過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part4からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『リアリティ・バイツ』(1994)
監督:ベン・スティラー 出演:ウィノナ・ライダー ほか
ま、ストレートな恋愛ものだね。
ジェネレーションX世代でこんなフツーの恋ができない女の子の話を今度撮ってくれないかな。ハッピーエンドなしで。
ウィノナみたくキュートならBFに困らない。バサバサの髪に、ヨレヨレシャツ、ダボダボパンツでいても
白く透き通った肌とパッチリ眼は女優そのもの。ドドダダドッダダってこの音楽確かあのバンドの。じっくり聴いてみたい。
戦争の厳しさも知らず、自由を謳歌したビート世代でもなく、全て揃ってても、うかつに他人を信用できない、
危険でハイテクな世界に生まれた私たちの世代。
ボーーーーーーーっとしてても生活には困らないし、そうそう頭を使わなくても生きていける。
目標を立てようにも、みんな道を究めちゃってる人たちがすでにいて「さあ、あなたは何ができる?」
大人たちだって、この年代はそうそうたいしたこともせずに、ただ年を重ねてただろうに、少し物知りになって世渡りが上手くなっただけ。
この波長の狂った世界でこれ以降の世代は一体どーなるのかしら? MTVスタイルの撮り方。
■『マチネー』(1993)
監督:ジョー・ダンテ 出演:ジョン・グッドマン ほか
サイコー 蟻と男が合体した、その名もズバリ“MANT”はエド・ウッドのノリだけど、クラシックホラーファンにはたまらない。
「彼らは未来の予告編を見たのさ」まだ時間が穏やかだった'60前半、嵐の前の時代。
やっぱりグッドマンのキャラクターあっての快作。イイ俳優だねえ!
「ロシア人も人間。差別はよくない。頭を抱えてても爆弾は避けられない」
“Keep your eyes open, in scary scenes”
ラストのセリフが『ホテル・ニューハンプシャー』を思わせる。
彼のたとえ話もイイ。
「古代の人間は戦ったマンモスを壁に描いて怖いだろ〜〜〜、これがホラー映画の始まりだ。皆が出てきてホッとした顔がイイ」
「大人は子どもと同じくらいにしか分かっちゃいないのさ。それが分かったらお前の人生は順調だ」
ヒッチコックばりに葉巻をくわえて渋いスピーチをする、この雰囲気はグッドマンならでは。
美しい海岸に少年と少女がたわむれる上でごっついヘリが編隊で飛んでいくシーンは比喩的。
Lion sleeps tonight でほっとさせる効果もバツグン!
■『いとこ同志』(1959)
監督:クロード・シャブロル 出演:ジェラール・ブラン ほか
「金熊賞」て名はすごい。熊のブロンズでもくれるのかな。私は今作に今年度の“あっけないで賞”をあげよう。
「銃をおもちゃにしない」という訓示。'50のパリの学生の等身大が描かれて、あまり日本と違わない。
人を呪わば穴ふたつってところか? とことんママっ子で、道を外すのが怖く、罪悪感が強く、自信がない。
こーゆータイプが思いつめる先は「破滅」。ブランが繊細で心優しい悩める青年役で表情がジミー・ディーンに似てる。
一方アクの強いブリアリも味のあるキャラクター。ワーグナーが全編に流れる。
■『FORMULA FOR DEATH LEVEL 4』(1995)
原作:ロビン・クック『アウトブレイク』 監督:アーマンド・マストロヤンニ
出演:ウィリアム・ディヴァイン、ウィリアム・アザートン ほか
そういや「エボラ出血熱」はどこにいったんだろ? 「O−157」は夏の暑さとともに消えたのかしら?
エイズが史上最強のウイルスかと思いきや「密林には数千種類の凶悪なウイルスが存在し、自然の防衛手段として人間から守っている」
なるほど自然界にゃ勝てないよ。解明を重ねても相手が自然じゃ。
しかしウイルスで殺人とは、Xファイル系の犯罪。あの管理を見れば決して不可能じゃない。
猿から感染って筋がイメージとして強いね、エイズも。
ロビン・ウィリアムスがスタンンダップコメディのジョークで
「キミたちは街で楽しんでこいよ、オレはここでいいから!」てやつを思い出しちゃう。
2週間で死んじゃうなんてエイズより容赦ないウイルスに感染してるなんて言われたら冗談どころじゃないけど。
今作よりヒットしたD.ホフマン主演の『アウトブレイク』もあり、今作のほうがより原作に忠実らしい。
W.アザートンがちょっと太ったけど元気でなにより。
■『南京の基督』(1995)
原作:芥川龍之介 監督:トニー・オウ 出演:レオン・カーフェイ、富田靖子 ほか
期待通りの秀作。1つは狂気漂う芥川の原作の素晴らしさ、もう1つは今をときめくレオンを岡川役、
若手演技派の富田靖子と合わせたキャストの勝利。
途中スローモーションとストップをかけ、映像美に酔わせる効果もイイ。
全ては貧困が要因だ。親が娘を生計のために喜んで娼館に売るなんてここまで心をすさませるのは!
