■『アライバル』(河出書房新社)
ショーン・タン/著
【ブログ内関連記事】
『ロスト・シング』(河出書房新社)
『レッドツリー』(今人舎)
『エリック』(河出書房新社)
今回、初めて「グラフィック・ノヴェル」という言葉を初めて知った。
“一切の文字をしようせず表現した、究極の文字なし絵本”
とすると、私の記憶の最初の「グラフィック・ノヴェル」は、レイモンド・ブリッグズの『The Snowman』だ。
読んだのは、たぶん対象年齢より後。今見ても何度も感動する永遠の1冊。
本書も、文字がなくても、家族の再会のシーンに泣いてしまう。
1人に1匹?ずつ謎の生きものがついてくるのもステキ
「移民」自体、日本人にはまだ馴染みがないから、
まったく文化の違う異国で、宿を探し、仕事を探し、家族を呼ぶようになるまでは
想像を超える苦労があることだろう。
そんな、同じ苦労・痛み・哀しみを経験した先に見えるものは、似た境遇にある他人の痛み、想像力だ。
相手の立場に立って、思わず手をさしのべたくなるのは、人間の本性だと分かる。
だから、現在、自分に起こっている困った状況、立ちはだかる壁、向こう岸の見えない橋なども、
自分の成長のために、わざわざ用意されたものだと知っていれば、
“ちょっとやってみたら?”と囁きかけてくれる1冊にもなるような気がした。
**************
arrival
1 到着、出現
2 到着者、新しく出現したもの, 新製品;出産, 誕生;新生児
【作者あとがき抜粋メモ】
1912年のタイタニック号沈没のニュースを伝える新聞売りの写真なども参考にした。
アライバル・ホールの画は、NYのエリス島で1892~1954にかけて撮られた写真が基。エリス島移民博物館所蔵。
ショーン・タンweb site
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ショーン・タン/著
【ブログ内関連記事】
『ロスト・シング』(河出書房新社)
『レッドツリー』(今人舎)
『エリック』(河出書房新社)
今回、初めて「グラフィック・ノヴェル」という言葉を初めて知った。
“一切の文字をしようせず表現した、究極の文字なし絵本”
とすると、私の記憶の最初の「グラフィック・ノヴェル」は、レイモンド・ブリッグズの『The Snowman』だ。
読んだのは、たぶん対象年齢より後。今見ても何度も感動する永遠の1冊。
本書も、文字がなくても、家族の再会のシーンに泣いてしまう。
1人に1匹?ずつ謎の生きものがついてくるのもステキ
「移民」自体、日本人にはまだ馴染みがないから、
まったく文化の違う異国で、宿を探し、仕事を探し、家族を呼ぶようになるまでは
想像を超える苦労があることだろう。
そんな、同じ苦労・痛み・哀しみを経験した先に見えるものは、似た境遇にある他人の痛み、想像力だ。
相手の立場に立って、思わず手をさしのべたくなるのは、人間の本性だと分かる。
だから、現在、自分に起こっている困った状況、立ちはだかる壁、向こう岸の見えない橋なども、
自分の成長のために、わざわざ用意されたものだと知っていれば、
“ちょっとやってみたら?”と囁きかけてくれる1冊にもなるような気がした。
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arrival
1 到着、出現
2 到着者、新しく出現したもの, 新製品;出産, 誕生;新生児
【作者あとがき抜粋メモ】
1912年のタイタニック号沈没のニュースを伝える新聞売りの写真なども参考にした。
アライバル・ホールの画は、NYのエリス島で1892~1954にかけて撮られた写真が基。エリス島移民博物館所蔵。
ショーン・タンweb site
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