過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part6からのつづきで、このノートのラスト。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『ロングタイム・コンパニオン』(1990)
監督:ノーマン・ルネ 出演:キャンベル・スコット ほか
今や老若男女問わず猛威をふるうエイズが'80最初は同性愛者の乱れた性生活、ドラッグが原因の感染病、がんだと発表され、
世界中に知られるまでにあらゆる憶測が飛び交い、恐怖を倍増させていた経緯が分かる。
最も恐怖に怯え、真正面から向かっていたのは、ほかでもないゲイたちだったんだ。
「人類はまだ進化の途上にある」性の区別なく愛し合う偏見のない世界。
エイズという大きな壁を乗り越えたら、そんな夢のように自由で解放された世界が待っているだろうか?
「疲れた。去かせてくれ」「分かってる。楽にしろよ」“let go”ていう言葉の優しさが胸に沁みる。
俳優ハワードは、最初ゲイ役はその後のイメージも固定され、役がつかなくなると心配したが、
結局その通りとなり、ゲイを援助するボランティア活動に入る。
葬儀を出す、アパートを借りる、そんなフツーのことが同性愛者というだけで断られる。
'89、皆が集まった海辺で再び抱き合うシーンは感動する。
幻から醒め「治療法が見つからなくても、僕はその時生きていたいんだ(I just wannna be there.)」
■『Daryl Hall & John Oates The Liberty Concert』(1985)
♪? ちょっとダリルのもみあげトサカヘアがコワイ
♪? ダリルがギター。自由の女神と海。NYビル街をのぞむ野外ステージの眺めはサイコー
♪Rich Girl
キーボードのブルースっぽい始まりがイイ。スゴイ人数。この客をつかむのは難しい。
♪Say it so
このセットも巨大。シンプルな鉄骨組み立て。曲ごとにダリルはピック投げてる。
♪? やっと温まってきて、汗だくになってのこの曲はカッコイイ。
♪? ジョンのリード・ヴォーカルってのもあるのね。ダリルのインナー面白い。2人のアカペラ競演のラスト。
♪? 2人がシャウトしてノリのイイ曲。
♪? すっかり夜。野球のスタジアムも映る。ちょっとレゲエの入ったギタリスト陶酔状態。客とのコール&レスポンスもサイコー
♪Man Eater
これだけ響けばホーンも気持ちいいよね。ダリルは高低音どちらも出せて歌上手い。
♪? 野外コンサートは夕方から夜への移り変わり方も楽しい
夜のほうが断然盛り上がる。掛け声が映えるこの曲。ライヴはアドリブやアレンジも面白いんだよね。
♪? バンドの醍醐味が出てる。このバンドは音楽がスポーツに近い。アンコールもガンバル、ガンバル。
♪Summertime
こりゃE.W&Fの?セットの女神の上だけに炎がともる。最後にカバーでくるとは。
銀色にのびてゆく花火。まさに夏祭り!“Thank you NewJersey, NY city, We love America!”
ジャケットにザ・バンド、Tボーン・ウォーカーなんて書いてあるから出てるのかと勘違い。紛らわしいな。
クイーンほど厚みのある音じゃないにせよ、後半は客もノリノリで巨大野外コンサートは大成功。
女神が現れる気球?も飛んじゃって、女神像はキレイに改築できたのかな?
■『プリティ・リーグ』(1992)
監督:ペニー・マーシャル 出演:マドンナ、トム・ハンクス ほか
野球が男のスポーツだってイメージが変わった。この時代に体を鍛えて泥まみれでアザを作り、
声張り上げて、ハードなロードに出たプロ女子リーグ選手がいたのか。でも“かつて”てことは今はもうないわけ?
どっかでまたキッチンに戻ったのかな。そりゃ淋しい。
宣伝のため「野球の間に編み物します」なんて冗談、当時ならやりそーなノリ。
花も人情も根性もある、女のスポーツものもイイ!
