■『LUCY』(2014)
監督:リュック・ベッソン
出演:スカーレット・ヨハンソン、モーガン・フリーマン、チェ・ミンシク、アムール・ワケド ほか
「生命は10億年前に誕生した。進化はこれから」
劇場で予告を観て興味を持ち、チラシを拾って、いつか観たいと思っていた。
90分弱のちょうどイイ長さで、とても刺激的、哲学的で、想像していたより面白かった。
こんな映画ができるということは、一歩前進。
SFはいつか実現する未来だ。
ヒトが考えることは現実化する。
スカーレット・ヨハンソンは、この役で素子役に選ばれたんだろうか?
チャン役の方が『花子とアン』の嘉納伝助さん(吉田鋼太郎さん)そっくりで本人かと思った/驚
時、知識を次世代に継ぐことこそ、生命の目的だとゆってたけど、
本当は「愛」って言いたかったんじゃないかな。監督がそれを映画で真正面から言うのが恥ずかしかっただけで。
ところで、万能となったルーシーは、どこに行ったのだろう?
地球を救うというより、個ではなくなり、万物と融合、悠久の存在に溶け込んでしまって、
小さなヒトのことなど忘れてしまったんじゃないかな
▼trailer
▼story(ネタバレ注意
自堕落な生活をしていたルーシー。
BFのリチャードから「コレをビル内のチャンに渡してくれ」と無理矢理、腕に鎖をつけられる。
受付に行くと、リチャードは速攻殺され、チャンの部屋でパスワードを入力して自分で開けろと命令される。
中身は紫色の粉4袋。粉の正体は「CPH4」。チャンはこれをヨーロッパに売ろうと企む。
「仕事をしてほしい」
ルーシーはいつの間にか、腹に袋を詰め込まれる手術をされて、同様の男3人とともに国外に出るよう言われる。
ノーマン博士は、脳についてセミナーを開いていた(これが本当なら、とても興味深い話だった!
「動物は、脳の3~5%しか使っていない。ヒトは10%。
イルカは『エコーロケーション(反響定位)』によって20%使っていると推定される(これホントならスゴイ!
我々のような原始的存在にとって、生命の目的は1つ“時を稼ぐこと”
時の流れに生きる細胞にとって、それこそが真の目的なのだ。
その目的を達成するため、生物を構成する細胞群には、2つしか方法がない。
環境が生育に適しているといえない場合、細胞は“不死”を選ぶ。言い換えれば、自己完結して生き続ける。
一方、環境が生育に適している場合、細胞は“繁殖”を選ぶ。
そのようにして固体が死んでも、情報や知識を次世代の細胞へと受け継いでいける。
「不死身になるか、繁殖するか」
知識と経験は、時を超えて伝えられていく。
人間には1000億個のニューロンがあるが、活性化しているのは15%。
銀河の星の数より、人体のニューロンのほうが多い」
「ヒトは道具に依存する存在だと言える」(納得。他のどの生物よりヒトが一番弱いんだ
「脳に20%のアクセスが可能になれば、自らの肉体を掌握し、意のままに操ることができる。
他者を意のままに支配すること。それには脳の機能の40%へのアクセスが必要だ。
次の段階は、物質の支配となる」
「想像もつかない」
ルーシーは、チャンの手下に腹を蹴られて、袋が破れ、粉が体内に漏れ出す(天井のぼっちゃってますけど?