キリストと張り合おうとする男なんて悲劇。自叙伝的な要素ありか?
「春がくればいいのに。日本は暖かい? ここは寒いわ」
「人生の戦いに敗れたら自殺するべし、が父のように他人を苦しめることを避けよ」て遺書は究極の哲学だね。
レンタル屋には日本語吹き替えのみ。富田は自分の声をやり、カーフェイの声は宮田?って苦肉の策。
カーフェイは日本語を喋っていたのかしら? 富田はセリフにそうとう苦心したらしい。
オールヌードでの挑戦。それだけの文学的価値があるからね。
ここにきて改めて思うのは宗教は本当に人を幸福にするかってこと。大きな疑問。
極貧でも耐え抜く力は信じる心にあるだろうけど、
「誰か知らぬ間に首を絞めて殺してくれるものはいないだろうか」という淡々とした悲痛なセリフが印象的。
■『ハート・オブ・ジャスティス』(1992)
監督:ブルーノ・バレト 出演:ジェニファー・コネリー、エリック・ストルツ、デニス・ホッパー ほか
キャスティングも文句なし。宣伝コピーもすごいおもしろくできてるアイデアはイイのに、コピー以上のものがない。
コネリー、ホッパー、ストルツの3大スターを迎えたら、もっと深いものが撮れそうなのに。きっと80分じゃ描ききれなかったのね。
結局謎の女エマは男好きでしかなかったってワケ? ブレアも女好き。
そこにはなんの大きなミステリーはなく、単に記者は裁判を避けようとした女の簡単な色仕掛けにハマっただけ?
ま、とにかくこの3人の共演は楽しかった。
ジェニファーは黒の下着で挑発してセクシーなことは確かだけど、パンストの色が変わっただけで
やっぱり『ラビリンス』の頃と変わらない純粋な美しいイメージがある。
さすがモデル系。スタイル、ルックスの上品さが違うもんね。これじゃ弟でも参っちゃうよ。
しかし金持ちはモノに不自由しなくていいね。ヒマをもてあまして「遊ぶのに飽きた」って言える身分になってみたいよ。
■『コンタクト・キラー』(1990)
監督:アキ・カウリスマキ 出演:ジャン・ピエール・レオ ほか
音楽:♪TIME ON MY HAND、BODY AND SOUL/BILLY HOLDAY、♪BURNINGU LIGHT/JOE STRUMMER、
♪NEED YOUR LOVE SO BAD、MY NERVOUS、YOUNG GIRL、SUFFERING WITH THE BLUES、I'M STICKING WITH YOU BABY/LITTLE WILLIE JOHN、
♪TROUBLE AT MIDNIGHT/ROY BROWN
いいねえ、こーゆー渋さ。あまり変わらず、むしろ不気味なレオが英語喋ってるし、
このスタッフも英語圏っじゃないから映画自体たどたどしくて独特の感覚。
一応撮影はロンドン。いつも渋いブルースが鳴ってる。ヒットマンも『レオン』みたく人生背負ってるところがイイ。
ホテルオーナーの「フロントは皆うすバカだと思ってるだろ?」の1カットが嬉しい。
2人組の強盗が「人生は楽しいぜ。鳥や花を美しいと思わないのか? オレたちにゃ仕事はないが結構幸せだ」なんてセリフも笑える。
始終渋くてクールな表情(前からのスタイルだけど)のレオ。トリュフォー死後より変わり者度がアップしてたみたいだけど、
今やパパ。少しは丸くなったらしいが、今でもイタズラ者って感じはやっぱ変わってなくてファンには嬉しい。
If your life is blue, don't hired a contact killer, coz maby it'll change into good.
