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イエラ・マリ展 字のない絵本の世界@板橋区立美術館

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イエラ・マリ展 字のない絵本の世界@板橋区立美術館
会期:2014年11月22日(土)~2015年1月12日(月・祝)
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(ただし11月24日・1月12日は祝日のため開館し、11月25日は休館)、12月29日~1月3日
観覧料:一般650円 高校・大学生450円 小・中学生200円

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図書館でチラシを見かけ、「アートシーン」でも紹介されていて気になったから行ってみた。

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イエラ・マリ
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いちばん観たかったのは、この『木のうた』。巨樹ファンとしては、この構図に惹かれた。
移りゆく季節。樹は定点観測のように同じ場所にある。
小動物が実を集めて、冬ごもりの準備をしたり、鳥が巣立つ様子が描かれることで静かにゆったりした時間が流れている。


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『にわとりとたまご』

こちらも、鶏から卵が産まれて、孵り、成長する様子を描いた。「卵の中の雛が人間のようだ」という理由で絵本化を拒まれた。

他にも、日本女性との交流、交わした手紙、デザイナーとしての才能、スカーフの模様もステキだった。


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駒形克己と見るイエラ・マリ展
“本展図録やディスプレイの一部をデザインした駒形克己さんの特別ギャラリートークです。”2014年12月21日(日)午後3時より~

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駒形克己

入ったら、ちょうどトークイベントが始まるところだった。
1Fの講義室でやるのかと思ったら、実際の展示物があるロビーから始まって、
途中から第2展示室に移動して、実際の絵本、原画を観ながら、
しょっちゅう館内のスタッフの方に「こんなんでいいですか?」て尋ねていて、
ラフな雰囲気で話される、とても感じのいい方だった。

国内外をあちこち飛び回っているようで、
「昨日、福岡から戻ったばかりで、風邪をひいていまして、でも、インフルエンザの検査をしたら陰性だったので、それは大丈夫です」てw

自身もデザイナーで、パソコンで処理する絵本づくり以前の話など、とても興味深かった。

現在は、デザイナーを目指す学生に講義をしている傍ら、小児医療関連の活動もされていて、
「とても小さく産まれた命が、ケースの中に入れられて頑張る姿を見ているといたたまれなくなるが、
 世の中、『勝ち組』だけじゃなく『弱いものへの視点』も忘れてはならない」などの話にはグッときた。

ご自身も大病をされたとか→ブログ参照


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イエラ・マリと、その作品について
「美術学校では、肘の絵ばかり描かされた」というマリさんw
独学で絵を学び、同じ学校にいたエンツォ・マリと結婚して2人の子をもうけたが、後に2人は離婚してしまう。
離婚してからは、家に閉じこもってふさいでいたという。亡くなったのは、今年の1月。

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エンツォ・マリ

一生に8点しか本を出さなかった寡作な絵本作家。
マリを支えたのは、彼女の絵本をほぼすべて発行した「エンメ出版社」と、担当した女性の存在が大きかった。


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「あかいふうせん」について
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赤い丸だけの表紙は、2パターンある。風船のゴムの部分がついているものと、ついていないもの。
ついていれば風船とすぐ分かるが、私はついていないほうが好きです。それだけ想像の余地がある。

とくに観て欲しいのは“余白の美しさ”。当時は、文字のない絵本、これほど大胆な構図はなかったため、なかなか認められなかった。
コンピューターのない時代。色指定もマリさんがやって、完全に想像の世界なのに、仕上がりは完璧。


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『たべちゃうぞ』に込められたメッセージ
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原題は「食べるから食べろ」という意味がある。
弱肉強食の食物連鎖をユニークに描きながら、“循環”“共生”の大切さを説いているのではないかと思う。

今回、天井から吊るされた『たべちゃうぞ』の原画をプリントしたオブジェも、そういった連鎖を丸く表現してみたとのこと。


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「ものづくり」の覚悟
大量生産の時代。絵本もコンピューターでカンタンに色づけできるようになった。
私は、インターネットやフリーペーパーには反対の立場をとっている。
どんなに安くてもお金を出して買う価値のあるものをつくる。
これからクリエイターを目指す若い人たちには、そう教えていきたい。

パンフレットも駒形さんが関わって、広げると赤い円と、白い円が出てくるしかけになっていて、
「自分なりに循環をイメージして作った」のだそう。買った人には本人直筆サインがもらえた。2000円。


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字のない絵本コーナー

児童書が好きで、図書館や書店をよく見て回るけれども、こんなに字のない絵本がたくさんあるのは知らなかった/驚

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『狂人の太鼓』リンド・ウォード

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『ウエスト・ウイング』エドワード・ゴーリーもありました(やっぱり!

ジャック・タチのユロおじさんの字のない絵本もあった! すごく面白かったのに、ヒットしないなImage may be NSFW.
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カフェ・ボローニャ
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ここに寄るのも毎回楽しみにしている。今回、注文したのはスープセット。アボカドサラダもついて350円!
ほうれん草ほか、いろんな野菜が入ってて、なんとも言えない滋養と愛にあふれたスープImage may be NSFW.
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ここで手づくりで焼いているパンも美味しいんだよねv


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