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ボローニャ国際絵本原画展2015@板橋区立美術館

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ボローニャ国際絵本原画展2015@板橋区立美術館

会  期:2015年7月4日(土)~8月16日(日)
開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
休 館 日:月曜日(但し7/20は祝日のため開館し、翌日休館)
観 覧 料:一般650円、高校・大学生450円、小・中学生200円


7/15は、ボローニャ2015に行って来た。


チケットもいつも可愛いv

去年はこちら。
2014 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展@板橋区立美術館

板橋区立美術館が1981年から「ボローニャ国際絵本原画展」の企画を始めたのがきっかけとなって、
2005年からボローニャと板橋区は友好都市関係になった。

ボローニャの町の写真もあったけど、同じレンガ色の建物がびっしり!!驚
絵だけではなく、音楽都市でもあるそう


 

今年は、全体的に可愛い雰囲気
いつも、お客さんを迎えてくれる入り口のディスプレイも、
2F展示室まで上がる階段も可愛い!(この絵は展示作品の中にもあった

その前に腹ごしらえ。
手づくりパンと、絵本&雑貨が置いてある、カフェ・ボローニャも、大きなお目当てのひとつv

・Cafe Bologna


 

好きなパンを選んで、スープ&サラダセットにしていただきました~。
周りにも展示会のポスターやら、グッズが並んでいるから、目も楽しい。

実は、トイレの中もイラストが描いてあってとっても可愛いし、
通路には、私の大好きなアドカードやら、他の美術館のチラシも置いてあるので要チェックv



【2F展示室】

真ん中のロビーには、本場ボローニャ展の様子、選考の様子がテレビに流されている(25分)。
今年は、60カ国から、3000人の応募があり、男女数人の審査員が膨大なイラストを観ながら議論を交わす。

その中から、気に行ったものにフセンを置いて票を入れ、さらに議論して絞っていく。

最終選考の末に入選作品が決まる。

見事入選すると、出版社からオファーが来て、本になる。
審査員の50代くらいの男性も、そうして本を出した1人。

「大切なのは、絵をたくさん見て、学ぶこと。
 クリエイターは唯一無二であること。
 自分の内面をつねに見つめること。
 自分に正直であること」


***********

入選者のインタビューもあって、日本人が数人入っていたのは嬉しい

初入選した女性。
「商業的なイラストレーションを描いていて、悩んでいた。
 板橋区立美術館のワークショップに参加して、絵本、作家と出会い、コレだと思った。
 自分から発信したいと思って応募した。自分の道がハッキリ見えた」

乾真徳さん(日本)「今度の休日」
「英語の壁を感じた」
(フォトショップでも、この質感が出せるのかあ/驚×5000

チェン・ヨウリン(台湾)「しあわせにむかって」
「スクーターは人の夢を叶えるシンボルです」

お国事情も反映されているし、「自分の子どもと話しているうちに生まれた作品」ていう話も多かった。
子どもは生来のクリエイターなんだ。


別に賞を取らなくても、参加された方すべてステキな作品なんだろうなあ!

***********

『チルドレンズブックフェア』
50年の歴史があるフェア。作家が出版社にもちこむ絶好の場でもある。
クリエーターが数人集まってブースを借りて、作品を紹介しているところもある。

日本のブースに立ち寄って説明を聞いた男性。
「日本には、60年の絵本の歴史があること、そして、赤ちゃん向けの絵本が多いことに驚いた。
 絵だけではなく、音や感覚も大事にしている。とても勉強になった」

編集者へのインタビュー:
「作家の芽と、編集者の目を合わせることができるのもボローニャの良さ。
 イタリアではモノクロの絵本に慣れていないから、カラーのほうがイイなどと話し合って、
 また別の可能性が生まれたりする」


***********

1回目に観に行った時、いつものクセで、最初からものすごい集中して観て、休みも入れないため、
途中から疲れて、だんだん集中力が途切れて、最後はグッタリってパターンが見えてきたから、
その次からは、はじめはサラっと、ランダムに観て、気に入った絵を中心に足を止めつつ、
全体を歩いてから、展示室を行き来しながら、ポツポツと作品を観ることにした。

みんな順番通り観ようとして、混んだり、急かしたりしたりってことになりがちだから(日本の特徴?
この方法だと、空いているところから自由に観て、疲れ方が違ってきた(とは言え、やっぱり疲れるけど

今年は、アジアの作家さんもたくさん入選していた。
環境問題、戦争、社会問題をモチーフにしたものについ目がいってしまうけれども、
絵本の世界くらいは、ひたすら平和であって欲しいと切に願う。

私が児童書が好きな理由は、動物がたくさん出てくること 今回も、いっぱいいた
私が大好きな「家」「謎の生きもの」もたくさんいた/嬉×5000


***********

受付で鉛筆+メモ用紙を借りて、印象を書いたので、一部の作家さんをご紹介。

「蒸気機関車/イデオロ」マウゴジャタ・グロフスカ(ポーランド)
まず、一番に目が惹かれた。
機関車の上にめいっぱい積まれているのは、乳牛、食用牛、森林、いろんな武器、バナナ・・・
大量生産&大量消費が当たり前の日常で、毎日運ばれていく命、軍事用品にはココロが痛んだ。

ポーランドで最も有名な児童詩の一つである、ユリアン・テゥヴィム作「蒸気機関車」がモチーフだそう。どんな詩だろう?


「おばあさんと白い家」イ・ユンウ(韓国)
潔癖症のおばあさんが、外で見かけた白い猫のことが気になって、
最終的には、家が汚れることなど気にせずに、ムツゴロウ王国状態(私の夢!)になるまで。
なんだか、自分を投影してしまった・・・


「ぼくの伯父さん」フランチェスコ・ジュストッツィ(イタリア)
私の大好きな映画『ぼくの伯父さん』の、あのフシギな家と庭が描かれていた!
時々つまってボコボコいう魚の噴水が大好き/爆

他にも『ダンス・ウィズ・ウルブズ』や『シザーハンズ』などの絵とともに並んでいた。


***********

特別展示 カタリーナ・ソブラル
2Fへの階段の絵は、彼女の作品をシールにして貼ったもの。

私が惹かれたのは「からっぽさん」。
日常生活をしている人々の中に、透明な白いヒトと、そうでないヒトがいる。
この作品は、描いて→PCに取り込み→着色→構成。

絵本といっても、手法は本当に幅が広くて、それぞれの創意工夫に驚く。

「リノカット」




特設ミュージアムショップ
私が文房具屋さんで気に入って買った「YUSUKE YONEZU」さんのグッズが売ってた/驚
長野県在住なんだ/嬉 しかも、2005イタリア・ボローニャ国際絵本原画展入選者

このやわらかい質感の動物たちステキすぎる・・・→here

  

 
私が買ったのは、このシールたち


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