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ドラマ『大地の子 第7部 兄妹』(1995 全11話)

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ドラマ『大地の子 第7部 兄妹』(1995 全11話)
原作:山崎豊子

『大地の子 第1部 父二人』
『大地の子 第2部 流刑』
『大地の子 第3部 再会』
『大地の子 第4部 黒災』
『大地の子 第5部 長城』
『大地の子 第6部 日本』


▼あらすじ(ネタバレ注意

妹・アツコらしき人物を見つけた月梅
一心は入党し、喜ぶ月梅。巡回先で、今年39歳になっているはずの女性をファイルから探す。
(毎回、こうして探してくれていたんだなぁ

診療が終わった後、「どうしても診てほしい」という貧しい母と娘が来て、受け入れる月梅。
病気の娘が39歳と知って驚く。名前は張玉花。養母と極貧の暮らしをしている。



5人も子を産み、全員死亡。連続出産の末の「骨疎漏」と診断。
日本人孤児で、腕に酷いヤケド跡がある。

その後、病院に来ないので、質素な家を訪ねると、痛みを我慢して養母と畑仕事をしているのを見て涙する月梅。
月梅は、一心に妹さんでは?と手紙を書く。




疑われる一心の影に、趙丹青の夫・馮長幸がいた
上司・楊から呼び出される一心。「日本でなぜ地図を見ていたんだ?」

一心の事情を知っている楊にありのままを話すと、「スパイ容疑に気をつけろよ」と言われる。
机の上には匿名の密告書があった。

製鉄所建設は一時中止され、養生作業を見に来た松本は、趙丹青と会う。
社員「社長のコネで入ったという噂でしたが、問題点を突いてくるところなど、全然噂と違いましたね」

一心とも再会する。松本の中国語に東北訛りがある理由を聞くと、
「以前ちょっといたことがあってね。君も東北に縁が?」
一心は警戒して、その場を早々に去る。




張玉花を訪ねる一心
月梅から手紙をもらう一心。

「玉花さんは、結核性の脊髄炎だった。小さい頃のことは覚えていないが、3つの日本語を喋った。
 もう命が長くないので、早く訪ねて欲しい」

電車内で、丹青と再会。父は左遷され酒びたりだという。一心の妻子の話を聞き「優しい奥さまなのね」と言うので、
「君もそうだろう?」と聞くと、なにか問題を抱えている様子で去る。
その様子を盗み見ている馮長幸。



一心は、久々、炎に包まれる妹の夢を見る。
家に帰り、お守りを持って、張玉花を訪ねることにする。もし妹なら36年ぶり。分かるだろうかと不安になる。

質素な家で、咳き込みながら寝ている玉花。
日本語のことを聞くと「タマは飼っていた猫、シロは飼っていた犬の名前」と聞き、
一心「カッチャンは勝男。ぼくがカッチャンだ! 兄ちゃんだよ! お前の名前はアツコだ!」
ようやく兄妹は再会し、勝男の記憶も戻る。

 

アツコ「兄ちゃん、日本へ帰ろう。死ぬ前に父母に会いたい」
勝男「母は死んだ。父はどこにいるか分からないんだ。でも、兄ちゃんが背負って連れて行く!」
アツコ「お母ちゃんを一人で置いて帰れない・・・」


玉花は「人民病院」に入院する
一心は着替えやお金を渡し、親身に看病する。

玉花「ここにいて色々と思い出した。祖父がいて、母をタキと呼んでいた。
   日本語を教えて。日本に帰った時、喋れなかったら恥ずかしいから」

一心は、「コンニチワ」と「アリガトウ」を教える。
その後、養母を訪ねるが、何も話してはくれなかった。

北京に戻ると、また馮長幸は匿名で、上司に「一心の行動はおかしい」と密告書を出していた。

日本政府は3000億円の資金協力をして、製鉄所建設は再開される。

松本は、狭間から張玉花のことを知らされて、心が騒ぐ。

玉花は、ひどく喀血したため、強制的に退院させられ、家に戻ったと聞く一心。
田舎の風習で、死が近いと家の者が看取るのだという。

再び家を訪ねると、冷たい床に死に装束を着せられて横たえられていた。
「お兄ちゃん、寒い・・・」



一心「なぜ、オンドルに寝かせてあげないんです!」
養母「死ぬ者は、死に装束を着せて、床に寝かせないと、黄泉の国に行けない!」

一心「そんなの迷信だ!」と責めると、
玉花「母ちゃんを責めないで。私より苦労してるの・・・」

一心「一緒に北京へ行こう! おぶってでも行く!」



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