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topics~「LIFE!~人生に捧げるコント~」 HPをリニューアル ほか

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「LIFE!~人生に捧げるコント~」 HPをリニューアル

イメージヴィジュアルは、イラストレーターの窪之内英策氏が担当
だいぶ前回の大谷リュジさんと違う しかもウッチャンのキャラクターに特化してる?w

コントの第3弾も、もう出てる♪

「選手宣誓」

宣誓を「先生」と聞き間違えて、何度も出てきちゃう老教師w
ムロさんの老け役は珍しい感じ 2人の漫才みたくなってる







また出てきたと思ったら「今回、最後だから頑張れって言いに来た」と言われて、ちょっと涙目の選手
「頑張るのは当たり前で、楽しめって言いに来た」



「選手と先生、前へ」
「え? 呼ばれた? お前以外に呼ばれることあんの? 油断してた」



「先生だけ前へ」
「オレだけパターンあんの?」ww


●The memories of Andre Agassi
全仏のオフィに短い動画でアガシのインタビューがアップされてた




●世界卓球 史上最年少の張本智和くん ほか
この子なのかあ 実際の試合は観なかったけど、1発決めるごとに「チョレイ!」て叫んでる
両親も卓球選手で2歳からもう台で打ち合ってるんだもの、環境としては完璧だな

 

 

 



 

 

 


ダブルス選手が「2年後頑張ります」てゆってたから、
世界卓球って毎年、個人戦と団体戦を繰り返してるってこと?


●ビートたけし コーヒーCM with 劇団ひとり
ワンダ 極 微糖 CM 「極めるということ」編 15秒 ビートたけし 劇団ひとり
CMはほぼ観ないけど、最近、たけしさん、いろんなCMで見かける気がする

 

劇団ひとり:
たけしさんは、映画・ドラマに出る時は、必ずカンペなんですよ
それも普通なら、なるべくカンペを見ていないように演るじゃないですか
たけしさんは、もうガン見です!

どうしても目線がうまくいかない時があって
ハリウッド映画でさえ、カンペで演るたけしさんが
「カンペなしでやってくれる!」「早くカメラ回してやろう!」てなって
撮りはじめたら「ん~なんだっけ?」て(ww


松方弘樹さんを偲ぶ会にも、たけしさんも来てた
 


●ディラン、ノーベル記念講演
一応、講演もやったんだw 映像はなく声だけ流れた それも一部だけで中途半端に切れてた

 

 

だから、文学とは違うみたいなことを言いたかったとかなんとか
文学も感動するけど、まあディランが言うんだから、なんでも有り難く聴いておこう
いつまでも元気にツアー周って下さいませ 同じ空気吸ってるだけで奇跡なんだから


●アジサイの「葉化病」
 

色のつく部分が葉っぱの色の状態で開いてしまう
ファイトプラズマという細菌の感染によって起きる病気

「あじさいロード」では、3年前から兆候が見え始め、全体の2~3割が感染
規格情報課・杉本さん「感染の経路はまったく断定できていない」

 



色づいたらそりゃ綺麗だけど、緑一色も自然でいい
アジサイにとっては、なにか不都合があるのかな?


朝ドラ「ひよっこ」
みね子が失業したと聞いて「すずふり亭」の鈴子はウェイトレスとして雇う
レストランの裏にある「あかね荘」に住むことになり、
そこにはあの慶応ボーイの島谷もいるから、まだまだ先が気になる

父親の行方が分からない以上、みね子は働かないといけないわけだから
お父さんはまだ見つかりそうにないね

それも軸として引きつけておく要素の1つになってるけれども
それより、「金の卵」として上京してきた女の子の物語としてだけでも充分感動できるドラマ



「あかね荘」の四畳半で初めて一人暮らしを始めることになって
部屋を見に行くと、ステンドグラスみたいなガラス窓が手作り風でステキ
窓を開けると赤坂の繁華街が見える ほんと東京のど真ん中って感じ

私は、愛子さんが1月以降、無職になっちゃうのが気になって仕方ない
みね子の近くに職を見つけて、これからも会えるようにならないかなあ



「みちびき」が変える暮らし@週刊ニュース深読み

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「みちびき」が変える暮らし@週刊ニュース深読み

 

 

今、私たちが使うスマホの地図アプリは、アメリカが軍事用に作ったGPS衛星を利用していて
誤差が約10mほどある(軍事秘密を守るために、一般人用のと分けてるって噂を聞いたけど?

そこに「みちびき」のデータを加えることで、誤差がわずか数cm程度になる



<今の地図アプリで苦労すること 街の声>

「たまに違う道に行って、たどり着けないことがある」

「“そこの道曲がって”と言われて、1本ズレただけで迷子になる」

「自分の位置がよく分からない あまり東京に来ないので難しい」



<今までの課題>

 

今は「GPS」が31機、地球の周りをまわっている状態(そんなに要らなくない?驚
周りに高い建物が混み合っていると、位置情報を取りにくかった

そこに「みちびき」のデータを加えることで、いつでも、あらゆる角度からとらえることが可能となる予定

今年、あと2機打ち上げる計画で、最終的には4機体制にする予定



<さまざまな活用法例案>

1.無人トラクター


2.ドローンによる宅配
 

「みちびき」からの位置情報で、どこへでも商品配達が可能になる

(宅配便より、被災地のクルマで行けない所に早く水や食料を届けたりするのには使えそう

3.目の不自由な人の案内
 

機械的な女性の声で「左です」と指示が聞こえる


「みちびきのような高性能の位置測位でナビゲーションできれば、少しでも行動範囲が広げられるのではないか」

4.アスリートのデータ分析(写真はラグビー選手


試合のどういう場面で、どう動くか、スピードなど、細かく把握し
トレーナーもそのデータをもとに、より効率的な指示が出せる

(もうとっくにやってるのでは? これからはスポーツも情報戦だ



<課題~十分な精度得られず>



山下准教授:
実際に4機体制でどれくらいの精度が出るのか検証しないといけない
うまくいけばかなり前進するのではないかと思う



中島みゆきのオールナイトニッポン月イチ(2017.6.12)

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中島みゆきのオールナイトニッポン月イチ(2017.1.15)

中島みゆきのオールナイトニッポン月イチ(2017.2.19)


フリマで疲れて、早めに寝たせいか、4時頃に目が覚めて、
ここのところまったく録音不能な「録音ラジオサーバー」のことを思い出して
久々、生で聴いてみたv


「天気予報コーナー」の途中あたりから

私がこの番組を聴き始めた頃は、まだ冬だったから、4時といっても「真っ暗ですw」てゆってたけど、
この時期ともなると、「外は青っぽい空で、もう完全に朝です」てなってた ライヴ感v

外国名の入った曲を流して、その国の天気予報も伝えるのも可笑しい

♪バルセロナの夜/佐野元春

バルセロナの気温は30度/暑 年中、このくらいが平均らしい



<真夜中に働いています!コーナー>

宿直の医師
「地下なので、電波のいいところを必死に探してもなくて、
 慌ててアプリをDLしたら、すぐに聴けましたv
 今夜は急患がありませんように/祈

トラック配送運転手
「今日は、1.5往復しなければなりません 昼夜ぶっ通し走ってます
 みゆきさんの声で眠気を覚まして、安全運転します」

コンビニ店員(おじいちゃん?
「24時間営業なので、これから商品を並べます」みたいな


みなさま、本当にお疲れさまでございます・・・



<ネガティブ川柳コーナー>

(川柳のほうは忘れてしまったが
「会社のランチに手作りお弁当を持っていくと
 周りの女子社員から“女子力高過ぎて、なんか感じ悪い”と言われる」


「お土産を 一番食べたの 買った人」

「イベントに 誘ってないのに 断られ」(なんかこんな風だった
奥さまに、“今、こんな映画やってるんだって”と話すと、別に誘っているわけじゃないのに
“私、行かないわよ”と断られるそうな


♪慕情/中島みゆき(ドラマ「やすらぎの郷」主題歌)が8月にリリース!


倉本聰さんのドラマの主題歌を書き下ろしたのかあ!

『夜会』等々と重なった時期にオファーが来て、出来るのか?と思っていたところに
台本がドカーーーー!と全巻届いて、「倉本さんて、一度に全部お書きになるのね!」と驚いたそう

中島みゆきが歌う限りない愛の唄。倉本聰が手掛ける帯ドラマ劇場『やすらぎの郷』主題歌シングル「慕情」が8/23に新発売。

「シングル曲は、誰が演奏しているのか、どんな人が関わっているのか伝わりにくいので・・・」と
演奏者1人1人、エンジニアさんまで名前を紹介していた
こういうところに、みゆきさんのココロが表れる



<今週のヤマ場コーナー>

しっとりした曲が流れた後に、いつものハイテンションなあの声でコーナー名をゆってからすかさず
「ちなみに、さっき歌ってたの、私よ」て

いろんな山場があるものね~
会社面接とか、ちょっと詳しく思い出せないけれども



<リクエストコーナー>

♪ホームにて(私も大好き!

吉田拓郎さんが、DJかどこかで“泣ける曲”として紹介してたとか

拓郎さん「男はホームや港に弱いんだよ」


2017年JASRAC賞 中島みゆき「糸」が金賞を受賞


「中島みゆき 受賞コメント」

“今日は「2017年JASRAC賞・金賞」をいただけるということになりまして、ありがとうございます。
 昔から私は、1番とか金賞とかっていう、そういうことには縁のないタイプでして、
 しかも、今回の曲はというとまた、大変地味な曲ですので、なんだか不思議な気がしております。
 カラオケで歌ってくださる方が、たくさんおいでだったとのことで、とてもありがいことと感謝しております。
 今日は本当にありがとうございました。”

2年連続受賞っていうのもスゴイ/驚

カラオケで歌わなきゃ! ちょうど、ライヴ友さんと「今度またカラオケ行こう」と約束したばっかりだしv
♪糸 は、みんな歌うねえ 私はこの曲は歌えないけれども、他の曲を歌いたいと思います


来月のテーマは、「水着」(季節柄?

「切手が10円も値上がりしたのに、おハガキをくれた方々の名前を、最後に時間の許す限り紹介したいと思います!」

と、ラジオネームをどんどん読み上げて、

「間に合わない! 紹介しきれなかった方、ごめんなさい!

て、ほんと丁寧だなあ



追。

今回も、フリマの日にライヴ友さんといろいろ話したことが、ラジオ内でリンクしてた
ツイッタで面白い“ボーナム”さんて方が、3つ並んだモノの写真を撮って
「THE ALFEE」って書いてるのが笑えるって話をしていたら、
番組中にALFEEの曲が2曲もかかるって!爆



MOTTAINAIフリーマーケット@池袋西口公園(2017.6.11)

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フリマで一番気になるのは、その日の天気や気温

以前、寒すぎて、カイロ貼って乗り切ったり、
暑すぎて、熱中症になりかけたりするから、ほんと大事

1週間前の週間天気予報では、「曇り時々雨
でも、基本、週間天気予報はあてにならないから、
前日見てみたら、「晴れ時々曇り」!
気温は27度とちょい高め まあ雨よりましか?

で、当日は、ちょうどいい感じだったv

一応、大きな樹の下あたりに店を開いたけれども
時々、強い日差しが出て、日傘で乗り切って
昼過ぎころからは、涼しい風が出てきて
なんとも過ごしやすい日曜日でございました~



フリマの謎の1つに、“店開き時と、店仕舞い時には、なぜか客が増える”というマジック・・・ほんと謎です

今日は、アクセサリー類がけっこう売れて、よかった、よかったv
前回、売れなかった理由をよく考えて、

大きなモノはかさばるから、通りがかりの方は欲しくても、持って歩くのが面倒

1個1個、透明袋に入れたほうがいいかと思っていたけど、
 アクセは試しに着けてみたいから、そのままで出したほうがイイ

洋服、ビデオテープ、本はやっぱり売れなかった・・・
服は、最初から「古布回収」へ置いていってもいいやつを持っていったから
16時閉店の15分前くらいに受付に持っていきました
バザーで売って、植林に役立つなら結構v




フリマの最大の楽しみは、お散歩中のわんこに出会えること
今日もたくさんの小型犬を見かけて、2人もモフモフできてほんと幸せだったあ

1人目



2人目


10歳(!)には見えない人懐っこいわんこ
背中がご自慢なのか、背中をぴったり寄せてくれる
お腹も出してくれて、すっかりリラックス&出血大サービス

ママさんは、なんとリードを私たちに預けて、どこかに行ってしまい
さすがに立ち姿で、ママを探す!

 

水を汲んで戻ってきてくれて、ゴクゴク飲んでた よかった、よかった

フレブルの女の子がやって来て、すっかりコーフン
挨拶が終わったら、フレブルさんは周りの様子を興味深げに見ていて
わんこのママが言うには「また失恋かな」

歩く時は、なぜかスキップ気味で、楽しそう~
はぁ~数年分癒されました/感謝×5000

ちなみに、その奥さまは、私が拾ったカードを「TAKE FREE」として入れておいた箱から
チョウ・ユンファが『TIME』誌に載った時のカードを選ばれて(なぜそれがウチにある???
とてもファンのご様子

「今でも全然変わらず、ステキですよ
 昔、ギャング映画ばかり演っていて、若者に悪影響を与えたのではと思っていて
 今では、いろんな福祉活動をしたりして・・・」

私は、イ・ジョンジェが好きだ、と話したかったのに、
イ・ビョンホンの名前しか出てこなくて、
せめてトニー・レオンくらい思い出せればよかったのにと
今更ながら、名前が覚えられない病が悩ましかった・・・

フリマはこういう一期一会な出会いがあるから楽しいv




最後は「フラミンゴ」で締めですv

ライヴ友さんは、オムライスをご飯大盛りにしたのに、
こないだ、私が頼んで「ご飯少なめで」ってゆったのとあまり変わらなかった
まあ、1コイン(500円)だからこんなものか?

私は、わらび餅のドリンクセット


わらび餅ってあまり食べる機会がなかったけど、ちょうどいい量と甘さで疲れも癒された


今日も充実した佳き1日でした
今度は、歌いに行きましょう~♪♪♪


人間とは何か? アンドロイド研究最前線@サイエンスZERO

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人間とは何か? アンドロイド研究最前線@サイエンスZERO

出演:竹内薫、南沢奈央
ゲスト:石黒浩 (大阪大学教授)

眉村卓さんのSF小説を読んでいたら、観たくなった
トップ写真のコは、ちょっとスケキヨ?w

人形に執着するアーティストや、研究者にちょっとマッドドクター的な妖しさを感じるのはなぜだろう
やっぱりどことなく違和感、異常性、似て非なるものへの恐怖がどこかにあるからなのかな


【内容抜粋メモ】

<人間を人間たらしめているものは何か?>
 

 

(遠目ならフツーにヒトだと思うレヴェル/驚
 「少年探偵団」シリーズに出てくる、美しい人間を人形にしてコレクションする話を思い出す


アンドロイド研究の世界的第一人者・石黒浩さん
 

(なんだか、この方と、この方ソックリのアンドロイドとの映像を以前も観た記憶があるけど、ブログ内検索しても出てこないな


人型ロボットには2種類ある
見てすぐ機械だと分かる「ヒューマノイド」と、人間そっくりに作られた「アンドロイド」



Q:ヒトを助けるには、人間の形をしている必要はないのに、なぜ人型なのか?

人間とは何か?
人間に似せていく課程で、「人間とはそもそもなにか?」という本質が見えてくる


アンドロイド研究の現状


夏目漱石のアンドロイド
夏目漱石はこの大学のOB 死後100年を記念し、アンドロイドとしてよみがえった

 




石黒さん:


「アンドロイドは、人間のコピーを作ろうとしているわけです
 人間のコピーが出来たところから、ココロとは何か、意識とは何か、アイデンティティとは何か
 そういう問題を理解したいと思っています」


漱石アンドロイドのこだわり

1.まず、重要なのは顔 デスマスクをスキャンして精巧に作り上げた
 

(このデスマスクは実際観たかも

『夏目漱石の美術世界展』@東京藝術大学大学美術館

2.声の再現
本人の記録が残っていないので、孫の房之介さん(!)の声を累計13H収録


3.表情、しぐさ

過去の失敗からもっとも力を入れた



16年前、石黒さんが初めて作ったアンドロイド

(だんだん『攻殻~』みたいになってる

石黒:
いちばん最初は娘のアンドロイドだった
見かけは人間そっくりだったが、動きは機械的なのですごく不気味に感じた
「気味が悪い」と不評だった

その後、何体も作り、どんな動きを取り入れたら人間らしく見えるのかを探った


アンドロイドと向き合った時の人間の反応
 

アンドロイドが首をわずかに傾けるなどの「無意識の動作」に対して親しみを感じると分かった


試行錯誤の後、2015年、石黒さんは、アンドロイド「エリカ」を開発

「エリカ」は、会話の内容を理解して、それに合わせて返事が出来る

エリカ:
美人アンドロイドと紹介されたのですが、高橋さんはどう思いますか?

高橋:美人じゃないと思いますけど

エリカ:
はあ?
認めてくれないんですね 話していても楽しくないです さようなら(怒った



首や目線をわずかに動かしながら話す 何十もの動きを連動させることが“人間らしさ”を表現する上で重要


2016年11月24日 漱石は100年ぶりに教壇に立った
 

<学生の感想>

女子学生:
人間らしいっていうのもあったし、すごくイメージが変わって
人間じゃないんだけど、同じ人間なんだって思った

<講演後のアンケート>

「時間が経つとだんだん人間らしい気がしてきた」などと高い評価が多い中、
約3割は「喋っている時の口の動きが不自然」(私も同感
「動き方がとても機械的」と評価した

これらの意見を参考に今後、改善していく予定


今後、どう進化していくのか

石黒:
今はもっと先をいっていて、もっと自然に喋るにはどうしたらいいかとか、
喋りながら手や頭が動いたり、要求や意図を汲み取って喋れるかという研究もされている
人間がどう無意識の動作を作り出しているかという脳科学的な研究もだいぶ進んでいる

竹内:ぼーっとしている状態もアンドロイドには必要なんですか?

石黒:
何もしていない時が一番たぶん難しいかもしれない
止めるとすぐロボットだと分かる 人間らしく待つとか座ってるというのは結構難しい


さらなるリアリティーの追求
 

ほぼ人間に見えるがCGの「Saya」ちゃん
女子高校生がモデルで、去年ネットでとても話題になった

制作したのは石川さんご夫妻
 

CGスキルを磨くために個人的に作り始めたのがキッカケ

友香さん:
皮膚1枚だけだと、そこが柔らかいのかどうかとか

皮膚の内部の赤みの表現はどうするのかなどを指示するような
テクスチャーというデータが必要になる

動きをつけると難易度は急激に上がる
解剖学書を参考に緻密に再現した



さらに、女優さんの動きをモーションキャプチャーで解析して取り入れた
見えない部分を再現することで、初めて人間らしく動けるようになる



(だんだん、CGと奈央ちゃんの区別がつかなくなってきた・・・
 そもそも一般的に美人、イケメンと言われる顔ってみんな同じに見えるんだ


石黒:
あのクオリティは凄いと思う
アンドロイドの場合も人間の動きをプログラムしている
漱石だと45の人工筋肉があって、それを動かしながら、
表面的にシリコンの皮膚がどう動くか研究している

残念なのは、CGのような人工筋肉はまだないので、
中身はCGのようにはすぐには作れないかもしれない

腕1本動かすにも、ちょっとずついろんな体全体を動かさないといけない
漱石の場合だと、ある程度のデモを作るのに、1万3000個の動作指令を出している

(なんか、ライバル心をピリピリと感じるのは私だけ?
 ヒトの脳やカラダはもっと複雑 ほんと1つの宇宙だよね



どうすればアンドロイドをより人間の動きに近づけられるか 新たなアプローチ
人工知能を取り付けた機械人間「オルタ」(なぜ大阪? そしてとっても芸術的!

 

小川:
オルタの違う点は、人らしい動きっていうのは、ロボット自身で獲得していけるのか?
「ボトムアップ」のアプローチであること

これまでは、どう動かすかプログラムを組む「トップダウン」のアプローチ


オルタは、自分で自分の動きを学んでいく「ボトムアップ」のアプローチ
いわば赤ちゃんの状態で、動きを指示するプログラムは組まれていない

 

代わりに、5つのセンサーが足元にあり、距離などを認識できる
自分がどう動けば、周りの人間が寄ってくるのか、逆に離れていくのかを学習して、自分の行動を決めていく


共同研究の池上さん(人工知能の開発者)を加えて、オルタの実験が行われた

 

オルタを1週間置きっぱなしにし、目の前を行き交う人々を観察させる

展示前は、意図を感じさせない動きをランダムに続けるだけだった
1週間後、動きに落ち着きが見られるようになった
そのほうがヒトが親しみを覚え近づくことを覚えたからと思われる

 

(今度は楳図さんの『わたしは真悟』みたいになってきた


小川さんは、オルタが自分の手を見て考え事をしているような動きを見てドキっとした

小川:
生物的な動きっていうのが、たまに見られるようになった
ヒトの赤ちゃんも、まず泣いてみるとか、体でできることをやってみて
外の人がどう反応するかで、自分の動きをアップデートさせることを繰り返す
オルタもいっしょだと思う


石黒:
人間の赤ちゃんも、すごくランダムに体をいろいろ動かしている(たしかに
親や周りの人と関わるようになると、だんだん落ち着いて、意味のある動作が残るようになる

センサーももっと進化していくけれども、発達させることより、
僕らは、基本的な人間らしさって何だろうということを考えたい

このオルタはその無意識の動作だけで出来ているようなロボットだけれども
ここまで人間らしさが出て、生命らしさも感じる面白いロボット

竹内:オルタ自身は考えてない?

石黒:
オルタは考えていないけれども、見ていると考えてるのかなと思っちゃう(見てる人の後付けか? でも人工知能だから“考えている”のでは?
そういうことが観察する側に起こる じゃ、考えるってどういうことなんだろう?
そういうことを考えていくのがアンドロイド研究の面白さ



意外なアンドロイドが登場「テレノイド」
 

石黒:
今までより若干気持ち悪いかもしれないですけど 初対面だとそう言う人が多い
耳にマイク、胸にスピーカー、目がカメラになっていて、それを通してヒトと関わる
コミュニケーションの新しいツールとして作ったアンドロイドです

これと同じか
介護にコミュニケーションロボット

石黒:
オペレータが遠隔操作しているので、誰でも小さいコンピュータがあれば喋れる
これだと直接喋るより愛着が湧きやすい
この姿形のほうがたくさん喋れるという人が多い

 


●「テレノイド」の導入を予定している老人ホーム

介護のサポート役として注目し、先入観のない入居者の方々に試してもらった

実例1:
周りと普段あまり話さないおばあちゃん
 
「あきちゃんっていいます」「めんっこだ」→一緒に歌って笑顔も出た

実例2:
普段はすぐに家に帰りたがるおばあちゃん
抱っこしてから、さらに5分間たっぷり話し続けた

 

(それに合わせ操作しているスタッフさんは、普通に介護するのと同じ手間がかかるね


石黒:
とくに高齢者の方に受け入れられています
日本だけでなく、オーストリア、ドイツの高齢者施設で使ってもらっているが、まったく差がない

年齢も性別も分からない、ニュートラルな顔をしているので、情報が足りない
そうすると、人間って足りない情報は、全部ポジティブなイメージで補完する性質を持っているんです
(素晴らしい仕組み!


抱っこすると、ギュッと手に力が入るらしい


テ「チョコレートが大好きで、食べ過ぎちゃったの」

ナオ「たしかに思ったより重いw 可愛い! なんか親戚のコと話しているような感覚になりました」

石黒:
重要なのは、ヒトの存在感を再現するのに、ヒトのすべてを表現する必要はない
この場合、抱っこできる触感と、人間らしい声
この2つがあれば、十分にヒトの存在感を感じることができる
あとは、自由に想像してもらったほうがいい(想像の余白って大事 文学や芸術と同じだ


竹内:
今後は、完璧なアンドロイドを作る方向と、こうしたミニマルな方向と分かれる?

