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『海のオーロラ 3』(全6巻)(中公文庫―コミック版)

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『海のオーロラ 3』(全6巻)(中公文庫―コミック版)
里中満智子/著

▼あらすじ(ネタバレ注意


隼は自分の輪廻転生の記憶をすべて覚えている。
隼を好きで殺されたミオは、妹の生まれ変わり。


「ムダなことはよせ。お前はちっぽけな存在だ」

遠い昔、神と崇められている白いマンモスに村を襲われ、仇を討つと誓い、妹はマンモスに殺された。
いつか止めを刺すという執念で生まれ変わっては、愛するものを殺される運命を背負う隼。

レイはルツへの愛を確信するがどうにもできない。


トトメスはエジプトに戻り、神の子だと宣言する。


女王「武力では誰にも負けない。でも、権力の座にいる者にとって一番怖いのは民衆の心。そして部下の信頼をなくすこと」

女王はすべてなくしたと知り、自ら毒を飲んで死ぬ。
民衆は、ハトシェプストの名を削ってトトメスの名を刻み、ハトシェプストの像を倒して、トトメスの像を建てた。


(こんな風に建てかえられることもあったのか?

トトメスは、ルツとレイが想い合っていることを知り、権力でルツの愛を得ようとする。

「愛を得ることも権力のひとつだ。オレは世界の王者だ。もしオレ以上の男がいるというなら、
 王者の誇りを守るため、そいつを倒す」(義母と同じじゃん

ライラ「愛するだけで満足なんて自分への言い訳だわ。愛したら、愛されたい。
    愛されたら、どれだけ愛されているのか知りたい。
    愛すれば、愛するほど、もっと愛されたいと欲が深くなるものなのね」

ルツはレイに「私が愛しているのは、あなた」と告白する。
それを聞いたトトメスは、戴冠式が終わったら、ムリにでもルツを妻にしようと思う。

 

戴冠式の日、エルトニアから宣戦布告の文書が届く。
レイは意を決して、エジプトからの脱出を図る。

「エルトニアごときちっぽけな存在が! 分をわきまえぬやつらめ!」

そのひと言で、隼はトトメスこそ、あのマンモスの生まれ変わりと確信し、親衛隊長を止め、黒百合と敵同士となる。
黒百合は隼を愛していた。

トトメス「レイの処刑が済んだら結婚式をあげる。もう愛など望まない。ファラオとして命令する」


妻にならないなら父を殺すと脅す

エルトニアは、陸づたいに行けば40日かかるが、軍船なら10日で着く。
ライラの元に逃げ込んできたレイと隼を助け、ライラの姿をさせてルツを逃がす。
トトメスがルツの寝室に行くと、ライラは毒を飲んで死んでいた。

レイ「オレは卑怯だったのかもしれない。一人で苦しむのは楽だ。
   誰かを愛したら、その人までこの苦しみに巻き込んでしまう。
   だから誰も愛したくなかった。誰にも愛されたくなかった。
   でも今は、死を分かち合ってくれるなら。せめて最期の時までは、生きる喜びを分かち合いたいと思う」

ルツ「私たちは、死ぬために急いでいるんじゃない。残りの時間を精一杯生きるために手をとりあっているのよ」



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