■『ヘンリエッタに降る星』(1995)
監督:ジェーウズ・キーチ 出演:ロバート・デュヴァル ほか
クリント・イーストウッドが好みそうな西部劇調の穏やかな時間が流れる作品。
終始作品を引っ張るのはベテラン中のベテラン。R.デュバルと猫
彼女がよくなついてるんだよね。それもごく自然に。
'35という大不況時代、産業もなく、仕事も、金もなく、あるのは自然の恵みの油田とそれに賭ける人々の夢。
広々とした土地に一面星の空、流れ星がいくシーンは美しい
■『コンゴ』(1995)
監督:フランク・マーシャル 出演:ディラン・ウォルシュ、ローラ・リニー、ティム・カリー ほか
『インディ・ジョーンズ』ばりのジャングルへの宝探しの冒険ドラマ。
しかし機関銃にワンタッチテント、レーザー光線銃ほか近代武器・装備で固めた自然破壊しまくり。
ゴリラ1匹自然回帰させるのに同種を虐殺してるんじゃヒトはもうジャングルの仲間には戻れないね。
秘境や幽霊族の雰囲気はよく出てる。言葉を話す猿エイミーは、どうも人工っぽいけど、
動物とのコミュニケーションは夢じゃなくなる時代がきたというのはエキサイティング。
動く温体動物に自動発射する銃なんてスゴイよ、ほんと。
火山が噴火し、溶岩、地割れ、ゴリラから脱走するシーンは大迫力。気球が漂うラストシーンも美しい。
近頃はヒゲがトレードマークで男っぽいイメージ?のティム・カリー。映画出演が増えて嬉しい。
自然の破壊力に比べたらヒトの抵抗なんて及ばない。
同じ地球にこんなにヒトを寄せ付けない自然がまだ存在しているのは頼もしいかぎり。
■『香港デラックス』(1993)
監督:ジャッキー・バン 出演:レオン・カーフェイ、カリーナ・ラウ ほか
香港映画ってほんとに娯楽性、エンタテイメントを知り尽くしてる。
特に最近はカンフー系の湿っぽさからハリウッド系の映像の美しさ、垢抜けたっていうか
アジアのみならず、レオンほか欧米受けするスターをひっさげて、芸術味の深みも加わり、これからも眼が離せない。
警官もカンフーを習うの? テンポの速いアクションはカンフー映画のノリ。
なぜかラストは軽いコメディのチャラチャンチャンって感じで終劇。「the end」ってちゃんと英語圏を意識した作り。
カーフェイは自信たっぷりに女性をくどくプロの詐欺師もなかなかハマってる。
監督の娘のBFで、デビュー作にして香港の賞をとったという『西太后』のエピソードにしても、
どことなく謎と危険な罠がありそうなノリにノってる注目俳優。
part4からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『リアリティ・バイツ』(1994)
監督:ベン・スティラー 出演:ウィノナ・ライダー ほか
ま、ストレートな恋愛ものだね。
ジェネレーションX世代でこんなフツーの恋ができない女の子の話を今度撮ってくれないかな。ハッピーエンドなしで。
ウィノナみたくキュートならBFに困らない。バサバサの髪に、ヨレヨレシャツ、ダボダボパンツでいても
白く透き通った肌とパッチリ眼は女優そのもの。ドドダダドッダダってこの音楽確かあのバンドの。じっくり聴いてみたい。
戦争の厳しさも知らず、自由を謳歌したビート世代でもなく、全て揃ってても、うかつに他人を信用できない、
危険でハイテクな世界に生まれた私たちの世代。
ボーーーーーーーっとしてても生活には困らないし、そうそう頭を使わなくても生きていける。
目標を立てようにも、みんな道を究めちゃってる人たちがすでにいて「さあ、あなたは何ができる?」
大人たちだって、この年代はそうそうたいしたこともせずに、ただ年を重ねてただろうに、少し物知りになって世渡りが上手くなっただけ。
この波長の狂った世界でこれ以降の世代は一体どーなるのかしら? MTVスタイルの撮り方。
■『マチネー』(1993)
監督:ジョー・ダンテ 出演:ジョン・グッドマン ほか
サイコー 蟻と男が合体した、その名もズバリ“MANT”はエド・ウッドのノリだけど、クラシックホラーファンにはたまらない。
「彼らは未来の予告編を見たのさ」まだ時間が穏やかだった'60前半、嵐の前の時代。
やっぱりグッドマンのキャラクターあっての快作。イイ俳優だねえ!
「ロシア人も人間。差別はよくない。頭を抱えてても爆弾は避けられない」
“Keep your eyes open, in scary scenes”
ラストのセリフが『ホテル・ニューハンプシャー』を思わせる。
彼のたとえ話もイイ。
「古代の人間は戦ったマンモスを壁に描いて怖いだろ〜〜〜、これがホラー映画の始まりだ。皆が出てきてホッとした顔がイイ」
「大人は子どもと同じくらいにしか分かっちゃいないのさ。それが分かったらお前の人生は順調だ」
ヒッチコックばりに葉巻をくわえて渋いスピーチをする、この雰囲気はグッドマンならでは。
美しい海岸に少年と少女がたわむれる上でごっついヘリが編隊で飛んでいくシーンは比喩的。
Lion sleeps tonight でほっとさせる効果もバツグン!