石黒:
両方やってる アンドロイドはヒトを理解する点で非常に重要だし、技術的にも大きな挑戦
そうしていると、テレノイドのように、人間とロボット間の相互作用に重要なものは何かが分かったりして
実用的な研究にもつながる

アンドロイドで基礎研究をどんどん進めながら、そこで得られた知見、知識を使って
より実用的なロボットを作るというのが研究室で持っている方針です


竹内:
科学なのか、哲学か、心理学なのか、社会学なのか 分からなくなりますね



『まぼろしのペンフレンド』眉村卓/著(角川文庫)

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■『まぼろしのペンフレンド』眉村卓/著(角川文庫)
眉村卓/著 カバー/木村光佑(昭和50年初版 昭和57年24版)

「作家別」カテゴリーに追加しました。


[カバー裏のあらすじ]

誰にでもよくある〈へんだな……?〉と思う一瞬。
それが実は、あなたを知らず知らずのうちに、とんでもない事件に引きずり込む前兆であったりするのです。
ある日、中学一年生の明彦に突然舞い込んだ、見知らぬ女の子からの奇妙な手紙――
そこには下手な文章で、“あなたのすべてを詳しく教えて”と書かれ、一万円が同封してあった。
好奇心に駆られた彼は、それがこれから日本の全国を恐怖のどん底に落としいれる事件の前ぶれとも知らずに、返事を出したのだった。
鬼才・眉村卓の描くSFスリラーサスペンス、表題作ほか2篇収録。


タイトルはハッキリと記憶にあって、これも学生時代に読んだと思うのだけれども、
ノートにメモはなかったので、新鮮な気持ちで読むことができた

この表紙も、私の好きな木村さんだが、あの写真をひっかいたようなスタイルとは違うもの

まず、このタイトルからして昭和っぽくて目を惹く
読むと、まだ中学生だからか、こんなにいろいろと怪事件が起きているのに
気のせいだと済ませて、知らない相手に言われるまま自分の写真を送ったりするのは
今では考えられない・・・と思いながら読んでいたけれども

そういえば、LINEやFACEBOOKのやりとりでも
普通に顔写真や住所、行動をそのまま公開して、
本当かどうか分からない情報を信じて、一度も会ったことのない相手を「カレシ」と呼んだりして
今の若いコたちも同じだということに気づいてドキっとした



▼あらすじ(ネタバレ注意

「まぼろしのペンフレンド」

中学生になったばかりの渡辺明彦は、高校生の兄・和彦と同じ部屋を使っている

1年ほど前、明彦は、ある雑誌の文通覧に名前を載せて、
当時から定期的にやりとりしているのは今は数名だったが
ある日、本郷令子という名前で1通の手紙が届いた

「私は大阪に住む中学2年生です 東京のことを知りたいと思いますから
 あなたの学校や家庭やお友だちのことを、できるだけくわしく教えてください
 返事にはかならず同封の封筒を使ってください
 調査費を同封しました。使ってください」

封筒の中には1万円札が入っていて驚き、両親に話すと、父から
「常識外れにも程がある そんなお金はすぐに送り返してしまいなさい」と言われる

イタズラかもしれないし、お金は返して、返事だけ書こう


翌日、小学校からのクラスメートから
「今日もバレーボールの練習? 運動なんかしていたら損だぜ
 今度は高校だろう? みんなすごく勉強しているらしいよ」と言われムッとする明彦

そういえばこの中学には、どうもそんなガリ勉が多いようだ


同じ1年生で卓球部の伊原久美子にぶつかって、彼女のカバンから、
自分が本郷令子からもらったのと同じ、青い封筒が出ているのを見て驚く
聞くと、やはり知らない名前で、内容も同じ

「うちのパパ、銀行に勤めているの
 いろいろ調べたんだけど、どこか感じが違うけど、ニセ札とは断定できないんだって
 私、このあいだ学生コースの懸賞に入ったから、その時の住所でも見たんだと思うわ」

まるで、手当たり次第に文通しようとしているみたいではないか


その後、手紙の返事が来たが、送り返したお金は「名宛人不明」で返ってきた 返事には

「役に立ちます これからももっといろいろ教えてください
 できたらお友だちと撮った写真、あなたの身長やウエスト、バストの寸法なども・・・」

家族で住所を調べてみると、存在しないと分かる


明彦は、久美子の家を訪ねると、彼女は卓球の試合でいなかったが
銀行勤めの父と母が丁寧に応対してくれた 父親は

「銀行員は、ニセモノか本物か手触りでピンとくる
 この紙幣はちょっとおかしいんだが・・・
 科学的に鑑定すると、ちっともおかしくないというわけで・・・
 最近、こうした紙幣がちょくちょく店頭に現れるんですよ
 調べてみると番号が近いんです」


兄「大規模なスパイ団に狙われているんじゃないのかな 組織的に、この辺りを調べ始めているんだ」

明彦「スパイ小説の読みすぎじゃない?」


学校の帰り道、卓球部員の悲鳴を聞いて駆けつけると、
大きな見慣れぬトラックが停まっていて、中から10人ほどの男たちが出てきた
彼らは双生児のように同じ背丈、顔立ちもそっくりだ

明彦は彼らに囲まれて、フラッシュのような光がひらめき、
男たちはまたトラックに乗って去る

兄「それは立体写真じゃないかな」

それから本郷令子から手紙は来なくなった


ある日、帰宅すると、父母が玄関に立っている

父「明彦か?」

母「お父さんが、出張先の大阪で、お前ソックリの子に会ったんだって」


「そこは工場街でね、いろんな工場がひしめいていて、互いに隣りのこともよく知らないんだ
 何気なく、隣りの工場の前を通ったら、そこにお前がいるじゃないか
 ただ似ているなんてものじゃない、そっくりなんだ

 わしは思わず叫んで、工場に飛び込むと、お前ソックリの子は、こちらを見るが早いか逃げ出したんだよ
 わしは追いかけたが、その辺で働いていた男たちがわしを取り押さえた
 その男たちがまた・・・みんな同じ顔なのだ」

ようやく父母は恐怖をおぼえ、兄の空想のような話もウソじゃない気がしてきた


学校で久美子に声をかけると、とても怒っていて

「ゆうべ12時頃、私の団地のあたりをウロウロしていたでしょ? 一体何をしていたのよ!
 パパ、すごく怒っていたわ 気持ちのいい少年だと思っていたのに
 夜中に女の子の家の周りをうろつくとは何事だって」

明彦が弁解する間も与えず、行ってしまう


帰宅すると、本郷令子から返事が来ていた
「明日、東京に出てくるから、迎えに来て欲しい」という

これまで写真も送り、友だち、家族のことも詳しく教えたが、これは勝手すぎる
先方からは何ひとつ自分のことを書いてこないし
だが、謎であるほど面白いとも思ってしまう


明彦はハッキリさせるため、1人で顔も知らない本郷令子に会いに行くと決める

東京駅 18時過ぎ 帽子を深くかぶった男が来て

「渡辺明彦さんですね? 本郷令子さんの使いの者です
 ちょっと事情ができて、本人はあっちで待っているので、どうぞ、こちらへ」

(こんなのにひっかかるなんて危険過ぎるよ まあ、小説だからだけど

黒いクルマが来て、「乗ってください」
明彦は捕まれた手を激しく噛むと、まるで金属を噛んだようだった
そこに兄が体当たりして助けてくれる

「今なら警察に言えば、話を聞いてくれると思うんだ」


2人は帰宅すると、ちょうど明彦ソックリな少年が帰宅するところだった!


「本郷令子は、お前を誘い出すつもりだったんだ!
 お前を捕まえてなんとかし、ニセモノが家族として暮らしはじめる
 そうだ、あいつが2階へ上がるのを待って、お前を中に入れる案はどうだ?
 いいか、本物かどうか分かるように、僕が腕を組んだら、お前は頭を掻くということにしようl」

身を潜めていると、不意に数人の男から「見つけたぞ」と声をかけられる
捕まったら、それで最後だ 玄関を叩いたが間に合わず、逃げ出す明彦

男の指先からアンテナのようなものが伸びた きっと電波で僕の居場所を仲間に教えているんだ
そこに愉快そうに話す男女が来て、明彦は迷子になったフリをして同行してもらい
駅の近くの学校へと走りこむ

宿直室の灯りがついていて、卓球部の部長もしている荒木先生が開けてくれた 事情を話すと

「信じられん だが、君が真っ青な顔をして飛び込んできたのは事実だ 君の家に電話は?」
「ありません」(ない時代か!

学校の周りをあの男たちが歩いている足音がした
「おい! 君たちは何だ」先生が大声を出すと、彼らは逃げて行った

「夜が明けたら、君は警察や先生方と一緒に家に帰るんだ」


まだ半信半疑だった先生だったが、翌日、
「君、ソックリな生徒が登校してくるのを見た 僕は、君の話を全面的に信じるよ」

担任は遅くなるため、教頭に話すとなかなか信じてもらえない
父の会社に電話すると、珍しく休んでいると言われる
学校の自転車を借りて、明彦の家に行くという先生(クルマもない時代か!

そこに兄が来て、腕組みをしている 2人だけの合図を思い出して、頭を掻く明彦
昨日は家族で心配していたという

そこにドアを乱暴に開けて、謎の男たちが乱入してきた
校庭に出ると、2人の明彦が遭遇して、周りの生徒は呆然とする


明彦はトラックに乗せられ、パトカーが来てホッとしたのも束の間
辺りに振動が起こり、キイーンとした音がして、物音がすべて消えたと思うと
周りは青田の場所に着いた

どこかの工場の構内のようだ ブロックづくりの構築物があり
そのエレベーターに乗ると閃光が走り、すごい爆音の末、別の部屋に着く


そこには工場のような建物がひしめきあっていて、
働いている何百人の連中は、どれも同じ体格、顔立ちの男たちだった
これは、まるでロボットの都市ではないか
量産された人間まがいの連中が働く工場群ではないか

そこに伊原久美子を見つけて声をかけると反応がない

「あれは本当の伊原久美子さんではありません アンドロイドです」

明彦より1、2つ上くらいの、目の覚めるような美しい顔立ちの少女がいた

「私、本郷令子と言います 私は侵略者ではありません
 私はオリジナル・アンドロイドで、仕上げるのに時間がかかり、東京に会う時間に間に合いませんでした」


明彦は「訓練所」に連れていかれ、抵抗すれば「原子分解銃」で消されると言われる
「それが、私たちのご主人の考え方なのです」


「訓練所」は、明彦の家ソックリの模型があり、懐かしさで泣きそうになるのを堪える
明彦が「止めろ!」と令子を突き飛ばすと「あなたは私を・・・憎んでいるんですね なぜです?」
その人間らしい表情に明彦は戸惑うが、「ご主人とやらに会わせろ」と交渉すると空から声が聞こえる

「シツモンヲ マツ ワタシハ ウラノ ウチュウカラ アクウカン(亜空間)ヲトオッテ ヤッテキタ
 ワタシハ ユウキセイメイ(有機生命)ノアトカラ ハッテンシテキタ ムキセイメイ(無機生命)
 ジンコウズノウ(人工頭脳)トヨンデイルモノヨリ ハルカニ ハッタツシタセイブツダ
 チキュウモ コノウチュウモ ムキセイメイノモノニナルノダ」

令子
「あなたは、ここで暮らし、私はあなたの言動を観察して記録します
 ぜんぜん協力しない時は、他の人間を連れてきて、あなたは処分します
 私は普通のロボットにない奉仕用の感情回路を持っています
 だから、私を憎まずに協力してください」


毎日、単調な繰り返しに飽きてきた明彦は「もうたくさんだ あっちへ行け!」
「使命を果たすのは喜びのはずなのに・・・私には人間というものが分からない」


数日もすると令子は
「やっと人間の気持ちが掴めてきた気がするの
 人間にとって生きているということは、それだけで喜びなのね」

明彦は、ハッとした 令子は、次第に人間的な感情を持ち始めたのではなかろうか
令子を利用して、僕は逃げ出せるかもしれない


令子は明彦が工場の外に出るのを許し始めた
そこで伊原久美子と再会 「渡辺さん、助けて!」

令子「あなたは、あちらで処分されることになっています」

明彦
「待ってくれ 男の子と女の子は、ものの考え方も行動もまるで違うんだよ
 あなたは普通の女の子として通用するとは思えない
 だから、もっと人間の女の子のことを学んだほうがいいんじゃないだろうか
 使命を達成するつもりなら、それくらいの用心をしなくちゃ」と言って納得させる

久美子は、2人が共謀しているのではと疑う「この女の仲間だったのね!


あれから久美子とは別々にされ、令子に尋ねると、なぜか不機嫌な口ぶりになる
「あの人間は仕事に協力しないのよ あなたに会いさえすれば協力できるかもしれないと言うのよ」

久美子は自分の立場をさとって、明彦と会うチャンスを作ろうとしているのだ

令子「あなたは、私のコントロールのもとになければガマンできない・・・なぜかしら」

明彦は驚く 恐らくご主人は、令子をあまりに人間そっくりに作り過ぎたのだ


久美子は、急ごしらえの粗末な家のセットにいた
「ああしろ、こうしろって、機械人形のくせにうるさいわね!
 あなたみたいな出来損ないは、あっちへ行っててよ!」

令子
「この会見はムダだわ やはりすぐに処分しなければなりません
 私は必要とあればいつでも本来の体力にかえれるのよ」

途端に令子の瞳はギラギラ光り、美少女はたちまち、固く冷たい表情になった
2人はあてもなくセットの中に逃げた


その時、地震にしては奇妙な震動が起きて、大勢のロボットたちも立っているのが精一杯だった

令子「そんなはずはないわ 亜空間が崩れるなんて」
  ここの置換エネルギー維持装置が破壊されたら、すべてが木っ端微塵になってしまう」

久美子「早く、今のうちに逃げるのよ!」

叩きつけるような衝撃で、明彦は倒れてくる建物の柱をよけきれず観念すると
令子が飛び込んで助け、令子の片腕は導線が垂れ下がり、残骸になってしまう

「私は、あなたが死ぬのに耐えられなかった・・・
 ここと地球空間を切り離すほかに助かる道はないわ
 私たちは地球侵略に失敗した でも・・・なんだか私はそれで良かった気がする なぜかしら」

「一緒に逃げよう」

「いいえ、私はアンドロイドで人間ではない 私しか空間を切り離せない 残らなければならない
 行きなさい! (久美子にも)あなたもいっしょに逃げなさい さようなら・・・」

最初に連れられてきたエレベーターのようなものに乗り、振動が終わって外に出ると
警官、父母、兄も泣き笑いして走ってくる

警官らは、ブロックの建築物を叩き壊している



兄たちの話だと、トラックは、まるで魔法のように目の前から消えたという
久美子も入れ替わっていると母親も気づき、すぐに警察に言い、
父の話から工場を見張っていると、トラックが入るのを見た

そこでロボットと撃ち合いが始まり、人が入れそうな所を全部壊したが2人は見つからなかった
明彦たちが出てきてから、構築物は破壊されたが、その中は空っぽだった
それでも一応、事件は終わったことにされた

マスコミは騒いだが、忙しい現代に暮らす人々が、いつまでも1つのニュースに捉われているわけがない
亜空間とか、耳慣れない単語の記事を熱心に読む人も、それほどたくさんはいないのだ
やがて、人々の心から事件は忘れられ、他のニュースに関心が移ってしまった

が、直接の関係者にとっては、心に傷が残った


区の体育大会の日 明彦はあの亜空間の夢を見て呆然としていた
セットの中で、令子はひどく親切で、脱出しなければと思いながらも
どうしても逃げる気になれない 令子が姉のような感じなのだ
目が覚めると、よかったというより、何かを失った気になったほどだ


「お前、このごろ、時々ぼんやりしてるぞ
 たしかにあれは、実に巧妙な侵略のやり方だった
 もう少し事態が進めば、どんどんアンドロイドに置き換えられただろう
 それこそ、友情や愛情なんて、ひとかけらもない世界になったに違いないんだ

 つまり、アンドロイドと人間は、いっしょに存在できなかった 違うか?
 人間のお前は残った それは、本郷令子がそう望んだからじゃなかったのか?」

そうかもしれない いつかは忘れなければならないんだ

階下から、母と明るく話す久美子の笑い声が聞こえてきた




「テスト」

文芸部部長・村尾良作は、みんなが勉強に忙しく、原稿が2週間も遅れていることに激怒すると
部員の小田三千代は

「みんな努力してるわ 私たちは、あなたと違うの
 あなたのように文芸のためになにもかも注ぎ込むことはできないのよ」

「君は、僕とは違うさ! 優等生で、クラスの人気者で・・・」

「あなたは逃げているのよ! そんなに一生懸命に文芸に打ち込むのは
 毎日の生活から逃避しているのよ 文芸に打ち込むことで、自分を誤魔化しているのよ」

「馬鹿な!」(また出ました


劣等感 そう、それを彼は、創作につぎこむほかなかった
その結果、ますます劣等感を強めることになる


帰り道で、クルマが停まり、背の高い男が出てきた
どことなく異質で、ひどく弾力のある感じ 何者だろう

「我々は、君の作品を拝見した 非常に優れていると思う
 ともかく一緒に来てくれないか その才能を活用してもらいたいのだよ」

普段なら見知らぬ人についていく良作ではないが、三千代との口論や
もしかして、彼はどこかの編集者かもしれないと思い、ついていく

クルマも異様で、複雑な操縦盤がある
抵抗した時は、揮発性の臭いとともに意識がうすれていった


気づくと、3人の人間がいた
2人の男と1人の女性 彼女は、瞳、眉、髪も濃いグリーンだった

胸に変な箱のようなものがついていて、互いの言葉が翻訳されている
「それは翻訳ボックスなのだ ここは、君の世界とは、別の宇宙に属している」

良作は、とにかく逃げ出すと、林に入りこんだ
銀色のロボットが彼のそばに来た

「コノ林ハ、散歩と思索ノタメノモノデス
 今アナタガシテイル行為ヲヤリタケレバ、建物ノ中カ
 花園ノホウヘイッテクダサイ」


林がだしぬけに終わり、花園に入ると、歌声が聞こえてきた 人間だ!

「あなたも、貴族なの?
「あなたは、何を教えてくれるの?」

と言いながら、良作を取り巻く

1人が歌いはじめ、はっきり言えば音痴に近いが、本当に心から楽しんでいる


そこに小さな円盤が降下してきた 「先生だ!
さっきの緑色の女性が出てくる

「あなたは、テストにすべったのよ
 この世界は理想郷なの だったというべきかしら
 文明が頂点に達して、人間は働く必要がなくなった
 仕事はみんな、ロボットや自動機械がやり、みんな遊んで暮らすだけの毎日になったのよ

 でも、それが何百年と経つうちに、人はだんだんと考えないようになった
 自分の次元から、他の次元に移れる装置を発明した人が
 偶然、この世界を発見して、もとのレヴェルに戻そうと考えたの

 ここの住民を指導できる人間を、いろんな次元から集めてきて、今じゃ大規模にスカウトが行われているのよ
 ここの傷みかかった機械を修理し、人々を指導する知識と才能をもつ人が必要なの

 たしかにあなたには才能があると思えた
 でも、思考の方法を分析すると、ひどくアンバランスで、その上に才能が築かれているので
 ここでの毎日の生活に満足してしまうと、消えてしまう恐れがある
 手遅れにならないうちに、あなたを元の世界に返すことになったの」

最初の男は「僕は、何千人といる次元間スカウトの中でも、エキスパートのほうなんだが ほんとうに悪かった」


良作は、丸一日行方不明になっている状態だから、適当に誤魔化してくれと言われ、もとの場所に戻された
クルマは音もなく消え失せる

・・・彼女の言ったことが本当ならば、僕は、嫌でもどちらかを選ばなければならないことになるのではないか?
今のように、文芸のためになにもかも投げ捨てて生きていくか、
普通の学生のように予習復習をして、平凡だが、満足した生涯を送るか

どうせ、そのうちに選択しなければならないのだ
このままいけば、どちらになるのかも分かっていただけに、すぐには決断する気になれないのだった

(すべてロボットに仕事をさせられるようになれば、ヒトは好きな仕事、創造的なことや
 他の星の生物を助けたりするような奉仕や研究を始めると思うけどなあ
 それに、すべてを忘れて歌ったり、踊ったりすることが単純に退行だろうか?
 たしかに老朽化する機械のメンテは必要だけど・・・



「時間戦士」

タキタのパトロール機は全速を出していた
住民は誰も残っていないはずだが、念のためチェックしている

「ザグバンダ」が現れる以前の生活が、今となれば、なんとちっぽけなことに齷齪して、
平和だったか、不思議に思えるような象徴的な無数のドア

「ザグバンダ」は刻々とこの都市に接近している

ドームに覆われて、外と隔てられ、24時間止まることのない大都市
1回で20万人以上収容できる特設広場から、跳時装置に乗り込み、人々は逃げた

400隻の跳時戦闘船は、一見シンプルな円盤状だが、実は科学技術の結晶だった
「ザグバンダは、ついにフジ市に到達した模様です」

この船の最年少は15歳 タキタは2つ年上なのに、体が震えだした
早期に戦闘要員を志願したおかげで、5ヶ月も訓練を受けたのに・・・

船長「到達時点は100年後 激しいショックを覚悟してもらいたい」


すべては「都市」のせいだった
人口集中と、大人口ゆえに、さらに多くの人間を呼び寄せ続け
ほんとうの空はなく、全体がドームに覆われ、暴風雨や、寒さ暑さから解放された
仕事は自動機械に代行され、世界のほとんどの人口が、20数個の巨大都市に吸収された

ザグバンダが現れ始めたのはその頃だ

物好きな探検者が、野性に還りつつある森の中で、奇妙な生物を目撃したのが最初だ
人間のようだが、それは宇宙服のようなもので身を包んでいるに違いないと分かった
彼らが都市の周りをうろつくようになるまで、その後2ヶ月もかからなかった

彼らは、都市の外に出たがらない人間の習性を熟知していて、大量のロボットで都市を破壊しはじめた
次々と都市が完全破壊される間、必死に対策を考えたが、敵の科学力はヒトのレヴェルをはるかに超えている

ついに、未来への逃亡、移住案が出された
それは技術としてはまだ不完全だった 過去へ逆行する方法は解明されていなかったのだ

人々は、装置の限界である3000年先に飛び立つため、戦闘部隊が編成された
タキタらは、各都市ごとに編成された、人類最初の時間戦士だった

船長のクリハラ「我々は時間とともに必然的に空間移動をともない、アメリカ大陸を目指すことになっている」


タキタは、いつでも船の本体から離れて飛行できる小型機のある席に座る
反射神経を買われて、この偵察機を任された


とてつもないショック後、立体テレビでしか見たことのない海が、スクリーンいっぱいに広がっていた

船長「半径50km内を調べてみてくれ」


タキタが偵察機で飛び立って、しばらくして物体探知装置が短く鳴った
所定コースの、母船から一番遠い地点に到達した

「こちら偵察機、ただいまから戻ります」

応答がない 母船はどこかに消えてしまっていた


タキタは生まれて初めての孤独感を経験した
人口が密集した都市に育ち、過密に慣れ、過密でなければ落ち着かない彼にとって
それは、形容しがたい恐怖だった

彼は針路をアメリカ大陸にとった そこで母船と会えるのではないか
単独で跳時力を持たない偵察機は、ここに置き去りにされてしまう

また探知装置が鳴った 銀色の卵形をした未知の飛行体が4つ接近してきた
記憶にない形ということは、ザグバンダだと意味している
タキタは逃げるが、相手の機はタキタのよりずっと大きなスピードを出すことができた


目の前に巨大ドームが見えた
都市に人がいなくても、まだ放棄されて100年にしかならない
なんとか彼1人くらい養う施設は残っているかもしれない

ザグバンダが充満していたら、与えられた使命どおり、1人でも多くやっつけて
未来に跳んだ人々の安全を祈り、最後まで戦って死ぬだけだ


機を降りると、下は草だった
訓練の際に、何度か都市の外を歩かされたが、この感触はいまだ好きになれなかった
ここには都市の生物館で飼われているのではない野生の生物がいるにちがいない

悲鳴をあげて膝をついた 風だった
彼は大声をあげて笑い出した これが時間戦士なのか?


進行方向から明るい笑い声が響いてきた
5、6歳の少女たちが光をまとい、飛んでいるのが見えた
銃を構えたが、これほど美しい存在を傷つける気になれなかった

1人の少女が、軽く手をあげて、外殻のほうへ振ってみせた ついてこいということらしい
ドームへの巨大な連絡口に着く

都市は生きているのだ! そればかりではない そこには人々が忙しく行き来していた
そうか! この都市は、ザグバンダに征服され、人間は奴隷にされているのだ
ザグバンダが人のかたちになっているのだ 頭上の少女たちもその一味なのだ!

「そんな恰好をしていても騙されないぞ!」

超音波銃を撃つと、少女を包む微光がかすかに揺らいだだけだった
「助けてくれ!」と叫んでも、人々はだれも見ようともしない
少女たちだけでなく、2、3人の男が長い棒をもって追いかけてくる

「なんとか言え!」

彼は、1人の胸をつくと、相手はバランスを崩し、そのままベルトの外に倒れて叩きつけられたが
ジャンと金属音がした ロボットだったのだ

市民の全員がロボット? この巨大都市にいる人間はタキタ一人なのだ
もう心の平衡さえ失っていたが、細い路地に逃げ込む
後ろを見ると、ザグバンダらは一定の距離をおいてついてくるだけである
その顔に緊張はなく柔和で、少女にいたってはゲームを楽しんでいるような表情だ

「古代人よ もう抵抗はやめなさい」

タキタは少女に抱えられ、光のベールが包み込むのを感じていた


意識が戻ると、何かがやわらかく彼の筋肉をもみほぐしている
音楽も聴こえ、とても気持ちがいい
周りは一面にまぶしいミルク色で、体はその中に漂っている

ここに未練はあったが、なんとか脱出しなければならない
そう考えると、重さがもどり地上に立った

人工の光ではない、生の太陽光線が彼を包んだ
足元は草が一面に生える恐ろしく広い草原だった

「元気を取り戻したかね?」

その時に気づいたが、タキタは素っ裸だった
男は自分たちと同じ半透明の服とベルトを投げてよこした

「古代人は、他人に裸を見られると恥ずかしがる習慣があったと聞いていたが事実だったんだな
 君も飛ぶんだ 飛ぼうと思えば、ベルトの重力コントロール装置が思考と同調して浮き上がる

 さあ、行こう これから君がどうするか、そのためのデータを君に与えるのだ
 このレジャーゾーンにあるデータ供与機は小型だが、けっこう役に立っている」


3本の脚に支えられた金色の巨大な球体の中にいくつも穴があいていて、人々が出入りしている

「穴に入って、イスに座れば、君の思考は自動的に捉えられ、それに対するデータが与えられる
 尋ねたいだけ尋ねて、これからどうするか、考えればいい
 君のようなケースは、ほかにいくつもあるんだ」


席に座ると“質問を待つ”と頭に直接話しかけられる
タキタは質問を浴びせ続けた

“まず最初に、ザグバンダという侵略者は存在しない
 あなたがそう呼ぶのは、もとの時代より2万年未来の人類だ
 都市を破壊するのにロボットを使ったのだ”

“なぜ未来の人類がそんなことをしたのだ?”

“1つは、あなたがたが、過去に侵略者から逃れようと3000年の跳時をした記録があったため
 もう1つは、都市という温室でしか生きられなくなった人類に、もう一度活力を与えるため”

“そんなにしてまで僕らを追い出した未来人類は、この3000年どうしているんだ?”

“レジャー用に使っている 彼らにとってその3000年は休暇を過ごす時域なのだ
 彼らは、あらゆる時域を自動パトロールさせて、ここの平和を守っている
 旧型のタイムマシンがこの時域に入ると、あなた方の3000年先へ跳べるよう自動的に送っている”


真相を知らされて、すでに1週間が経っていた


「君は、このレジャーゾーンで思いのまま遊び暮らして一生を送ることもできる
 あの体力回復用装置を常用すれば寿命もうんと延びるしね

 でなければ、我々の本来の世界、君たちの時代から2万年先で暮らすこともできる
 忙しいが活気に満ちた時代だ

 もっと先の時代でもいい 人類が宇宙の広い範囲を征服した頃でもいい」

「僕の気持ちはもう決まっています
 他の、僕と同じケースの人々がどう決断したかは知りませんが
 僕は仲間のもとへ戻ります つまり、僕たちの未来の目的の時点です」

「なぜだ? すべてをやり直すんだぞ 辛い時代だ 後悔するに決まっている」

「たぶん辛いでしょう でも、いいんです
 ここは快適で素晴らしいと思います
 しかし、僕はやはり、仲間と一緒に苦しみながら、立て直すほうを選びたいんです」

男は傷つけられた表情になり、少女たちもザワザワしはじめた
男の次の言葉を聞いた時、タキタは、この放浪を通じて最初の勝利感を味わった

「わからない なぜ、こんないい時代に背を向けて、苦しい時代に帰ろうとするのだ?
 しかも、1人の例外もないのは、どういうわけなのだ?」

タキタは微笑し、口の中で言った
「それはたぶん、ほんとうの人間とは、そういうものだからですよ」

(私なら、理想郷みたいなところにずっといたいな 新しい友だちも出来るかもしれないし
 でも、大勢の人間ロボットは要るの? 未来人のために働くなら、別に無表情な人型でなくてもいいだろうに



【真鍋博解説 内容抜粋メモ】

(眉村氏との電話の会話形式で書かれている これはすべて事実なのだろうか? 解説用の架空の電話か?

