどき数百万円なんかすぐ終わっちゃうからね。
どのくらいなら今までの人生を捨ててトンズラできるかってのもある。


■『マラソン・マン』(1976)
監督:ジョン・シュレシンジャー 出演:ダスティン・ホフマン、ローレンス・オリビエ、ロイ・シャイダー ほか
X-FILESの政府陰謀説を拡張した'70代バージョンといったところ。
今じゃ米映に反乱してて麻痺してる(それも恐いが)。よく考えると日本じゃ首相暗殺って聞かないし、
スパイや殺人に政府がからんでるって恐怖感はない。いつからアメリカはこれほど病んでしまったのか!?

息の詰まる逃亡シーンで主人公が日頃のトレーニングを生かして走り続けるシーンが見所。
結局、下水施設の男は警察を呼ばなかったのか? NYの人間は冷たいな。
「助けて!」といくら叫んでもムダ。狂人扱いされるのがオチ。普段友だちもいなきゃ本当に誰も頼りにならない。
FBIでも取り扱わない“なんでも供給する”という部隊もあすこなら存在してるかもと信じてしまう。
オリビエの老練な怪演が恐い。なんんか今週末は陰険な暴力ものが多くて心が休まらなかったな・・・


■『ライフ・イズ・ビューティフル』(1999)劇場にて

監督・主演:ロベルト・ベニーニ 出演:ニコレッタ・ブラスキ、ジョルジオ・カンタリーニ ほか
ずっと観たくて、昨日友だちに電話してすぐ決めて、19:30〜のラストに行った。混んでて左端。
ドトールのサンドをパクついてから、疲れた時ちょうどこんなのが観たい。元気になる!
死や恐怖を描いて伝えるのは楽だけど、笑わせて感動させるのは難しい。
決してお涙頂戴じゃない、イタリアの大らかな人生賛歌。まさにタイトル通りの作品。
シビアな時代をこんな素敵に過ごせるなんて、人にはどんな時にも“笑い”と“想像力”さえあれば、
どんなこともへっちゃらだって思える。

帽子もアイスが食べれる時間もすべて伏線となって恋のマジックとなるシーン、
独語をゲームルールに訳して「ママに会いたい子は減点。おやつも昨日ジャムを食べすぎた。でも美味しかった」
とか劇場中笑いが絶えずに終始した。

「ユダと犬お断り」看板も父の手にかかれば「うちも西ゴール族とクモはお断り。皆嫌いなものを書いとくのさ」
「帰りたい」と言えば「帰ろう。せっかく1等なのに」
こうして少年は戦争の汚さ、悲惨さをまったく知らずに生還した。


■『わらの犬』(1971)
監督:サム・ペキンパー 出演:ダスティン・ホフマン、スーザン・ジョージ ほか
なんともいえない後味。「バイオレンス派」として'60-'70に活躍したペキンパー。
今の「アクションもの」とは全然質が違う暴力の世界。
イギリス郊外の古い家を壊すのは自由だったろうけど、まるでザ・フーの楽器壊しを観てるよう。
酔って勢いづいてるとはいえ、この片田舎に警察や法律、少なくともまともな知性を持った人はいないのか!?っていう恐怖感。
正義を守ってるはずの主人公の男も得たい知れずで意外にも最後まで生き残ったのにブキミ。

「帰る家が分からなくなった」「俺もさ」

『イナゴの日』を思い出させるが同じ監督じゃなかった?
MPが"Flying Circus"でやたらめった血を吹き出して叫ぶパロをやってたが、
米映のバイオレンス描写って“そこまでやるか”ってことを風刺したかったんだろうね。
結局、暴力を否定したのか、助長してるのか分からん。


■『The making of ESTRANGED GUNS'N' ROSES Part ? of the Trilogy!!!』(1994)
この間チラッとビデオで観たガンズのステージが面白くて見た今作。
なにやら曲の三部作♪Don't Cry、♪November Rain、そして今回の♪Estranged へと続く、
ボーカルのアクスルの私的な要素を含んだ作品がやけに皆に注目されてるって状況で
いきなりこっから観たのはかなりムリがあったかもしれない。
話し方も静かで意外だったけど、言葉の端々に"fxxckin'"がついてるのはやっぱロッカー。
言葉は人となりを表すってもんだ。改めてバンド名“銃とバラ”ってのも結構ロマンティックだな。