音楽がまたイイ 最初がC.キングで、ラストはマドンナ。J.テイラーほかが飾る。
マドンナの才能と並々ならぬ努力に脱帽。息抜きのクラブシーンでは激しいダンスも披露。J.デイヴィスとともに本作のメインだ。
かつての人気バッターでアル中から膝を痛めて女子リーグの監督で復活するジミー役のトムもイイ味出てる。
夫ボブ役でビル・プルマンもちょい役ながらいつもの優男を公演。
■『ニクソン』(1995)
監督:オリバー・ストーン 出演:アンソニー・ホプキンス ほか
とことん社会派のストーン作品は、ドラマとしての娯楽性より真実を追う記録フィルム、あくまで社会の弾劾が目的と見える。
『JFK』に続き激動の時代を治めたもう1人の大統領(大統領シリーズでも目指してるのかな)。
彼自身と有名なウォーター・ゲイト事件、そしてアメリカを理解するテキストになればと思ったけど難しすぎる。
セリフの多さと速さ、複雑さは『JFK』にも劣らない。機密に欺瞞、隠し事が本職のヒトたちの話だからなおさら。
「私はいつでも爆弾を落とす権利がある」
米大統領は世界平和と秩序を握ってる、そんなに偉いと思ってるのかしら。
ベトナム戦争終結も再選の票稼ぎとしか思えない。嫌われてることを始終気にしてたみたいなのはよく分かったけど、
ケネディというヒーローの死から人々は政治、政治家、大統領さえも信じられなくなった。
「政治家が世界を変えられる」なんてのは妄想に過ぎない。昔も今も世の中を変えてきたのは民衆で、
戦争で金を作り、平和への足を引っ張ってきたのが政治家。
とくに強欲な者ばかりを集めた政界をまとめて良い方向へ導くなんて到底ムリな話。
政治屋だけにあまり同情もわかない話。政治屋がいなきゃ国の借金もなくなり、もっと平和にスムーズになると思うけど。
■『愛に囚われて』(1994)
監督:アンジェラ・ポープ 出演:ティム・ロス ほか
同じプリズンものでも『ラストダンス』『デッドマンウォーキング』と違い
情状酌量によって成立する甘く危険なラヴロマンスに徹している。
女流監督だと情感豊かに描かれるから『フォールームズ』でおちゃらけてたロスも格子ごしの熱い視線が魅力的。
時間はかかりそうだけど、この禁断の愛は実りそうなハッピーエンディング?
ロスのイイ人そうなルックスでとても凶暴な囚人とは思えないからフツーのロマンスとして見れる。
歯医者ってのも親密な関係を連想させる職業の1つかもって気づいた。
ムショに女医はマズイでしょう。若くて、美人ならなおさら飛んで火に入る夏の虫状態。
相手がロスじゃなきゃ、とっくにセクハラで訴えてるところ
原題“captive”=捕虜の意。囚人として、そして愛に囚われたって意味だね。
J.オーモンドの純真な美しさが映える。2人ともイギリスなまりだね。
■『THE X-FILES 3rd SEASON』
監督:クリス・カーターほか 出演:デイヴィッド・ドゥカヴニー、ジリアン・アンダーソン ほか
【FILE No.313 Syzygy】
さてお待たせのファイナルに向けての後半。
今作は反目するモルダーとスカリーのドラマとしては興味深いけど、超常現象としてはインパクトが弱い。
ガールフレンドも、ノリが『クルーレス』ソックリ。
一方、スカリーはシャーリー・マクレーン的美人刑事ホワイトとモルダーの仲を嫉妬。
ホワイトもモーレツアタックする様子はまるで憑かれてたよう。
ウォッカにアイス?を混ぜて飲んでるモルダーや、ブツブツ文句をいいタバコをふかすスカリーも珍しいシーン。
このシリーズの主題からしてこの2人の間柄はこれ以上進みようがないけど、
後半にくるに従ってプライベートシーンに重きを置いてるみたい。
【FILE No.314 Grotesque】
これぞ本髄。前半と同じ悪魔をテーマとしてもこうも作りが違う。「狂気は心の中にある」てことと、犯人はすぐ分かっちゃったけど。
撮りの鋭さ、緊迫感が違う。『羊たちの沈黙』を思わせる。FBIものの深層心理捜査によるシリアルキラーとりものの火付け役だからね。
「同一化しているうちに悪魔がとりついた」て『沙粧妙子の事件簿』と同じパターンだね。
狂気に憑かれたように捜査にのめりこむモルダーの姿が描かれる。犯人役はシリーズ通しても5つ指に入る強烈キャラ!
