■講談社の翻訳絵本『ひみつのプクプクハイム村』 ミヒャエル・ゾーヴァ/作・絵(講談社)
木本栄/訳
大好きな挿絵画家ミヒャエル・ゾーヴァさんの絵本。2013年発行でもっとも新作。
暗に、英雄伝説の裏にはこんな馬鹿げた真実があるかもよっていうゾーヴァさんの囁きも聞こえてきたw
最後に注釈がある。
※本書は、作者の了解を得て、オリジナルテキストを短くしたバージョンです。
てことは、原書はもっと長い物語りなのか。
【内容抜粋メモ】
今では「ふたご山」があって、それなりに空気もきれいだけど、退屈な田舎のプクプクハイム村。
でも、その昔は「クサイハイム」と呼ばれるくらい臭かった!
「ふたご山」は「おケツ山」と呼ばれていたw
理由は、おケツ山の洞穴に謎の巨大怪物が棲んでいたから。
図体が大きいわりにすごい恥ずかしがり屋で、年に一度、夜に山からおりてきて、
せっかく実った農作物を片っ端から平らげてしまう。
それだけじゃなく、消化された食べ物がガスになってたまっていって・・・
「ドッカーン!」
「たいへんだー、おケツ山が爆発したぞー!」ww
これが毎年のことで困り果てた住民は、かつて騎士の見習いをしたことがあるヘリベルトに退治を頼んだ。
怪物の正体がほんものの竜だったからビックリ!
でもとってもこわがり屋でもあったから、ヘリベルトは追いかけて、ついにすさまじい炎のおならを発射された。
用意周到な村人は次の作戦に乗り出す。
みんなでお尻をめくって、竜めがけていっせいに始まったのは、なんとも奇妙なおならコンサートw
その勢いで倒れた竜。そこにアヒム王二世とその一行がやって来て、
「こいつを譲ってくれたら、1つだけ村の望みを叶えてやろう」
村人が牛をいっぱいもらったほうがいいかとかあれこれ考えていると、1人の少女が言った。
「これからは、この村をクサイハイムじゃなくて、プクプクハイムって名前にして!」
王様は竜を城に連れてかえり、城の前の池に生い茂った水草を食べさせた。
あっという間に池はキレイになったが、竜はどこかへ消えてしまった。
村の神父は「こんな恥ずかしい事件は、けっして人に話してはならない」と口止めした。
だから、言い伝えでは、ヘリベルトという勇者が竜と戦って追い出して、
恐れを知らない神父が十字架をかかげて退治した、と記されている。
昔の男たちは見栄っ張りだったから、炎のおならを出す竜を相手に戦ったなんて、
あまりにもカッコ悪すぎて、とても人には言えなかった、てわけ。
木本栄/訳
大好きな挿絵画家ミヒャエル・ゾーヴァさんの絵本。2013年発行でもっとも新作。
暗に、英雄伝説の裏にはこんな馬鹿げた真実があるかもよっていうゾーヴァさんの囁きも聞こえてきたw
最後に注釈がある。
※本書は、作者の了解を得て、オリジナルテキストを短くしたバージョンです。
てことは、原書はもっと長い物語りなのか。
【内容抜粋メモ】
今では「ふたご山」があって、それなりに空気もきれいだけど、退屈な田舎のプクプクハイム村。
でも、その昔は「クサイハイム」と呼ばれるくらい臭かった!
「ふたご山」は「おケツ山」と呼ばれていたw
理由は、おケツ山の洞穴に謎の巨大怪物が棲んでいたから。
図体が大きいわりにすごい恥ずかしがり屋で、年に一度、夜に山からおりてきて、
せっかく実った農作物を片っ端から平らげてしまう。
それだけじゃなく、消化された食べ物がガスになってたまっていって・・・
「ドッカーン!」
「たいへんだー、おケツ山が爆発したぞー!」ww
これが毎年のことで困り果てた住民は、かつて騎士の見習いをしたことがあるヘリベルトに退治を頼んだ。
怪物の正体がほんものの竜だったからビックリ!
でもとってもこわがり屋でもあったから、ヘリベルトは追いかけて、ついにすさまじい炎のおならを発射された。
用意周到な村人は次の作戦に乗り出す。
みんなでお尻をめくって、竜めがけていっせいに始まったのは、なんとも奇妙なおならコンサートw
その勢いで倒れた竜。そこにアヒム王二世とその一行がやって来て、
「こいつを譲ってくれたら、1つだけ村の望みを叶えてやろう」
村人が牛をいっぱいもらったほうがいいかとかあれこれ考えていると、1人の少女が言った。
「これからは、この村をクサイハイムじゃなくて、プクプクハイムって名前にして!」
王様は竜を城に連れてかえり、城の前の池に生い茂った水草を食べさせた。
あっという間に池はキレイになったが、竜はどこかへ消えてしまった。
村の神父は「こんな恥ずかしい事件は、けっして人に話してはならない」と口止めした。
だから、言い伝えでは、ヘリベルトという勇者が竜と戦って追い出して、
恐れを知らない神父が十字架をかかげて退治した、と記されている。
昔の男たちは見栄っ張りだったから、炎のおならを出す竜を相手に戦ったなんて、
あまりにもカッコ悪すぎて、とても人には言えなかった、てわけ。