■『ブギーナイツ』(1997)
監督:ポール・トーマス・アンダーソン 出演:マーク・ウォルバーグ ほか
どうでもいいけど皆90分にまとめてくれないかな。バートとムーアと脚本でアカデミー賞にノミネートされたそうな。
『ロスト・イン・スペース』のグラハムが正統派と思いきや、あっさり脱いで汚れ役なのにビックリ。
意外とヒット作のスタッフが集結してる。ポルノ業界もいろいろあるんだ。終わり良ければ全てよし、と。
それにしても衝撃のラストシーン。特殊メイクってのも悲しいし・・・
とにかくハチャメチャだった'70-'80モロ出しなのがイイ。

群像劇で、それぞれのたどった道も湿っぽくならずに、'70ファッション、音楽、ダンス、
ドラッグ、酒と女と車であくまでアメリカンなノリで描く。
アンバーは離婚した夫と親権を争い、精神不安定からドラッグ漬け。
それでも'70-'80を生き抜いたんだから丈夫な人たちだよ、まったく。
ポルノも映画からビデオの時代の流れに変動したってことも分かった。


■『地球は女で回ってる』(1997)
監督・出演:ウディ・アレン 出演:カースティ・アレイ ほか
deconstruct:非建設的 ウディの作品の主人公は皆これに当てはまるな。
でも実際の彼はオドオドすることもない知的な人っだという噂。
ハリーだって結構いい女に恵まれて楽しんでいいハズなのに「自分は不幸だ」といいつつ悪魔そのもの、周りに不幸を運ぶ天才。
コロコロ変わる小説がどれもショートコントになってて面白い。

「悪魔みたいな奴だ。硫黄のニオイがしないか?」w

地獄のエレベータで「5FはTVに出る弁護士、評論家、7Fはメディア関係で一杯です」っていうのも
ローアン・アトキンソンのギャグみたいで笑えた。彼のほうが後輩だろうけど。

「神も天国も信じないけど、地獄は快適だ」って本音かしら?
愚痴り放題で薬漬けでノイローゼなのに全然たくましい主人公。極上のジャズを使うのもウディ風

notes and movies(1999.4〜 part1)

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過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回は水色のノートからご紹介。

  

photo1:江戸川乱歩の少年探偵シリーズの挿絵をコピーw
photo2:今度はダスティン・ホフマンまつりらしい。
photo3:それからクイーンにハマった。40代頃のロジャー・テイラーがかっこいい!

若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


■『ダークシティ』(1998)

監督:アレックス・プロヤス 出演:ルーファス・シーウェル ほか
ノートの最初を飾るにふさわしいめちゃめちゃ面白い作品!
『Brazil』『Until the end of the world』に近いトリップ感と、うすら寒いSF。
米映も捨てたもんじゃない。曲もピッタシ。

私がよく見た夢のように、もし果てしない宇宙に「果て」があったら? 人の心は絶望的にすさんでしまうかも知れない。
ぼやけた幼い日の記憶から昨日食べたものを忘れたり、さっき置いた物の場所が変わっていたり、
ついうとうとと眠った瞬間、私たちの記憶がスリ返られ、どこへも行けず操作されているとしたら?!
永遠に夜が続いて気づきもしないことですら背筋が寒くなる。
ラストの解放的であるはずの空と海も創りものくさいのがまたゾッとさせられる。
キャスティングもばっちり。キーファーの妙な喋り方のドクター役は今まででいちばん良かった。

建物がめまぐるしく変わったり、strangersらの巣窟内のCGも目を見張るが、
ラスト、光を嫌う彼らの世界の闇が回転して一気に太陽を迎えるシーンは素晴らしい。
ジョンはまるで神。これから好きに世界を創れるなんてスゴイ。でもそこは果して地球?
記憶を失っている人々は本当はどこから連れてこられたのか? 考え続けると奥が深くて空恐ろしくなる。


■『素晴らしき日曜日』(1947)

監督:黒澤明 出演:沼崎勲、中北千枝子、菅井一郎、有山緑、森敏、小林十九二 ほか
侍ものでも活劇でもない、不思議な魅力を持った作品。
いつの時代も変わらぬ平凡なカップルのデートの1日を描いているが、時は敗戦後。
今と比べれば笑えるほど物価が安いのに、穴のあいた靴を履き、コーヒー1杯も払えない貧しさは理解できない。
でも映画観て、ホテルに入るだけのデートより、ずっと男女の関係が近くて
素直で純粋で妙に子どもじみたり、急に年寄り臭くなったり、希望の光とどん底が入り混じって濃い1日。
土曜も出勤だったのか? 沼崎は森と負けないくらい役者系で魅力がある。