【FILE No.315 Piper Maru】
得意のUFOもの。真相に近づくほど2人は危険の渦中にハマる。
目の色が黒くドロンて変わる無表情なエイリアンがなんともブキミでイイ。
【FILE No.316 Apocrypha】
315のつづき。キャンサーマン含め今までのキャラクター総結集って感じ。ミスターXはいないけど。
キャンサーマンもひとつの駒でしかない。本当のボスは一体誰か?
「墓からの死者の声が良心だ」
軽油を媒体として人体から人体へ乗り移るエイリアンか、これは初耳のアイデア。
いつも思うけど、2人の使うライトの光は一直線の強い光、FBI専用?てワケでもないだろうけど、
暗闇捜査シーンでの効果バツグンアイテムの1つ。
【FILE No.317 Pusher】
だんだん国際色豊かになってる。前作は香港で、今回は日本。広告欄にOSU=押すって日本語。
サイコは武士道の達人。しっかし'90になってまだアメリカ人が忍者の話とは恐れいったね!
メディアは両国間で断絶してるのか???
2人が面と向かって殺し合い寸前となり、S「Fight Him!」このシーンの緊迫感がイイ。
それにしても犯人がスーパーで見る雑誌の表紙はどー見ても2ndに出たモンスター!w
【FILE No.318 Teso Dos Bichos】
Xファイルにもペットブームか? モルダーの捜査はいつも人が気にしないことから始めるけど
「ネズミを追おう」「ネコを追おう」て臨機応変なだけかも。今回のテーマは呪い。
毒を飲んだネズミを食べたネコを食べたイヌ・・・マザーグースの言葉遊びじゃない。
最近ネコがネズミをとらなくなったけど、もともとイヌはネコを食べたりしないじゃない? 他国の食性は知らないが。
思うに呪いとゆーよりブードゥー教祖みたいなあの儀式のボスが、ネズミの多いのを知ってて毒をまいたんじゃないかな、
と、なぞなぞの答えを見つけるのがこのドラマの面白味のひとつでもある。目が豹ソックリだったから。
【読書感想メモ】
「エリック・ザ・バイキング」テリー・ジョーンズ著
「THE VIOLIN」Robert Thomas Allen
「THE PAGEMASTER」DAVID KIRSCHNER & ERNIE CONTRERAS
「二年間の休暇」ジュール・ヴェルヌ著(大好き!
「モンスター図鑑 ドラキュラ」ジム・パイプ編
「モンスター図鑑 フランケンシュタイン」スティーヴ・パーカー編
「ジョン・レノン 愛こそはすべて」Tony Bradman
「ドリトル先生アフリカゆき」by Hugh Lofling
「わたしが子どもだったころ」by Erich Kastner
「小さな男の子の旅」by Erich Kastner
【歌詞をメモした曲】
♪ALONE AGAIN(NATURALLY)/GILBERT O'SULLIVAN
♪HI-DE-HO/CAROL KING
【イベントメモ】
・池袋サンシャイン国際水族館、サンシャインプラネタリウム
「世界のオートマタ展」@Bunkamuraザ・ミュージアム
photo1:オートマタの精巧さにびっくり。
photo2:ヘール・ボップ彗星が来たらしい
photo3:『インディペンデンス・デイ』の宇宙船のデカさに震えるほど感動した。
part6からのつづきで、このノートのラスト。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『ロングタイム・コンパニオン』(1990)
監督:ノーマン・ルネ 出演:キャンベル・スコット ほか
今や老若男女問わず猛威をふるうエイズが'80最初は同性愛者の乱れた性生活、ドラッグが原因の感染病、がんだと発表され、
世界中に知られるまでにあらゆる憶測が飛び交い、恐怖を倍増させていた経緯が分かる。
最も恐怖に怯え、真正面から向かっていたのは、ほかでもないゲイたちだったんだ。
「人類はまだ進化の途上にある」性の区別なく愛し合う偏見のない世界。
エイズという大きな壁を乗り越えたら、そんな夢のように自由で解放された世界が待っているだろうか?
