■大河ドラマ『花燃ゆ』
脚本:大島里美、宮村優子
出演:井上真央、大沢たかお、原田泰造、優香、長塚京三、檀ふみ、内藤剛志、北大路欣也、
高良健吾、東出昌大、瀬戸康史、劇団ひとり、佐藤隆太、要潤 ほか
●第33回「花となるために」あらすじ(ネタバレあり
梅太郎は、殿に「戦をおさめて、椋梨主導の藩政を正して欲しい」と直訴する。
椋梨のお目通りは叶わず、美和が見送りをしろと言われる。
椋梨「お前が私を追い出すのか?」
美和「椋梨さまは、兄、夫、多くの命を奪った。
そうまでして守らねばならぬものとは何だったのですか?」
椋梨「政は守らねばならぬ」
美和「久坂も同じでした」
椋梨「自惚れるな。所詮、大きな流れの中では、お前も私も無力じゃ」
美和「お引取り下さいませ」
椋梨「城で最後に会うたのがお前とはの」
こうして長い内戦は終わった。
銀姫には男子が産まれる。「典丸」
都美姫は、子育ては乳母がやるしきたりと怒るが、
銀姫は「守役の美和と共に育てていきたいと思います」と宣言。
本来なら先輩の日出らがやるべき役を奪われ、また不穏な空気となる。
銀姫「これからは政も変わる。子育ても新しい考えを持つ者に頼みたい」
義姉から父の容態が危ないと言われ、心配する美和だが奥からは出られない身。
銀姫と典丸のために守役を引き受ける。
日出は、美和の事情を知り、宿下がりを望んでいると潮に吹き込む。
都美姫は、「一切の私情を捨てる覚悟があるか?」と美和に迫る。
伊之助らは釈放されるが、まだ残るという久子。
久子「この13年間、命を賭けて世の中を変えようとする者を見てきました。
そこまでして守りたい世とはどんなものか見てみたいと思いました」
伊之助「ぜひ!」
伊之助らの意見を取り入れ、
殿「幕府に恭順を見せつつ、なにかあれば武力を使うこともじさぬ」
伊之助「幕府との戦を控え、山口への城移りを!」
寿は、椋梨の妻・美鶴に椋梨が捕らえられたと報告する。
美鶴「どんな気持ちです?」
寿「私は美鶴さまに憧れておりました」
美鶴「あの人は逃げたのではない。己が巻き込んだ人たちを逃がしたかったのです。
石もて追われようと、私は美鶴の妻。生きてこの世を見届けます」
銀姫は、美和の事情を聞き、萩を去る前日、半日の宿下がりを命令する。
銀姫「父の看病をしてまいれ。明日の出立までに戻ればよい」
美和「それはできませぬ」
銀姫「これは温情ではない。命令じゃ。お前の家族の話を聞きたいのじゃ。
私は養女で家族の話を聞くたび寂しい思いをしてきた。
典丸にはそのような思いをさせたくない」
美和「怖いんです。帰ったら、二度とお城に戻れなくなってしまいそうで。
ここまで家族を捨てるつもりで無我夢中でした」
銀姫「それでもよいではないか! 二度とここに戻れなくなったとしても、
そこまで懐かしく、温かいものを大切にするお前だからこそ、お前を信じた。
まことによう尽くしてくれました。父上を大切に」
美和が久しぶりに実家に帰ると、父は自分が風呂焚きをするのだとはりきる。
「お前には謝ることがある。幼いお前に寅次郎の力になれというたことがある。
もう少し早く解き放っていたら、もっと穏やかな暮らしができたかもしれん」
「この家に生まれて、父の娘で幸せです。これからも。
まことは私は戻ろうと思って来たんです、この家に」
「桜は散ってるんじゃない。解き放たれとるんだ。放たれて旅立つ」
翌朝、家を発つ美和を見送る父母。
都美姫「典丸は皆の希望。この命、守れるか?」
美和「この身に代えましても」
都美姫「美和を守役といたす」
高杉は長崎へ、伊之助は大宰府へ向かい、すべてが大きく動き始める。
