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戦後70年 玉音放送が伝えるもの@週刊ニュース深読み

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戦後70年 玉音放送が伝えるもの@週刊ニュース深読み

田原 総一朗さん(ジャーナリスト)
古川 隆久さん(日本大学 文理学部 教授)
古市 憲寿さん(社会学者)
安田 菜津紀さん(フォトジャーナリスト)
柳澤 秀夫(NHK 解説委員)
「Rの法則」レギュラー

10代から80代までのゲストを迎えて、「玉音放送」を聞き、それぞれの意見を言い合った。
当時、生で聞いた経験があるのは、田原さんのみ。
それだけに、今の子どもたちに「伝えたい」想いも強く、番組終了後もディスカッションが続いていた。
つづきも見たかったなあ。

 
個人的には、柳澤さんも参加していたのが嬉しかったv



たった1年に1回でも思い出すことで、まだ遠い過去ではない大戦争のことに想いを馳せることも面倒だろうか?


【内容抜粋メモ】


“「玉音放送」の音声を記録した原盤が8月1日に初めて公開されることになりました。
 「戦後70年の機会に、多くの方に聞いてほしい」という思いから宮内庁が公開した玉音放送。
 番組では、4分30秒あまりの「玉音放送」を、わかりやすい解説とともに、全部放送します。
 いまなぜ「玉音放送」?戦争の記憶をどう受け継げばいいの?一緒に深読みしていきましょう! ”


 
「この機会に広く国民に知ってもらいたい」


●大日本帝国
日本が侵略した国々



●「太平洋戦争」は泥沼化
 




●ポツダム宣言で「無条件降伏」と突きつけられる
意見は真っ二つに分かれた

 


●原爆投下
 


●日本と戦わないと約束していたソ連も連合国側へ



●天皇は当時「最高責任者」だった
 

天皇に決断をしてもらい、終戦となる。
天皇に決断を問うこと自体、異例中の異例の出来事だった。


●玉音放送に至った経緯

「現人神」と呼ばれた天皇が話したら、民衆も納得するだろうという判断。


*********「原盤」の前半(分かりやすく現代語に訳したテロップ付き

 

 

 

 

 

 




*********「原盤」の後半(分かりやすく現代語に訳したテロップ付き

 

 

 

 

 

 



*********

学生から「当時これを聞いて、皆理解出来たのか?」という質問に、当時、これを生で聞いた田原さんの感想は、

「ラジオのない家も多かった。当時の音はもっとノイズが多かった。
 戦争がうまくいっていない、原爆の話をしているということは分かったが、
 文明をダメにするということは分からなかった。

 もっとも有名な“耐えがたきを耐え~”の部分を聞いた時、
 戦争はまだ続くのかも?、いや終わったのでは?と意見が分かれた。
 市の職員がメガホンで戦争が終わったことを告げてようやく分かった」


真っ二つに分かれた政府vs軍

軍は「本土決戦で、最後の一兵まで戦う」と言っていた。
つまり、国民を守る気持ちはまったくないということ。
サイパン、硫黄島も玉砕されたにも関わらず、戦えなくなるまで戦うという意見

というのも、軍はもともと「天皇のため」にあった。
国家を守るためなら、国民は犠牲にしてもいい。学校でもそう教えていた。
男児には2つしか道がなかった。陸軍に入るか、海軍に入るか。


これまでの戦争で勝ってきた日本
日清戦争などで、日本は全勝してきた。
「無条件で負けた」と認めることはプライドが許さなかった。


安田さんが見る「シリア内戦」との共通点
隣国に難民として逃れた人々も、治ったらまた戦争に戻ると言っている。

「我々はチェスの駒にすぎない。駒を動かす人たちは傷つかない」
(ディランも歌っていたな。♪Only A Pawn In Their Game - Bob Dylan 歌詞はこちら


玉砕か?vs国体を守るか?
天皇は、国民の命を守るほうを選んだ。
前半は軍へのメッセージ、後半は国民へのメッセージともとれる。

軍はクーデターを起こそうとしていた。天皇を監禁する計画もあった。
玉音放送のレコード盤を盗もうとしていた。


報道のもとは「報導」だった
戦時中のニュースはすべて、大本営のコピーを放送していたため、
国民は誰一人、本当の戦局を知らされていなかった。

九十九里浜に米軍が来るから、女は山に登って逃げ、男は爆弾を持って戦車に突っ込めと言われていた。


「フィリピン」に残る戦争体験者・遺族
日本兵に殺されたフィリピン人は100万人と言われる。
彼らはいまだ生々しくその時のことを覚えているのに、
私たち日本人にとっては過去のものとして「無関係」のように忘れ去っているという熱量の温度差がある。
これをキッカケに、若い世代にももっと考えて欲しい。



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