「疲れた。去かせてくれ」「分かってる。楽にしろよ」“let go”ていう言葉の優しさが胸に沁みる。
俳優ハワードは、最初ゲイ役はその後のイメージも固定され、役がつかなくなると心配したが、
結局その通りとなり、ゲイを援助するボランティア活動に入る。
葬儀を出す、アパートを借りる、そんなフツーのことが同性愛者というだけで断られる。
'89、皆が集まった海辺で再び抱き合うシーンは感動する。
幻から醒め「治療法が見つからなくても、僕はその時生きていたいんだ(I just wannna be there.)」
■『Daryl Hall & John Oates The Liberty Concert』(1985)
♪? ちょっとダリルのもみあげトサカヘアがコワイ
♪? ダリルがギター。自由の女神と海。NYビル街をのぞむ野外ステージの眺めはサイコー
♪Rich Girl
キーボードのブルースっぽい始まりがイイ。スゴイ人数。この客をつかむのは難しい。
♪Say it so
このセットも巨大。シンプルな鉄骨組み立て。曲ごとにダリルはピック投げてる。
♪? やっと温まってきて、汗だくになってのこの曲はカッコイイ。
♪? ジョンのリード・ヴォーカルってのもあるのね。ダリルのインナー面白い。2人のアカペラ競演のラスト。
♪? 2人がシャウトしてノリのイイ曲。
♪? すっかり夜。野球のスタジアムも映る。ちょっとレゲエの入ったギタリスト陶酔状態。客とのコール&レスポンスもサイコー
♪Man Eater
これだけ響けばホーンも気持ちいいよね。ダリルは高低音どちらも出せて歌上手い。
♪? 野外コンサートは夕方から夜への移り変わり方も楽しい
夜のほうが断然盛り上がる。掛け声が映えるこの曲。ライヴはアドリブやアレンジも面白いんだよね。
♪? バンドの醍醐味が出てる。このバンドは音楽がスポーツに近い。アンコールもガンバル、ガンバル。
♪Summertime
こりゃE.W&Fの?セットの女神の上だけに炎がともる。最後にカバーでくるとは。
銀色にのびてゆく花火。まさに夏祭り!“Thank you NewJersey, NY city, We love America!”
ジャケットにザ・バンド、Tボーン・ウォーカーなんて書いてあるから出てるのかと勘違い。紛らわしいな。
クイーンほど厚みのある音じゃないにせよ、後半は客もノリノリで巨大野外コンサートは大成功。
女神が現れる気球?も飛んじゃって、女神像はキレイに改築できたのかな?
■『プリティ・リーグ』(1992)
監督:ペニー・マーシャル 出演:マドンナ、トム・ハンクス ほか
野球が男のスポーツだってイメージが変わった。この時代に体を鍛えて泥まみれでアザを作り、
声張り上げて、ハードなロードに出たプロ女子リーグ選手がいたのか。でも“かつて”てことは今はもうないわけ?
どっかでまたキッチンに戻ったのかな。そりゃ淋しい。
宣伝のため「野球の間に編み物します」なんて冗談、当時ならやりそーなノリ。
花も人情も根性もある、女のスポーツものもイイ!