脚本:大島里美、宮村優子
出演:井上真央、大沢たかお、原田泰造、優香、長塚京三、檀ふみ、内藤剛志、北大路欣也、
高良健吾、東出昌大、瀬戸康史、劇団ひとり、佐藤隆太、要潤 ほか
●第33回「花となるために」あらすじ(ネタバレあり
梅太郎は、殿に「戦をおさめて、椋梨主導の藩政を正して欲しい」と直訴する。
椋梨のお目通りは叶わず、美和が見送りをしろと言われる。
椋梨「お前が私を追い出すのか?」
美和「椋梨さまは、兄、夫、多くの命を奪った。
そうまでして守らねばならぬものとは何だったのですか?」
椋梨「政は守らねばならぬ」
美和「久坂も同じでした」
椋梨「自惚れるな。所詮、大きな流れの中では、お前も私も無力じゃ」
美和「お引取り下さいませ」
椋梨「城で最後に会うたのがお前とはの」
こうして長い内戦は終わった。
銀姫には男子が産まれる。「典丸」
都美姫は、子育ては乳母がやるしきたりと怒るが、
銀姫は「守役の美和と共に育てていきたいと思います」と宣言。
本来なら先輩の日出らがやるべき役を奪われ、また不穏な空気となる。
銀姫「これからは政も変わる。子育ても新しい考えを持つ者に頼みたい」
義姉から父の容態が危ないと言われ、心配する美和だが奥からは出られない身。
銀姫と典丸のために守役を引き受ける。
日出は、美和の事情を知り、宿下がりを望んでいると潮に吹き込む。
都美姫は、「一切の私情を捨てる覚悟があるか?」と美和に迫る。
伊之助らは釈放されるが、まだ残るという久子。
久子「この13年間、命を賭けて世の中を変えようとする者を見てきました。
そこまでして守りたい世とはどんなものか見てみたいと思いました」
伊之助「ぜひ!」
伊之助らの意見を取り入れ、
殿「幕府に恭順を見せつつ、なにかあれば武力を使うこともじさぬ」
伊之助「幕府との戦を控え、山口への城移りを!」
寿は、椋梨の妻・美鶴に椋梨が捕らえられたと報告する。
美鶴「どんな気持ちです?」
寿「私は美鶴さまに憧れておりました」
美鶴「あの人は逃げたのではない。己が巻き込んだ人たちを逃がしたかったのです。
石もて追われようと、私は美鶴の妻。生きてこの世を見届けます」
銀姫は、美和の事情を聞き、萩を去る前日、半日の宿下がりを命令する。
銀姫「父の看病をしてまいれ。明日の出立までに戻ればよい」
美和「それはできませぬ」
銀姫「これは温情ではない。命令じゃ。お前の家族の話を聞きたいのじゃ。
私は養女で家族の話を聞くたび寂しい思いをしてきた。
典丸にはそのような思いをさせたくない」
美和「怖いんです。帰ったら、二度とお城に戻れなくなってしまいそうで。
ここまで家族を捨てるつもりで無我夢中でした」
銀姫「それでもよいではないか! 二度とここに戻れなくなったとしても、
そこまで懐かしく、温かいものを大切にするお前だからこそ、お前を信じた。
まことによう尽くしてくれました。父上を大切に」
美和が久しぶりに実家に帰ると、父は自分が風呂焚きをするのだとはりきる。
「お前には謝ることがある。幼いお前に寅次郎の力になれというたことがある。
もう少し早く解き放っていたら、もっと穏やかな暮らしができたかもしれん」
「この家に生まれて、父の娘で幸せです。これからも。
まことは私は戻ろうと思って来たんです、この家に」
「桜は散ってるんじゃない。解き放たれとるんだ。放たれて旅立つ」
翌朝、家を発つ美和を見送る父母。
都美姫「典丸は皆の希望。この命、守れるか?」
美和「この身に代えましても」
都美姫「美和を守役といたす」
高杉は長崎へ、伊之助は大宰府へ向かい、すべてが大きく動き始める。