眉村氏は、東京にいる時はいつもヒルトップホテルに1泊する
月火は東京、水木は大阪、金土は神戸
東京では週刊誌、金土はラジオとテレビに出演、という多忙さ

ラジオでは、毎週4~5枚の原稿を書いて読む
番組内でテーマを出されて、次週までに書くという企画

「この間、小川宏ショーに出てたでしょう 眉村さんのお喋りには感心しました」

「書くと読むのは大違いですね まあ、いろいろ実験してるんです
 僕は感覚をできるだけオープンにしたい
 テレビもラジオ、週刊誌も、僕にはリズムなんです」

『まぼろしのペンフレンド』の解説を引き受けたが、困っている旨を伝えると
「よろしくお願いします」と上手くかわされてしまう

「うちにも高一の子どもがいまして、
“この本売れるよ 翻訳してアメリカかイギリスで出したらいい
 日本ではフランケンシュタインやドラキュラをお化けみたいに怖がるが
 向こうでは、同じ人間、ゴーストを怖がる”なんて言うんですよ

 何が怖いって、自分と同じ人間がいるなんて一番怖いよなあ」

「これからも若者を対象にした作品書きますよ そしてリズムをバイバイします」

電話を切ってから、妻と話す解説者

妻「今のほんとの眉村さん? ひょっとすると眉村さんのロボットじゃない?」

解説者
「眉村さんが録画のテレビを見ながら原稿を書いていたとしたら、テレビの眉村さんがロボットだよ
 DJの声もロボット 留守番電話の声も、、、
 考えてみると、今の生活は知らず知らずのうちにロボット性を帯びているよ」

(なるほど ほんとにそうかも


40代の目、メンテ@あさイチ

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40代の目、メンテ@あさイチ

専門家ゲスト:梶田雅義さん(眼科専門医)、大野京子さん(東京医科歯科大学 教授 眼科専門医)、藤裕美さん(眼鏡スタイリスト)
ゲスト:持田香織さん、鈴木浩介さん
リポーター:比留木剛史アナウンサー

目の話題ということで、それぞれ自前のメガネで登場して新鮮
 

アナ:40代後半にもなると、老眼の症状はみんな出てもおかしくない

(私も、もともとアレルギー体質からの痒みから、花粉症の痒みやら
 パソコンの仕事を始めてからは、視力が落ちて、疲れ、ドライアイなどなど数えあげたらキリがない

 父も、父の母も、緑内障&白内障の手術をしたけれども治らないみたいだし
 いろんな情報がまとめてあって、また勉強になった


「目は全身の窓」だって


●「斜位」

・病気ではなく生まれつきのもの

・日本人の8割/驚

・視線をまっすぐにするために目の周りの筋肉を使う 年齢とともに負担になり、
 目の疲れ、肩こり、頭痛、眉間の皺といった症状として現れることがある

・「斜視」とは違う
「斜視」は両方の視線が前に向かないこと


近視のさつきさん(47)の例:
全体的に白っぽくなったり、遠くが見えづらい
ピントが合うまで時間がかかる
パソコンなどで目を酷使した後は、首まわり、肩はしょっちゅう凝っている


眼科専門医・梶田さんに診てもらう

不調の原因1:老眼

(コンタクト買う前の検査でコレやるけど、老眼の検査だったの?驚


不調の原因2:「外斜位」
 

覆いを外した時に、少し外を向いていたことから「外斜位」と診断された

 

梶田さん:
「外斜位」は疲れの原因になります
内側の筋肉を引っ張るので、眉間に痛みが出てくる
眉間にシワを寄せて見ている人の多くは「外斜位」が多い
若い時は全然、支障はないが、年齢とともに寄せるのが辛くなってくる

今のコンタクトレンズでパソコン作業をするのは無理がある


斜位」の種類とメカニズム(柴さんが可愛い 目の検査全部これにしてくれないかな



(私も本読む時、スマホ見る時も、片方の“効き目”で読んでる/驚

なにかを見る時、片方は違う方向を向いているため、
目の筋肉を前に向けるよう頑張りつづけて疲れる

 



梶田さん:
影響がなければ、そのままでもいいが
遠近両用の「プリズムレンズ」のメガネを使って、目を寄せるのを助けるとよい



●「プリズムレンズ」


光の屈折を利用して、その人のズレを調節する
 

1枚あたりプラス3000円ほど
コンタクトで「プリズムレンズ」はない

「斜位」は両目のバランス
脳はズレを認識する前に筋肉で調節している
みんなメガネのせいと勘違いしてしまう



近視メガネを使用するヨウコさん(44)の例:
メガネをかけていると目の違和感というか、外したい感じになる
鼻パッドのところが押さえつけられている感じがして、
どうしてもメガネを外してしまうことが多い

彼女も「斜位」と診断された

梶田さん:
このままハッキリ見えるとモノが2つに見えてしまう
そうならないために、目をぐっと寄せて見ないといけない
だからメガネを外すとラクと思う

 




●遠視


“正視の目に比べ奥行きが短いため、遠くを見るときも近くを見るときも
 常に水晶体の厚みを変えてピントを合わせています。
 老眼になると、水晶体によるピント調節が出来なくなるため、遠くも近くも見えにくくなる”


「遠視」は、遠くが見えると思っている人が多いが
実は、遠くも近くもピントが合っていない状態



若い頃は視力2.0だったのに、急に視力が衰えたアサミさん(47)の例:
「急坂を真っ逆さまみたいな感じで、すごい速いスピードできました」

大好きなミュージカルを観る時も目に異変を感じる

「だんだんぼやけた舞台になってきて、後ろの席だと、ダンサーのお顔が見えない スマホも見づらい」

眼科で「遠視」と診断された


<「遠視」のメカニズム>

遠くのリンゴを見ようとすると、遠視の目は縦長なため、ピントがズレる



 



筋肉に負担がかかる 近くを見る時も同様

そこに「老眼」が加わると・・・

水晶体が固くなり、筋肉でピントを合わせるのが難しくなる





●近視+老眼(1~3割いると言われる

「近視」
・目は横幅がある


・メガネを外すと近くは見える

・老眼が加わると近くも遠くもぼやける

・今まで視力がよかった分、コンタクトにしようとすると慣れるまで時間がかかる人もいる


ニュースの前にFAXが来て、
「目のせいなのか、イノッチが星野源さんに見えます」

「え、どゆこと!? オレが? 星野源です」爆×5000


源くんファンの有働さんがすかさず
「全然違う 目のせいなのか、センスなのか分からないけど」てツッコミも爆


<ニュース明けのFAX>

Q:片方だけ近視で、コンタクトをつけると目眩や吐き気がする

A:
もう片方が遠視だと思うので、そちらに合わせてめがねを選ぶとよい
ダメなら眼科で処方箋をもらってください




●緑内障予備軍~「視神経乳頭陥凹拡大」
 
乳頭と呼ばれる部分が拡大する


「視神経乳頭陥凹拡大」

・視野が欠けてきて、失明に至ることもある病気/怖

周辺から欠けてくる とくに上からだと、ヒトは顔を上に向けてしまうため気づけない

・40歳以上で、推定400万人の患者がいる

・初期の段階では自覚症状がないため気付かない 検査を受けることが重要

・人間ドックで見つかる人が多い

・健康診断の時に書かれていても、意味が分からず放っておくしまう人が多い

・外科手術をしても完全に治すのは難しい 早期の診断で進行を遅らせること
 普段の生活で気をつけることもない

・治療法は日々進歩している 生涯見やすい状態にするのが目的


<検査方法>

視野が欠けてくる前にやるのがよい

1.眼底検査
これで異常が見つかったら「視野検査」へ

2.視野検査
中央の点を見つめながら、周辺に現れる光を認識したら手元のボタンを押す
 



検査の所要時間は約30分ほど



●「OCT」
緑内障をより早期に発見できる検査
ほかにも、糖尿病なども見つけられる




似合う眼鏡の選び方

ポイント1:目とのバランス
 

理想的なバランスはレンズの真ん中に黒目があること
真ん中よりも内側に黒目あると、目の位置が寄って見える

藤裕美さん(眼鏡スタイリスト):
サイズ感、バランスが合っていれば、ほとんどのメガネが基本は似合います


“鼻”は変えられる

藤さん:
鼻の高さが合わず、メガネがズレてしまう メガネの鼻の形状は変えられます
数千円プラスで鼻に合わせてカスタマイズできる 店によっては無料

後付けでも全然、工作した感じはない
「1回、全部キレイに削って、パーツを付けています」

 




鼻あての交換用パーツの種類


ポイント:好みと違うものもかけてみる

藤さん:
本当にメガネで印象が変わるので、最初はいろいろ試してみるといい
「このメガネをかけたら、どういう職業に見えるかしら?」とか
「絶対これは買わない」と思うものも、かけるのはタダですから


スタジオには、藤さんがみんなに似合うのではとチョイスしたメガネが用意され
それぞれ気になるメガネをかけてみた

これはデザインではなく、「ホールド感」を高めたもの
 

 


<注意点>

メガネを外す時は、両手で外す 片手で外していると、ツルの部分が歪んで、ズレやすくなる
メンテナンスは無料 買った店でなくてもやってもらえる




<FAX>

Q:私は、時々、白い点々が見えることがあります 斜位と「飛蚊症(ヒブンショウ)」は同じ?

A:
違う
「網膜はく離」など、真ん中に点があると気づくが、他にあると気づかないことも多い
でも、どこかには黒い点がある これはなくならない
一時的で消えるなら問題ない

(私も時々、白い光の細かい点が目の前いっぱいになったり、端っこに見えたりすることがあるなあ




専門家:
夜間に突然というのは、初期の「白内障」の可能性がある
「白内障」は、白髪と同じで誰でもなりうる


Q:進行を遅らせることは可能?


 

Q:白く光るものが見える




楳図かずおさん×中山うりちゃん@シャキーン!

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前回のうりちゃん出演回を見逃してしまい、
楳図さんも出るとのことで、いつもの『ZIP!』の予録をやめて、こっちを録画したv

朝7時~10分間で初見の番組


クイズやじゃんけん勝負・・・と思いきや、いきなり「グワシ!」出た





「みなさん、おはようございます 漫画家の楳図かずおでぇええええええす!」

ものすごいハイテンションで登場v
さり気な~く右端に座っているうりちゃん

 

フシギな歌詞に合わせて、その場で描く、ライヴドローイングなのか?!

カワイイ絵が描けたほうが勝ち

楳図さん:ええ~怖い絵は得意だけど~

最初のフレーズからして楳図さん有利に思われるがw

♪炎が渦になっていく~
 ギザギザ模様の トンネルだ
 コウモリのように 牙が生え
 昆布がゆらゆら ゆれている
 あーっというまに ホニャラララー
 あーっというまに ホニャラララー

ものすごいシュールな歌詞だな




楳図さん:難しかったあ~

(なにやら妖怪のような絵の楳図さん
 ついつい細かく描きたくなるのをガマンしてる感じだった

めいちゃん作


楳図さん:もしかして、僕の顔かと思った


楳図さん作「僕は、昆布が相撲をとっているところ」


ジュモクさん:なるほどー 今どんどん描いちゃってるしねえ

楳図さん:いっぱい描いちゃった(て、楳図さん自身が可愛い

ネコッパチ:難しい判定だけれども、やっぱりここは楳図先生ではないでしょうか

楳図さん:えー、もうメイちゃんにあげてくださいよー

ネコッパチ:どうでした?

楳図さん:あ、楽しかったです 昆布になった気持ちでした


次のコーナーにも参加してもらうことに




 

「わなげ下水道」は、輪投げを赤い棒に入れて、その重さで水がジャーっと流れるんだって
「楽しみながら水を流すことが出来るよ」(ふーん、楽しそう♪

楳図さん:

あつひとくんの絵はすごく文学的で意味が深くて素晴らしいです
水道管が宇宙人に見えました(見える!



<シャキーンミュージック>

 

♪こころね/May
きゃりーぱみゅぱみゅのような雰囲気と曲と振り付け
ちゃんとMVのように作り上げられているのがすごいな



<月曜日の男シアター>



♪THE FOOL ON THE HILL/THE BEATLES が流れて、2人の男性の芝居
2人のサラリーマン風の男が、会社の屋上で弁当を食べた後
1人が眠いから「ちょっと眠るから、後で起こしてくれ」と言い
「明るいとまぶしい でも、まぶたを閉じるとまぶしくない」
「ほんとだ 先輩、今日も生きてますね」

2人は同時に眠ってしまう


ちゃんとスカイツリーの見える場所で撮ったのか?


楳図さんは、後のコーナーには出なかったけど、うりちゃんとの共演は貴重
これは、2回目だから、まだまだ不定期につづくのでは? 期待大v
毎回、生楳図さんに会えるうりちゃんがうらやま~




topics~勝手にしやがれ、オダギリジョー出演の新作MVを公開 ほか

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勝手にしやがれ、オダギリジョー出演の新作MVを公開
このMVは、前回オダギリジョーさんが出演したのを超えるかっちょよさ!
武藤さんの美術や演劇の観念と、オダジョーの芝居が見事にマッチしてる

勝手にしやがれ - Taxi Song (MV)









武藤昭平一人ワンマンツアーでは、♪Moonage Daydream/David Bowie も歌った動画がインスタにアップされてた


アレンジがかっちょいい この曲好きなんだよな 今聴くとちょっと切なくなった


エレカシ 集印ハンコ
エレファントカシマシ初の47都道府県ツアーで、なにやらその土地、土地でデザインの違うハンコを押してもらえるのかな?





集印帳もあるのか/驚 四国の八十八か所霊場巡りみたいw



方久さんとみね子の2ショット@インスタ


大河ドラマ『直虎』と、朝ドラ『ひよっこ』の収録スタジオが隣り同士だとか/驚
方久さんのデニムのオーバーオールってあり得ないww


ナダル全仏10度目V「ここでの感動表現できない」


“スタン・バブリンカ(スイス)を6-2、6-3、6-1のストレートで下し、3年ぶり大会史上最多となる10度目の優勝を飾った。
 4大大会でナダルは15度目の優勝。ピート・サンプラス(米国)を抜いて単独2位となった(1位はロジャー・フェデラーの18勝)。

 試合後、「赤土の王者」ナダルは「全仏での10回目の優勝は特別な気持ちで、
 ローランギャロスで応援してきてくれたファンに感謝するばかりです。
 今は感動ばかりで言葉が見つかりません。フランス語(スピーチ)で苦戦していますがご勘弁を。

 (今日は)本当にありがとう。どのグランドスラムでも、ベストを尽くしているが、
 ここで体験する感動は、なかなか言葉で表現する事ができません。
 (ローランギャロスのセンターコートに入場したときからの興奮は他の大会と違う?)それがあるからこそ優勝したときの達成感がある。
 一番好きな大会で応援してくれてありがとう」とシルバーに輝く優勝杯を力強く抱きかかえ、会心の笑顔を浮かべていた。”

あんなにマレーを苦戦させたワウリンカが、ナダルにはストレート負けって、本当に分からないものだな

優勝カップを抱きしめる写真で、そのはかり知れない喜びが伝わる
優勝スピーチの中には、彼の温かい人柄がうかがえるし
本当におめでとう!

激戦を交わしたマレーとワウリンカの2ショットもインスタで発見v


来月はウィンブルドン 芝の香りが待ち遠しい




追。

カールがなくなっても、生きていけるかもしれないと気づきましたv

 



『泣いたら死がくる』 眉村卓/著(角川文庫)

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■『泣いたら死がくる』眉村卓/著(角川文庫)
眉村卓/著 カバー/木村光佑、本文イラスト/谷俊彦(昭和56年初版 昭和58年5版)

「作家別」カテゴリーに追加しました。


この表紙もイイ タイトルもキャッチー
イラストもたくさん入っていて嬉しい

読んでいると、所々に学生時代に読んだ時の記憶のかすかな片鱗が漂うのを感じたけれども
やっぱり新鮮な気持ちで、読み始めたら止まらない面白さ


[カバー裏のあらすじ]

暗黒連合──それは全世界をはじめ、月世界や火星にまでも根を張り、果ては、全ての征服を企む、強大なギャング組織であった。
そして今、警視庁秘密捜査官の太刀川丈一は、暗黒連合の下っぱに化けて、その本拠をつきとめる指令を受けた。
以前、両親をやつらのために殺された丈一は、復讐のために命を賭ける!
未来警察の捜査員が活躍する、SEハードボイルド・アクションの傑作!
他に「アンドロイドをつくるロボット技師」など収録。



▼あらすじ(ネタバレ注意

「泣いたら死がくる」

超音波メスで皮膚を剥がし、人工皮膚移植をし、顔に丹念に貼り付けられてゆく

太刀川丈一(JS一二八号)は、暗黒連合の下っ端・中村国夫ソックリになった
我々は、全世界、月、火星にも根を張るギャング組織をぶっ潰さねばならない
丈一にとって最初の仕事だった

室井チーフ

「どんなことがあっても同情心を起こしたりしてはいけない
 泣いたら死がくる それが、秘密捜査官の仕事なのだ」


丈一は、まだ学生だった3年前を思い出す
数名の男が、笑いながら、レーザーガンで警官を脅していた
暗黒連合、警察署の1つくらい吹き飛ばせるだけの組織と、科学力を持っている

数年前、彼の両親は、暗黒連合のとばっちりを受けて殺された
おめおめと引き下がりたくはなかった

そこにミニコプターが舞い降り、男が丈一を助けて逃げる



「やつらのライトには立体カメラが仕掛けられている
 君は抵抗したメンバを殺したことで、身元を調べられ、消されるだろう
 私たちの仕事を手伝う気はないか? 君の境遇と勇気があれば、きっとできる」

彼は秘密捜査官だった
彼らは、警官にさえ身元を明かすことはできない
失策により命を失っても文句は言えない

丈一は、3年間、ありとあらゆる知識と技術を叩き込まれ、死に物狂いで頑張った
見込みなしと判断されれば、記憶消去手術をされて放り出される



酔っ払ったフリをして、警察署から出ると、中村国夫と同格のアキラというチンピラが待っていた
「また飲んだくれて暴れたらしいじゃないか 大きな仕事があるんだ 行こう」

怪しまれないために、中村国夫ならどうするだろう
「ちょっと子どもの顔を見てくる」

国夫の妻は4年前に死に、一人息子の俊男と二人暮らし
俊男「どうしたの? 今日はいつものようにしないの?」

子どもと顔を合わせた時、国夫は習慣的に何かやるのだ
「いいのさ」と肩をすくめた それが国夫のクセなのだ

アキラ
「お前は、いつも子どもを抱きしめて、おいおい泣きながら
 お前だけはいい子になってくれよと頼むじゃねえか」


アキラは合言葉を言って、2人は大型エアカーのバスに乗った
20名ほどの仲間がいて、隊長は女性だった

「私たちは、これから宇宙空港の、地球月面都市間のロケットを襲います」

整備員らをレーザーで倒し、応戦していると、
遠くの大型ロケットが地面を離れていくのが見えた

レーザーパルスが隊長の腕に当たり、丈一は彼女を抱えて連絡車に乗り込んだが
逃げ切れないと思った瞬間、クルマごと上に持ち上げられる
暗黒連合が救助に来たのだ




「お前が考えているより、お前のやったことは大きい
 下っ端100人より、指揮要員1人を失うほうが、連合としては痛手だ
 だが、中村国夫はろくに能もない酔っ払いだという どういうことか説明しろ」

丈一は演技力を尽くして
「僕は・・・酒を飲むと別の性格が出てきて、その間は本当の自分を覚えていないんです」

女性指揮官キャラ
「まさか、二重人格者だというんじゃないでしょうね」

男「いくら嘘をついても、すぐにバレるぞ 極東支部の鑑定は甘くないからな」

丈一は、高度なウソ発見器にかけられることになり、
奥歯に仕掛けたカプセルを噛み、「思考減退」状態になった
質問に答えてるのは催眠記憶として叩き込まれた国夫のものだ

キャラ
「とにかくテストルームに放り込んでみましょう
 さっきの状態に戻らなかったら、そのまま死ねばいいわ」

天井から金属球が飛んできたり、粉末が噴出したりして、丈一は意識を取り戻し、攻撃を交わす
その様子を見て、キャラのもとで指揮要員の実地適性テストを受けることとなる

中央の机に座っている支部長は、14、5歳の少年で驚く
少年「指揮要員は不測がちだ しかしその男は足首を捻挫してるが大丈夫か?」
なぜ、外見から分からないことが分かるのだ?

「我々は、お前の家に高性能爆弾を仕掛けた 忠誠心が疑わしくなれば、子どもと一緒に吹き飛ぶのだ」
少年は愉快そうに言った

キャラ「支部長は第一級の透視術者なの あの威力を見せられたら、どんな抵抗もムダな気がする」

2人が磁力によって水平、垂直移動できる乗り物に乗っている時、
小さな十字架が転がっているのを見たキャラはうめき声を洩らした

「私は鬼・・・でも、こんなに悪い女じゃなかったわ! 私のせいじゃない・・・助けて!」



この異様な態度は十字架のせいらしい 丈一がポケットに入れると元に戻る

「お笑い種だけど、十字架を見ると、自分のやってきたことが恐ろしくて・・・
 潜在意識のひきがねになっていると医者は言うけど、これさえなければ、今ごろは・・・」


巨大ドームに出て、キャラが指示を出す
「宇宙ステーションを占領します 国連の大型ロケットを爆破するのです」

「あなた(丈一)には計画を話すべきね これは月世界征服作戦の一環なのよ
 しっかりやってね あなたほど能力のある男は、そういないもの」

彼女は、なにか特別な感情を抱きはじめているのだろうか


この作戦は食い止めなければならない
本来は、暗黒連合の本拠を突き止めるのが目的だが、月世界が奴らの手に渡れば
もう攻撃のしようがなくなってしまい、宇宙戦争になってしまう

ロケットを操縦するキャラの前に十字架を出せば、覆すことができる
だが、キャラは失脚するだろう 丈一も逃げ出さねばならない
しかし、また別の顔と体になってやり直すこともできる
鬼になるのだ! 泣くな! 泣いちゃいけない!


キャラの前に十字架を投げると「違う・・・私は本当は人殺しなんかじゃないのよ!」
彼女が動揺している間に、丈一は国連軍に「離れるんだ!」と警告する
国連軍にも素性を明かすわけにはいかない

「スパイだったのね あなた、秘密捜査官ね お蔭で私もおしまいよ あなたを抜擢したのは私だもの」

キャラは自分を取り戻しても丈一を撃たなかった
「この男の処分は、連合が決定します」



男「お前は何者だ! 言ってしまえ!」

丈一は原始的な拷問に、ヨガ(!)で鍛えた苦痛超越の術で耐えていた
支部長の少年は、透視力で、肉体のどこが弱っているか的確に見て、次々と指示する

キャラ
「私たちの処分は決定したわ あなたは死刑 私は脳手術によって思考力を奪われる
 でも、あなたの身元を聞き出せれば、私は許してもらえる

 私は肉親を助けたいばかりにメンバーになったの 命令を守らなければ消されてしまう
 上の地位にいくほど安全になる でも、今じゃ家族で生き残っているのは私だけ」

(これは、ワナなのだ!)

「あなたが話すはずないと分かっていた でも今言ったことは本当よ 私が処刑されることも」


少年
「どうせ何も喋らんつもりだろうが、1つだけ聞きたい あの俊男という子どもはどこへ逃がした?
 爆破しようとしたら、いなかった なぜ危険を知った? こんなことは初めてだ」

丈一の胸に安堵感が流れた あの子は無事なんだな


「敵の襲撃だ!」



警察か? 国連軍か? どのみち丈一もここにいては危険だ
「今、そこへ行くぞ!」 ドアが開くと、室井と1人の子どもがいた
この子はなんだろう その微笑をどこかで見た気がした

支部長「我々が死ぬなら、みんな道連れだ! 原爆で殺してやる!」

丈一は、キャラも捕えられていることを思い出した 味方になればどれほどプラスになるか
いや正直、自分は彼女に惹かれていることに気づいた

子ども
「この人はキャラという人を助けなければならないと考えているのです
 この人はその人が好きだし、役に立つと思っています」

室井「行くんだ! あきらめろ もう間に合わん 感情を捨てなければならんことを忘れたのか! 全速で離脱しろ!」


丈一は1週間「治療促進ドーム」に入っていたが、進んだ医療技術でほぼ回復した

室井
「極東支部は壊滅したよ その女も吹き飛んだだろう
 でも処刑で生きた人形になるよりは幸せだったのじゃないだろうか

 この子は、読心術者なんだ 俊男くんだよ 改造手術をしたんだ
 君が父親に化けて帰った時にすでに見抜いて、目的を読み取り、
 暗黒連合が人質にしようといることに気づき、自分から保護を求めに来たんだ」

ベッドの上で目をつぶると、ぼんやりと顔があらわれてくる
キャラの顔は、笑っているようだった



「アンドロイドをつくるロボット技師」

大都市は爆発的に膨張を続け、超高層ビルの間を縫って
あらゆる輸送機関が、ひしめく人々乗せていた

合成食品が開発され、人工的に味がつけられ、
栄養分を仕込まれて、天然食品と肩を並べようとしていた

無人の工場で、人力はほぼ不用になっていた

これまでとはまったく違った、「アンドロイド」と呼ばれる
人間そっくりのロボットの開発が強力にすすめられていた



倉田俊一は、研究所に到着すると、見知らぬ男が近づいてきて

「あんたらは今、人間そっくりのロボットを作ろうとしているんだろう
 そして、そのこと恥じているんだ
 人間を作りたもうた神への冒涜ではないのか?
 そんな怪物は必要ないと分からないのか?」

同じ研究室の石川理恵は、その男に

「機械型ロボットにおける今までの生産方法とのギャップは、いつかは埋められねばならなかった
 陽電子頭脳の予想外に早い出発は、アンドロイド登場の背景を作り出した
 そして、まったく別の可能性を生み出したのです あなたには分かりっこないわね」

と鮮やかに言ってのけ、男はポカンとするしかなかった

俊一たちの第五研究室のテーマは、人間そっくりの表情、身のこなしをアンドロイドに与えること

(こないだの番組みたい!

