■チョイス@病気になったとき「あなどれない!耳鳴り」
今、日本で300万人がかかっている耳鳴り。
「ジー」「ザー」「セミが耳の中で鳴いているよう」などいろいろ。
1~2日続くなら耳鼻科へ行く。すぐ消える生理的なものなら心配ない。
原因を大きく分けると3種類あり、それぞれ治療が異なる。
私も、たぶん働きはじめてからずーーーーっと長いお付き合い。
耳鼻科も随分いろんなところにかかったけど、
「原因も分からないから、治療法もない。一生上手に付き合っていくしかない」と言われた。
なにかに集中している時は聞こえず、聞こえ方にも波があるが、
ひどい時は起きてすぐ、「ジリジリ」とした音が十数秒ごとに頭いっぱいに聞こえて、人の話も聞こえない時もある。
これも、なったことがない人には、伝わりにくい症状。
スタジオでお答えいただいた専門家:
石井正則さん(JCHO東京新宿メディカルセンター 耳鼻咽喉科 診療部長)
ポイント
耳鳴りは健康のバロメーター。1~2日続いたら耳鼻咽喉科へ。早期発見&早期治療。
耳鳴りの原因
1.難聴(一番多いケース
2.突発性難聴
3.腫瘍
4.ストレス(出た、なんでも関わるねえ
具体例:1.難聴
1ヵ月前から「ドコン、ドコン」という音が半日続き、夜にはいったんおさまったが、
翌日は鳴りっぱなしのため、耳鼻科へ行った。
最初に受けるのは「聴力検査」(何度受けたことか
全体的に聞こえが悪く、とくに高い音が聞こえていない状態だと分かったが、本人は無自覚
原因は加齢による内耳の衰え。その他、こんな習慣でなりやすい。
・内臓脂肪が多い(ドキッ
・高齢血症
・高血圧
・動脈硬化との関係性もあると分かった
・運動不足
内耳が衰えると、血流が悪くなる→脳が音を聞く感度を上げる→雑音が聞こえる(耳鳴り)
「クスリを飲み始めて、5日目くらいからだんだん静かになって、1週間で治まった」
(この方は、まだ軽症だった。他の高血圧などのクスリとのバッティングは大丈夫v
早い人は40代から始まる。
会話が聞こえづらい、聞き間違えが多くなるのがきっかけ。
ビタミンB類が良い。神経の代謝を良くする。
※耳鳴りとは、脳がつくりだしている音
音が聞こえる仕組み:鼓膜から音が入り→内耳で電気信号に変わり→脳に伝わる。
補聴器
脳の興奮を抑える。人によって適応があるので医師に要相談
具体例:2.突発性難聴
趣味がDJの男性(25歳)
突然「キーン」という大きな耳鳴りが始まった。耳がフタをされた感じ。
右耳が聞こえないことに気づいたが、病院へ行くのが5日後になってしまった。
80デシベルは電車が間近で通過する時と同じ音
「突発性難聴」と診断され、内耳が急に悪化。すぐに治療しないと聴力を失う可能性が高かったので、すぐ入院。
クスリで7日目に治ったが、これは珍しく、もう少し来るのが遅かったら危なかった。回復率は6割。
「突発性難聴」は再発はない。早期発見&早期治療が大事。
退院後も血流を良くするクスリを飲み続けて、また趣味のDJを続けている
原因:
疲労、原因不明のストレスが耳の中の血流を急激に悪化させる。聴力を失う危険性もある。
上記の男性の場合、前後に引越しなどが重なったためと推測される。
大きな音を長時間聞くと難聴になるか?