音楽がまたイイ 最初がC.キングで、ラストはマドンナ。J.テイラーほかが飾る。
マドンナの才能と並々ならぬ努力に脱帽。息抜きのクラブシーンでは激しいダンスも披露。J.デイヴィスとともに本作のメインだ。
かつての人気バッターでアル中から膝を痛めて女子リーグの監督で復活するジミー役のトムもイイ味出てる。
夫ボブ役でビル・プルマンもちょい役ながらいつもの優男を公演。
■『ニクソン』(1995)
監督:オリバー・ストーン 出演:アンソニー・ホプキンス ほか
とことん社会派のストーン作品は、ドラマとしての娯楽性より真実を追う記録フィルム、あくまで社会の弾劾が目的と見える。
『JFK』に続き激動の時代を治めたもう1人の大統領(大統領シリーズでも目指してるのかな)。
彼自身と有名なウォーター・ゲイト事件、そしてアメリカを理解するテキストになればと思ったけど難しすぎる。
セリフの多さと速さ、複雑さは『JFK』にも劣らない。機密に欺瞞、隠し事が本職のヒトたちの話だからなおさら。
「私はいつでも爆弾を落とす権利がある」
米大統領は世界平和と秩序を握ってる、そんなに偉いと思ってるのかしら。
ベトナム戦争終結も再選の票稼ぎとしか思えない。嫌われてることを始終気にしてたみたいなのはよく分かったけど、
ケネディというヒーローの死から人々は政治、政治家、大統領さえも信じられなくなった。
「政治家が世界を変えられる」なんてのは妄想に過ぎない。昔も今も世の中を変えてきたのは民衆で、
戦争で金を作り、平和への足を引っ張ってきたのが政治家。
とくに強欲な者ばかりを集めた政界をまとめて良い方向へ導くなんて到底ムリな話。
政治屋だけにあまり同情もわかない話。政治屋がいなきゃ国の借金もなくなり、もっと平和にスムーズになると思うけど。
■『愛に囚われて』(1994)
監督:アンジェラ・ポープ 出演:ティム・ロス ほか
同じプリズンものでも『ラストダンス』『デッドマンウォーキング』と違い
情状酌量によって成立する甘く危険なラヴロマンスに徹している。
女流監督だと情感豊かに描かれるから『フォールームズ』でおちゃらけてたロスも格子ごしの熱い視線が魅力的。
時間はかかりそうだけど、この禁断の愛は実りそうなハッピーエンディング?
ロスのイイ人そうなルックスでとても凶暴な囚人とは思えないからフツーのロマンスとして見れる。
歯医者ってのも親密な関係を連想させる職業の1つかもって気づいた。
ムショに女医はマズイでしょう。若くて、美人ならなおさら飛んで火に入る夏の虫状態。
相手がロスじゃなきゃ、とっくにセクハラで訴えてるところ
原題“captive”=捕虜の意。囚人として、そして愛に囚われたって意味だね。
J.オーモンドの純真な美しさが映える。2人ともイギリスなまりだね。
■『THE X-FILES 3rd SEASON』
監督:クリス・カーターほか 出演:デイヴィッド・ドゥカヴニー、ジリアン・アンダーソン ほか
【FILE No.313 Syzygy】
さてお待たせのファイナルに向けての後半。
今作は反目するモルダーとスカリーのドラマとしては興味深いけど、超常現象としてはインパクトが弱い。
ガールフレンドも、ノリが『クルーレス』ソックリ。
一方、スカリーはシャーリー・マクレーン的美人刑事ホワイトとモルダーの仲を嫉妬。
ホワイトもモーレツアタックする様子はまるで憑かれてたよう。
ウォッカにアイス?を混ぜて飲んでるモルダーや、ブツブツ文句をいいタバコをふかすスカリーも珍しいシーン。
このシリーズの主題からしてこの2人の間柄はこれ以上進みようがないけど、
後半にくるに従ってプライベートシーンに重きを置いてるみたい。
【FILE No.314 Grotesque】
これぞ本髄。前半と同じ悪魔をテーマとしてもこうも作りが違う。「狂気は心の中にある」てことと、犯人はすぐ分かっちゃったけど。
撮りの鋭さ、緊迫感が違う。『羊たちの沈黙』を思わせる。FBIものの深層心理捜査によるシリアルキラーとりものの火付け役だからね。
「同一化しているうちに悪魔がとりついた」て『沙粧妙子の事件簿』と同じパターンだね。
狂気に憑かれたように捜査にのめりこむモルダーの姿が描かれる。犯人役はシリーズ通しても5つ指に入る強烈キャラ!