人間とは何か? アンドロイド研究最前線@サイエンスZERO

理恵
「人間よりもアンドロイドのほうが、ずっと信頼できるわ 賢いし、ウソはつかない、丈夫だし
 アンドロイドが完成したら、人間なんていないほうがいいくらいです」

俊一「ロボットの役目は何だ?」
ロボット「人間に奉仕することです」

アンドロイドの満足そうな顔を見ると、ギョッとするほど生々しかった


その時、所長から重要連絡の合図が入った

「今、本社のほうからストップの指令があった
 アンドロイド開発は、今月いっぱいで中止される
 頭の古い連中が騒ぎ出し、開発をやめないと、わが社の製品をボイコットすると言っているらしい」

(ばかな!)←また出ました

理恵は研究室を飛び出して行った


指示を受けた機械型ロボットたちが、室内を整理するのを俊一らはぼんやり見つめていた
今の反対派に説いたところで、彼らは気味が悪いのだ 受け入れられるまで待つしかない
あの日以来、理恵はずっと無断欠勤をしていた ほかにも10名以上が休んでいる

その時、何百人もの人がなだれ込んで来た
「壊せ! 怪物を作り出す研究所を壊せ!」

暴徒は、今夜まとめて処分するアンドロイドの試作品を担ぎ上げて走り去っていく
指揮しているのは若い女らしかった


結局、研究所の被害は少なかったものの、アンドロイドの試作品は全部奪われた
警察によると、海から放り投げたそうだが、1つも見つからないという

理恵が現れ「私、反省しました これからは新しいテーマに取り組みます」

おかしい 理恵はこんなに簡単に忘れられるだろうか

そこに所長が入ってきた

「我々は再びアンドロイドの研究を続ける
 これから1ヶ月で、研究水準をもとに戻して、アンドロイドの標準化を完了するのだ!」

あまりの厳しいスケジュールにあっけにとられた
標準化するということは、すぐに工場で大量生産が可能になるということだ

所長「実は、本社の密命だから、外部に漏れないよう急いでやれという指示が出ている」


俊一らは納得して作業に取り掛かるが、その昼過ぎ、所長室から電話の声が漏れ聴こえてきた
「おっしゃる通り、アンドロイドの研究は中止しました」

「今の話を聞いたかね? 今の話相手は、密命を知らない本社の人間なんだ」

その微笑は、この間、研究室で作り上げたアンドロイドのものにあまりに似ていた


理恵に話すと

「もし所長がアンドロイドにすり替えられたなら、ウソをついていることになるわ
 陽電子頭脳を改造するには所長の許可が必要なのに、なぜ所長自身が、自分のニセモノと入れ替わらなければならないの?」


理恵ら一部の研究員は、徹夜して働いた
俊一は帰ろうとして、クルマのキーを忘れてきたことに気づいて戻ると、灯りがすべて消えていて
研究成果のテープがない


翌朝、テレビのニュースで

「今朝、高速道路で衝突したクルマの一方はアンドロイドによって操縦されていたと見られています
 警察ではその出所を捜査しはじめています・・・」

俊一が慌てて研究所に行くと、アンドロイドたちが迫ってきた
その中には俊一そっくりの姿もいた

捕えられた俊一は、研究所の端の大きな倉庫に連れていかれ、
いつのまにか大きな鉄格子ができていて、中には所長や所員もいた

「アンドロイド開発を強行する連中の陰謀なんだ」

やはり、研究所襲撃事件の指揮官は理恵だった

所長
「アンドロイドにウソがつけるよう改造しろと脅迫され、拷問に負けて・・・わしはやった
 アンドロイドを人間社会に送り込み、共存状態の既成事実を作り上げようとしているんだ」



理恵「もうアンドロイドは大量生産に入っていますわ」

理恵の味方の所員
「ロボットが人間を指導するようにならなければ、正しい世の中はできませんからね
 もはやロボットは、人間の奴隷ではない!」


その後、理恵の声で命令が出された
「緊急事態発生! 全所員および全アンドロイドは、研究所玄関に集合せよ!」

監視用のアンドロイドが走ろうとして、俊一は
「全所員と言えば、僕たちは集合不可能の状態にあるぞ!」

アンドロイドは扉を吹き飛ばして走り出て行った

俊一らは、地下工場でアンドロイドが大量生産され、人口記憶を注入され、1体また1体と地上に出ていくのを見た

所長「止めよう」


外には重装備警官たちがひしめいている
「君たちがロボットを使って盗みをしたのはハッキリしている! 抵抗はよしたまえ!」

理恵「みんな、彼らをやっつけるのよ 突撃!」

警官はレーザーガンを撃ち、アンドロイドは爆発して転がった

理恵「補充はどうしたの?!」


理恵とその仲間は逮捕された
彼らは、大量生産のため、原料や資材を、大量にあちこちから盗ませていたのだった

本社命令で地下工場は壊され、所員たちは大幅な異動が発令された

所員「いつか再開されますか?」

所長
「いずれね 5年先か、10年先か いったん開発された技術が死ぬことはあり得ない
 世の中はゆっくりと進んでいるんだ
 研究は研究だ その成果を、世の中にこう使えと強制することはできない
 それは、研究者の宿命かもしれないな」



「ピンポロン」

校長の言う“先進的・革新的”な大望学園に来た理科教師・植田次男は、校長の熱弁を聞いていた

「新しいもののみを追求していくのでは、ほんとうの心を失う恐れがある
 古い、良いものも持ち続けなければならない
 あなたが、忍法に興味を持ち、自分でも忍者の能力を持とうと努力しておられることは素晴らしい

 つい最近開発された、生徒に対する精神集中システムは知ってますか?
 生徒1人1人に器具を取り付けて、授業から注意がそれた時、ブザーが鳴る
 わが校でも、今学期から採用することにしました
 生徒の首すじに取り付けた小型の震動器で、本人にだけ伝えられるようになっている」

「しかし、授業が退屈でわき見するなら、責任は先生にもあるわけですし・・・」

「そうなのだ! だから、わが校では、先生にも腕に生徒の数だけ光点のついたプレートをはめる
 注意がそれた生徒のものは、色が赤くかわる
 集中していない生徒数が、クラスの2/3を超えると、教室中にチャイムが鳴り響くんです
 ピンポロン、ピンポロンとね いい方式でしょう」




授業が始まり、植田が光の点のことを考えていると、生徒が

「先生が教壇に立たれてから、すでに3分15秒経過しています
 僕たちは瞬時も気を緩めることが許されないんですよ それを空費なさる気ですか?」

植田は、旧式の方法だけではなく、映画、録音などを駆使し、てきぱき処理した
光はずっと白いままだ 彼はますます楽しくなった これはまさに教師冥利に尽きるではないか
ここにいるのは、きっと大学院クラスの生徒たちなのだ!

20分ばかり経ち、赤色が次々点滅していった

ピンポロン! ピンポロン!

チャイム音は大きく、大恥だった

女生徒の1人が泣き出し、数名がつられてわあわあと泣いた

「私たち、新しいシステムで気が抜けないのに、そんなに難しいことばかり教えなくてもいいじゃありませんか!」

「難しい? 君たち分かっているんじゃないのか?」

「何も分かりゃしませんよ 分からなくても聞いてなきゃならないんです
 じゃなきゃ首にビービーと震動が来るんです! でも、もう限界ですよ!」

「僕たちは奴隷じゃないんだ!」



今学期が始まってから3ヶ月、植田は校長に呼び出された
「あなたが本気でやっているのは分かっている でも、今のままでは困るんです」

最初の授業で、生徒いじめをする教師だと評判が広まってしまった
もともと、自然科学は笑いながら学べるものではない

ある日、教室に貼り紙が出ていて「連続35回チャイム達成を目標とせよ」と書かれていた
クラスごとに連絡し合い、連続記録をとっているのだった

校長
「来週、あるテレビ局が、この実験的システムを取材に来るんです
 その際、できるならチャイムの鳴る場面を撮られたくない
 ですから、あなたの教室だけは、チャイムが作動しないよう調整しようかとも思うんですが」

「いえ、結構です なんとかやってみます」


それから頑張ったが、ついに連続記録がストップしないまま、取材日が来た
ここまで白い光が灯り、この調子ならいけるぞ、あともう15分だ

「来た!

テレビ局の人々がクルマをおりて、こちらへ来る
有名タレントもいて、「わあ、ステキ!」と女生徒が騒ぎ、赤色が増えていく

窓の覆いをおろさなければ!
日ごろ修行していた忍者の訓練で、彼は、教壇から跳躍した
瞬時のムダもなく窓の覆いをおろし、ワン、ツーと床を蹴って教壇に戻る

「先生! 今の何ですか?」

「スーパーマンだ!

あっけにとられ、ついで忍者の説明をした
そうだ、これをこれからちょいちょい見せることにしよう

話が一段落した時、授業終了のベルが響いた
それでも生徒たちは動かず、もう一度やってくれと要求するのだった



ねこねこ55「ブチの巻」

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“ねこ好き集合!!「0655」「2355」がお送りする、ねこだらけの10分間!
 ねこだけに気まぐれに放送する、記念すべき第1回。
「ねこの歌」「ねこニュース」「ねこアニメ」など、ねこ成分100%でお届けします!”

出演:中川翔子、稲塚貴一、石澤典夫 ほか
歌:チャットモンチー、はなわ、ロス・プリモス、ままごと姉妹 ほか

「2355」のいい声の持ち主は、稲塚貴一さんて方なのか?
もう、この際、世の中ぜんぶ猫でいいじゃないかと思うんだ→意味の分からないつぶやき

♪チャットモンチー が可愛い歌を歌ってはじまる


 

 



 




「猫は見ていた」
 

お蕎麦屋さんの看板猫 メニューの中の1つなのかしら~ww
人間の子どもが「だるまさんがころんだ」状態で近づいてくる

 

「ニンゲンてよく分からない生き物だにゃ~」


 



「Cat News 55」


「銅像になった猫」

 

イスタンブールに住んでいたトンビリさんは、歩道の段差がお気に入りで
いつもこのように寛いで、みんなに愛されていた

そんなトンビリさんが亡くなり、有志の人たちによって銅像が造られた

ところが、銅像は盗まれてしまい、SNSなどに拡散された(可愛すぎたのね
犯人は事の大きさに気づいて、わずか2日で戻されていたそう(あれ、猫増えてるw

 


猫HKってw 毎日、こういうニュースばかり流しているだけで、世の中が平和になると思う
なんで、ニュース屋は、殺人や、政治屋や、なにもなければ火事でもなんでも
暗いニュースばかり流すのだろうと、いつもフシギに思う

世の中、いい事と、そうでもない事が半分ずつあるのだとして
1つ暗いニュースを伝えたら、もう1つは
「今日は、鈴木さんちに猫の赤ちゃんが生まれました」てニュースも入れればいいんだ

兵庫県在住の「おこめ」さんと「八」さん(おこめって
 




 



おかみさん談:
わたし、おでこの黒い部分がまるで日本髪みたいでしょう


 
あら、気象予報士の平井信行さんが登場



あの棒の先のモフモフ部分が気になるのだなww

 




ラストは、いつもの♪猫のふみふみ


 



 









ドラマ『法月綸太郎 一の悲劇』(2016 ネタバレ注意

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■ドラマ『法月綸太郎 一の悲劇』(2016)
原作:法月綸太郎「一の悲劇」(祥伝社文庫)
脚本:関えり香

法月綸太郎:長谷川博己 (法月貞雄の息子・推理作家)
法月貞雄:奥田瑛二 (警視・綸太郎の父)
小笠原花代:渡辺えり (法月家・家政婦)

山倉史朗:伊原剛志 (不動産企業常務。連れ去られるべき子どもの父)
山倉和美:富田靖子 (山倉の妻)

門脇了壱:中尾彬(不動産企業「門脇リゾート&ホテルズ」社長)

富沢茂:須田琉雅(連れ去られた子ども)
富沢路子:矢田亜希子 (茂の母)
富沢耕一:神尾佑(茂の父)

三浦靖史:波岡一喜(和美の義弟)

久能晴路:モロ師岡(警部)
竹内:半海一晃(警部補)

ほか


長谷川博己さん出演作ということで観た
えっと・・・原作者がそのままドラマに出てきちゃってるの???

人間関係も複雑、親子関係も複雑で、途中で見失った気がする・・・
長谷川さんに負けないフェロモンを出してる奥田瑛二さんと伊原剛志さん
ストーリーが分かるにつれて、伊原剛志さんがずっと困り顔なのも納得

シリアスな内容に、渡辺えりさんの相変わらずな面白さが加わって飽きない
警官に負けないほどの長ゼリフだったねw
綸太郎を越えるミステリー好きなのか、途中、途中にたくさんの名作の名ゼリフ、モノマネを混ぜてくる/爆

実は、観る前から真犯人がうっすら分かった
だって、富田靖子さんが出てるんだもの



「長谷川博己さん出演作まとめ」に追加しました。


▼あらすじ(ネタバレ注意

11月8日 土曜 午前3:30

世田谷の河川敷で子どもが心肺停止状態で見つかったという警察の連絡で警察が駆けつける
父・コウイチ、母・ミチコも同行すると、長男シゲルの死亡が確認された



目黒小学生誘拐殺人事件の捜査会議が開かれる
山倉は、門脇氏一代で築いた大会社の娘婿として出世した



本当の殺害目的は山倉タカシで、その友人シゲルが間違えて殺されたものと推定
身代金は5000万円 犯人とは接触出来ず



怨恨の線で山倉家に聞き込みに行くと、夫はこんな時でも出勤していて、妻ミチコが対応
見知らぬ男から「誘拐した」と電話があったがタカシは風邪で寝ていた
犯人に心当たりはないという



コウイチ:本当にタカシくんと間違われたんでしょうか?
ミチコ:犯人は山倉さんよ!



犬の散歩してたカップルは不審な青いクルマを見たと言う



11月7日

門脇は史郎に
「カズミが君の帰りが遅いと言ってた
 カズミはナイーヴだから以前のような状態になりはしないかと・・・」と心配する

その時、カズミから「誘拐の電話があった」と連絡が入る
ミチコが家に来ている
すぐ警察に連絡して、犯人からの電話を待つ



電話がきて「5000万円用意しろ 警察に報せたら子どもを殺す」
逆探知は間に合わない

コウイチが海外出張から帰って来る
史郎のスマホに犯人から「湾岸マリーナまで来い 10:30までに金を持ってこい」と指示が入る

史郎が危険をかえりみず「私が行く!」と出て行く

門脇:ケータイ番号を知っていたのは名刺を見たのでは?

マリーナに向かう(カメラ割りが『24』みたい

「第一ポイント到着だ 次は迎賓館前に行け
 警察が尾行している 尾行を止めさせろ 盗聴器も外せ」

「外苑の電話ボックスに入れろ」と今度はスマホにメールがくる

次は公衆電話から「クルマを捨てて渋谷神社へ行け」と指示

必死に走る史郎 
公衆電話から「2分以内にクルマに戻れ」と言われ、階段から転げ落ちて意識を失う史郎
金を入れたバッグはそのまま、中身はない



11月8日

1時間も気を失ってたと聞き、取り乱すミチコ
家に電話がくる 「子どもは河川敷に捨てた 全部あんたのせいだ」

自分を責める史郎

警官:
青いクルマに心当たりは?
誘拐事件は、家族の身辺に犯人がいることが多いんですよ

門脇はないと言ったが「あれは心当たりあるな とんだタヌキおやじだ」

門脇:三浦だ 奴なら誘拐もやりかねない

史郎が出て行き、警察が追う


青いクルマの停まっているアパートに入り、いきなり殴るが「知らねえよ!」
警察が止めて事情聴取に入る



三浦はフリーのテレビディレクターで、タカシの実の父親と分かる
カズミの妹・ツグミとの間の子 出産の際、ツグミは亡くなり、姉のカズミが引き取った
「子どもを返せ」と時々脅し、門脇が海外に送ったが、最近戻ってきていた


シゲルは絞殺死と判明 身代金の電話の時にすでに殺されていた
警察は三浦が犯人と決めつけて取り調べるが
「推理作家の法月綸太郎とずっと一緒だった」とアリバイを言う



綸太郎は、捜査を指揮している警視・法月貞雄の息子 ホラー好き?
家政婦・花代は、綸太郎が「5冊しか書いてない しかも新作は3年前」と言うと
綸太郎:僕は書けないんじゃなくて、書かないんです


捜査一課の久能が事情を聞くと、三浦は『ぼくらの12時間』という番組で
ミステリー作家を取り上げるため1日密着取材に来たと丁寧に話す花代
「朝8時に来て、夜8時に帰った その間どこにも行ってない」

綸太郎は、普段、家から滅多に出ない
半年前に紹介してもらった時、三浦と初めて会い スケジュールは向こうから言ってきた

貞雄:完璧過ぎるからこそ怪しい お前は奴に計画的に利用されたんだ



取材について思い返す綸太郎



三浦:
推理小説は今の時代はもう成り立たない
今後、納得させられるトリックはありますか?

綸太郎:
犯罪を犯すのは人間だ
相手を騙そうとする企みがある限り、トリックは尽きることはないんですよ

三浦:
では、どんなトリックでも暴けると?
実は、僕は今ミステリーのシナリオを書いているんですが
あなたにすぐにバレてしまいそうですねw


クイーンてにゃんこ登場






シゲルくんの葬儀に史郎も来る
犯人が葬儀に来る可能性が高いと警官が張る
綸太郎も来る

ミチコは取り乱して史郎につかみかかる


花代:相棒のウキョウと同じ 細かいことが気になる坊ちゃんは正しいのです

「事件は会議室で起こるんじゃない! 現場で起こるんだ!」とか
コナン「真実は1つ!」てモノマネまでして熱弁をふるう花代w






洗足駅に長谷川さんが! ミチコとすれ違う



綸太郎が三浦の家に行くと警官も来てる
ドアから血が出ていて、三浦が玄関でタバコをくわえたまま脇腹を刺されて死んでいる
死後1時間 顔見知りの犯行と推定
金属バットが残され、ベランダが開いてるが密室殺人と分かる

綸太郎は雑誌を見て、自分がアリバイに利用されたことが分かる
10年前に賞をとった時の写真が載っている 佳作だった三浦もいる



綸太郎の本もあり、警察官の父だということも知っていた
ツグミのポスターも貼ってある カズミとそっくり



パソコンのファイルが1個ロックされてる

綸太郎:
誘拐犯は三浦だ
当時、三浦の作品は、エド・マクベインの盗作ではないかと酷評された
(黒澤明『天国と地獄』の元ネタ お抱え運転手の息子の誤認誘拐の話
はじめからシゲルくんを狙ってた 理由は僕への嫉妬だな

293パスワード「ツグミ」で開いたファイルにタカシの画像がたくさん保存されていた
子どもの顔の区別は分かっていたということ

綸太郎:カズミさんに話を聞いてみては?


警官はカズミを訪ねる

カズミ:
夫が“絶対、三浦が何か知っているはずだから会ってこい”と言われたので行きました
三浦とはタカシのことでモメたが、もう4年も前のこと

綸太郎がストラップについて聞くと
「母の日にタカシが作ってくれたんです」と満面の笑顔を見せる

史郎とは職場結婚
ミチコは、昔、入院していた病院の看護婦だったが、偶然、近所に引っ越してきた



綸太郎:最初の電話の時、シゲルくんはあなたに“ママ、助けて!”と言ったんですよね?

史郎は任意同行を願うと言われる

三浦の家にスペアキーで入って手がかりを探したことを話す
そこに三浦が帰ってきて、金属バットで殴られ意識を失い
気がつくと三浦は玄関で死んでいた

チャイムがあり、ベランダから逃げた
部屋は完全に密室だった

その取調べを見ている綸太郎


法月の家
「論理的帰結の破綻」(明らかに話が矛盾している)により、史郎は犯人じゃないという綸太郎

なぜか黒板に書きはじめる花代さんw




綸太郎:
僕には動機が金銭ではないと思える むしろ他の動機を隠すため
その動機を持っているのは共犯者のほうで、三浦は僕と同様、利用されただけでは?

花代は、それぞれの意見にいちいち「なるほど」と納得w

綸太郎:アリバイについては大体、推察できます

父:お前に任せる


事件の朝の様子を映画のように見る綸太郎
ミチコは史郎に三浦殺しを自白しろと迫っているところを見る

公園の玩具が似合うなあ長谷川さんw





警察にも寄り、捜査本部に入り、犯行当夜の録音テープを聞き、
三浦が脅迫電話をかけたと分かる

綸太郎:僕が再現してみせます!



門脇にも会い、スマホから電話をかけて、録音した脅迫の声を流してみせる

綸太郎:
イマドキ簡単なことです 犯人はあなたの返事を待たなかった つまり録音だったから
最初の電話で「ママ、助けて!」と言った
シゲルくんが母親の声じゃないことはすぐ分かるはず
だから別の少年の声を録音していたのでは

実行犯は、どこかにシゲルくんを監禁していた
殺害時刻は19時に指定されていた

三浦は遺体を受け取り、山倉さんを振り回した
気絶している間に河川敷に捨てた


ミチコはカズミを訪ね、タカシに「一緒にシゲルのところへ行こう 山倉呼んで」とタカシにナイフを向ける
ミチコはタカシを人質にとる

ミチコ:
ほんとはシゲルに消えて欲しいと思ってたんでしょ?
赤の他人の子のほうが大事なの?
あんなにソックリなのにどうして殺せたの?

史郎:シゲルくんの父親はオレだ! 犯人にハメられたんだ

三浦:シゲルは僕の子だ!

ミチコのナイフは史郎を刺してしまう



8年前

不妊治療の末、カズミは妊娠する その時の担当がミチコだった
その後、急な出血で救急車で運ばれ、流産したカズミ

カズミ:お腹が寒いの 誰もいないみたい どこいったんだろ、私の赤ちゃん

人形を赤ちゃん代わりにするようになる


道で史郎と偶然会うミチコ 2人は夜のバーで語り合う



史郎:私には妻をなぐさめる言葉も見つからない

ミチコ:
ちゃんと寄り添ってるじゃないですか
それって結構難しいことなんです
ウチの夫は出張ばかり 看護師って参っちゃうこと多いんですよね
私も山倉さんみたいな人と結婚すればよかった


2人は関係を持つが、別れ話になりもつれる

史郎:
あれは間違いだった 忘れてくれ
僕はカズミを支えてやりたい 君もご主人を大事にしてくれ


ある日、家に帰ると、「スーパーでバッタリ会ったの」とカズミに言われてミチコがいた
それから家族ぐるみの付き合いになる(ミチコも怖い・・・

ミチコ:
シゲルは、あなたの子なの
この8年間、ずっとあなたのこと思い出してた 前みたいに私と会って
(史郎が断ると)そんな大事な奥さんにバラされたらカズミさんどうなっちゃうかな


浮気のことをカズミに告白する

史郎:一生かかって償いたい 許してくれないか?



久能は史郎が犯人と決めつけるが、門脇は真犯人を知ってる様子
門脇は三浦を殺したと自白する

門脇:カズミとタカシ、会社を守るためだ

怪しいと言う綸太郎
「なぜ密室を作ったかが重要なんです
 三浦自身が密室を作った 犯人をかばおうとして」

シンクロしている親子w



興信所の撮った写真を見て、事件当日のカズミの様子を久能に聞く綸太郎

久能:
おにぎりをにぎってくれた さすがに手は震えていたが
あと、ガレージに湧き水を取りに行った


綸太郎は、入院中の史郎に会いに行く
タカシを引き取ったのは、門脇の案だという
ふと見つけた写真にはタカシくんが作ったストラップが写っていた



綸太郎はカズミに会いに行く
ものすごい豪邸に1人で人形と居るカズミにその写真を見せる



綸太郎:
真犯人はあなたですね タカシくんが教えてくれました
あなたはタカシくんに学校を休ませ
迎えに来たシゲルくんをゴミ袋に包んだ

三浦がかけた電話に出た
「水を取りに行く」と言い、シゲルくんを絞殺してトランクへ入れた(!

事件を起こす前、三浦に会い、夫に隠し子のことを話した

カズミ:タカシも血のつながったあなたと暮らしたほうがいいんじゃないかしら

三浦:任せてください 僕が完璧なシナリオを書いてみせます



綸太郎:
あなたたちに必要なのは死体遺棄の時間だった

(三浦を殺害した方法)
史郎があなたの部屋にいるわ、と三浦に教えた
三浦が史郎を殴り、カズミが三浦を刺した
三浦は真犯人をかばおうとして密室にした 自分のシナリオを守りたかったからもある


カズミ:
ミチコさんと再会できて嬉しかった
驚いたのはシゲルって子 あの子、山倉にソックリだった
あの女と関係してたのは、私が苦しかった時だった

“シゲルに兄弟を作ってあげたい”とも言った
私がもう妊娠できないことを知ってて
あんな人、地獄に落ちて当然だわ

子どもが欲しいって言った山倉のために
5年間も不妊治療して心もカラダもボロボロになった
どうして私が一生あの子に苦しめられなきゃならないの?