「音響外傷」
大きな音を聞くと、耳の機能が一時的に低下する。軽度の場合は2~3日で戻る。
例:カラオケや、ライヴの後で聞こえづらくなる状態。
「音響外傷」が続くと、聴力が落ちる可能性もある(やっぱあるのか
※「血流障害」「ウイルス感染」で耳鳴りになるケースもある。
具体例:3.腫瘍(56歳 女性)
10年前、イヤホンで英会話を聞きながら通勤中、頭の中で「ゴーーー!」という音が急に鳴り出した。
耳鼻科で「突発性難聴」と診断され、クスリを1ヵ月飲んだが治らなかったので、医師から大きい病院をすすめられた。
MRIで精密検査したところ、右耳の奥に4ミリほどの良性腫瘍が見つかった。
石井「腫瘍を取ることで聴力がダメになることもある。経過観察で腫瘍の変化が予想できる」
※腫瘍を取るリスク:顔面神経に麻痺が出る。
女性は「経過観察」をチョイス。定期的に画像観察し、10年経っても腫瘍の大きさは変わらないが、
なにかに集中していれば聞こえない程度になった。
石井「ケースバイケースだが、緊急性はない。聴力が落ちたら手術をすすめる。
3回画像観察すれば、腫瘍が大きくなるかどうか予測可能。
その場合、放射線治療で、腫瘍にピンポイントで当てて、小さくなる。
この女性の場合は、不安が減ったこと+生活環境改善で、脳の興奮が抑えられていると思う」
腫瘍による耳鳴りは4万人に1人と稀。
具体例:4.ストレス(私はコレだな
40年近く耳鳴りと付き合ってきた男性(75歳)。
29歳から始まり、急に耳の中に虫が入ったかと思った(そうそう
夜も眠れず、いろいろな耳鼻科に通い、治療法を試したが治らなかった。
石井さんのセンターに行き、ストレステストを受けた。
石井「耳鳴りが続いている原因は、体と心の癒やしが足りない。ストレスをうまく解消できない状態」
対策:
「耳鳴りが聞こえない時間ができたことは、たまらないですね」
「ストレスマネージメント」~悪循環を好循環に
石井「たまったストレスを排除すること。心地良い汗をかく運動習慣を身につけるのが良い。
自分で癒やす力がないので、楽しみをチョイスすることですね」(ちょっと泣きそうになった
これも見たかったな。
あなどれない! 自律神経失調症
今、日本で300万人がかかっている耳鳴り。
「ジー」「ザー」「セミが耳の中で鳴いているよう」などいろいろ。
1~2日続くなら耳鼻科へ行く。すぐ消える生理的なものなら心配ない。
原因を大きく分けると3種類あり、それぞれ治療が異なる。
私も、たぶん働きはじめてからずーーーーっと長いお付き合い。
耳鼻科も随分いろんなところにかかったけど、
「原因も分からないから、治療法もない。一生上手に付き合っていくしかない」と言われた。
なにかに集中している時は聞こえず、聞こえ方にも波があるが、
ひどい時は起きてすぐ、「ジリジリ」とした音が十数秒ごとに頭いっぱいに聞こえて、人の話も聞こえない時もある。
これも、なったことがない人には、伝わりにくい症状。
スタジオでお答えいただいた専門家:
石井正則さん(JCHO東京新宿メディカルセンター 耳鼻咽喉科 診療部長)
ポイント
耳鳴りは健康のバロメーター。1~2日続いたら耳鼻咽喉科へ。早期発見&早期治療。
耳鳴りの原因
1.難聴(一番多いケース
2.突発性難聴
3.腫瘍
4.ストレス(出た、なんでも関わるねえ
具体例:1.難聴
1ヵ月前から「ドコン、ドコン」という音が半日続き、夜にはいったんおさまったが、
翌日は鳴りっぱなしのため、耳鼻科へ行った。
最初に受けるのは「聴力検査」(何度受けたことか
全体的に聞こえが悪く、とくに高い音が聞こえていない状態だと分かったが、本人は無自覚
原因は加齢による内耳の衰え。その他、こんな習慣でなりやすい。
・内臓脂肪が多い(ドキッ
・高齢血症
・高血圧