■『いとこ同志』(1959)
監督:クロード・シャブロル 出演:ジェラール・ブラン ほか
「金熊賞」て名はすごい。熊のブロンズでもくれるのかな。私は今作に今年度の“あっけないで賞”をあげよう。
「銃をおもちゃにしない」という訓示。'50のパリの学生の等身大が描かれて、あまり日本と違わない。
人を呪わば穴ふたつってところか? とことんママっ子で、道を外すのが怖く、罪悪感が強く、自信がない。
こーゆータイプが思いつめる先は「破滅」。ブランが繊細で心優しい悩める青年役で表情がジミー・ディーンに似てる。
一方アクの強いブリアリも味のあるキャラクター。ワーグナーが全編に流れる。
■『FORMULA FOR DEATH LEVEL 4』(1995)
原作:ロビン・クック『アウトブレイク』 監督:アーマンド・マストロヤンニ
出演:ウィリアム・ディヴァイン、ウィリアム・アザートン ほか
そういや「エボラ出血熱」はどこにいったんだろ? 「O−157」は夏の暑さとともに消えたのかしら?
エイズが史上最強のウイルスかと思いきや「密林には数千種類の凶悪なウイルスが存在し、自然の防衛手段として人間から守っている」
なるほど自然界にゃ勝てないよ。解明を重ねても相手が自然じゃ。
しかしウイルスで殺人とは、Xファイル系の犯罪。あの管理を見れば決して不可能じゃない。
猿から感染って筋がイメージとして強いね、エイズも。
ロビン・ウィリアムスがスタンンダップコメディのジョークで
「キミたちは街で楽しんでこいよ、オレはここでいいから!」てやつを思い出しちゃう。
2週間で死んじゃうなんてエイズより容赦ないウイルスに感染してるなんて言われたら冗談どころじゃないけど。
今作よりヒットしたD.ホフマン主演の『アウトブレイク』もあり、今作のほうがより原作に忠実らしい。
W.アザートンがちょっと太ったけど元気でなにより。
■『南京の基督』(1995)
原作:芥川龍之介 監督:トニー・オウ 出演:レオン・カーフェイ、富田靖子 ほか
期待通りの秀作。1つは狂気漂う芥川の原作の素晴らしさ、もう1つは今をときめくレオンを岡川役、
若手演技派の富田靖子と合わせたキャストの勝利。
途中スローモーションとストップをかけ、映像美に酔わせる効果もイイ。
全ては貧困が要因だ。親が娘を生計のために喜んで娼館に売るなんてここまで心をすさませるのは!
キリストと張り合おうとする男なんて悲劇。自叙伝的な要素ありか?
「春がくればいいのに。日本は暖かい? ここは寒いわ」
「人生の戦いに敗れたら自殺するべし、が父のように他人を苦しめることを避けよ」て遺書は究極の哲学だね。
レンタル屋には日本語吹き替えのみ。富田は自分の声をやり、カーフェイの声は宮田?って苦肉の策。
カーフェイは日本語を喋っていたのかしら? 富田はセリフにそうとう苦心したらしい。
オールヌードでの挑戦。それだけの文学的価値があるからね。
ここにきて改めて思うのは宗教は本当に人を幸福にするかってこと。大きな疑問。
極貧でも耐え抜く力は信じる心にあるだろうけど、
「誰か知らぬ間に首を絞めて殺してくれるものはいないだろうか」という淡々とした悲痛なセリフが印象的。
■『ハート・オブ・ジャスティス』(1992)
監督:ブルーノ・バレト 出演:ジェニファー・コネリー、エリック・ストルツ、デニス・ホッパー ほか
キャスティングも文句なし。宣伝コピーもすごいおもしろくできてるアイデアはイイのに、コピー以上のものがない。
コネリー、ホッパー、ストルツの3大スターを迎えたら、もっと深いものが撮れそうなのに。きっと80分じゃ描ききれなかったのね。
結局謎の女エマは男好きでしかなかったってワケ? ブレアも女好き。
そこにはなんの大きなミステリーはなく、単に記者は裁判を避けようとした女の簡単な色仕掛けにハマっただけ?