でもラクになる方法を思いついた
私から一番遠い所に行ってもらおうって
本当は生まれちゃいけない子だったから
だから天国に送ってあげたの


カズミはベランダに出て、飛び降りようとする

カズミ:もう行かなきゃ 私の赤ちゃんが待ってる 私は、タカシの本当の母親じゃない

綸太郎:あなたはタカシくんの母親として生き続けるべきです

カズミ:人殺しの母親でも? あなたの目は本当に節穴ね

ベランダから飛び降りるカズミ



山倉とタカシは九州の実家で暮らすことになった

今回の事件をもとに小説を書いてくれと出版社に言われた綸太郎

花代:
あの金田一耕助さまも“しまったあ!”と毎回言ってます
坊ちゃまもどんどん外に出かけられたほうがよろしいかと

綸太郎はパソコンに向かっている






追。
長谷川さんのCMも流れてた






ドラマ『永遠の仔』(2000 全12話 第1~5話)

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■ドラマ『永遠の仔』(2000 全12話)
原作:天童荒太 脚本:中島丈博

出演:
久坂優希:中谷美紀、邑野未亜(12歳時)
久坂雄作:古尾谷雅人
久坂志穂:永島暎子
久坂聡志:井澤健

長瀬笙一郎(モウル):渡部篤郎、勝地涼(12歳時)
長瀬まり子:藤真利子
真木広美:黒谷友香(弁護士事務所事務員)

有沢梁平(ジラフ):椎名桔平、浅利陽介(12歳時)
有沢紀久子:筒井真理子
有沢修三:黒沼弘己
有沢弓子:鷲尾真知子

早川奈緒子(梁平の同棲相手):石田ゆり子

岸川育雄:渡辺哲
岸川夫人:草村礼子(10歳の時レイプされた

伊島宗介刑事:塩見三省
土橋医師:森本レオ
向井照子:片桐はいり(看護婦) ほか


メインテーマ:♪LOST CHILD/坂本龍一
エンディングテーマ:♪I will.../イクシード
挿入歌:♪こわれたこころ/中谷美紀

「ドラマのマイベスト」に追加しました。



中谷美紀さん出演作で見つけた 渡部篤郎さんとは『ケイゾク』に続いての共演で話題になったのか
2人とも全く違うタイプの役を演じてて、とくに繊細な渡部さんの演技に惹かれた

「ドラマのマイベスト」参照

DVDジャケの4人の競演が最大の見所
椎名桔平さんの男くさいフェロモンもヤバい
加えて、子ども時代を勝地涼さんらが演じてるのにもビックリ/驚

永島暎子さんも好きな女優さん こういう薄幸な役似合うなあ
石田ゆり子さんも出てるし ゆり子さんも薄幸な役が似合う

そして、なにより「虐待」というテーマで、観ずにいられなかった
また胃の痛む、吐き気のする場面も多いけれども・・・

一体、この問題は、いつからあったのだろうか
ヒトが生まれた時からなのか

これらも、魂の大きな因果の渦の1つであっても
これほど辛い試練がほかにあるだろうか



▼あらすじ(ネタバレ注意


第一話 生きてていいんだよ

1982年春 愛媛県
石鎚山を登る少女・久坂優希、長瀬笙一郎、有沢梁平は彼方に向かって叫ぶ

「俺たちを救ってくれ! 神さまがいるんだろう?」

 

 

そこに現れる人影
「あれは君自身が映っているんだ フロッケン現象と呼ばれているんだよ」



「あの人は私たちのために舞い降りてくれたのよ」
「何もやらずに山をおりたら、きっと生きていけないよ」

「どうぞ、教えてください やるべきですか? 私たちを助けてください!」
「やるんだ 殺すんだ」



1999 早春
弁護士になった長瀬は、8年間もユウキを遠くから見続けている
“顔を合わせるのが怖い これ以上はけして近づいてはいけない”



川崎市で高齢者施設の看護師主任になったユウキ
小児科に異動の話をもちかけられてもと断る
「あんなに頑張られちゃ、私たちが能無しみたいに思われるじゃない」と陰口を言われるほど働いている

 

腰の痛みで倒れ、昔の夢を見る
少女時代、父とシャワーを浴びているところを覗き見ている母

 


1982年 松山市
父が山の滑落事故で亡くなり、松山を離れるユウキを追う2人の男子



神奈川県警捜査一課の警官になった有沢梁平
彼もユウキを見続けてきた
“時々、声を聞かずにいられなくなる だからといって会うのはためらわれた”



性的暴力を受けている小学2年の男子の事件を追う有沢
「去年から8件目 現状は倍以上だ! 子どもを狙う変態は治りゃしないんだ!」

ユウキの弟・聡志は、女性に暴行して捕まる

 

母・志穂:
どうしてあんな子になっちゃったのかしら 小さい頃は素直でいい子だったのに
あの子は私を困らせて復讐してるのよ あんたもよ
夜勤で幸せを遠ざけることばかりして もっと自分を大事にしてくれればいいのに

いつも黒い長袖とズボンを履いているユウキ

長瀬笙一郎という弁護士が親切に面倒をみてくれると話す聡志
若くても努力して金を稼いでいることに憧れを抱いている


銀座の長瀬法律事務所
レイプ事件で母と娘の相談に乗るが

長瀬:
強姦されるのは女にも落ち度があるっていう見方が警察にも根強いし、
詳しいことをいちいち聞かれて嫌な思いもします
ましてや、ご近所に噂になったら、お嬢さんも困るでしょ 示談に持ち込んだほうがいい


横浜市反町 小料理屋「なを」で女将をしている早川奈緒子は有沢と同棲して長い
有沢は飼っているハムスターを捕まえて
「生きたいのか? 生きてたって何ひとついい事ないぞ」

ナオコが白いヒモを見つけると「触るな!」と怒る
体中傷だらけの有沢 ナオコに体を見せつける
「あんたの傷を見るとたまらない 可哀相で」

 

有沢は寝言で「ユウキ」と何度も呼ぶ



少年の性暴力の犯人があがったと電話がくる


サトシの示談は20万円で済んだと話す長瀬

サトシ:
ナンパ癖は学生時代から 母か姉にコンプレックスがあるのかも
父が事故で死んでから、家庭が暗くなった
姉は自分よりオレを優先させて、窮屈になる気がした
イライラするんです ウチには人に言えない秘密がありそうで 家の中が息苦しい

長瀬:
ここでバイトして稼いだらどうだ?

長瀬に電話があり、行方不明だった母の話をされる
「5年も音信普通なんだろ? すぐに来てくれよ」


有沢は、少年に性的暴行している父の家に銃を持って侵入する
両親は縛られ、少年は肛門から血を流しているのを見て
怒りを抑えられずバットや瓶で犯人を殴って殺しかけ、主任・伊島に止められる

「お前に生きてる資格はない こいつはまたやります
 心が傷ついた子どもは、別の子どもに怒りをぶつけるしかないんだ
 断ち切らないと一生終わらない!」

子どもの泣き声で我に返る有沢
伊島「このことは忘れろ オレは何も見ていない」


長瀬が行くと、汚れた部屋の中に半狂乱となっている母がいた
息子のことも分からない様子
「酷いよ こんなになっちゃったら、もう恨みも言いようがないじゃないじゃないか」




1981年 愛媛の小児総合病院


長瀬「いつでも逃げ出せるようにリュックに入れてあるけど、地図がない どこまで行きたい?」

有沢
「東京、大阪、アメリカ けど、どこ行っても同じだ
 世界はもうすぐ終わりを迎えるよ その時、僕らが救われるチャンスも生まれるんだよ」

2人は、服を脱いで海に入るユウキを見る 腕には包帯を巻いている
「あれ人魚じゃないか? オレたちを救ってよ!」
「私はもう私じゃない!」

ユウキは服を持って去り、落としていった白い包帯を拾って、今でも大事に持っている2人


長瀬の母は家に火をつけ救急で運ばれる 「お父ちゃん 来て 早く!」

性暴力の犯人は「子どものほうから家に誘った」と証言
有沢に病院に行くよう上司に言われ、ユウキのいる病院と聞いて動揺する


性暴力を受けた少年の母は
「私たちも今度のことは忘れて、何もなかったことにしたいんですけど」

有沢:
何もなかったことになんか出来ませんよ
ジュンイチくん、何をされたか話してくれ 悪いのはあいつのせいなんだ

少年:バカヤロウ どうして殺さなかったんだよ

有沢:
殺したかった でもオレじゃダメだ 君があいつをやっつけるんだ
今逃げたらおしまいだぞ! てめえなんか死んじまえって言ってやれ

壁に石をぶつけて怒りや悲しみを発散させる


徘徊癖のある老男性が長瀬を息子と間違えて「一郎、やっと迎えに来てくれたんだな」
長瀬と気づかず、世話を続けるユウキ



「長瀬です 前の名前は違ってた あの頃は勝田と呼ばれて
 でも動物園ではそれぞれに動物の名前がつけられていたから」

「モウル?」

「助けてくれないか? おふくろのことでどうにもならなくなってる」

少年と有沢の様子を見て、「ジラフじゃないのか?」



ユウキ:
なんだか信じられない 3人とも近くに住んでて、ウチの病院でバッタリ同じ時に・・・
もっと劇的なもの期待してた? わあって抱き合うとか?







長瀬:薔薇の香りがする
有沢:消毒液の匂いも少しな でもいい匂いだ

ユウキ:会ってしまったのね、私たち、とうとう





第二話 人は救いを求めて、罪を重ねる
“私たちは愛媛の精神病棟で初めて出会った
 17年前、すべてを心の奥に閉じ込めて松山で別れた
 それ以来一度も会わなかった 会ったら何かが崩れる 心のどこかで思っていた”



3人はその後のことを話す
ユウキ:この17年間どうやって生きてきたの?

長瀬はバイトを何でもして、司法試験を受けて弁護士になり、東京に出てきた
有沢は養子にいき、養父母によくしてもらったお蔭で警察になれた 実の両親はどこにいるか知らない

ユウキ:2人とも偉いね

長瀬:
オレたちはもうギリギリの時期だったんだよ
ユウキが病院にいたのは何年も前から知ってた
梁平も知らないわけないと思った 会うべくして会ったんだ
この3人のうちいつ犯罪を犯してもおかしくないよ

ユウキが帰ると、また見合い写真を見せる母

ユウキ:
歳とってサトシのお嫁さんと暮らすより、実の娘の私と暮らしたほうがラクだと思う
結婚しろとか子ども産めとか言う前に、自分のこれからを考えて

母:もう責めないでよ! 私がこれだけ切羽詰ってるのに少しも分かってくれないんだから!
ユウキ:分かってくれないのお母さんじゃない? 目障りだわ
母:悪いのは私なのよね 自分でもよく分かってるわ

サトシは聞いてしまい、「オレ、この家出たいんだ ここじゃ勉強出来ない!」と出て行く


長瀬は部屋の電気がついてないのを見て慌てる
幼い頃、母が男と遊ぶ間、押し入れに入って耳をふさいでいたことから、電気がついてないとパニックになる
いつものホテルに行き、同じ女を買う いつも見てるだけで10万円払う


ナオコはバツイチ 父は警官で、仲間が来てくれるお蔭で店を続けている
伊島は2人に腰を落ち着けろと説得する
ナオコ:リョウちゃんには想ってる人がいるんですよ



2人はユウキのことで口論となる
ナオコ:誰かの代用品なんて嫌ですからね!
有沢:いつでもいいんだぞ 出ていけの一言で済む


1981年
ユウキのカウンセリングをする土橋医師
紹介状には不登校・拒食症のことが書いてあった

土橋は山の話をする

「天気がいいと霊峰が見える 神さまのお山かな
 山岳信仰って分かるかな? 特定の場所に神さまが住んでいている
 人々を救うためだろうね 今の世界、死んだ世界でも救ってもらえるために
 ウチの病院も年に1回登るんだ 生まれ変わった気になるからフシギだなあ」

目を輝かせるユウキ
「入院したら私にも登れる? 私、ここにいる 家になんかいたくない」

両親にも「私は一生ここにいる」と言うと、父はかばう「すぐに戻ってこられるよ」


1999
サトシは司法試験を受けるため、長瀬事務所でバイトを始める

長瀬の母マリコはだいぶ顔色が良くなった


1981
ユウキに「何か嫌なことされたら俺たちがぶっとばしてやるよ」と言う2人

奇声を出したりするため、病棟は動物園と呼ばれ、1人ずつに本名ではなく動物の名前をつけている
モウル(長瀬)はモグラのことだが、暗い所がダメ
ジラフ(有沢)は体中に斑点がある タバコの燃えさしのせいだから、今でも喫煙者を見ると震え出す

ユウキがここにいる理由を聞くと「二度と話しかけないで!」と去る


1979
男といる母 「この子、姉の子なのよ」とウソをつく

ジラフの母:
お前はたまたま生まれたの
辛かったら、アフリカの飢えてる子どものこと考えなさい
お前なんかよりずっと幸せなんだから

お腹を痛めて死ぬかと思って生んだんだから 親のほうが何倍も辛いんだからね!
二度と来るんじゃないよ!

 

有沢が起きると、つわりで吐いてるナオコ 妊娠を隠す
店を売り、子どもを産むつもりだと知ると
「止めてくれ! ガキなんか!」と雨の中立ち去る

 

有沢は、ユウキのいる老人科に電話する
「助けてくれ 救ってくれ もう君にすがるしかないんだ
 君はオレたちを救ってくれる人魚、天使だったじゃないか!」


多摩川河川敷にタバコを吸いながらフラフラと女が酔って来る
「多少間違いがあっても自分産んでくれた人を許してあげなきゃ」
何者かが石で女を殴り、首を締め、河に捨て、すぐに警察に見つかる

ニュースで水死体発見されたというのを見たユウキは有沢がやったのではと思う

(なんて哀しい話だ・・・




第三話 17年前封印された家族の秘密が
少年の性暴力事件は犯人が自白して解散
有沢らは、多摩川の女性死体の捜査に入る
死因は絞殺、石で殴打 スナックの雇われママと判明


1976
育児放棄していたモウルの母マリコ
母が籍を入れて、長瀬から勝田に変わる

長瀬が好きな事務員・真木広美は、告白してキスして帰る


母がスカートを買って、ユウキに着せようとすると過剰に拒絶する

母:年頃の娘らしく着飾って、母親の目を楽しませてくれたことなんて一度もないんだから/涙

ユウキ:
結婚なんかで私、幸せになれないよ 何度言っても分かってくれない 話すほど変になる
私のせいよね あの病院行かなきゃよかった
私がガマンしてればよかったのに みんな幸せになれたのに! お父さん!

サトシが戻るがすぐに出て行く

母:聞かれてしまったんじゃないかしら?


1981
髪を抜く女の子、喋り続けて遺書を書く少女たちと同じ病室にいるユウキ
突然「臭い! シャワーを浴びたいの!」と暴れだすが、時間外にシャワーを浴びるのは禁止

台所で水を浴びる 止めようとする看護師を制止するジラフたち
2人はユウキをドルフィンと名づける

「一緒に逃げてくれないかなあ 2人だけだときっと迷うけど、彼女の言うことならオレは従う」


父と面会する 外泊禁止と聞いて怒るユウキ「お母さんなんてダイキライ!」

父:
オレたちはあまりいい関係じゃない お前の病気もそれが原因じゃないかと思ってる
早く以前のユウキに戻ってほしいんだ


サトシは四国に行くと長瀬に話す

「姉はぜんそくで入院してたけど、きっと別の理由なんです
 ある時から急に叱られるようになって、左腕にはいつも包帯してた
 死んだ父の事件のことも 事故ってことになってるけど変なんだ」

司法試験の後にしろと長瀬は止めるが
「霧が覆っているかぎり先へは進めないんです!」

長瀬は有沢とナオコの店で待ち合わせる
ユウキのことを詮索するナオコ
有沢が来て、ナオコを外させる
サトシのことをユウキに知らせたものかどうか相談すると

有沢:言いたきゃ言えよ
長瀬:お前が知らせろ こっちは資格はないから

ナオコ:
18年前に出会えていたら、私もユウキさんと同じくらい想ってもらえたかしら
あなたが寝言で何度も呼ぶの 私なんか勝負にならないね
そんなに想っているなら、どうしてユウキさんのところに行かないの?

有沢:許さないからな 俺の子なんぞ産むのは!


サトシは、松山の病院の精神科を訪ね、姉がここに1年間いたと知る
拒食症と不登校が深刻になり、繁華街を歩いていたところを保護された
「これ以上はお答えできません 本人以外にカルテを見せられない規則なので」

図書館で調べて、父の記事を見つける



裁判で逮捕時に過剰な暴力があったことを検事に問われる有沢

犯人:
てめえもオレと同じ病気だ てめえも同じことをしたかったんだ
こいつはもう1人、2人殺してる
お前は誰に突っ込まれた?

裁判所でも暴力を抑えられない有沢は、上司に怒られ1週間の謹慎となる




第四話 第二の殺人 父の死に隠された真実
ユウキは長瀬に、多摩川の事件の犯人は有沢ではと相談するが否定する
サトシは休暇で旅行に行ってるとウソをつく長瀬

有沢のところに伊島が来て、多摩川事件に目撃者はないという

有沢:
以前、オレがほんとの自分を生きるのを怖がってるっていってましたよね
ほんとの自分って何ですかね 欲しいものを欲しいってことなんですかね

伊島:お前はナオちゃんと夫婦になればいいんだ


サトシは長瀬と会い石鎚山に登ったと話す

サトシ:
父が落ちた場所は分からなかった 1982m ぜんそく患者の登る山とは思えない
事件以来、登山は中止になった やっぱり直接姉に聞くしかないんだ

長瀬:精神科という言葉にはまだ偏見がある 察してやったらどうだ
サトシ:苦しみを共有するのが家族じゃないですか?

サトシは家に戻り母に四国に行ったといっても無視する
父の事故の原因を問い詰めると取り乱し
「お母さんのせいなの!! とっても酷いこと もう責めないで!」


1981
土橋医師と話すユウキ
外泊の許可を出され、両親と会う

母:カウンセリングではどんな話をしてるの? 口論になる両親

山口の母の実家に帰る 裕福な家で、サラリーマンの父はコンプレックスを抱えている

父:
お父さんにはカウンセリングで何を話してくれないか?
お父さんのことは何て聞かれた?



1999
病院で3人で会っているところにサトシが来て、長瀬もいて怪しむ 「なんだかおかしいよ!」

サトシが外に出ると、大火傷している少女リョウコを母親が殴っている
シャワーで熱湯を浴びせ続けたと分かると「これは犯罪だ! 警察に言うべきだ!」と興奮するサトシ

ユウキ:母親にも外傷がないか調べなきゃ
事情聴取で「自分でシャワーの温度を上げた」と証言する母親

両親と警察が問い詰め「私が・・・ごめんなさいママ パパ」と謝る少女



有沢:母親をかばったよ 無惨だ 許せないよ

(こんなシチュエーションで真実を言うなんてムリだよ 児童相談所は???

長瀬とユウキは2人で食事する


長瀬:
オレにはリョウヘイと君を争う資格はない
けどリョウヘイにはある あいつがやったんだよ(ユウキの父殺しは有沢!?

ユウキ:私にとっては2人ともかけがえがないの

席を立ってしまう長瀬 母のもとへ行く




1979

マリコ:
男なんか懲り懲りさ 男なんてあてにしない お前と2人だけ
これからまともな母親になるからね



長瀬:
オレに許してくれとも言わないうちにこんなになっちゃって
ごめんよってゆってくれよ お前はほんとによくやったってどうして褒めてくれないんだ
死んだわけでもないのにひどいよ 何もかも遅い もう遅いよ


マリコ:お前のお父さんは全学連の革命家で頭良かったんだ
長瀬:今どこにいるの?
マリコ:分からない 殺されたのかも あの頃の活動家は意見が違うと殺されたりしたんだよ

母がまた新しい男と一緒にいるのを見る
ある日、花を持って帰ると、家に1万円札1枚残して、誰もいなくなってた

マリコは首を絞めろとうながす

老男性:それが望みだ ずっと望んできたことだ

長瀬:もう何もかもおしまいにしようか 2人でラクになろうか
首を絞めるが殺せない


河川敷でリョウコの母親が石で殴られ、首を絞められて殺される




第五話 愛する資格 アイツが殺したんだ
捜査に有沢もいる 指紋もない 凶器もない 解剖待ち
事件のことを知るユウキ 病院にも警察が来る
リョウコの母親が来ないため、念のため夫は死体を見せられ身元が分かる

捜査会議
被害者は子どもを虐待していた 夫には愛人がいてアリバイがある

有沢は上司に呼ばれ、火傷のことで被害者を知っていたことをなぜ隠してた?と問い詰められる


ユウキ:
強い思いを抱いていると、霊魂みたいなものが出て、行動してしまうことがあるって聞いたことがある
あんな母親なんか死んでしまえって思ってたら殺されてしまった・・・

自分がいい子だったら、お母さんが死ぬこともなかったって子どもは自分を責める
母親を殺したのは自分だと思うかもしれない
あの子、お母さんに謝ってもらう必要があったのよ

3人が犯罪者になる可能性があるってつくづくそう思ったわ



1981 登山療法の日
モウルらはユウキを水のある場所に連れて行くととても喜ぶ 水を浴びるユウキ
「ここ秘密の場所だぜ」



明神山に着くと、四国全体が見渡せる 振り返ると石鎚山が見える
「あの山、神さまの山に登りたい」


伊島がユウキから事情を聞く
「3人はどれくらい古い知り合いですか?」

事件当夜、サトシもいたことも聞かれて動揺するユウキ

サトシにも事情を聞きに事務所まで来る伊島

サトシ:
母親の代表を子どもの代表が殺したのさ
子どもの頃に親の言いなりになって育った奴らが母親になってんだ
年齢に関係なく母親の役割を求められるから、はけ口はわが子しかない
母親にとって子どもが唯一甘えられる相手なんだ
だから子どもが反抗すると理不尽に感じて逆上する
子どももやられっぱなしじゃ納得しない
本当は愛情をかけるはずの親がそうでなければ、子どもだって泣きながら反抗するんだ!

長瀬がかばう ユウキと古い知り合いだと聞いて
今度はサトシから問われる 「あなたもあの病院にいたんでしょ?」

(1つのウソが崩れると、どんどん崩れていくんだ

リョウコの父に声をかけるユウキ 母が亡くなったことはまだ話してない

ユウキ:
母の死を伝える時に、罪の意識を感じさせないように気をつけてください
心から悲しませてください あなたが本当の親になる時が来たんじゃないでしょうか?

父:他人が言うことじゃないよ!


サトシのことを有沢に聞く伊島
「あれは家庭に絶対問題がある 姉も問題を抱えている」

志穂の家も訪ねると、「あなた、どこかでお会いしませんでしたか?」
誤魔化す有沢

ナオコが名刺を見て長瀬に電話して会いたいと頼む

長瀬:
僕はあいつのことは何も知らないといったほうがいいかもしれない
この17年間何を悩んでいるのか知るのか辛い 重なるものがある
自分自身の知らない部分をハッキリ見てしまうことになる

ナオコ:
ユウキさんとお会いできないでしょうか? リョウちゃんのことが分かるかもしれない
自分のことは何も話してくれないんです

またつわりが起きて、妊娠が知れる

ナオコ:悪いですよね こんなことで男を網にかけるようなことをして

長瀬:
片思いは大人になってからするもんじゃないな
感情が乱れて自分が何が欲しいのか分からなくなる

ナオコ:長瀬さんもユウキさんをお好きなんですか?

長瀬:僕はそんな資格がないんです 僕らはその資格をとりあったんですよ

山でユウキを探す2人 楠に寝ているユウキ

マリコに聞くユウキ
「火傷の女の子、お母さんが死んだって知ったらどう思うかしら?」
「それでいいの 頑張ったんだから 生きてきたんだから
 生きてるだけでいいの 罪滅ぼしなの」

(途中で流れてくる癒される曲が中谷さんの歌声なのかなあ? 音楽活動も気になる



ドラマ『永遠の仔』(2000 全12話 第6~最終話)

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ドラマ『永遠の仔』(2000 全12話 第1~5話)

第六話 弟が放火!!父の罪と母の死…家族が崩壊する
母に姉の真相を問い詰めるサトシ 「イジメにあって」とウソをつく母

サトシ:
隠すから家の中がギクシャクするんだよ 姉貴にどんな酷いことしたんだ
オレの将来のためだと思って全部ゆってよ 司法試験受けられないんだ

母:言えることじゃないの! ごめんなさい 死んでも言わない お墓まで持っていくんだから


1981 病院
ジラフらは「この夏、脱走しないか?」とユウキにもちかけると
「私は退院して登山に行きたいの 神様の山に登って救ってもらって、新しい別の人間になりたいの」

医師から「両親から退院の相談が来ている」と言われ、退院したいと言う
霊山に登るには保護者が一緒でないとダメだと言われる

ユウキが山に登りたいと話すと母は反対する
「迂回路を行けば誰でも登れるの」病院の登山療法も効いたと必死に説得

ユウキ:
汗といっしょに私の中の悪いものを全部出して、山頂でキレイな空気を吸って
そしたら生まれ変われるかもしれないじゃない! 治って欲しいんでしょ
いい子になるって約束するから!

母:
ユウキが危ない気がする 生まれ変われるってどういうことなの? どう生まれ変わりたいのよ
何か恐ろしいことが・・・

ユウキ:なんだって私の邪魔するんだから!

「サトシ、山に登りたいの」


(ユウキの考える唯一純粋な存在なんだな、サトシが


翌日、サトシは高熱を出して入院
父は母にサトシのそばにいろとガンコに言う 2人でフェリーに乗ることに不安を覚える母
(母親が歯止め役になっているのか

父:
ふざけやがって 全部、親が残した財産のくせに偉そうに!
女房のくせに調子に乗りやがって
また反対するようならあいつを殴ってやる ユウキのためならあいつを殴るのは平気だから
お父さん、カッコよかっただろ? ユウキのために戦ったんだからな
ホテルのレストランに寄ろう 汗も臭うぞ 食事はルームサービスに頼めばいい


(腕の包帯はリストカットじゃなくて、腕を噛むからだったんだ

看護師には腕を噛んだ傷を「ドアに挟んだが大したことない」とウソをつく父
(こんなウソに騙されるって、小児病棟って何の役に立つの?


母:なにもかもキレイ 草花も木も
急におんぶしてきて居心地が悪いユウキ


捜査中、長瀬が来る 走査線上にサトシの名前が上がってるか聞く

有沢:
オレは今回の事件に興味はない 死んでしまえば捜査の対象でしかない 所詮は歯車の1つだ
いい加減ウンザリしてるよ 今の仕事 本当にオレはしたかったのかって
一応、主任に聞いておくよ

ナオコの妊娠の話もすると「関係ないだろ!」と逆上する


2人も「神さまの山に登ろうか? 退院しても帰る所がないし」

有沢に養父母を希望する夫婦が面会に来る


夫:お宅に伺っても留守で、ようやくお父さんが教えてくれて押しかけてきたんだ
妻:何か必要なものがあれば、次来る時持ってくるから

それを聞いている長瀬

有沢は店に来て、ナオコに子どもを始末しろと金を渡す

ハムスターを外に捨て
「この程度で死にやしないさ 自分でエサを探す 自分で生きてくしかないんだ
 親だって自分の身が一番可愛いんだ」

容態が急変し、救急で運ばれるナオコ
母体は大丈夫だが、流産してしまう


ユウキの家が火事 サトシは姉のもとに逃げてくる
「燃やしちゃったんだ、おふくろ
 家に火をつけてオレも死ぬつもりだったけど、逃げてきた 全部オレが悪いんだよ」

家は全焼 目撃者がいる 居間で母が亡くなっていたから確認してほしいと警察に言われる
遺体を確認してショックで倒れるユウキ

(そんな確認、絶対イヤだ・・・なんて悲しい話なんだ
 でも、必ず救いがあると知っているから観るんだ




第七話 父娘の秘密を告白!! 私のすべてを抱きしめて
ユウキは長瀬に電話する
「もうダメなの サトシだけは守ってやって どこにいるか分からない
 私のことはいいの サトシを助けて あの子悪くない とっても可哀相」


1981
病院の屋上から飛び降りて助かったユウキ 両親が見舞いに来て、様子を見る2人
父:心から愛してることを忘れずに、自分を大切にするんだよ

1999


ユウキはトレーナー姿のまま消えた
長瀬は有沢にナオコの流産のことと、ユウキの行方不明を話す


有沢が病院に行くと伊島が待っている
「ユウキの行方は知らないか? サトシが灯油をまいて放火したんだ
 オレは前に言ったな 親との間に確執があるんじゃないかと この結果を見てみろ!」




1981
病院に母1人で見舞いに来た


母:
今日はハッキリさせようと思って ユウキにほんとのこと話してもらいたいの
何もかも聞くから あんた自殺しようとしたの?

サトシが熱を出した時、何かあったの?
お父さん、あの晩、随分遅く帰ってきたわ おかしいと思ってたの

ユウキ:もう話したじゃない 前に話したじゃない!