「皆さま、貧乏な恋人たちを応援してください!!」て涙目のアップで訴えられて、当時の映画館の客はどーしたんだろ。
こうして支え合って、希望を取り戻して頑張った恋人らが今の父母の世代、いや祖父母の世代か。
リッチな人はリッチだったんだ。“闇”ってどんな商売だったのか?
物があふれてかえって迷ってる私たちとは全然違う。


■『パラドックス』(1995)

監督:フランシス・F.コッポラ 出演:ニール・マクドノー ほか
今までいろいろ観た中でも特筆すべき不思議な作品。
夢のようでいて近未来、懐かしさともの哀しさと、温かい幸福感の残るSFファンタジー?
世紀を経ても今世紀の遺物〜馬車、蓄音機、農家の木の家などを愛し、自然を愛する心、
死と闇と悪と戦う心を忘れないでいたら、どんなにフシギな文化でも人々は幸福に暮らしていけるだろう。そんな希望を与えてくれる。


■『恋愛小説家』(1997)

監督:ジェイムズ・L.ブルックス 出演:ジャック・ニコルソン、ヘレン・ハント ほか
♪Always look on the bright side of life がアート・ガーファンクルのクラシック調に
アレンジされて使われてることを知って観た。
エリックの歌声で聴けないのは残念だけど、こうしてイイ作品に採用されているのはファンとして嬉しいかぎり。

美女にはこと欠かないニコルソンがこの歳で恋に戸惑う役なんて笑える。
ちょっと使った石鹸をすぐ捨てちゃうなんて環境保護の敵、信じられないようだけど実際いるんだよね。
それぞれ重い心の悩みを抱えた大人のラブコメ。ハントの親しみやすい笑顔がイイ。

「1番くつろげる、世界で1番素晴らしい女性に気づいているのは自分だけで、それが誇りだ」

なんだかんだいっても小説家。他に余計なごたくを並べずに女を泣かせて落とすセリフにたけてる。
こんな風に言われたら、ニコルソンの恐い顔も素敵に見えてくるもんだ。
道の裂け目もフツーに歩けるようになって、めでたし、めでたし。
この曲の入ったCDないかな? 全部通して何を歌っているのか歌詞も知りたい。
エリックも自分の曲がこんなロマンティックに大物に歌ってもらえてさぞ嬉しいだろうな。


■『ロスト・イン・スペース』(1998)

監督:スティーブン・ホプキンス 出演:ウィリアム・ハート、ゲーリー・オールドマン ほか
やっぱ劇場へ観に行きゃ良かった。アルコール依存症から抜け出してマジでキレてる演技してる
ゲーリー・オールドマンとウィリアム・ハートの共演だけでも観る価値あり。
TVシリーズでも深夜に放送してて一度観たけどおマヌケな感じのSFコメディだった。
SF版「奥様は魔女」って感じ。かなりスケールアップしてCG使いまくり、ハイパーになってる。

あっという間に防御服になるシーンや、時計みたいなモバイルで日記をビデオで撮ったり、
リモコンでいろいろ操作できたり、未来といっても50年後、果してそれほど進んでいるかどうか。
『2001年宇宙の旅』もまだ実現してないしね。でも、それだけ急がなきゃならない理由がある。

マンガみたいな声のペニーは可愛い。しっかり者の姉と彼女にアタックしてバカにされるパイロット。
ママも一流科学者&生物学者、息子は天才だし、すごい一家。


■『ラ・ブーム』(1980)
監督:クロード・ピノトー 出演:ソフィー・マルソー、クロード・ブラッスール ほか
時代を感じるなあ。副題が“ソフィー!唇よ燃えろ!”だもんね。
これでソフィは一躍アイドルに。来日した時もえらい騒ぎで、今や演技派。仏を代表する看板女優だもんね。
14歳の少女の初恋と両親の熟練の愛を比較して同時進行させたところがツボ。
なにかとアドバイスしてくれる理想的なひいおばあちゃん(翔んでる!)がどこか大物の雰囲気。往年の大女優か?!
仏の男の子、女の子には、こーゆー若者の集まるホームダンスパーティがあるのか? 性教育も進むワケだ。

誕生パーティで踊ってたら、もっとカッコいい男の子が入ってきて、コロっとそっちに乗り換える。
少女の恋ははかない。誰でもいいのか、いい経験になるしね。
汗だくになって踊るのか、けっこう激しい。単にディスコブームだったのかな?
いろいろ仏の一般家庭の事情が見れて勉強になる。
ソフィーはこの頃すでに大人びた表情も見せて、演技も個性もバッチリ素材が輝いてる。
たしか続編があるんじゃなかったっけ?