ま、とにかくこの3人の共演は楽しかった。
ジェニファーは黒の下着で挑発してセクシーなことは確かだけど、パンストの色が変わっただけで
やっぱり『ラビリンス』の頃と変わらない純粋な美しいイメージがある。
さすがモデル系。スタイル、ルックスの上品さが違うもんね。これじゃ弟でも参っちゃうよ。
しかし金持ちはモノに不自由しなくていいね。ヒマをもてあまして「遊ぶのに飽きた」って言える身分になってみたいよ。
■『コンタクト・キラー』(1990)
監督:アキ・カウリスマキ 出演:ジャン・ピエール・レオ ほか
音楽:♪TIME ON MY HAND、BODY AND SOUL/BILLY HOLDAY、♪BURNINGU LIGHT/JOE STRUMMER、
♪NEED YOUR LOVE SO BAD、MY NERVOUS、YOUNG GIRL、SUFFERING WITH THE BLUES、I'M STICKING WITH YOU BABY/LITTLE WILLIE JOHN、
♪TROUBLE AT MIDNIGHT/ROY BROWN
いいねえ、こーゆー渋さ。あまり変わらず、むしろ不気味なレオが英語喋ってるし、
このスタッフも英語圏っじゃないから映画自体たどたどしくて独特の感覚。
一応撮影はロンドン。いつも渋いブルースが鳴ってる。ヒットマンも『レオン』みたく人生背負ってるところがイイ。
ホテルオーナーの「フロントは皆うすバカだと思ってるだろ?」の1カットが嬉しい。
2人組の強盗が「人生は楽しいぜ。鳥や花を美しいと思わないのか? オレたちにゃ仕事はないが結構幸せだ」なんてセリフも笑える。
始終渋くてクールな表情(前からのスタイルだけど)のレオ。トリュフォー死後より変わり者度がアップしてたみたいだけど、
今やパパ。少しは丸くなったらしいが、今でもイタズラ者って感じはやっぱ変わってなくてファンには嬉しい。
If your life is blue, don't hired a contact killer, coz maby it'll change into good.
■『ヘンリエッタに降る星』(1995)
監督:ジェーウズ・キーチ 出演:ロバート・デュヴァル ほか
クリント・イーストウッドが好みそうな西部劇調の穏やかな時間が流れる作品。
終始作品を引っ張るのはベテラン中のベテラン。R.デュバルと猫
彼女がよくなついてるんだよね。それもごく自然に。
'35という大不況時代、産業もなく、仕事も、金もなく、あるのは自然の恵みの油田とそれに賭ける人々の夢。
広々とした土地に一面星の空、流れ星がいくシーンは美しい
■『コンゴ』(1995)
監督:フランク・マーシャル 出演:ディラン・ウォルシュ、ローラ・リニー、ティム・カリー ほか
『インディ・ジョーンズ』ばりのジャングルへの宝探しの冒険ドラマ。
しかし機関銃にワンタッチテント、レーザー光線銃ほか近代武器・装備で固めた自然破壊しまくり。
ゴリラ1匹自然回帰させるのに同種を虐殺してるんじゃヒトはもうジャングルの仲間には戻れないね。
秘境や幽霊族の雰囲気はよく出てる。言葉を話す猿エイミーは、どうも人工っぽいけど、
動物とのコミュニケーションは夢じゃなくなる時代がきたというのはエキサイティング。
動く温体動物に自動発射する銃なんてスゴイよ、ほんと。
火山が噴火し、溶岩、地割れ、ゴリラから脱走するシーンは大迫力。気球が漂うラストシーンも美しい。
近頃はヒゲがトレードマークで男っぽいイメージ?のティム・カリー。映画出演が増えて嬉しい。
自然の破壊力に比べたらヒトの抵抗なんて及ばない。
同じ地球にこんなにヒトを寄せ付けない自然がまだ存在しているのは頼もしいかぎり。
■『香港デラックス』(1993)
監督:ジャッキー・バン 出演:レオン・カーフェイ、カリーナ・ラウ ほか
香港映画ってほんとに娯楽性、エンタテイメントを知り尽くしてる。
特に最近はカンフー系の湿っぽさからハリウッド系の映像の美しさ、垢抜けたっていうか
アジアのみならず、レオンほか欧米受けするスターをひっさげて、芸術味の深みも加わり、これからも眼が離せない。
警官もカンフーを習うの? テンポの速いアクションはカンフー映画のノリ。
なぜかラストは軽いコメディのチャラチャンチャンって感じで終劇。「the end」ってちゃんと英語圏を意識した作り。
カーフェイは自信たっぷりに女性をくどくプロの詐欺師もなかなかハマってる。
監督の娘のBFで、デビュー作にして香港の賞をとったという『西太后』のエピソードにしても、
どことなく謎と危険な罠がありそうなノリにノってる注目俳優。