母:
前の時は、前の時で、治療も受けたんだから、ほんとのことを聞きたいの
前の通りなら真剣に受け止めるから

逃げ出すと、ユウキが飛び降りた屋上で2人が待っている

「風が気持ちいいんだな!」


モウルに電話するユウキ すっかり子どもに返っている


ユウキ:森の中に来たの
長瀬:目の前に何がある? 電話に住所と電話番号が書いてあるはずだ


母の解剖結果は気道圧迫 サトシが犯人と推定される
伊島:人格障害だ 勘だよ 迅速に手を打っていれば手遅れにならずに済んだ
伊島は多摩川の殺人などもサトシの犯行だという


長瀬はユウキがマンションにいると長瀬に電話する
「あの頃に返ったみたいだったよ こっちに来ないか 元気づけてやってくれよ」

服をヒロミに買ってこさせる 正気に戻ってるユウキ
シャワー室から出るとモウルがいるが、ごめんと言って出る






1981
雨の中、クスノキのウロの中にいたユウキ
2人食べ物とラジオを持ってきたがケンカになり、
互いに自分の受けた虐待をぶちまける

ジラフ:
3歳くらいの時、気づいたらもう体中にタバコの跡が 肉の焼けるイヤなニオイがするんだ
お父さんはちょっとしたことで機嫌が悪くなって、殴る、蹴る 歯が折れるほどゲンコで殴るんだ
時々、お母さんが止めた でも、お母さんも殴られる おばあちゃんは部屋にひっこんじまう
火傷は大人にも見えない 体を見せるジラフ

モウル:
でもジラフのは使えるじゃないか 僕のは立たないんだ
押し入れの中で夜中にお母ちゃんが男を連れてくるからひどい声が聞こえてくるんだ
ウンチもおしっこも押し入れの中でした だんだん感覚が麻痺して分からなくなる
だから役に立たない フツーじゃないんだ


有沢は長瀬の家に伊島を連れてくる


サトシがどこにいるか本当に知らないと話すユウキ

長瀬:質問が遺族に対して配慮が足りないんじゃないですか?
伊島:とにかく遺体を引き取ってください


(子ども時代のつづき)

ユウキ:
お願いだからウソって言わないでね!
お父さんに聞きたかった あんなことしていいの?って
とっても怖かった お母さんにも悪いことしてる
なんとかしてお母さんに止めて欲しかった 死ぬ思いで打ち明けたんだよ

「何言ってんのあんた、夢でも見てるんじゃないの?」と大笑いする母
「バカね、お父さんはあんたが可愛くてちょっと抱きしめただけ 何を勘違いしてるのかしら」

ユウキ:お母さんがいない時にホテル行こうって

母:止めなさい 恥ずかしくないの! いくら嘘でも言っていいのと悪いのがあるのよ

ユウキ:
自分が惨めで、穢れてる気がした 死ぬ思いで打ち明けたんだよ!
誰も私を救ってくれる人なんていないの どこにもいないの!

2人:いるよ ここにいるよ





第八話 弟が事故死母の遺書にのこされた涙の真実!
サトシ:オレ、生きてていいのかな 想像できなかった オヤジと姉貴のこと

ヒロミがユウキと会う
「事務所でとても迷惑してます
 警察が聞き込んで、顧問契約が取り消されたり、迷惑電話がきたり
 どうしていつまでもここに暮らしていらっしゃるんですか?」

ユウキ:長瀬くんのことが好きなのね

ヒロミ:好きです あなたはどうなんですか?


マンションも有沢や伊島が張ってる 長瀬も気づく
伊島:お前たち3人はどういう関係なんだ お前もあの女に惚れてんのか?

ユウキ:
サトシに生きてて欲しい 私のせいだもの 自分を責めてる
私が言ってたかもしれないの
母を殺して、火をつけてって お願い、助けて あの子守って


サトシが父の墓に現れた 墓石が倒されていた 有沢らが向かう

事務所に「整理屋」(?)の阿久津が来る


平泉:顧客を少し紹介するだけでいいんだ 別にお前には迷惑はかからない

長瀬:お金に困った人間はいつも同じことを言う(笑
阿久津:しかし、意外にそれが社会を回してきたのかもしれませんな

長瀬:あなた方とのお付き合いはお断りします
阿久津:あなたになら前金 1億、2億用意する 平泉さんの命の保証書だと思って


ナオコが店を閉めると伊島から聞く有沢
「オレはあの店に連れて行った責任がある 行って話をしてこい
 オレがあの子の父親なら胸ぐら掴んで殴ってる 傷つけ、放り出してそのままで済むと思うのか?」

店に行き、ナオコに会う
店をしまう理由は、お客さんに笑顔を見せる自信がなくなったから

「オレのせいだよな」
「私の罪を勝手にとらないでよ! 子ども死なせたのよ」

「オレはヒトの親になれる気がしない 子どもを酷い目に遭わせてしまいそうで怖いんだ
 幼い頃に植えつけられたものを完全に切り離して生きるなんてオレには分かってない」

「あなたに必要なのは、子どもの頃から支えてくれる人 単純なことなのよ
 私はその支えにはなれない 求めているのはユウキさんなのよ」

タバコを吸い、有沢の顔に煙を吐く 出て行く有沢



事務所にサトシが来た
「姉を支えて欲しいんです ようやく分かったんだ
 どうして自分を犠牲にして人に尽くそうとするのか
 何も知らなかった 酷い話だ・・・」


1981
父の仕事が行き詰まり、昼間からお酒を飲んでいる
風呂場で泣く父に「背中流そうか」と入り、背中を抱きしめ「泣いちゃダメだよ」となぐさめる

「お父さんにはユウキだけしかいない お父さんが好きだろ? 救ってくれ
 絶対誰にも言っちゃいけない お母さんにはとくに
 お父さん死ぬしかなくなる 2人だけのとっておきの秘密だ」


サトシ:
分からないうちに火をつけていた 家族の記憶、家、燃やしてしまいたかった
姉には支えがいる 何もかも知ってる人が

長瀬:
オレは支えられないよ オレじゃないんだ 資格があるのは
オレたちは、やろうとした 彼女を救うために 自分自身を救うためにも

父の事件のことを話していると、伊島が来て、サトシは窓から逃げてクルマに轢かれる
(また胃が痛い・・・ サトシだけが心の支えなのに

緊急で運ばれたが命は助かる

サトシ:
死んでもよかった 憎くて火をつけたんじゃないんだ
おふくろも苦しんでた もう終わりにしてやりたかった オレはあの男を許せない

ユウキ:許せないのはサトシがお父さんを大好きだったからよ

サトシ:
姉さんは許せるの?
忘れろよ 子どもの頃のことなんて関係ないって
ずっと避けてたろ 女らしさみたいなもの ようやく理解できた
長瀬さんは分かってくれるよ あの人と幸せになってくれ 姉貴にはその権利がある

サトシは母の遺書をユウキに渡す
その後、容態が急変し、サトシは亡くなる





第九話 女の殺意! 許されぬ愛…父親殺しの真犯人は

長瀬:
リョウコの母の殺人犯でサトシを疑っているのか?
他の犯人を捜したほうがいい オレの勘だ


1981 運動会
両親とお弁当を食べる時間、リョウヘイには養父母が来る
長瀬もお弁当をすすめられて泣き出してしまう




長瀬がユウキの新しい部屋に来る 保証人は長瀬

ナオコは兄のいる実家・北海道に帰ると言うしらせが来た
店ではお別れ会が行われる
最後まで残る伊島 有沢は来なかった

ナオコは病院にユウキを訪ねる
マリコはなぜか「叩かないで」と泣き出す
ナオコ:私ってきっと鬼のような顔してるんですね

階段でつまづいて、ナイフが落ちる


ナオコ:
あなたがグズグズしてるからよ 一緒に暮らすなりしてくれればよかったのよ
もう二度とお会いすることはありませんから


1979
XMASと正月 面会に来る両親 心配する2人
「5ヶ月ぶりの外泊だ 気をつけろ」

病院に派手な格好で長瀬の母が来て、看護婦に「子どもはペットじゃないんですから」と言われ
「ペットだったらこんな高い病院に入れないよ
 お母ちゃん、これでも頑張ったんだよ 恨んでないよなあ」

XMASプレゼントだといって1万円を渡す



アルツハイマーの病室が急に閉まることになった
マリコは転院先も決まらないうちに追い出されるかもしれない



破産申し立ての情報を阿久津に流す長瀬
阿久津:とりあえず1000万 あとの4000万はお支払いします

机に大金を並べて泣く長瀬
アルツハイマーの介護施設には、一時金で4000万、毎月数十万円かかる


1982
父:ユウキ、ドライブにでも行くか 断るユウキ
シホが倒れた 入院を断る母 「明日はユウキが病院に戻る日なの 私も行かなくちゃ」
「そんな体じゃムリだ」と止める家族

夜中、窓の割れる音で1階に行くと、部屋はめちゃめちゃ
父は血だらけで酔って、自分の腕を刺している

父:
心配しないでいい 最初は痛いがだんだん気持ちよくなってくる
お父さんの中の悪い部分を懲らしめているんだ 悪い部分は痛みが好きらしい

お前はシホに何か喋ったのか? シホが体を壊したのはお前のせいだ
向こうの家族に知れたらどうなるか 離婚だけじゃ済まないぞ
お前もふしだらだと近所や学校中に知られて白い目で見られる

シホは死んじまうだろう お前のせいだ
純粋に愛してる お前にも愛されたいだけなんだ
あいつにはオレをありのままに愛することは出来ない

ユウキ:やっちゃいけないことなんだよ 親子だもの!

父:オレを責めるのか? ユウキ助けてくれ お前はオレの分身なんだから


病院に戻るとまた無表情に戻っているが
看護師「いいお正月だったのね あとで日記を持ってきてね」と気づかない
2人に会うと無視する 「やるしかないな」

ユウキ:辛いの 来てくれない? モウル

長瀬:ユウキを守れるのはお前なんだ 土壇場で先を越された お前には資格がある
有沢:オレは背中を押してない 土壇場でビビった 押したのはお前じゃないのか?

(資格の意味を勘違いしてたんだね




第十話 幸福な時間救いなき愛の果てに…哀しい告白
有沢は養父母を呼んで東京を案内する


病院の面会のことを思い出す
「あいつ(実父)は何て言ってるの?」
「・・・あの子はもういいって」
「あいつはオレを捨てたんだな だからっておじさんたちのところへなんか行かないからな!」

養父:
なんとか親のマネをしようとして、いつもお前を困らせてたな
本当の両親がどうしてるか知りたくないか?

有沢:いいです! 自分の親はあなたたち2人だと思ってますから

養母:
リョウヘイちゃんは別に結婚しなくてもいいんじゃないかな
私たちとずっと距離を置いてきたでしょ 私たちを傷つけるのが嫌だったのよ
好きな人にも距離を置いてしまう でも、一緒に生きる相手を見つけてほしい
相手を認めることと、相手から認められることが、生きていくには大事だと思う
ゆっくりでいい 好きな人には自分を開いてみたらどうかしら
甘えてみてもいいんじゃない? そういう自分を許してもいいんじゃないかしら

酔った養父をホテルに送る お土産にさぬきうどんをもらう

養父:仕事、頑張りなさい
養母:体大切にね

有沢:田舎に帰って職あるかな? 一般の普通の生活が出来ればいいんです

養父:
気を遣わなくていいんだよ お前の人生を歩めばいいんだ
警察官なんて誰もがなれるもんじゃない きっとたくさんの人を助けられる
結局オレは何も大したことは出来なかった ちっぽけな人間だった

有沢:
オレは似たかった あなたたちに 運動会で作ってくれた弁当 今でも覚えてます
オレなんかに精一杯気を遣ってくれて オレ、あなたたちみたいに生きたかった

養父母:ありがとう



長瀬は母を移す施設を見学 人手不足だから近所の主婦が手伝っている

酔っているヒロミ
「誰のために生きてきたんですか? それほどあの人を愛してるんですか?
 私は世間並みの愛で充分ですから 私にもください」

「明日から来なくていい」

 

ナオコから電話 「来ていただけますか 私もうあなたしかいないんです」
長瀬、まさかの喀血(いまどき結核?! ストレス性のなにか?

ナオコ:話してください昔何があったのか

長瀬:
この包帯がすべての始まりだった これがお守りのようなものだった
彼女さえいれば自由を得られる そのためには彼女の父親を殺すしかなかった

気づくと彼女を探し求めてた 僕の天使 僕の神
あの海辺以来ずっとそうだった でも、資格がないと思い続けてた
ユウキを救うつもりだったのに 僕には資格なんかない 僕はもうダメなんだ



夜勤のユウキ「意味があるの?こんな私」

ユウキに不幸が続いたことを聞いて、声をかける患者・岸川と夫


「前触れもなく、頭の中に醜いものが渦巻くことがあるの
 飲み込まれそうになって絵を描くことを覚えたの」

絵を観て驚くユウキ


岸川:
私、父親の弟にSEXをムリヤリにされていたのよ 10歳の時
優しいおじさんだったから最初は何をされているのかも分からなかった
でも家族に話せば、平和をいっぺんに壊すと思ったし 15歳まで続いたの
叔父は南の島で戦死した でも少しも救いにならなかった

お酒をあおるように飲んで、危ないクスリにまで手を出して
でも、途中から変わったの、私の人生
40過ぎた頃、とっても幸せになったのは彼のお蔭
あの人に支えられて、私の人生を生きられるようになったの

あの人と知り合ったのはアルコール依存症の会で、ナイフで彼を刺そうともした
初めて人に話せたの それでだんだん心を開いて生きられるようになった
私が生きていることを認めてくれる人がいる
そんな単純なことで、人生が意味のあるものに変わった 生きるのが苦しくなくなった
ありのままに生きていい 許されていいの あなたは生きていいの




長瀬の前で服を脱ぐナオコ
2人は愛し合うが「大丈夫よ」と首に手を持ってこさせる





後に有沢が来る ナオコはキレイに死んでいる
首に絞められた跡があり、そばに包帯を見つける



(どんどん複雑な事件が絡み合っていく・・・




第十一話 絶望の果て結ばれる二人…真犯人涙の告白!!
有沢は主任に「ナオコが死んだ オレのせいなんです」と長瀬をかばう

保険金の8000万円が入ったとユウキに電話がくる

伊島は有沢を探しにユウキの部屋に土足で上がりこみ、謝る

伊島:どうしてこう人は傷つけあい、憎しみ合い、ウソをつかなければならないんだ 納骨まだしてないのか
ユウキ:お骨までなくなるとすべてなくなる気がして 弟は母を殺していません

伊島:
あなたがそう言い切るならそうかもしれない
死んだ人は時に心の支えになる 支えにして生きていかなきゃね 忘れる必要はない
大切に抱きかかえて生きていかなきゃね

有沢“なぜオレの女を殺したモウル せめてオレに言い訳ぐらいしてもいいだろう?”


マリコに付き添う長瀬 介護施設の中島も一緒で1週間後に移る予定だという
長瀬:5000万払い込んだ 仕事で5年ほどアメリカに行くから
ユウキ:母のお金とかもあなたなんでしょ? あなたのことが分からない

有沢がナオコの殺人を自白したと聞くと「あいつじゃない!」


長瀬
あの火傷を負った女の子、母親の保険金が入るよ
金なんてなんにもならないことは分かってる

でも、母親が自分のことを思ってお金を準備してくれてた
幻想でもいい あの子がそう思えるならお金も意味があるかもしれないって

憎しみを抑えきれなかった 欲求がこみ上げてきて
あの女は罰せられたがってる 許しを求めてる 殺されてもいいんだと自分に言い聞かせていた



最初はもっと突発的だった おふくろのお見舞いの後、多摩川に出た
香水の匂いがしてきた おふくろが若い頃つけていたのと同じだった
ナオコさんは違うんだ! だけど同じだったのか?



ユウキ:行こう、モウル どこへでもあなたと一緒に


急患で呼ばれて、振り返るともういない

ユウキは岸川に話す
「私、お別れすることになりそうです 一緒にいたい人がいます
 普通の暮らしはムリでしょうけど 償うだけの日々でもいいです 生きていければ」


大金を用意し、銃まで書棚に隠していたモウル
そこに整理屋が来て、逃げる 騙して得た金だった


ユウキの部屋に有沢が来てる

有沢:
オレがやったようなもんなんだ 彼女、全然苦しんだ顔してなかった
顔見た時に望んで死を受け入れたと思った つまりオレのせいだろ?

ナオコのそばに落ちてた包帯を見せる

初めてオレたちが海辺で出会った時、落ちてた それを取り合ってずっと持ってた
自分がやったとオレに教えるために 君への想いを断ち切るという意味もあったと思う

奴は逮捕よりもっと深い罰を望んでた オレたちはまだ怒りを出し切れてないんだ
資格がないのはオレも同じだった 君なのか



ユウキ:
私は怖くなった だってお父さんだよ 殺すなんて出来ない 長い間、私が押したと思ってた
母はタンスにヒモをかけて首をつったの 遺書も残ってた
見せられなかった 私の父のことが書いてあったから
遺書の中で何度も私に詫びてた

“もう疲れました 終わりにさせてください
 知っていながら何も出来なかった頃とずっと同じです
 結婚しないと言われるたびに、自分の罪を突きつけられてるみたいで苦しかった
 あんな忌まわしい過去を知られるのは耐えられません
 過去は私がすべて一緒に持っていきます 前向きに強く生きてください”

遺書は燃やしてしまった 生きてこなきゃよかった 生きるべきじゃなかった
ほとんど意味はなかった 結局何も生まなかったし育てなかった
看護師も何かしてないと 苦しくて怖くて

有沢:
オレたちは君がいてくれることが大事だった
だからこの11年間なんとかやってこれたんだよ
生きなきゃよかったなんて言わないでくれよ
オレは死んだほうがいいのか? 親にも言われたよ
君もそうなのか? オレのために生きてくれよ(なんだか言い方が父親みたい・・・

腕を噛もうとして止める 「キレイだよ」





額に銃をあてるモウル 死ねずに彷徨う





最終話 生きてていいんだよ…旅立ちへ私たちの最後の救い

有沢:君が本当に求めてるのはオレじゃない それがよく分かった
ユウキ:ジラフのことも好きだったよ
有沢:あいつを探しに行くよ あいつと一緒に逃げろよ どこででも生きていけよ



有沢
“オレたちは再会が遅すぎた 離れるべきじゃなかった 一緒に支え合うべきだった
「お前のせいじゃない いいんだよ」て、きっと誰もがそう言い続けてもらう必要があるんだ
でも、お前には言えない 罪を犯したお前には
ユウキはお前のことを愛してるっていうのに”

(カポーティのセリフみたいだ

「われわれがいちばん欲しいと思っているのは、
 ただしっかりと抱きとめてもらい、
 そして言ってもらうことなんだ・・・
 "みんなそのうち、きっとよくなりますからね"って。」(『 Other Voices, Other Rooms 』)



伊島のもとに長瀬から指紋と手紙で自白してきた

有沢:
あいつはユウキのところへ来る
すべて終わらせる気でいるんだ 暗闇が最も怖いあいつが刑務所に耐えられると思うか?
君に抱きしめられて死ぬのか、殺した上で、自分も死ぬのか

君は殺されてもいいと思ってるのか?
オレはどうなるんだ 一人残されて 死ぬ時はオレも一緒に連れて行ってくれ
あのクスノキで誓ったじゃないか オレだけ残して行くな!



長瀬は神社にいて、母に化粧をさせ、食べ物を与えているのを見つけたユウキに銃を向ける



長瀬:
ウチは一度も花見はしてない 普通そんな家族はないだろう?(ウチもないけど・・・
一度花見をしたかった 昔と違ってとてもいい母親になってる
いろいろしてあげたかったけど、今はもう何も考えつかない

ユウキ:これからはお互い支え合っていこうよ いくらでもやり直せるはずよ

長瀬:
生まれてくるところからじゃなきゃダメだよ
気がつくと罪を犯してた やり直そうと思っても衝動的に吹きだしてくる



有沢も来る

長瀬:
お前に行ってほしい所がある リョウコちゃんに“お母さんを殺した犯人は死んだ”と伝えてくれ
犯人が死んでも遺族が悲しいのは変わらないだろうけど
事件が終われば、新しい人生に踏み出せるかもしれない
保険金だと言って、遺族に金を渡した それが犯人からだと知られたくないんだ

(母に銃を持たせて)
最初に戻るよ いろいろありがとう
一番最初の闇なら一人でも耐えられるさ それにいずれは明るくなる闇だよ
母親だから僕を最初に戻せる

嫌がるマリコだが、心臓に当たる
泣くマリコに「大丈夫 誰も悪くないよ」と言い聞かせるユウキ


有沢は、警官を辞め、高松の養父母の所へ帰るという

伊島:
辛いヤマはもうたくさんだ 長瀬の送検は見送られるだろう
ナオコを殺されても憎んでないのか? あの看護婦とやっていくのか? 彼女を離すな


2週間後 ユウキの部屋を訪ねても引っ越した後
マリコは介護施設に移され、5年以降は有沢が責任をもつと伝える
マリコに「お父ちゃんだよ」と長瀬の骨を渡すと喜ぶ

有沢のポストにユウキからの手紙がくる

“松山に病院を見ようと思ったができなかった
 これまでの私は現実を生きているとは言えなかった
 でも心配しないで 一人でこれからを見つめていきたいと思います

 いつかは真の現実を抱きしめることが出来るのでしょうか?
 きっといつかはと信じたい気持ちです
 母の遺書を同封します 母の言葉はわずかに救いです
 あなたがもっとも良いと思う形で処分してください”

海に包帯を流すユウキ

有沢も秘密の場所や、山が見える草原にも行く



遺書

“打ち明けられたのに信じようとしなかった
 霧の中であなたがお父さんを殺そうとしているのではないかと感じたのです
 私は母親として何ができるのだろうと思った瞬間体が動いていました
 17年の間、そのことを口に出せなかった私を許してください

 あの日以来、罪の意識を忘れたことはありません
 今ハッキリ分かるのはユウキ、サトシを愛しているということ
 あなたは決して悪くはなかった あなたは汚れてはいない あなたの魂は美しいままです”


遺書を燃やす有沢

クスノキにも来て、穴を掘るとヒモの先からモウルのリュックが出てきて、地図が出てきた



「モウル、覚えてるか?」

遺骨をクスノキの周りに撒く



“あなたたちの言葉が支えになります
 ジラフ、私たち生きててもいいんだよ
 ほんとうに生きていても いいんだよ”




ほんとうにいいドラマというのは観終わる時離れ難い
ほんとうにいい本と同じように


topics~普通切手ほか、郵便料金 ほか

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今年の父の日プレゼントは、また山岳関連の本にした

『アルピニズムと死 僕が登り続けてこられた理由』山野井泰史/著

『凍』沢木耕太郎/著

『星と嵐』 (ヤマケイ文庫)ガストン・レビュファ/著

電話が来て、喜んでくれてなにより
でも、山と溪谷社(ヤマケイ)系の本は、随分昔に買った日本名山やアルプス山脈とかの
10冊セットなどをすでに持っていて、読破したことを聞いてビックリ さすが山好き
父の謎は、年々深まるばかりです



毎回、郵便物がいくらになるか分からないため、封をせずに局に持っていくようにしている
「レターパックプラス」に入れば、安くて、手渡し&追跡可能で安心だし、ポスト投函も出来て便利
「レターパックライト」と2種類あるって初めて知ったかも

「レターパックプラス」送りたいモノを入れて、フタがしまれば500円一律
「レターパックライト」幅のサイズが決まっている ポストに入ってもサイズが超えていれば戻る

今回は「ゆうメール」を利用した
中身が本・CDだと局員に見せた後、封筒に入れる
最大A4×厚さ3cm×重さによって値段が決まっている
注意:手紙をつける場合は、普通郵便扱いになる

6.1からハガキの切手が52円→62円(封筒は82円のまま)に変わったから
家にある52円切手を全部使った後、改めて62円の切手を見たら、まだ種類が少ないことに気づいた

新着切手情報 一覧
どちらかというと82円のほうが多くて、52円がまだ多く売っていた
その下に、追加用の端数切手が一覧で紹介されていて、10円は「トキ」のみ 渋いんだよなあ・・・

普通切手

結局、いつも丁寧に商品を説明してくれる女性局員さんといろいろ話して
「エゾユキウサギ」「シマリス」「ニホンザル」の3人で10円になるのは可愛いってことで
それを10枚分買った

「1円の前島密さんて誰ですか?」と聞いたら、日本の近代郵便制度の創設者の方だそう
初めて知りました 失礼しました→ウィキ

“「郵便」や「切手」、「葉書」という名称を定めた。その功績から「郵便制度の父」と呼ばれる。”

新潟に「前島記念館」なんてのもあるのね

巨樹ファンにとっては、「205円普通切手 屋久島国立公園(縄文杉)」もステキ


「でも、205円なんて、いつ使うんですか?」と聞いたら
定形外郵便物の150g以内の料金が205円なのだそうな なるほど!

まあ、私は切手コレクターでもなんでもないので買わないけれども
私の好きなアドカード同様、切手もいろいろな規制がある中での立派なアートだと思う

ちなみに「普通切手」のデザインも不定期に変わっているようだから
この動物さんシリーズも意外と貴重かもしれませんv



錦織圭CM
ツイッタにアップされてた
ほかのスキーのとかもスゴイけど、錦織圭のはゆうちゅうぶで検索しても出てこないな










松尾スズキさん×長澤まさみさんCM
『キャバレー』以来の共演か?! エセっぽい関西弁でのやりとりが可笑しいww
しかも、画面右下に小さく超可愛い柴さんが映っているし

 

 

 




たけしさん、今後の野望

<CMで本気のズッコケで青タン>

 


「風呂場で自分の姿を見たら、青タン赤タンだらけで、気合いが入るとやれちゃうものだな」


<今後の野望>


Q:ミライに挑戦したいことは?(言われる前にこのお題だけで分かったけどw

「漫才、役者、映画でもう賞はもらっているんだよね
 でも歌は全然当たらない



 以前、阿久悠さんや、坂本龍一さんが曲書いてくれたけど、



TAKESHIの、たかをくくろうか
谷川俊太郎さん×坂本龍一さん×たけしさんのハスキーヴォイスが絶妙で大好きな1曲

I MISS YOU
 

何度観ても一番ゾクっとくるのは、この曲
たしか、事件を起こして、ずっと休んでたこの番組に復帰して、一発目の放送じゃなかったろうか?
映画『その男、凶暴につき』の頃のたけしさんは、本当にフェロモンだだもれだったなあ



野際陽子さん、肺腺がん81歳で死去
 

“「キイハンター」「ずっとあなたが好きだった」など、多くのテレビドラマで活躍した女優の野際陽子さんが
 13日午前8時5分、肺腺がんのため都内の病院で死去したことが15日、分かった。81歳だった。”

 

 


夫が千葉真一さんだったんだ/驚
 

私の中では、なんといっても『TRICK』での仲間由紀恵ちゃんとの軽妙なやりとり
14年間も共演してたのかあ/驚



「ドラマのマイベスト」参照



映画『いつまた、君と ~何日君再来~』公式サイト
予告を観たら、いい映画だってことが伝わってくる

 





朝ドラ『ひよっこ』

「電化製品の三種の神器」のほかにも「3C時代」なんてあったのか







売ってるモノは今と変わらないな
この時代のモノや考え方、システムをいつまでも、いつまでも、いまだに大事に抱えているから
時代の変化とのズレができて、たくさんの問題が生まれているんじゃないか?