■『JANET JACKSON'S RHYTHM NATION 1814』(1989)
出演:ジョッシュ・ミラー、タイリン・ターナー ほか
ALBUM "JANET JACKSON'S RHYTHM NATION"より
♪BLACK CAT、♪MISS YOU MUCH、♪THE KNOWLEDGE、♪RHYTHM NATION

TV番組用に大急ぎのスケジュールで撮ったスペシャル版。スタッフ総勢数百人という、やることデカイね、この家族。
ジャクソンズママも初見。まだ若い! 息の抜けるようなハイトーンな喋り方は彼女からの遺伝か?
「全力で立ち向かいなさいと私が教えたからよ」と誇らしげ。

今のジャネットに比べると(というかこの映画を観るかぎり)ストリートダンサーを指導に迎えたという個性が
出ているせいかカチカチした鋭い動きが目立つダンス。
イスを用いた数分間のシーンも何十回も撮り直して16時間以上もぶっ通しやってたとか、
本編30分、メイキング30分という作りはマイケルと同じ。

メイキングではダンスリハ風景。メンバーとわきあいあい、でも本番には完璧を求めるってゆー褒め文句が語られる。
実際ダンスからストーリーから作詞作曲、映像のことまでアイデアを出して自分の世界を表現し、
かつワールドピースに貢献してるんだからスゴイよ、この兄妹は。


■『卒業』(1967)

監督:マイク・ニコルズ 出演:ダスティン・ホフマン、キャサリン・ロス、アン・バンクロフト ほか
超有名な名作なのになぜかずっと死角だった今作。サイモン&ガーファンクルの名曲がどう使われているのか気になって借りた。
♪SOUND OF SILENCE、♪APLIL COME SHE WILL、♪MRS.ROBINSON(彼女が誰かやっと判明!)の3曲だけで
耳に親しんだ名曲は時に映画を超えてる。

ダスティン若い!! 今や重鎮だけど、こうして観ると童顔は変わらない。学生役なのに当時30歳はビックリ!
アン・バンクロフトと6つしか違わないなんて! やっぱ若いって宝なんだな。
向こうじゃみんな結婚する前に血液検査を受けるのかい?

以前の熱愛も、今冷静に観るともろストーカーだよね。
まだ'70のヒッピーはいないが学生運動のことが出てきて、'60アメリカの若者がどんな生活だったか生き生きと伝わってくる。
ホフマンのどこかホケ〜っとしたキャラがコメディもイケることに気づいた。
後にいろんな名作に出演しても彼のインパクトある1作はやっぱこれっきゃないっしょ。
プールにダイブした時のいわれもない若者の孤独、Eに知られ、母が「さよなら」と遠くなるカメラワーク、
細かい演出、ユニークな脚本が要所に生きてる。


■『janet. JANET JACSON』(1994)
♪THAT'S THE WAY LOVE GOES、♪IF、♪AGAIN、♪ANY TIME, ANY PLACE、♪YOU WANT THIS

MTV以降シングル以外のアルバム収録曲にもビデオクリップが制作されてスターはほんと大変。
今作はメイキングと本番が一体化してる。モノクロ、カラー別ver.いろいろ楽しめる。
ダンス指導はグループの中の1人の女性。教えて+自分も仲間って難しい部分もあったろうね。
とりたてて新しいステップはなかったけど、今までの踊るハツラツ娘からずっと大人、セクシーに官能的なつくり。
ソフトなラヴバラード、相手を変えて恋愛をしっとり歌う別の顔が見れる。

今回は曲作りには参加しても振り付けや映像はプロにまかせてるみたい。忙しくてそこまで手が回らないか。
前作の時よりだいぶ顔も体もスッキリスマート完璧バディ。
それにしても気になるのは、ジャケットの写真。まっぱの上半身を後ろから胸だけおさえてる謎の手は一体誰のもの!?
きっと本国でもそうとうショッキングな話題になったことだろう。


■『レインマン』(1988)
監督:バリー・レビンソン 出演:ダスティン・ホフマン、トム・クルーズ ほか
こんないい作品を吹き替えで観なきゃならないなんて、日曜の特別な夜の過ごし方の楽しみが半減。
(私が間違えたか、カセットの中身が間違ってたか!?
とにかく、前頁から急にD.ホフマンシリーズに突入。賞男の彼が出れば、どんな人間にもなれる。
'80にはまだ自閉症は一般的に知られてなかったというのが驚き。知能遅れか痴呆と思われていた。
ま、心の病の研究はまだまだ進行中で、今でさえ誤った診断と治療が行われているのかも知れないけど。