【FILE No.315 Piper Maru】
得意のUFOもの。真相に近づくほど2人は危険の渦中にハマる。
目の色が黒くドロンて変わる無表情なエイリアンがなんともブキミでイイ。
【FILE No.316 Apocrypha】
315のつづき。キャンサーマン含め今までのキャラクター総結集って感じ。ミスターXはいないけど。
キャンサーマンもひとつの駒でしかない。本当のボスは一体誰か?
「墓からの死者の声が良心だ」
軽油を媒体として人体から人体へ乗り移るエイリアンか、これは初耳のアイデア。
いつも思うけど、2人の使うライトの光は一直線の強い光、FBI専用?てワケでもないだろうけど、
暗闇捜査シーンでの効果バツグンアイテムの1つ。
【FILE No.317 Pusher】
だんだん国際色豊かになってる。前作は香港で、今回は日本。広告欄にOSU=押すって日本語。
サイコは武士道の達人。しっかし'90になってまだアメリカ人が忍者の話とは恐れいったね!
メディアは両国間で断絶してるのか???
2人が面と向かって殺し合い寸前となり、S「Fight Him!」このシーンの緊迫感がイイ。
それにしても犯人がスーパーで見る雑誌の表紙はどー見ても2ndに出たモンスター!w
【FILE No.318 Teso Dos Bichos】
Xファイルにもペットブームか? モルダーの捜査はいつも人が気にしないことから始めるけど
「ネズミを追おう」「ネコを追おう」て臨機応変なだけかも。今回のテーマは呪い。
毒を飲んだネズミを食べたネコを食べたイヌ・・・マザーグースの言葉遊びじゃない。
最近ネコがネズミをとらなくなったけど、もともとイヌはネコを食べたりしないじゃない? 他国の食性は知らないが。
思うに呪いとゆーよりブードゥー教祖みたいなあの儀式のボスが、ネズミの多いのを知ってて毒をまいたんじゃないかな、
と、なぞなぞの答えを見つけるのがこのドラマの面白味のひとつでもある。目が豹ソックリだったから。
【読書感想メモ】
「エリック・ザ・バイキング」テリー・ジョーンズ著
「THE VIOLIN」Robert Thomas Allen
「THE PAGEMASTER」DAVID KIRSCHNER & ERNIE CONTRERAS
「二年間の休暇」ジュール・ヴェルヌ著(大好き!
「モンスター図鑑 ドラキュラ」ジム・パイプ編
「モンスター図鑑 フランケンシュタイン」スティーヴ・パーカー編
「ジョン・レノン 愛こそはすべて」Tony Bradman
「ドリトル先生アフリカゆき」by Hugh Lofling
「わたしが子どもだったころ」by Erich Kastner
「小さな男の子の旅」by Erich Kastner
【歌詞をメモした曲】
♪ALONE AGAIN(NATURALLY)/GILBERT O'SULLIVAN
♪HI-DE-HO/CAROL KING
【イベントメモ】
・池袋サンシャイン国際水族館、サンシャインプラネタリウム
「世界のオートマタ展」@Bunkamuraザ・ミュージアム
photo1:オートマタの精巧さにびっくり。
photo2:ヘール・ボップ彗星が来たらしい
photo3:『インディペンデンス・デイ』の宇宙船のデカさに震えるほど感動した。