それになぜ、今も昔もクルマの横に女性を立たせているのか意味が分からない・・・

こたつを囲んだ家族の映像は、実家にあるアルバムを思い出させた



「あかね荘」のキャラクターも紹介された
水木サンもこの頃、質札と戦いながら、汗だくで漫画を描いていたのかなあ

 

 



『閉ざされた時間割』眉村卓/著(角川文庫)

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■『閉ざされた時間割』眉村卓/著(角川文庫)
眉村卓/著 カバー/木村光佑、本文イラスト/谷俊彦(昭和52年初版 昭和58年19版)

「作家別」カテゴリーに追加しました。

1度読み直した時のメモがあったので、それはそれで残すことにした

『閉ざされた時間割』 眉村卓/著(角川文庫)


[カバー裏のあらすじ]

この奇妙で恐るべき事件は、中学二年生の良平が珍しく勉強にうち込もうとしている夜に始まった。
はじめ良平は、ベランダに映る無気味な人影を見た。
そして翌日、彼のノートにはメモした覚えのないことが書き込まれているのを発見。
次には何故か夢遊病のように学内をふらつく先生と生徒を目撃・・・。いったい何が起きたのか?
そして魔の手はついに、ガールフレンドや、良平の家族にものびてきた!
人間の乗っ取りを企む借体生物との闘いを描くスリルあふれる眉村卓の傑作SFジュブナイル!
表題作のほか「押しかけ教師」等3篇収録。 


▼あらすじ(ネタバレ注意


「閉ざされた時間割」

松田良平は、深夜、苦手な数学の勉強をしていると、
誰かに見張られているような気がして、窓の外を見た
そこには、良平ぐらいの少年の姿がハッキリと映っている



「だれだ?」

勇気を出して、窓を開けると、そこには誰もいなかった


翌朝 近所に住むクラスメートの三原令子に弟・努のことで相談があるから昼休みに会ってくれと言われる

1時限目の数学 良平は急に抗い難い眠気に襲われる
気づくと、教師の姿がいない 1時間も眠ってしまったと焦っていると
他の生徒から授業が終わったと言われ驚愕する

「そういえば、今日の松田さん、いつも違っていたわ やたら質問したり、すすんで答えたり」

良平はそんなタイプではない

クラス委員の山形英一が割り込んできた
「よせよせ 松田のいつもの冗談さ」

良平は自分のノートを見ると、自分の筆跡ではなく、拙い文字で
授業を一言一句メモった6時限分の書き取りがあったが、全然覚えていない

令子に声をかけると、とても怒っていた
「相談に乗ると言ったのに、いくら話しかけても知らんふりして いい加減な約束しないで!

帰り道、普段そう親しくはない山形に話しかけられる

「君、変なことを尋ねるが、今日、いつもと違ってなかったか?
 ひょっとして、ずっと意識がなかったんじゃないのか?」

そこまで言って、首をがくんとうなだれたかと思うと、すぐにしゃんとして

「冗談だよ なんでもないんだ!」と去って行った

2人が話していた場所に突然クルマが暴走してきて電柱にぶつかった
その瞬間、良平は山形が宙に跳躍して逃げるのを見た

家に帰り、様子がおかしいと両親から心配されるが、気が変になったと思われたくなくて言うのを控える

令子に聞いてみよう 自宅から5分のところにある家に行くと、ツトムくんがぼうっと佇んでいる
声をかけると、消えた

令子が出てきて「弟は2階で勉強してるわよ」という
事情を話すと「それなのよ! 相談したいのは 近頃、別人みたいなの 私と話したことを忘れてしまっていたり・・・」
両親に話したがまともにとりあってくれないという

気づいたのは1週間ほど前 中廊下にツトムがいたが目の前から消え、もう1人のツトムはお風呂に入っていたという
良平も自分に起きたことを話し、ノートを見せると、さっきは気づかなかった文字に気づいた

“このことは他人にもらしてはならない もらすと、君でなくなるかもしれないからだ”


翌日、また令子と放課後に会う約束をしたが、令子は欠席していた

国語の授業で、教科書を読ませていると、学期のはじめから休んでいる上谷の席に
なぜか1年の教科書をもって見知らぬ生徒がぽかんと立ち上がった

それを見た山形は「お前はまだ早すぎる! 出ろ!」と声を出した
生徒は首をがくんとうなだれ、泣きそうに「なんだか知りません 気づいたらこんなところにいるんです」

次は国語の先生が頭をうなだれ、フラフラと隣りの教室に入っていく
生徒がついていくと、良平の横にいた山形が前に倒れた

国語の先生は「ここはどこ? 私は何をしていたの?」両手で顔を覆い、泣きながら廊下を走って行ってしまう
国語の先生の振る舞いも変だが、山形の様子もおかしい

女子生徒が「山形くん、職員室へ見に行ってよ」と言い、山形が出て行って1、2分後
山形の後ろの生徒が叫び声をあげた 前に山形が座っていて、
背中を突くと指がつき抜けて、山形は目の前から消えた

山形は教室に戻り、消えたと言われるとぎくりとして
「僕は知らん! 失敬だ 僕は早退する」と教室を出て行ってしまう


放課後、令子が気になった良平は家を訪ねると、玄関に鍵もかけず、家には誰もいない
壁には大きな乱れた字で「助けて」と書かれていた

近所の人も来て「ツトムちゃんのお友だちも来たのよ 欠席したからって」
「今晩待ってみて、明日も誰も帰らなかったら、警察に届けてみたら?」ということになった

良平はようやく両親に話す
「そういえば、今日、山形さんが来て、僕からの手紙が来ていたら、
 間違って出したものだから返して欲しいって言うの」と母


翌朝、令子の家にはやはり誰もいない
そこに靴音が聞こえ、慌てて隠れると、山形が来て、ペンで書かれた文字を消し始める

「どうしてそんな真似するんだ!」

良平がつかみかかると、宙に浮き、1回転して叩きつけられた
近所の人、親も来て、良平はひどい怪我を負い、翌日は学校を休んだ

そこに山形からの速達が届く

“松田くん 急いで書く じきに奴らが来て、僕を占領してしまうからだ
 そいつには実体がない 人間の体を乗っ取るのだ

 初めて経験したのは4週間前 はじめは3、4日おきだった間隔は短くなり
 それにつれて、僕の体の使い方が上手くなったようだ

 この手紙はこれで2回目 1回目は書いている最中に乗っ取られ、処分されたらしい
 今度はうまくいってほしい”


母にも手紙を見せる その良平の枕元に胸から下が透き通った父が立っているのを見た
そこに父が帰ってきて「母さんは植え込みにいたんじゃないのか?」と言う

チャイムが鳴り山形が来た 迷っているとベランダまで跳び、靴のまま入ってきた
手紙を切り裂き、父母が同時にがくりとうなだれた
良平は両親に腕をつかまれ、クルマに乗せられた



クルマの中に包帯を巻いた自分がいるのを見て、不審に思ってくれる人がいないかと期待したが
交差点で停車しても、すぐそばを通りかかる人は、車内の様子など見ていないものだとすぐに悟った
通行人にとっては、ただの物体にすぎないのである

考える時間があるなら、あるうちに考えよう
なぜ、自分は乗っ取られなかったのだろう
外をもっと見ていれば、ここがどの辺か検討くらいはついたのにと後悔したが、目的地に着いてしまった


そこは廃校で、地面が突然盛り上がり、円盤型に盛り上がり、奇妙なエレベーターに乗せられ、
地下深くに着くと、かなり大きな部屋に、男女、少年少女が疲れ果てた様子で集められていた
その中に、三原家族もいた

家族が誘拐されるまでのことを話す令子

ツトムが「自分を縛ってくれ 他の何かに乗っ取られている」と言う
首が垂れて「僕はこれから使命を果たしに行かなければならない」と出て行った
そこに山形が来て「こうなっては仕方ない みんなで行ってもらうしかない」

令子「私たち、工事場に連れていかれ、監督に命令されて、時間制で働かされてるの」

頭上から声がして「働く時間だ あと1分でドアは閉じ、空気調整も停止する 急げ!」

良平も従い、歩きながら歩数を数えていた(『少年探偵団』みたい
つるはしのようなものを渡され、労役の監督に子どももごちゃまぜに4班に分けられ、岩盤を掘らせる
休んだり、作業が遅いと、金属棒でムチのように叩かれる

良平の近くの少年が倒れ、ムチで叩かれても動けない
「反抗もなにも、その子は動けないんだぞ! 働けなくなれば処分するとか・・・」

反射的に班長の足に飛びついて、金属棒を奪い取り、一撃を加えると、班長は我に返った様子
「みんな逃げよう!」と言っても、みんな諦め、疲れきっていた

監督がきて「こんな非能率的なやり方はおかしい」と良平が噛み付くと、やはり彼も我に返った
「痛みだ! やつらは体の痛みが怖いんだ!」

その時、黄色い煙があがり、みなバタバタ倒れた


気づくと、良平は大きなイスに縛りつけられていた
真っ白な、上から下まですっぽりと服をかぶった連中に尋問を受ける

「我々のどこが卑怯だというのだ これは本能だ
 借体型の生物は、生命体に乗り移る 不快な感覚は味わいたくない 敏感なのだ

 お前に選択させよう 処分されるか協力するか
 我々の数は限られている 3日もすれば、本隊が到着し、10万以上の仲間がくる
 あとは人間に乗り移る 協力はそれまででいい」

良平は考え
「僕はお前たちのことを何も知らないから、どうすれば役立つか分からない
 乗っ取られていない山形に会って相談させてくれ」

白い服の3人は良平を部屋に閉じ込めた

部屋の向こうには石油缶のような透明な容器が3つ並んでいた
青みをおびた液体が入っていて、20cmくらいの黒い玉が浮かんでいる
山形が入ってくると、その中の1つが液体と同じ色になった

「あれはやつらの休憩場なんだ 何時間か乗り移っていると、しばらく体を出ていかなきゃならない
 待機球と呼んでいる 何日も休息する時はここに来る やつらのホテルみたいなものだ」


この会話が相手に筒抜けだと分かり、2人は慎重に話すことにする

山形
「我々は全力をあげて協力しなければならない 1つにまとめさえすれば仕事はしやすくなる
 障害は叩き潰して、求める方向へ努力すべきだ
 それにはたとえ友人でも徹底的に厳しく、手加減してはいけない」

山形は、あの待機球をみんなで協力してやっつけて逃げろと言っているのだ
そのためには、手加減せずに傷つけあえば、奴らは乗り移れない
山形が透明なドアをなでて開ける様子を見た

良平は、みんなのいる部屋に戻り「もっと働かなければならない あと3日もすれば本隊の第一陣が来る」
みんなは良平が敵の味方になったと思い、冷たい態度になる


数日が過ぎ、良平は最初のエレベータから地上に出される
オレンジ色の光る円盤が降りてきた

「あの飛行体には、約100個の先遣隊員をおさめた待機球が積んである
 すべてこの基地におさめる作業は、お前が指揮をとれ」

「これは重要な任務だ 僕の指揮に従わない者がいたら大変だ 僕にも武器を持たせてほしい」

ピストルに似た武器をもつ奴は「こんな高性能の武器を貸すことはできないが金属棒を渡そう」

良平は武器を持った奴の手首を思いきりたたき、待機球の容器を蹴倒した
武器を奪い取り、待機球を撃つと、爆弾さながら火の塊となって弾け飛んだ

エレベーターに戻ると山形とツトムが立ちはだかるが、金属棒で叩くと我に返り
「ありがとう! それにしても、随分殴りやがったな」



男たちが来て例の武器を出すと「やめろ! それは人の体だけでなく、我々も破壊するのだ!」

坑道に行き「みんな 奴らに乗っ取られないよう、お互いに殴り合うんだ 脱出だ!」

良平は、待機球がたくさん並んだ部屋を思い出し、武器で撃つと爆発とともに炎が大きくなり意識が遠のくのを感じた


病院で気がつき、父が
「みんな救急車で病院に運ばれた グラウンドは陥没するし、校舎は火事だし、大騒動だったらしい
 だが、警察はもとより、だれも信用しないんだ 集団幻覚と考えているらしい」

彼らはまだどこかにいるはずだ 本隊が来れば、世界中の人々が乗っ取られる
まだ何も終わってはいないのかもしれない

良平は、ふと今までの毎日のことを考えた

学校や、世の中はこんなものだと自分で決めて、枠の中で人生を送っている自分たちは、本当に自由だろうか?
借体生物に乗っ取られているのと、実は大差がないのではなかろうか、と




「少女」

青山伸一郎がいつものように学校へ行こうとすると、同じ年くらいの可愛い顔立ちの少女から声をかけられた
「青山伸一郎さんね?」と言って少女はけたたましい声で笑い出した

テルテル坊主のような形の真っ赤な服を着ている
どうしたわけか、こんな奇妙な女の子といても誰もこっちを見ていない

教室にも勝手に入り、授業中もずっと話しかけられ、ちっとも勉強に身が入らないため
隣りの藤川律子が心配して声をかけるが「別になんでもないよ」と誤魔化す

「返事ぐらいしてよ!」と少女が伸一郎を激しくゆさぶり「やめてくれ!」と言うと
律子「何してるの? 一人で体をゆすって叫んだりして」

間違いない この少女は自分以外に見えないし、声も自分にしか聞こえないのだ
少女「“目標同調四次元震動装置”がはたらいてるから伸一郎さんにしか分からないのよ

授業後、律子は「私なんて何の役にも立たないかもしれないけど、心の負担を軽くすることはできるかもしれない」と言ってくれるが
少女にからかわれ、伸一郎は思わず「やめないか! いい加減にして、どこかへ行ってくれ!」と言い
律子は自分に言ったと思い、廊下を走り去って行ってしまった



グラウンドでサッカー部の練習になると、少女のことも忘れてしまう
ここ数日の練習が認められれば、今度の試合でゴールキーパーとして出場できるかもしれない

そこにも少女が邪魔しに来る 「助けてあげるわ!」
伸一郎のこぼしたボールをはねかえしたが

「自然の土の上でやるサッカーって、こんなに不潔なものだとは思わなかった
 これじゃ病原菌がとりくつ機会を、わざわざ与えているようなものよ!
 破傷風にでもなったら大変よ やめて!」と今度は足を引っ張り始める

キャプテンに怒られ、少女を叱り、ふと見ると、グラウンドの隅でポツンとうなだれているのを見て
さすがにかすかな後悔がわきあがってきた

帰り道、少女が来て
「もうそろそろ時間だし、、、やっぱり一度謝らないと気が済まなかったの
 私、そんなにいけない子だった?」

「まあね とにかく人の迷惑も考えないのは、どうかと思うよ」

「そっくりだわ 今のパパの言い方だわ やっぱり来てよかった
 自分と同じ年頃のパパと会うのは悪くなかったわ
 私、あなたの子どもなのよ 1960年代を調べることになって
 歴史研究用のタイムマシンを借りて、少年時代のパパの生活を見に来たのよ
 明日は、私と同じ年頃のママと会うつもり」

待ってくれと言おうとした瞬間、少女は消えてしまった

その日以来、あの少女に少しでも似た女の子と会うたび、頭に血がのぼる感じを覚えるのである

(まだ今はタイムマシンは開発されてないのが残念でしたね、眉村さん





「月こそわが故郷」

宇宙開発庁の玄関で、建設隊長・ツガワは、少年と職員がもめているのを見た

「月面都市の建設隊員は半年も前に決まっているんだ
 第一、お前のようなヒョロヒョロした体で月などとても行けないと、この前も言ったじゃないか 出ていけ!」

訳を聞くと、
「僕の名前はサカタヒデオです 僕は月で生まれました 僕は月に帰りたい 月で死にたいんです
 僕の父母は、第一次月面都市が完成する前に、事故で月の上で亡くなりました 僕の故郷は月なんです」



「一緒に開発長官のところに来たまえ」

ヒデオは、両親の死後、9歳の時に地球へ送り返された
「月の引力は、地球の1/6 僕は地球で生まれた人より筋肉も弱く、骨も細い みんなに馬鹿にされどおしだった」

“月面護身術”は身につけているという
「形のとおり動くだけで、相手を倒すこともできます でも、地球は引力が違うので役に立ちません」

ツガワ「私は、彼を隊員に加えたいと思います」


訓練所のベッドでヒデオは建設隊員の有志・ハラに起こされる

「オレは半年前に選抜された正規の建設隊員だ
 お前は隊長に直接頼みこんで加えてもらったそうだな
 “建設隊員を辞めます 僕にはとてもつとまりません”と隊長に言うんだ」

「いやです!」

ヒデオはハラからひどい暴力を受ける


月へ行く前にあらゆる道具の使い方などをマスターしなければならないが、ヒデオはいつも抜群の成績をおさめた
訓練所の機械類は、幼い頃に使い慣れていたものとほぼ同じだったからだ
このことは逆に隊員たちの間に妬みを植えつけた
ヒデオはみんなと打ち解ける間もなく、月へ出発する日がやって来た


先発隊の基地のある嵐の大洋へ軟着陸を試みた時、外部のどこかがやられ、船内の気圧が下がり始めた

ヒデオがパイロット室に行った時、ツガワはもう失神していて、ハラが飛び込んできた
「隊長! 隊長! しっかりしてください」

ヒデオはハラの頬を殴り
「先に船内の処置をするんだ!」
「きさま、オレたちに命令するつもりか? 命令は隊長が出すものだ」

ヒデオはハラを宙で1回転させ、ハラはそのまま気を失った

「ただちに空気漏れの箇所を探せ!」
「空気漏れの箇所発見! いくら押さえても漏れてしまいます」

「各自、宇宙服を着用し、脱出の用意! パイロット室は隔壁で分離した
 諸君は月上車で基地へ向かえ! 宇宙服の酸素タンクは4時間分しかない
 月上車を組み立てるのに30分、基地まで3時間かかる ただちに始めよ!」

隔壁をブロックすると、もはや新しい空気は入ってこない
「そのままでは、2時間ももたんぞ」
「無駄口をたたかずに早く行け!」

船外はマイナス200℃ぐらいの真空
窓を開ければ、一瞬で窒息し、体内圧のためはじけ散ってしまう
ヒデオは、酸素をムダにしないため、ハラにも横になって喋るなと指示する

ハラ
「死ぬ前に言うのはおかしいが・・・月を開発するのは英雄ではない
 平凡な、しかし、どんな場合でも辛抱できるやつでないといけないんだな
 お前のとった処置は正しかった」

ツガワ
「君たちの話はさっきから聞いていた サカタを見ろ 何も出来ない時は、何もする必要はない
 彼と一緒にいるかぎり、我々は彼と同じでいようじゃないか それが最善の方法なんだから」

ヒデオ
(僕は月の人間だから、月で生きるのは月の人間でなければダメだと信じていた
 やっと分かってもらえたんだ)

基地から駆けつけた救援隊は、途中で建設隊員を拾い、そのままロケットに急ぐと
ヒデオらは昏々と眠っていた その口元には微笑すら浮かんでいたのである




「押しかけ教師」

水野真司は、中学の頃はトップクラスだったのが、南陵高校に入ってから
やることなすこと、すべて思うようにいかなかった

自信を取り戻すために、柔道部に入っても、中学から習っていた連中には歯が立たず、1年生にさえ投げられる始末
要するにダメ人間なのだ 近頃はしょっちゅうそんな気分だった

あと10日で期末テストが始まり、夏休みになる
例によってひどい成績をとり、思いきり遊ぶこともなく、何かに押さえつけられるように勉強することになるのだろう

バウンドしてきたボールを拾い上げる
「ありがとう!

バレー部のエースで、成績上位、チャーミングな中塚こずえはクラスの花形だ
真司も好意を抱いていたが、到底手の届かない人だ
彼女は自分がクラスメートだとも気づかなかったかもしれない


「きみ」

背後から、長髪、ジーパンスタイルの見知らぬ青年に声をかけられた

「僕と友だちにならないか? いろいろ得をするよ」

どこかの犯罪組織の一員だろうか? 「失礼します!」
逃げながら、あんな変な人に声をかけられた自分が情けなかった


帰宅し、数学にとりかかるが頭が混乱する
新しい参考書を買いに、近くの本屋に行くと、またあの青年が声をかけてきた

「きみ、数学が不得意なのか? 僕を家庭教師にしないか?
 僕は浪人でね T大を受けるため、田舎から出てきて、この辺に下宿してるんだが、
 教えることには自信があるんだ どうせ教えるなら、頭のいい生徒の多い南陵高校生をと考えて
 君がピッタリだと思ったのさ 1、2時間でいいから、効果がなければ引き下がる どうだ?」

藁をもつかみたい真司は名前を聞くと
「僕は、吉田茂だ まあ名前なんて符号だから 有名人と同じでも気にすることはない」


夕食後、両親の前に現れた青年は、髪をきちんと分け、シャツに紺色のズボンを着て
真面目な口調で事情を話し、両親はすっかり好感をもつほどだった

「それじゃ、はじめるか」

吉田は、教科書をパラパラとめくり、30秒ほどで全ページを見終えてしまった
シャツから筆記用具を出して、練習問題を書き始めた

真司は、筆記用具が自由自在に変わるのに見とれていると
「ペンなんかじゃないよ・・・いや、これは新製品でね それより問題をやってみたまえ」

「こんなに時間がかかっちゃいけないな 1年の教科書を出して 君はできるはずなんだ」

それは、今まで聞いたことのない鮮やかな講義だった
1つ1つの単元について、その概念はどう生まれたのか、矢継ぎ早に、しかもまた実に面白い




担任教師が真司に通知簿を渡す時「お前、やったな」と言う
見ると、1年の3学期よりも150番も上がっていた
こんなことのことのできる吉田とは、何者だ?

こずえ
「水野さん、今度のテストで、数学、クラスのトップだったんですってね
 私、数学なら誰にも負けないつもりだったのに この次は覚悟してらっしゃい」

あのこずえが、彼を対等に扱ってくれたのだ
しかし、そんなに知識を持つ吉田がT大をパスしないなんてことがあるだろうか?


吉田は教授料もとらず、3日に1度くらいで、夜訪ねてきた

「ぼくが何者か、だって? それを聞いてどうする?
 今はまだ話せない 君にウソをついたことは認める
 だが、君の成績は上がった とにかく君は僕を利用することだけ考えていればいいんだ
 僕は、僕の世界のやり方で君を教える それが効果を上げるのが楽しいんだ」

真司は、吉田の“僕の世界”と何度か言うことなどに何かひらめいた

「もういいじゃないか それより、明日から柔道の合宿が始まるんだね?
 今日は柔道のコーチをしよう 僕たちがやったのは別のものだが、基本技術が応用できそうなんでね」

真司は開き直った こんな素晴らしい家庭教師はどこにもいないのだ

連携技を使えるようになり、合宿後にはレギュラーとも互角に戦えるようになった
キャプテン「そろそろ黒帯だし、試合に出しても大丈夫だろう」


真司は、2学期の中間テストでは、クラスのトップグループに入り、部活では柔道初段になった
劣等感は消し飛び、自信満々に高校生活を送れるようになり、クラスの花形の1人になっていた

生徒会の後期生徒会長に当選し、柔道部の副キャプテンとなり、GFはあのこずえなのである
吉田に教えられたこともあるが、あとは自分で勝ち取ったものだ 今の自分が自分なのである


こずえが「勉強を教えて」と家に来ていた日に、吉田はやって来て
大きなカバンをさげ、腰に機械装置のようなもののついた異様なベルトを締めている

「今日はお礼に来たんだ これからはもう永久に来ない
 私は仲間と賭けをしてね 人間というやつをおだて、人格を破壊するのにどのくらいかかるかということだった

 人間は面白い生物でね、何もかもうまくいくと、だんだんダメになり、
 堕落して、もとの人格まで戻ってしまう 私は、それを密かに念写で立体映画に撮った

 水野くんの成績を上げ、すっかり天狗にするのに5ヶ月しかかからなかった
 今の水野くんには、あの頃の内省も、謙虚さもすっかりなくなっている
 我々の目から見れば、人格破壊に至っている

 このフィルムを証拠に、仲間から賭け金をせしめることができる
 面白い実験だった お礼だけ言って、おさらばする」

「待て! あんたは僕がダメになったというのか?」

「そうじゃないかね? 今の君は鼻持ちならないよ 高慢で、息が詰まりそうだ
 私はそんな安っぽい人間なんかじゃない 次元を自由に往来できる生物で、変身も思いのままだ
 本体にかえって、自分の住む次元に戻るよ」

吉田はボウリングのピンのような恰好に変わり、消えた
真司は頭を抱えて絶叫をあげた




【佐藤忠男解説 内容抜粋メモ】

人間が、人間の主人は自分たち人間自身だと考えるようになったのは、ごく近年だと思う

それまでは、人間の主人は神だと考えてきた
それがわずか数百年ぐらいで頭の切り替えができるはずもない

国家を主人と考えたり、国家の主人である特別の人間は神さまと同じ存在だと考えようとしたりしてきた
だが、人間の主人はやはり“自分”なのだ

人類の歴史から考えると、キツネ・タヌキに化かされるとか、国家に身も魂も捧げるべきだとか
ご先祖さまに見守られて生きているとか、道に背けばバチが当たるとかのほうがずっと心に馴染んでいる
自分のことは自分で自由に決めると考えるには勇気がいるのだ

眉村の書く“借体生物”には実態がない 狐憑きみたいなものだ

デビュー作の『下級アイデアマン』という作品で、人間がロボットと同じように
ただ与えられた仕事をその通りにやるだけの存在でいいのか、というテーマを出した

その後「インサイダー文学」を提唱
文学はアウトサイダー的な人間を描くだけでなく、
社会組織の内側にいながら、組織に人間性をスポイルされることなく努力する人間を描こうと試みた
ロボットは空想科学小説の重要なテーマの1つだが、眉村は人間のロボット化を問題にしたわけだ

現代でもすでにそうなっていると言うべきかもしれない
戦争に賛成とも反対とも意見を持たず、ただ自分の勤めている会社が兵器を作っているからというだけで
上司の言うままに兵器を作るサラリーマンは、ロボットに近い存在だろう

会社が彼の主人なのか?
それとも、彼の体と心は、会社という借体生物に乗っ取られているのか?