その後、脱走し、病院で麻酔もなしに袋を取り出してもらいながら、家族に愛していると電話をかける。
「CPH4とは、わずかな量でも、胎児には原子爆弾と同じ威力だ。全身の骨を形成するためのエネルギー源となる。
もし、これがCPH4なら、生きているのがフシギだ」
「先は長くないわ」
「人間は原始的、不安は障壁。不安は理解を邪魔する」
ルーシーは、チャンの脳に直接アクセスして、他の3人の男の行き場所を知る。
PCからノーマン教授にコンタクトをとる。「あなたの論理は正解よ。会ってほしいの」
「私は痛みを感じない。恐怖も、欲望も。人間的な感情が消えてゆく。
その代わりに知識が増える。一体どうすればいいの?」
「生命のはじまり。最初の細胞はどう変化するのか。知識を伝えること。伝えるんだ」
ルーシーは、警察官のデルに電話し、粉を密輸している3人の男を捕まえるよう指示する。
パリに向かう飛行機内で、細胞分解しはじめるルーシー。50%=他人や物を操れる状態に。
デルと合流し、チャンの手下に狙われつつ、3人から袋を取り戻す。
(超人的な知識があるなら、他人に迷惑がかからない方法で移動すればいいのに・・・空を飛ぶとか
デル「オレは君の力にはなれない」
ルーシー「なれるわ。思い出に」
ノーマンと研究員らと会って、知識を説明する。
「人間は自らの“独自性”を存在論の根拠としている。
社会システムは、すべて表層的。実際には数字も文字もない。
理解しやすいよう、存在や情報を単純化する。
ラクな尺度で物事を考えて、無限の深淵を忘れるために」
「数学的法則に支配されていないなら・・・何が支配する?」
「“時”が存在の証となる。“時”だけが真実の尺度」(愛だろ、愛
「“時”が物質の存在を明かす。“時”なくして、なにものも存在しない」
「ヒトは権力や利益に弱い。知識は混乱を招く」
「全知識をあなたに渡すわ」
ルーシーは、「極限へ行くには、細胞の組成を変えないと」と、袋の粉をすべて自分に注入する。
『ET』みたいになってたw
ラストはD.ボウイみたいな声の曲が流れていた。
なんだかユメの世界と同じだ。時空も関係なく、有限体でもない感じ。
まだまだ先は長いなあ!
しばらくは野蛮なままだけど、失敗しながらも、ちょっとずつ知識=科学が熟せば、
そのうち病も、飢餓も、戦争もなくなる。
追。
教授は、速攻データのバックアップとらなきゃ
でも、アレを今の時代でどう使うつもり???
マッドドクターと言われるのでは? 自分が講義していたガリレオさんたちみたいに。
追2。
DVDの最初の画面も未来的で、開いてみないと分からない記号だけw
監督:リュック・ベッソン
出演:スカーレット・ヨハンソン、モーガン・フリーマン、チェ・ミンシク、アムール・ワケド ほか
「生命は10億年前に誕生した。進化はこれから」
劇場で予告を観て興味を持ち、チラシを拾って、いつか観たいと思っていた。
90分弱のちょうどイイ長さで、とても刺激的、哲学的で、想像していたより面白かった。
こんな映画ができるということは、一歩前進。
SFはいつか実現する未来だ。
ヒトが考えることは現実化する。
スカーレット・ヨハンソンは、この役で素子役に選ばれたんだろうか?
チャン役の方が『花子とアン』の嘉納伝助さん(吉田鋼太郎さん)そっくりで本人かと思った/驚
時、知識を次世代に継ぐことこそ、生命の目的だとゆってたけど、
本当は「愛」って言いたかったんじゃないかな。監督がそれを映画で真正面から言うのが恥ずかしかっただけで。
ところで、万能となったルーシーは、どこに行ったのだろう?
地球を救うというより、個ではなくなり、万物と融合、悠久の存在に溶け込んでしまって、
小さなヒトのことなど忘れてしまったんじゃないかな
▼trailer
▼story(ネタバレ注意
自堕落な生活をしていたルーシー。
BFのリチャードから「コレをビル内のチャンに渡してくれ」と無理矢理、腕に鎖をつけられる。
受付に行くと、リチャードは速攻殺され、チャンの部屋でパスワードを入力して自分で開けろと命令される。
中身は紫色の粉4袋。粉の正体は「CPH4」。チャンはこれをヨーロッパに売ろうと企む。
「仕事をしてほしい」
ルーシーはいつの間にか、腹に袋を詰め込まれる手術をされて、同様の男3人とともに国外に出るよう言われる。
ノーマン博士は、脳についてセミナーを開いていた(これが本当なら、とても興味深い話だった!
「動物は、脳の3~5%しか使っていない。ヒトは10%。
イルカは『エコーロケーション(反響定位)』によって20%使っていると推定される(これホントならスゴイ!