・動脈硬化との関係性もあると分かった
・運動不足
内耳が衰えると、血流が悪くなる→脳が音を聞く感度を上げる→雑音が聞こえる(耳鳴り)
「クスリを飲み始めて、5日目くらいからだんだん静かになって、1週間で治まった」
(この方は、まだ軽症だった。他の高血圧などのクスリとのバッティングは大丈夫v
早い人は40代から始まる。
会話が聞こえづらい、聞き間違えが多くなるのがきっかけ。
ビタミンB類が良い。神経の代謝を良くする。
※耳鳴りとは、脳がつくりだしている音
音が聞こえる仕組み:鼓膜から音が入り→内耳で電気信号に変わり→脳に伝わる。
補聴器
脳の興奮を抑える。人によって適応があるので医師に要相談
具体例:2.突発性難聴
趣味がDJの男性(25歳)
突然「キーン」という大きな耳鳴りが始まった。耳がフタをされた感じ。
右耳が聞こえないことに気づいたが、病院へ行くのが5日後になってしまった。
80デシベルは電車が間近で通過する時と同じ音
「突発性難聴」と診断され、内耳が急に悪化。すぐに治療しないと聴力を失う可能性が高かったので、すぐ入院。
クスリで7日目に治ったが、これは珍しく、もう少し来るのが遅かったら危なかった。回復率は6割。
「突発性難聴」は再発はない。早期発見&早期治療が大事。
退院後も血流を良くするクスリを飲み続けて、また趣味のDJを続けている
原因:
疲労、原因不明のストレスが耳の中の血流を急激に悪化させる。聴力を失う危険性もある。
上記の男性の場合、前後に引越しなどが重なったためと推測される。
大きな音を長時間聞くと難聴になるか?
「音響外傷」
大きな音を聞くと、耳の機能が一時的に低下する。軽度の場合は2~3日で戻る。
例:カラオケや、ライヴの後で聞こえづらくなる状態。
「音響外傷」が続くと、聴力が落ちる可能性もある(やっぱあるのか
※「血流障害」「ウイルス感染」で耳鳴りになるケースもある。
具体例:3.腫瘍(56歳 女性)
10年前、イヤホンで英会話を聞きながら通勤中、頭の中で「ゴーーー!」という音が急に鳴り出した。
耳鼻科で「突発性難聴」と診断され、クスリを1ヵ月飲んだが治らなかったので、医師から大きい病院をすすめられた。
MRIで精密検査したところ、右耳の奥に4ミリほどの良性腫瘍が見つかった。
石井「腫瘍を取ることで聴力がダメになることもある。経過観察で腫瘍の変化が予想できる」
※腫瘍を取るリスク:顔面神経に麻痺が出る。
女性は「経過観察」をチョイス。定期的に画像観察し、10年経っても腫瘍の大きさは変わらないが、
なにかに集中していれば聞こえない程度になった。
石井「ケースバイケースだが、緊急性はない。聴力が落ちたら手術をすすめる。
3回画像観察すれば、腫瘍が大きくなるかどうか予測可能。
その場合、放射線治療で、腫瘍にピンポイントで当てて、小さくなる。
この女性の場合は、不安が減ったこと+生活環境改善で、脳の興奮が抑えられていると思う」
腫瘍による耳鳴りは4万人に1人と稀。
具体例:4.ストレス(私はコレだな
40年近く耳鳴りと付き合ってきた男性(75歳)。
29歳から始まり、急に耳の中に虫が入ったかと思った(そうそう
夜も眠れず、いろいろな耳鼻科に通い、治療法を試したが治らなかった。
石井さんのセンターに行き、ストレステストを受けた。
石井「耳鳴りが続いている原因は、体と心の癒やしが足りない。ストレスをうまく解消できない状態」
対策:
「耳鳴りが聞こえない時間ができたことは、たまらないですね」
「ストレスマネージメント」~悪循環を好循環に
石井「たまったストレスを排除すること。心地良い汗をかく運動習慣を身につけるのが良い。
自分で癒やす力がないので、楽しみをチョイスすることですね」(ちょっと泣きそうになった
これも見たかったな。
あなどれない! 自律神経失調症