人間は、決意し、努力しなければ自分自身の主人にはなれない

「閉ざされた時間」の良平たちのように、人間は自ら苦しむことのできる唯一の生物なのだ
そしてたぶん、自ら苦しむことを恐れない者が、はじめて自身の主人になることができる
これは素晴らしい発見ではなかろうか

自分が自分でなくなる、という恐怖は、眉村の小説に繰り返し現れる
これは人間が古くから抱き続けてきた恐怖の、現代的な現れだ


空想科学小説は、科学が発達すると、驚くべき未来が開けるという興味に応える読み物として現れた
しかし、むしろ逆らしい、と人々が気づくより早く、空想科学小説は変貌した

神や悪魔などを信じなくなった人々のかわりに、未来科学を扱うことで
人間が本当に自分の主人になるとはどういうことなのか、を問う文学になったのだ




追。
巻末の新刊情報には美輪さんの本発見




topics~カフェイン中毒で搬送急増 ほか

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●カフェイン中毒で搬送急増@ZIP!
 
3人の死亡例もある


カフェインは、コーヒーだけでなく、エナジードリンク、眠気防止薬にも含まれる
(眠れない人のための睡眠導入剤は聞いたことあるけど、“眠気防止薬”なんて初耳/驚×5000

アンケート:カフェイン1日、何を、どのくらい飲む?
 

多かった答えは「疲れている時」「眠気をとばすため」に、「エナジードリンク」1日1本、「コーヒー」3杯前後


<街の声>

20代男性
「出勤前は必ず飲みます」

20代男性会社員:コーヒー
「仕事にスイッチを入れる、頑張ろうって感じで1杯飲みます」

男性
「遊びやスポーツの前 フットサルとか踏ん張りたい時にいつも飲みます」

20代女性会社員:栄養ドリンク

20代男性会社員:コーヒー
「仕事中、午後が一番眠気がくるので」

20代女性会社員:エナジードリンク
「(仕事で)起きてないといけない時は、コンビニで買ってから行きます」

20代女子学生
「カフェインの錠剤が薬局で売っていて、高校の時、結構飲んでましたw
 (大学に)推薦で行きたくて、錠剤を飲むとすごい目が覚めるので」

(そんなのまで店で売ってるのか/驚 文字的には“覚せい剤”みたいなものでは?

30代男性会社員:エナジードリンク 1日1本

30代男性会社員:コーヒー
「会社に無料で飲み放題のサーバーがあるので、時間が空いたら常に飲んでいます
 1Lくらいのペットボトル(多い時は)1日2本とか あんまり意識していない」


私も、派遣先に無料で飲み放題のサーバーがある時は、無制限に飲んでたな
集中したい時というより、ちょっと休憩したい時のほうが多かった

小さい頃から、親がコーヒー大好きだったから、家族でも水のように飲んでたし
食後、おやつ時、寝る前も体が温まるから、眠気覚ましとは逆の飲み方もしてた

クリニックに通いだして、クスリとカフェインが合わないと聞いて、ピッタリやめた
デカフェも検討したけど、止めるとフシギと興味がなくなった
でも、カフェインはお茶やら、いろんなものに入ってるんだよね・・・
「コーヒーは体にイイ」て説もまだあるし、何を信じていいのやら



●『ダーウィンが来た!』 アオウミガメのカメラマン
「あさイチ」の番宣で見た もう終わっている回なんだよね?
生まれ変わったら、イヌ・ネコのほかに、クジラ・ウミガメになりたいなあ!

今回の実験では、カメさんに負担のかからない重さのGPSカメラ(負担にならないって誰に聞いたんだろ???
を甲羅に取り付けて海にかえし、生態を調べる
カメラは1週間後に自然と離れて、それを回収して映像を見る

 

ウミガメさんは、サメなどに狙われない安全な岩陰で寝ていることが分かった

 

朝起きたらまず海面に出てひと呼吸 あっという間でたったの1回だけで大丈夫なの?驚



そして、すぐ海岸に近いサンゴショウのあたりにみんな集まって、なにをするかと思ったら二度寝!
普段は単独行動のため、一度にこれだけの群れを見れるのは貴重なんだとか

 







サンゴショウに体をこすりつけて、体についた藻や寄生虫を取る

ダラ~ンと脱力して、小さい魚たちが集まって、体中の藻や寄生虫を食べてもらう
藻や寄生虫は、皮膚病にもつながるから、重要な日課だそう







地球にはまだまだフシギがいっぱい!
海の生態系もこうして絶妙に保たれている

けれども、サンゴショウは白化して死に続けているし、海の生物も絶滅危惧種が多いんだ



上野動物園 5年ぶりにパンダの赤ちゃん誕生@週刊ニュース深読み

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●上野動物園 5年ぶりにパンダの赤ちゃん誕生@週刊ニュース深読み

上野動物園は、15日に撮影した、ジャイアントパンダ「シンシン」と赤ちゃんの最新映像を公開

 



 



 





観光連盟も、アメ横などもパンダで経済を盛り上げようとしている
 



「これまでの上野動物園のパンダの歴史」@ZIP!

 



「ランラン」「カンカン」は私も家族で見に行った写真が実家にあるけれども、記憶はない
母から、この時、父とずっとケンカしていた話は聞いたけど

当時、約6万人が来園し「パンダブーム」となった それ以降も年間700万人以上が来園
その中に私も何回か入ってるな

 

 

「トントン」誕生から約半年後、初お披露目の日も来園者が殺到したが
怖がって、その日は飼育室から出て来ないハプニングが起きたそう

その後、無事、元気な姿を見せた
 

 

「ZIP!」の初回放送でもパンダの話題を取り上げたって、2011年の枡アナ、顔が今と違うような???w




■市街地にクマの出没多発 どう向き合う?@週刊ニュース深読み

クマの分布が増えている
 

東京・神奈川でも関東平野のへりまで分布が広がっている


(というより、ヒトがどんどん野生動物の棲みかにまで住宅地を広げて増えているということだ

クマの性質の変化


 

(ヒトも美味しいモノがあれば、わざわざ遠出してまで食べに行くものね
 自然が減って、本来彼らが食べていた食べ物は減り続けているのも人害


クマの生態に詳しい小池准教授:
自然界にはない高栄養なもの、人間が食べるものを得るというのは
1回食べてしまうと、麻薬みたいなものです



クマの場合は、ほかの動物と違って人身事故の問題があるので


注意点



相手の生態を知らないまま、いつまでも怖がって「駆除」し続けるより
互いに暮らしやすい「共存共生」の道をはかっていかないと


【ブログ内関連記事】

『アニマルアイズ1 動物の目で環境を見る ごちそう砦』(偕成社)

『シリーズ鳥獣害を考える2 イノシシはなぜ田畑に害をあたえるの?』(農山漁村文化協会)

『森に生きる』(講談社)

その他、「読書感想メモリスト4」カテゴリーの「動物」を参照




ウィキによると
“パンダ(panda)は、ネコ目(食肉目)に属するジャイアントパンダ(クマ科)”

同じ「クマ」なのに、白黒のほうは、丁重に保護され、
フツーのほうは、狩猟の対象になり、見つけただけで危険だと殺される

いちばん不可解な生物はヒト(「動物界 脊椎動物門 哺乳綱 霊長目 真猿亜目 狭鼻下目 ヒト上科 ヒト科 ヒト属 ヒト種に属する生物ヒト(学名はホモ・サピエンス(homo sapiens)」)だな

ウィキ参照


宇宙ミュージアム『TeNQ(テンキュー)』@東京ドームシティ(2017.6.19)

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宇宙ミュージアム『TeNQ(テンキュー)』@東京ドームシティ(2017.6.19)

以前はよくラクーアに買い物をしに来ていたけれども、最近は全然行ってない
ふと、こんなミュージアムを見つけたのでNさんを誘って行って来ました
梅雨に入っても、猛暑の夏か?ってくらいに晴れにしてしまうNさんの晴れパワーさすがです

水道橋からすぐとのことで、初めてドームの裏側を見た気がする
このビル自体は前からあったみたいだけど、いつのまにこんな施設が出来たんだろう?



ドームホテルって高いんだなあ



ミュージアムはエレベーターを上がって6F
事前にスタッフさんに電話で聞いたら、「平日は混まない」と言っていた通り、
カップル、家族連れ、星好きなおじさん?など見たところ十数人といったところ

入り口で当日券を余裕で買って、13時の回のプログラム1まで「エントランス」にあるモノを鑑賞


●エントランス


いきなり、宇宙人を見つけてテンション大幅アップ


探査機たちも可愛い ひらがなで分かりやすい名前も好き



13時に集合して、チケットのQRコードを読んで入るんだけれども・・・


●トンネル0
このお化け屋敷にでも通じる真っ暗さ加減+密室+6Fでもうダメです
なので、久々ソラナックス2錠投入
その次の間の大音量などもドキドキしたけれども、クスリが効いて、あとはなんとか平気だったv

てか、なぜ真っ暗?


●はじまりの部屋


本来は違う映像?らしいが、今日は不具合で別の映像を流したらしい
元ネタを知らないから、このプロジェクションマッピングだけで充分な迫力だった/驚

大音量と、途中の猛スピードで画面が引いたりするのは
気分が悪くなりそうだったから、スタッフさんの指示通り目を閉じてやりすごした

最初は、白い壁の奥から宇宙に関連するモノが立体的に出てくるところからビックリ
時計だらけになったり、科学者の意味不明な化学式でいっぱいになったり
エジプト文明などのヒトの歴史も通過して、宇宙へ飛び出す(ここも怖かったな

最近ずっと眉村卓さんのSF小説ばかり読んでいるから、
自分がタイムトリップして、宇宙に連れていかれる感じを想像しながら観た
プロジェクションマッピング技術のリアル感は改めてスゴイなあ!

そして、この部屋は寒かった!! 宇宙の寒さを体感させるため? いやいや


●シアター宙(10分間)


今日のメイン 大きな円形のどこに立ってもいいんだけど、一応、非常口(出口)に近い所を確保

全体のストーリーとしては、月面から始まって、それを地球上から見るまでカメラが引いていく
地球もどんどん離れて、太陽系、銀河系へと離れていく
これってCG? 本物の映像かってほどの美しい迫力ある映像

太陽のコロナ?もスゴイ! 足元から巨大な炎が立ちのぼる
時々、画面が周っているのか、自分が周っているのか分からなくなるのは目眩がしたけど

プログラム2は、緑などの自然も観れる そちらも気になるけれども
追加料金が600円かかるとかなんとかゆってた


●サイエンス&イマジネーション


宇宙の知識をいろいろ体験しながら学べるスペース
自分が宇宙に行ったように撮れる写真コーナーがたくさんあって、
Nさんに協力してもらいほぼ全部撮ってもらいました/多謝





土星も火星も、地表には何もなくて、もしここに宇宙都市を造って
移住計画が始まったとしても、私は行きません・・・黄色い空とかムリ

いつ見てもフンのように見える(失礼)「イトカワ」の模型もあり

白く塗ってある分、フン感は減っているけどw

もちろん「はやぶさ」の模型もあった




「宇宙関連占い」
心理診断関連は通り過ぎることはできませんw

1.START地点に立って、メニューを選ぶ
質問は「あなたを宇宙人に例えたら?」「あなたにピッタリな怪しいスポットは?」「あなたの人工衛星タイプは?」の3つだった気がする

2.足元に質問が映像で出てきて、「はい」「いいえ」の円に入ると、また次の質問が出て来るシステム

3.最終的に「あなたのタイプは○番です」と出てきて、後ろにある戸棚の該当する番号を開けると答えが出てくる


私のタイプはこんな感じ

「あなたを宇宙人に例えたら?」

火星人出ました/嬉×5000 この昔ながらの姿に、安心感を覚える・・・

「あなたにピッタリな怪しいスポットは?」

“ナスカの地上絵”うんうん、これはきっと宇宙人が描いたに違いない

「あなたの人工衛星タイプは?」

“さきがけ”は聞いたことないなあ


Nさんの答えも見せてもらった

「あなたの人工衛星タイプは?」

“しずく”も初耳

「あなたを宇宙人に例えたら?」

“レプティリアン”全然聞いたことないけど、超かっちょイイ
舌がビロ~ンて長くて、シッポも長い 河童っぽい雰囲気を醸し出しています ステキすぎる

他にもどんな宇宙人がいるのか、戸棚をいっぱい開けたけど、グレイしか見つけられなかったw






天体望遠鏡は、使い方を教えてもらったけれども、ピントを合わせたり、
上下、左右に動かしてもよく使いこなせず諦めた


なぜか、食器が並べられたテーブルとイスがあって、居心地のよいソファに座ると
上には、宇宙ステーションの窓のように、地球などの映像が流れている



正面の巨大スクリーンには、なぜかクラシック音楽に合わせて
たくさんの天文台?が一斉に同じ方向を向いて、まるで踊っているように演出された映像が数分間流れる
みんな動いているのに、たまに動いていないコもいるのが可笑しい





にしても、ここはアメリカか? なーーーーんにもない広大な砂漠に、一体いくつあるんだ?!てほどの数/驚
1台造るにも相当な金がかかっているだろうし、これらを動かす技師もいるだろうし
知らない間に宇宙開発事業はここまで来ているのか・・・



企画展示室 The Journey to EUROPA by KLOKA~木星の月・エウロパへの旅~
会期:2017/3/9 THU ~ 6/28 WED





これも楽しみにしていた展示

木星の衛星「エウロパ」の海底深くに探査船が降りていって?驚
地中の深海と重ね合わせて「チムニー(熱水噴出孔)」の実物標本まで展示されていた


【ブログ内関連記事】

『100の知識 深海のなぞ』(文研出版)

探査船の窓から、深海が覗けて、チムニーから真っ黒い水?が噴出している様子が覗ける

もし生物がいたら、こんな感じでは?という巨大クラゲや魚もリアルで
本当に発見されたのかと思った/驚 クラゲ大好きv

 



 


【ブログ内関連記事】
プロジェクションマッピング「小笠原から実物大クジラがやってきた!」@すみだ水族館

ふしぎいっぱい写真絵本『クラゲゆらゆら』(ポプラ社)

エウロパに未来都市ができたら・・・のコーナーでも「顔はめ写真」が撮れるんだけど、
さすがにクラゲ(実際はファンキーなウィグみたいな)をかぶってまで写メは撮りませんでしたw




●つながる場所


長いソファーが置いてあり、片方の壁いっぱいに宇宙の映像とともに
宇宙に関連する偉人(たぶん)の名言が現れては消える
次々と出てくるから、読む前に消えちゃうのも多い
宮沢賢治も最後に出てきて、写メをうとして、消えて、なにが書いてあるのかも見れなかった・・・

ガガーリンの「地球は青かった」は分かるけど、「さあ、行こう!」は名言なのだろうか?w
アインシュタインも多かったな








月面の上を歩くと足跡がつく仕掛けも面白い
自分の履いている靴じゃなくて、宇宙飛行士のデカい足跡だし、
試しに後ろ向きで歩いても、正面向きにしか出てこなかったけどw


今日の日付が書いてあるのもステキな演出v


超小型独自衛星の実物大模型なんていうのも2個展示されていた








人工衛星がどんどん小型化されているニュースは見たけど、ほんとに小さい/驚
この中に一体どんな仕組みが入っているのやら

今、地球の周りには、世界各国が飛ばした無数の人工衛星で「宇宙ゴミ」が問題になっているのも忘れてはならない


【ブログ内関連記事】

世界が狙う“星空のカネ”宇宙ビジネス最前線@週刊ニュース深読み

どこまで進む? 日本の宇宙開発@週刊ニュース深読み

SPACE EXPO 宇宙博 2014~NASA・JAXAの挑戦@海浜幕張

女子的★宇宙 大解剖@あさイチ

『はやぶさ 遥かなる帰還』(2012)

JAXA i

「読書感想メモリスト2」の「宇宙」も参照


いったん出口を出ると再入場は出来ない一方通行式


●宇宙ストア


お土産コーナーも楽しみのひとつだけれども、モノを増やすまい、増やすまい、、、と思っていたのに
ふと目に入ったガチャ2種類を出してしまいました

うすーい色の土星(マグネット)と、実験用航空機「飛翔」などというレアなモノが出てきた
うーーーーーーん

 







 

 

宇宙食もいろんな種類があって、アイスとか美味しいのかなあ?
ストロベリー味とかは分かるにしても、「ナポリタンアイス」とか書いてあったのがいまだにワケが分かりません???
友だちのために「チキンライス」も買いましたv

 

Nさんも、水かお湯でもどすタイプのご飯と、缶に入ったパンを購入
吉祥寺に似たようなのがあって、自販機だったけれども、
中はデニッシュ系でフワフワでなかなか美味しかったことを思い出した

非常食にもなるのでは?と思ったけど、2018年までとか、2022年までとか意外に短い/焦

「トラベル/宇宙飛行士」と書かれたマステもゲットv



けっこう面白かった!

ここから、ラクーアのほうまで歩いて、休憩がてらお茶した
けっこう前に1、2度行ったこちら


ムーミンベーカリー&カフェ 東京ドームシティ ラクーア店




私が注文したのは「ムーミンママのパンケーキ」


メニューの写真のタワー感と比べたら、若干低かったけど、量的には充分
久々、新鮮な果物もたくさん摂れたしv

Nさんの頼んだアイスも、ニョロニョロとミィのクッキーが刺さってて可愛かった

 

スタッフさんがいろんなキャラクターのぬいぐるみを
どのテーブルのお客さんにも満遍なく楽しんでもらえるように運んでくれているサービスも細かい

最初はフローレン、次にきたのはスナフキン ミィは来なかったな

あとは、食料を買い込んで、帰った

今日も1日充実した佳き日でした/感謝×5000



その他の拾ってきたチラシなどは、インスタにもアップする予定です



 



しっかりした1冊の本まであってビックリ
 





オンナの怒り解消法@あさイチ

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オンナの怒り解消法@あさイチ

“実験心理学の立場から「怒り」の正体を研究してきた名古屋大学大学院情報科学研究科准教授の川合伸幸さんによれば、
 怒りは「攻撃性」と「不快感」という2つの成分にわけられ、それぞれが高まった状態だといいます。

 実験によって、「攻撃性」は、姿勢をあおむけにするだけで簡単に下げられることが判明!
 脳は体の状態をモニターしていて、「今は攻撃する体勢にはない」と判断するからです。
 逆に言うと「前のめり」で「こぶしを握りしめる」とか、「物にあたる」「どなる、叫ぶ」といった
 攻撃性が高まる姿勢や行動は、怒りを増幅させるといえます。

 さらにオハイオ州立大学心理学科のブラッド・ブッシュマン教授の実験によれば、
 血糖値が低いグループは、高いグループに比べて3倍、怒りの程度が強いことがわかりました。

 この結果について帝京大学大学院教授で心療内科医の中尾睦宏さんは、
 「怒りをコントロールする大脳皮質が働くには糖分が必要なため、糖分が不足すると怒りっぽくなる、
 怒りを抑えられなくなるのは合理的な結果だ」といいます。”

専門家ゲスト:川合伸幸さん(名古屋大学大学院情報科学研究科 准教授)
ゲスト:ミッツ・マングローブさん、虻川美穂子さん
VTRゲスト:中尾睦宏さん(帝京大学 教授)、井ノ口馨さん(富山大学大学院医学薬学研究部 教授)、フィフィさん(タレント)
リポーター:雨宮萌果アナウンサー


【ブログ内関連記事】

DV家庭の子どもたち@あさイチ

イノッチ:
先日取り上げたDVとも関係するかもしれないよね
家庭内、夫婦間がギスギスしてたら、子どもにも影響して、
連鎖するかもしれない可能性もあるって

単純に“ヒステリックな女性”みたいな笑い話じゃなくて
“怒り”やたまった不安を解消できる方法が科学的に解明されつつあるなら
真剣に取り組むべき課題だと思う



●“怒り”の正体は「攻撃性」と「不快感」
 


専門家:
怒りは1つの単体の感情と考えられてきたが「攻撃性」と「不快感」の組み合わせと分かってきた



<実験1>

1.目的を告げずに、被験者に作文を書かせる

2.脳波などを測定する器具を装着


3.別の学生に、被験者の作文を次々と批判させる

「文系の学生なら、もうちょっといい文章が書けるのではないかと思った」などなど

被験者は黙って苦笑していたが・・・

4.脳波を測定し、攻撃性を数値化すると、批判を聞いてしばらくすると攻撃性の数値はマックスになった


5.不快感も徐々に上昇


被験者に感想を聞くと
「ああいうことを言う人たちの文章を読んでみたい 逆に“お前らどんなレヴェルや?”みたいな」
と怒っている様子


<実験2>

実験1同様、怒りの感情を口にした男子学生


今度は横になってもらい、批判を聞いてもらうと・・・
 
数値は上がらなかった

被験者2に感想を聞くと

「起きている時は、画面に食ってかかる感じだったけど
 寝ている時は、リラックスして受け入れる感じになった
 “自分の文章が悪いのかな”と相手の主張を受け入れてしまう感じ」


 


専門家:
(仰向けの)状態では、気持ちを前のめりに、相手に突っかかることができにくい
脳が体の状態を見ていて、「あれ? 今は(攻撃する時)じゃない」と攻撃性が出にくくなる

※ちなみに、学生の文章はけっして悪いものではない



●“怒り”の原因その2:血糖値が下がると怒りやすくなる
オハイオ州立大学心理学科のブラッド教授の論文で
被験者に1日で何回怒りを感じたか、その日の終わりに、人形に針を刺してもらった

針の数=怒りの強さを表すという




専門家:
怒りっぽいのを、我々は理性で抑えようとしている
それは、大脳と言われている脳の表面の反応で行われる
大脳皮質は、糖分でしかエネルギーを補給できないので
怒りを抑えようとするたびに糖分が必要になる
お腹が空いた時に怒りっぽっくなるのは納得できる

対策:
バッグに飴などを入れておく
ただし、血糖値が上がるまで約8分かかる






●「思い出し怒り」のメカニズム
「攻撃性」より「不快感」のほうは、なかなかすぐには下がらない
相手に対するモヤモヤが残ったり、過去のことを思い出して怒りがぶり返す

ある既婚女性の例:
夫が食器洗い器のスイッチを入れ忘れた
それをキッカケに、これまでも炊飯器のスイッチを入れ忘れたこと、
タオルのたたみ方をいつも間違えることを思い出してイライラして怒ってしまう





専門家:
怒りも恐怖も、どちらもすごく記憶に残りやすい 1回経験しただけで、一生覚えている


<ネズミの実験>(また・・・ネズミさんが哀れ/涙

1.ネズミにある音を鳴らすたびに電気ショックを与える


2.甘い水を与えた時も同じ音を鳴らす


3.すると、好きなはずの甘い水を与えても飲まなくなった
つまり、別の記憶同士が結びついたと考えられる
 


専門家:
神経細胞の構造は、分子、細胞などの点でヒトとネズミではほぼ同じ
マウスで起こったことは、ヒトにも起こると言える
(それなら、なぜネズミはいつまでもヒトの奴隷にならなきゃいけないの?

メカニズムが分かれば、怒って「ワッ」と言いそうになった時に
「そういえば、あさイチであんなこと言ってたな」とワンテンポおいてください(番宣か?w
その記憶が次の時に関連付けられる

 



●気持ちの書き換え

テレオペで数々の難題クレーマーをこなしてきた経験を本にした女性


 


<フィフィさんにドッキリ実験>
(誰だろう? しかも、私は“ドッキリ”系の番組はキライだ ヒトを騙して笑うって・・・笑えない

1.「あさイチ」の番組のために、アンケートを書いてほしいと頼む

2.同じ部屋にパーテーションで区切られた所からスタッフが入れ替わりに出てきて、次々と横柄な態度で怒らせる
例:わざと水をこぼして、何度も書きなおさせたり


2.キレたところに達人が登場して、一緒に出演するNPO法人だと自己紹介する

達人の怒りのなだめ方1:相手の気持ちに寄り添い、話を聞く
フ:私、1時間半くらいいる
達:こんな状態でアンケート書けとか絶対ムリですよね~

フ:今日、朝早くて4時半だったの
達:ひどいですね~

達人の怒りのなだめ方2:怒りの矛先を別のものに向ける
フ:まずマネージャーが帰ってこない 意味わかんない
達:マネージャーさんに償ってもらわないと

達人の怒りのなだめ方3:相手以上に大げさに怒ってみせる
フ:私なら(番組の)偉い方に謝ってもらいたい
達:やばいよ、そんなことしたらw

達人の怒りのなだめ方4:相手のことを「優しい」という
フ:私、性格悪いみたい
達:そんなことないですよ~ 優しいんですね 私なら抗議とかしちゃいそう・・・

フ:
でも、もう二度と会わない人たちだから
「あさイチ」ってこき使ってるんじゃない?
毎日違うスタッフさんと会う仕事だから

フ:そうですね
達:いろんな人がいるね

ここでドッキリだと明かす


<フィフィさんの感想>

「何があったの?、と気持ちを聞いてもらってる感じがした」


<なだめるポイントまとめ>




「客観視」すること+気持ちを書き換える
例:「自分も炊飯器のスイッチを入れ忘れたことあったな」

イノ:
夫婦など1対1の場合、家庭という閉鎖的空間の中で
「客観視」することが出来ないからみなさん悩んでいらっしゃるのでは?

専門家:
相手にしてもらいたいのは「ごめん、ごめん」ていう謝罪ではなく補償
「これからどうしていけばいいか」を提案したり、改善方法を2人で相談し合ったり

夫婦間の怒りでもっとも大きい原因は「もっと一緒に時間を過ごしてほしい」こと
いっしょに料理を作るのもいいし、散歩したり、共同作業を増やすことも1つの案



<FAX>

 



特選!エンタ 阿川佐和子さんイチオシ “父”本

スタジオでイチオシとして紹介した書籍

「五月三十五日」/著者:エーリヒ・ケストナー、訳:高橋健二/岩波書店

ケストナーは大好きだけど、これは知らなかった きっといい本だな

「杏っ子(あんずっこ)」/著者:室生犀星/新潮社

「強父論」/著者:阿川佐和子 /文藝春秋




グリーンスタイル 芸達者なインコと暮らしてみよう
インコも可愛かったあ! ほっぺにチークいれたみたいで



なにか芸をした時にコレを鳴らして餌を与える


おもちゃのコインをお賽銭箱に入れて、鐘をついて、おみくじを手に渡す
寺島しのぶさんのは「当たり」(おみくじなのに?w)だったのに
イノッチの手には2回とも乗せずに、おみくじは2枚とも「ハズレ」

イノ:テレビ的にサイコーだよ! 一緒に営業回ろうぜ ってww

本当に頭がイイんだな
それに想像よりとっても長生き/驚
ゾウとかもそうだけど、長生きする動物はより知能が発達していて、集団生活に慣れるし、感情も豊かだと思う



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