体に触れられるのを嫌い、時間、習慣を繰り返すことに執着、パターンから外れると不安になり、パニくる。
知能は高いが感情と結びつかず表現ができない。これだけデータがあっても、
血のつながり、人との交流の刺激が及ぼす脳と心への影響は計り知れない。
それにしても一瞬に落ちた246本の楊枝を数えずに当てるとはコンピュータ以上。
人の脳内は電気信号と同じだといえども、まさに無限の可能性を持ってると彼らが証明してくれる。
機会があれば、この次は絶対生の声を聞くぞ。アボット&コステロの野球のギャグも知りたいし。

偶像化

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前回のクリニックから、SSRIをルボックス→パキシルに変えて、その説明も受けたからメモっておくことにする。

ルボックスとパキシルのちがい
パキシルのほうがmgあたりの力価が強い。
ルボックス:増やした場合のたちあがりがゆっくり
パキシル:増やした場合のたちあがりが速い(3〜4錠の場合)

パキシルは2種類ある
最近「CR」が効き目がいいと言われて主流。成分は同じだが作り方が違う。
吸収するスピードが安定(血中濃度)。
ここ2〜3年で認可されたばかりだから母は違うかも?

「退薬現象」
セロトニンのバランスを急に止めるとフラつきを起こる場合があるため段階的に減らすことが必要。

同じ1錠でも効き目が違う
ルボックス100〜150mg=パキシル40mg

ソラナックス
セロトニンへの作用も多少あるが、主薬はSSRIにして、
あくまで不安が出た時のみの頓服に使用(3〜4錠は大丈夫。6錠以上はダメ
依存性があることから海外では出さない方向にある。
メイラックスは飲んでから12時間ほど持続するが、ソラナックスは6時間ほどで切れる。
一時的な不安に対してはソラナックスで十分。全体的に安定させるためにはメイラックスも有効。



その他のトピックス。

●ブラサキラジオ?!
「ブラッデストサキソフォンのスイングサーキット」が12月より始まるとのこと。一体誰が何を喋るんだろう?w
毎週火曜日の21時からの30分番組
FM http://Mot.Com 77.7MHz (インターネットFM) 再放送土曜日17時〜
ウチはとにかく電波が入りにくいから、ネットで聴ければいいんだけど。


サケベスト発売/祝
「SAKEROCKの季節 BEST 2000〜2013」2014年1月22日発売
初回限定盤:3枚組 / DDCK-9002 / 3,600円 (税抜価格:3,429円)
通常盤:2枚組 / DDCK-1036 / 3,000円(税抜価格:2,857円)

さて。どの曲が収録されるのやら???


国分太一「はなまる」後番組で司会
「はなまるマーケット」が「あさイチ」におされる形で終了して、
その後の同じテイストの番組司会にまたジャニ系をもってくるとは、
先輩後輩同士でやりづらいだろうなあ どっちもがんばれ!


「エレファントカシマシ カヴァーアルバム2〜A Tribute to The Elephant Kashimashi」12月18日(水)発売
みやじくんが復活したエレカシのカバーアルバムに、なぜかグル魂が参加!w どの曲演るんだろ?


奇々怪々?ろう人形の館@「探検バクモン」
友だちが教えてくれて、予録して見てみた。

 
ろう人形作家の松崎さんは、これまで1000体以上ものろう人形を作ってきた。
この精巧さには、とにかく息を飲むばかり/驚×∞


工房では後継者の娘さんが制作過程を見せてくれて、粘土で彫像を作ってから、型に蜜蝋を流し込んで、
手術用の道具で細かい皺を削り、義眼を入れたり、1本1本体毛を植えつけていく、気の遠くなるような細かい作業。
1体作りあがるのに半年かかるってゆってた。


ちなみにダリの人形には3万本も植毛した!

気になるお値段は、服を着ている部分がマネキンの場合は1体500万円ほど、
全部がろうの場合は1体1200万円!

どんな人が頼むのかと思ったら、著名人だけじゃなく、亡くなった子どもの人形を作ってほしいとか、
自分の裸像を作っておいて、亡くなってから家族が発見して、どう扱ったらいいか困ったとか。
(あれ?その話、どこかの映画で観たことあるような・・・?

太田「作られた人を限定した形にするのは、不遜なことでもある」

つまり、ヒトというのは本来、様々な面を持ち、外見も内面もつねに変わりゆくものだけれど、
人形にすることで、あるヒトの、ある一面だけを固定して、それを半永久的に偶像化するから、
ある意味、本人とは異なるものになってしまう可能性もあるということ。なるほどねぇ。




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