我々のような原始的存在にとって、生命の目的は1つ“時を稼ぐこと”
時の流れに生きる細胞にとって、それこそが真の目的なのだ。
その目的を達成するため、生物を構成する細胞群には、2つしか方法がない。
環境が生育に適しているといえない場合、細胞は“不死”を選ぶ。言い換えれば、自己完結して生き続ける。
一方、環境が生育に適している場合、細胞は“繁殖”を選ぶ。
そのようにして固体が死んでも、情報や知識を次世代の細胞へと受け継いでいける。
「不死身になるか、繁殖するか」
知識と経験は、時を超えて伝えられていく。
人間には1000億個のニューロンがあるが、活性化しているのは15%。
銀河の星の数より、人体のニューロンのほうが多い」
「ヒトは道具に依存する存在だと言える」(納得。他のどの生物よりヒトが一番弱いんだ
「脳に20%のアクセスが可能になれば、自らの肉体を掌握し、意のままに操ることができる。
他者を意のままに支配すること。それには脳の機能の40%へのアクセスが必要だ。
次の段階は、物質の支配となる」
「想像もつかない」
ルーシーは、チャンの手下に腹を蹴られて、袋が破れ、粉が体内に漏れ出す(天井のぼっちゃってますけど?
その後、脱走し、病院で麻酔もなしに袋を取り出してもらいながら、家族に愛していると電話をかける。
「CPH4とは、わずかな量でも、胎児には原子爆弾と同じ威力だ。全身の骨を形成するためのエネルギー源となる。
もし、これがCPH4なら、生きているのがフシギだ」
「先は長くないわ」
「人間は原始的、不安は障壁。不安は理解を邪魔する」
ルーシーは、チャンの脳に直接アクセスして、他の3人の男の行き場所を知る。
PCからノーマン教授にコンタクトをとる。「あなたの論理は正解よ。会ってほしいの」
「私は痛みを感じない。恐怖も、欲望も。人間的な感情が消えてゆく。
その代わりに知識が増える。一体どうすればいいの?」
「生命のはじまり。最初の細胞はどう変化するのか。知識を伝えること。伝えるんだ」
ルーシーは、警察官のデルに電話し、粉を密輸している3人の男を捕まえるよう指示する。
パリに向かう飛行機内で、細胞分解しはじめるルーシー。50%=他人や物を操れる状態に。
デルと合流し、チャンの手下に狙われつつ、3人から袋を取り戻す。
(超人的な知識があるなら、他人に迷惑がかからない方法で移動すればいいのに・・・空を飛ぶとか
デル「オレは君の力にはなれない」
ルーシー「なれるわ。思い出に」
ノーマンと研究員らと会って、知識を説明する。
「人間は自らの“独自性”を存在論の根拠としている。
社会システムは、すべて表層的。実際には数字も文字もない。
理解しやすいよう、存在や情報を単純化する。
ラクな尺度で物事を考えて、無限の深淵を忘れるために」
「数学的法則に支配されていないなら・・・何が支配する?」
「“時”が存在の証となる。“時”だけが真実の尺度」(愛だろ、愛
「“時”が物質の存在を明かす。“時”なくして、なにものも存在しない」
「ヒトは権力や利益に弱い。知識は混乱を招く」
「全知識をあなたに渡すわ」
ルーシーは、「極限へ行くには、細胞の組成を変えないと」と、袋の粉をすべて自分に注入する。
『ET』みたいになってたw
ラストはD.ボウイみたいな声の曲が流れていた。
なんだかユメの世界と同じだ。時空も関係なく、有限体でもない感じ。
まだまだ先は長いなあ!
しばらくは野蛮なままだけど、失敗しながらも、ちょっとずつ知識=科学が熟せば、
そのうち病も、飢餓も、戦争もなくなる。
追。
教授は、速攻データのバックアップとらなきゃ
でも、アレを今の時代でどう使うつもり???
マッドドクターと言われるのでは? 自分が講義していたガリレオさんたちみたいに。
追2。
DVDの最初の画面も未来的で、開いてみないと分からない記号だけw